― 「一昨日の記事」を書き直します。―
(01)
6:(3/2)=4:1 ⇔
6÷(3/2)=4 ⇔
6=(3/2)×4 ⇔
6は(3/2)の4倍である。
従って、
(01)により、
(02)
6:(3/2)=囗:1
6÷(3/2)=囗
6=(3/2)×囗
といふ「問題」は、三つとも、
(3/2)を「何倍」すると、6になるか。
といふ「問題」に、等しい。
然るに、
(03)
{(3/2)×(2/3)=1}×6=6
従って、
(04)
(3/2)×{(2/3)×6}=6
(3/2)×{6×(2/3)}=6
(04)により、
(05)
(3/2)を{6×(2/3)}倍すると、6になる。
従って、
(02)(05)により、
(06)
6÷(3/2)=囗
といふ「問題」は、
(3/2)を「何倍」すると、6になるか。
といふ「問題」に、等しく、尚且つ、
(3/2)×{6×(2/3)}=6 ⇔
(3/2)を{6×(2/3)}倍すると、6になる。
従って、
(06)により、
(07)
6÷(3/2)=6×(2/3)
従って、
(07)により、
(08)
囗÷(3/2)=囗×(2/3)
従って、
(01)~(08)より、
(09)
「分数の割り算の答へ」は、「分母と分子を逆」にした「掛け算の答へ」に等しい。
(10)
60=15+15+15+15
ならば、
60は15の4倍である。
(11)
60が15の4倍である。
ならば、
6.0は1.5の4倍である。
然るに、
(12)
6.0=6
1.5=3/2
従って、
(10)(11)(12)により、
(13)
6.0が1.5の4倍である。
ならば、
6は(3/2)の4倍である。
然るに、
(14)
6が(3/2)の4倍である。
ならば、
6=(3/2)×4
(15)
6=(3/2)×4
ならば、
6:(3/2)=4:1
(16)
6:(3/2)=4:1
ならば、
6÷(3/2)=4
従って、
(10)~(16)により、
(17)
6:(3/2)=4:1
6÷(3/2)=4
6=(3/2)×4
従って、
(18)
6:(3/2)=囗:1
6÷(3/2)=囗
6=(3/2)×囗
といふ「問題」は、三つとも、
(3/2)を「何倍」すると、6になるか。
といふ「問題」に、等しい。
然るに、
(19)
「A=B×C」の「読み方」は、
「AイコールBかけるC。」である。
然るに、
(20)
「イコール」=「に等しい」、「×」=「倍」。
従って、
(19)(20)により、
(21)
「A=B×C」
といふ「数式」を、
「AイコールBかけるC。」
と読むことは、
「Aに等しいB倍C。」
と読むことに、等しい。
然るに、
(22)
A=B×C
A=〔B×(C)〕
A〔B(C)×〕=
Aは〔Bの(C)倍〕に等しい。
従って、
(23)
「A=B×C」といふ「数式」を、
「AはBのC倍に等しい。」といふ風に、理解するためには、
「返り点・括弧」を、必要とする。
cf.
従って、
(24)
「日本語」であれば、
A B C × =
と書くべきところが、
「数学語」では、
A = B × C
といふ「順番」で書かれてゐる。
(25)
数学を和文で表現するときに、最初にトラブルに陥るのが、否定をどのように表現するか、という問題です、次の和文を読んでみてください。
AならばBでない。
この文は、2つの解釈があります。ひとつは「(AならばB)でない」。数文であらわすと、¬(A→B)です。もうひとつは「Aならば(Bでない)」。数文であらわすと、 A→¬A となります。この2つは全く異なる意味をもちますが、和文であらわそうとすると、どちらも同じ文になってしまうのです。
(新井紀子、数学は言葉、2009年、123頁)
然るに、
(26)
「AならばBでない。」であれば、A→B¬ と、書くべきであり、
「AならばBである。ではない。」であれば、(A→B)¬ と、書くべきである。
従って、
(24)(26)により、
(27)
「数学」にせよ、「論理学」にせよ、「日本語の語順」とそれらの「語順」は、同じではなく、この点は、「漢文」の場合と、同様である。
平成27年12月12日、毛利太。
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