2016年10月25日火曜日

「が」と「は」と「強調」と「排他的命題」と「WH移動(前置)」(平成28年10月25日)。

― 以下を読む際は、「」と「」の「」に、注意をして下さい。―
(01)
① A以外は   Bでない
② AでないならばBでない。
③ Bならば   Aである。
④ Bは     Aである。
に於いて、
①=② であって、尚且つ、
③=④ である。
然るに、
(02)
「対偶」は等しいため、
② AでないならばBでない。
③ B   ならばAである。
に於いて、
②=③ である。
cf.
(~A→~B)={~(~A)∨~B}=(A∨~B)=(~B∨A)=(B→A)
従って、
(01)(02)により、
(03)
① A以外は   Bでない。
② AでないならばBでない。
③ Bならば   Aである。
④ Bは     Aである。
に於いて、
①=②=③=④ である。
然るに、
(04)
Definition of exclusive proposition
:  a proposition in logic whose predicate is asserted to apply to its subject and no other <“none but the brave deserves the fair” is a simple exclusive proposition>
(www.merriam-webster.com)
従って、
(04)により、
(05)
① A以外はBでない
といふ「日本語」は、「排他的命題(exclusive proposition)」である。
然るに、
(06)
① A以外はBでない。
といふ場合は、普通は、
① AはBである。
といふことを、「前提」とする。
従って、
(03)(05)(06により、
(07)
① AはBであるが(A以外はBでない)。
② AはBであって(BはAである)。
といふ「意味」である所の「命題」を、「排他的命題」とする。
然るに、
(08)
① 誰が送るのか(送るのは誰か)。
に対して、
① 私が送ります。
であれば、
① 私が送るので(私以外の者は送らなくて良い)。
といふ「意味」になる。
然るに、
(09)
① 誰が送るのか(送るのは誰か)。
に対して、
② 私は送ります。
と言ふであれば、
②(少なくとも)私は送ります。
といふ「意味」になる。
従って、
(07)(08)(09)により、
(10)
① 私が送ります。
② 私は送ります。
に於いて、
① は、「排他的命題」であって、
② は、「排他的命題」ではない。
従って、
(10)により、
(11)
① AがBである。
② AはBである。
に於いて、
① は、「排他的命題」であって、
② は、「排他的命題」ではない。
然るに、
(12)
① AがBである。
② AはBである。
に於いて、
①「が」は「濁音」であって、
②「は」は「清音」である。
然るに、
(13)
(14)(15)で示す通り、
① Aは(清音) よりも、
② Aが(音) の方が、「心理的な音量」が「大きい」。
(14)
清音の方は、小さくきれいで速い感じで、コロコロと言うと、ハスの上を水玉がころがるような時の形容である。ゴロゴロと言うと、大きく荒い感じで、力士が土俵でころがる感じである(金田一春彦、日本語(上)、1988年、131頁)。
(15)
もし濁音を発音するときの物理的・身体的な口腔の膨張によって「濁音大きい」とイメージがつくられているのだとしたら、面白いですね。この仮説が正しいとすると、なぜ英語話者や中国語話者も濁音に対して「大きい」というイメージを持っているか説明がつきます(川原繁人、音とことばの不思議な世界、2015年、13頁)。
従って、
(10)~(15)により、
(16)
①「私が(音)」  は、「強調形」    であって、
①「私が送ります。」は、「排他的命題」である。
然るに、
(17)
〔63〕a.TOM sent Mary flowers.
    b.Ton SENT Mary flowers.
    c.Tom sent MARY flowers.
    d.Tom sent Mary FLOWERS.
”Tom sent Mary flowers.”(トムはメアリーに花を送った)という文は、四つの単語からできていますが、どの単語を強調して発音するかによって少しずつ意味が違ってきます。
〔63〕では、強調して発音される単語は全部大文字で示してあります。
Tom を強調して発音すれば、「他の誰でもないトムがメアリーに花を送った」という意味になります。つまり、主語として、「トム」という人間が他の人間と対比されているということです。
(町田健、チョムスキー入門、2006年、150頁)
従って、
(16)(17)により、
(18)
①  私が(濁音)
① TOM(大文字)
といふ「主語」は、二つとも「強調形」であって、
① 私が送ります。
① TOM sent Mary flowers.
といふ「命題」は、二つとも「排他的命題」である。
然るに、
(19)
③ 何が食べたいですか(食べたいのは何ですか)。
に対して、
③ 何は食べたいですか。
といふ「日本語」は存在しない。
従って、
(07)(16)(19)により、
(20)
① 誰が送るのか(送るのは誰か)。
① 私が送ります。
だけでなく、
③ 何が食べたいですか(食べたいのは何か)。
③ 鮨が食べたいです。
の場合も、「強調形(濁音)」であって、「排他的命題」である。
然るに、
(21)
① 誰が送るのか(送るのは誰か)。
③ 何が食べたいですか(食べたいのは何か)。
に於いて、
① 誰が は「 主語 」であって、
③ 何が は「目的語」である。
従って、
(07)(11)(21)により、
(22)
① AがBである。
① AはBであるが(A以外はBでない)。
② AはBであって(BはAである)。
に於いて、
① Aは、「主語」である。
② Aは、「主語」である。
とするならば、
① 誰が送るのか(送るのは誰か)。
① 私が送ります。
といふ「それ」は、「排他的命題」であるが、
③ 何が食べたいですか(食べたいのは何か)。
③ 鮨が食べたいです。
といふ「それ」は、「排他的命題」ではない。といふ、ことになる。
然るに、
(23)
ふつう、文の一要素を強調したいときには、英語はアクセント(文強勢)という音声的な手法を用いる。たとえば、Mariko met Jhon in the garden.(まり子は庭でジョンに会いました)というときに、「庭(で)」というところを話し手が強調したいときには、gardenが強く、さらにいえば[a:](アー)の音が強く長めに発音される。この文ではどの要素にも強調を置くことができ、たとえば、inやtheのような機能語であっても、「外でなく中」ということをとくに伝えたいのであれば、Mariko met Jhon IN the garden.というふうにinを強調して「庭の中で」とすることもできるし、「いま話したまさにその庭で会ったんだよ」とということを伝えるのならば、Mariko met Jhon in THE garden.と、「その」を強調することもできる(英語という選択 ― アイルランの今、嶋田珠巳、2016年、165頁)。
従って、
(07)(21)~(23)により、
(24)
① AがBである。
① AはBであるが(A以外はBでない)。
② AはBであって(BはAである)。
に於いて、
① Aが、「主語」である場合は、「排他的命題」とし、
② Aが、「主語」でない場合も、「排他的命題」とする。
然るに、
(25)
意味を導き出す構造が表層構造だということになると、まず困るのは、疑問詞が文頭にある疑問文です。
(町田健、チョムスキー入門、2006年、150頁)
従って、
(25)により、
(26)
意味を導き出す構造が表層構造だということになると、まず困るのは、例へば、
③ What do you give priority to?
のやうな「Wh疑問文」である。
然るに、
(27)
「漢文」に於いて、「目的語」が、「何(What)」のやうな「疑問詞」である場合は、「何(What)」が、「前置」される。
従って、
(27)により、
(28)
③ 何先=何をか先にせん。
④ 先兵=兵を先にせん。
であるため、
③ 何先=目的語+他動詞
④ 先兵=他動詞+目的語
といふ「語順」になる。
然るに、
(29)
 前置による強調
 疑問詞と指示詞の前置
 動詞についての目的語は、その動詞の後に置かれるのが、漢語における基本構造としての単語の配列のしかたである。また、漢語における介詞は、ほとんど、動詞から発達したものであって、その目的語も、その介詞の後に置かれるのが、通則であるということができる。しかし、古代漢語においては、それらの目的語が疑問詞である場合には、いずれも、その動詞・介詞の前におかれている。このように、漢語としての通常の語順を変えて、目的語の疑問詞を前置きすることは、疑問文において、その疑問の中心になっている疑問詞を、特に強調したものにちがいない(鈴木直治、中国語と漢文、1975年、334・5頁)。
従って、
(27)(28)(29)により、
(30)
例へば、
③ 何先=何をか先にせん。
がさうであるやうに、「漢文」の場合は、「何(What)」のやうな「疑問詞」が「目的語」の場合は、「強調」を「目的」として、「疑問詞(What)」が「前置」される。
然るに、
(31)
子貢問政。子曰、足食足兵、民信之矣。子貢曰、必不得已而去、於斯三者先。曰、去
子貢問(政)。子曰、足(食)足(兵)、民信(之)矣。子貢曰、必不〔得(已)〕而去、於(斯三者)何先。曰、去(兵)⇒
子貢(政を)問ふ。子曰はく、(食を)足し(兵を)足し、民(之を)信ぜしむ。子貢曰はく、必ず〔(已むを)得〕不し而去らば、(斯の三者に)於いて何をか先にせん。曰く、(兵を)去らん。
(32)
子貢が政治のことをおたずねした。先生はいわれた、「食糧を十分にし軍備を十分にして、人民には信を持たせることだ。」子貢が「どうしてもやむををえずに捨てるなら、この三つの中でどれを先にしますか。」というと、先生は「軍備を捨てる。」といわれた。
(金谷治・訳注、論語、1963年、230頁)
然るに、
(33)
③「この三つの中でどれを先に捨てますか。」といふ「質問」に対して、
③ 食は捨てない
③ 兵は捨てる。
③ 信は捨てない
といふことは、
③ 兵は捨てるが(兵以外は捨てない)。
といふことに、他ならない。
従って、
(24)(31)(32)(33)により、
(34)
③ 何先=何をか先にせん。
のやうな「WH疑問文」は、「排他的命題」である。
従って、
(30)(34)により、
(35)
先=何をか先にせん。
は、「前置」による「強調」であって、尚且つ、「排他的命題」である。
従って、
(35)により、
(36)
「漢文」に於いて、「何(What)」のやうな「疑問詞」が「目的語」の場合は、「排他的命題」を主張する「目的」が「強調」につながり、「強調」しようとする「意識」が、「疑問詞の前置」を「促進(ProMote)」する。
従って、
(26)(37)により、
(37)
③ What do you give priority to?
のやうな「WH移動」の場合も、『前置による、疑問詞の、強調』である。と、思はれる。
然るに、
(38)
小をば学んで大をば遺る(重要漢文単語文例精解―入試文例数1000、1968年、6頁)。
小学而大遺 「学小而遺大」とすべきところを意味を強めるために倒置した(三省堂、明解古典学習シリーズ20、1973年、54頁)。
従って、
(29)(38)により、
(39)
「正則の漢文」の場合、「目的語としての疑問詞」は、「常に前置(強調)」され、「疑問詞でない目的語」は、「必要に応じて前置(強調)」される。
然るに、
(40)
名をば―「ば」は、係助詞「は」の濁音化したもので、強意。係助詞「は」が、格助詞「を」の下につくときには、「ば」と濁音となる(日栄社、文法解説 竹取物語・伊勢物語、1973年、11・12頁)。
従って、
(14)(15)(38)(40)により、
(41)
③ 去兵=兵を去らん。
ではなく、
③ 兵去=兵を去らん。
に於いて、
③ 左辺は、「前置」による「強調」であり、
③ 右辺は、「濁音」による「強調」である。
平成28年10月25日、毛利太。

2016年10月19日水曜日

「括弧」は絶対に有ります(P→Q)。

(01)
10=1×(2×5)
20=2×(2×5)
30=3×(2×5)
40=4×(2×5)
50=5×(2×5)
60=6×(2×5)
70=7×(2×5)
80=8×(2×5)
90=9×(2×5)
(02)
10=(1×2)×5
20=(2×2)×5
30=(3×2)×5
40=(4×2)×5
50=(5×2)×5
60=(6×2)×5
70=(7×2)×5
80=(8×2)×5
90=(9×2)×5
従って、
(01)(02)により、
(03)
① 10の倍数ならば、5の倍数である。
然るに、
(04)
15=( 1+2)×5
25=( 3+2)×5
35=( 5+2)×5
45=( 7+2)×5
55=( 9+2)×5
65=(11+2)×5
75=(13+2)×5
85=(15+2)×5
95=(17+2)×5
従って、
(02)(04)により、
(05)
② 15は、10の倍数はないが、
② 15は、 5の倍数である。
従って、
(05)により、
(06)
② 15は、10の倍数でなくて、 5の倍数である
② 15は、 5の倍数であって、10の倍数ではない
従って、
(06)により、
(07)
②(15がさうであるやうに)10の倍数でないならば、 5の倍数ではない。
といふことには、ならないし、
③(15がさうであるやうに) 5の倍数であるならば、10の倍数である。
といふことにも、ならない。
然るに、
(08)
10=(1×2)×N
20=(2×2)×N
30=(3×2)×N
40=(4×2)×N
50=(5×2)×N
60=(6×2)×N
70=(7×2)×N
80=(8×2)×N
90=(9×2)×N
であるならば、
N=5 であって、
N≠5 ではない。
である。
従って、
(08)により、
(09)
④ 5の倍数でないならば、10の倍数ではない。
従って、
(03)(07)(09)により、
(10)
① 10の倍数ならば、5の倍数である。
② 10の倍数でないならば、 5の倍数ではない。
③  5の倍数であるならば、10の倍数である。
④  5の倍数でないならば、10の倍数でない。
に於いて、
① が「真(本当)」であるならば、
② は「偽(ウソ)」であり、
③ は「偽(ウソ)」であり、
④ は「真(本当)」である。
従って、
(10)により、
(11)
① PならばQである。
② PでないならばQでない。
③ QならばPである。
④ QでないならばPでない。
に於いて、
① が「真(本当)」であるならば、
② は「偽(ウソ)」であり、
③ は「偽(ウソ)」であり、
④ は「真(本当)」である。
とするのが、「論理学の決まり」になってゐる。
然るに、
(12)
① PならばQである。
といふことは、
⑤ PであってQでない。といふことはない。
といふことに、他ならない。
然るに、
(13)
⑤ PであってQでない。といふことはない。
といふことは、
⑤ QでなくてPである。といふことはない。
といふことに、他ならない。
然るに、
(14)
⑤ QでなくてPである。といふことはない。
といふことは、
④ QでないならばPでない。
といふことに、他ならない。
従って、
(12)(13)(14)により、
(15)
① PならばQである。
④ QでないならばPでない。
⑤ PであってQでない。といふことはない。
に於いて、
①=④=⑤
である。
従って、
(11)(15)により、
(16)
① PならばQである。
② PでないならばQでない。
③ QならばPである。
④ QでないならばPでない。
⑤ PであってQでない。といふことはない。
に於いて、
① が「真(本当)」であるならば、
② は「偽(ウソ)」であり、
③ は「偽(ウソ)」であり、
④ は「真(本当)」であり、
⑤ は「真(本当)」である。
とするのが、「論理学の決まり」になってゐる。
然るに、
(17)
① PならばQである。
② PでないならばQでない。
③ QならばPである。
④ QでないならばPでない。
⑤ PであってQでない。といふことはない。
といふ「日本語」は、例へば、
① P→Q
② ~(P)→~(Q)
③ Q→P
④ ~(Q)→~(P)
⑤ ~〔P&~(Q)〕
といふ風に、書くことになる。
cf.
「数学の記号」とは異なり、「論理学の記号」は「統一」されていないため、「論理学の記号」は「一通り」ではない。
然るに、
(18)
~=ない(打消しの助動詞)
&=AND=(接続助詞)
従って、
(17)(18)により、
(19)
⑤ ~〔P&~(Q)〕
といふ「論理式」を、
⑤ PであっQでない。といふことはない
といふ風に、「理解」するといふことは、
⑤ ~〔P&~(Q)〕
といふ「論理式」を、
 ~=5番
 P=1番
 &=2番
 ~=4番
 Q=3番
といふ「順番」で読んでゐることに、他ならない。
然るに、
(20)
⑤ ~〔P&~(Q)〕
⑤ 5〔124(3)〕
に於いて、
 5〔 〕⇒〔 〕5
 4( )⇒( )4
といふ「移動」を行ふと、
⑤ ~〔P&~(Q)〕=
⑤ 5〔124(3)〕⇒
⑤ 〔12(3)4〕5=
⑤ 〔P&(Q)~〕~=
⑤ 〔Pであって(Qで)ない。といふことは〕ない。
従って、
(19)(20)により、
(21)
⑤ ~〔P&~(Q)〕
といふ「論理式」を、
⑤ PであってQでない。といふことはない。
といふ風に、「理解」するといふことは、
⑤ 〔 ( ) 〕
といふ「括弧」に従って、
 ~=5番
 P=1番
 &=2番
 ~=4番
 Q=3番
といふ「順番」で読んでゐることに、他ならない。
然るに、
(22)
⑤ ~〔P&~(Q)〕
から、
⑤ 〔 ( ) 〕
を除くと、
⑤ ~P&~Q
である。
然るに、
(23)
任意の表述の否定は、その表述を’~( )’という空所にいれて書くことにしよう(W.O.クワイン、現代論理学入門、1972年、15頁改)。
従って、
(23)により、
(24)
⑤ ~P&~Q
の場合は、
⑤ ~〔P&~(Q)〕
でなければ、
⑥ ~(P)&~(Q)
である。
然るに、
(25)
「ド・モルガンの法則」により、
⑥ ~(P)&~(Q)
の場合は、
⑥ ~(P∨Q)⇒
⑥ (P∨Q)~=
⑥ (Pであるか、Qである。といふことは)ない。
といふ、「意味」になる。
従って、
(21)~(25)により、
(26)
⑤ ~P&~Q
の場合は、そのままでは、
⑤ 〔Pであって(Qで)ない。といふことは〕ない。
であるのか、
⑥ (Pであるか、Qである。といふことは)ない。
であるのかが、「不明」である。
然るに、
(15)(17)により、
(27)
① P→Q
⑤ ~〔P&~(Q)〕
に於いて、
①=⑤
である。
従って、
(27)により、
(28)
① P→Q
であることが、「自明」である場合には、
⑤ ~P&~Q
と書いたとしても、
⑤ ~〔P&~(Q)〕
であることも、「自明」である。
然るに、
(29)
⑤ ~〔P&~(Q)〕
に於いて、
 P=好(鰯)
 Q=好(鯛)
であるならば、
⑤ ~[好(鰯)&~〔好(鯛)〕]⇒
⑤ [(鰯)好&〔(鯛)好〕~]~=
⑤ [(鰯)好而〔(鯛)好〕不]不=
⑤ [(鰯を)好みて〔(鯛を)好ま〕ずんば]あらず=
⑤ 鰯が好きなのに、鯛が嫌いである。といふことはない。
である。
然るに、
(30)
⑤ 鰯が好きなのに、鯛が嫌いである。といふことはない。
といふことは、
① 鰯が好きならば、鯛も好きである。
といふことに、他ならない。
然るに、
(28)により、
(31)
① P→Q
① 鰯が好きならば、鯛も好きである。
であれば、
⑤ ~〔P&~(Q)〕
⑤ 鰯が好きなのに、鯛が嫌いである。といふことはない。
である。
従って、
(26)~(31)により、
(32)
① 如好鰯則好鯛。
① 鰯が好きならば、鯛も好きである。
といふことが、言ひたくて、
⑤ 不好鰯而不好鯛。
といふ「漢文」が書かれてゐるのであれば、その場合の、
⑤ 不好鰯而不好鯛。
といふ「漢文」は、
⑤ 不[好(鰯)而不〔好(鯛)〕]。
といふ「構造(シンタックス)」をしてゐる。
従って、
(33)
少なくとも、
⑤ 不好鰯而不好鯛=
⑤ ~〔P&~(Q)〕=
⑤ 不[好(鰯)而不〔好(鯛)〕]。
といふ「漢文」に、「括弧」は有ります。
平成28年10月19日、毛利太。
―「関連記事」―
「括弧」は有ります(不好鰯不好鯛)。(http://kannbunn.blogspot.com/2016/10/blog-post_15.html
「漢文の補足構造」としての「括弧」の付け方。(http://kannbunn.blogspot.com/2016/09/blog-post_22.html

2016年10月15日土曜日

「括弧」は有ります(不好鰯不好鯛)。

(01)
イワシはすぐにいたむ魚、弱い魚だから「鰯」という字がつくられてあてられているのだといわれます。漢字一字として考えればそういうことになりますが、「弱」も「魚」も漢字としては存在しているので、日本語の「イワシ」に「弱魚」といふ漢字二字をあてることだってできなくはない(今野真二、漢和辞典の謎、2016年、30頁)。
(02)
先には「漢字一字で書きたいというさらに限定的な要素」と述べましたが、漢字の音を借りて日本語「イワシ」を「伊倭志」、あるいは「伊和志」「伊和之」などと「表音的」に書くこともできていたので、さきほどの要求は「漢字一字で表意的に書きたい」という、さらに「限定的な要求」だったことがわかります(今野真二、漢和辞典の謎、2016年、31頁)。
従って、
(01)(02)により、
(03)
① 好鰯  =鰯を好む。
② 好弱魚 =弱魚を好む。
③ 好伊和志=伊和志を好む。
に於いて、「命題」としては、
①=②=③
である。
然るに、
(04)
② 好弱魚 =弱魚を好む。
の「返り点」は、「普通」は、
② 二 一
であるが、
② レ ‐
であっても、「間違ひ」ではない。
従って、
(05)
① 好鰯  =鰯を好む。
② 好弱魚 =弱魚を好む。
③ 好伊和志=伊和志を好む。
に対する「返り点」は、次のやうになる。

従って、
(03)(05)により、
(06)
① 好鰯  =鰯を好む。
② 好弱魚 =弱魚を好む。
③ 好伊和志=伊和志を好む。
に於いて、
「命題」としては、
①=②=③
である一方で、
「返り点」に関しては、
①≠②≠③
である。
(07)
① 好鰯=鰯を好む。
に於いて、
① 好む のは、
① イワシ であって、
① サンマ ではない。
従って、
(07)により、
(08)
① 好鰯=鰯を好む。
に於いて、
① 好 といふ「漢字の意味」は、
① 鰯 に及んでゐる。
(09)
④ 不好鰯=鰯を好まず。
といふ「命題」は、
①  好鰯=鰯を好む。
といふ「命題」の、「否定」である。
従って、
(09)により、
(10)
④ 不好鰯=鰯を好まず。
に於いて、
④ 不  といふ「漢字の意味」は、
④ 好鰯 に及んでゐる。
(11)
④ 不好鰯=鰯を好まず。
に於いて、
④ 不  といふ「漢字の意味」が、
④ 好鰯 に及んでゐて、
④ 好  といふ「漢字の意味」が、
④ 鰯  に及んでゐるならば、その時に限って、
といふことを、
④ 不〔好(鰯)〕=〔(鰯を)好ま〕ず。
といふ「括弧」で、表すことにする。
従って、
(09)(10)(11)により、
(12)
⑤ 不好鰯。不好鯛。
であれば、
⑤ 不〔好(鰯)〕。 不〔好(鰯)〕。
である。
然るに、
(13)
⑤ 不好鰯。
⑤ 不〔好(鰯)〕。
に於いて、
 不〔 〕⇒〔 〕不
 好( )⇒( )好
といふ「移動」を行へば、
⑤ 不〔好(鰯)〕⇒
⑤ 〔(鰯)好〕不=
⑤ 〔(鰯を)好ま〕ず。
といふ、「漢文訓読」が、成立する。
然るに、
(14)
⑥ 不好鰯不好鯛=
⑥ 不[好(鰯)不〔好(鯛)〕]。
に於いて、
 不[ ]⇒[ ]不
 好( )⇒( )好
 不〔 〕⇒〔 〕不
 好( )⇒( )好
といふ「移動」を行へば、
⑥ [(鰯)好〔(鯛)好〕不]不=
⑥ [(鰯を)好みて〔(鯛を)好ま〕ずんば]あらず=
⑥ 鰯を好むのに、鯛を好まない。といふことない。
といふ、「漢文訓読」が、成立する。
然るに、
(15)
本来の「漢文(白文)」には、「句読点」が無い。
従って、
(16)
⑤ 不好鰯。不好鯛。
⑥ 不好鰯不好鯛。
は、両方とも、
⑤ 不好鰯不好鯛
⑥ 不好鰯不好鯛
である。
従って、
(14)(15)(16)により、
(17)
⑤ 不好鰯不好鯛
⑥ 不好鰯不好鯛
といふ「漢文」は、
⑤ 鰯を好まない。鯛を好まない。
⑥ 鰯を好むのに、鯛を好まない。といふことない。
といふ「二通りの、解釈」が、可能となる。
然るに、
(18)
「含意の定義」、「二重否定律」、「ド・モルガンの法則」により、
⑦ P→Q
⑥ ~P∨Q
⑥ ~P∨~〔~(Q)〕
⑥ ~〔P& ~(Q)〕
に於いて、
⑦=⑥
である。
然るに、
(19)
⑥ ~〔P&~(Q)〕
⑥ 〔P&(Q)~〕~
に於いて、
⑥=⑥
である。
従って、
(18)(19)により、
(20)
⑥ 〔P&(Q)~〕~
⑥〔鰯を好むのに(鯛を好ま)ない〕といふことはない。
⑦ P→Q
⑦ 鰯を好むのであれば、鯛も好む。
に於いて、
⑥=⑦
である。
従って、
(19)(20)により、
(21)
⑥ 鰯を好むのに、鯛を好まない。といふことない。
⑦ 鰯を好むのであれば、鯛も好む。
に於いて、
⑥=⑦
であるのであれば、
⑥ 鰯を好むのに、鯛を好まない。といふことない。
といふ「日本語」には、少なくとも、
⑥〔鰯を好むのに(鯛を好ま)ない〕といふことはない。
といふ「括弧」が、無ければならない。
従って、
(21)により、
(22)
⑥ 不好鰯不好鯛。
⑥ 鰯を好むのに、鯛を好まない。といふことない。
⑦ 如好鰯則好鯛。
⑦ 鰯を好むのであれば、鯛も好む。
に於いて、
⑥=⑦
であるのであれば、
⑥ 不好鰯不好鯛。
といふ「漢文」にも、少なくとも、
⑥ 不〔好鰯不(好鯛)〕。
といふ「括弧」が、無ければならない。
(23)
⑥ ~〔P&~(Q)〕=
⑦ P→Q
であって、尚且つ、「漢文」も「日本語」も、「論理(学)的」であるならば、そのやうに、考へざるを得ない。
平成28年10月15日、毛利太。
―「関連記事」―
「漢文の補足構造」としての「括弧」の付け方(http://kannbunn.blogspot.com/2016/09/blog-post_22.html)。

2016年10月12日水曜日

「括弧」は「一通り」、「返り点」はさうではない。

(01)
予嘗教学者以熟読精思語孟二書使聖人之意思語脈能瞭然于心目間焉則非惟能識孔孟之意味血脈又能理会其字義而不于大謬焉。
は、「伊藤仁斎、語孟字義巻之上」の冒頭である。
然るに、
(02)
予かつて学者に教うるに語孟二書を熟読精思して、聖人の意志語脈をして能く心目の間に瞭然たらしむるときは、すなわちただ能く孔孟の意味血脈を識るのみにあらず、又能くその字義を理会して、大いに謬るに至らざることをもってす(日本思想史体系33、伊藤仁斎 伊藤東涯、1971年、14頁)。
従って、
(01)(02)により、
(03)
予嘗教学者以熟読精思語孟二書使聖人之意思語脈能瞭然于心目間焉則非惟能識孔孟之意味血脈又能理会其字義而不至于大謬焉=
予嘗教(学者)以[熟‐読‐精‐思(語孟二書)使〔聖人之意思語脈能瞭‐然(于心目間)〕焉則非〔惟能識(孔孟之意味血脈)〕又能理‐会(其字義)而不〔至(于大謬)〕]焉⇒
予嘗(学者)教[(語孟二書)熟‐読‐精‐思〔聖人之意思語脈能(于心目間)瞭‐然〕使焉則〔惟能(孔孟之意味血脈)識〕非又能(其字義)理‐会而〔(于大謬)至〕不]以焉=
予嘗て(学者を)教ふるに[(語孟二書を)熟‐読‐精‐思して〔聖人の意思語脈をして能く(心目の間に)瞭‐然たら〕使むるときは、則ち〔惟だ能く(孔孟の意味血脈を)識るのみに〕非ず、又能く(其の字義を)理‐会して〔(大いに謬るに)至ら〕不ることを]以てす。
然るに、
(04)
予嘗教学者以熟読精思語孟二書使聖人之意思語脈能瞭然于心目間焉則非惟能識孔孟之意味血脈又能理会其字義而不至于大謬焉。
に続く、
夫字義之於学門固小矣=
夫れ字義の学門に於けるや固より小なり。
であれば、ともかく、
予嘗教学者以熟読精思語孟二書使聖人之意思語脈能瞭然于心目間焉則非惟能識孔孟之意味血脈又能理会其字義而不至于大謬焉。
といふ「白文」を「訓読せよ」と言はれても、私には、「無理」である。
然るに、
(05)
予嘗教学者以熟読精思語孟二書使聖人之意思語脈能瞭然于心目間則非惟能識孔孟之意味血脈又能理会其字義而不至于大謬
ではなく、
予嘗教(学者)以[熟‐読‐精‐思(語孟二書)使〔聖人之意思語脈能瞭‐然(于心目間)〕則非〔惟能識(孔孟之意味血脈)〕又能理‐会(其字義)而不〔至(于大謬)〕]焉。
であれば、「理解不能」な、                             
を「無視」しても良いのであれば、
予嘗て(学者を)教ふるに[(語孟二書を)熟‐読‐精‐思して〔聖人の意思語脈をして能く(心目の間に)瞭‐然たら〕使むるときは、則ち〔惟だ能く(孔孟の意味血脈を)識るのみに〕非ず、又能く(其の字義を)理‐会して〔(大いに謬るに)至ら〕不ることを]以てす。
といふ風に、読むことが出来る。
従って、
(04)(05)により、
(06)
予嘗教学者以熟読精思語孟二書使聖人之意思語脈能瞭然于心目間焉則非惟能識孔孟之意味血脈又能理会其字義而不至于大謬焉。
のやうな、「白文」を「訓読」しようとするならば、
予嘗教学者以熟読精思語孟二書使聖人之意思語脈能瞭然于心目間焉則非惟能識孔孟之意味血脈又能理会其字義而不至于大謬焉。
に対する、「括弧(補足構造)」を、「思ひ付く、必要」がある。
従って、
(04)(06)により、
(07)
予嘗教学者以熟読精思語孟二書使聖人之意思語脈能瞭然于心目間焉則非惟能識孔孟之意味血脈又能理会其字義而不至于大謬焉。
に対して、「返り点」を付けようとするならば、
予嘗教(学者)以[熟‐読‐精‐思(語孟二書)使〔聖人之意思語脈能瞭‐然(于心目間)〕焉則非〔惟能識(孔孟之意味血脈)〕又能理‐会(其字義)而不〔至(于大謬)〕]焉。
とした上で、
   (  ) [       (    ) 〔           (    )〕   〔   (       )〕     (   )  〔 (   )〕]
といふ「括弧」に対する「返り点」を、考へることになる。
然るに、
(08)

にあって、
二 一
ではない所の、
レ ‐
といふ「返り点」は、「日本思想史体系33、伊藤仁斎 伊藤東涯、1971年、115頁」に於ける、「それ」である。
然るに、
(09)
「学校で習ふ、返り点」は、
二 一
であって、
レ ‐
ではない。
然るに、
(10)
教(学者)⇒(学者を)教ふ。
に対する「学校で習ふ、返り点」が、
レ ‐
であったとしても、「支障」はないし、
下 上レ 二 一
が、
丁 丙  乙 甲
であったとしても、「支障」はない。
従って、
(08)(10)により、
(11)
① ( )[( )〔( )〕〔( )〕( )〔( )〕]
といふ「括弧」に対する、
レ ‐ 下 二‐ 三‐ 一 三 二‐ 一 三 二 一 二‐ 一 上レ 二 一
③ 二 一  二‐ 三‐ 一 三 二‐ 一 三 二 一 二‐ 一 丙  乙 甲
といふ「二通りの、返り点」は、「本来」であれば、どちらでも良い。
然るに、
(12)
「学校で習ふ、返り点」としては、
二 一  二‐ 三‐ 一 三 二‐ 一 三 二 一 二‐ 一 上レ 二 一
だけが、「正しい」。
平成28年10月12日、毛利太。
―「関連記事」―
「漢文の補足構造」としての「括弧」の付け方(http://kannbunn.blogspot.com/2016/09/blog-post_22.html)。

2016年10月7日金曜日

「Wh疑問文」は「括弧」を用ゐて、「訓読」出来ない。

(01)
① Who are you?
② Who was this picture painted by?
③ What is the height of the highest mountain in Japan?
④ What is the most convenient way to get to Tokyo Station? 
⑤ What should we do to protect the beautiful earth from pollution?
は、「英語」である。
(02)
⑥ You are Who
⑦ Was this picture painted by Who
⑧ Is the height of the highest mountain in Japan What
⑨ Is the most convenient way to get to Tokyo Station What? 
⑩ Should we do What to protect the beautiful earth from pollution?
は、「英語」ではない。
然るに、
(03)
⑥ You are(Who)?
に於いて、
 are( )⇒( )are
といふ「移動」を行ふと、
⑥ You are(Who)⇒
⑥ You (Who)are=
⑥ あなたは(誰)であるか。
といふ「訓読」が、成立する。
(04)
⑦ Was[this picture painted〔by(Who)〕]?
に於いて、
         Was[ ]⇒[ ]Was
 painted〔 〕⇒〔 〕painted
      by( )⇒( )by
といふ「移動」を行ふと、
⑦ Was[this picture painted〔by(Who)〕]?⇒
⑦ [this picture 〔(Who)by〕painted]Was?=
⑦ [この絵は〔(誰に)よって〕画かれ]たか。
といふ「訓読」が、成立する。
(05)
⑧ Is〈the‐height{of[the‐highest‐mountain〔in(Japan)〕]}What〉?
に於いて、
                         Is〈 〉⇒〈 〉Is
                 the‐height{ }⇒{ }the‐height
                         of[ ]⇒[ ]of
 the‐highest‐mountain〔 〕⇒〔 〕the‐highest‐mountain
                       in(  )⇒( )in
といふ「移動」を行ふと、
⑧ Is〈the‐height{of[the‐highest‐mountain〔in(Japan)〕]}What〉?⇒
⑧ 〈{[〔(Japan)in〕the‐highest‐mountain]of}the‐heightWhat〉Is?=
⑧ 〈{[〔(日本)で〕一番高い山]の高さは}どのくらい〉であるか。
といふ「訓読」が、成立する。
(06)
⑨ Is〈the‐most‐convenient‐way{to[get〔to(Tokyo Station)〕]}What〉?
に於いて、
                               Is〈 〉⇒〈 〉Is
 the‐most‐convenient‐way{ }⇒{ }the‐most‐convenient‐way
                               to[ ]⇒[ ]to
                     get〔 〕⇒〔 〕get
                          to(  )⇒( )to
といふ「移動」を行ふと、
⑨ Is〈the‐most‐convenient‐way{to[get〔to(Tokyo Station)〕]}What〉?⇒
⑨ 〈{[〔(Tokyo Station)to〕get]to}the‐most‐convenient‐wayWhat〉Is?⇒
⑨ 〈{[〔(東京駅)に〕行く]上で}最も便利な方法は、何〉であるか。
といふ「訓読」が、成立する。
(07)
⑩ Should《we do〈What{to[protect〔the beautiful earth from(pollution)〕]}〉》?
に於いて、
   Should《 》⇒《 》Should
       do〈 〉⇒〈 〉do
       What{ }⇒{ }What
       to[ ]⇒[ ]to
 protect〔 〕⇒〔 〕protect
    from( )⇒( )form
といふ「移動」を行ふと、
⑩ Should《we do〈What{to[protect〔the beautiful earth from(pollution)〕]}〉》?⇒
⑩ 《we 〈{[〔the beautiful earth (pollution)from〕protect]to}What〉do》Should?=
⑩ 《我々は〈{[〔美しい地球を(環境汚染)から〕守る]ために}何を〉し》なければならないか。
といふ「訓読」が、成立する。
従って、
(02)~(07)により、
(08)
⑥ 1 3 2?
⑦ 6 1 2 5 4 3?
⑧ 10 7‐8 6 3‐4‐5 2 1 9?
⑨ 10 5‐6‐7‐8 4 3 2 1 9?
⑩ 11 1 10 9 8 7 2 3 4 6 5?
といふ「順番」で「訓読」される所の、
⑥ You are Who?
⑦ Was this picture painted by Who?
⑧ Is the height of the highest mountain in Japan What?
⑨ Is the most convenient way to get to Tokyo Station What? 
⑩ Should we do What to protect the beautiful earth from pollution?
といふ「非英文」に対して、
⑥ 1 3(2)?
⑦ 6[1 2 5〔4(3)〕]?
⑧ 10〈7‐8{6[3‐4‐5〔2(1)〕]}9〉?
⑨ 11〈6‐7‐8‐9{5[4〔3(1 2)〕]}10〉?
⑩ 11《1 10〈9{8[7〔2 3 4 6(5)〕]}〉》?
といふ「括弧」を、加へることが出来る。
然るに、
(09)
① Who are you?
といふ「英語」を、
① あなたは 誰 であるか。
といふ「順番」で「訓読」するためには、
① Who are you?
といふ「英語」を、
 2=Who
 3=are
 1=you
といふ「順番」で、読まなければならない。
(10)
② Who was this picture painted by?
といふ「英語」を、
② この 絵は 誰 によって 画かれ たか。
といふ「順番」で「訓読」するために、
② Who was this picture painted by?
といふ「英語」を、
 3=Who
 6=was
 1=this
 2=picture
 5=painted 
 4=by
といふ「順番」で、読まなければならない。
(11)
③ What is the height of the highest mountain in Japan?
といふ「英語」を、
③ 日本 で 一番 高い 山 の 高さは、どのくらい であるか。
といふ「順番」で「訓読」するためには、
   9=What
 10=is
   7=the
   8=height
   6=of
   3=the
   4=highest
   5=mountain
   2=in
   1=Japan?
といふ「順番」で、読まなければならない。
(12)
④ What is the most convenient way to get to Tokyo Station?
といふ「英語」を、
④ 東京駅 に 行く 上で 最も 便利な 方法は、何 であるか。
といふ「順番」で「訓読」するためには、
 10=What
 11=is
  6=the
  7=most 
  8=convenient
  9=way
  5=to
  4=get
  3=to
  1=Tokyo
  2=Station
といふ「順番」で、読まなければならない。
(13)
⑤ What should we do to protect the beautiful earth from pollution?
といふ「英語」を、
⑤ 我々は 美しい 地球を 環境汚染 から 守る ために 何を し なければならないか。
といふ「順番」で「訓読」するために、
  9=What
 11=should
  1=we
 10=do
  8=to
  7=protect
  2=the
  3=beautiful
  4=earth
  6=from
  5=pollution
といふ「順番」で、読まなければならない。
従って、
(09)~(13)により、
(14)
① Who are you?
② Who was this picture painted by?
③ What is the height of the highest mountain in Japan?
④ What is the most convenient way to get to Tokyo Station? 
⑤ What should we do to protect the beautiful earth from pollution?
といふ「英語」は、
① 2 3 1
② 3 6 1 2 5 4
③ 9 10 7‐8 6 3‐4‐5 2 1
④ 10 11 6‐7‐8‐9 5 4 3 1 2
⑤ 9 11 1 10 8 7 2 3 4 6 5
といふ「順番」で、「訓読」される。
然るに、
(15)
① 2 3 1
② 3 6 1 2 5 4
③ 9 10 7 8 6 3‐4‐5 2 1
④ 10 11 6‐7‐8‐9 5 4 3 1 2
⑤ 9 11 1 10 8 7 2 3 4 6 5
に対して、
① ( )
② ( )
③ ( )
④ ( )
⑤ ( )
を加へると、
① 2(3 1)
② 3(6 1)2 5(4)
③ 9 10 7 8 6 3 4 5 2(1)
④ 10 11 6 7 8 9 5 4 3(1 2)
⑤ 9 11 1 10 8 7 2 3 4 6(5)
(16)
① 2(3 1)
② 3(6 1)2 5(4)
③ 9 10 7 8 6 3 4 5 2(1)
④ 10 11 6 7 8 9 5 4 3(1 2)
⑤ 9 11 1 10 8 7 2 3 4 6(5)
に対して、
① 〔 〕
② 〔 〕
③ 〔 〕
④ 〔 〕
⑤ 〔 〕
を加へると、
① 2(3〔1)〕
② 3(6〔1)2 5(4)〕
③ 9 10 7 8 6 3‐4‐5〔2(1)〕
④ 10 11 6‐7‐8‐9 5 4〔3(1 2)〕
⑤ 9 11 1 10 8 7〔2 3 4 6(5)〕
然るに、
(17)
① 2(3〔1)〕
② 3(6〔1 2) 5(4)〕
に於いて、
(〔 )
(〔 )
は、「括弧」ではない。
(18)
③ 9 10 7‐8 6 3‐4‐5〔2(1)〕
④ 10 11 6‐7‐8‐9 5 4〔3(1 2)〕
⑤ 9 11 1 10 8 7〔2 3 4 6(5)〕
に対して、
③ [ ]
④ [ ]
⑤ [ ]
を加へると、
③ 9 10 7‐8 6[3‐4‐5〔2(1)〕]
④ 10 11 6‐7‐8‐9 5[4〔3(1 2)〕]
⑤ 9 11 1 10 8[7〔2 3 4 6(5)〕]
(19)
③ 9 10 7‐8 6[3‐4‐5〔2(1)〕]
④ 10 11 6‐7‐8‐9 5[4〔3(1 2)〕]
⑤ 9 11 1 10 8[7〔2 3 4 6(5)〕]
に対して、
③ { }
④ { }
⑤ { }
を加へると、
③ 9 10 7‐8{6[3‐4‐5〔2(1)〕]}
④ 10 11 6‐7‐8‐9{5[4〔3(1 2)〕]}
⑤ 9{11 1 10 8[7〔2 3 4 6(5)〕]}
(20)
③ 9 10 7‐8{6[3‐4‐5〔2(1)〕]}
④ 10 11 6‐7‐8‐9{5[4〔3(1 2)〕]}
⑤ 9{11 1 10 8[7〔2 3 4 6(5)〕]}
に対して、
③ 〈 〉
④ 〈 〉
⑤ 〈 〉
を加へると、
③ 9〈10 7‐8{6[3‐4‐5〔2(1)〕]}〉
④ 10〈11 6‐7‐8‐9{5[4〔3(1 2)〕]}〉
⑤ 9{11 1 10〈8[7〔2 3 4 6(5)〕]}〉
然るに、
(21)
⑤ 9{11 1 10〈8[7〔2 3 4 6(5)〕]}〉
に於いて、
{〈 }
は、「括弧」ではない。
(22)
③ 9〈10 7‐8{6[3‐4‐5〔2(1)〕]}〉
④ 10〈11 6‐7‐8‐9{5[4〔3(1 2)〕]}〉
⑤ 9{11 1 10〈8[7〔2 3 4 6(5)〕]}〉
に対して、
③ 《 》
④ 《 》
⑤ 《 》
を加へると、
③ 9〈10《7‐8{6[3‐4‐5〔2(1)〕]}〉》
④ 10〈11《6‐7‐8‐9{5[4〔3(1 2)〕]}〉》
⑤ 9{11《1 10〈8[7〔2 3 4 6(5)〕]}〉》
然るに、
(23)
③ 9〈10《7‐8{6[3‐4‐5〔2(1)〕]}〉》
④ 10〈11《6‐7‐8‐9{5[4〔3(1 2)〕]}〉》
⑤ 9{11《1 10〈8[7〔2 3 4 6(5)〕]}〉》
に於いて、
〈《 〉
〈《 〉
{〈《 }〉》
は、「括弧」ではない。
従って、
(08)(14)(17)(23)により、
(24)
⑥ 1 3 2
⑦ 6 1 2 5 4 3
⑧ 10 7‐8 6 3‐4‐5 2 1 9
⑨ 11 6‐7‐8‐9 5 4 3 1 2 10
⑩ 11 1 10 9 8 7 2 3 4 6 5
といふ「順番」に対しては、「括弧」を加へることが出来、
① 2 3 1
② 3 6 1 2 5 4
③ 9 10 7 8 6 3‐4‐5 2 1
④ 10 11 6‐7‐8‐9 5 4 3 1 2
⑤ 9 11 1 10 8 7 2 3 4 6 5
といふ「順番」に対しては、「括弧」を加へることが出来ない。
然るに、
(25)
③ 9 10 7 8 6 3‐4‐5 2 1
④ 10 11 6‐7‐8‐9 5 4 3 1 2
⑧ 10 7‐8 6 3‐4‐5 2 1 9
⑨ 11 6‐7‐8‐9 5 4 3 1 2 10
であれば、
③ 9 10 7 8 6 囗‐囗‐5 2 1
④ 10 11 囗‐囗‐囗‐9 5 4 3 1 2
⑧ 10 囗‐8 6 囗‐囗‐5 2 1 9
⑨ 11 囗‐囗‐囗‐9 5 4 3 1 2 10
であると、見なすことが出来る。
然るに、
(26)
③ 9 10 7 8 6 囗‐囗‐5 2 1
④ 10 11 囗‐囗‐囗‐9 5 4 3 1 2
⑧ 10 囗‐8 6 囗‐囗‐5 2 1 9
⑨ 11 囗‐囗‐囗‐9 5 4 3 1 2 10
であれば、
③ 9 10 7 8 6 5 2 1
④ 10 11 9 5 4 3 1 2
⑧ 10 8 6 5 2 1 9
⑨ 11 9 5 4 3 1 2 10
であると、見なすことが出来る。
(27)
③ 9 10 7 8 6 5 2 1
④ 10 11 9 5 4 3 1 2
⑧ 10 8 6 5 2 1 9
⑨ 11 9 5 4 3 1 2 10
であれば、
③ 7 8 5 6 4 3 2 1
④ 7 8 6 5 4 3 1 2
⑧ 7 5 4 3 2 1 6
⑨ 8 6 5 4 3 1 2 7
であると、見なすことが出来る。
従って、
(24)~(27)により、
(28)
⑥ 1 3 2
⑦ 6 1 2 5 4 3
⑧ 7 5 4 3 2 1 6
⑨ 8 6 5 4 3 1 2 7
⑩ 11 1 10 9 8 7 2 3 4 6 5
といふ「順番」に対しては、「括弧」を加へることが出来、
① 2 3 1
② 3 6 1 2 5 4
③ 7 8 5 6 4 3 2 1
④ 7 8 6 5 4 3 1 2
⑤ 9 11 1 10 8 7 2 3 4 6 5
といふ「順番」に対しては、「括弧」を加へることが出来ない。
然るに、
(29)
① 2< 3>1 & 2-1=1
② 3< 6>2 & 2-1=1
③ 7< 8>6 & 7-1=1
④ 7< 8>6 & 2-1=1
⑤ 9<10>8 & 9-8=1
⑤ 9<11>8 & 9-8=1
従って、
(08)(14)(28)(29)により、
(30)
① Who are you?
② Who was this picture painted by?
③ What is the height of the highest mountain in Japan?
④ What is the most convenient way to get to Tokyo Station? 
⑤ What should we do to protect the beautiful earth from pollution?
といふ「英文」は、
① 2< 3>1 & 2-1=1
② 3< 6>2 & 2-1=1
③ 7< 8>6 & 7-1=1
④ 7< 8>6 & 2-1=1
⑤ 9<10>8 & 9-8=1
⑤ 9<11>8 & 9-8=1
のやうに、
① L<M>N & L-N=1
といふ「順番」を含んでゐるが故に、「括弧」を用ゐて、「訓読」することが出来ず、
⑥ You are Who?
⑦ Was this picture painted by Who?
⑧ Is the height of the highest mountain in Japan What?
⑨ Is the most convenient way to get to Tokyo Station What? 
⑩ Should we do What to protect the beautiful earth from pollution?
といふ「非英文」は、
① L<M>N & L-N=1
といふ「順番」を含んでゐないが故に、「括弧」を用ゐて、「訓読」することが出来る。
然るに、
(31)
⑥ You are Tom.
⑦ Was this picture painted by Bill?
⑧ Is the height of the highest mountain in Japan 3776meters?
⑨ Is the most convenient way to get to Tokyo Station on foot? 
⑩ Should we do the best to protect the beautiful earth from pollution?
に対する、「ヤフー!翻訳」は、
⑥ あなたは、トムです。
⑦ この絵は、ビルによって描かれましたか?
⑧ 日本の最高峰の高さは、3,776メートルですか?
⑨ 東京駅に着く最も便利な方法は、徒歩ですか?
⑩ 我々は、美しい地球を汚染から保護するために、最善を尽くさなければなりませんか?
である。
然るに、
(32)
⑥ You are Tom.
⑦ Was this picture painted by Bill
⑧ Is the height of the highest mountain in Japan 3776meters
⑨ Is the most convenient way to get to Tokyo Station on foot? 
⑩ Should we do the best to protect the beautiful earth from pollution?
といふ「語順」からすれば、
⑥ You are Who
⑦ Was this picture painted by Who
⑧ Is the height of the highest mountain in Japan What
⑨ Is the most convenient way to get to Tokyo Station What? 
⑩ Should we do What to protect the beautiful earth from pollution?
といふ「語順」は、「普通」である。
従って、
(01)(32)により、
(33)
「語順」として「ユニーク」なのは、
① Who are you?
② Who was this picture painted by?
③ What is the height of the highest mountain in Japan?
④ What is the most convenient way to get to Tokyo Station? 
⑤ What should we do to protect the beautiful earth from pollution?
といふ「Wh疑問」であって、
⑥ You are Who?
⑦ Was this picture painted by Who?
⑧ Is the height of the highest mountain in Japan What?
⑨ Is the most convenient way to get to Tokyo Station What? 
⑩ Should we do What to protect the beautiful earth from pollution?
といふ「非英文」ではない。
平成28年10月07日、毛利太。
―「関連記事―「関連記事」―
「漢文の補足構造」としての「括弧」の付け方(http://kannbunn.blogspot.com/2016/09/blog-post_22.html)。

2016年10月1日土曜日

「書き下し文」が「同じ」になる場合。

(01)
~=不
&=而
である。
従って、
(01)により、
(02)
① 不愛其才而惜其命薄。
であれば、
① ~愛其才&惜其命薄。
である。
然るに、
(03)
任意の表述の否定は、その表述を’~( )’という空所にいれて書くことにしよう(W.O.クワイン、現代論理学入門、1972年、15頁改)。
従って、
(02)(03)により、
(04)
① ~愛其才&惜其命薄。
であれば、
② 不(愛其才)而惜其命薄。
であるか、
③ 不(愛其才而惜其命薄)。
であるかの、いづれかである。
従って、
(04)により、
(05)
① ~愛其才&惜其命薄。
に対して、
① 誰~愛其才&惜其命薄。
であれば、
② 誰不(愛其才)而惜其命薄。
であるか、
③ 誰不(愛其才而惜其命薄)。
であるかの、いづれかである。
然るに、
(06)
① 誰不愛其才而惜其命薄=
② 誰不〔愛(其才)〕而惜(其命薄)⇒
② 誰〔(其才)愛〕不而(其命薄)惜=
② 誰か〔(其の才を)愛さ〕ずして(其の命の薄きを)惜しまん。
(07)
① 誰不愛其才而惜其命薄=
② 誰不〔愛(其才)而惜(其命薄)〕⇒
③ 誰〔(其才)愛而(其命薄)惜〕不=
③ 誰か〔(其の才を)愛して(其の命の薄きを)惜しま〕ざらんや。
従って、
(05)(06)(07)により、
(08)
① 誰不愛其才而惜其命薄。
といふ「漢文」に対して、
② 誰か其の才を愛さずして其の命の薄きを惜しまん。
③ 誰か其の才を愛して其の命の薄きを惜しまざらんや。
といふ、「二通りの、訓読」が対応する。
然るに、
(09)
④ 誰か〔(其の才を)愛して(其の命の薄きを)惜しま〕ざらんや=
④ 誰〔(其才)愛而(其命薄)惜〕不⇒
④ 誰不〔愛(其才)而惜(其命薄)〕=
④ 誰不愛其才而惜其命薄。
(10)
⑤ 誰か(其の才を)愛して〔(其の命の薄きを)惜しま〕ざらんや=
⑤ 誰(其才)愛而〔(其命薄)惜〕不⇒
⑤ 誰愛(其才)而不〔惜(其命薄)〕=
⑤ 誰愛其才而不惜其命薄。
従って、
(08)(09)(10)により、
(11)
③ 誰か其の才を愛して其の命の薄きを惜しまざらんや。
といふ「訓読」に対して、
④ 誰愛其才而惜其命薄。
⑤ 誰愛其才而惜其命薄。
といふ、「二通りの、漢文」が対応する。
然るに、
(12)
① 誰不愛其才而惜其命薄。
② 誰不〔愛(其才)〕而惜(其命薄)。
② 誰不〔愛(其才)而惜(其命薄)〕。
といふ「漢文」は、
① ~P&Q
② ~(P)&Q
③ ~(P&Q)
に相当し、
③ 誰か其の才を愛して其の命の薄きを惜しまざらんや。
④ 誰か〔(其の才を)愛して(其の命の薄きを)惜しま〕ざらんや。
⑤ 誰か(其の才を)愛して〔(其の命の薄きを)惜しま〕ざらんや。
といふ「訓読」は、
③ P&Q~
④ (P&Q)~
⑤ P&(Q)~
に相当する。
従って、
(08)(11)(12)により、
(13)
① 誰不愛其才而惜其命薄。
に対して、「二通りの、解釈」が成立する「所以」は、
① ~P&Q
に対して、
② ~(P)&Q
③ ~(P&Q)
といふ「二通りの、解釈」が成立する「所以」に他ならず、
③ 誰か其の才を愛して其の命の薄きを惜しまざらんや。
に対して、「二通りの、解釈」が成立する「所以」は、
③ P&Q~
に対して、
④ (P&Q)~
⑤ P&(Q)~
といふ「二通りの、解釈」が成立する「所以」に他ならない。
然るに、
(14)
「ドモルガンの法則」により、
③ ~(P&Q)=
③ ~(P)∨~(Q)
であり、尚且つ、
③ ~(P)∨~(Q)
の場合は、
③ ~(P)
③           ~(Q)
③ ~(P)&~(Q)
である時に、「真(本当)」になる。
従って、
(14)により、
(15)
③ 誰不〔愛(其才)而惜(其命薄)〕。
③ 誰~〔愛(其才)&惜(其命薄)〕。
であれば、
③ 誰か其の才を愛さざらんや。
③                           誰か其の命の薄きを惜しまざらんや。
③ 誰か其の才を愛さざらんや。誰か其の命の薄きを惜しまざらんや。
である時に、「真(本当)」になる。
従って、
(15)により、
(16)
③ 誰不〔愛(其才)而惜(其命薄)〕。
であれば、
③ 誰か其の才を愛さざらんや。誰か其の命の薄きを惜しまざらんや。
は、「真(本当)」である。
然るに、
(17)
③ 誰か其の才を愛さざらんや。誰か其の命の薄きを惜しまざらんや。
の場合は、「反語」である。
然るに、
(18)
反語とは、表現されている内容と反対のことを意味する言い方で、多くは疑問形と同じ形であり、けっきょく、肯定している場合は否定に、否定している場合は肯定の内容になる(赤塚忠、 遠藤哲夫、漢文の基礎、45頁、1973年)。
従って、
(16)(17)(18)により、
(19)
① 誰不愛其才而惜其命薄。
といふ「漢文訓読」に、
③ 誰不〔愛(其才)而惜(其命薄)〕。
といふ「括弧」があるならば、
① 誰もが其の才を愛し、誰もが其の命の薄きを惜しむ。
といふ、「意味」になる。
然るに、
(20)
誰がその(詩人賈島の)才能を愛さず、賈島の命の短いことを惜しまないことがあろうか、その才能と短命を愛惜した。
(多久弘一、多久の漢文公式110、1988年、85頁)
従って、
(19)(20)により、
(21)
① 誰不愛其才而惜其命薄。
といふ「漢文」には、少なくとも、
① 誰~(愛其才&惜其命薄)。
といふ「括弧」が、無ければならない。
平成28年10月01日、毛利太。
―「関連記事」―
「漢文の補足構造」としての「括弧」の付け方(http://kannbunn.blogspot.com/2016/09/blog-post_22.html)。