2023年10月31日火曜日

「量化子の関係」と「ド・モルガンの法則」。

(01)
(ⅰ)
1  (1) ∃x( Fx) A
 2 (2) ∀x(~Fx) A
  3(3)     Fa  A
 2 (4)    ~Fa  A
 23(5) Fa&~Fa  34&I
  3(6)~∀x(~Fx) 25RAA
1  (7)~∀x(~Fx) 136EE
(ⅱ)
1  (1) ~∀x(~Fx)  A
 2 (2) ~∃x( Fx)  A
  3(3)      Fa   A
  3(4)  ∃x( Fx)  3EI
 23(5) ~∃x( Fx)&
        ∃x( Fx)  23&I
 2 (6)     ~Fa   35RAA
 2 (7)  ∀x(~Fx)  6UI
12 (8) ~∀x(~Fx)&
        ∀x(~Fx)  17&I
1  (9)~~∃x( Fx)  28RAA
1  (ア)  ∃x( FX)  9DN
従って、
(01)により、
(02)
①  ∃x( Fx)
② ~∀x(~Fx)
に於いて、
①=② である(量化子の関係)。
然るに、
(03)
(ⅲ)
1     (1)   Fa∨Fb∨Fc    A
1     (2)  (Fa∨Fb)∨Fc   1結合法則
 3    (3)  ~Fa&~Fb&~Fc  A
  4   (4)  (Fa∨Fb)      A
   5  (5)   Fa          A
 3    (6)  ~Fa          3&E
 3 5  (7)   Fa&~Fa      56&I
   5  (8)~(~Fa&~Fb&~Fc) 37RAA
    9 (9)      Fb       A
 3    (ア)     ~Fb       3&E
 3  9 (イ)      Fb&~Fb   9ア&I
    9 (ウ)~(~Fa&~Fb&~Fc) 3イRAA
  4   (エ)~(~Fa&~Fb&~Fc) 4589ウ∨E
     オ(オ)          Fc   A
 3    (カ)         ~Fc   3&E
 3   オ(キ)      Fc&~Fc   オカ&I
     オ(ク)~(~Fa&~Fb&~Fc) 3キRAA
1     (ケ)~(~Fa&~Fb&~Fc) 14エオク∨E
(ⅳ)
1    (1)~(~Fa&~Fb&~Fc) A
 2   (2) ~(Fa∨Fb∨Fc)   A
  3  (3)   Fa          A
  3  (4)   Fa∨Fb       3∨I
  3  (5)   Fa∨Fb∨Fc    4∨I
 23  (6) ~(Fa∨Fb∨Fc)&
          (Fa∨Fb∨Fc)   25&I
 2   (7)  ~Fa          36RAA
   8 (8)      Fb       A
   8 (9)   Fa∨Fb       8∨I
   8 (ア)   Fa∨Fb∨Fc    9∨I
 2 8 (イ) ~(Fa∨Fb∨Fc)&
          (Fa∨Fb∨Fc)   2ア&I
 2   (ウ)     ~Fb       8イRAA
    エ(エ)         Fc    A
    エ(オ)      Fb∨Fc    エ∨I
    エ(カ)   Fa∨Fb∨Fc    オ∨I
 2  エ(キ) ~(Fa∨Fb∨Fc)&
          (Fa∨Fb∨Fc)   2カ&I
 2   (ク)        ~Fc    エキRAA
    2   (ケ)  ~Fa&~Fb      7ウ&I
 2   (コ)  ~Fa&~Fb&~Fc  クケ&I
12   (サ)~(~Fa&~Fb&~Fc)&
         (~Fa&~Fb&~Fc) 1コ&I
1    (シ)~~(Fa∨Fb∨Fc)   2サRAA
1    (ス)   Fa∨Fb∨Fc    シDN
従って、
(03)により、
(04)
③    Fa∨ Fb∨ Fc
④ ~(~Fa&~Fb&~Fc)
に於いて、
③=④ である(ド・モルガンの法則)。
然るに、
(05)
{xの変域}={a、b、c}
であるとして、
①  ∃x( Fx)
② ~∀x(~Fx)
③    Fa∨ Fb∨ Fc
④ ~(~Fa&~Fb&~Fc)
⑤ aはFであるか、または、bはFであるか、または、cはFである。
⑥(aがFではなく、その上、bもFではなく、その上、cもFでもない)といふことはない。
に於いて、
①=③=⑤ であって、
②=④=⑥ である。
従って、
(01)~(05)により、
(06)
{xの変域}={a、b、c}
であるとして、
①  ∃x( Fx)
② ~∀x(~Fx)
に於いて、
①=② であるといふこと、すなはち、「量化子の関係」は、
③    Fa∨ Fb∨ Fc
④ ~(~Fa&~Fb&~Fc)
に於いて、
③=④ であるといふこと、すなはち、「ド・モルガンの法則」に、「他ならない」。
令和5年10月31日、毛利太。

2023年10月20日金曜日

「実質含意のパラドックス」について。

(01)
1      (1)   P∨ Q   A
 2     (2)  ~P&~Q   A
  3    (3)   P      A
 2     (4)  ~P      2&E
 23    (5)   P&~P   34&I
  3    (6)~(~P&~Q)  25RAA
   7   (7)      Q   A
 2     (8)     ~Q   2&E
 2 7   (9)   Q&~Q   78&I
   7   (ア)~(~P&~Q)  29RAA
1      (イ)~(~P&~Q)  1367ア∨E
    ウ  (ウ)  ~P      A
     エ (エ)     ~Q   A
    ウエ (オ)  ~P&~Q   ウエ&I
1   ウエ (カ)~(~P&~Q)&
           (~P&~Q)  6オ&I
1   ウ  (キ)    ~~Q   エカRAA
1   ウ  (ク)      Q   キDN
1      (ケ)  ~P→ Q   ウクCP
(02)
1      (1)  ~P→ Q   A
 2     (2)  ~P&~Q   A
 2     (3)  ~P      2&E
12     (4)      Q   13MPP
 2     (5)     ~Q   2&E
12     (6)   Q&~Q   45&I
1      (7)~(~P&~Q)  26RAA
  8    (8) ~(P∨ Q)  A
   9   (9)   P      A
   9   (ア)   P∨ Q   9∨I
  89   (イ) ~(P∨ Q)&
            (P∨ Q)  8ア&I
  8    (ウ)  ~P      9イRAA
    エ  (エ)      Q   A
    エ  (オ)   P∨ Q   エ∨I
  8 エ  (カ) ~(P∨ Q)&
            (P∨ Q)  8オ&I
  8    (キ)     ~Q   エカRAA
  8    (ク)  ~P&~Q   ウキ&I
1 8    (ケ)~(~P&~Q)&
           (~P&~Q)  7ク&I
1      (コ)~~(P∨ Q)  8ケRAA
1      (サ)   P∨ Q   コDN
従って、
(01)(02)により、
(03)
①  P∨Q
② ~P→Q
に於いて、
①=② である。
従って、
(03)により、
(04)
「日本語」で言ふと、
① Pであるか、または、Qである。
② Pでないならば、  Qである。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)により、
(05)
P=~P
といふ「代入(置き換へ)」により、
①  ~P∨Q
② ~~P→Q
に於いて、
①=② である。
従って、
(04)(05)により、
(06)
① Pであるでないか、または、Qである。
② Pでないでないならば、  Qである。
に於いて、
①=② である。
従って、
(06)により、
(07)
① Pでないか、または、Qである。
② Pであるならば、  Qである。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(08)
「番号」を「付け替へる」として、
① Pでない
② Pでないか、または、Qである。
に於いて、
①⇒② である。 従って、
(07)(08)により、
(09)
① Pでない
② Pでないか、または、Qである。
③ Pであるならば、  Qである。
に於いて、
①⇒② であって、
②=③ である。
従って、
(09)により、
(10)
「番号」を「付け直す」として、
① Pでない
② Pであるならば、Qである。
に於いて、
①⇒② であって、
このことを、『実質含意のパラドックス』と言ふ。
然るに、
(11)
1(1)~P       A
1(2)~P∨Q     1∨I
1(3) P→Q     2含意の定義
 (4)~P→(P→Q) 13CP
従って、
(11)により、
(12)
├ ~P→(P→Q)
といふ「連式」、すなはち、
├ Pでないならば(Pであるならば、Qである)。
といふ「連式」は、『妥当』である。
従って、
(10)(11)(12)により、
(13)
├ ~P→(P→Q)
といふ「連式」、すなはち、
├ Pでないならば(Pであるならば、Qである)。
といふ「連式」、すなはち、『実質含意のパラドックス』は『妥当』である。
然るに、
(11)により、
(14)
1 (1)~P       A
1 (2)~P∨Q     1∨I
1 (3) P→Q     2含意の定義
  (4)~P→(P→Q) 13CP
 5(5)~P& P    A
 5(6)~P       5&E
 5(7)    P→Q  46MPP
 5(8)    P    5&E
 5(9)      Q  78MPP
  (ア)~P&P→ Q  59CP
従って、
(15)
├(~P&P)→Q 
といふ「連式」、すなはち、
├「矛盾」が「」であるならば、「任意の命題」は「真」である。
といふ「連式」は、『妥当』である。
従って、
(13)(14)(15)により、
(16)
(ⅰ)『実質含意のパラドックス』は『妥当』であって、
(ⅱ)「矛盾」が「」であるならば、
(ⅲ)「任意の命題」は「真」である。
然るに、
(17)
(ⅱ)「矛盾」は「」ではなく、「」である。
従って、
(16)(17)により、
(18)
(ⅰ)『実質含意のパラドックス』が『妥当』であったとしても、
(ⅱ)「任意の命題」は、「」であるか、または、「」である。
令和5年10月20日、毛利太。

2023年10月16日月曜日

「Pまたは、Qである」は「(PならばQ)ならばQである」に「等しい」。

(01)
(ⅰ)
1   (1)  P∨Q A
 2  (2)  P   A
 2  (3)~~P   2DN
 2  (4)~~P∨Q 3∨I
  5 (5)    Q A
  5 (6)~~P∨Q 5∨I
1   (7)~~P∨Q 12456∨E
1   (8) ~P→Q 7含意の定義
   9(9) ~P   A
1  9(ア)    Q 89MPP
(ⅱ)
1 (1)(P→Q)→Q A
 2(2)~P      A
 2(3)~P∨Q    2∨I
 2(4) P→Q    3含意の定義
12(5)      Q 14MPP
(ⅲ)
1   (1)  P∨Q A
 2  (2)    Q A
 2  (3)  ~~Q 2DN
 2  (4)~~Q∨P 3∨I
  5 (5)  P   A
  5 (6)~~Q∨P 5∨I
1   (7)~~Q∨P 12456∨E
1   (8) ~Q→P 7含意の定義
   9(9) ~Q   A
1  9(ア)    P 89MPP
(ⅳ)
1  (1)  (P→ Q)→Q A
 2 (2) ~(P&~Q)   A
 2 (3)  ~P∨ Q    2ド・モルガンの法則
 2 (4)   P→ Q    3含意の定義
12 (5)         Q 14MPP
1  (6) ~(P&~Q)→Q 25CP
  7(7)        ~Q A
1 7(8)~~(P&~Q)   67MTT
1 7(9)   P&~Q    8DN
1 7(ア)   P       9&E
従って、
(01)により、
(02)
①  P∨Q,   ~P├ Q
②(P→Q)→Q,~P├ Q
③  P∨Q,   ~Q├ P
④(P→Q)→Q,~Q├ P
といふ「推論」は、4つとも『妥当』である。
然るに、
(03)
5 原始的規則あるいは導出された規則を、既に証明されたどのような連式あるいは定理とでもともに用いて、証明せよ。
5 Using primitive or deriverd rulues, together with any sequents or theorems already proved,prove.
(E.J.レモン著、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、論理学初歩、1973年、80頁)
(h)P∨Q┤├(P→Q)→Q
〔(私の)解答〕
(ⅰ)
1   (1)  P∨ Q    A
 2  (2)  P       A
  3 (3)  P→ Q    A
 23 (4)     Q    23MPP
 2  (5) (P→ Q)→Q 34CP
   6(6)     Q    A
   6(7)~(P→ Q)∨Q 6∨I
   6(8) (P→ Q)→Q 7含意の定義
1   (9) (P→ Q)→Q 12568∨E
(ⅱ)
1  (1)  (P→ Q)→Q A
1  (2) ~(P→ Q)∨Q 1含意の定義
 3 (3) ~(P→ Q)   A
 3 (4)~(~P∨ Q)   3含意の定義
 3 (5)   P&~Q    4ド・モルガンの法則
 3 (6)   P       5&E
 3 (7)   P∨Q     6∨I
  8(8)         Q A
  8(9)       P∨Q 8∨I
1  (ア)   P∨Q     13789∨E
従って、
(02)(03)により、
(04)
①  P∨Q
②(P→Q)→Q
に於いて、すなはち、
① Pであるか、または、Qである。
②(Pであるならば、Qである)ならば、Qである。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(02)により、
(05)
P=里子である。
Q=男性である。
として、
(ⅰ)里子であるか、または、男性である。 然るに、
(ⅱ)           男性ではない。従って、
(ⅲ)里子である。
といふ「推論(選言三段論法)」は『妥当』である。
従って、
(04)(05)により、
(06)
(ⅰ)(里子ならば男性である)ならば、男性である。 然るに、
(ⅱ)                男性でない。 従って、
(ⅲ) 里子である。
といふ「推論」も、『妥当』である。
然るに、
(07)
思ふに、
(ⅰ)(里子ならば男性である)ならば、男性である。 然るに、
(ⅱ)                男性でない。 従って、
(ⅲ) 里子である。
といふ「推論」が『妥当』である。
といふ風に、「普通の人」は、「思はない」。
然るに、
(01)(07)により、
(08)
(ⅳ)
1  (1)  (里子→ 男性)→男性 A
 2 (2) ~(里子&~男性)    A
 2 (3)  ~里子∨ 男性     2ド・モルガンの法則
 2 (4)   里子→ 男性     3含意の定義
12 (5)           男性 14MPP
1  (6) ~(里子&~男性)→男性 25CP
  7(7)          ~男性 A
1 7(8)~~(里子&~男性)    67MTT
1 7(9)   里子&~男性     8DN
1 7(ア)   里子         9&E
といふ「計算」を見る限り、確かに、
(ⅰ)(里子ならば男性である)ならば、男性である。 然るに、
(ⅱ)                男性でない。 従って、
(ⅲ) 里子である。
といふ「推論」は『妥当』である。
令和5年10月16日、毛利太。

2023年10月15日日曜日

「Pまたは、Qである」は「(PならばQ)ならばQである」に「等しい」。

(01)
5 原始的規則あるいは導出された規則を、既に証明されたどのような連式あるいは定理とでもともに用いて、証明せよ。
5 Using primitive or deriverd rulues, together with any sequents or theorems already proved,prove.
(E.J.レモン著、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、論理学初歩、1973年、80頁)
(h)P∨Q┤├(P→Q)→Q
〔(私の)解答〕
(ⅰ)
1   (1)  P∨ Q    A
 2  (2)  P→ Q    A
  3 (3)  P       A
 23 (4)     Q    23MPP
  3 (5) (P→ Q)→Q 24CP
   6(6)     Q    A
   6(7)~(P→ Q)∨Q 6∨I
   6(8) (P→ Q)→Q 7含意の定義
1   (9) (P→ Q)→Q 13568∨E
(ⅱ)
1  (1)  (P→ Q)→Q A
1  (2) ~(P→ Q)∨Q 1含意の定義
 3 (3) ~(P→ Q)   A
 3 (4)~(~P∨ Q)   3含意の定義
 3 (5)   P&~Q    4ド・モルガンの法則
 3 (6)   P       5&E
 3 (7)   P∨Q     6∨I
  8(8)         Q A
  8(9)       P∨Q 8∨I
1  (ア)   P∨Q     13789∨E
従って、
(01)により、
(02)
①  P∨Q
②(P→Q)→Q
に於いて、すなはち、
①  Pであるか、または、Qである。
②(PならばQ)ならば、Qである。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
(ⅰ)Pであるか、または、Qである。 然るに、
(ⅱ)Pでない。           従って、
(ⅲ)          Qである。
といふ「推論(選言三段論法)」は、「妥当」である。
従って、
(02)(03)により、
(04)
(ⅰ)(PならばQ)ならば、Qである。 然るに、
(ⅱ) Pでない。           従って、
(ⅲ)           Qである。
といふ「推論」も、「妥当」であるに、「違ひない」。
従って、
(04)により、
(05)
「記号」で書くと、
(ⅰ)(P→Q)→Q 然るに、
(ⅱ)~P      従って、
(ⅲ)      Q
といふ「推論」は、「妥当」であるに「違ひない」。
然るに、
(06)
1 (1)(P→Q)→Q A
 2(2)~P      A
 2(3)~P∨Q    2∨I
 2(4) P→Q    3含意の定義
12(5)      Q 14MPP
従って、
(04)(05)(06)により、
(07)
果たして、
(ⅰ)(PならばQ)ならば、Qである。 然るに、
(ⅱ) Pでない。           従って、
(ⅲ)           Qである。
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(08)
(ⅰ)Pであるか、または、Qである。 然るに、
(ⅱ)          Qでない。 従って、
(ⅲ)Pである。
といふ「推論(選言三段論法)」は、「妥当」である。
従って、
(02)(08)により、
(09)
(ⅰ)(PならばQ)ならば、Qである。 然るに、
(ⅱ)           Qでない。 従って、
(ⅲ) Pである。
といふ「推論」も、「妥当」であるに「違ひない」。
従って、
(09)により、
(10)
「記号」で書くと、
(ⅰ)(P→Q)→Q 然るに、
(ⅱ)     ~Q 従って、
(ⅲ) P
といふ「推論」は、「妥当」であるに、「違ひない」。
然るに、
(11)
1  (1)  (P→ Q)→Q A
 2 (2) ~(P&~Q)   A
 2 (3)  ~P∨ Q    2ド・モルガンの法則
 2 (4)   P→ Q    3含意の定義
12 (5)         Q 14MPP
1  (6) ~(P&~Q)→Q 25CP
  7(7)        ~Q A
1 7(8)~~(P&~Q)   67MTT
1 7(9)   P&~Q    8DN
1 7(ア)   P       9&E
従って、
(09)(10)(11)により、
(12)
果たして、
(ⅰ)(PならばQ)ならば、Qである。 然るに、
(ⅱ)           Qでない。 従って、
(ⅲ) Pである。
といふ「推論」は、「妥当」である。
従って、
(12)により、
(13)
P=里子である。
Q=女性である。
として、
(ⅰ)(里子ならば女性である)ならば、女性である。 然るに、
(ⅱ)                女性でない。 従って、
(ⅲ) 里子である。
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(14)
思ふに、
(ⅰ)(里子ならば女性である)ならば、女性である。 然るに、
(ⅱ)                女性でない。 従って、
(ⅲ) 里子である。
といふ「推論」が「妥当」である。
といふ風に、「普通の人」は、「思はない」。
令和5年10月15日、毛利太。

「P∨(P→Q)」は「排中律(~Q∨Q)」である。

(01)
④ 太郎であるか、または、太郎であるならば、男性である。
といふ「日本語」が、「恒に真」である。
といふことを、『証明』します。
(02)
仮定の数がゼロである、「証明可能な連式の結論」は、「恒真式(トートロジー)」である。
(E.J.レモン著、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、論理学初歩、1973年、64頁)
然るに、
(03)
(ⅰ)
1(1)P A
 (2)P→P 11CP
(ⅱ)
1   (1) ~(~P∨P) A
 2  (2)   ~P    A
 2  (3)   ~P∨P  2∨I
12  (4) ~(~P∨P)&
         (~P∨P) 13&I
1   (5)  ~~P    24RAA
1   (6)    P    5DN
1   (7)   ~P∨P  6∨I
1   (8) ~(~P∨P)&
         (~P∨P) 17&I
    (9)~~(~P∨P) 18RAA
    (ア)   ~P∨P  9DN
(ⅲ)
1        (1) ~(~P∨P)  A
 2       (2)   ~P     A
 2       (3)   ~P∨P   2∨I
12       (4) ~(~P∨P)&
              (~P∨P)  13&I
1        (5)  ~~P     24RAA
1        (6)    P     5DN
1        (7)   ~P∨P   6∨I
1        (8) ~(~P∨P)&
              (~P∨P)  17&I
         (9)~~(~P∨P)  18RAA
         (ア)   ~P∨P   9DN
  イ      (イ)   ~P     A
  イ      (ウ)   ~P∨Q   イ∨I
   エ     (エ)   P&~Q   A
    オ    (オ)   ~P     A
   エ     (カ)   P      エ&E
   エオ    (キ)   ~P&P   オカ&I
    オ    (ク) ~(P&~Q)  エキRAA
     ケ   (ケ)      Q   A
   エ     (コ)     ~Q   エ&E
   エ ケ   (サ)   Q&~Q   ケコ&I
     ケ   (シ) ~(P&~Q)  エサRAA
  イ      (ス) ~(P&~Q)  イオクケシ∨E
      セ  (セ)   P      A
       ソ (ソ)     ~Q   A
      セソ (タ)   P&~Q   セソ&I
  イ   セソ (チ) ~(P&~Q)&
              (P&~Q)  スタ&I
  イ   セ  (ツ)    ~~Q   ソチRAA
  イ   セ  (テ)      Q   ツDN
  イ      (ト)   P→ Q   セテCP
  イ      (ナ)P∨(P→ Q)  ト∨I
        ニ(ニ)      P   A
        ニ(ヌ)P∨(P→ Q)  ニ∨I
         (ネ)P∨(P→ Q)  アイナニヌ∨E
従って、
(02)(03)により、
(04)
①  P→P(同一律)
② ~P∨P(排中律)
③  P∨(P→Q)(練習問題5a)
といふ「論理式」は、3つとも「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(04)により、
(05)
① Pであるならば、Pである。
② Pでないか、または、Pである。
③ Pであるか、または、Pであるならば、Qである。
といふ「日本語」は、3つとも、「恒に真」である。
然るに、
(05)により、
(06)
① Pであるならば、Pである(同一律)。
② Pでないか、または、Pである(排中律)。
といふ「日本語」は、ともかく、
③ Pであるか、または、Pならば、Qである(練習問題5a)。
といふ「日本語」が、「恒に真である」。
といふことは、「分かり難い(意外である)」。
然るに、
(07)
P,Qの二つを組みにする場合、「非排他的な選言」は、「PまたはQ,またはその両方」と言います(易しくない論理学)。
然るに、
(08)
③ P∨(P→Q)
③ Pであるか、または、Pであるならば、Qである。
の場合は、「非排他的な選言」である。
従って、
(07)(08)により、
(09)
③ P∨(P→Q)
である場合は、
④ Pだけが    「真」であることも、
⑤(P→Q)だけが 「真」であることも、
⑥ Pと(P→Q)が「真」であることも、「可能」である。
然るに、
(10)
1(1)P&(P→Q) A
1(2)P       1&E
1(3)   P→Q  1&E
1(4)     Q  23MPP
然るに、
(09)(10)により、
(11)
③ P∨(P→Q)
である場合に、
④ であるとしても、Qであるとは、「限らない」。
⑤ であるとしても、Qであるとは、「限らない」が、
⑥ であるならば、 Qである。
従って、
(11)により、
(12)
③ P∨(P→Q)
といふ「論理式」が「真」であるならば、
③ Qであるか、または、Qでない。
といふ「日本語」は「真」である。
従って、
(04)(05)(12)により、
(13)
「番号」を「付け替へ」るものの、
① Q∨~Q
② P∨(P→~Q)
③ Qであるか、または、Qでない。
④ Pであるか、または、Pであるならば、Qである。
といふ「論理式・日本語」に於いて、
①=②=③=④ である。
従って、
(13)により、
(14)
③ Qであるか、または、Qでない。
④ Pであるか、または、Pであるならば、Qである。
といふ「日本語」に於いて、
③=④ である。
従って、
(14)により、
(15)
Q=男性である。
P=太郎である。
として、
③ 男性であるか、または、男性ではない。
④ 太郎であるか、または、太郎であるならば、男性である。
といふ「日本語」に於いて、
③=④ である。
然るに、
(16)
③ 男性であるか、または、男性ではない。
といふ「命題(排中律)」は、「恒に真」である。
従って、
(15)(16)により、
(17)
④ 太郎であるか、または、太郎であるならば、男性である。
といふ「命題(排中律)」も、「恒に真」である。
然るに、
(18)
④ 太郎であるか、または、太郎であるならば、男性である。
といふ「命題」が、「排中律」である。
といふことは、「(論理学に疎い)普通の人」は、「気付かない」。
従って、
(18)により、
(19)
④ 太郎であるか、または、太郎であるならば、男性である。
といふ「命題」が、「恒に真」である。
といふことに、「(論理学に疎い)普通の人」は、「気付かない」。
然るに、
(20)
5 原始的規則あるいは導出された規則を、既に証明されたどのような連式あるいは定理とでもともに用いて、証明せよ。
5 Using primitive or deriverd rulues, together with any sequents or theorems already proved,prove.
(E.J.レモン著、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、論理学初歩、1973年、80頁)
(a)├ P∨(P→Q)
〔(私の)解答〕
  (1)  ~P∨P  排中律
2 (2)  ~P    A
2 (3)  ~P∨Q  2∨I
2 (4)   P→Q  3含意の定義
2 (5)P∨(P→Q) 4∨I
 6(6)     P  A
 6(7)P∨(P→Q) 6∨I
  (8)P∨(P→Q) 12566∨E
従って、
(01)(02)(03)(13)(15)(20)により、
(21)
いづれにせよ、
④ 太郎であるか、または、太郎であるならば、男性である。
といふ「命題」は、「恒に真」である。
令和5年10月15日、毛利太。

2023年10月14日土曜日

「命題計算の練習問題(E.J.レモン)」の「解答」。

(01)
5 原始的規則あるいは導出された規則を、既に証明されたどのような連式あるいは定理とでもともに用いて、証明せよ。
5 Using primitive or deriverd rulues, together with any sequents or theorems already proved,prove.
(E.J.レモン著、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、論理学初歩、1973年、80頁)

(a)├ P∨(P→Q)
  (1)  ~P∨P  排中律
2 (2)  ~P    A
2 (3)  ~P∨Q  2∨I
2 (4)   P→Q  3含意の定義
2 (5)P∨(P→Q) 4∨I
 6(6)     P  A
 6(7)P∨(P→Q) 6∨I
  (8)P∨(P→Q) 12566∨E
(∴)(Pであるか、または(PならばQである))は「恒に真」である。

(b)├(P→Q)∨(Q→R)
  (1)   Q∨~Q     排中律
2 (2)   Q        A
2 (3)~P∨Q        2∨I
2 (4) P→Q        3含意の定義
2 (5)(P→Q)∨(Q→R) 4∨I
 6(6)      ~Q    A
 6(7)      ~Q∨R  6∨I
 6(8)       Q→R  7含意の定義
 6(9)(P→Q)∨(Q→R) 8∨I
  (ア)(P→Q)∨(Q→R) 12569∨E
(∴)((PならばQであるか)または(QならばRである))は「恒に真」である。

(c)├((P→Q)→P)→P
1   (1) (P→ Q)→P   A
 2  (2)~(P&~Q)     A
 2  (3) ~P∨ Q      2ド・モルガンの法則
 2  (4)  P→ Q      3含意の定義
12  (5)        P   14MPP
1   (6)~(P&~Q)→P   25CP
1   (7) (P&~Q)∨P   6含意の定義
  8 (8)  P&~Q      A
  8 (9)  P         8&E
   ア(ア)        P   A
1   (イ)  P         789アア∨E
    (ウ)((P→Q)→P)→P 1イCP
(∴)「パースの法則」は「恒に真」である。

(d)~Q├ P→(Q→R)
1(1)   ~Q     A
1(2)   ~Q∨R  1∨I
1(3)    Q→R  2含意の定義
1(4)~P∨(Q→R) 3∨I
1(5) P→(Q→R) 4含意の定義
(∴)Qではない。従って、Pならば(QならばRである)。

(e)P,~P├ Q
1 (1) P   A
 2(2)~P   A
 2(3)~P∨Q 2∨I
 2(4) P→Q 3含意の定義
12(5)   Q 14MPP
(∴)Pである。Pでない。従って、Qである。

(f)P∨Q├ ~P→Q
1  (1)  P∨Q A
 2 (2)  P   A
 2 (3)~~P   2DN
 2 (4)~~P∨Q 3∨I
  5(5)    Q A
  5(6)~~P∨Q 5∨I
1  (7)~~P∨Q 12456∨E
1  (8) ~P→Q 7含意の定義
(∴)Pであるか、または、Qである。従って、Pでないならば、Qである。

(g)~(P→Q)┤├ P&~Q
(α)
1 (1) ~(P→ Q) A
 2(2) ~(P&~Q) A
 2(3)  ~P∨ Q  2ド・モルガンの法則
 2(4)   P→ Q  3含意の定義
12(5) ~(P→ Q)&
       (P→ Q) 14&I
1 (6)~~(P&~Q) 25RAA
1 (7)   P&~Q  6DN
(β)
1 (1)   P&~Q  A
 2(2)   P→ Q  A
1 (3)   P     1&E
12(4)      Q  23MPP
1 (5)     ~Q  1&E
12(6)   Q&~Q  45&I
1 (7) ~(P→ Q) 26RAA
(∴)((PならばQである)といふことはない)といふことは、(Pであって、Qでない)といふことに「等しい」。

(h)
(α)(P→Q)→Q ┤├ P∨Q
1  (1)  (P→ Q)→Q A
1  (2) ~(P→ Q)∨Q 1含意の定義
 3 (3) ~(P→ Q)   A
 3 (4)~(~P∨ Q)   3含意の定義
 3 (5)   P&~Q    4ド・モルガンの法則
 3 (6)   P       5&E
 3 (7)   P∨Q     6∨I
  8(8)         Q A
  8(9)       P∨Q 8∨I
1  (ア)   P∨Q     13789∨E
(β)
1   (1)  P∨ Q    A
 2  (2)  P→ Q    A
  3 (3)  P       A
 23 (4)     Q    23MPP
  3 (5) (P→ Q)→Q 24CP
   6(6)     Q    A
   6(7)~(P→ Q)∨Q 6∨I
   6(8) (P→ Q)→Q 7含意の定義
1   (9) (P→ Q)→Q 13568∨E
(∴)((PならばQ)ならばQである)といふことは、(Pであるか、または、Qである)といふことに「等しい」。

(i)(P→Q)∨(P→R) ┤├ P→(Q∨R)
(α)
1   (1)(P→Q)∨(P→R) A
 2  (2) P→Q        A
  3 (3) P          A
 23 (4)   Q        23MPP
 23 (5)   Q∨R      4∨I
 2  (6)P→(Q∨R)     35CP
   7(7)       P→R  A
  37(8)         R  37MPP
  37(9)       Q∨R  8∨I
   7(ア)P→(Q∨R)     39CP
1   (イ)P→(Q∨R)     1267ア∨E
(β)
1    (1) P→(Q∨R)    A
1    (2)~P∨(Q∨R)    1含意の定義
 2   (3)~P          A
 2   (4)~P∨Q        3∨I
 2   (5) P→Q        4含意の定義
 2   (6)(P→Q)∨(P→R) 5∨I
  7  (7)    Q∨R     A
   8 (8)    Q       A
   8 (9) ~P∨Q       8∨I
   8 (ア)  P→Q       9含意の定義
   8 (イ)(P→Q)∨(P→R) ア∨I
    ウ(ウ)      R     A
    ウ(エ)   ~P∨R     ウ∨I
    ウ(オ)    P→R     エ含意の定義
    ウ(カ)(P→Q)∨(P→R) オ∨I
  7  (キ)(P→Q)∨(P→R) 78イウカ∨E
1    (ク)(P→Q)∨(P→R) 2367キ∨E
(∴)((Pならば、Qであるか)または(Pならば、Rである))といふことは、(Pならば(Qであるか、または、Rである))といふことに「等しい」。

(j)(P⇔Q)∨Q┤├ P→Q
(α)
1  (1)(P⇔Q)∨Q A
 2 (2)(P⇔Q)   A
 2 (3) P→Q&
       Q→P    2Df.⇔
 2 (4) P→Q    3&E
  5(5)      Q A
  5(6)   ~P∨Q 5∨I
  5(7)    P→Q 6含意の定義
1  (8) P→Q    12457∨E
(β)
1 (1)    P→Q           A
 2(2) ~{(P⇔Q)∨  Q}     A
 2(3)  ~(P⇔Q)& ~Q      2ド・モルガンの法則
 2(4)  ~(P⇔Q)          3&E
 2(5) ~{(P→Q)& (Q→ P)} 4Df.⇔
 2(6)  ~(P→Q)∨~(Q→ P)  5ド・モルガンの法則
 2(7)   (P→Q)→~(Q→ P)  6含意の定義
12(8)         ~(Q→ P)  17MPP
12(9)        ~(~Q∨ P)  8含意の定義
12(ア)            Q&~P   9ド・モルガンの法則
12(イ)           Q      ア&I
 2(ウ)          ~Q      3&E
12(エ)           Q&~Q   イウ&I
1 (オ)~~{(P⇔Q)∨  Q}     2エRAA
1 (カ)  {(P⇔Q)∨  Q}     オDN
(∴)((PとQが「等しい」か、または、Qである)といふことは、(Pならば、Qである)といふことに「等しい」。

(k)Q├ P&Q⇔P
1  (1) Q       A
 2 (2) P&Q     A
 2 (3) P       2&E
   (4)(P&Q)→P  23CP
  5(5) P       A
1 5(6) P&Q     15&I
1  (7) P→(P&Q) 56CP
1  (8)(P&Q)→P&
       P→(P&Q) 47&I
1  (9)(P&Q)⇔P  8Df.⇔
(∴)Qである。従って、(PであってQである)といふことは、(Pである)といふことに「等しい」。

(l)~Q├ P∨Q⇔P
1   (1)     ~Q    A
 2  (2)   P∨ Q    A
 2  (3)~(~P&~Q)   2ド・モルガンの法則
  4 (4)  ~P       A
1 4 (5)  ~P&~Q    14&I
124 (6)~(~P&~Q)&
        (~P&~Q)   35&I
12  (7)  ~~P      46RAA
12  (8)    P      7DN
1   (9) (P∨Q)→P   28CP
   ア(ア)  P        A
   ア(イ)  P∨Q      ア∨I
    (ウ)  P→(P∨Q)  アイCP
1   (エ) (P∨Q)→P&
         P→(P∨Q)  9ウ&I
1   (オ)  P∨Q⇔P    エDf.⇔
(∴)Qではない。従って、(Pであるか、または、Qである)といふことは、(Pである)といふことに「等しい」。

従って、
(01)により、
(02)
(a) (Pであるか、または(PならばQである))は「恒に真」である。
(b)((PならばQであるか)または(QならばRである))は「恒に真」である。
(c)「パースの法則」は「恒に真」である。
(d)Qではない。従って、Pならば(QならばRである)。
(e)Pである。Pでない。従って、Qである。
(f)Pであるか、または、Qである。従って、Pでないならば、Qである。
(g)((PならばQである)といふことはない)といふことは、(Pであって、Qでない)といふことに「等しい」。
(h)((PならばQ)ならばQである)といふことは、(Pであるか、または、Qである)といふことに「等しい」。
(i)((Pならば、Qであるか)または(Pならば、Rである))といふことは、(Pならば(Qであるか、または、Rである))といふことに「等しい」。
(j)((PとQが「等しい」か、または、Qである)といふことは、(Pならば、Qである)といふことに「等しい」。
(k)Qである。 従って、(PであってQである)といふことは、(Pである)といふことに「等しい」。
(l)Qではない。従って、(Pであるか、または、Qである)といふことは、(Pである)といふことに「等しい」。
といふ「命題」は、12個とも、「すべて、真である」。
令和5年10月14日、毛利太。

2023年10月11日水曜日

「モーダスポネンス(肯定肯定式)とモーダストレンス(否定否定式)」と「背理法」。

(01)
① P→Q, P├  Q
② P→Q,~Q├ ~P
に於いて、すなはち、
① PならばQであるが、Pである。故に、Qである
② PならばQであるが、Qでない。故に、Pでない
に於いて、
① を「モーダスポネンス(MPP)」と言ひ、
② を「モーダストレンス(MTT)」と言ふ。
然るに、
(02)
1  (1) P→ Q A
 2 (2)   ~Q A
  3(3) P    A
1 3(4)    Q 13MPP
123(5) ~Q&Q 24&I
12 (6)~P    35RAA(背理法)
然るに、
(03)
1  (1) P→ Q A
 2 (2) P    A
  3(3)   ~Q A
1 3(4)~P    13MTT
123(5)~P&P  23&I
12 (6)  ~~Q 35RAA(背理法)
12 (7)    Q 6DN
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
「モーダストレンス(MTT)」は、「モーダスポネンス(MPP)」と「背理法(RAA)」で「代用」出来、
「モーダスポネンス(MPP)」は、「モーダストレンス(MTT)」と「背理法(RAA)」で「代用」出来る。
令和5年10月11日、毛利太。

2023年10月10日火曜日

「論理学」は「診断」にも「役に立つ」。

(01)
1       (1)    P∨ Q   A
 2      (2) Q→(R→ S)  A
  3     (3)    R&~S   A
   4    (4)    R→ S   A
  3     (5)    R      3&E
  34    (6)       S   45MPP
  3     (7)      ~S   3&E
  34    (8)    S&~S   67&I
  3     (9)  ~(R→ S)  48RAA
 23     (ア)~Q         29MTT
    イ   (イ)   ~P&~Q   A
     ウ  (ウ)    P      A
    イ   (エ)   ~P      イ&E
    イウ  (オ)    P&~P   ウエ&I
     ウ  (カ) ~(~P&~Q)  イオRAA
      キ (キ)       Q   A
    イ   (ク)      ~Q   イ&E
    イ キ (ケ)    Q&~Q   キク&I
      キ (コ) ~(~P&~Q)  イケRAA
1       (サ) ~(~P&~Q)  1ウカキコ∨E
       シ(シ)   ~P      A
 23    シ(ス)   ~P&~Q   アシ&I
123    シ(セ) ~(~P&~Q)&
             (~P&~Q)  サス&I
123     (ソ)  ~~P      シセRAA
123     (タ)    P      ソDN
123     (チ) ~Q&P      アタ&I
従って、
(01)により、
(02)
(ⅰ)P∨Q    然るに、
(ⅱ)Q→(R→S)然るに、
(ⅲ)R&~S   従って、
(ⅳ)~Q&P
といふ「推論」は「妥当」である。 従って、
(02)により、
(03)
P=癌性リンパ管症である。
Q=術後肺炎である。
R=抗生物質を投与する。
S=熱は下がる。
であるとして、
(ⅰ)「癌性リンパ管症」であるか、または「術後肺炎」であった。然るに、
(ⅱ)「術後肺炎」であるならば、「抗生物質」を「投与」すれば「熱は下がるはずであった」。然るに、
(ⅲ)「抗生物質」を「投与」しても「熱は下がらなかった」。従って、
(ⅳ)「術後肺炎」ではなく、「癌性リンパ管症」であった。
といふ『推論』は『妥当』である。
従って、
(03)により、
(04)
「フジTV、白い巨塔、2003年、16話」の中で行はれた「唐木教授の鑑定」は、
「医学的」にも、「論理的」にも、『妥当』である。

令和5年10月10日、毛利太。

2023年10月4日水曜日

「前件否定・後件肯定」の「誤謬」。

(01)
(ⅰ)
1     (1)(P→S)&(Q→S)&(R→S) A
1     (2) P→S              A
1     (3)       Q→S        A
1     (4)             R→S  A
 5    (5) P∨Q∨R            A
 5    (6)(P∨Q)∨R           A
  7   (7)(P∨Q)             A
   8  (8) P                A
1  8  (9)   S              28MPP
    ア (ア)   Q              A
1   ア (イ)         S        3アMPP
1 7   (ウ)   S              789アイ∨E
     エ(エ)      R           A
1    エ(オ)               S  4エMPP
15    (カ)   S              67ウエオ∨E
1     (キ)(P∨Q∨R)→S         5カCP
(ⅱ)
1     (1)(P∨Q∨R)→S         A
 2    (2) P                A
 2    (3) P∨Q              3∨I
 2    (4) P∨Q∨R            3∨I
12    (5)        S         14MPP
1     (6) P→S              25CP
  7   (7)   Q              A
  7   (8) P∨Q              7∨I
  7   (9) P∨Q∨R            8∨I
1 7   (ア)        S         19MPP
1     (イ)   Q→S            7アCP
   ウ  (ウ)     R            A
   ウ  (エ)   Q∨R            ウ∨I
   ウ  (オ) P∨Q∨R            エ∨I
1  ウ  (カ)        S         1オMPP
1     (キ)     R→S          ウカCP
1     (ク)(P→S)&(Q→S)       6イ&I
1     (ケ)(P→S)&(Q→S)&(R→S) キク&I
従って、
(01)により、
(02)
①(P→S)&(Q→S)&(R→S)
②(P∨Q∨R)→S
に於いて、すなはち、
①(PならばSであり)&(QならばSであり)&(RならばSである)。
②(Pであるか、または、Qであるか、または、Rである)ならばSである。
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)により、
(03)
P=xは、象である。
Q=xは、馬である。
R=xは、兎である。
S=xは動物である。
として、
①(象ならば動物であり)&(馬ならば動物であり)&(兎ならば動物である)。
②(象であるか、または、馬であるか、または、兎である)ならば動物である。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(04)
①(象ならば動物であり)&(馬ならば動物であり)&(兎ならば動物である)。
②(象であるか、または、馬であるか、または、兎である)ならば動物である。
というのであれば、「当然」、
③(象でない)としても、(動物でない)とは「限らない」し、
④(動物である)としても、(象である)とは「限らない」。
然るに、
(05)
①(象ならば動物である。)
として、
③(象でない)としても、(動物でない)とは「限らない」し、
④(動物である)としても、(象である)とは「限らない」。
に於いて、
③ を「前件否定誤謬」と言ひ、
④ を「後件肯定誤謬」と言ふ。
令和05年10月04日、毛利太。

2023年10月3日火曜日

Q→(R&S&T),~R&S&T├ S&T&~P

10月04日に予定されていた「口頭弁論」が「移送」になったので、「即時抗告」した

際に、「答弁書を速く直送して欲しい。」と、相手方の弁護士に電話で要請したところ、

「いつになるかは分からない」とのことなので、その間に「訴状の補足」を書くことにし

た、「その、補足」からの「抜粋」です。

(19)

「7月31日(通院)」~「12月21日(入院)」で見ると、

番号

検査日

尿酸値

赤血球数

クレアチニン

痛風発作

主治医

32

2018/07/31

1.06

1.02

1.05

無し

〇田医師

33

2018/10/23

1.12

0.99

1.04

無し

〇田医師

34

2018/12/13

1.23

0.97

1.24

有り

〇田医師

35

2018/12/21

1.34

0.96

1.22

有り

木医師

41回

の平均値

1.00

1.00

1.00



従って、

(19)により、

(20)

(ⅲ)「赤血球数」は「上昇」していないが、

(ⅳ)「尿酸値クレアチニン」は「上昇」している

然るに、

(21)

1       (1) P→Q           A

 2      (2) Q→(R&S&T)     A

  3     (3)   ~R&S&T      A

  3     (4)   ~R          3&E

  3     (5)   ~RV~S       4VI

  3     (6)  (~RV~S)V~T   5VI

   7    (7)    R& S & T   A

    8   (8)  (~RV~S)      A

     9  (9)   ~R          A

   7    (ア)    R          7&E

   7 9  (イ)   ~R&R        9ア&I

     9  (ウ)  ~(R& S & T)  7イRAA

      エ (エ)      ~S       A

   7    (オ)       S       7&E

   7  エ (カ)      ~S&S     エオ&I

      エ (キ)  ~(R& S & T)  エカRAA

    8   (ク)  ~(R& S & T)  89ウエキVE

       ケ(ケ)          ~T   A

   7    (コ)           T   3&E

   7   ケ(サ)        ~T&T   ケコ&I

       ケ(シ)  ~(R& S & T)  7サRAA

  3     (ス)  ~(R& S & T)  68クケシVE

  37    (セ)   (R& S & T)&

             ~(R& S & T)  7ス&I

  3     (ソ)  ~(R&S&T)     7セRAA

 23     (タ)~Q             2ソMTT

123     (チ)~P             1タMTT

  3     (ツ)S&T            3&E

123     (テ)S&T&~P         チツ&I

という『命題計算』は『妥当』である。

従って、

(22)

1  (1)P→Q  

 2 (2)Q→(R&S&T)

  3(3)  ~R&S&T

123(テ)S&T&~P  

という「推論」は、『妥当』である。

従って、

(22)により、

(23)

P=脱水である。

Q=血液濃縮である。

R=赤血球上昇する。

S=尿酸値上昇する。

T=クレアチニン上昇する。

という「代入(置き換え)」により、

(ⅰ)「脱水ならば血液濃縮」が起こる。然るに、

(ⅱ)「血液濃縮」により「赤血球尿酸値クレアチニン」が「上昇」する。  然るに、

(ⅲ)「赤血球」は「上昇せずに「尿酸値クレアチニン」は「上昇」している。従って、

(ⅳ)「尿酸値クレアチニン」は「上昇」しているが、「脱水」ではない。従って、

(〃)「尿酸値クレアチニン」の「上昇」の原因」は「脱水」ではない

という『推論』は、『妥当』である。

然るに、

(21)により、

(24)

以上の『推論』は、「連言除去、選言導入、ド・モルガンの法則、モーダストレンス」等

により、

1  (1) P→Q       A

 2 (2) Q→(R&S&T) A

  3(3)   ~R&S&T  A

だけでなく

1  (1) P→Q          A

 2 (2) Q→(R&S&T&U&V) A

  3(3)   ~R&S&T&U&V  A

であっても、『同様に、計算可能』である。

従って、

(24)により、

(25)

という場合においても、『同様に、計算可能』である。

然るに、

(26)

(ⅰ)「赤血球数ヘモグロビンヘマトクリット」は「並行」して「変化」することが多く、

(ⅱ)「赤血球数ヘモグロビンヘマトクリット」が「低い」場合は、「貧血が疑われ、

(ⅲ)「赤血球数ヘモグロビンヘマトクリット」が「高い」場合は、「脱水が疑われます。

(日本臨床検査専門医会、増田亜希子)

然るに、

(27)

番号

検査日

赤血球

ヘモグロビン

ヘマトクリット

32

2018/07/31

1.02

1.02

1.03

33

2018/10/23

0.99

0.99

1.01

34

2018/12/13

0.97

0.96

0.99

41

回の平均

1.00

1.00

1.00

という風に、「赤血球数尿酸値クレアチニン」は「(下降傾向で)ほぼ一定」である。

従って、

(26)(27)により、

(28)

(ⅰ)「07月31日(健康であった)」から、

(ⅱ)「12月13日(痛風発作出現)」において、

(ⅲ)「少なくとも脱水の進行は、無い」。

従って、

(19)~(28)により、

(29)

というのであれば、実際には、「####(ID0000123456)」は、その時点において、

脱水ではない」。