2023年10月31日火曜日

「量化子の関係」と「ド・モルガンの法則」。

(01)
(ⅰ)
1  (1) ∃x( Fx) A
 2 (2) ∀x(~Fx) A
  3(3)     Fa  A
 2 (4)    ~Fa  A
 23(5) Fa&~Fa  34&I
  3(6)~∀x(~Fx) 25RAA
1  (7)~∀x(~Fx) 136EE
(ⅱ)
1  (1) ~∀x(~Fx)  A
 2 (2) ~∃x( Fx)  A
  3(3)      Fa   A
  3(4)  ∃x( Fx)  3EI
 23(5) ~∃x( Fx)&
        ∃x( Fx)  23&I
 2 (6)     ~Fa   35RAA
 2 (7)  ∀x(~Fx)  6UI
12 (8) ~∀x(~Fx)&
        ∀x(~Fx)  17&I
1  (9)~~∃x( Fx)  28RAA
1  (ア)  ∃x( FX)  9DN
従って、
(01)により、
(02)
①  ∃x( Fx)
② ~∀x(~Fx)
に於いて、
①=② である(量化子の関係)。
然るに、
(03)
(ⅲ)
1     (1)   Fa∨Fb∨Fc    A
1     (2)  (Fa∨Fb)∨Fc   1結合法則
 3    (3)  ~Fa&~Fb&~Fc  A
  4   (4)  (Fa∨Fb)      A
   5  (5)   Fa          A
 3    (6)  ~Fa          3&E
 3 5  (7)   Fa&~Fa      56&I
   5  (8)~(~Fa&~Fb&~Fc) 37RAA
    9 (9)      Fb       A
 3    (ア)     ~Fb       3&E
 3  9 (イ)      Fb&~Fb   9ア&I
    9 (ウ)~(~Fa&~Fb&~Fc) 3イRAA
  4   (エ)~(~Fa&~Fb&~Fc) 4589ウ∨E
     オ(オ)          Fc   A
 3    (カ)         ~Fc   3&E
 3   オ(キ)      Fc&~Fc   オカ&I
     オ(ク)~(~Fa&~Fb&~Fc) 3キRAA
1     (ケ)~(~Fa&~Fb&~Fc) 14エオク∨E
(ⅳ)
1    (1)~(~Fa&~Fb&~Fc) A
 2   (2) ~(Fa∨Fb∨Fc)   A
  3  (3)   Fa          A
  3  (4)   Fa∨Fb       3∨I
  3  (5)   Fa∨Fb∨Fc    4∨I
 23  (6) ~(Fa∨Fb∨Fc)&
          (Fa∨Fb∨Fc)   25&I
 2   (7)  ~Fa          36RAA
   8 (8)      Fb       A
   8 (9)   Fa∨Fb       8∨I
   8 (ア)   Fa∨Fb∨Fc    9∨I
 2 8 (イ) ~(Fa∨Fb∨Fc)&
          (Fa∨Fb∨Fc)   2ア&I
 2   (ウ)     ~Fb       8イRAA
    エ(エ)         Fc    A
    エ(オ)      Fb∨Fc    エ∨I
    エ(カ)   Fa∨Fb∨Fc    オ∨I
 2  エ(キ) ~(Fa∨Fb∨Fc)&
          (Fa∨Fb∨Fc)   2カ&I
 2   (ク)        ~Fc    エキRAA
    2   (ケ)  ~Fa&~Fb      7ウ&I
 2   (コ)  ~Fa&~Fb&~Fc  クケ&I
12   (サ)~(~Fa&~Fb&~Fc)&
         (~Fa&~Fb&~Fc) 1コ&I
1    (シ)~~(Fa∨Fb∨Fc)   2サRAA
1    (ス)   Fa∨Fb∨Fc    シDN
従って、
(03)により、
(04)
③    Fa∨ Fb∨ Fc
④ ~(~Fa&~Fb&~Fc)
に於いて、
③=④ である(ド・モルガンの法則)。
然るに、
(05)
{xの変域}={a、b、c}
であるとして、
①  ∃x( Fx)
② ~∀x(~Fx)
③    Fa∨ Fb∨ Fc
④ ~(~Fa&~Fb&~Fc)
⑤ aはFであるか、または、bはFであるか、または、cはFである。
⑥(aがFではなく、その上、bもFではなく、その上、cもFでもない)といふことはない。
に於いて、
①=③=⑤ であって、
②=④=⑥ である。
従って、
(01)~(05)により、
(06)
{xの変域}={a、b、c}
であるとして、
①  ∃x( Fx)
② ~∀x(~Fx)
に於いて、
①=② であるといふこと、すなはち、「量化子の関係」は、
③    Fa∨ Fb∨ Fc
④ ~(~Fa&~Fb&~Fc)
に於いて、
③=④ であるといふこと、すなはち、「ド・モルガンの法則」に、「他ならない」。
令和5年10月31日、毛利太。

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