直観派の医師たちは、原因と結果の関係を一対一だと思い込んでおり、一つの原因を見つけると、すべてその原因にして他の原因を否定する。感覚障害については、糖尿病があるか水俣病ではない。あるいはⅩ線写真で頸椎に突起があるから、CT撮影で脳出血や脳梗塞があるという ふうに、に一つの原因候補を見つければ、それだけで水俣病であることを否定する。否定する。これに関しては、患者側から「糖尿病や頸椎症の人は、いくらメチル水銀を食べても 水俣病に罹らないのか?」と簡単に反論されてしまうことになる。 (津田敏秀、医学的根拠とは何か、2013年、117頁) |
1 (1) 糖尿→感覚 A 2 (2) 水俣→感覚 A 3 (3) 糖尿∨水俣 A 4 (4) 糖尿 A 1 4 (5) 感覚 14MPP 6 (6) 水俣 A 2 6 (7) 感覚 26MPP 123 (8) 感覚 34567∨E 12 (9) (糖尿∨水俣)→感覚 38CP ア(ア) ~感覚 A 12 ア(イ)~(糖尿∨水俣) 9アMTT 12 ア(ウ)~糖尿&~水俣 イ、ド・モルガンの法則 12 ア(エ) ~水俣 ウ、&E |
従って、この場合は、「モーダストレンス(MTT)」によって、 「感覚障害」が無い場合には、「水俣病ではない」と、「主張」できるが、 「感覚障害」が有る場合に、 「水俣病ではない」とは「主張」できない。 |
然るに、 『蓋然的推理』としては、 (糖尿∨水俣)→感覚 からは、「水俣」を「推定」できるし、特に、 ~糖尿 であるならば、「水俣」である。従って、 ~糖尿 である「可能性」が高ければ、「水俣」である「蓋然性」が「増す」。 |
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