2013年12月23日月曜日

「返り点」について、

(01)
このブログは、昨日(12月22日)に書いたFCブログの「記事(返り点について、)」のダイジェストであり、
FCブログの「記事(返り点について、)」は、一昨日(12月21日)迄に書いた、
ホームページ、(〇一)~(七二)」のダイジェストです。
従って、
(02)
このブロガーは、「ダイジェストの、ダイジェスト」であるため、「厳密」であるよりも、「簡潔」に書くつもりです。
(03)
学校で習ふ「返り点」は、
① レ
② 一 二 三 四 五 ・・・・・
③ 上 中 下
④ 甲 乙 丙 丁 戊 ・・・・・ 
⑤ 天 地 人
然るに、
(03)
この場合、
⑤ 天 地 人
の「三つ」では足りないため、以下では、
⑤ 天 地 人
を「六つ」に増やし、
① レ
② 一 二 三 四 五 ・・・・・
③ 上 中 下
④ 甲 乙 丙 丁 戊 ・・・・・
⑤ 天 地 人
⑤ 天 地 人間 界 極
とする。
然るに、
(04)

何不令人謂韓叔曰秦之
敢絶周而伐韓者信東周
也公何不与周地発質使
之楚秦必疑楚不信周是
韓不伐也又謂秦曰韓彊
与周地将以疑周於秦也
周不敢不受。
といふ、65個字の「白文」の「訓読」は、
(05)
⑮ 何ぞ人をして韓の公叔に謂ひて「秦の敢へて周を絶つて韓を伐たんとするは東周を信ずればなり、公何ぞ周に地を与へ、質使を発して楚に之かしめざる、秦必ず楚を疑ひ、周を信ぜざらん、是れ韓伐たれざらん、」と曰ひ、又秦に謂ひて「韓彊ひて周に地を与ふるは、将に以て周を秦に疑はしめんとするなり、周敢へて受けずんばあらず」と曰は令めざる(これならわかる返り点 ― 入門から応用まで ― 古田島洋介、九一頁)。
従って、
(03)(04)(05)により、
(06)
⑮ 何不令人謂韓叔曰、秦之敢絶周而伐韓者、信東周也、公何不与周地発質使之楚、秦必疑楚不信周、是韓不伐也、又謂秦曰、韓彊与周地、将以疑周於秦也、周不敢不受。
といふ「漢文」には、
⑮ レ 間 二 一 乙 レ レ 二 一 下 二 一 二 一 上レ レ レ レ 甲レ 人 二 一 三 二 一 地 天レ。
といふ「返り点」が、付くことになる。
然るに、
(07)
① レ
② 一 二 三 四 五 ・・・・・
③ 上 中 下
④ 甲 乙 丙 丁 戊 ・・・・・
⑤ 天 地 人
⑤ 天 地 人間 界 極
から、
① レ
を除いて、
② 一 二 三 四 五 ・・・・・
③ 上 中 下
④ 甲 乙 丙 丁 戊 ・・・・・
⑤ 天 地 人
⑤ 天 地 人間 界 極
とした場合の「返り点」も、「返り点」の「役割」を果たすことが出来、その場合の「返り点」は、
⑮ 極 界 二 一 丙 二 一 二 一 二 一 下 二 一 二 一 中 上 二 一 三 二 一 乙 甲 二 一 間 二 一 三 二 一 人 地 天。
である。
然るに、
(08)
一二点は無限にあるから、どんなに複雑な構文が出現しても対応できる。実際、一二点しか施していないものも過去にはあった(新稲法子:はてなブログ、2013-03-15)。
従って、
(07)(08)により、
(09)
⑮ 極 界 二 一 丙 二 一 二 一 二 一 下 二 一 二 一 中 上 二 一 三 二 一 乙 甲 二 一 間 二 一 三 二 一 人 地 天。
といふ「返り点」は、
⑮ 三六 三五 二 一 二三 四 三 六 五 八 七 一五 一〇 九 一二 一一 一四 一三 一七 一六 二〇 一九 一八 二二 二一 二五 二四 三四 二七 
二 六 三〇 二九 二八 三三 三二 三一。
といふ「返り点」に、対応する。
然るに、
(10)
⑮ 三六 三五 二 一 二三 四 三 六 五 八 七 一五 一〇 九 一二 一一 一四 一三 一七 一六 二〇 一九 一八 二二 二一 二五 二四 三四 二七 二 六 三〇 二九 二八 三三 三二 三一。
は、「一 ~ 三六」であるため、「36個」。
然るに、
(11)

極 界 二 一 丙 
二 一 二 一 二 
一 下 二 一 二 
一 中 上 二 一 
三 二 一 乙 甲 
二 一 間 二 一 
三 二 一 人 地 天。
であるため、
⑮ 極 界 二 一 丙 二 一 二 一 二 一 下 二 一 二 一 中 上 二 一 三 二 一 乙 甲 二 一 間 二 一 三 二 一 人 地 天。
も、「36個」である。
然るに、
(12)
複数の要素からなるデータの列を、ある特定の規則に従って並べ替えること。整列とも言う。数値を大きい順(小さい順)で並べ替えたり、文字列を五十音順で並べ替えるのがソートである(e-Words)。
従って、
(10)(11)(12)により、
(13)
⑮ 三六 三五 二 一 二三 四 三 六 五 八 七 一五 一〇 九 一二 一一 一四 一三 一七 一六 二〇 一九 一八 二二 二一 二五 二四 三四 二七 二 六 三〇 二九 二八 三三 三二 三一。
といふ「36個の要素」を、
⑮ 一 二 三 四 五 六 七 八 九 一〇 一一 一二 一三 一四 一五 一六 一七 一八 一九 二〇 二一 ニニ 二三 二四 二五 二六 二七 二八 二九 三〇 三一 三二 三三 三四 三五 三六。
といふ「順番」に「並び替へる」ことを、「ソート」とするならば、
⑮ 極 界 二 一 丙 二 一 二 一 二 一 下 二 一 二 一 中 上 二 一 三 二 一 乙 甲 二 一 間 二 一 三 二 一 人 地 天。といふ「36個の要素」を、
⑮ 一 二 一 二 一 二 一 二 一 二 一 二 上 中 下 一 二 一 二 三 甲 乙 丙 一 二 一 二 一 二 三 天 地 人 間 界 極。
といふ「順番」に「並び替へる」ことも、「ソート」である。
然るに、
(14)

レ 間 二 一 乙 
レ レ 二 一 下 
二 一 二 一 上レ 
レ レ レ 甲レ 人 
二 一 三 二 一 
地 天レ。
は、「計27個」。
従って、
(04)(10)(11)(14)により、
(15)
⑮ 三六 三五 二 一 二三 四 三 六 五 八 七 一五 一〇 九 一二 一一 一四 一三 一七 一六 二〇 一九 一八 二二 二一 二五 二四 三四 二七 二 六 三〇 二九 二八 三三 三二 三一。
⑮ 極 界 二 一 丙 二 一 二 一 二 一 下 二 一 二 一 中 上 二 一 三 二 一 乙 甲 二 一 間 二 一 三 二 一 人 地 天。
による、「二通りの、返り点」が、
「65個中、36個の要素(漢字)」を「ソート」する際に、
「36個の、返り点」を用ゐている。のに対して、
⑮ レ 間 二 一 乙 レ レ 二 一 下 二 一 二 一 上レ レ レ レ 甲レ 人 二 一 三 二 一 地 天レ。
といふ「返り点」の場合は、
「65個中、36個の要素(漢字)」を「ソート」する際に、
「27個の、返り点」を用ゐている。ことになる。
従って、
(15)により、
(16)
⑮ レ 間 二 一 乙 レ レ 二 一 下 二 一 二 一 上レ レ レ レ 甲レ 人 二 一 三 二 一 地 天レ。
といふ「返り点」が、「ソート」であるならば、
(36-27)個=9個の、
「返り点」が、「不足」する。
然るに、
(17)
例へば、
① 非r不r読r書  =書を読ま不るに非ず:  レ  レ  レ。
といふ「返り点」が、
② 非4不3読2書1=書を読ま不るに非ず: 四 三 二 一。
といふ「返り点」の「略号」であるならば、
であるならば、
① の「返り点」の個数=3
② の「返り点」の個数=4
に於ける、
(3-4)個=-1個。
は、「矛盾」しない。
cf.
米国=2字。
亜米利加合衆国=7字。
に於いて、
(2-7)字=-5字。
は、「矛盾」しない。
従って、
(16)(17)により、
(18)
⑮ レ 間 二 一 乙 レ レ 二 一 下 二 一 二 一 上レ レ レ レ 甲レ 人 二 一 三 二 一 地 天レ。
といふ「返り点」が、
⑮ 極 界 二 一 丙 二 一 二 一 二 一 下 二 一 二 一 中 上 二 一 三 二 一 乙 甲 二 一 間 二 一 三 二 一 人 地 天。
といふ「返り点」の、「略号」であるならば、
(27-36)個=-9個。
は、「矛盾」しない。
従って、
(01)~(18)により、
(19)
① レ点
は、
② 一 二 三 四 五 ・・・・
③ 上 中 下
④ 甲 乙 丙 丁 戊 ・・・・
⑤ 天 地 人
に対する、「略号」である。
Q.E.D.
平成25年12月23日、毛利太。

0 件のコメント:

コメントを投稿