―「10月04日の記事」を書き直します。―
(a)『返り点と括弧』については、『「返り点」と「括弧」(略8)(https://kannbunn.blogspot.com/2018/09/blog-post_17.html)』他もお読み下さい。
(b)『返り点』については、『「返り点」の「付け方」を教へます(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post_3.html)』他をお読み下さい。
(01)
(02)で示す通り、
① P→ Q
② ~Q→~P
③ ~(P&~Q)
④ ~P∨ Q
に於いて、すなはち、
① PならばQである。
② QでないならばPでない。
③ PであってQでない。といふことはない。
④ PでないかQである。
に於いて、
①=②=③=④ である。
(02)
(a)
1 (1) P→ Q A
2 (2) ~Q A
3(3) P A
1 3(4) Q 13MPP
123(5) ~Q&Q 24&I
12 (6)~P 35RAA
1 (7)~Q→~P 26CP
(b)
1 (1)~Q→~P A
2 (2) P A
3(3)~Q A
1 3(4) ~P 13MPP
123(5) P&~P 24&I
12 (6)~~Q 35RAA
12 (7) Q 5DN
1 (8) P→ Q 27CP
(c)
1 (1) P→ Q A
2(2) P&~Q A
2(3) P 2&E
2(4) ~Q 2&E
12(5) Q 12MPP
12(6) ~Q&Q 45&I
1 (7)~(P&~Q) 26RAA
(d)
1 (1)~(P&~Q) A
2 (2) P A
3(3) ~Q A
23(4) P&~Q 23&E
123(5)~(P&~Q)&
(P&~Q) 14&I
12 (6) ~~Q 45RAA
12 (7) Q 6DN
1 (8) P→ Q 27CP
(e)
1 (1)P→ Q A
2(2)P&~Q A
2(3)P 2&E
2(4) ~Q 2&E
12(5) Q 14MPP
12(6)~Q&Q 45&I
1 (7) ~~Q 46RAA
1 (8) Q 7DN
1 (9)~P∨Q 8&I
(f)
1 (1) ~P∨ Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P& P 34&I
3 (6)~(P&~Q) 25RAA
7 (7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7 (9) Q&~Q 78&I
7 (ア)~(P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(P&~Q) 1367ア∨E
ウ (ウ) P A
エ(エ) ~Q A
ウエ(オ) P&~Q エオ&I
1 ウエ(カ)~(P&~Q)&
(P&~Q) イオ&I
1 ウ (キ) ~~Q 7カRAA
1 ウ (ク) Q キDN
1 (ケ) P→ Q ウクCP
従って、
(03)
① P→ Q
② ~Q→~P
③ ~(P&~Q)
④ ~P∨ Q
に於いて、「Q=P」といふ「代入」を行ふと、
① P→ P
② ~P→~P
③ ~(P&~P)
④ ~P∨ P
に於いて、すなはち、
① PならばPである。
② PでないならばPでない。
③ PであってPでない。といふことはない。
④ PでないかPである。
に於いて、
①=②=③=④ である。
然るに、
(04)
① P→ P
② ~P→~P
③ ~(P&~P)
④ ~P∨ P
に於いて、すなはち、
① PならばPである。
② PでないならばPでない。
③ PであってPでない。といふことはない。
④ PでないかPである。
に於いて、
① は「同一律」であって、
② は「 対偶 」であって、
③ は「矛盾律」であって、
④ は「排中律」である。
従って、
(03)(04)により、
(05)
① P→ P
② ~P→~P
③ ~(P&~P)
④ ~P∨ P
に於いて、すなはち、
① PならばPである。
② PでないならばPでない。
③ PであってPでない。といふことはない。
④ PでないかPである。
に於いて、
①=②=③=④ であって、尚且つ、「これらの四つの式」は、「恒真式(恒に真)」である。
然るに、
(06)
① Pなら(未然形)ばPであり(、PでないならばPでない)。
② Pでないなら(未然形)ばPでなく(、PならばPである)。
といふ「言ひ方」は、
① Pである。とは言ってゐないし、
② Pでない。とも言ってゐない。
然るに、
(07)
① Pである。とは言ってゐないし、
② Pでない。とも言ってゐない。
と言ふのであれば、
④ Pであるか、Pでないか、そのどちらか一方が成り立つ。
とまでは、言ってゐないのでは(?)といふ風に、思はれる。
従って、
(04)~(07)により、
(08)
① PならばPである。
② PでないならばPでない。
③ PであってPでない。といふことはない。
④ PでないかPである。
に於ける、
④ PでないかPである。
の場合は、飽くまでも、
④ PでないかPである。
であって、
④ Pであるか、Pでないか、そのどちらか一方が成り立つ。
といふことではない。といふ風に、思はれる。
従って、
(05)(06)(08)により、
(09)
① PならばPであり(、PでないならばPでない)。
② PでないならばPでなく(、PならばPである)。
③ PであってPでない。といふことはない。
④ PでないかPである。
⑤ Pであるか、Pでないか、そのどちらか一方が成り立つ。
に於いて、
①=②=③=④ であって、
④=⑤ ではない。といふ風に、思はれる。
然るに、
(10)
ブロムウエルの疑問―排中律は無限集合でも成立するか? ― 中略、―
ここで、排中律とは。「Pであるか、Pでないか、そのどちらかが成り立つ」というものです(吉永良正、ゲーデル・不完全性定理、1992年、159頁)。
との、ことである。
平成20年10月09日、毛利太。
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