2023年3月5日日曜日

「医学の証明」は「数学的」には「証明」ではない。

(01)

「二等三角形は、二等三角形である。」

(ユークリッド『原論』、第1巻第6命題)

という「命題」は、

「(任意の)二等三角形は、二等三角形である。」

という「意味」である。

然るに、

(02)

「(任意の)二等三角形は、二等三角形である。」

ということは、「I(普遍量記号導入の規則)」により、

「(すべての)二等三角形は、二等三角形である。」

という「意味」である(E.J.レモン)。

然るに、

(03)

(1)~(ΑΒ=ΑΓ)→(ΑΒ>ΑΓ)

ここで矢印であらわされた内含式が成立するのは、

公理8「全体部分よりも大きい」にもとづく。

(山下正男、論理学史、111頁)

然るに、

(04)

第2例の証明でも、公理定理が使用され、さらに暗々裏では

あるが、「命題論理学」が使用されている。

(山下正男、論理学史、112頁)

然るに、

(05)

系Ⅰ:「命題計算」の「すべての定理」はトートロジー的(恒真的)である。

系Ⅱ:「命題計算」は無矛盾である。

(E.J.レモン著、論理学初歩、102頁)

従って、

(01)~(05)により、

(06)

 UI:「普遍量記号導入の規則」。

公理8:「全体部分よりも大きい」。

 系Ⅰ:「命題論理」の「すべての定理」はトートロジー的(恒真的)である。

という「3つ」を「是認」するならば、

「(未来永劫すべての)二等三角形は、二等三角形である。」

ということに、「ならざるを得ない」し、

実際に、我々は、「そのよう」に思っている。

然るに、

(07)

「(未来永劫すべての)二等三角形は、二等三角形である。」

ということは、

「二等三角形は、二等三角形である。」という「命題」は「100%正しい」。

ということに、「他ならない」。

然るに、

(08)

「二等三角形は、二等三角形である。」という「命題」が「100%正しい」。

ということは、

「二等三角形は、二等三角形でない。」という「P値」が「0%」である。

ということに、「相当する」。

然るに、

(09)

P値」が「0%」である「仮説検定」は、

仮説検定」そのものの、「否定」である。

従って、

(08)(09)により、

(10)

数学的に真である命題」は、「未来永劫(いかなる可能世界であっても)である。」

 のに対して、

医学的に真である診断」は、「確率的に統計的に正しい」ということに、過ぎない

従って、

(11)により、

(12)

数学に於ける証明」という『基準』からすれば、

「患者の、症状」は、「薬副作用」である。

というような、「(医学的な)証明」は、その実、「証明ではない

令和5年3月5日、毛利太。

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