2025年11月29日土曜日

「質料含意の定義」と「パラドックス」(Ⅱ)

(01)
「偶素数」とは、「2」のことです。素数は1とその数以外に約数がない数ですが、2は唯一の偶数の素数であり、他のすべての偶数は2で割り切れるため素数ではありません。
(生成AI:グーグルGemini)
従って、
(01)により、
(02)
①  (偶数であって、素数である)ならば、2であるが、
② 4は偶数であって、素数ではないし、4は2ではない
③ 5は素数であって、偶数ではないし、5は2ではない
従って、
(02)により、
(03)
①(偶数であって、 素数である)ならば、2であるが、
②(偶数であっても、素数でない)ならば、2ではない
③(素数であっても、偶数でない)ならば、2ではない
において、
① ならば、② であって、
① ならば、③ である。
然るに、
(04)
偶数=偶数である。
素数=素数である。
2 =2 である。
→ =ならば、
∨ =または、
であるとして、
1    (1) (偶数&素数)→2    A
1    (2)~(偶数&素数)∨2    1質料含意の定義
 3   (3)~(偶数&素数)      A
 3   (4)~偶数∨~素数       3ド・モルガンの法則
  5  (5)~偶数           A
  5  (6)~偶数∨2         5∨I
  5  (7) 偶数→2         6質料含意の定義
  5  (8)(偶数→2)∨(素数→2) 7∨I
   9 (9)    ~素数       A
   9 (ア)    ~素数∨2     9∨I
   9 (イ)     素数→2     ア質料含意の定義
   9 (ウ)(偶数→2)∨(素数→2) イ∨I
 3   (エ)(偶数→2)∨(素数→2) 4589ウ∨E
    オ(オ)        2     A
    オ(カ)    ~偶数∨2     ∨I
    オ(キ)     偶数→2     カ質料含意の定義
    オ(ク)(偶数→2)∨(素数→2) キ∨I
1    (ケ)(偶数→2)∨(素数→2) 13オエク∨E
という「推論(命題計算)」は「妥当」である。
従って、
(04)により、
(05)
①(偶数であって、素数である)ならば、2であるが故に、
②(偶数である       )ならば、2であるか、または、
③(       素数である)ならば、2である。
という「推論(連式)」は「妥当」である。
然るに、
(06)
② 素数であるか、または、素数ではない
③ 偶数であるか、または、偶数ではない
という「命題」は、2つとも「排中律(恒に真)」である。
従って、
(05)(06)により、
(07)
② 素数であるか、または、素数ではない
③ 偶数であるか、または、偶数ではない
という「命題」は、2つとも「排中律(恒に真)」である。
という「理由」により、
①(偶数であって、素数である)ならば、2であるが故に、
②(偶数である       )ならば、2であるか、または、
③(       素数である)ならば、2である。
という「推論(連式)」は、
①(偶数であって、素数である)ならば、2であるが故に、
②(偶数である       )ならば、2である可能性が有り、
③(       素数である)ならば、2である可能性が有る。
という「推論(連式)」に、「等しい」。
然るに、
(07)により、
(08)
①(偶数であって、素数である)ならば、2であるが故に、
②(偶数である       )ならば、2であるか、または、
③(       素数である)ならば、2である。
という「推論(連式)」は、
②(偶数である       )ならば、2である可能性がある。
③(       素数である)ならば、2である可能性がある。
という「命題」を「含意」するが、
②(偶数である       )ならば、2である。
③(       素数である)ならば、2である。
という「命題」を「含意」しない
然るに、
(09)
 質料含意のパラドックス
質料含意のパラドックス (Paradoxes of Material Implication)」とは、古典論理学における「実質含意(質料含意)」の定義が、日常言語で使われる「もし~ならば、…」という条件文の直感的な意味と乖離していることによって生じる、一見すると矛盾しているように見える命題群のことです。
(生成AI:グーグルGemini)
従って、
(03)(08)(09)により、
(10)
①(偶数であって、素数である)ならば、2であるが故に、
②(偶数である       )ならば、2であるか、または、
③(       素数である)ならば、2である。
という「推論(連式)」は、
②(偶数である       )ならば、2である可能性がある。
③(       素数である)ならば、2である可能性がある。
という「命題」は「含意するが、
②(偶数である       )ならば、2である。
③(       素数である)ならば、2である。
という「命題」を「含意」しないにも拘わらず、
②(偶数である       )ならば、2である。
③(       素数である)ならば、2である。
という「命題」を「含意」する
という風に、「誤解」するならば、その場合は、「質料含意のパラドックス」の、「一例」となる。

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