―「01月06日の記事(http://kannbunn.blogspot.com/2017/01/blog-post_6.html)」の補足です。―
(79)
従って、
(80)
① 博士が愛した数式
② 博士の愛した数式
③ 天才たちが愛した数式
④ 天才たちの愛した数式
に於いて、
①~④ は全て、「日本語」として「正しい」。
(81)
⑤ E=mc2 。これが、アインシュタインが愛した数式である。
⑥ E=mc2 。これは、アインシュタインの愛した数式である。
に於いて、
⑤と⑥ は二つとも、「日本語」として「正しい」。
然るに、
(82)
⑦ E=mc2 。(他ならぬ)これが、(あの)アインシュタインが愛した数式である。
⑧ E=mc2 。(他ならぬ)これは、(あの)アインシュタインの愛した数式である。
に於いて、
⑦ ではあるが、
⑧ ではない。
従って、
(82)により、
(83)
⑦ 「他ならぬ・あの」に「呼応」するのは、「_が」であって、
⑧ 「他ならぬ・あの」に「呼応」するのは、「_は」ではない。
(84)
のび太「でもさあ、どうしてあのパイロットだけ年をとらないの?」
スネ夫「物体の運動が光の速さに近づくほど、時間のたち方はおそくなるんだ。相対性理論ていうんだ」
きょとんとするのび太。
スネ夫「つまりだな、ロケットの中ではゆっくり時間が流れるんだ」
のび太「うそだあ・・・・・・」
スネ夫「うたぐり深いやつだなあ。アインシュタインというえらい学者がそういっているんだよ」
(『竜宮城の八日間』小学館てんとう虫コミック27巻所収)
(「天才たちが愛した美しい数式 単行本 – 2007/12/18 桜井 進 (著), 中村 義作 (監修)、119頁」)
然るに、
(84)により、
(85)
スネ夫が言ふ、
⑨ アインシュタインというえらい学者がそういっているんだよ。
といふ「日本語」は、
⑨ (スネ夫自身ではなく、他ならぬ)アインシュタインというえらい学者がそういっているんだよ。
といふ、「意味」である。
然るに、
(86)
⑨ (他ならぬ)アインシュタインというえらい学者がそういっているんだよ。
⑩ (他ならぬ)アインシュタインというえらい学者はそういっているんだよ。
に於いて、
⑨ は、「日本語」として「正しく」、
⑩ は、「日本語」として「正しく」ない。
(87)
⑪ A君がさう言ってゐるのであれば、ボクは信じます。
といふ「言ひ方」は、「仮言命題」である。
然るに、
(88)
⑪ A君がさう言ってゐるのであれば、ボクは信じます。
に対して、
⑫ A君はさう言ってゐるのであれば、ボクは信じます。
といふ「日本語」は、無い。
然るに、
(89)
⑪ A君がさう言ってゐるのであれば、ボクは信じます。
といふ「日本語」は、
⑪ (他ならぬ)A君がさう言ってゐるのであれば、ボクは信じます。
といふ、「意味」である。
平成29年01月15日、毛利太。
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