(01)
① 明日(1月3日)が雪ならば、外出しない。
② 今日(1月3日)は晴なので、外出しない。
に於いて、
①&②は、「矛盾」する?!
然るに、
(02)
① 明日(1月3日)が雪ならば、外出しない。
といふ「日本語」は、
① 明日(1月3日)が雪ならば、(その時に限って、)外出しない。
といふ「意味」ではない。
従って、
(02)により、
(03)
① 明日(1月3日)が雪ならば、外出しない。
といふ「日本語」は、
② 今日(1月3日)が晴である場合については、『何も、言ってはいない』。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
① 明日(1月3日)が雪ならば、外出しない。
② 今日(1月3日)は晴なので、外出しない。
に於いて、
①&②は、実際には、「矛盾」しない!!
従って、
(01)~(04)により、
(05)
① 明日(1月3日)が雪ならば、外出しない。
② 今日(1月3日)は晴なので、外出しない。
に於いて、
①&②は、「矛盾」する!!
といふ風に、「大半の日本語の話者」が、「判断」するのであれば、
① 明日(1月3日)が雪ならば、外出しない。
といふ「日本語」は、
① 明日(1月3日)が雪ならば、(その時に限って、)外出しない。
に於ける、
①(その時に限って、)
といふ「部分」が、「省略」されてゐる。
従って、
(01)~(05)により、
(06)
飽く迄も、「論理的」な観点からすれば、
① 雪であって、家にゐる。
② 雪であって、家にゐない。
③ 晴であって、家にゐる。
④ 晴であって、家にゐない。
に於ける、
② である場合だけに於いて、
① 雪ならば、家にゐる。
といふ「仮言命題」は、「偽」になる。
従って、
(06)により、
(07)
飽く迄も、「論理的」な観点からすれば、
① 前件であるならば、後件である。
といふ「仮言命題」は、
① 前件(真)&後件(真)
② 前件(真)&後件(偽)
③ 前件(偽)&後件(真)
④ 前件(偽)&後件(偽)
といふ「マトリックス」に於ける、
② である場合だけが、「偽」になる。
然るに、
(08)
いくぶん、「話が込み入ってゐる(involvedである)」ため、「結論」だけを述べると、
⑪ P→P (Pであるならば、Pである)。
⑫ P&Q→P(PであってQであるならば、Pである)。
② 前件(真)&後件(偽)
といふ「付値(真理値の組合せ)」が「有り得ない」。
従って、
(06)(07)(08)により、
(09)
⑪ 日本人は、日本人である。
⑫ 日本人の女性は、日本人である。
のやうな、
⑪ P→P(Pであるならば、Pである)。
⑫ P&Q→P(PであってQであるならば、Pである)。
といふ「仮言命題」の場合は、
② 前件(真)&後件(偽)
といふ「付値(真理値の組合せ)」が「有り得ない」が故に、「トートロジー(恒に真である所の、恒真命題)」となる。
然るに、
(10)
トートロジー(英: tautology, 希: ταυτολογία, 語源はギリシャ語で「同じ」を意味するταυτοから)とは、ある事柄を述べるのに、同義語[1]または類語[2]または同語[3]を反復させる修辞技法のこと。同義語反復、類語反復、同語反復等と訳される(ウィキペディア)。
従って、
(10)により、
(11)
「トートロジー」=「同義語反復」。
といふ風に、「理解」されかねない。
然るに、
(09)により、
(12)
⑪ 日本人は、日本人である。
⑫ 日本人の女性は、日本人である。
に於いて、
⑪ は、確かに、「同語語反復」であるが、
⑫ に関しては、「同語語反復」であるとは、言へない。
従って、
(08)~(12)により、
(13)
「恒真式(トートロジー)」といふのは、飽くまでも、
「それを偽にする所の、付値(真理値の組合せ)が無い所の、論理式(恒に真である論理式)」である。
といふ風に、「言ふべきである」。
令和5年12月26日、毛利太。
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