2025年4月11日金曜日

「含意(Pならば、Qである)」について。

(01)
1           (1) ~P      A
1           (2) ~P∨ Q   1∨I
 3          (3)  P&~Q   A
  4         (4) ~P      A
 3          (5)  P      3&E
 34         (6) ~P&P    45&I
  4         (7)~(P&~Q)  36RAA
   8        (8)     Q   A
 3          (9)    ~Q   3&E
 3 8        (ア)  Q&~Q   89&I
   8        (イ)~(P&~Q)  3アRAA
1           (ウ)~(P&~Q)  2478イ∨E
    エ       (エ)  P      A
     オ      (オ)    ~Q   A
    エオ      (カ)  P&~Q   エオ&I
1   エオ      (キ)~(P&~Q)&
                (P&~Q)  ウカ&I
1   エ       (ク)   ~~Q   オキRAA
1   エ       (ケ)     Q   クDN
1           (コ)  P→ Q   エケCP
1           (サ) ~P∨~Q   1∨I
      シ     (シ)  P& Q   A
       ス    (ス) ~P      A
      シ     (セ)  P      シ&E
      シス    (ソ) ~P&P    シス&I
       ス    (タ)~(P& Q)  シソRAA
        チ   (チ)    ~Q   A
      シ     (ツ)     Q   シ&E
      シ チ   (テ)  ~Q&Q   チツ&I
        チ   (ト)~(P& Q)  シテRAA
1           (ナ)~(P& Q)  サスタチト∨E
         ニ  (ニ)  P      A
          ヌ (ヌ)     Q   A
         ニヌ (ネ)  P& Q   ニヌ&I
1        ニヌ (ノ)~(P& Q)&
                (P& Q)  ナネ&I
1        ニ  (ハ)    ~Q   ヌノRAA
1           (ヒ)  P→~Q   ニハCP
然るに、
(01)により、
(02)
1 (1)~P    A
1 (2)~P∨ Q 1∨I
1 (3) P→ Q 2含意の定義
1 (4)~P∨~Q 1∨I
1 (5) P→~Q 4含意の定義
従って、
(01)(02)により、
(03)
① ~P├ P→ Q
② ~P├ P→~Q
という「連式(Sequents)」は、両方とも、「妥当」である。
従って、
(03)により、
(04)
③ P→Q
において、
③ Pが 「」 であるならば、
③ Qの「」に関わらず、
③ P→Q 自体は、「」である。
然るに、
(04)により、
(05)
③ P→Q
において、
③ Pが 「」であるならば、
③ Qは、「」であるかも知れないし
③ Qは、「」であるかも知れない
従って、
(05)により、
(06)
③ P→Q(Pならば、Qである)。
において、
③ Pが 「」 であるならば、
③ Qの「」は「不明」である。
ということに、なるものの、このことは、「日本語の感覚」として、「極めて、当然」である。
従って、
(06)により、
(07)
含意の x → y は、日本語で表現すると、
「x ならば y 」ということですね。
これは、x が成り立つなら y が成り立つ、ということですけど、
では、x が成り立たないときはどうなるのかというと、
y が何でもOKということです。
この点、通常日本語の感覚の「~ならば」と論理学の「~ならば」と異なるので、注意が必要です。
たとえば、
「もし雨ならば、家に居る」
という文について、普通の日本語の意味で考えますと、
もし晴れだったならば外出するのだろう、
ということになるはずです。
しかし、論理学の文脈ですと、「晴れ」ならば、前提が成り立たないわけですから、何でもありになるのです。
(ヤフー!知恵袋)
という「説明」は、「(どちらかと言うと、)間違い」である。
令和7年4月11日、毛利太。

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