2025年4月12日土曜日

「パースの法則」は「排中律」である。

(01)
命題計算では、パースの法則は ((P→Q)→P)→P のことを言う。この意味するところを書き出すと、命題Pについて、命題Qが存在して、「PならばQ」からPが真であることが従うときには、Pは真でなければならないとなる。とりわけ、Qとして偽を選んだ場合には、Pから偽が従うときは常にPが真であるならば、Pは真であるとなる(ウィキペディア)。
という「説明」は、「(私には)よく分からない」。
然るに、
(02)
(ⅰ)
1  (1) ( ( P→Q)→P)→P A
1  (2) ( (~P∨Q)→P)→P 1含意の定義
1  (3) (~(~P∨Q)∨P)→P 2含意の定義
1  (4)~(~(~P∨Q)∨P)∨P 3含意の定義
 5 (5)~(~(~P∨Q)∨P)   A
 5 (6)  (~P∨Q)&~P    ド・モルガンの法則
 5 (7)         ~P    6&E
 5 (8)         ~P∨P  7∨I
  9(9)             P A
  9(ア)          ~P∨P 9∨I
1  (イ)          ~P∨P 1589ア∨E
(ⅱ)
1  (1)   ~P∨P        A
 2 (2)   ~P          A
 2 (3)  (~P∨Q)       2∨I
 2 (4)  (~P∨Q)&~P    13&I
 2 (5)~(~(~P∨Q)∨P)   4ド・モルガンの法則
 2 (6)~(~(~P∨Q)∨P)∨P 5∨I
  7(7)             P A
  7(8)~(~(~P∨Q)∨P)∨P 7∨I
1  (9)~(~(~P∨Q)∨P)∨P 12678∨E
1  (ア) (~(~P∨Q)∨P)→P 9含意の定義
1  (イ) ( (~P∨Q)→P)→P ア含意の定義
1  (ウ) ( ( P→Q)→P)→P イ含意の定義
従って、
(02)により、
(03)
①((P→Q)→P)→P
②(~P∨P)は「排中律」。
において、すなわち、
①((Pであるならば、Qである)ならば、Pである)ならば、Pである。
② (Pでないか、または、Pである)。
において、
①=② である。
従って、
(01)(03)により、
(04)
いずれにせよ、
①「パースの法則」。
②「排中律」。
において、
①=② である。
令和7年4月12日、毛利太。

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