(01)
真なる文の否定は必ず偽、偽なる文の否定は必ず真。これが成り立つよう、
否定は文全体にかかるものとして理解するのが論理学の鉄則です。
(三浦俊彦、論理学がわかる辞典、2004年、111頁)
(02)
明治以前の日本人は論理的な思考を身につけるために漢文を学んだ。
なぜなら、漢文は論理的な構文をたくさん含んでいるからである。
(山下正男、論理的に考えること、1985年、はじめに)
従って、
(01)(02)により、
(03)
真なる文の否定は必ず偽、偽なる文の否定は必ず真。これが成り立つよう、
否定は文全体にかかるものとすることを、以下では、
「(論理学と漢文の)否定の鉄則」とする。
然るに、
(04)
括弧が多くなることは我慢できないので(E.J.レモン、論理学初歩、1973年、59頁)
、 括弧は曖昧さがない場合には適当に省略される(赤間世紀、Prologで学ぶAI
プログラミング、平成20年、13頁)。
従って、
(05)
~=否定
(∃ⅹ)=存在する
~(∃ⅹ)=存在しない=No
であるならば、「否定の鉄則」により、
(∃ⅹ)(Mⅹ・~(Dⅹ)) の「否定」は、「正確」には、
~((∃ⅹ)(Mⅹ・~(Dⅹ))) であることを、確認しつつ、
~(∃ⅹ)(Mⅹ・~(Dⅹ)) であっても、
(∃ⅹ)(Mⅹ・~(Dⅹ)) の「否定」であると、する。
然るに、
(06)
Mⅹ =ⅹ is Man.
Dⅹ =ⅹ Dies.
~(Dⅹ)=ⅹ doesn’t Die.
であるとする。
然るに、
(07)
① ~(∃ⅹ)〔Mⅹ・~(Dⅹ)〕
② There is not an ⅹ such that ⅹ is Man and ⅹ doesn’t Die.
に於いて、
①=②
であって、
〔Mⅹ・~(Dⅹ)〕 は、
that ⅹ is Man and ⅹ doesn’t Die.
に、対応する。
従って、
(08)
①=②
にあって、
Mⅹ・~(Dⅹ)=
ⅹ is Man and ⅹ doesn’t Die.
であるため、
〔 〕は、
that に、相当する。
(09)
② There is not an ⅹ such that ⅹ is Man and ⅹ doesn’t Die.
③ There is no man who doesn’t die=死なない人はありません(グーグル翻訳)。
に於いて、
②=③
であって、
that and は、
who に、相当する。
何となれば、
(10)
③ There is no man who doesn’t die=死なない人はありません(グーグル翻訳)。
④ No man who doesn’t die=死なない人はありません(エキサイト翻訳)。
⑤ No man doesn’t die=人は死にません(エキサイト翻訳)。
に於いて、
③=④
であるが、
④ ≠ ⑤
であって、尚且つ、
③=④ には、who が有って、
⑤ には、 who が無い。
従って、
(11)
① ~(∃ⅹ)〔Mⅹ・~(Dⅹ)〕
② There is not an ⅹ such that ⅹ is Man and ⅹ doesn’t Die.
③ There is no man who doesn’t die=死なない人はありません(グーグル翻訳)。
④ No man who doesn’t die=死なない人はありません(エキサイト翻訳)。
に於いて、
①=②=③=④
であって、
① の 〔 〕は、
② の that に相当し、
② の that and は、
③ の who と、
④ の who に相当する。
然るに、
(12)
⑥ 無〔人不(死)〕⇒
〔人(死)不)無=
〔人として(死せ)不るは〕無し=
〔人であって(死な)ないものは〕ゐない。
従って、
(11)(12)により、
(13)
① ~(∃ⅹ)〔Mⅹ・~(Dⅹ)〕
② There is not an ⅹ such that ⅹ is Man and ⅹ doesn’t Die.
③ There is no man who doesn’t die=死なない人はありません(グーグル翻訳)。
④ No man who doesn’t die=死なない人はありません(エキサイト翻訳)。
⑥ 無〔人不(死)〕
に於いて、
①=②=③=④=⑥
であって、
① の 〔 〕は、
② の that に相当し、
② の that and は、
③ の who と、
④ の who に、相当し、
これらは、
⑥ の 〔 〕に、相当する。
然るに、
(14)
真なる文の否定は必ず偽、偽なる文の否定は必ず真。これが成り立つよう、
『否定は文全体にかかる』ものとして理解するのが「否定の鉄則」です。
と言ふのであれば、
① 〔 〕
② that
③ who
④ who
⑥ 〔 〕
に於けるこれらが、『文全体に掛ってゐる』。
従って、
(15)
⑥ 無人不死=人して死せ不るは無し。
にも、
⑥ 〔 〕
が無いとしたら、その方が、オカシイ。
従って、
(16)
「括弧は有ります!」。
平成26年06月28日、毛利太。
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