(01)
副詞の種類 副詞は次の三種類に分けることができる。
(一)状態の副詞 用言(主として動詞)を修飾して動作・作用などの状態を示すもの。
(二)程度の副詞 用言(主として形容詞・形容動詞)およびある種の体言を修飾して、その語の表す意味の程度を示すもの。
(三)叙述の副詞(副詞の呼応)あるきまった語と呼応して意味の述べ方を助けるもの。
(代々木ゼミ方式 受験国文法、1980年、16・17頁抜粋)
然るに、
(02)
① 彼の行方は、今だに分からない。
② 彼は決して、ウソをつかない。
に対して、
① 彼の行方は、今だに分かる。
② 彼は決して、ウソをつく。
といふ「日本語」は、存在しない。
従って、
(01)(02)により、
(03)
① 今だに
② 決して
といふ「副詞」は、両方とも、
① 否定(ない)
② 否定(ない)
に「呼応」する所の、「叙述の副詞」である。
然るに、
(04)
①〔未二・・・・・一〕(再読文字)「いまダ・・・・・ず」と読み、「まだ・・・・・ない」の意。
(旺文社、高校基礎漢和辞典、1984年、429頁)
従って、
(03)(04)により、
(05)
① 未
といふ「漢字」は、「日本語」に、「翻訳」する限り、
① 叙述の副詞+否定。
に、「対応」する。
然るに、
(06)
(否定文で)けっして(・・・しない)、今まで(一度も・・・したことがない)/
I haven't ever spoken to him.[≒ I have never spoken to him.]彼には今まで話しかけたことがありません。/
Nobady had ever noticed her absence. だれも彼女がいないことに気つかなかった。
[語法](1)ever は not や hardly などの否定の意味を含む語と共に用いられ、never と同じ意味になる。
(フェイバリット英和辞典、2001年、513頁)
従って、
(03)~(06)により、
(07)
② He never lies.
② He never二 lies一.
② 彼は決して、ウソを付かない。
に於いて、
② never
といふ「単語」は、「日本語」に、「翻訳」する限り、
② 叙述の副詞+否定。
に、「対応」する。
従って、
(04)(05)(07)により、
(08)
② He never lies.
といふ「英語」を、
② ヒィ ネバー ライズ.
とは「読まず」に、
② 彼は決して、ウソを付かない。
といふ風に「読む」のであれば、その場合の、
② never は、
① 未 と「同様」に、
② 再読文字 である。
平成29年08月10日、毛利太。
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