2022年2月7日月曜日

∃x(Fx→P)┤├ ∀x(Fx)→P

(01)
118 ∀x(Fx→P)┤├ ∃x(Fx)→P A
(a)
1  (1)∀x(Fx→P) A
 2 (2)∃x(Fx)   A
  3(3)   Fa    A
1  (4)   Fa→P  1UE
1 3(5)      P  34MPP
12 (6)      P  245EE
1  (7)∃x(Fx)→P 26CP
(b)
1  (1)∃x(Fx)→P A
 2 (2)   Fa    A
 2 (3)∃x(Fx)   2EI
12 (4)       P 13MPP
1  (5)   Fa→P  24CP
1  (6)∀x(Fx→P) 5UI
(E.j.レモン 著、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、論理学初歩、1973年、160頁)
(02)
3 つぎの相互導出可能性を示す結果を確立せよ。
(f)∃x(Fx→P)┤├ ∀x(Fx)→P
(E.j.レモン 著、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、論理学初歩、1973年、163頁)
〔私による解答〕
(c)
1  (1) ∃x(Fx→P) A
 2 (2) ∀x(Fx)   A
  3(3)    Fa→P  A
 2 (4)    Fa    2UE
 23(5)       P  34MPP
12 (6)       P  135EE
1  (7)∀x(Fx)→P  26CP
(d)
1   (1) ∀x(Fx)→P A
1   (2)~∀x(Fx)∨P 1含意の定義
 3  (3)~∀x(Fx)   A
 3  (4)∃x(~Fx)   3量化子の関係
  5 (5)   ~Fa    A
  5 (6)   ~Fa∨P  5∨I
  5 (7)    Fa→P  6含意の定義
  5 (8) ∃x(Fx→P) 7EI
 3  (9) ∃x(Fx→P) 358EE
   ア(ア)       P  A
   ア(イ)   ~Fa∨P  ア∨I
   ア(ウ)    Fa→P  イ含意の定義
   ア(エ) ∃x(Fx→P) ウEI
1   (オ) ∃x(Fx→P) 239アエ∨E
従って、
(01)(02)により、
(03)
① ∃x(Fx)→P
② ∀x(Fx→  P)
③ ∃x(Fx→  P)
④ ∀x(Fx)→P
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
然るに、
(04)
たとえば、
Fを人間である。
という性質とし、 Pを地球には人間が住んでいる。
という命題とすれば、
人間が存在するならば地球には人間が住んでいる。
If there are men then the earth is populated.
ということと、
任意の対象に対して、それが人間であるならば地球には人間が住んでいる。
for any object,if it is man then the earth is populated.
ということとは同じである。
従って、
(03)(04)により、
(05)
① ∃x(Fx)→P
② ∀x(Fx→  P)
③ ∃x(Fx→  P)
④ ∀x(Fx)→P
に於いて、
①=② であって、
③=④ であるが、
①=③ ではない。
F=人間である。
P=地球には人間が住んでいる。
として、
① 人間が存在するならば、地球には人間が住んでいる。
② 任意の対象に対して、それが人間であるならば地球には人間が住んでいる。
③ 人間であるならば、地球には人間が住んでいる、という対象が存在する。
④ 任意の対象が人間であるならば地球には人間が住んでいる。
に於いて、
①=② であって、
③=④ であるが、
①=③ ではない。
然るに、
(06)
① ∃x(Fx)→P
③ ∃x(Fx→  P)
に於いて、
①=③ ではない。
といふことは、「当然」であるが、
① 人間が存在するならば(地球には人間が住んでいる)。
③(人間であるならば、地球には人間が住んでいる)という対象が存在する。
に於いて、
①=③ ではない。
といふことが、わたしには、「よく理解できない」。
令和04年02月07日、毛利太。

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