2023年8月13日日曜日

「すべてのフランス人はドイツ人ではない」の「述語論理」の『意味』。

(01)
(ⅰ)
1     (1)  (Fa→~Ga)& (Fb→~Gb)&(Fc→~Gc)   A
 2    (2)  (Fa& Ga)∨ (Fb& Gb)∨(Fc& Gc)   A
 2    (3)  (Fa& Ga}∨{(Fb& Gb)∨(Fc& Gc)}  2結合法則
  4   (4)   Fa& Ga                       A
1     (5)   Fa→~Ga                       1&E
  4   (6)   Fa                           4&E
1 4   (7)      ~Ga                       56MPP
  4   (8)       Ga                       4&E
1 4   (9)   ~Ga&Ga                       78&I
  4   (ア)~{(Fa→~Ga)& (Fb→~Gb)&(Fc→~Gc)}  19RAA
   イ  (イ)            (Fb& Gb)∨(Fc& Gc)   A
    ウ (ウ)             Fb& Gb)            A
1     (エ)             Fb→~Gb             1&E
    ウ (オ)             Fb                 ウ&E
1   ウ (カ)                ~Gb             エオMPP
    ウ (キ)                 Gb             ウ&E
1   ウ (ケ)             ~Gb&Gb             カキ&I
    ウ (コ)~{(Fa→~Ga)& (Fb→~Gb)&(Fc→~Gc)}  1ケRAA
     サ(サ)                      Fc& Gc    A
1     (シ)                      Fc→~Gc    1&E
     サ(ス)                                            Fc        サ&E
1    サ(セ)                         ~Gc    シスMPP
     サ(ソ)                          Gc    サ&E
1    サ(タ)                      ~Gc&Gc    セソ&I
     サ(チ)~{(Fa→~Ga)& (Fb→~Gb)&(Fc→~Gc)}  1タRAA
  イ   (ツ)~{(Fa→~Ga)& (Fb→~Gb)&(Fc→~Gc)}  イウコサチ∨E
 2    (テ)~{(Fa→~Ga)& (Fb→~Gb)&(Fc→~Gc)}  24アイツ∨E
12    (ト) {(Fa→~Ga)& (Fb→~Gb)&(Fc→~Gc)}&
12    (ナ)~{(Fa→~Ga)& (Fb→~Gb)&(Fc→~Gc)}  1ト&I
1     (ニ)~{(Fa& Ga)∨ (Fb& Gb)∨(Fc& Gc)}  2ナRAA
(ⅱ)
1         (1)~{(Fa& Ga)∨ (Fb& Gb)∨(Fc& Gc)}  A
 2        (2)  (Fa& Ga)                      A
 2        (3)  (Fa& Ga)∨ (Fb& Gb)            2∨I
 2        (4)  (Fa& Ga)∨ (Fb& Gb)∨(Fc& Gc)   3∨I
12        (5)~{(Fa& Ga)∨ (Fb& Gb)∨(Fc& Gc)}&
              {(Fa& Ga)∨ (Fb& Gb)∨(Fc& Gc)}  14&I
1         (6) ~(Fa& Ga)                      2RAA
  7       (7)   Fa                           A
   8      (8)       Ga                       A
  78      (9)   Fa& Ga                       78&I
1 78      (ア) ~(Fa& Ga)&(Fa& Ga)
           69&I
1 7       (イ)      ~Ga                       8アRAA
1         (ウ)   Fa→~Ga                       7CP
    エ     (エ)            (Fb& Gb)            A
    エ     (オ)  (Fa& Ga)∨ (Fb& Gb)            エ∨I
    エ     (カ)  (Fa& Ga)∨ (Fb& Gb)∨(Fc& Gc)   オ∨I
1   エ     (キ)~{(Fa& Ga)∨ (Fb& Gb)∨(Fc& Gc)}&
              {(Fa& Ga)∨ (Fb& Gb)∨(Fc& Gc)}  1カ&I
1         (ク)           ~(Fb& Gb)            エキRAA
     ケ    (ケ)             Fb                 A
      コ   (コ)                 Gb             A
     ケコ   (サ)             Fb& Gb             ケコ&I
1    ケコ   (シ)           ~(Fb& Gb)&(Fb& Gb)   クサ&I
1    ケ    (ス)                ~Gb             コシRAA
1         (セ)             Fb→~Gb             ケスCP
       ソ  (ソ)                      Fc& Gc    A
       ソ  (タ)            (Fb& Gb)∨(Fc& Gc)   ソ∨I
       ソ  (チ)  (Fa& Ga)∨ (Fb& Gb)∨(Fc& Gc)   タ∨I
1      ソ  (ツ)~{(Fa& Ga)∨ (Fb& Gb)∨(Fc& Gc)}&
              {(Fa& Ga)∨ (Fb& Gb)∨(Fc& Gc)}  1チ&I
1         (テ)                    ~(Fc& Gc)   ソツRAA
        ト (ト)                      Fc        A
         ナ(ナ)                          Gc    A
        トナ(ニ)                      Fc& Gc    トナ&I
1       トナ(ヌ)           ~(Fc& Gc)&(Fc& Gc)   テニ&I
1       ト (ネ)                         ~Gc    ナヌRAA
1         (ノ)                      Fc→~Gc    トネCP
1         (ハ)  (Fa→~Ga)& (Fb→~Gb)            ウセ&I
1         (ヒ)  (Fa→~Ga)& (Fb→~Gb)&(Fc→~Gc)   ノハ&I
従って、
(01)により、
(02)
①  (Fa→~Ga)&(Fb→~Gb)&(Fc→~Gc)
②~{(Fa& Ga)∨(Fb& Gb)∨(Fc& Gc)}
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)により、
(03)
例へば、
① (aさんがフランス人ならば、aさんはドイツ人ではなく)、その上(bさんがフランス人ならば、bさんはドイツ人ではなく)、その上(cさんがフランス人ならば、cさんはドイツ人ではない)。
②{(フランス人のaさんがドイツ人である)か、または(フランス人のbさんがドイツ人である)か、または(フランス人のcさんがドイツ人である)}といふことはない。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(04)
{xの変域}={aさん、bさん、cさん}
F=フランス人である。
G=ドイツ人である。
であるとして、
① (aさんがフランス人ならば、aさんはドイツ人ではなく)、その上(bさんがフランス人ならば、bさんはドイツ人ではなく)、その上(cさんがフランス人ならば、cさんはドイツ人ではない)。
②{(フランス人のaさんがドイツ人である)か、または(フランス人のbさんがドイツ人である)か、または(フランス人のcさんがドイツ人である)}といふことはない。
といふ「日本語」は、
① すべてのxについて(xがFであるならば、xはGでない)。
②(Fであって、Gであるx)は存在しない。
といふ「日本語」に「相当」する。
然るに、
(05)
① すべてのxについて(xがFであるならば、xはGでない)。
②(Fであって、Gであるx)は存在しない。
といふ「日本語」は、
①  ∀x(Fx→~Gx)
② ~∃x(Fx& Gx)
といふ「述語論理式」に「相当」する。
然るに、
(06)
(ⅰ)
1  (1) ∀x(Fx→~Gx)  A
 2 (2) ∃x(Fx& Gx)  A
1  (3)    Fa→~Ga   1UE
  4(4)    Fa& Ga   A
  4(5)    Fa       4&E
1 4(6)       ~Ga   35MPP
  4(7)        Ga   4&E
1 4(8)    ~Ga&Ga   67&I
  4(9)~∀x(Fx→~Gx)  18RAA
 2 (ア)~∀x(Fx→~Gx)  249EE
12 (イ) ∀x(Fx→~Gx)&
      ~∀x(Fx→~Gx)  1ア&I
1  (ウ)~∃x(Fx& Gx)  2イRAA
(ⅱ)
1  (1)~∃x(Fx& Gx)  A
1  (2)∀x~(Fx& Gx)  1量化子の関係
1  (3)  ~(Fa& Ga)  2UE
 4 (4)    Fa       A
  5(5)        Ga   A
 45(6)    Fa& Ga   45&I
145(7)  ~(Fa& Ga)&
         (Fa& Ga)  36&I
14 (8)       ~Ga   57RAA
1  (9)    Fa→~Ga   48CP
1  (ア) ∀x(Fx→~Gx)  9UI
従って、
(06)により、
(07)
①  ∀x(Fx→~Gx)
② ~∃x(Fx& Gx)
に於いて、
①=② である。
従って、
(01)~(07)により、
(08)
{xの変域}={aさん、bさん、cさん}
であるとして、
①  ∀x(Fx→~Gx)
② ~∃x(Fx& Gx)
といふ「述語論理式」は、
①   (Fa→~Ga)&(Fb→~Gb)&(Fc→~Gc)
② ~{(Fa& Ga)∨(Fb& Gb)∨(Fc& Gc)}
といふ「論理式」に「等しい」。
然るに、
(09)
「量化子の関係」により、
①  ∀x(Fx→~Gx)
② ~∃x(Fx& Gx)
③ ∀x~(Fx& Gx)
に於いて、
②=③ である。
然るに、
(10)
「ド・モルガンの法則」により、
①   (Fa→~Ga)& (Fb→~Gb)& (Fc→~Gc)
② ~{(Fa& Ga)∨ (Fb& Gb)∨ (Fc& Gc)}
③  ~(Fa& Ga)&~(Fb& Gb)&~(Fc& Gc)
に於いて、
②=③ である。
従って、
(07)~(10)により、
(11)
{xの変域}={aさん、bさん、cさん}
であるとして、
①  ∀x(Fx→~Gx)
② ~∃x(Fx& Gx)
③ ∀x~(Fx& Gx)
といふ「述語論理式」は、それぞれ、
①   (Fa→~Ga)& (Fb→~Gb)& (Fc→~Gc)
② ~{(Fa& Ga)∨ (Fb& Gb)∨ (Fc& Gc)}
③  ~(Fa& Ga)&~(Fb& Gb)&~(Fc& Gc)
といふ「論理式」と、『同じ意味』であって、尚且つ、「真理値」として、
①=②=③ である。
令和5年8月13日、毛利太。

0 件のコメント:

コメントを投稿