2023年8月22日火曜日

「パースの法則」は「言ひ換へる」と「普通」である。

(01)
(ⅰ)
1    (1)    (P→Q)→ P   A
 2   (2)    (P→Q)&~P   A
 2   (3)    (P→Q)      A
12   (4)           P   13MPP
 2   (5)          ~P   2&E
12   (6)        P&~P   45&I
1    (7)  ~((P→Q)&~P)  26RAA
  8  (8) ~(~(P→Q)∨ P)  A
   9 (9)   ~(P→Q)      A
   9 (ア)   ~(P→Q)∨ P   9∨I
  89 (イ) ~(~(P→Q)∨ P)&
          (~(P→Q)∨ P)  8ア&I
  8  (ウ)  ~~(P→Q)      9イRAA
  8  (エ)    (P→Q)      ウDN
    オ(オ)           P   A
    オ(カ)  (~(P→Q)∨ P)  オ∨I
  8 オ(キ) ~(~(P→Q)∨ P)&
          (~(P→Q)∨ P)  8カ&I
  8  (ク)          ~P   オキRAA
  8  (ケ)    (P→Q)&~P   エク&I
1 8  (コ)  ~((P→Q)&~P)&
           ((P→Q)&~P)  7ケ&I
1    (サ)~~(~(P→Q)∨ P)  8コRAA
1    (シ)  (~(P→Q)∨ P)  サDN
(ⅱ)
1     (1) ~(P→Q)∨ P   A
 2    (2)  (P→Q)&~P   A
  3   (3) ~(P→Q)      A
 2    (4)  (P→Q)      2&E
 23   (5) ~(P→Q)&
           (P→Q)      34&I
  3   (6)~((P→Q)&~P)  25RAA
   7  (7)         P   A
 2    (8)        ~P   2&E
 2 7  (9)      P&~P   78&I
   7  (ア)~((P→Q)&~P)  29RAA
1     (イ)~((P→Q)&~P)  1367ア
    ウ (ウ)  (P→Q)      A
     エ(エ)        ~P   A
    ウエ(オ)  (P→Q)&~P   ウエ&I
1   ウエ(カ)~((P→Q)&~P)&
          ((P→Q)&~P)  イオ&I
1   ウ (キ)       ~~P   エカRAA
1   ウ (ク)         P   キDN
1     (ケ)  (P→Q)→ P   ウクCP
従って、
(01)により、
(02)
①  (P→~Q)→P
② ~(P→~Q)∨P
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
(ⅱ)
1     (1) ~(P→ Q)∨P A
 2    (2) ~(P→ Q)   A
  3   (3) ~(P&~Q)   A
   4  (4)   P       A
    5 (5)     ~Q    A
   45 (6)   P&~Q    45&I
  345 (7) ~(P&~Q)&
           (P&~Q)   36&I
  34  (8)    ~~Q    5RAA
  34  (9)      Q    8DN
  3   (ア)   P→ Q    49CP
 23   (イ) ~(P→ Q)&
           (P→ Q)   2ア&I
 2    (ウ)~~(P&~Q)   3イRAA
 2    (エ)  (P&~Q)   ウDN
 2    (オ)  (P&~Q)∨P エ∨I
     カ(カ)         P A
     カ(キ)  (P&~Q)∨P カ∨I
(ⅲ)
1   (1) (P&~Q)∨P A
 2  (2) (P&~Q)   A
  3 (3)  P→ Q    A
 2  (4)  P       2&E
 23 (5)     Q    34MPP
 2  (6)    ~Q    2&E
 23 (7)   Q&Q    56&E
 2  (8)~(P→ Q)   37RAA
 2  (9)~(P→ Q)∨P 2∨I
   ア(ア)        P A
   ア(イ)~(P→ Q)∨P ア∨I
1   (ウ)~(P→ Q)∨P 129アイ∨E
従って、
(03)により、
(04)
② ~(P→ Q)∨P
③  (P&~Q)∨P
に於いて、
②=③ である。
従って、
(02)(04)により、
(05)
①  (P→ Q)→P
② ~(P→ Q)∨P
③  (P&~Q)∨P
に於いて、
①=②   であって、
  ②=③ である。
従って、
(05)により、
(06)
「番号」を「付け直す」と、
①(P→ Q)→P
②(P&~Q)∨P
に於いて、
①=② である。
従って、
(06)により、
(07)
①((P→ Q)→P)→P
②((P&~Q)∨P)→P
に於いて、
①=② である。
然るに、
(08)
命題計算では、パースの法則は ((P→Q)→P)→P のことを言う。この意味するところを書き出すと、命題Pについて、命題Qが存在して、「PならばQ」からPが真であることが従うときには、Pは真でなければならないとなる。とりわけ、Qとして偽を選んだ場合には、Pから偽が従うときは常にPが真であるならば、Pは真であるとなる。
(ウィキペディア)
従って、
(07)(08)により、
(09)
①((P→ Q)→P)→P
②((P&~Q)∨P)→P
に於いて、
① は「パースの法則」であって、
② も「パースの法則」である。
従って、
(07)(08)(09)により、
(10)
例へば、
P=4は偶数である。
Q=4は素数である。
として、
①((4が偶数であるならば4が素数である)ならば4は偶数である)ならば4は偶数である。
②((4が偶数であって4が素数でない)か、または4が偶数である)ならば4は偶数である。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(11)
①((4が偶数であるならば4が素数である)ならば4は偶数である)ならば4は偶数である。
②((4が偶数であって4が素数でない)か、または4が偶数である)ならば4は偶数である。
に於いて、
① は、「奇異」であるが、
② は、「普通」である。
令和5年8月22日、毛利太。

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