論理1-4 「ならば」は難しい(東大医学部(理3)の解説動画)
従って、
(01)により、
(02)
①「真」ならば、「真」である。
②「真」ならば、「偽」である。
③「偽」ならば、「真」である。
④「偽」ならば、「偽」である。
といふ「仮言命題(PならばQである)」に於いて、
① は「真」であり、
② は「偽」であり、
③ は「真」であり、
④ は「真」である。
然るに、
(03)
『矛盾』は「真」ではなく、
『矛盾』は「偽」である。
然るに、
(04)
「任意の命題」は「真」であるか、または、
「任意の命題」は「偽」である。
従って、
(02)(03)(04)により、
(05)
①「真」ならば、「真」である。
②「真」ならば、「偽」である。
③「偽」ならば、「真」である。
④「偽」ならば、「偽」である。
といふ「仮言命題(PならばQである)」に於いて、
① は「真」であり、
② は「偽」であり、
③ は「真」であり、
④ は「真」である。
といふことは、
①『矛盾』が「真」であるならば、「任意の命題」は「真」である。
といふ「命題」は、「恒真式(トートロジー)」である。
といふことに、「他ならない」。
然るに、
(06)
①『矛盾』が「真」であるならば、「任意の命題」は「真」である。
といふ「命題」は、「恒真式(トートロジー)」である。
といふことは、
① ~P&P→Q
といふ「論理式」が、恒真式(トートロジー)」である。
といふことに、「他ならない」。
(07)
(ⅰ)
1 (1) P∨ Q A
2 (2) ~P&~Q A
3 (3) P A
2 (4) ~P 2&E
23 (5) P&~P 34&I
3 (6)~(~P&~Q) 25RAA
7 (7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7 (9) Q&~Q 78&I
7 (ア)~(~P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(~P&~Q) 1367ア∨E
ウ (ウ) ~P A
エ(エ) ~Q A
ウエ(オ) ~P&~Q ウエ&I
1 ウエ(カ)~(~P&~Q)&
(~P&~Q) イオ&I
1 ウ (キ) ~~Q エカRAA
1 ウ (ク) Q キDN
1 (ケ) ~P→ Q ウクC~P
(ⅱ)
1 (1) ~P→ Q A
2 (2) ~P&~Q A
2 (3) ~P 2&E
12 (4) Q 13MPP
2 (5) ~Q 2&E
12 (6) Q&~Q 45&I
1 (7)~(~P&~Q) 26RAA
8 (8) ~(P∨ Q) A
9 (9) P A
9 (ア) P∨ Q 9∨I
89 (イ) ~(P∨ Q)&
(P∨ Q) 8ア&I
8 (ウ) ~P 9イRAA
エ(エ) Q A
エ(オ) P∨ Q エ∨I
8 エ(カ) ~(P∨ Q)&
(P∨ Q) 8オ∨I
8 (キ) ~Q エカRAA
8 (ク) ~P&~Q オキ&I
1 8 (ケ)~(~P&~Q)&
(~P&~Q) 7ク&I
1 (コ)~~(P∨ Q) 8ケRAA
1 (サ) P∨ Q コDN
従って、
(07)により、
(08)
① P∨Q
② ~P→Q
に於いて、すなはち、
① Pであるか、または、Qである。
② Pでないならば、 Qである。
に於いて、
①=② である。
従って、
(08)により、
(09)
① ~P∨Q
② ~~P→Q
に於いて、
①=② である。
従って、
(09)により、
(10)
「二重否定律(DN)」により、
① ~P∨Q
② P→Q
に於いて、
①=② である(含意の定義)。
然るに、
(11)
1 (1)~P A
1 (2)~P∨Q 1∨I
1 (3) P→Q 2含意の定義
(4)~P→(P→Q) 13CP
5(5)~P& P A
5(6)~P 5&E
5(7) P→Q 46MPP
5(8) P 5&E
5(9) Q 78MPP
(ア) ~P&P→Q 59CP
従って、
(06)(11)により、
(12)
果たして、
①『矛盾』が「真」であるならば、「任意の命題」は「真」である。
といふ「命題」、すなはち、
① ~P&P→Q
といふ「論理式」は、恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(12)により、
(13)
例へば、
①(2が偶数であって、2が奇数である)ならば、(徳島県は四国である)。
②(3が奇数であって、3が偶数である)ならば、(新潟県は九州である)。
といふ「命題」は、両方とも、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(14)
②(3が奇数であって、3が偶数である)ならば、(新潟県は九州である)。
といふ「命題」が「真」であったとしても、
②(3が奇数であって、3が偶数である)。
といふ『矛盾』は「偽」であるため、
②(新潟県は九州である)。
といふことには、ならない。
然るに、
(15)
①(2が偶数であって、2が奇数である)ならば、(徳島県は四国である)。
②(3が奇数であって、3が偶数である)ならば、(新潟県は九州である)。
といふ「命題」は、両方とも、「恒真式(トートロジー)」である。
といふことは、「常識的」には、『極めて、変』である。
然るに、
(02)(11)(15)により、
(16)
①「真」ならば、「真」である。
②「真」ならば、「偽」である。
③「偽」ならば、「真」である。
④「偽」ならば、「偽」である。
といふ「仮言命題(PならばQである)」に於いて、
① は「真」であり、
② は「偽」であり、
③ は「真」であり、
④ は「真」である。
とする以上、
①『矛盾』が「真」であるならば、「任意の命題」は「真」である。
といふ「命題」、すなはち、
① ~P&P→Q
といふ「論理式」は、恒真式(トートロジー)」である。
といふことに、ならざるを得ないし、
① ~P&P→Q
といふ「論理式」が、恒真式(トートロジー)」である以上、例へば、
①(2が偶数であって、2が奇数である)ならば、(徳島県は四国である)。
②(3が奇数であって、3が偶数である)ならば、(新潟県は九州である)。
といふ「命題」は、両方とも、「恒真式(トートロジー)」である。
といふことに、ならざるを得ないし、このこと、他を、『実質含意のパラドックス』と言ふ。
令和5年11月19日、毛利太。
(01)により、
(02)
①「真」ならば、「真」である。
②「真」ならば、「偽」である。
③「偽」ならば、「真」である。
④「偽」ならば、「偽」である。
といふ「仮言命題(PならばQである)」に於いて、
① は「真」であり、
② は「偽」であり、
③ は「真」であり、
④ は「真」である。
然るに、
(03)
『矛盾』は「真」ではなく、
『矛盾』は「偽」である。
然るに、
(04)
「任意の命題」は「真」であるか、または、
「任意の命題」は「偽」である。
従って、
(02)(03)(04)により、
(05)
①「真」ならば、「真」である。
②「真」ならば、「偽」である。
③「偽」ならば、「真」である。
④「偽」ならば、「偽」である。
といふ「仮言命題(PならばQである)」に於いて、
① は「真」であり、
② は「偽」であり、
③ は「真」であり、
④ は「真」である。
といふことは、
①『矛盾』が「真」であるならば、「任意の命題」は「真」である。
といふ「命題」は、「恒真式(トートロジー)」である。
といふことに、「他ならない」。
然るに、
(06)
①『矛盾』が「真」であるならば、「任意の命題」は「真」である。
といふ「命題」は、「恒真式(トートロジー)」である。
といふことは、
① ~P&P→Q
といふ「論理式」が、恒真式(トートロジー)」である。
といふことに、「他ならない」。
(07)
(ⅰ)
1 (1) P∨ Q A
2 (2) ~P&~Q A
3 (3) P A
2 (4) ~P 2&E
23 (5) P&~P 34&I
3 (6)~(~P&~Q) 25RAA
7 (7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7 (9) Q&~Q 78&I
7 (ア)~(~P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(~P&~Q) 1367ア∨E
ウ (ウ) ~P A
エ(エ) ~Q A
ウエ(オ) ~P&~Q ウエ&I
1 ウエ(カ)~(~P&~Q)&
(~P&~Q) イオ&I
1 ウ (キ) ~~Q エカRAA
1 ウ (ク) Q キDN
1 (ケ) ~P→ Q ウクC~P
(ⅱ)
1 (1) ~P→ Q A
2 (2) ~P&~Q A
2 (3) ~P 2&E
12 (4) Q 13MPP
2 (5) ~Q 2&E
12 (6) Q&~Q 45&I
1 (7)~(~P&~Q) 26RAA
8 (8) ~(P∨ Q) A
9 (9) P A
9 (ア) P∨ Q 9∨I
89 (イ) ~(P∨ Q)&
(P∨ Q) 8ア&I
8 (ウ) ~P 9イRAA
エ(エ) Q A
エ(オ) P∨ Q エ∨I
8 エ(カ) ~(P∨ Q)&
(P∨ Q) 8オ∨I
8 (キ) ~Q エカRAA
8 (ク) ~P&~Q オキ&I
1 8 (ケ)~(~P&~Q)&
(~P&~Q) 7ク&I
1 (コ)~~(P∨ Q) 8ケRAA
1 (サ) P∨ Q コDN
従って、
(07)により、
(08)
① P∨Q
② ~P→Q
に於いて、すなはち、
① Pであるか、または、Qである。
② Pでないならば、 Qである。
に於いて、
①=② である。
従って、
(08)により、
(09)
① ~P∨Q
② ~~P→Q
に於いて、
①=② である。
従って、
(09)により、
(10)
「二重否定律(DN)」により、
① ~P∨Q
② P→Q
に於いて、
①=② である(含意の定義)。
然るに、
(11)
1 (1)~P A
1 (2)~P∨Q 1∨I
1 (3) P→Q 2含意の定義
(4)~P→(P→Q) 13CP
5(5)~P& P A
5(6)~P 5&E
5(7) P→Q 46MPP
5(8) P 5&E
5(9) Q 78MPP
(ア) ~P&P→Q 59CP
従って、
(06)(11)により、
(12)
果たして、
①『矛盾』が「真」であるならば、「任意の命題」は「真」である。
といふ「命題」、すなはち、
① ~P&P→Q
といふ「論理式」は、恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(12)により、
(13)
例へば、
①(2が偶数であって、2が奇数である)ならば、(徳島県は四国である)。
②(3が奇数であって、3が偶数である)ならば、(新潟県は九州である)。
といふ「命題」は、両方とも、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(14)
②(3が奇数であって、3が偶数である)ならば、(新潟県は九州である)。
といふ「命題」が「真」であったとしても、
②(3が奇数であって、3が偶数である)。
といふ『矛盾』は「偽」であるため、
②(新潟県は九州である)。
といふことには、ならない。
然るに、
(15)
①(2が偶数であって、2が奇数である)ならば、(徳島県は四国である)。
②(3が奇数であって、3が偶数である)ならば、(新潟県は九州である)。
といふ「命題」は、両方とも、「恒真式(トートロジー)」である。
といふことは、「常識的」には、『極めて、変』である。
然るに、
(02)(11)(15)により、
(16)
①「真」ならば、「真」である。
②「真」ならば、「偽」である。
③「偽」ならば、「真」である。
④「偽」ならば、「偽」である。
といふ「仮言命題(PならばQである)」に於いて、
① は「真」であり、
② は「偽」であり、
③ は「真」であり、
④ は「真」である。
とする以上、
①『矛盾』が「真」であるならば、「任意の命題」は「真」である。
といふ「命題」、すなはち、
① ~P&P→Q
といふ「論理式」は、恒真式(トートロジー)」である。
といふことに、ならざるを得ないし、
① ~P&P→Q
といふ「論理式」が、恒真式(トートロジー)」である以上、例へば、
①(2が偶数であって、2が奇数である)ならば、(徳島県は四国である)。
②(3が奇数であって、3が偶数である)ならば、(新潟県は九州である)。
といふ「命題」は、両方とも、「恒真式(トートロジー)」である。
といふことに、ならざるを得ないし、このこと、他を、『実質含意のパラドックス』と言ふ。
令和5年11月19日、毛利太。
0 件のコメント:
コメントを投稿