2013年5月7日火曜日

漢文の返り点の問題です。

返り点 - Yahoo!知恵袋(1237件中、1~10件の、2)
急ぎで教えていただきたいです! 漢文の返り点の問題です。解答が納得できず、質...
oq8ma_302さん
急ぎで教えていただきたいです!
漢文の返り点の問題です。解答が納得できず、質問します。出典は『名公書判清明集』です。
問題
「所以異禽獣者、謂其知有礼儀也」の書き下し文は、「禽(きん)獣に異なる所以の者は、其の礼儀有るを知るが謂(ため)なり」であるが、これに従って返り点を施せ。
答え
 所…三点
 異…二点
 獣…一点

 謂…三点
 知…レ点
 有…二点
 義…一点

ですが、疑問点は2つです。
1.所以はハイフンでつなぎ、その真横に三点ではないのか。「所」の右下だと「以」を一番目に読むことになってしまわないか。
2.「義」→「有」→「知」→「謂」と、「知」のレ点をはさんで、一、二、三点と返ることはありえるのか。
個人的には、「知」には一レ点をふり「謂」に二点をふった方がわかりやすいと思っています。
おわかりの方いらっしゃいましたら、ご回答願います!
補足 「其の懸かり受け」について、一レ点とレ点の場合でどのように違ってくるのか、それぞれご説明いただけないでしょうか。すみませんが、よろしくおねがいします。

質問日時:2012/1/11 05:55:18.
解決日時:2012/1/17 01:58:11.
回答数:3.
お礼:知恵コイン250枚.
閲覧数:1,216
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ベストアンサーに選ばれた回答
kiebine2007さん
所3以異2禽獣1者、謂3其知v有2礼儀1也。
わかりにくいので、上記のように書き換えました。
正解で正解です。あなたの考えは正しくありません。
1. ハイフンは必ず必要というわけではありません。

somalis4さん
1. ハイフンは「返り点の一部」であり、また、あってもなくてもかまわないものです。

古田島洋介、返り点を正しく打つために(CiNii 論文検索):
1. 今なほ漢文関係の参考書や問題集には、連符号(ハイフン)は「なくて誤りでない」だの「省略されることが多い」だのと記してゐるものが少なくない。いささか無神経ではあるまいか。

毛利太の回答〔H25/07/09:補足〕:
1.所以はハイフンでつなぎ、その真横に三点ではないのか。「所」の左下だと「以」を一番目に読むことになってしまわないか。
ということに関しては、
http://www9.ocn.ne.jp/~kannbunn/」の、(01)~(14)を、お読みください。
『返り点に対する「括弧」の用法3』      の、(14)の中で、
― この場を借りて、ヤフー知恵袋、質問者さんへ。―
という形で、「縦書き」で、「返り点」を用いて、その点について、説明させて、もらっています。
2.「義」→「有」→「知」→「謂」と、「知」のレ点をはさんで、一、二、三点と返ることはありえるのか。
個人的には、「知」には一レ点をふり「謂」に二点をふった方がわかりやすいと思っています。
ということに関しては、すなわち、
「三   レ 二 一」と、
「二 一レ 二 一」という、「返り点(cf.朝三暮四)」に関しては、
『返り点に対する「括弧」の用法3』の、(19)~(30)を、お読みください。
「三   レ 二 一」=
「三  三 二 一」 
という観点から、
「三   レ 二 一」という「返り点」を、(19)~(30)に於いて、論じています。
その際には、
①(00)~(99)
②(00)~(25)=(100)~(125)
③(01)~(92)
という風に、「番号」が振られているため、
『返り点に対する「括弧」の用法3』 の 、(19)~(30)を、お読みください。
という場合のそれは、
①(00)~(99)の中の、(19)~(30)である点に、注意してください。

今述べたように、
『返り点に対する「括弧」の用法3(http://www9.ocn.ne.jp/~kannbunn/)』の、
①(01)~(14)、(19)~(30)
に、目を通してもらえる場合は、「以下の部分」は、必ずしも、読む必要は、無いのですが、消してしまう必要も無いため、このまま、残すことに、します。

毛利太:
①所‐以〔異(禽獣)〕者、謂[其知〔有(礼儀)〕]也⇒
②〔(禽獣)異〕所-以者、[其〔(礼儀)有〕知]謂也=禽獣に異なる所以の者は、其の礼儀有るを知るが謂なり。
③A‐A〔B(CC)〕D、E[FG〔H(II)〕]J⇒
④〔(CC)B〕A‐AD、[F〔(II)H〕G]EJ=・・・・・。
⑤A三A〔二(C一)〕D、四[F三〔二(I一)〕]J⇒
⑥〔(C一)二〕A三AD、[F〔(I一)二〕三]四J=・・・・・。

①所‐以〔異(禽獣)〕者、謂[其知〔有(礼儀)〕]也⇒
③A ‐ A〔B (C C)〕 D、 四 [F 三〔二( I  一)〕]J⇒

①所‐以、 異、禽獣、謂、知、有、儀。
⑤A三A、 二、C一、 四、三、二、一。

所‐以…三点
     異…二点
  獣…一点
  謂…四点
  知…三点
     有…二点
     義…一点
然るに、
私が用いた、参考書(旺文社、1973)であれば、

movie0ichiさん のように、
謂(二)其知(一レ)有(二)礼儀(一)也 が正解です。

私が受験生であった、時代であれば、
所‐以…三点
  異…二点
  獣…一点
  謂…二点
  知…一レ点
     有…二点
     義…一点
が、正しい。

文科省的には、
所‐以…三点
  異…二点
  獣…一点
  謂…二点
  知…一レ点
     有…二点
     義…一点
が、今でも正しい。はずである。

謂3其知v有2礼儀1也。
わかりにくいので、上記のように書き換えました。
に関しては、
謂3其知v有2礼儀1也。
を、敢えて、「括弧」で表した場合、
謂〔其知有( 礼儀)〕也⇒
〔其知礼儀)有〕謂也=其の知る礼儀有るの謂なり。
となるため、
謂3其知v有2礼儀1也=其の礼儀有るを知るが謂なり。
とはならないし、固より、
謂〔其知有( 礼儀)〕也
のような、「括弧」は、無い。

謂(三)其知(レ)有(二)礼儀(一)也 だと、有 の字は、二点で一点に行けという意味になり、レ点で、知に行け と言うことになり、どっちに行けばいいかわかりません。
に関しては、
      レ点は、  一二点で表せるため、
知(レ)有=
知(二)   有(一)⇒    有(一)知(二)
有(二)礼儀(一)⇒礼儀(一)有(二)
であって、それ故、
知の字はレ点で、        有の次(下)に行け、とされ、
有の字は一二点で、礼儀の次(下)に行け、とされる。
とするのが、正しい。従って、
知が、有の下へ行ったら、有は、儀の下へ行った、後であった。ことになる。

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