2012.04.30.MonCategory:漢文
http://blog-imgs-47.fc2.com/k/a/n/kannbunn/DSCF0974_convert_20120501144713.jpg
(01)
謂(3)##其知(レ)有(2)礼儀(1)也。
恐(3)衆狙之不(レ)馴(2)於己(1)也。
であるため、「結論」自体は、
「返り点 - Yahoo!知恵袋(1237件中、1~10件の、2)」と、変わりません。
そのため、
恐(3)衆狙之不(レ)馴(2)於己(1)也。
に関して、既に納得されている方は、
(02)~(07)は、読まずに、
(08)~(49)を、お読み下さい。
「質問とベストアンサー」を、引用させて貰うと、次の通りです。
(02)
質問者:noname#100659
投稿日時:2005/11/20 01:10
漢文についてお聞きします。
(数字)は、返り点を表します。レ点はカタカナの(レ)で書きます。
漢文の教科書に次のような文章が出てきます。
例文は有名な朝三暮四です。
恐(2)衆狙之不(1+レ)馴(2)於己(1)也、先誑(レ)之曰、・・・(以下略)。
(読み下しは、衆狙の己に馴れざらんことを恐るるや、先づこれを誑きて曰く・・です。)
これなのですが、打ち方はこれ一通りと決まっていますか?
次のように打つと何がいけないのでしょうか?
同じように読めてしまうような気がするのですが・・。
恐(3)衆狙之不(レ)馴(2)於己(1)也、先誑(レ)之曰、・・・(以下略)。
上の打ち方だと何が問題でしょうか?
同じにはなりませんでしょうか?
なお、これは学校の宿題等ではありませんのでよろしくおねがいします。
(03)
No.1ベストアンサー20pt
回答者:puni2
回答日時:2005/11/20 01:24
不(レ)馴(2)のところが問題になります。
レ点に従えば,「馴→不」と読むことになりますが,一二点に従えば,「馴→恐」とジャンプしなくてはなりません。
返り点にカッコが使えれば,{不(レ)馴}をひとまとめとして(1文字扱いして),
恐(3)衆狙之{不(レ)馴}(2)於己(1)也
などと書いて,{不(レ)馴}から「恐」に返る,などと表せるのですが,残念ながらそういう書き方はしないんですね。
個人的には,カッコを使った改造版返り点なんてのを発明したら面白いし体系的になるとは思いますが…。
現行のルールでは,不(レ)馴のレ点によって「馴」から「不」に返ってしまった時点で,もう「二」の付いた文字ではなくなってしまっているので,そこから「三」に飛ぶことはできないわけです。
然るに、
(04)
「5番目(05/07)の記事」の中で、
謂(3)##其知(レ)有(2)礼儀(1)也。
に関して書いた「言い方」を、
恐(3)衆狙之不(レ)馴(2)於己(1)也。
の場合に置き換えると、
レ点は、 一二点で表せるため、
不(レ)馴=
不(二) 馴(一)⇒ 不(一)馴(二)
馴(二)於己(一)⇒於己(一)馴(二)
であって、それ故、
不の字はレ点で、 馴の次(下)に行け、とされ、
順の字は一二点で、於己の次(下)に行け、とされる。
従って、
恐(3)衆狙之不(レ)馴(2)於己(1)也。
のように「返り点」を打つと、
「不」が、「馴の下」へ行ったら、「馴」は、「於己の下」へ行った、後であった。ことになる。
従って、
(05)
毛利太:
「不」が、「馴の下」へ行ったら、「馴」は、「於己の下」へ行った、後であった。ことになる。
ベストアンサー:
「馴」から「不」に返ってしまった時点で,もう「二」の付いた文字ではなくなってしまっている。
という両者は、ほぼ、同じ意味です。
従って、
(06)
ベストアンサー:
返り点にカッコが使えれば,{不(レ)馴}をひとまとめとして(1文字扱いして),
恐(3)衆狙之{不(レ)馴}(2)於己(1)也
などと書いて,{不(レ)馴}から「恐」に返る,などと表せるのですが,残念ながらそういう書き方はしないんですね。
個人的には,カッコを使った改造版返り点なんてのを発明したら面白いし体系的になるとは思いますが…。
という「言い方」は、
毛利太:
このままでは、「不」が、「馴の下」へ行ったら、「馴」は、「於己の下」へ行った、後であった。
ということになる。ので、
「馴」は、「不」が、「馴の下」へ来るのを待って、「不と一緒に」、「於己の下」へ行く、必要が有る。
という「言い方」で、譬えることが、できます。
然るに、
(07)
恐(3)衆狙之{不(レ)馴}(2)於己(1)也=
恐(3)衆狙之不(2レ)馴(2) 於己(1)也
であるため、その意味では、
恐(3)衆狙之{不(レ)馴}(2)於己(1)也
などと書いて,{不(レ)馴}から「恐」に返る,などと表す必要は、無い。ということに、なります。
(08)
①聞〔啼(樹)〕⇒
②〔(樹)啼〕聞=樹に啼くを聞く。
③A〔B(C)〕⇒
④〔(C)B〕A=・・・・・。
⑤レ〔レ(0)〕⇒
⑥〔(0)レ〕レ=・・・・・。
∴
①聞〔啼(樹)〕⇒
③A〔B(C)〕⇒
⑤レ〔レ(0)〕⇒
∴
聞=A=レ
啼=B=レ
樹=C=0
∴
レ レ 0
∴
レ レ
然るに、
(09)
①聞〔啼(梅樹)〕⇒
②〔(梅樹)啼〕聞=梅樹に啼くを聞く。
③A〔B(CC)〕⇒
④〔(CC)B〕A=・・・・・。
⑤レ〔二(C一)〕⇒
⑥〔(C一)二〕レ=・・・・・。
∴
①聞〔啼(梅樹)〕⇒
③A〔B (CC)〕⇒
⑤レ〔二(C一)〕⇒
∴
聞=A=レ
啼=B=二
樹=C=一
∴
レ 二 一
(10)
①聞〔鳥啼(樹)〕⇒
②〔鳥(樹)啼〕聞=鳥の樹に啼くを聞く。
③A〔BC(D)〕⇒
④〔B(D)C〕A=・・・・・。
⑤二〔B一レ(0)〕⇒
⑥〔B一(0)レ〕二=・・・・・。
∴
①聞〔鳥啼 (樹)〕⇒
③A 〔BC (D)〕⇒
⑤二〔B一レ(0)〕⇒
∴
聞=A=二 =2
啼=C=一レ ≒1
樹=D =0
∴
二 一レ 0=二 一レ
cf.
三 二 一 :option base 1
二 一 0 :option base 0
二 一 0 ≒ 二 一レ:option base 0
(11)
①聞〔鳥啼(梅樹)〕⇒
②〔鳥(梅樹)啼〕聞=梅樹に啼くを聞く。
③A〔BC(DD)〕⇒
④〔B(DD)C〕A=・・・・・。
⑤三〔B二(D一)〕⇒
⑥〔B(D一)二〕三=・・・・・。
∴
①聞〔鳥啼(梅樹)〕⇒
③A 〔BC (DD)〕⇒
⑤三〔B二 (D一)〕⇒
∴
聞=A=三
啼=C=二
樹=D=一
∴
三 二 一
(12)
①聞〔啼(樹)声〕⇒
②〔(樹)啼声〕聞=樹に啼くを声聞く。
③A〔B(C)D〕⇒
④〔(C)BD〕A=・・・・・。
⑤二〔レ(0)一〕⇒
⑥〔(0)レ一〕二・・・・・。
∴
①聞〔啼(樹)声〕⇒
③A 〔B (C) D〕⇒
⑤二〔レ (0) 一〕⇒
∴
聞=A=二
啼=B=レ
樹=0
声=一
∴
二 レ 0 一=二 レ 一
cf.
二 レ 0 一 :option base 0
三 1 0 二 :option base 0
下 2 1 上 :option base 1
(13)
①聞〔啼(梅樹)声〕⇒
②〔(梅樹)啼声〕聞=樹に啼くを声聞く。
③A〔B(CC)D〕⇒
④〔(CC)BD〕A=・・・・・。
⑤下〔二(C一)上〕⇒
⑥〔(C一)二D〕A=・・・・・。
∴
①聞〔啼(梅樹)声〕⇒
③A 〔 B(CC) D〕⇒
⑤下〔二(C一)上〕⇒
∴
聞=A=下
啼=B=二
樹=C=一
声=D=上
∴
下 二 一 上
(14)
①聞〔鳥啼(樹)声〕⇒
②〔鳥(樹)啼声〕聞=鳥の樹に啼くを声聞く。
③A〔BC(D)E〕⇒
④〔B(D)CE〕A=・・・・・。
⑤二〔Bレ(0)一〕⇒
⑥〔B(0)レ一〕二=・・・・・。
∴
①聞〔鳥啼(樹)声〕⇒
③A 〔 BC (D) E 〕⇒
⑤二〔 Bレ (0) 一〕⇒
∴
聞=A=二
啼=C=レ
樹=D=0
声=E=一
∴
二 レ 0 一=二 レ 一
cf.
二 レ 0 一 :option base 0
三 1 0 二 :option base 0
下 2 1 上 :option base 1
(15)
①聞〔鳥啼(梅樹)声〕⇒
②〔鳥(梅樹)啼声〕聞=鳥樹に啼くを声聞く。
③A〔BC(DD)E〕⇒
④〔B(DD)CE〕A=・・・・・。
⑤下〔B二(D一)上〕⇒
⑥〔B(D一)二上〕下=・・・・・。
∴
①聞〔鳥啼(梅樹)声〕⇒
③A 〔B C (DD) E〕⇒
⑤下〔B二 (D一)上〕⇒
∴
聞=A=下
啼=C=二
樹=D=一
声=E=上
∴
下 二 一 上
従って、
(08)~(15)により、
(16)
① 聞〔 啼( 樹) 〕:レ レ 0 =レ レ
② 聞〔 啼(梅樹) 〕:レ 二 一
③ 聞〔鳥啼( 樹) 〕:二 一レ 0 =二 一レ
④ 聞〔鳥啼(梅樹) 〕:三 二 一
⑤ 聞〔 啼( 樹)声〕:二 レ 0 一=二 レ 一
⑥ 聞〔 啼(梅樹)声〕:下 二 一 上
⑦ 聞〔鳥啼( 樹)声〕:二 レ 0 一=二 レ 一
⑧ 聞〔鳥啼(梅樹)声〕:下 二 一 上
然るに、
(17)
①我聞〔 啼( 樹) 〕:レ レ 0 =レ レ
②我聞〔 啼(梅樹) 〕:レ 二 一
③我聞〔鳥啼( 樹) 〕:二 一 0 =二 一レ
④我聞〔鳥啼(梅樹) 〕:三 二 一
⑤我聞〔 啼( 樹)声〕:二 レ 0 一=二 レ 一
⑥我聞〔 啼(梅樹)声〕:下 二 一 上
⑦我聞〔鳥啼( 樹)声〕:二 レ 0 一=二 レ 一
⑧我聞〔鳥啼(梅樹)声〕:下 二 一 上
であるため、「我(主語)」 が加わっても、「返り点」は、変わらない。
∵ 「我」に返る「返り点」は有り得ない。
cf.
⑦ I hear 〔birds singing(in the trees)〕.
⑧ I hear 〔birds singing(in the 梅trees)〕.
然るに、
(18)
⑤ 聞〔 啼( 樹)声〕:二 レ 0 一=二 レ 一
⑦ 聞〔鳥啼( 樹)声〕:二 レ 0 一=二 レ 一
⑥ 聞〔 啼(梅樹)声〕:下 二 一 上
⑧ 聞〔鳥啼(梅樹)声〕:下 二 一 上
であるため、「鳥(主語)」 が無くとも、「返り点」は、変わらない。
∵ 「鳥」に返る「返り点」は有り得ない。
従って、
(16)(17)(18)により、
(19)
〔( )〕
という「括弧」は、
① 聞〔 啼( 樹) 〕:レ レ 0 =レ レ
② 聞〔 啼(梅樹) 〕:レ 二 一
③ 聞〔鳥啼( 樹) 〕:二 一 0 =二 一レ
④ 聞〔鳥啼(梅樹) 〕:三 二 一
⑤⑦聞〔#啼( 樹)声〕:二 レ 0 一=二 レ 一
⑥⑧聞〔#啼(梅樹)声〕:下 二 一 上
∴
①レ レ
②レ 二 一
⑤二 レ 一
③二 一レ
④三 二 一
⑥下 二 一 上
という、6通りの「返り点」に対応する。
然るに、
(20)
① 聞〔 啼( 樹)〕:レ レ 0 =レ レ
② 聞〔 啼(梅樹)〕:レ 二 一
③ 聞〔鳥啼( 樹)〕:二 一レ 0=二 一レ
④ 聞〔鳥啼(梅樹)〕:三 二 一
に関しては、
① 聞〔#啼(#樹)〕:三 二 一
② 聞〔#啼(梅樹)〕:三 二 一
③ 聞〔鳥啼(#樹)〕:三 二 一
④ 聞〔鳥啼(梅樹)〕:三 二 一
書いた上で、#を消すと、
① 聞〔 啼( 樹)〕:三 二 一
② 聞〔 啼(梅樹)〕:三 二 一
③ 聞〔鳥啼( 樹)〕:三 二 一
④ 聞〔鳥啼(梅樹)〕:三 二 一
従って、
(20)により、
(21)
①レ レ 0 =レ レ
②レ 二 一
③二 一 0 =二 一レ
④三 二 一
は、全て、
①三 二 一
②三 二 一
③三 二 一
④三 二 一
で、表すことが、出来る。
(22)
⑤ 聞〔 啼( 樹)声〕:二 レ 0 一=二 レ 一
⑥ 聞〔 啼(梅樹)声〕:下 二 一 上
⑦ 聞〔鳥啼( 樹)声〕:二 レ 0 一=二 レ 一
⑧ 聞〔鳥啼(梅樹)声〕:下 二 一 上
に関しては、
⑤ 聞〔#啼(#樹)声〕:下 二 一 上
⑥ 聞〔#啼(梅樹)声〕:下 二 一 上
⑦ 聞〔鳥啼(#樹)声〕:下 二 一 上
⑧ 聞〔鳥啼(梅樹)声〕:下 二 一 上
と書いた上で、#を消すと、
⑤ 聞〔 啼( 樹)声〕:下 二 一 上
⑥ 聞〔 啼(梅樹)声〕:下 二 一 上
⑦ 聞〔鳥啼( 樹)声〕:下 二 一 上
⑧ 聞〔鳥啼(梅樹)声〕:下 二 一 上
従って、
(22)により、
(23)
⑤二 レ 0 一=二 レ 一
⑥下 二 一 上
⑦二 レ 0 一=二 レ 一
⑧下 二 一 上
は、全て、
⑤下 二 一 上
⑥下 二 一 上
⑦下 二 一 上
⑧下 二 一 上
で、表すことが、出来る。
従って、
(24)
〔 ( )〕
であれば、
①三 二 一
で表すことが、出来、
〔 ( )声〕
であれば、
⑤下 二 一 上
で表すことが、出来る。
然るに、
(25)
①レ
②一 二 三 四 五 ・・・・
③上 中 下
④甲 乙 丙 ・・・・
⑤天 地 人
に於いて、「返り点」を「数値」と見做し、
レ=0。
一=1、 二=2、 三=3、四=4、五=5。
上=6、 中=7、 下=8(7)。
甲=9、 乙=10、丙=11。
天=12、地=13、人=14。
であるとする。
(26)
Kは、「返り点の付いた漢文」。
S(K)は「関数」であって、
S(K)=「数値」としての、「返り点の、合計」。
といふ風に、定義する。
然るに、
(20)(22)により、
(27)
① 聞〔 啼( 樹) 〕:レ レ 0 =レ レ
① 聞〔#啼(#樹) 〕:三 二 一
⑤ 聞〔 啼( 樹) 声〕:二 レ 0 一=二 レ 一
⑤ 聞〔#啼(#樹)声〕:下 二 一 上
従って、
(27)より、
(28)
#を消すと、
① 聞〔啼(樹)〕 =レ レ
① 聞〔啼(樹)〕 =三 二 一
⑤ 聞〔啼(樹)声〕=二 レ 一
⑤ 聞〔啼(樹)声〕=下 二 一 上
従って、
(25)~(28)により、
(29)
① S(聞〔啼(樹)〕) =0+0=0
① S(聞〔啼(樹)〕) =3+2+1=6
⑤ S(聞〔啼(樹)声〕)=2+0+1=3
⑤ S(聞〔啼(樹)声〕)=7+2+1+6=16
然るに、
(30)
S(K)の値が「複数」有る場合は、値が最も小さいそれに従って、「返り点」を、振らなければならない。と、する。⇒「規則(30)」
従って、
(29)、「規則(30)」により、
(31)
① S(聞〔啼(樹)〕) =3+2+1=6
⑤ S(聞〔啼(樹)声〕)=7+2+1+6=16
よりも、「値が小さい」、
① S(聞〔啼(樹)〕) =0+0=0
⑤ S(聞〔啼(樹)声〕)=2+0+1=3
に対応する「返り点」が、選ばれる、ことになる。
従って、
(32)
(28)(31)により、
① 聞〔啼(樹)〕 =三 二 一
⑤ 聞〔啼(樹)声〕=下 二 一 上
という「返り点」ではなく、
① 聞〔啼(樹)〕 =レ レ
⑤ 聞〔啼(樹)声〕=二 レ 一
という「返り点」が、選ばれる、ことになる。
然るに、
(33)
①恐[衆狙之不〔馴(於己)〕]⇒
②[衆狙之〔(於己)馴〕不]恐=衆狙の己に馴れ不るを恐る。
③A[BBBC〔D(EE)〕]⇒
④[BBB〔(EE)D〕C]A=・・・・・。
⑤四[BBB三〔二(E一)〕]⇒
⑥[BBB〔(E一)二〕三]四=・・・・・。
∴
①恐[衆狙之不〔馴(於己)〕]⇒
③A [B B B C 〔D (E E)〕]⇒
⑤四[B B B 三〔二(E一)〕]⇒
∴
恐=A=四
不=C=三
馴=D=二
己=E=一
∴
四 三 二 一
然るに、
(34)
S(四 三 二 一)=4+3+ 2+1=10
S(二 一レ 二 一)=2+1+0+2+1= 6
にあって、 6<10.
従って、
(35)
「規則(30)」(33)(34)により、
①恐[衆狙之不〔馴(於己)〕]
の「返り点」は、
二 一レ 二 一
であって、
四 三 二 一
ではない。
然るに、
(36)
二 一レ 二 一
は、「分かりにくく」、だからこそ、
質問者:noname#100659
投稿日時:2005/11/20 01:10
漢文についてお聞きします。
(数字)は、返り点を表します。レ点はカタカナの(レ)で書きます。
漢文の教科書に次のような文章が出てきます。
例文は有名な朝三暮四です。
ということになる。ものの、それでもなお、「規則(30)」には、従っている。
然るに、
(37)
①非[所‐以〔要(誉於郷党朋友)〕]也⇒
②[〔(誉於郷党朋友)要〕所‐以]非也=誉れを郷党朋友に要める所以に非ざる也。
③A[BBB〔C(DEEEE)〕]E⇒
④[〔(DEEEE)C〕BBB]AE=・・・・・。
⑤四[B三B〔二(DEEEE一)〕]E⇒
⑥[〔(DEEEE一)二〕B三B]四E=・・・・・。
∴
①非[所‐以〔要(誉於郷党朋友)〕]也⇒
③A[B B B〔C (D E E E E E)〕]E⇒
⑤四[B三B〔二(D E E E E 一)〕]E⇒
∴
非=A=四
-=B=三
要=C=二
友=E=一
∴
四 三 二 一
然るに、
(38)
①非[所‐以〔要(誉於郷党朋友)〕]也⇒
③A [BBB 〔C (D E E E E E )〕]E⇒
⑤レ[0三B 〔二(D E E E E 一)〕]E⇒
∴
非=A=レ
所=B=0
-=B=三
要=C=二
友=E=一
∴
レ 0 三 二 一
∴
レ 三 二 一
従って、
(37)(38)により、
(39)
①非[所‐以〔要(誉於郷党朋友)〕]也
の「返り点」は、
四 三 二 一
レ 三 二 一
による、二通りが、可能である。
然るに、
(40)
S(四 三 二 一)=4+3+2+1=10
S(レ 三 二 一)=0+3+2+1= 6
であって、 6<10.
従って、
(37)~(40)、「規則(30)」により、
(41)
①非[所‐以〔要(誉於郷党朋友)〕]也
の「返り点」は、
レ 三 二 一
であるべきであるが、
「現行のルール」では、「規則(30)」は、適用されず、
四 三 二 一
が、「正しい」。
(42)
「再読文字」を含むため、
①未嘗不嘆息痛恨於桓霊也=
①未不嘗不嘆息痛恨於桓霊也
とする。
従って、
(43)
①未不[嘗不〔嘆息痛恨(於桓霊)〕]也⇒
②未[嘗〔(於桓霊)嘆息痛恨〕不]不也=未だ嘗て桓霊に嘆息痛恨せ不んば不ざる也。
③AB[CD〔EEEE(FFF)〕]G⇒
④A[C〔(FFF)EEEE〕D]BG=・・・・・。
⑤A四[C三〔E二EE(FF一)〕]G⇒
⑥A[C〔(FF一)E二EEE〕三]四G=・・・・・。
∴
①未不[嘗不〔嘆息痛恨(於桓霊)〕]也⇒
③AB [C D 〔E E E E (F F F)〕]G⇒
⑤A四 [C 三〔E 二 E E (F F 一)〕]G⇒
∴
未=B=四=不 は、再読文字。
不=D=三
-=E=二
霊=F=一
∴
四 三 二 一
然るに、
(44)
①未不[嘗不〔嘆‐息‐痛‐恨(於桓霊)〕]也
の「返り点」は、「現行のルール」では、
①未不[嘗不〔嘆‐息‐痛‐恨(於桓霊)〕]也
③AB [C D 〔EEE E EEE(FFF )〕]G
⑤A五[C 四〔E二EEE三E(FF一)〕]G
であるため、「現行のルール」では、
五 四 二 三 一
が「正しい」。
然るに、
(45)
「規則(30)」に従えば、
五 四 二 三 一
ではなく、
四 三 二 一
が「正しい」。
従って、
(35)(41)(45)により、
(46)
①恐[衆狙之不〔馴(於己)〕]
②非[所‐以〔要(誉於郷党朋友)〕]也
③未[嘗不〔嘆‐息‐痛‐恨(於桓霊)〕]也
の「返り点」は、「規則(30)」によれば、
①二 一レ 二 一
②レ 三 二 一
③四 三 二 一
であるものの、「現行のルール」では、
①二 一レ 二 一
②四 三 二 一
③五 四 二 三 一
が、「正しい」。
従って、
(47)
①二 一レ 二 一
という「返り点」は、
「規則(30)」としても、
「現行のルール」としても、正しい。ものの、その一方で、
この漢文の返り点の打ち方がよくわからない。-Goo知恵袋
次のように打つと何がいけないのでしょうか?
同じように読めてしまうような気がするのですが・・。
恐(3)衆狙之不(レ)馴(2)於己(1)也、先誑(レ)之曰、・・・(以下略)。
上の打ち方だと何が問題でしょうか?
同じにはなりませんでしょうか?
という風に、彼が、言っているように、
①二 一レ 二 一
という「返り点」は、「分かりにくい」。
然るに、
(48)
ちなみに、「返り点」ではなく、「漢字の筆順」に関しては、
但し、文字によっては、二通りあるいは三通りの筆順が行われてきているもののある。そのいずれもが伝統的で能率的であり、文字認識上にも有意差がないというものであれば、一方が正しく、他方が誤りだとするわけにいかないであろう(久米公編著、学習指導要領準拠、漢字指導の手引 第五版、1988年、28頁)。
との、ことである。
従って、
(49)
私としては、
①二 一レ 二 一
②四 三 二 一
による、両方が、正しい。とされることを、望みたい。
平成25年5月17日
(50)「返り点」に関して、何か、無いでせうか。「返り点」については、ネタ切れしさうです。
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