2014年12月12日金曜日

〔 〕は有るのだ(Ⅱ)。

(01)
① AB&〔(AB)~〕~=
① AはBである。AはBでない、といふ「こと」はない。
に於いて、「こと」は、「形式名詞」である。
然るに、
(02)
(四)形式名詞 本来の名詞の意味を失って、形式的に用いられたもの。形式名詞は、それだけで主語となることはなく、必ずその前に連体修飾語が付く。(代々木ゼミ方式 受験国文法、1980年、11頁)。
従って、
(02)により、
(03)
①「こと」自体に、「意味」は無いため、
①「こと」の中身は、「空っぽ」である。
然るに、
(04)
① AはBでない「といふこと」。
に於ける、
①「といふこと」 
とは何かと、問ふならば、
①「といふこと」=「AはBでない。」
と、せざるを、得ない。
従って、
(04)により、
(05)
① AはBでない「といふこと」。
の、「といふこと」には、
①「AはBでない。」が、「代入」されてゐる。
従って、
(05)により、
(06)
①「といふこと」の中には、
①「AはBでない」といふ「命題」が有る。ことになる。
然るに、
(07)
① AB&〔(AB)~〕~=
① AはBである。AはBでない、といふことはない。
に於いて、
①〔(AB)~〕=〔(AはBで)ない〕
従って、
(06)(07)により、
(08)
①「といふこと」の中には、
①「AはBでない」といふ「命題」が有り、尚且つ、
①〔(AはBで)ない〕の、
①〔 〕の中には、
①「AはBでない」といふ「命題」が有る。
従って、
(08)により、
(09)
① AB&〔(AB)~〕~=
① AはBである。AはBでない、といふことはない。
に於いて、
①〔 〕=
①「といふこと」
と、せざるを得ない。
従って、
(09)により、
(10)
① AB&〔(AB)~〕~=
① AはBである。AはBでない、といふことはない。
②〔AB&(AB)~〕~=
② AはBであって、AはBでない、ということはない。
に於いて、
①「といふこと」=①〔 〕
②「といふこと」=②〔 〕
である。
従って、
(10)により、
(11)
① AはBであって、AはBでない、ということはない。
② AはBである。 AはBでない、といふことはない。
といふ二つに、あっても、
①〔 〕=といふこと 
②〔 〕=といふこと
は、有ります。
平成26年12月12日、毛利太。

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