―「03月16日の記事」を書き直します。―
(01)
① 読(漢文)⇒
① (漢文)読=
① (漢文を)読む。
に於いて、
① 読 は、
① 漢文 の「2字」に係ってゐる。
然るに、
(02)
管到というのは「上の語が、下のことばのどこまでかかるか」ということである。なんことはない。諸君が古文や英語の時間でいつも練習している、あの「どこまでかかるか」である。漢文もことばである以上、これは当然でてくる問題である。管到の「管」は「領(おさめる)」の意味とほぼ同じと考えてよい。
(二畳庵主人、漢文法基礎、1984年、三八九頁)
それ故、
(01)(02)により、
(03)
① 読(漢文)⇒
① (漢文)読=
① (漢文を)読む。
に於いて、
① 読 の「管到」は、
① 漢文 の「2字」である。
この時、
(04)
Κ(読)=2
と書いて、「読 の管到は、2である。」と、読むことにする。
従って、
(05)
② 不〔読(漢文)〕⇒
② 〔(漢文)読〕不=
② 〔(漢文を)読ま〕ず。
の場合は、
Κ(不)=3
である。
従って、
(03)(05)により、
(06)
② 不〔読(漢文)〕⇒
② 〔(漢文)読〕不=
② 〔(漢文を)読ま〕ず。
に於いて、
Κ(読)=2
Κ(不)=3
である。
従って、
(07)
③ 中野有不必求以解英文法解漢文者=
③ 12FD3C86457B9AE。
に於いて、
Κ(有)=Κ(F)=12
Κ(不)=Κ(D)=10
Κ(求)=Κ(C)= 8
Κ(以)=Κ(8)= 4
Κ(解)=Κ(6)= 2
Κ(解)=Κ(B)= 2
であるならば、
③ 中野有不必求以解英文法解漢文者=
③ 12FD3C86457B9AE=
③ 中野有〈不{必求[以〔解(英文)法〕解(漢文)]}者〉=
③ 12F〈D{3C[8〔6(45)7〕B(9A)]}E〉。
である。
然るに、
(08)
③ 中野有不必求以解英文法解漢文者=
③ 12FD3C86457B9AE=
③ 中野有〈不{必求[以〔解(英文)法〕解(漢文)]}者〉=
③ 12F〈D{3C[8〔6(45)7〕B(9A)]}E〉。
に於いて、
6( )⇒( )6
8〔 〕⇒〔 〕8
B( )⇒( )B
C[ ]⇒[ ]C
D{ }⇒{ }D
F〈 〉⇒〈 〉F
といふ「倒置」を行ふと、
③ 12〈{3[〔6(45)7〕8(9A)B]C}DE〉F=
③ 中野〈{必[〔(英文)解法〕以(漢文)解]求}不者〉有=
③ 中野に必ずしも英文を解する法を以て漢文解せんことを求めざる者有り。
といふ「漢文訓読」が、成立する。
然るに、
(09)
漢語における語順は、国語と大きく違っているところがある。すなわち、その補足構造における語順は、国語とは全く反対である。
(鈴木直治、中国語と漢文、1975年、二九六頁)
従って、
(08)(09)により、
(10)
③ 中野有不必求以解英文法解漢文者=
③ 12FD3C86457B9AE=
③ 中野有〈不{必求[以〔解(英文)法〕解(漢文)]}者〉=
③ 12F〈D{3C[8〔6(45)7〕B(9A)]}E〉。
に於ける、
③ 〈 { [ 〔 ( ) 〕 ( )]} 〉
といふ「括弧」は、
③ 中野有不必求以解英文法解漢文者。
といふ「漢文」に於ける、「補足構造」を表してゐる。
然るに、
(11)
④ 321。
⑤ 162543。
⑥ 7312645。
であれば、「これら」に対する「括弧」は、「見た瞬間」に、
④ 3〔2(1)〕。
⑤ 16〔25(43)〕。
⑥ 7〔3(12)6(45)〕。
であることが、分る。
従って、
(11)により、
(12)
③ 12FD3C86457B9AE。
であっても、「訓練」により、「見た瞬間」に、
③ 12F〈D{3C[8〔6(45)7〕B(9A)]}E〉。
であることが、分るやうになることは、「可能」である。
然るに、
(13)
③ 12FD3C86457B9AE。
といふ「数」を、
③ 123456789ABCDEF。
といふ「順番」に「並び替へ(ソートす)る」際の「括弧」は、
③ 〈 { [ 〔 ( ) 〕( ) ] } 〉
以外には、有り得ない。
従って、
(12)(13)により、
(14)
③ 中野有不必求以解英文法解漢文者。
に対する「括弧(補足構造)」が、
③ 〈 { [ 〔 ( ) 〕( ) ] } 〉
であることは、
③ 中野有不必求以解英文法解漢文者。
といふ「漢文」自体が、示してゐるのと、同様に、
③ 12FD3C86457B9AE。
に対する「括弧(補足構造)」が、
③ 〈 { [ 〔 ( ) 〕( ) ] } 〉
であることは、
③ 12FD3C86457B9AE。
といふ「数」自体が、そのことを示してゐる。
従って、
(10)(14)により、
(15)
③ 中野有不必求以解英文法解漢文者=
③ 12FD3C86457B9AE⇒
③ 123456789ABCDEF=
③ 中野に必ずしも英文を解する法を以て漢文解せんことを求めざる者有り。
といふ「漢文訓読」に於ける、
③ 中野有不必求以解英文法解漢文者。
といふ「漢文」の「補足構造」は、
③ 〈 { [ 〔 ( ) 〕( ) ] } 〉
といふ「括弧」と、
③ 12FD3C86457B9AE
といふ「数」が、示してゐる。
従って、
(08)(15)により、
(16)
③ 中野有不必求以解英文法解漢文者。
といふ「漢文」の「補足構造」は、
③ 〈 { [ 〔 ( ) 〕( ) ] } 〉
③ 12FD3C86457B9AE
といふ『括弧と数』が、示してゐて、
③ 中野有不必求以解英文法解漢文者=
③ 中野に必ずしも英文を解する法を以て漢文解せんことを求めざる者有り。
といふ「漢文訓読」の「語順」も、
③ 〈 { [ 〔 ( ) 〕( ) ] } 〉
③ 12FD3C86457B9AE
といふ『括弧と数』が、示してゐる。
然るに、
(17)
③ 中野有不必求以解英文法解漢文__者=
③ 12FD3C86457B9A00E=
③ 中野有〈不{必求[以〔解(英文)法〕解(漢文)_]_}者〉=
③ 12F〈D{3C[8〔6(45)7〕B(9A)_]_}E〉。
に於いて、
6( )⇒( )6
8〔 〕⇒〔 〕8
B( )⇒( )B
C[ ]⇒[ ]C
D{ }⇒{ }D
F〈 〉⇒〈 〉F
といふ「倒置」を行ふと、
③ 12〈{3[〔6(45)7〕8(9A)B_]C_}DE〉F=
③ 中野〈{必[〔(英文)解法〕以(漢文)解_]求_}不者〉有=
③ 中野に必ずしも英文を解する法を以て漢文解せんこと_を求め_ざる者有り。
といふ「漢文訓読」が、成立する。
然るに、
(17)により、
(18)
( )=二 一
〔 〕=下 上
[ ]=乙 甲
{ }=地 天
〈 〉=坤 乾
とするならば、
③ 中野有不必求以解英文法解漢文__者=
③ 中野に必ずしも英文を解する法を以て漢文解せんこと_を求め_ざる者有り。
に付く「返り点」は、
③ 〈 { [ 〔 ( ) 〕( ) ] } 〉
③ 坤 地 乙 下 二 一 上 二 一 甲 天 乾
である。
然るに、
(19)
この場合、
_ は「黙字」であって、「発音されず」、尚且つ、「書かなくとも良い」ものとする。
従って、
(17)~(19)により、
(20)
③ 中野有〈不{必求[以〔解(英文)法〕解(漢文)]}者〉=
③ 12F〈D{3C[8〔6(45)7〕B(9A)]}E〉。
に於ける、
③ 〈 { [ 〔 ( ) 〕( ) ] } 〉
といふ「括弧」は、
③ 坤 地 乙 下 二 一 上 二 一 甲 天 乾
といふ「返り点」であると、見なすことも、可能である。
cf.
従って、
(21)
「括弧」は、
( )=二 一
〔 〕=下 上
[ ]=乙 甲
{ }=地 天
〈 〉=坤 乾
_ =黙字
からなる、「返り点」であると、見なすことも、可能である。
然るに、
(22)
漢語文法の基礎となっている文法的な関係として、次の四つの関係をあげることができる。
(一)主述関係 主語 ― 述語
(二)修飾関係 修飾語 ― 被修飾語
(三)補足関係 叙述語 ― 補足語
(四)並列関係 並列語 ― 並列語
(鈴木直治、中国語と漢文、1975年、281~284頁改)
従って、
(22)により、
(23)
③ 中野有不必求以解英文法解漢文者=
③ 12FD3C86457B9AE=
③ 中野有〈不{必求[以〔解(英文)法〕解(漢文)]}者〉=
③ 12F〈D{3C[8〔6(45)7〕B(9A)]}E〉⇒
③ 12〈{3[〔6(45)7〕8(9A)B]C}DE〉F=
③ 中野〈{必[〔(英文)解法〕以(漢文)解]求}不者〉有=
③ 中野に必ずしも英文を解する法を以て漢文解せんことを求めざる者有り。
に於ける、
③ 〈 { [ 〔 ( ) 〕 ( )]} 〉
といふ「括弧」は、
(三)補足関係 叙述語 ― 補足語
だけを、表してゐる。
然るに、
(24)
中=1=形容詞(middle)
野=2=名 詞(field)
必=3=副 詞(always)
英=4=形容詞(English)
文=5=名 詞(writing)
法=7=名 詞(method)
漢=9=形容詞(Chinese)
文=A=名 詞(writing)
者=C=名 詞(person)
従って、
(22)(23)(24)により、
(25)
1+2>F〈D{3+C[8〔6(4+5)+7〕B(9+A)]}+E〉。
とすることにより、
に於ける、「+」と「括弧」は、
(二)修飾関係 修飾語 ― 被修飾語
(三)補足関係 叙述語 ― 補足語
を表してゐる。
従って、
(25)に加へて、
(26)
(一) 主語>述語
(四)並列語・並列語
とすれば、
1+2>F〈D{3+C[8〔6(4・5)+7〕B(9+A)]}+E〉。
とすることにより、
に於ける、「>」と「+」と「括弧」と「・」は、
1+2>F〈D{3+C[8〔6(4・5)+7〕B(9+A)]}+E〉。
に於ける、
(一)主述関係 主語 ― 述語
(二)修飾関係 修飾語 ― 被修飾語
(三)補足関係 叙述語 ― 補足語
(四)並列関係 並列語 ― 並列語
を表してゐる。
従って、
(27)
(Ⅰ)>
(Ⅱ)+
(Ⅲ)( )〔 〕[ ]{ }〈 〉
(Ⅳ)・
を用ゐることにより、
(一)主述関係 主語 ― 述語
(二)修飾関係 修飾語 ― 被修飾語
(三)補足関係 叙述語 ― 補足語
(四)並列関係 並列語 ― 並列語
といふ、「漢語文法の基礎となっている文法的である所の四つの関係」を、表すことが、出来る。
然るに、
(28)
デジタル大辞泉の解説
かく‐じょし【格助詞】
助詞の種類の一。体言または体言に準ずるものに付いて、それが文中で他の語とどんな関係にあるかを示す助詞。
従って、
(27)(28)により、
(29)
(Ⅰ)>
(Ⅱ)+
(Ⅲ)( )〔 〕[ ]{ }〈 〉
(Ⅳ)・
は、言はば、「格助詞(Case particle)」である。
平成28年03月17日、毛利太。
0 件のコメント:
コメントを投稿