(01)
1 (1)∀x(惑星x→~太陽x) A
2 (2)∃x(地球x& 惑星x) A
1 (3) 惑星a→~太陽a 1UE
4(4) 地球a& 惑星a A
4(5) 地球a 4&E
4(6) 惑星a 4&E
1 4(7) ~太陽a 36MPP
1 4(8) 地球a&~太陽a 57&I
1 4(9)∃x(地球x&~太陽x) 8EI
12 (ア)∃x(地球x&~太陽x) 249EE
従って、
(01)により、
(02)
(ⅰ)∀x(惑星x→~太陽x)
(ⅱ)∃x(地球x& 惑星x)
(ⅲ)∃x(地球x&~太陽x)
といふ「推論(三段論法)」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxについて(xが惑星であるならば、xは太陽ではない)。
(ⅱ)あるxは(地球であって、惑星である)。
(ⅲ)あるxは(地球であって、太陽ではない)。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
従って、
(02)により、
(03)
(ⅰ)惑星は太陽ではない。然るに、
(ⅱ)地球は惑星である。 従って、
(ⅲ)地球は太陽ではない。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
然るに、
(04)
1 (1)∀x{太陽系x→∃y[(地球y&第三惑星yx)&∀z(第三惑星zx→y=z)]} A
1 (2) 太陽系a→∃y[(地球y&第三惑星ya)&∀z(第三惑星za→y=z)] 1UE
3 (3) 太陽系a A
13 (4) ∃y[(地球y&第三惑星ya)&∀z(第三惑星za→y=z)] 23MPP
5 (5) (地球b&第三惑星ba)&∀z(第三惑星za→b=z) A
5 (6) (地球b&第三惑星ba) 5&E
5 (7) ∀z(第三惑星za→b=z) 5&E
5 (8) 第三惑星ca→b=c 7UE
9 (9) ∃z(火星z&~地球z) A
ア (ア) 火星c&~地球c A
ア (イ) 火星c ア&E
ア (ウ) ~地球c ア&E
エ(エ) b=c A
アエ(オ) ~地球b ウエ=E
5 (カ) 地球b 6&E
5 アエ(キ) ~地球b&地球b オカ&I
5 ア (ク) b≠c エキRAA
5 ア (ケ) ~第三惑星ca 8クMTT
5 ア (コ) 火星c&~第三惑星ca イケ&I
5 ア (サ) ∃z(火星z&~第三惑星za) コEI
59 (シ) ∃z(火星z&~第三惑星za) 9アサEE
13 9 (ス) ∃z(火星z&~第三惑星za) 45シEE
1 9 (セ) 太陽系a→∃z(火星z&~第三惑星za) 3スCP
1 9 (ソ)∀x{太陽系x→∃z(火星z&~第三惑星zx)} セUI
従って、
(04)により、
(05)
(ⅰ)∀x{太陽系x→∃y[(地球y&第三惑星yx)&∀z(第三惑星zx→y=z)]}
(ⅱ)∃z(火星z&~地球z)
(ⅲ)∀x{太陽系x→∃z(火星z&~第三惑星zx)}
といふ「推論(三段論法)」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxについて{xが太陽系であるならば、あるyは[(地球であってxの第三惑星)であって、すべてのzについて(zがxの第三惑星であるならば、yとzは「同一」である)]}。
(ⅱ)あるzは(火星であって、zは地球ではない。)
(ⅲ)すべてのxについて{xが太陽系であるならば、あるzは(火星であって、zはxの第三惑星ではない)}。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
従って、
(05)により、
(06)
(ⅰ)太陽系は地球が第三惑星であって、地球以外は第三惑星ではない。然るに、
(ⅱ)火星は、地球ではない。従って、
(ⅲ)太陽系の第三惑星は、火星ではない。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
然るに、
(07)
(ⅰ)太陽系は地球が第三惑星である。然るに、
(ⅱ)火星は、地球ではない。 従って、
(ⅲ)太陽系の第三惑星は、火星ではない。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
従って、
(01)~(07)により、
(08)
① 惑星は
② 太陽系は
といふ「日本語」は、両方とも、「述語論理」といふ「観点」からすれば、
① すべてのxについて(xが 惑星ならば、
② すべてのxについて(xが太陽系ならば、
といふ「意味」である。
従って、
(08)により、
(09)
「述語論理」を「基準」にすれば、
① 惑星は太陽ではない。
② 太陽系は地球が第三惑星である。
に於ける、
① 惑星は
② 太陽系は
に於いて、
① は「主語」であって、
② も「主語」である。
然るに、
(10)
① 惑星は、太陽ではない。
② 太陽系は、地球が第三惑星である。
③ 太陽系の第三惑星は、地球である。
に対する「英訳」は、
① A planet is not the sun.
② In the solar system, the earth is the third planet.
③ The third planet of the solar system is the earth.
である。
然るに、
(11)
② In the solar system,
は「副詞(句)」であって、「主語」ではない。
従って、
(10)(11)により、
(12)
「英語」を「基準」にすれば、
① 惑星は(太陽ではない)。
② 太陽系は(地球が第三惑星である)。
に於ける、
① 惑星は
② 太陽系は
に於いて、
① は「主語」であって、
② は「副詞」である。
従って、
(09)(12)により、
(13)
① 太陽系は(地球が第三惑星である)。
② 太陽系は(地球が第三惑星である)。
に於いて、
①「太陽系は」は、「述語論理」からすれば、「主語」であって、
②「太陽系は」は、「英語文法」からするば、「副詞」である。
従って、
(14)
① 象は(鼻が長い)。
①「象は」は、「述語論理」からすれば、「主語」であって、
②「象は」は、「英語文法」からするば、「副詞」である。
然るに、
(15)
「象は鼻が長い」という文が大正年間から専門家を悩ませていた。「象は」も主語、「鼻が」も主語。ひとつのセンテンスに二つも主語があってはならない。しかし、この表現は誤りではない。どう説明、合理化したらよいか、というのである。うまく解決する方法は見つからなかった。戦後になって三上章という人がおもしろい説を出した。「象は」は主語ではなくて主題である。「鼻が長い」は主語と述語だというので、これなら二重主語でなくなる。主題というのは、〝 についていえば〝 のように範囲を示す、いわば副詞のようなものだと考える。副詞なら主語になれない(外山滋比古)。
従って、
(14)(15)により、
(16)
「象は」は「主語」、「鼻が」も「主語」であっても良いし、
「象は」は「副詞」、「鼻が」は「主語」であっても、どちらでも良い。
令和04年08月22日、毛利太。
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