(01)
①(Pであるならば、Qである)。
②(Pであって、 Qでない)といふことはない。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(02)
②(Pであって、Qでない)といふことはない。
③(Qでなくて、Pである)といふことはない。
に於いて、
②=③ である。
然るに、
(03)
③(Qでなくて、 Pである)といふことはない。
④(Qでないならば、Pでない)。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
①(Pであるならば、Qである)。
②(Pであって、 Qでない)といふことはない。
③(Qでなくて、 Pである)といふことはない。
④(Qでないならば、Pでない)。
に於いて、
①=②=③=④ である。
従って、
(04)により、
(05)
①(Pであるならば、Qである)。
④(Qでないならば、Pでない)。
に於いて、
①=④ である。
然るに、
(06)
①(Pであるならば、Qである)。
④(Qでないならば、Pでない)。
に於いて、
① は「④の対偶」であって、
④ は「①の対偶」である。
従って、
(06)により、
(07)
「対偶は、互いに、等しい。」
然るに、
(08)
①(Pであるならば、Qである)。
②(Qであるならば、Pである)。
③(Pでないならば、Qでない)。
に於いて、
②=③ は「対偶」である。
然るに、
(09)
①(Pであるならば、Qである)。
③(Pでないならば、Qでない)。
に於いて、
①=③ である。
とは、「限らない」。
従って、
(08)(09)により、
(10)
①(Pであるならば、Qである)。
②(Qであるならば、Pである)。
に於いても、
①=② である。
とは、「限らない」。
従って、
(10)により、
(11)
①(Pであるならば、Qである)。
②(Qであるならば、Pである)。
に於いて、
① が「真(本当)」である。
からと言って、
② も「真(本当)」である。
とは、「限らない」。
従って、
(11)により、
(12)
「ある仮言命題が、真である。」からと言って、
「逆の仮言命題も、真である。」とは限らない。
従って、
(13)
「逆は、必ずしも、真ではない。」
令和04年11月19日、毛利太。
2022年11月19日土曜日
2022年11月11日金曜日
「パースの法則」の「言ひ換へ」(Ⅱ)。
(01)
(ⅰ)
1 (1) (P→Q)→P A
1 (2) ~(P→Q)∨P 1含意の定義
3 (3) ~(P→Q) A
3 (4)~(~P∨Q) A
3 (5) P&~Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) (P&~Q)∨P 5∨I
7(7) P A
7(8) (P&~Q)∨P 7∨I
1 (9) (P&~Q)∨P 13678∨E
(ⅱ)
1 (1) (P&~Q)∨P A
2 (2) (P&~Q) A
2 (3)~(~P∨Q) 2ド・モルガンの法則
2 (4) ~(P→Q) 3含意の定義
2 (5) ~(P→Q)∨P 4∨I
6(6) P A
6(7) ~(P→Q)∨P 6∨I
1 (8) ~(P→Q)∨P 12567∨E
1 (9) (P→Q)→P 8含意の定義
従って、
(01)により、
(02)
①(P→ Q)→P
②(P&~Q)∨P
に於いて、
①=② である。
(03)
(ⅱ)
1 (1)(P&~Q)∨P A
2 (2) P&~Q A
2 (3) P 2&E
2 (4) P∨P 3∨I
2 (5) ~Q 2&E
2 (6) ~Q∨P 5∨I
2 (7)(P∨P)&
(~Q∨P) 46&I
8(8) P A
8(9) P∨P 8∨I
8(ア) ~Q∨P 8∨I
8(イ)(P∨P)&
(~Q∨P) 9ア&I
(ⅲ)
1 (1) (P∨P)&
(~Q∨P) A
1 (2) P∨P 1&E
1 (3)~~P∨P 2DN
1 (4) ~P→P 3含意の定義
5 (5) ~P A
15 (6) P 45MPP
1 (7) ~Q∨P 1&E
1 (8) Q→P 7含意の定義
15 (9) ~Q 58MTT
15 (ア) P&~Q 69&I
1 (イ)~P→(P&~Q) 5アCP
1 (ウ) P∨(P&~Q) イ含意の定義
1 (エ)(P&~Q)∨P ウ交換法則
従って、
(03)により、
(04)
②(P&~Q)∨P
③(P∨P)&(~Q∨P)
に於いて、
②=③ である(分配の法則)。
然るに、
(05)
(ⅲ)
1 (1)(P∨P)&(~Q∨P) A
1 (2) P∨P A
3 (3) P A
4(4) P A
1 (5) P 13344∨E
1 (6) ~Q∨P 1&E
1 (7) P∨~Q 6交換法則
1 (8)(P∨~Q)&P 57&I
(ⅳ)
1 (1)(P∨~Q)&P A
1 (2) P∨~Q 1&E
1 (3) ~Q∨P 2交換法則
1 (4) P 1&E
1 (5) P∨P 4∨I
1 (6)(P∨P)&(~Q∨P) 35&I
従って、
(05)により、
(06)
③(P∨P)&(~Q∨P)
④(P∨~Q)&P
に於いて、
③=④ である。
従って、
(02)(04)(06)により、
(07)
①(P→ Q)→P
②(P&~Q)∨P
③(P∨P)&(~Q∨P)
④(P∨~Q)&P
に於いて、
①=② であって、
②=③ であって、
③=④ である。
従って、
(07)により、
(08)
①(P→ Q)→P
②(P&~Q)∨P
③(P∨~Q)&P
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(08)により、
(09)
①((P→ Q)→P)→P
②((P&~Q)∨P)→P
③((P∨~Q)&P)→P
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(09)により、
(10)
①((PならばQ)ならばP)ならばPである。
②((Pであって、Qでないか)、または、Pである)ならばPである。
③((Pであるか、または、Qではない)としても、Pである)ならばPである。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(11)
①((日本人ならば男性)ならば日本人)ならば日本人である。
②((日本人であって、女性であるか)、または、日本人である)ならば日本人である。
③((日本人であるか、または、女性である)としても、日本人である)ならば日本人である。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(12)
命題計算では、パースの法則は ((P→Q)→P)→P のことを言う。この意味するところを書き出すと、命題Pについて、命題Qが存在して、「PならばQ」からPが真であることが従うときには、Pは真でなければならないとなる。とりわけ、Qとして偽を選んだ場合には、Pから偽が従うときは常にPが真であるならば、Pは真であるとなる(ウィキペディア)。
従って、
(11)(12)により、
(13)
①「パースの法則」は、例へば、
②((日本人であって、女性であるか)、または、日本人である)ならば日本人である。
③((日本人であるか、または、女性である)にせよ、日本人である)ならば日本人である。
といふ「命題」に「等しい」。
令和04年11月11日、毛利太。
(ⅰ)
1 (1) (P→Q)→P A
1 (2) ~(P→Q)∨P 1含意の定義
3 (3) ~(P→Q) A
3 (4)~(~P∨Q) A
3 (5) P&~Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) (P&~Q)∨P 5∨I
7(7) P A
7(8) (P&~Q)∨P 7∨I
1 (9) (P&~Q)∨P 13678∨E
(ⅱ)
1 (1) (P&~Q)∨P A
2 (2) (P&~Q) A
2 (3)~(~P∨Q) 2ド・モルガンの法則
2 (4) ~(P→Q) 3含意の定義
2 (5) ~(P→Q)∨P 4∨I
6(6) P A
6(7) ~(P→Q)∨P 6∨I
1 (8) ~(P→Q)∨P 12567∨E
1 (9) (P→Q)→P 8含意の定義
従って、
(01)により、
(02)
①(P→ Q)→P
②(P&~Q)∨P
に於いて、
①=② である。
(03)
(ⅱ)
1 (1)(P&~Q)∨P A
2 (2) P&~Q A
2 (3) P 2&E
2 (4) P∨P 3∨I
2 (5) ~Q 2&E
2 (6) ~Q∨P 5∨I
2 (7)(P∨P)&
(~Q∨P) 46&I
8(8) P A
8(9) P∨P 8∨I
8(ア) ~Q∨P 8∨I
8(イ)(P∨P)&
(~Q∨P) 9ア&I
(ⅲ)
1 (1) (P∨P)&
(~Q∨P) A
1 (2) P∨P 1&E
1 (3)~~P∨P 2DN
1 (4) ~P→P 3含意の定義
5 (5) ~P A
15 (6) P 45MPP
1 (7) ~Q∨P 1&E
1 (8) Q→P 7含意の定義
15 (9) ~Q 58MTT
15 (ア) P&~Q 69&I
1 (イ)~P→(P&~Q) 5アCP
1 (ウ) P∨(P&~Q) イ含意の定義
1 (エ)(P&~Q)∨P ウ交換法則
従って、
(03)により、
(04)
②(P&~Q)∨P
③(P∨P)&(~Q∨P)
に於いて、
②=③ である(分配の法則)。
然るに、
(05)
(ⅲ)
1 (1)(P∨P)&(~Q∨P) A
1 (2) P∨P A
3 (3) P A
4(4) P A
1 (5) P 13344∨E
1 (6) ~Q∨P 1&E
1 (7) P∨~Q 6交換法則
1 (8)(P∨~Q)&P 57&I
(ⅳ)
1 (1)(P∨~Q)&P A
1 (2) P∨~Q 1&E
1 (3) ~Q∨P 2交換法則
1 (4) P 1&E
1 (5) P∨P 4∨I
1 (6)(P∨P)&(~Q∨P) 35&I
従って、
(05)により、
(06)
③(P∨P)&(~Q∨P)
④(P∨~Q)&P
に於いて、
③=④ である。
従って、
(02)(04)(06)により、
(07)
①(P→ Q)→P
②(P&~Q)∨P
③(P∨P)&(~Q∨P)
④(P∨~Q)&P
に於いて、
①=② であって、
②=③ であって、
③=④ である。
従って、
(07)により、
(08)
①(P→ Q)→P
②(P&~Q)∨P
③(P∨~Q)&P
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(08)により、
(09)
①((P→ Q)→P)→P
②((P&~Q)∨P)→P
③((P∨~Q)&P)→P
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(09)により、
(10)
①((PならばQ)ならばP)ならばPである。
②((Pであって、Qでないか)、または、Pである)ならばPである。
③((Pであるか、または、Qではない)としても、Pである)ならばPである。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(11)
①((日本人ならば男性)ならば日本人)ならば日本人である。
②((日本人であって、女性であるか)、または、日本人である)ならば日本人である。
③((日本人であるか、または、女性である)としても、日本人である)ならば日本人である。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(12)
命題計算では、パースの法則は ((P→Q)→P)→P のことを言う。この意味するところを書き出すと、命題Pについて、命題Qが存在して、「PならばQ」からPが真であることが従うときには、Pは真でなければならないとなる。とりわけ、Qとして偽を選んだ場合には、Pから偽が従うときは常にPが真であるならば、Pは真であるとなる(ウィキペディア)。
従って、
(11)(12)により、
(13)
①「パースの法則」は、例へば、
②((日本人であって、女性であるか)、または、日本人である)ならば日本人である。
③((日本人であるか、または、女性である)にせよ、日本人である)ならば日本人である。
といふ「命題」に「等しい」。
令和04年11月11日、毛利太。
2022年11月10日木曜日
「パースの法則」の「言ひ換へ」。
(01)
命題計算では、パースの法則は ((P→Q)→P)→P のことを言う。この意味するところを書き出すと、命題Pについて、命題Qが存在して、「PならばQ」からPが真であることが従うときには、Pは真でなければならないとなる。とりわけ、Qとして偽を選んだ場合には、Pから偽が従うときは常にPが真であるならば、Pは真であるとなる(ウィキペディア)。
従って、
(01)により、
(02)
((P→Q)→P)→P
といふ「恒真式(トートロジー)」を「パースの法則」と言ふ。
従って、
(01)(02)により、
(03)
((PならばQ)ならばP)ならばPである。
といふ「それ」を、「パースの法則」といふ。
然るに、
(04)
1 (1) (P→Q)→P A
1 (2) ~(P→Q)∨P 1含意の定義
3 (3) ~(P→Q) A
3 (4) ~(~P∨Q) A
3 (5) P&~Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) P 5&E
7(7) P A
1 (8) P 13677∨E
(9)((P→Q)→P)→P 18CP
従って、
(04)により、
(05)
1 (1)(P→Q)→P A
2 (2) ~P A
からは、「P」が『導出』されなければ、ならない。
然るに、
(06)
1 (1) (P→Q)→P A
2(2) ~P A
12(3) ~(P→Q) 12MPP
12(4)~(~P∨Q) 3含意の定義
12(5) P&~Q 4含意の定義
12(6) P 5&E
12(7) P&~P 26&I
1 (8) ~~P 27RAA
1 (9) P 8DN
(ア)((P→Q)→P)→P 19CP
従って、
(05)(06)により、
(07)
果たして、
1 (1)(P→Q)→P A
2 (2) ~P A
からは、「P」が『導出』される。
然るに、
(08)
(ⅰ)
1 (1) (P→Q)→P A
1 (2) ~(P→Q)∨P 1含意の定義
3 (3) ~(P→Q) A
3 (4)~(~P∨Q) A
3 (5) P&~Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) (P&~Q)∨P 5∨I
7(7) P A
7(8) (P&~Q)∨P 7∨I
1 (9) (P&~Q)∨P 13678∨E
(ⅱ)
1 (1) (P&~Q)∨P A
2 (2) (P&~Q) A
2 (3)~(~P∨Q) 2ド・モルガンの法則
2 (4) ~(P→Q) 3含意の定義
2 (5) ~(P→Q)∨P 4∨I
6(6) P A
6(7) ~(P→Q)∨P 6∨I
1 (8) ~(P→Q)∨P 12567∨E
1 (9) (P→Q)→P 8含意の定義
従って、
(08)により、
(09)
①(P→ Q)→P
②(P&~Q)∨P
に於いて、
①=② である。
従って、
(09)により、
(10)
①((P→ Q)→P)→P
②((P&~Q)∨P)→P
に於いても、
①=② である。
従って、
(10)により、
(11)
①((PならばQ)ならばP)ならばPである。
②((Pであって、Qである)か、または、P)ならばPである。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(12)
①((PならばQ)ならばP)ならばPである。
②((Pであって、Qである)か、または、P)ならばPである。
に於いて、
① は、「難解」であるが、
② は、「平易」である。
然るに、
(13)
命題Pについて、命題Qが存在して、「PならばQ」からPが真であることが従うときには、Pは真でなければならないとなる。とりわけ、Qとして偽を選んだ場合には、Pから偽が従うときは常にPが真であるならば、Pは真であるとなる(ウィキペディア)。
といふ「言ひ方」は、私にとって、
①((PならばQ)ならばP)ならばPである。
といふ「言ひ方」と、「同じくらひ」に、「難解」である。
(14)
②((日本人であって、男性である)か、または、日本人)ならば日本人である。
③((日本人であって、男性でない)か、または、日本人)ならば日本人である。
に於いて、
② は「真」であるし、
③ も「真」である。
従って、
(03)(11)(14)により、
(15)
①((日本人ならば男性)ならば日本人)ならば日本人である。
②((日本人ならば女性)ならば日本人)ならば日本人である。
に於いて、
① は「パースの法則」であって、
② も「パースの法則」である。
令和04年11月10日、毛利太。
命題計算では、パースの法則は ((P→Q)→P)→P のことを言う。この意味するところを書き出すと、命題Pについて、命題Qが存在して、「PならばQ」からPが真であることが従うときには、Pは真でなければならないとなる。とりわけ、Qとして偽を選んだ場合には、Pから偽が従うときは常にPが真であるならば、Pは真であるとなる(ウィキペディア)。
従って、
(01)により、
(02)
((P→Q)→P)→P
といふ「恒真式(トートロジー)」を「パースの法則」と言ふ。
従って、
(01)(02)により、
(03)
((PならばQ)ならばP)ならばPである。
といふ「それ」を、「パースの法則」といふ。
然るに、
(04)
1 (1) (P→Q)→P A
1 (2) ~(P→Q)∨P 1含意の定義
3 (3) ~(P→Q) A
3 (4) ~(~P∨Q) A
3 (5) P&~Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) P 5&E
7(7) P A
1 (8) P 13677∨E
(9)((P→Q)→P)→P 18CP
従って、
(04)により、
(05)
1 (1)(P→Q)→P A
2 (2) ~P A
からは、「P」が『導出』されなければ、ならない。
然るに、
(06)
1 (1) (P→Q)→P A
2(2) ~P A
12(3) ~(P→Q) 12MPP
12(4)~(~P∨Q) 3含意の定義
12(5) P&~Q 4含意の定義
12(6) P 5&E
12(7) P&~P 26&I
1 (8) ~~P 27RAA
1 (9) P 8DN
(ア)((P→Q)→P)→P 19CP
従って、
(05)(06)により、
(07)
果たして、
1 (1)(P→Q)→P A
2 (2) ~P A
からは、「P」が『導出』される。
然るに、
(08)
(ⅰ)
1 (1) (P→Q)→P A
1 (2) ~(P→Q)∨P 1含意の定義
3 (3) ~(P→Q) A
3 (4)~(~P∨Q) A
3 (5) P&~Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) (P&~Q)∨P 5∨I
7(7) P A
7(8) (P&~Q)∨P 7∨I
1 (9) (P&~Q)∨P 13678∨E
(ⅱ)
1 (1) (P&~Q)∨P A
2 (2) (P&~Q) A
2 (3)~(~P∨Q) 2ド・モルガンの法則
2 (4) ~(P→Q) 3含意の定義
2 (5) ~(P→Q)∨P 4∨I
6(6) P A
6(7) ~(P→Q)∨P 6∨I
1 (8) ~(P→Q)∨P 12567∨E
1 (9) (P→Q)→P 8含意の定義
従って、
(08)により、
(09)
①(P→ Q)→P
②(P&~Q)∨P
に於いて、
①=② である。
従って、
(09)により、
(10)
①((P→ Q)→P)→P
②((P&~Q)∨P)→P
に於いても、
①=② である。
従って、
(10)により、
(11)
①((PならばQ)ならばP)ならばPである。
②((Pであって、Qである)か、または、P)ならばPである。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(12)
①((PならばQ)ならばP)ならばPである。
②((Pであって、Qである)か、または、P)ならばPである。
に於いて、
① は、「難解」であるが、
② は、「平易」である。
然るに、
(13)
命題Pについて、命題Qが存在して、「PならばQ」からPが真であることが従うときには、Pは真でなければならないとなる。とりわけ、Qとして偽を選んだ場合には、Pから偽が従うときは常にPが真であるならば、Pは真であるとなる(ウィキペディア)。
といふ「言ひ方」は、私にとって、
①((PならばQ)ならばP)ならばPである。
といふ「言ひ方」と、「同じくらひ」に、「難解」である。
(14)
②((日本人であって、男性である)か、または、日本人)ならば日本人である。
③((日本人であって、男性でない)か、または、日本人)ならば日本人である。
に於いて、
② は「真」であるし、
③ も「真」である。
従って、
(03)(11)(14)により、
(15)
①((日本人ならば男性)ならば日本人)ならば日本人である。
②((日本人ならば女性)ならば日本人)ならば日本人である。
に於いて、
① は「パースの法則」であって、
② も「パースの法則」である。
令和04年11月10日、毛利太。
2022年11月9日水曜日
「含意の定義」と「実質含意のパラドクス」について。
(01)
(ⅰ)P→Q├ ~P∨Q
1 (1) P→Q A
2 (2) ~(~P∨Q) A
3(3) ~P A
3(4) ~P∨Q 3∨I
23(5) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 24&I
2 (6) ~~P 35RAA
2 (7) P 6DN
12 (8) Q 17MPP
12 (9) ~P∨Q 8∨I
12 (ア) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 29&I
1 (イ)~~(~P∨Q) 2アRAA
1 (ウ) ~P∨Q イDN
(ⅱ)~P∨Q├ P→Q
1 (1) ~P∨ Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P& P 34&I
3 (6)~(P&~Q) 25RAA
7 (7) Q A
2 (8) ~Q A
2 7 (9) Q&~Q 78&I
7 (ア)~(P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(P&~Q) 1367ア∨E
ウ (ウ) P A
エ(エ) ~Q A
ウエ(オ) P&~Q エオ&I
1 ウエ(カ)~(P&~Q)&
(P&~Q) イオ&I
1 ウ (キ) ~~Q 7カRAA
1 ウ (ク) Q キDN
1 (ケ) P→ Q ウクCP
従って、
(01)により、
(02)
① P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
①=② は「含意の定義」である。
然るに、
(03)
① P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
①=② であるならば、
① 偽→Q
② ~偽∨Q
に於いても、
①=② である。
然るに、
(04)
~偽=偽ではない=真である=真。
従って、
(03)(04)により、
(05)
② ~偽∨Q
③ 真∨Q
に於いて、
②=③ である。
従って、
(03)(05)により、
(06)
① 偽→Q
② ~偽∨Q
③ 真∨Q
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(06)により、
(07)
① 偽→Q
③ 真∨Q
に於いて、
①=③ である。
然るに、
(08)
③ A∨Q=(Aが真)であるか、または、(Qが真である)。
の場合は、
③ Aが「真」であれば、それだけで、「真」である。
従って、
(07)(08)により、
(09)
① 偽→Q
③ 真∨Q
に於いて、
①=③ であって、尚且つ、
③ は、「真」である。
従って、
(09)により、
(10)
① 偽→Q
③ 真∨Q
に於いて、
③ だけでなく、
① も、「真」である。
従って、
(10)により、
(11)
① 偽→Q
は、「真」である。
然るに、
(12)
(P&~P)は「矛盾」であるが、
「矛盾」は、「偽(ウソ)」である。
従って、
(11)(12)により、
(13)
① 偽→Q
は、「真」であるため、
①(P&~P)→Q
は、「恒に真(トートロジー)」である。
然るに、
(14)
1 (1) P A
1 (2) P∨ Q 1∨I
2 (3) ~P&~Q A
4 (4) P A
2 (5) ~P 3&E
24 (6) P&~P 45&I
4 (7) ~(~P&~Q) 26RAA
8 (8) Q A
2 (9) ~Q 3&E
2 8 (ア) Q&~Q 89&I
8 (イ) ~(~P&~Q) 2アRAA
1 (ウ) ~(~P&~Q) 1478イ∨E
エ (エ) ~P A
オ (オ) ~Q A
エオ (カ) ~P&~Q エオ&I
1 エオ (キ) ~(~P&~Q)&
(~P&~Q) ウカ&I
1 エ (ク) ~~Q オキRAA
1 エ (ケ) Q エDN
1 (コ) ~P→ Q エケCP
(サ) P→(~P→Q) 1コCP
シ(シ) P& ~P A
シ(ス) P シ&E
シ(セ) ~P→Q サスMPP
シ(ソ) ~P シ&E
シ(タ) Q セソMPP
(チ)(P&~P)→Q シタCP
従って、
(13)(14)により、
(15)
果たして、
①(P&~P)→Q
は、「恒に真(トートロジー)」である。
従って、
(01)~(15)により、
(16)
① P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
①=② である(含意の定義)。
といふ「結果」として、
①(P&~P)→Q
は、「恒に真(トートロジー)」である。
然るに、
(17)
① P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
P=~P
といふ「代入」を行ふと、
① ~P→Q
② ~~P∨Q
従って、
(17)により、
(18)
「二重否定律(DN)」により、
① ~P→Q
② P∨Q
に於いて、すなはち、
① Pでないならば、 Qである。
② Pであるか、または、Qである。
に於いて、
①=② であるが、このことは、「当然」である。
従って、
(17)(18)により、
(19)
① Pでないならば、 Qである。
② Pであるか、または、Qである。
に於いて、
①=② である。
といふ「この点」からすれば、
① P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
①=② である。
といふことは、「むしろ、当然」である。
然るに、
(20)
「ウィキペディア(適切さの論理)」によると、
例えば以下の三つの条件文は全て古典論理においては真であるが、我々は真であるとは考えない。
「1+1=2」ならば「雪は白い」
「1+1=5」ならば「雪は白い」
「1+1=5」ならば「雪は黒い」
この我々が普段使用する「ならば」と古典論理における実質含意の乖離が実質含意のパラドクスである。
この我々が普段使用する「ならば」と実質含意の乖離について、多くの研究が行われきた(Anderson and Belnap 1975, Cheng 1996)。
との、ことである。
然るに、
(19)(20)により、
(21)
①「1+1=2」ならば「雪は白い」
②「1+1=5」ならば「雪は白い」
③「1+1=5」ならば「雪は黒い」
といふ「命題」は、「実質含意」としては、
①「1+1≠2」であるか、または、「雪は白い」
②「1+1≠5」であるか、または、「雪は白い」
③「1+1≠5」であるか、または、「雪は黒い」
といふ「意味」である。
然るに、
(22)
④「1+1≠2」であるか、または、「雪は黒い」
ではないため、
①「1+1≠2」であるか、または、「雪は白い」
②「1+1≠5」であるか、または、「雪は白い」
③「1+1≠5」であるか、または、「雪は黒い」
といふ「命題」は、「3つ」とも、「真(本当)」である。
因みに、
(23)
六・一 論理学の命題はトートロジーである。
六・一一 論理学の命題は何ごとも語らない。(分析命題である。)
(吉田徹也、ウィトゲンシュタイン 論理哲学論考、2019年、278頁)
でいふ「論理学」は、
① P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
①=② である(含意の定義)。
やうな「(古典)論理学」を言ふ。
令和04年11月09日、毛利太。
(ⅰ)P→Q├ ~P∨Q
1 (1) P→Q A
2 (2) ~(~P∨Q) A
3(3) ~P A
3(4) ~P∨Q 3∨I
23(5) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 24&I
2 (6) ~~P 35RAA
2 (7) P 6DN
12 (8) Q 17MPP
12 (9) ~P∨Q 8∨I
12 (ア) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 29&I
1 (イ)~~(~P∨Q) 2アRAA
1 (ウ) ~P∨Q イDN
(ⅱ)~P∨Q├ P→Q
1 (1) ~P∨ Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P& P 34&I
3 (6)~(P&~Q) 25RAA
7 (7) Q A
2 (8) ~Q A
2 7 (9) Q&~Q 78&I
7 (ア)~(P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(P&~Q) 1367ア∨E
ウ (ウ) P A
エ(エ) ~Q A
ウエ(オ) P&~Q エオ&I
1 ウエ(カ)~(P&~Q)&
(P&~Q) イオ&I
1 ウ (キ) ~~Q 7カRAA
1 ウ (ク) Q キDN
1 (ケ) P→ Q ウクCP
従って、
(01)により、
(02)
① P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
①=② は「含意の定義」である。
然るに、
(03)
① P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
①=② であるならば、
① 偽→Q
② ~偽∨Q
に於いても、
①=② である。
然るに、
(04)
~偽=偽ではない=真である=真。
従って、
(03)(04)により、
(05)
② ~偽∨Q
③ 真∨Q
に於いて、
②=③ である。
従って、
(03)(05)により、
(06)
① 偽→Q
② ~偽∨Q
③ 真∨Q
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(06)により、
(07)
① 偽→Q
③ 真∨Q
に於いて、
①=③ である。
然るに、
(08)
③ A∨Q=(Aが真)であるか、または、(Qが真である)。
の場合は、
③ Aが「真」であれば、それだけで、「真」である。
従って、
(07)(08)により、
(09)
① 偽→Q
③ 真∨Q
に於いて、
①=③ であって、尚且つ、
③ は、「真」である。
従って、
(09)により、
(10)
① 偽→Q
③ 真∨Q
に於いて、
③ だけでなく、
① も、「真」である。
従って、
(10)により、
(11)
① 偽→Q
は、「真」である。
然るに、
(12)
(P&~P)は「矛盾」であるが、
「矛盾」は、「偽(ウソ)」である。
従って、
(11)(12)により、
(13)
① 偽→Q
は、「真」であるため、
①(P&~P)→Q
は、「恒に真(トートロジー)」である。
然るに、
(14)
1 (1) P A
1 (2) P∨ Q 1∨I
2 (3) ~P&~Q A
4 (4) P A
2 (5) ~P 3&E
24 (6) P&~P 45&I
4 (7) ~(~P&~Q) 26RAA
8 (8) Q A
2 (9) ~Q 3&E
2 8 (ア) Q&~Q 89&I
8 (イ) ~(~P&~Q) 2アRAA
1 (ウ) ~(~P&~Q) 1478イ∨E
エ (エ) ~P A
オ (オ) ~Q A
エオ (カ) ~P&~Q エオ&I
1 エオ (キ) ~(~P&~Q)&
(~P&~Q) ウカ&I
1 エ (ク) ~~Q オキRAA
1 エ (ケ) Q エDN
1 (コ) ~P→ Q エケCP
(サ) P→(~P→Q) 1コCP
シ(シ) P& ~P A
シ(ス) P シ&E
シ(セ) ~P→Q サスMPP
シ(ソ) ~P シ&E
シ(タ) Q セソMPP
(チ)(P&~P)→Q シタCP
従って、
(13)(14)により、
(15)
果たして、
①(P&~P)→Q
は、「恒に真(トートロジー)」である。
従って、
(01)~(15)により、
(16)
① P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
①=② である(含意の定義)。
といふ「結果」として、
①(P&~P)→Q
は、「恒に真(トートロジー)」である。
然るに、
(17)
① P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
P=~P
といふ「代入」を行ふと、
① ~P→Q
② ~~P∨Q
従って、
(17)により、
(18)
「二重否定律(DN)」により、
① ~P→Q
② P∨Q
に於いて、すなはち、
① Pでないならば、 Qである。
② Pであるか、または、Qである。
に於いて、
①=② であるが、このことは、「当然」である。
従って、
(17)(18)により、
(19)
① Pでないならば、 Qである。
② Pであるか、または、Qである。
に於いて、
①=② である。
といふ「この点」からすれば、
① P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
①=② である。
といふことは、「むしろ、当然」である。
然るに、
(20)
「ウィキペディア(適切さの論理)」によると、
例えば以下の三つの条件文は全て古典論理においては真であるが、我々は真であるとは考えない。
「1+1=2」ならば「雪は白い」
「1+1=5」ならば「雪は白い」
「1+1=5」ならば「雪は黒い」
この我々が普段使用する「ならば」と古典論理における実質含意の乖離が実質含意のパラドクスである。
この我々が普段使用する「ならば」と実質含意の乖離について、多くの研究が行われきた(Anderson and Belnap 1975, Cheng 1996)。
との、ことである。
然るに、
(19)(20)により、
(21)
①「1+1=2」ならば「雪は白い」
②「1+1=5」ならば「雪は白い」
③「1+1=5」ならば「雪は黒い」
といふ「命題」は、「実質含意」としては、
①「1+1≠2」であるか、または、「雪は白い」
②「1+1≠5」であるか、または、「雪は白い」
③「1+1≠5」であるか、または、「雪は黒い」
といふ「意味」である。
然るに、
(22)
④「1+1≠2」であるか、または、「雪は黒い」
ではないため、
①「1+1≠2」であるか、または、「雪は白い」
②「1+1≠5」であるか、または、「雪は白い」
③「1+1≠5」であるか、または、「雪は黒い」
といふ「命題」は、「3つ」とも、「真(本当)」である。
因みに、
(23)
六・一 論理学の命題はトートロジーである。
六・一一 論理学の命題は何ごとも語らない。(分析命題である。)
(吉田徹也、ウィトゲンシュタイン 論理哲学論考、2019年、278頁)
でいふ「論理学」は、
① P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
①=② である(含意の定義)。
やうな「(古典)論理学」を言ふ。
令和04年11月09日、毛利太。
「(矛盾)が「真」ならば、(何でも有り)。」は「恒真(トートロジー)」である。
(01)
(a)
原始的規則あるいは導出された規則を、既に証明されたどのような連式あるいは定理とでもともに用いて、証明すると、
1 (1) P A
1 (2) P∨Q 1∨I
1 (3) ~~P∨Q 2DN
1 (4) ~P→Q 3含意の定義
(5)P→(~P→Q) 14CP
6(6)P& ~P A
6(7)P 6&E
6(8) ~P→Q 57MPP
6(9) ~P 6&E
6(ア) Q 89MPP
(イ) P&~P→Q 6アCP
(b)
原始的規則だけを用いて、証明すると、
1 (1) P A
1 (2) P∨ Q 1∨I
2 (3) ~P&~Q A
4 (4) P A
2 (5) ~P 3&E
24 (6) P&~P 45&I
4 (7)~(~P&~Q) 26RAA
8 (8) Q A
2 (9) ~Q 3&E
2 8 (ア) Q&~Q 89&I
8 (イ)~(~P&~Q) 2アRAA
1 (ウ)~(~P&~Q) 1478イ∨E
エ (エ) ~P A
オ (オ) ~Q A
エオ (カ) ~P&~Q エオ&I
1 エオ (キ)~(~P&~Q)&
(~P&~Q) ウカ&I
1 エ (ク) ~~Q オキRAA
1 エ (ケ) Q エDN
1 (コ) ~P→ Q エケCP
(サ)P→(~P→Q) 1コCP
シ(シ)P& ~P A
シ(ス)P シ&E
シ(セ) ~P→Q サスMPP
シ(ソ) ~P シ&E
シ(タ) Q セソMPP
(チ) P&~P→Q シタCP
従って、
(01)により、
(02)
① 矛盾(P&~P)
② 任意の命題(Q)
に於いて、
① が「真」であるならば、
② も「真」である。
然るに、
(03)
① 矛盾(P&~P)
② 任意の命題(Q)
に於いて、
① は、「恒に偽」であるため、
② の「真偽」は、「不明」である。
従って、
(03)により、
(04)
P=太陽は東から昇る。
~P=太陽は西から昇る。
Q=バカボンのパパは天才である。
であるとして、
① 太陽は東から昇って、太陽は西から昇る。
② バカボンのパパは天才である。
に於いて、
① ならば、② である。
といふ「仮言命題」は、「恒真(トートロジー)」であるが、
② が「真であるか、偽であるか」は、「不明」である。
令和04年11月09日、毛利太。
(a)
原始的規則あるいは導出された規則を、既に証明されたどのような連式あるいは定理とでもともに用いて、証明すると、
1 (1) P A
1 (2) P∨Q 1∨I
1 (3) ~~P∨Q 2DN
1 (4) ~P→Q 3含意の定義
(5)P→(~P→Q) 14CP
6(6)P& ~P A
6(7)P 6&E
6(8) ~P→Q 57MPP
6(9) ~P 6&E
6(ア) Q 89MPP
(イ) P&~P→Q 6アCP
(b)
原始的規則だけを用いて、証明すると、
1 (1) P A
1 (2) P∨ Q 1∨I
2 (3) ~P&~Q A
4 (4) P A
2 (5) ~P 3&E
24 (6) P&~P 45&I
4 (7)~(~P&~Q) 26RAA
8 (8) Q A
2 (9) ~Q 3&E
2 8 (ア) Q&~Q 89&I
8 (イ)~(~P&~Q) 2アRAA
1 (ウ)~(~P&~Q) 1478イ∨E
エ (エ) ~P A
オ (オ) ~Q A
エオ (カ) ~P&~Q エオ&I
1 エオ (キ)~(~P&~Q)&
(~P&~Q) ウカ&I
1 エ (ク) ~~Q オキRAA
1 エ (ケ) Q エDN
1 (コ) ~P→ Q エケCP
(サ)P→(~P→Q) 1コCP
シ(シ)P& ~P A
シ(ス)P シ&E
シ(セ) ~P→Q サスMPP
シ(ソ) ~P シ&E
シ(タ) Q セソMPP
(チ) P&~P→Q シタCP
従って、
(01)により、
(02)
① 矛盾(P&~P)
② 任意の命題(Q)
に於いて、
① が「真」であるならば、
② も「真」である。
然るに、
(03)
① 矛盾(P&~P)
② 任意の命題(Q)
に於いて、
① は、「恒に偽」であるため、
② の「真偽」は、「不明」である。
従って、
(03)により、
(04)
P=太陽は東から昇る。
~P=太陽は西から昇る。
Q=バカボンのパパは天才である。
であるとして、
① 太陽は東から昇って、太陽は西から昇る。
② バカボンのパパは天才である。
に於いて、
① ならば、② である。
といふ「仮言命題」は、「恒真(トートロジー)」であるが、
② が「真であるか、偽であるか」は、「不明」である。
令和04年11月09日、毛利太。
2022年11月8日火曜日
「(P→Q)∨(Q→R)」は「トートロジー(恒真式)」である。
(01)
5 原始的規則あるいは導出された規則を、既に証明されたどのような連式あるいは定理とでもともに用いて、証明せよ。
5 Using primitive or derived rules, together with any sequents or theorems already proved, prove:
(b)├(P→Q)∨(Q→R)
(〃)「(PならばQである)か(QならばRである)。」は「恒に真である」。
(E.J.レモン 著、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、1973年、80頁改)
然るに、
(02)
(b)
(1) Q∨~Q A(排中律)
2 (2) Q A
2 (3)~P∨Q 2∨I
2 (4) P→Q 3含意の定義
2 (5)(P→Q)∨(Q→R) 4∨I
6(6)~Q A
6(7)~Q∨R 6∨I
6(8) Q→R 7含意の定義
6(9)(P→Q)∨(Q→R) 8∨I
(ア)(P→Q)∨(Q→R) 2569EE
(03)
5 原始的規則(10 primitive rules)だけを用いて、証明せよ。
(b) ├(P→Q)∨(Q→R)
(E.J.レモン 著、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、1973年、80頁改)
(04)
1 (1) ~(Q∨~Q) A
2 (2) Q A
2 (3) Q∨~Q 2∨I
12 (4) ~(Q∨~Q)&
(Q∨~Q) 13&I
1 (5) ~Q 24RAA
1 (6) Q∨~Q 5∨I
1 (7) ~(Q∨~Q)&
(Q∨~Q) 16&I
(8)~~(Q∨~Q) 17RAA
(9) Q∨~Q 8DN
ア (ア) Q A(排中律・左項)
ア (イ) ~P∨ Q ア∨I
ウ (ウ) P&~Q A
エ (エ) ~P A
ウ (オ) P ウ&E
ウエ (カ) ~P&P エオ&I
エ (キ) ~(P&~Q) ウカRAA
ク (ク) Q A
ウ (ケ) ~Q ウ&E
ウ ク (コ) Q&~Q クケ&I
ク (サ) ~(P&~Q) ウコRAA
ア (シ) ~(P&~Q) イエキクサ∨E
ス (ス) P A
セ (セ) ~Q A
スセ (ソ) P&~Q チツ&I
ア スセ (タ) ~(P&~Q)&
(P&~Q) キソ&I
ア ス (チ) ~~Q セタRAA
ア ス (ツ) Q チDN
ア (テ) P→ Q スツCP
ア (ト)(P→Q)∨(Q→R) テ∨I
ナ (ナ) ~Q A(排中律・右項)
ナ (ニ) ~Q∨R ナ∨I
ヌ (ヌ) Q&~R A
ネ (ネ) ~Q A
ヌ (ノ) Q ヌ&E
ヌネ (ハ) ~Q&Q ネノ&I
ネ (ヒ) ~(Q&~R) ヌハRAA
フ (フ) R A
ヌ (ヘ) ~R ヌ&E
ヌ フ (ホ) R&~R フヘ&I
フ (マ) ~(Q&~R) ヌホRAA
ナ (ミ) ~(Q&~R) ニネヒフマ∨E
ム (ム) Q A
メ(メ) ~R A
ムメ(モ) Q&~R ムメ&I
ナ ムメ(ヤ) ~(Q&~R)&
(Q&~R) ミモ&I
ナ ム (い) ~~R メRAA
ナ ム (ユ) R いDN
ナ (え) Q→ R ムユCP
ナ (ヨ)(P→Q)∨(Q→R) え∨I
(ラ)(P→Q)∨(Q→R) 9アトナヨ∨E
従って、
(02)(04)により、
(05)
いづれにせよ、
(a)├ Q ∨~Q
(b)├(P→Q)∨(Q→R)
に於いて、
(a)が「恒真(トートロジー)」であるが故に、
(b)も「恒真(トートロジー)」である。
然るに、
(06)
①(1→0)∨(0→R)≡0∨1≡1
②(P→1)∨(1→0)≡1∨0≡1
従って、
(05)(06)により、
(07)
(b)├(P→Q)∨(Q→R)
は、確かに、「恒真(トートロジー)」である。
従って、
(06)(07)により、
(08)
(α)(Aが日本人であるならば、Aは男性である)。
(β)(Aが男性であるならば、 Aは家にゐる)。
に於いて、
(α)が「偽(ウソ)」ならば、
(β)は「真(本当)」であり、
(β)が「偽(ウソ)」であるならば、
(α)は「真(本当)」である。
令和04年11月08日、毛利太。
5 原始的規則あるいは導出された規則を、既に証明されたどのような連式あるいは定理とでもともに用いて、証明せよ。
5 Using primitive or derived rules, together with any sequents or theorems already proved, prove:
(b)├(P→Q)∨(Q→R)
(〃)「(PならばQである)か(QならばRである)。」は「恒に真である」。
(E.J.レモン 著、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、1973年、80頁改)
然るに、
(02)
(b)
(1) Q∨~Q A(排中律)
2 (2) Q A
2 (3)~P∨Q 2∨I
2 (4) P→Q 3含意の定義
2 (5)(P→Q)∨(Q→R) 4∨I
6(6)~Q A
6(7)~Q∨R 6∨I
6(8) Q→R 7含意の定義
6(9)(P→Q)∨(Q→R) 8∨I
(ア)(P→Q)∨(Q→R) 2569EE
(03)
5 原始的規則(10 primitive rules)だけを用いて、証明せよ。
(b) ├(P→Q)∨(Q→R)
(E.J.レモン 著、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、1973年、80頁改)
(04)
1 (1) ~(Q∨~Q) A
2 (2) Q A
2 (3) Q∨~Q 2∨I
12 (4) ~(Q∨~Q)&
(Q∨~Q) 13&I
1 (5) ~Q 24RAA
1 (6) Q∨~Q 5∨I
1 (7) ~(Q∨~Q)&
(Q∨~Q) 16&I
(8)~~(Q∨~Q) 17RAA
(9) Q∨~Q 8DN
ア (ア) Q A(排中律・左項)
ア (イ) ~P∨ Q ア∨I
ウ (ウ) P&~Q A
エ (エ) ~P A
ウ (オ) P ウ&E
ウエ (カ) ~P&P エオ&I
エ (キ) ~(P&~Q) ウカRAA
ク (ク) Q A
ウ (ケ) ~Q ウ&E
ウ ク (コ) Q&~Q クケ&I
ク (サ) ~(P&~Q) ウコRAA
ア (シ) ~(P&~Q) イエキクサ∨E
ス (ス) P A
セ (セ) ~Q A
スセ (ソ) P&~Q チツ&I
ア スセ (タ) ~(P&~Q)&
(P&~Q) キソ&I
ア ス (チ) ~~Q セタRAA
ア ス (ツ) Q チDN
ア (テ) P→ Q スツCP
ア (ト)(P→Q)∨(Q→R) テ∨I
ナ (ナ) ~Q A(排中律・右項)
ナ (ニ) ~Q∨R ナ∨I
ヌ (ヌ) Q&~R A
ネ (ネ) ~Q A
ヌ (ノ) Q ヌ&E
ヌネ (ハ) ~Q&Q ネノ&I
ネ (ヒ) ~(Q&~R) ヌハRAA
フ (フ) R A
ヌ (ヘ) ~R ヌ&E
ヌ フ (ホ) R&~R フヘ&I
フ (マ) ~(Q&~R) ヌホRAA
ナ (ミ) ~(Q&~R) ニネヒフマ∨E
ム (ム) Q A
メ(メ) ~R A
ムメ(モ) Q&~R ムメ&I
ナ ムメ(ヤ) ~(Q&~R)&
(Q&~R) ミモ&I
ナ ム (い) ~~R メRAA
ナ ム (ユ) R いDN
ナ (え) Q→ R ムユCP
ナ (ヨ)(P→Q)∨(Q→R) え∨I
(ラ)(P→Q)∨(Q→R) 9アトナヨ∨E
従って、
(02)(04)により、
(05)
いづれにせよ、
(a)├ Q ∨~Q
(b)├(P→Q)∨(Q→R)
に於いて、
(a)が「恒真(トートロジー)」であるが故に、
(b)も「恒真(トートロジー)」である。
然るに、
(06)
①(1→0)∨(0→R)≡0∨1≡1
②(P→1)∨(1→0)≡1∨0≡1
従って、
(05)(06)により、
(07)
(b)├(P→Q)∨(Q→R)
は、確かに、「恒真(トートロジー)」である。
従って、
(06)(07)により、
(08)
(α)(Aが日本人であるならば、Aは男性である)。
(β)(Aが男性であるならば、 Aは家にゐる)。
に於いて、
(α)が「偽(ウソ)」ならば、
(β)は「真(本当)」であり、
(β)が「偽(ウソ)」であるならば、
(α)は「真(本当)」である。
令和04年11月08日、毛利太。
2022年11月7日月曜日
「パースの法則」について。
(01)
然るに、
(02)
5 原始的規則あるいは導出された規則を、既に証明されたどのような連式あるいは定理とでもともに用いて、証明せよ。
(c)├((P→ Q)→P)→P
(〃)├((P→~Q)→P)→P
(〃)├((P→~P)→P)→P
(E.J.レモン 著、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、1973年、80頁改)
然るに、
(03)
(ⅰ)
1 (1) (P→Q)→P A
1 (2) ~(P→Q)∨P 1含意の定義
3 (3) ~(P→Q) A
3 (4) ~(~P∨Q) A
3 (5) P&~Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) P 5&E
7(7) P A
1 (8) P 13677∨E
(9)((P→Q)→P)→P 18CP
(ⅱ)
1 (1) (P→~Q)→P A
1 (2) ~(P→~Q)∨P 1含意の定義
3 (3) ~(P→~Q) A
3 (4) ~(~P∨~Q) A
3 (5) P& Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) P 5&E
7(7) P A
1 (8) P 13677∨E
(9)((P→~P)→P)→P 18CP
(ⅲ)
1 (1) (P→~P)→P A
1 (2) ~(P→~P)∨P 1含意の定義
3 (3) ~(P→~P) A
3 (4) ~(~P∨~P) A
3 (5) P& P 4ド・モルガンの法則
3 (6) P 5&E
7(7) P A
1 (8) P 13677∨E
(9)((P→~P)→P)→P 18CP
従って、
(02)(03)により、
(04)
①├ ((P→ Q)→P)→P
②├ ((P→~Q)→P)→P
③├ ((P→~P)→P)→P
といふ「論理式(パースの法則)」すなはち、
①├ ((PならばQである)ならばP)ならばPである
②├ ((PならばQでない)ならばP)ならばPである。
③├ ((PならばPでない)ならばP)ならばPである。
といふ「パースの法則」は、3つとも、「トートロジー(恒真式)」である。
従って、
(01)(04)により、
(05)
命題計算では、パースの法則は ((P→Q)→P)→P のことを言う。この意味するところを書き出すと、命題Pについて、命題Qが存在して、「PならばQ」からPが真であることが従うときには、Pは真でなければならないとなる。とりわけ、Qとして偽を選んだ場合には、Pから偽が従うときは常にPが真であるならば、Pは真であるとなる(ウィキペディア)。
といふ『わけ』ではない。
令和04年11月07日、毛利太。
(02)
5 原始的規則あるいは導出された規則を、既に証明されたどのような連式あるいは定理とでもともに用いて、証明せよ。
(c)├((P→ Q)→P)→P
(〃)├((P→~Q)→P)→P
(〃)├((P→~P)→P)→P
(E.J.レモン 著、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、1973年、80頁改)
然るに、
(03)
(ⅰ)
1 (1) (P→Q)→P A
1 (2) ~(P→Q)∨P 1含意の定義
3 (3) ~(P→Q) A
3 (4) ~(~P∨Q) A
3 (5) P&~Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) P 5&E
7(7) P A
1 (8) P 13677∨E
(9)((P→Q)→P)→P 18CP
(ⅱ)
1 (1) (P→~Q)→P A
1 (2) ~(P→~Q)∨P 1含意の定義
3 (3) ~(P→~Q) A
3 (4) ~(~P∨~Q) A
3 (5) P& Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) P 5&E
7(7) P A
1 (8) P 13677∨E
(9)((P→~P)→P)→P 18CP
(ⅲ)
1 (1) (P→~P)→P A
1 (2) ~(P→~P)∨P 1含意の定義
3 (3) ~(P→~P) A
3 (4) ~(~P∨~P) A
3 (5) P& P 4ド・モルガンの法則
3 (6) P 5&E
7(7) P A
1 (8) P 13677∨E
(9)((P→~P)→P)→P 18CP
従って、
(02)(03)により、
(04)
①├ ((P→ Q)→P)→P
②├ ((P→~Q)→P)→P
③├ ((P→~P)→P)→P
といふ「論理式(パースの法則)」すなはち、
①├ ((PならばQである)ならばP)ならばPである
②├ ((PならばQでない)ならばP)ならばPである。
③├ ((PならばPでない)ならばP)ならばPである。
といふ「パースの法則」は、3つとも、「トートロジー(恒真式)」である。
従って、
(01)(04)により、
(05)
命題計算では、パースの法則は ((P→Q)→P)→P のことを言う。この意味するところを書き出すと、命題Pについて、命題Qが存在して、「PならばQ」からPが真であることが従うときには、Pは真でなければならないとなる。とりわけ、Qとして偽を選んだ場合には、Pから偽が従うときは常にPが真であるならば、Pは真であるとなる(ウィキペディア)。
といふ『わけ』ではない。
令和04年11月07日、毛利太。
2022年11月6日日曜日
「兎は耳が長い」の「述語論理(Ⅰ・Ⅱ)」。
(01)
(Ⅰ)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
2 (2)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
3 (3)∃x(兎x&象x) A
1 (4) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
2 (5) 兎a→∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 2UE
6 (6) 兎a&象a A
6 (7) 兎a 6&E
6 (8) 象a 6&E
1 6 (9) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 48MPP
2 6 (ア) ∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 57MPP
1 6 (イ) ∃y(鼻ya&長y) 9&E
ウ (ウ) 鼻ba&長b A
2 6 (エ) ∃y(長y&耳ya) ア&E
オ(オ) 長b&耳ba A
オ(カ) 耳ba オ&E
1 6 (キ) ∀z(~鼻za→~長z) 9&E
2 6 (ク) ∀z(耳za→~鼻za) ア&E
1 6 (ケ) ~鼻ba→~長b キUE
2 6 (コ) 耳ba→~鼻ba クUE
2 6 オ(サ) ~鼻ba カコMPP
12 6 オ(シ) ~長b ケサMPP
オ(ス) 長b オ&E
12 6 オ(セ) 長b&~長b シス&I
12 6 (ソ) 長b&~長b エオセEE
123 (タ) 長b&~長b 36ソEE
12 (チ)~∃x(兎x&象x) 3タRAA
12 (ツ)∀x~(兎x&象x) チ量化子の関係
12 (テ) ~(兎a&象a) ツUE
12 (ト) ~兎a∨~象a テ、ド・モルガンの法則
12 (ナ) 兎a→~象a ト含意の定義
12 (ニ)∀x(兎x→~象x) ナUI
然るに、
(02)
(Ⅱ)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
2 (2)∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)} A
1 (3) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
2 (4) 兎a→∃z(耳za&~鼻za&長z) 2UE
5 (5) 兎a A
25 (6) ∃z(耳za&~鼻za&長z) 45MPP
7(7) 耳ba&~鼻ba&長b A
7(8) ~鼻ba&長b 7&E
7(9) ~(鼻ba∨~長b) 8ド・モルガンの法則
7(ア) ~(~鼻ba→~長b) 9含意の定義
7(イ) ∃z~(~鼻za→~長z) アEI
25 (ウ) ∃z~(~鼻za→~長z) 67イEE
25 (エ) ~∀z(~鼻za→~長z) ウ量化子の関係
25 (オ) ~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) エ∨I
25 (カ) ~{∃y(鼻ya&長y)& ∀z(~鼻za→~長z)} オ、ド・モルガンの法則
125 (キ) ~象a 3カMTT
12 (ク) 兎a→~象a 5キCP
12 (ケ)∀x(兎x→~象x) クUI
従って、
(01)(02)により、
(03)
① ∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)}。
② ∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)}。
であるならば、すなはち、
① すべてのxについて{xが兎であるならば、あるyは(長くて、xの耳であり)、すべてのzについて(zがxの耳であるならば、zはxの鼻ではない)}。
② すべてのxについて{xが兎であるならば、あるzは(xの耳であって、xの鼻ではなく、zは長い)}。
であるならば、
① よりも、
② の方が、「簡単で、分かりやすい」。
(04)
「命題計算」の「練習問題」を解いてたためか、
(ⅰ) ∃z(耳za&~鼻za&長z)
(ⅱ)~{∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)}
に於いて、
(ⅰ)からは、
(ⅱ)が得られる。
といふことに「気付くこと」が出来、それならば、
① ∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)}
② ∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)}
に於いて、
① でなくとも、
② で「十分」であると思ひ立って、
(Ⅰ)を、(Ⅱ)に「書き直した」。
といふ「次第」である。
(05)
(ⅰ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。然るに、
(ⅱ)∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)}。従って、
(ⅲ)∀x(兎x→~象x)。
といふ「推論(三段論法)」、すなわち、
(ⅰ)すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)}。然るに、
(ⅱ)すべてのxについて{xが兎であるならば、あるzは(xの耳であって、xの鼻ではなく、zは長い)}。従って、
(ⅲ)すべてのxについて(xが兎ならば、xは象ではない)。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)象は鼻が長い。然るに、
(ⅱ)兎の耳は長いが、耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
然るに、
(06)
(ⅰ)象は、鼻と耳が長い。然るに、
(ⅱ)ピーターの耳は長いが、耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)ピーターは象ではない。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」ではない。
然るに、
(07)
(ⅰ)象は、鼻は長く、鼻以外は長くない。然るに、
(ⅱ)ピーターの耳は長いが、耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)ピーターは象ではない。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
従って、
(05)(06)(07)により、
(08)
① 象は、鼻が長い。
② 象は、鼻は長く、鼻以外は長くない。
③ 象は、鼻は長く、鼻以外も長い。
に於いて、
①=② であって、
①=③ ではない。
令和4年11月06日、毛利太。
(Ⅰ)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
2 (2)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
3 (3)∃x(兎x&象x) A
1 (4) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
2 (5) 兎a→∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 2UE
6 (6) 兎a&象a A
6 (7) 兎a 6&E
6 (8) 象a 6&E
1 6 (9) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 48MPP
2 6 (ア) ∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 57MPP
1 6 (イ) ∃y(鼻ya&長y) 9&E
ウ (ウ) 鼻ba&長b A
2 6 (エ) ∃y(長y&耳ya) ア&E
オ(オ) 長b&耳ba A
オ(カ) 耳ba オ&E
1 6 (キ) ∀z(~鼻za→~長z) 9&E
2 6 (ク) ∀z(耳za→~鼻za) ア&E
1 6 (ケ) ~鼻ba→~長b キUE
2 6 (コ) 耳ba→~鼻ba クUE
2 6 オ(サ) ~鼻ba カコMPP
12 6 オ(シ) ~長b ケサMPP
オ(ス) 長b オ&E
12 6 オ(セ) 長b&~長b シス&I
12 6 (ソ) 長b&~長b エオセEE
123 (タ) 長b&~長b 36ソEE
12 (チ)~∃x(兎x&象x) 3タRAA
12 (ツ)∀x~(兎x&象x) チ量化子の関係
12 (テ) ~(兎a&象a) ツUE
12 (ト) ~兎a∨~象a テ、ド・モルガンの法則
12 (ナ) 兎a→~象a ト含意の定義
12 (ニ)∀x(兎x→~象x) ナUI
然るに、
(02)
(Ⅱ)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
2 (2)∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)} A
1 (3) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
2 (4) 兎a→∃z(耳za&~鼻za&長z) 2UE
5 (5) 兎a A
25 (6) ∃z(耳za&~鼻za&長z) 45MPP
7(7) 耳ba&~鼻ba&長b A
7(8) ~鼻ba&長b 7&E
7(9) ~(鼻ba∨~長b) 8ド・モルガンの法則
7(ア) ~(~鼻ba→~長b) 9含意の定義
7(イ) ∃z~(~鼻za→~長z) アEI
25 (ウ) ∃z~(~鼻za→~長z) 67イEE
25 (エ) ~∀z(~鼻za→~長z) ウ量化子の関係
25 (オ) ~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) エ∨I
25 (カ) ~{∃y(鼻ya&長y)& ∀z(~鼻za→~長z)} オ、ド・モルガンの法則
125 (キ) ~象a 3カMTT
12 (ク) 兎a→~象a 5キCP
12 (ケ)∀x(兎x→~象x) クUI
従って、
(01)(02)により、
(03)
① ∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)}。
② ∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)}。
であるならば、すなはち、
① すべてのxについて{xが兎であるならば、あるyは(長くて、xの耳であり)、すべてのzについて(zがxの耳であるならば、zはxの鼻ではない)}。
② すべてのxについて{xが兎であるならば、あるzは(xの耳であって、xの鼻ではなく、zは長い)}。
であるならば、
① よりも、
② の方が、「簡単で、分かりやすい」。
(04)
「命題計算」の「練習問題」を解いてたためか、
(ⅰ) ∃z(耳za&~鼻za&長z)
(ⅱ)~{∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)}
に於いて、
(ⅰ)からは、
(ⅱ)が得られる。
といふことに「気付くこと」が出来、それならば、
① ∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)}
② ∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)}
に於いて、
① でなくとも、
② で「十分」であると思ひ立って、
(Ⅰ)を、(Ⅱ)に「書き直した」。
といふ「次第」である。
(05)
(ⅰ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。然るに、
(ⅱ)∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)}。従って、
(ⅲ)∀x(兎x→~象x)。
といふ「推論(三段論法)」、すなわち、
(ⅰ)すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)}。然るに、
(ⅱ)すべてのxについて{xが兎であるならば、あるzは(xの耳であって、xの鼻ではなく、zは長い)}。従って、
(ⅲ)すべてのxについて(xが兎ならば、xは象ではない)。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)象は鼻が長い。然るに、
(ⅱ)兎の耳は長いが、耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
然るに、
(06)
(ⅰ)象は、鼻と耳が長い。然るに、
(ⅱ)ピーターの耳は長いが、耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)ピーターは象ではない。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」ではない。
然るに、
(07)
(ⅰ)象は、鼻は長く、鼻以外は長くない。然るに、
(ⅱ)ピーターの耳は長いが、耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)ピーターは象ではない。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
従って、
(05)(06)(07)により、
(08)
① 象は、鼻が長い。
② 象は、鼻は長く、鼻以外は長くない。
③ 象は、鼻は長く、鼻以外も長い。
に於いて、
①=② であって、
①=③ ではない。
令和4年11月06日、毛利太。
「象は鼻が長い(三上文法)」は「(論理学としては)役に立たない」。
(01)
「(ブログ開設当初からの)これまでの三段論法」である、
(ⅰ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。然るに、
(ⅱ)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)}。従って、
(ⅲ)∀x(兎x→~象x)。
とは「異なる三段論法」を書くことにする。
(02)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
2 (2)∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)} A
1 (3) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
2 (4) 兎a→∃z(耳za&~鼻za&長z) 2UE
5 (5) 兎a A
25 (6) ∃z(耳za&~鼻za&長z) 45MPP
7(7) 耳ba&~鼻ba&長b A
7(8) ~鼻ba&長b 7&E
7(9) ~(鼻ba∨~長b) 8ド・モルガンの法則
7(ア) ~(~鼻ba→~長b) 9含意の定義
7(イ) ∃z~(~鼻za→~長z) アEI
25 (ウ) ∃z~(~鼻za→~長z) 67イEE
25 (エ) ~∀z(~鼻za→~長z) ウ量化子の関係
25 (オ) ~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) エ∨I
25 (カ) ~{∃y(鼻ya&長y)& ∀z(~鼻za→~長z)} オ、ド・モルガンの法則
125 (キ) ~象a 3カMTT
12 (ク) 兎a→~象a 5キCP
12 (ケ)∀x(兎x→~象x) クUI
従って、
(02)により、
(03)
(ⅰ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。然るに、
(ⅱ)∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)}。従って、
(ⅲ)∀x(兎x→~象x)。
といふ「推論」、すなわち、
(ⅰ)すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)}。然るに、
(ⅱ)すべてのxについて{xが兎であるならば、あるzは(xの耳であって、xの鼻ではなく、zは長い)}。従って、
(ⅲ)すべてのxについて(xが兎ならば、xは象ではない)。
といふ「推論」は「妥当」である。
従って、
(03)により、
(04)
(ⅰ)象は鼻が長い。 然るに、
(ⅱ)兎の耳は鼻ではないが、長い。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論」は、「述語論理」としても「妥当」である。
従って、
(02)(03)(04)により、
(05)
「換言」すると、
① 象は鼻が長い。
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
に於いて、
①=② でなければ、
(ⅰ)象は鼻が長い。 然るに、
(ⅱ)兎の耳は鼻ではないが、長い。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論」は、「妥当」ではない。
然るに、
(06)
「象は鼻が長い」はどれが主辞がわからないから、このままでは非論理的な構造の文である、と言う人がもしあった(沢田『入門』二九ペ)とすれば、その人は旧『論理学』を知らない人であろう、これはこのままで、
象は 鼻が長い。
主辞 賓辞
とはっきりしている。速水式に簡単明リョウである。意味も、主辞賓辞の関係も小学生にもわかるはずの文である。これに文句をつけたり、それを取り次いだりするのは、人々が西洋文法に巻かれていることを語る以外の何物でもない。このまま定理扱いしてもよろしい。そしてこの定理の逆は真でないとして、鼻の長いもの例に、鞍馬山の天狗だの、池の尾の禅珍内供だのを上げるのも一興だろう。それでおしまいである(三上章、日本語の論理、1963年、13・14頁)。
従って、
「(ブログ開設当初からの)これまでの三段論法」である、
(ⅰ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。然るに、
(ⅱ)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)}。従って、
(ⅲ)∀x(兎x→~象x)。
とは「異なる三段論法」を書くことにする。
(02)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
2 (2)∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)} A
1 (3) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
2 (4) 兎a→∃z(耳za&~鼻za&長z) 2UE
5 (5) 兎a A
25 (6) ∃z(耳za&~鼻za&長z) 45MPP
7(7) 耳ba&~鼻ba&長b A
7(8) ~鼻ba&長b 7&E
7(9) ~(鼻ba∨~長b) 8ド・モルガンの法則
7(ア) ~(~鼻ba→~長b) 9含意の定義
7(イ) ∃z~(~鼻za→~長z) アEI
25 (ウ) ∃z~(~鼻za→~長z) 67イEE
25 (エ) ~∀z(~鼻za→~長z) ウ量化子の関係
25 (オ) ~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) エ∨I
25 (カ) ~{∃y(鼻ya&長y)& ∀z(~鼻za→~長z)} オ、ド・モルガンの法則
125 (キ) ~象a 3カMTT
12 (ク) 兎a→~象a 5キCP
12 (ケ)∀x(兎x→~象x) クUI
従って、
(02)により、
(03)
(ⅰ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。然るに、
(ⅱ)∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)}。従って、
(ⅲ)∀x(兎x→~象x)。
といふ「推論」、すなわち、
(ⅰ)すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)}。然るに、
(ⅱ)すべてのxについて{xが兎であるならば、あるzは(xの耳であって、xの鼻ではなく、zは長い)}。従って、
(ⅲ)すべてのxについて(xが兎ならば、xは象ではない)。
といふ「推論」は「妥当」である。
従って、
(03)により、
(04)
(ⅰ)象は鼻が長い。 然るに、
(ⅱ)兎の耳は鼻ではないが、長い。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論」は、「述語論理」としても「妥当」である。
従って、
(02)(03)(04)により、
(05)
「換言」すると、
① 象は鼻が長い。
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
に於いて、
①=② でなければ、
(ⅰ)象は鼻が長い。 然るに、
(ⅱ)兎の耳は鼻ではないが、長い。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論」は、「妥当」ではない。
然るに、
(06)
「象は鼻が長い」はどれが主辞がわからないから、このままでは非論理的な構造の文である、と言う人がもしあった(沢田『入門』二九ペ)とすれば、その人は旧『論理学』を知らない人であろう、これはこのままで、
象は 鼻が長い。
主辞 賓辞
とはっきりしている。速水式に簡単明リョウである。意味も、主辞賓辞の関係も小学生にもわかるはずの文である。これに文句をつけたり、それを取り次いだりするのは、人々が西洋文法に巻かれていることを語る以外の何物でもない。このまま定理扱いしてもよろしい。そしてこの定理の逆は真でないとして、鼻の長いもの例に、鞍馬山の天狗だの、池の尾の禅珍内供だのを上げるのも一興だろう。それでおしまいである(三上章、日本語の論理、1963年、13・14頁)。
従って、
(06)により、
(07)
「三上文法」に於いては、
① 象は鼻が長い。
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
に於いて、
①=② ではない。
従って、
(07)により、
(08)
「三上章、日本語の論理、1963年」は、
① 象は鼻が長い。⇔
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふ「日本語」を、「論理的に、分析をしてゐる」といふわけではない。
令和4年11月06日、毛利太。
(07)
「三上文法」に於いては、
① 象は鼻が長い。
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
に於いて、
①=② ではない。
従って、
(07)により、
(08)
「三上章、日本語の論理、1963年」は、
① 象は鼻が長い。⇔
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふ「日本語」を、「論理的に、分析をしてゐる」といふわけではない。
令和4年11月06日、毛利太。
2022年11月2日水曜日
「ド・モルガンの法則」としての「量化子の関係」。
(01)
(ⅰ)
1 (1) ~( P∨ Q) A
2 (2) ~(~P&~Q) A
3 (3) P A
3 (4) P∨ Q 3∨I
1 3 (5) ~( P∨ Q)&
( P∨ Q) 14&I
1 (6) ~P 35RAA
7(7) Q A
7(8) P∨ Q 7∨I
1 7(9) ~( P∨ Q)&
( P∨ Q) 18&I
1 (ア) ~Q 79RAA
1 (イ) ~P&~Q 6ア&I
12 (ウ) ~(~P&~Q)&
(~P&~Q) 2イ&I
1 (エ)~~(~P&~Q) 2ウRAA
1 (オ) ~P&~Q エDN
(ⅱ)
1 (1) ~P&~Q A
2 (2) P∨ Q A
1 (3) ~P 1&E
4 (4) P A
1 4 (5) ~P&P 34&I
4 (6) ~(~P&~Q) 15RAA
1 (7) ~Q 1&E
8(8) Q A
1 8(9) ~Q&Q 78&I
8(ア) ~(~P&~Q) 19RAA
2 (イ) ~(~P&~Q) 2468ア∨E
12 (ウ) (~P&~Q)&
~(~P&~Q) 1ウ&I
1 (エ) ~(P∨ Q) 2ウRAA
従って、
(01)により、
(02)
① ~(P∨ Q)
② ~P&~Q
に於いて、
①=② は「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(02)により、
(03)
① ~(P∨ Q)
② ~P&~Q
に於いて、
P=(P∨Q)
Q=(R∨S)
といふ「代入」を行ふと、
① ~(P∨Q ∨ R∨S)
② ~(P∨Q)&~(R∨S)
に於いて、
①=② は「ド・モルガンの法則」である。
然るに、
(04)
(ⅱ)
1(1)~(P∨Q)&~(R∨S) A
1(2)~(P∨Q) 1&E
1(3)~P&~Q 2ド・モルガンの法則
1(4) ~(R∨S) 1&E
1(5) ~R&~S 4ド・モルガンの法則
1(6)~P&~Q &~R&~S 35&I
(ⅲ)
1(1)~P&~Q &~R&~S A
1(2)~P&~Q 1&E
1(3)~(P∨Q) 2ド・モルガンの法則
1(4) ~R&~S 1&E
1(5) ~(R∨S) 4ド・モルガンの法則
4(6)~(P∨Q)&~(R∨S) 35&I
従って、
(05)
② ~(P∨Q)&~(R∨S)
③ ~P&~Q &~R&~S
に於いて、
②=③ は「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(03)(05)により、
(06)
① ~(P∨Q ∨ R∨S)
② ~(P∨Q)&~(R∨S)
③ ~P&~Q &~R&~S
に於いて、
①=②=③ は「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(06)により、
(07)
① ~(P∨ Q∨ R∨ S)
② ~P&~Q&~R&~S
に於いて、
①=② は「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(08)
① ~(Fa∨ Fb∨ Fc∨ Fd)
② ~Fa&~Fb&~Fc&~Fd
に於いて、
①=② は「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(08)により、
(09)
①(aがFであるか、bがFであるか、cがFであるか、dがFである)といふことはない。
② aはFではなく、bもFではなく、cもFではなく、dもFではない。
に於いて、
①=② は「ド・モルガンの法則」である。
然るに、
(10)
{xの変域}={a、b、c、d}
であるとすると、
①(aがFであるか、bがFであるか、cがFであるか、dがFである)といふことはない。
② aはFではなく、bもFではなく、cもFではなく、dもFではない。
といふことは、
①(あるxがFである)といふことはない。
② すべてのxが、Fではない。
といふことである。
従って、
(09)(10)により、
(11)
①(あるxがFである)といふことはない。
② すべてのxが、Fではない。
に於いて、
①=② は「ド・モルガンの法則」である。
然るに、
(11)により、
(12)
①(あるxがFである)といふことはない。
② すべてのxが、Fではない。
といふ「日本語」は、
① ~∃x(Fx)
② ∀x(~Fx)
といふ「述語論理式」に「相当」する。
従って、
(11)(12)により、
(13)
① ~∃x(Fx)
② ∀x(~Fx)
に於いて、
①=② は「ド・モルガンの法則」である。
然るに、
(14)
① ~∃x(Fx)
② ∀x(~Fx)
に於いて、
①=② は「量化子の関係」である。
従って、
(14)により、
(15)
① ~∃x(Fx)
② ∀x(~Fx)
に於いて、
①=② は「量化子の関係」であって、「ド・モルガンの法則」である。
令和04年11月02日、毛利太。
(ⅰ)
1 (1) ~( P∨ Q) A
2 (2) ~(~P&~Q) A
3 (3) P A
3 (4) P∨ Q 3∨I
1 3 (5) ~( P∨ Q)&
( P∨ Q) 14&I
1 (6) ~P 35RAA
7(7) Q A
7(8) P∨ Q 7∨I
1 7(9) ~( P∨ Q)&
( P∨ Q) 18&I
1 (ア) ~Q 79RAA
1 (イ) ~P&~Q 6ア&I
12 (ウ) ~(~P&~Q)&
(~P&~Q) 2イ&I
1 (エ)~~(~P&~Q) 2ウRAA
1 (オ) ~P&~Q エDN
(ⅱ)
1 (1) ~P&~Q A
2 (2) P∨ Q A
1 (3) ~P 1&E
4 (4) P A
1 4 (5) ~P&P 34&I
4 (6) ~(~P&~Q) 15RAA
1 (7) ~Q 1&E
8(8) Q A
1 8(9) ~Q&Q 78&I
8(ア) ~(~P&~Q) 19RAA
2 (イ) ~(~P&~Q) 2468ア∨E
12 (ウ) (~P&~Q)&
~(~P&~Q) 1ウ&I
1 (エ) ~(P∨ Q) 2ウRAA
従って、
(01)により、
(02)
① ~(P∨ Q)
② ~P&~Q
に於いて、
①=② は「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(02)により、
(03)
① ~(P∨ Q)
② ~P&~Q
に於いて、
P=(P∨Q)
Q=(R∨S)
といふ「代入」を行ふと、
① ~(P∨Q ∨ R∨S)
② ~(P∨Q)&~(R∨S)
に於いて、
①=② は「ド・モルガンの法則」である。
然るに、
(04)
(ⅱ)
1(1)~(P∨Q)&~(R∨S) A
1(2)~(P∨Q) 1&E
1(3)~P&~Q 2ド・モルガンの法則
1(4) ~(R∨S) 1&E
1(5) ~R&~S 4ド・モルガンの法則
1(6)~P&~Q &~R&~S 35&I
(ⅲ)
1(1)~P&~Q &~R&~S A
1(2)~P&~Q 1&E
1(3)~(P∨Q) 2ド・モルガンの法則
1(4) ~R&~S 1&E
1(5) ~(R∨S) 4ド・モルガンの法則
4(6)~(P∨Q)&~(R∨S) 35&I
従って、
(05)
② ~(P∨Q)&~(R∨S)
③ ~P&~Q &~R&~S
に於いて、
②=③ は「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(03)(05)により、
(06)
① ~(P∨Q ∨ R∨S)
② ~(P∨Q)&~(R∨S)
③ ~P&~Q &~R&~S
に於いて、
①=②=③ は「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(06)により、
(07)
① ~(P∨ Q∨ R∨ S)
② ~P&~Q&~R&~S
に於いて、
①=② は「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(08)
① ~(Fa∨ Fb∨ Fc∨ Fd)
② ~Fa&~Fb&~Fc&~Fd
に於いて、
①=② は「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(08)により、
(09)
①(aがFであるか、bがFであるか、cがFであるか、dがFである)といふことはない。
② aはFではなく、bもFではなく、cもFではなく、dもFではない。
に於いて、
①=② は「ド・モルガンの法則」である。
然るに、
(10)
{xの変域}={a、b、c、d}
であるとすると、
①(aがFであるか、bがFであるか、cがFであるか、dがFである)といふことはない。
② aはFではなく、bもFではなく、cもFではなく、dもFではない。
といふことは、
①(あるxがFである)といふことはない。
② すべてのxが、Fではない。
といふことである。
従って、
(09)(10)により、
(11)
①(あるxがFである)といふことはない。
② すべてのxが、Fではない。
に於いて、
①=② は「ド・モルガンの法則」である。
然るに、
(11)により、
(12)
①(あるxがFである)といふことはない。
② すべてのxが、Fではない。
といふ「日本語」は、
① ~∃x(Fx)
② ∀x(~Fx)
といふ「述語論理式」に「相当」する。
従って、
(11)(12)により、
(13)
① ~∃x(Fx)
② ∀x(~Fx)
に於いて、
①=② は「ド・モルガンの法則」である。
然るに、
(14)
① ~∃x(Fx)
② ∀x(~Fx)
に於いて、
①=② は「量化子の関係」である。
従って、
(14)により、
(15)
① ~∃x(Fx)
② ∀x(~Fx)
に於いて、
①=② は「量化子の関係」であって、「ド・モルガンの法則」である。
令和04年11月02日、毛利太。
2022年11月1日火曜日
「述語論理」は「命題論理」である。
(01)
(ⅰ)
1 (1)∀x(Fx→~Gx) A
1 (2) Fa→~Ga 1UE
3(3) Ga A
3(4) ~~Ga 3DN
13(5) ~Fa 24MTT
1 (6) Ga→~Fa 35CP
1 (7)∀x(Gx→~Fx) 6UI
(ⅱ)
1 (1)∀x(Gx→~Fx) A
1 (2) Ga→~Fa 1UE
3(3) Fa A
3(4) ~~Fa 3DN
13(5) ~Ga 24MTT
1 (6) Fa→~Ga 35CP
1 (7)∀x(Fx→~Gx) 6UI
従って、
(01)により、
(02)
① ∀x(Fx→~Gx)
② ∀x(Gx→~Fx)
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて、xがFならば、xはGではない。
② すべてのxについて、xがGならば、xはFではない。
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)により、
(03)
① FはGではない。
② GはFではない。
に於いて、
①=② である。
従って、
(03)により、
(04)
(ⅰ)
1 (1)∀x(Fx→~Gx) A
1 (2) Fa→~Ga 1UE
3(3) Ga A
3(4) ~~Ga 3DN
13(5) ~Fa 24MTT
1 (6) Ga→~Fa 35CP
1 (7)∀x(Gx→~Fx) 6UI
(ⅱ)
1 (1)∀x(Gx→~Fx) A
1 (2) Ga→~Fa 1UE
3(3) Fa A
3(4) ~~Fa 3DN
13(5) ~Ga 24MTT
1 (6) Fa→~Ga 35CP
1 (7)∀x(Fx→~Gx) 6UI
従って、
(01)により、
(02)
① ∀x(Fx→~Gx)
② ∀x(Gx→~Fx)
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて、xがFならば、xはGではない。
② すべてのxについて、xがGならば、xはFではない。
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)により、
(03)
① FはGではない。
② GはFではない。
に於いて、
①=② である。
従って、
(03)により、
(04)
① FはGではない。
の場合、
②「逆」も必ず「真」である。
従って、
の場合、
②「逆」も必ず「真」である。
従って、
(04)により、
(05)
例へば、
① 偶数は奇数ではない。
② 奇数は偶数ではない。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(06)
(ⅲ)
1 (1)~∀x(Fx→~Gx) A
1 (2)∃x~(Fx→~Gx) 1量化子の関係
3(3) ~(Fa→~Ga) A
3(4) ~(~Fa∨~Ga) 3含意の定義
3(5) Fa& Ga 4ド・モルガンの法則
3(6) ∃x(Fx& Gx) 5EI
1 (7) ∃x(Fx& Gx) 236EE
(ⅳ)
1 (1) ∃x(Fx& Gx) A
2(2) Fa& Ga A
2(3) ~(~Fa∨~Ga) 2ド・モルガンの法則
2(4) ~(Fa→~Ga) 3含意の定義
2(5)∃x~(Fx→~Gx) 4EI
1 (6)~∀x(Fx→~Gx) 2量化子の関係
従って、
(06)により、
(07)
③(すべてのxについて、xがFならば、xはGではない)といふわけではない。
④(Fであって、Gであるx)が存在する。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(07)により、
(08)
③(FはGでない)といふわけではない。
④ あるFはGである。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(08)により、
(09)
例へば、
③(素数は偶数でない)といふわけではない。
④ ある素数は偶数である。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(05)(09)により、
(10)
① 偶数は奇数ではない。
② 奇数は偶数ではない。
③(素数は偶数でない)といふわけではない。
④ ある素数は偶数である。
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
ということに、なるものの、「だからどうした」といふ感じである。
(11)
いづれにしても、
① 偶数は奇数ではない。
② 奇数は偶数ではない。
といふことは、
①「任意の奇数」は「偶数の集合の元ではない」。
②「任意の偶数」は「奇数の集合の元ではない」。
といふことに、他ならない。
―「量化子の関係」の「証明」―
(12)
(ⅰ)
1 (1) ~∀x( Fx) A
2 (2) ~∃x(~Fx) A
3(3) ~Fa A
3(4) ∃x(~Fx) 3
23(5) ~∃x(~Fx)&
∃x(~Fx) 24&I
2 (6) ~~Fa 35RAA
2 (7) Fa 6DN
2 (8) ∀x( Fx) 7UI
12 (9) ~∀x( Fx)&
∀x( Fx) 18&I
1 (ア)~~∃x(~Fx) 29RAA
1 (イ) ∃x(~Fx) アDN
(ⅱ)
1 (1) ∃x(~Fx) A
2 (2) ∀x( Fx) A
3(3) ~Fa A
2 (4) Fa 2UE
23(5) ~Fa&Fa 34&I
3(6) ~∀x( Fx) 25RAA
1 (7) ~∀x( Fx) 136EE
従って、
(12)により、
(13)
① ~∀x( Fx)
② ∃x(~Fx)
に於いて、すなはち、
①(全てのxがFである)といふわけではない。
②(Fでないx)が存在する。
に於いて、
①=② である。
―「量化子の関係」を「命題論理」で「証明」する。―
(14)
(ⅰ)
1 (1) ~( Fa& Fb& Fc) A
2 (2) ~(~Fa∨~Fb∨~Fc) A
3 (3) ~Fa A
3 (4) ~Fa∨~Fb 3∨I
3 (5) ~Fa∨~Fb∨~Fc 4∨I
23 (6) ~(~Fa∨~Fb∨~Fc)&
(~Fa∨~Fb∨~Fc) 25&I
2 (7) ~~Fa 36RAA
2 (8) Fa 7DN
9 (9) ~Fb A
9 (ア) ~Fa∨~Fb 9∨I
9 (イ) ~Fa∨~Fb∨~Fc ア∨I
2 9 (ウ) ~(~Fa∨~Fb∨~Fc)&
(~Fa∨~Fb∨~Fc) 2イ&I
2 (エ) ~~Fb 9ウRAA
2 (オ) Fb エDN
カ(カ) ~Fc A
カ(キ) ~Fb∨~Fc カ∨I
カ(ク) ~Fa∨~Fb∨~Fc キ∨I
2 カ(ケ) ~(~Fa∨~Fb∨~Fc)&
(~Fa∨~Fb∨~Fc) 29&I
2 (コ) ~~Fc カケRAA
2 (サ) Fc コDN
2 (シ) Fa&Fb 8オ&I
2 (ス) Fa& Fb& Fc サシ&I
12 (セ) ~(Fa& Fb& Fc)&
(Fa& Fb& Fc) 2ス&I
1 (ソ)~~(~Fa∨~Fb∨~Fc) 2セRAA
1 (タ) ~Fa∨~Fb∨~Fc ソDN
(ⅱ)
1 (1) ~Fa∨~Fb∨~Fc A
2 (2) Fa& Fb& Fc A
1 (3) (~Fa∨~Fb)∨~Fc 2結合法則
4 (4) (~Fa∨~Fb) A
5 (5) ~Fa A
2 (6) Fa 2&E
2 5 (7) ~Fa&Fa 56&I
5 (8) ~(Fa& Fb& Fc) 27RAA
9 (9) ~Fb A
2 (ア) Fb 2&E
2 9 (イ) ~Fb&Fb 9ア&I
9 (ウ) ~(Fa& Fb& Fc) 2イRAA
4 (エ) ~(Fa& Fb& Fc) 4589ウ∨E
オ(オ) ~Fc A
2 (カ) Fc 2&E
2 オ(キ) ~Fc&Fc オカ&I
オ(ク) ~(Fa& Fb& Fc) 2キRAA
1 (コ) ~(Fa& Fb& Fc) 14エオク∨E
従って、
(14)により、
(15)
① ~( Fa& Fb& Fc)
② ~Fa∨~Fb∨~Fc
に於いて、すなはち、
①(aがFであって、bもFであって、cもFである)といふことはない。
②(aがFでないか、bがFでないか、cがFでないか)の何れかである。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(16)
{xの変域}={a、b、c}
であるならば、
①(aがFであって、bもFであって、cもFである)といふことはない。
②(aがFでないか、bがFでないか、cがFでないか)の何れかである。
に於いて、
①=② であるといふことは、
①(全てのxがFである)といふわけではない。
②(Fでないx)が存在する。
に於いて、
①=② である。
といふことに、他ならない。
然るに、
(17)
①(全てのxがFである)といふわけではない。
②(Fでないx)が存在する。
に於いて、
①=② である。
といふことは、
① ~∀x( Fx)
② ∃x(~Fx)
に於いて、
①=② である。
といふことに、他ならない。
従って、
(15)(16)(17)により、
(18)
{xの変域}={a、b、c}
であるならば、
① ~∀x( Fx)
② ∃x(~Fx)
③ (すべてのxがFである)といふわけではない。
④ (Fでないx)が存在する。
⑤ ~( Fa& Fb& Fc)
⑥ (~Fa∨~Fb∨~Fc)
⑦ (aがFであって、bもFであって、cもFである)といふことはない。
⑧ (aがFでないか、bがFでないか、cがFでないか)の何れかである。
に於いて、
①=②=③=④=⑤=⑥=⑦=⑧ である。
従って、
(18)により、
(19)
「述語論理」は、「命題論理」に他ならない。
令和04年11月01日、毛利太。
(05)
例へば、
① 偶数は奇数ではない。
② 奇数は偶数ではない。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(06)
(ⅲ)
1 (1)~∀x(Fx→~Gx) A
1 (2)∃x~(Fx→~Gx) 1量化子の関係
3(3) ~(Fa→~Ga) A
3(4) ~(~Fa∨~Ga) 3含意の定義
3(5) Fa& Ga 4ド・モルガンの法則
3(6) ∃x(Fx& Gx) 5EI
1 (7) ∃x(Fx& Gx) 236EE
(ⅳ)
1 (1) ∃x(Fx& Gx) A
2(2) Fa& Ga A
2(3) ~(~Fa∨~Ga) 2ド・モルガンの法則
2(4) ~(Fa→~Ga) 3含意の定義
2(5)∃x~(Fx→~Gx) 4EI
1 (6)~∀x(Fx→~Gx) 2量化子の関係
従って、
(06)により、
(07)
③(すべてのxについて、xがFならば、xはGではない)といふわけではない。
④(Fであって、Gであるx)が存在する。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(07)により、
(08)
③(FはGでない)といふわけではない。
④ あるFはGである。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(08)により、
(09)
例へば、
③(素数は偶数でない)といふわけではない。
④ ある素数は偶数である。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(05)(09)により、
(10)
① 偶数は奇数ではない。
② 奇数は偶数ではない。
③(素数は偶数でない)といふわけではない。
④ ある素数は偶数である。
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
ということに、なるものの、「だからどうした」といふ感じである。
(11)
いづれにしても、
① 偶数は奇数ではない。
② 奇数は偶数ではない。
といふことは、
①「任意の奇数」は「偶数の集合の元ではない」。
②「任意の偶数」は「奇数の集合の元ではない」。
といふことに、他ならない。
―「量化子の関係」の「証明」―
(12)
(ⅰ)
1 (1) ~∀x( Fx) A
2 (2) ~∃x(~Fx) A
3(3) ~Fa A
3(4) ∃x(~Fx) 3
23(5) ~∃x(~Fx)&
∃x(~Fx) 24&I
2 (6) ~~Fa 35RAA
2 (7) Fa 6DN
2 (8) ∀x( Fx) 7UI
12 (9) ~∀x( Fx)&
∀x( Fx) 18&I
1 (ア)~~∃x(~Fx) 29RAA
1 (イ) ∃x(~Fx) アDN
(ⅱ)
1 (1) ∃x(~Fx) A
2 (2) ∀x( Fx) A
3(3) ~Fa A
2 (4) Fa 2UE
23(5) ~Fa&Fa 34&I
3(6) ~∀x( Fx) 25RAA
1 (7) ~∀x( Fx) 136EE
従って、
(12)により、
(13)
① ~∀x( Fx)
② ∃x(~Fx)
に於いて、すなはち、
①(全てのxがFである)といふわけではない。
②(Fでないx)が存在する。
に於いて、
①=② である。
―「量化子の関係」を「命題論理」で「証明」する。―
(14)
(ⅰ)
1 (1) ~( Fa& Fb& Fc) A
2 (2) ~(~Fa∨~Fb∨~Fc) A
3 (3) ~Fa A
3 (4) ~Fa∨~Fb 3∨I
3 (5) ~Fa∨~Fb∨~Fc 4∨I
23 (6) ~(~Fa∨~Fb∨~Fc)&
(~Fa∨~Fb∨~Fc) 25&I
2 (7) ~~Fa 36RAA
2 (8) Fa 7DN
9 (9) ~Fb A
9 (ア) ~Fa∨~Fb 9∨I
9 (イ) ~Fa∨~Fb∨~Fc ア∨I
2 9 (ウ) ~(~Fa∨~Fb∨~Fc)&
(~Fa∨~Fb∨~Fc) 2イ&I
2 (エ) ~~Fb 9ウRAA
2 (オ) Fb エDN
カ(カ) ~Fc A
カ(キ) ~Fb∨~Fc カ∨I
カ(ク) ~Fa∨~Fb∨~Fc キ∨I
2 カ(ケ) ~(~Fa∨~Fb∨~Fc)&
(~Fa∨~Fb∨~Fc) 29&I
2 (コ) ~~Fc カケRAA
2 (サ) Fc コDN
2 (シ) Fa&Fb 8オ&I
2 (ス) Fa& Fb& Fc サシ&I
12 (セ) ~(Fa& Fb& Fc)&
(Fa& Fb& Fc) 2ス&I
1 (ソ)~~(~Fa∨~Fb∨~Fc) 2セRAA
1 (タ) ~Fa∨~Fb∨~Fc ソDN
(ⅱ)
1 (1) ~Fa∨~Fb∨~Fc A
2 (2) Fa& Fb& Fc A
1 (3) (~Fa∨~Fb)∨~Fc 2結合法則
4 (4) (~Fa∨~Fb) A
5 (5) ~Fa A
2 (6) Fa 2&E
2 5 (7) ~Fa&Fa 56&I
5 (8) ~(Fa& Fb& Fc) 27RAA
9 (9) ~Fb A
2 (ア) Fb 2&E
2 9 (イ) ~Fb&Fb 9ア&I
9 (ウ) ~(Fa& Fb& Fc) 2イRAA
4 (エ) ~(Fa& Fb& Fc) 4589ウ∨E
オ(オ) ~Fc A
2 (カ) Fc 2&E
2 オ(キ) ~Fc&Fc オカ&I
オ(ク) ~(Fa& Fb& Fc) 2キRAA
1 (コ) ~(Fa& Fb& Fc) 14エオク∨E
従って、
(14)により、
(15)
① ~( Fa& Fb& Fc)
② ~Fa∨~Fb∨~Fc
に於いて、すなはち、
①(aがFであって、bもFであって、cもFである)といふことはない。
②(aがFでないか、bがFでないか、cがFでないか)の何れかである。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(16)
{xの変域}={a、b、c}
であるならば、
①(aがFであって、bもFであって、cもFである)といふことはない。
②(aがFでないか、bがFでないか、cがFでないか)の何れかである。
に於いて、
①=② であるといふことは、
①(全てのxがFである)といふわけではない。
②(Fでないx)が存在する。
に於いて、
①=② である。
といふことに、他ならない。
然るに、
(17)
①(全てのxがFである)といふわけではない。
②(Fでないx)が存在する。
に於いて、
①=② である。
といふことは、
① ~∀x( Fx)
② ∃x(~Fx)
に於いて、
①=② である。
といふことに、他ならない。
従って、
(15)(16)(17)により、
(18)
{xの変域}={a、b、c}
であるならば、
① ~∀x( Fx)
② ∃x(~Fx)
③ (すべてのxがFである)といふわけではない。
④ (Fでないx)が存在する。
⑤ ~( Fa& Fb& Fc)
⑥ (~Fa∨~Fb∨~Fc)
⑦ (aがFであって、bもFであって、cもFである)といふことはない。
⑧ (aがFでないか、bがFでないか、cがFでないか)の何れかである。
に於いて、
①=②=③=④=⑤=⑥=⑦=⑧ である。
従って、
(18)により、
(19)
「述語論理」は、「命題論理」に他ならない。
令和04年11月01日、毛利太。
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