(01)
【高校数学A】で習う通り、
「男子3人、女子2人の、5人の生徒」が、「くじ引き」で、
「一列に並ぶ際」に、「女子2人」が「最後の2人」になる「確率P」は、
「(3!×2!)÷5!=12÷120=0.1(10%)」である。
然るに、
(02)
男子={A,B,C}
女子={D,E}
であるとして、
「5人(A,B,C,D,E)」の並び方」の「構成(construction)」は、
ABCDE ABDCE ACBDE ACDBE ADBCE ADCBE
BACDE BADCE BCADE BCDAE BDACE BDCAE
CABDE CADBE CBADE CBDAE CDABE CDBAE
DABCE DACBE DBACE DBCAE DCABE DCBAE
ABCED ABDEC ACBED ACDEB ADBEC ADCEB
BACED BADEC BCAED BCDEA BDAEC BDCEA
CABED CADEB CBAED CBDEA CDAEB CDBEA
DABEC DACEB DBAEC DBCEA DCAEB DCBEA
ABECD ABEDC ACEBD ACEDB ADEBC ADECB
BAECD BAEDC BCEAD BCEDA BDEAC BDECA
CAEBD CAEDB CBEAD CBEDA CDEAB CDEBA
DAEBC DAECB DBEAC DBECA DCEAB DCEBA
AEBCD AEBDC AECBD AECDB AEDBC AEDCB
BEACD BEADC BECAD BECDA BEDAC BEDCA
CEABD CEADB CEBAD CEBDA CEDAB CEDBA
DEABC DEACB DEBAC DEBCA DECAB DECBA
EABCD EABDC EACBD EACDB EADBC EADCB
EBACD EBADC EBCAD EBCDA EBDAC EBDCA
ECABD ECADB ECBAD ECBDA ECDAB ECDBA
EDABC EDACB EDBAC EDBCA EDCAB EDCBA
による、「120通リ」であって、その内、
ABCDE ACBDE
BACDE BCADE
CABDE CBADE
ABCED ACBED
BACED BCAED
CABED CBAED
は「6(縦)×2(横)=12通リ」である。
従って、
(01)(02)により、
(03)
「数学の証明」とは「構成(construction)」である(直観主義論理)」。
として、「確率」とは、『面積の比』であるとするならば、
「男子3人、女子2人の、5人の生徒」が、「くじ引き」で、
「一列に並ぶ際」に、「女子2人」が「最後の2人」になる「確率P」は、
(3!×2!)÷5!=12÷120=0.10(10%)である。
という「命題」は、「未来永劫(いかなる可能世界であっても)、真である。」
然るに、
(04)
①「女生徒は、男子生徒よりも、背が低いことが多い」とは言えない。
②「女生徒は、男子生徒よりも、背が低いことが多い」。
に於いて、
① を「帰無仮説」とし、
② を「対立仮説」とする。
然るに、
(01)により、
(05)
「男子3人、女子3人の、6人の生徒」が、「身長の大きい順」に、
「一列に並ぶ際」に、「女子3人」が「最後の3人」になる「確率P」は、
(3!×3!)÷6!=36÷720=0.05(5%)である。
従って、
(06)
「5%」という「P値」を、
「偶然には起こり得ない程、小さな値」であると「仮定」すると、
①「女生徒は、男子生徒よりも、背が低いことが多い」とは言えない。
とは言えない。
従って、
(04)(05)(06)により、
(07)
「5%」という「P値」を、
「偶然には起こり得ない程、小さな値」であると「見做す」のであれば、
①「女生徒は、男子生徒よりも、背が低いことが多い」とは言えない。
②「女生徒は、男子生徒よりも、背が低いことが多い」。
に於いて、
「① 帰無仮説」が「否定(棄却)」されて、
「② 対立仮説」が「肯定(採択)」される。
然るに、
(08)
P値 P-value
P値が小さいほど、検定統計量がその値となることはあまり起こりえないことを意味する。
一般的にP値が5%または1%以下の場合に「帰無仮説」を偽として棄却し、「対立仮説」
を採択する(統計用語集)。
(09)
「有意水準が赤点のボーダーラインであり、P値がテストの点数」なのです。これを知っておくと、実は「有意/有意でない」というのは、有意水準をどこに設定するか次第であるということがわかると思います。つまり、通常は5%に有意水準を設定しますが、それをゆるくして、10%したり、きびしく1%にすれば、「有意/有意でない」という結論が変わってくるということです(吉田寛大輝、いちばんやさしい医療統計、2019年61頁)。
従って、
(07)(08)(09)により、
(10)
①「女生徒は、男子生徒よりも、背が低いことが多い」とは言えない。
②「女生徒は、男子生徒よりも、背が低いことが多い」。
に於いて、
① を「真」とするか、
② を「真」とするか。
という「結論」は、
①「P値(5%)」を「小さい」とするか、
②「P値(5%)」を「小さくない」とするか。
という、「(仮説検定を行う人間の)単なる主観」に過ぎない。
従って、
(10)により、
(11)
「P値」が、「10%」ではなく、「5%」であるとして、
「男子3人、女子2人の、5人の生徒」が、「身長の大きい順」で、
「一列に並ぶ際」に、「女子2人」が「最後の2人」になる「確率P」は、
(3!×2!)÷5!=12÷120=0.10(10%)である。
ということに加えて、
「男子3人、3人の、6人の生徒」が、「身長の大きい順」で、
「一列に並ぶ際」に、「女子3人」が「最後の3人」になる「確率P」は、
(3!×3!)÷6!=36÷720=0.05(5%)である。
ということは、
①「女生徒は、男子生徒よりも、背が低いことが多い」とは言えない。
②「女生徒は、男子生徒よりも、背が低いことが多い」。
に於いて、「どちらが本当か」は、「(3人目の女子の)データで決まる」。
ということを、「意味」している。
然るに、
(12)
「データによって、真偽が定まる命題」を、「未来永劫、真である。」
とは、「言えない」。
従って、
(01)~(12)により、
(13)
「数学的に真である命題」は、「未来永劫(いかなる可能世界であっても)真である。」
のに対して、
「医学的に真である命題」は、「確率的に(蓋然的に)正しい」ということに、過ぎない。
従って、
(13)により、
(14)
「医学的な命題」が、「統計(確率)」に基く以上、
「この患者の、この症状」は、「ワクチンAの副作用」である。
ということに対する「証明」が、「数学でいう、文字通りの証明」であることは、
『原理的に、不可能』である。
従って、
(14)により、
(15)
「医師に過失行為が認められ、患者が亡くなっても、その両者の間に因果関係がなければ、損害賠償責任は発生しません。これは患者の死亡が医療ミスによる損害であるとはいえないからです(勤務医の方は必見、医師賠償保険責任ガイド)。」とは言うものの、
「ワクチンAの副作用」によって、「患者が死亡したとしても」、「因果関係」に対する、「(数学的な)証明」は、『原理的に、不可能』である。
令和5年2月21日、毛利太。
2023年2月21日火曜日
2023年2月17日金曜日
「3項のド・モルガンの法則」と「3項の排中律」。
(01)
(ⅰ)
1 (1) P∨ Q A
2 (2) ~P&~Q A
3 (3) P A
2 (4) ~P 2&E
23 (5) P&~P 34&I
3 (6)~(~P&~Q) 25RAA
7(7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7(9) Q&~Q 78&I
7(ア)~(~P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(~P&~Q) 1367ア∨E
(ⅱ)
1 (1) ~(~P&~Q) A
2 (2) ~( P∨ Q) A
3 (3) P A
3 (4) P∨ Q 3∨I
23 (5) ~( P∨ Q)&
( P∨ Q) 24&I
2 (6) ~P 35RAA
7(7) Q A
7(8) P∨ Q 7∨I
2 7(9) ~( P∨ Q)&
( P∨ Q) 27&I
2 (ア) ~Q 79RAA
2 (イ) ~P&~Q 6ア&I
12 (ウ) ~(~P&~Q)&
(~P&~Q) 1ウ&I
1 (エ)~~( P∨ Q) 2ウRAA
1 (オ) P∨ Q エDN
従って、
(01)により、
(02)
① P∨ Q
② ~(~P&~Q)
に於いて、
①=② である(ド・モルガンの法則)。
従って、
(02)により、
(03)
③ ~( P∨ Q)
④ ~~(~P&~Q)
に於いて、
③=④ である(ド・モルガンの法則)。
従って、
(03)により、
(04)
③ ~( P∨ Q)
④ (~P&~Q)
に於いて、
③=④ である(ド・モルガンの法則)。
然るに、
(05)
1(1) P&~P A
(2)~(P&~P) 11RAA
(3) ~P∨ P 2ド・モルガンの法則
然るに、
(06)
~P∨P(Pでないか、または、Pである)。
は、「排中律」である。
然るに、
(07)
① ~P(Pでない)。
② P(Pである)。
に於いて、
① が「真」であれば、② は「偽」であり、
② が「真」であれば、① は「偽」である。
然るに、
(08)
(ⅰ)
1 (1) P∨ Q∨ R A
2 (2) ~P&~Q&~R A
1 (3) (P∨ Q)∨R 1結合法則
4 (4) (P∨ Q) A
5 (5) P A
2 (6) ~P 2&E
2 5 (7) P&~P 56&I
5 (8)~(~P&~Q&~R) 27RAA
9 (9) Q A
2 (ア) ~Q 2&E
2 9 (イ) Q&~Q 9ア&I
9 (ウ)~(~P&~Q&~R) 29RAA
4 (エ)~(~P&~Q&~R) 4589ウ∨E
オ(オ) R A
2 (カ) ~R 2&E
2 オ(キ) R&~R オカ&I
オ(ク)~(~P&~Q&~R) 2キRAA
1 (ケ)~(~P&~Q&~R) 34エオク∨E
12 (コ)~(~P&~Q&~R)&
(~P&~Q&~R) 2ケ&I
1 (サ)~(~P&~Q&~R) 2コRAA
(ⅱ)
1 (1) ~(~P&~Q&~R) A
2 (2) ~( P∨ Q∨ R) A
3 (3) P A
3 (4) P∨ Q 3∨I
3 (5) P∨ Q∨ R 34∨I
23 (6) ~( P∨ Q∨ R)&
( P∨ Q∨ R) 25&I
2 (7) ~P 36RAA
8 (8) Q A
8 (9) P∨ Q 8∨I
8 (ア) P∨ Q∨ R 9∨I
2 8 (イ) ~( P∨ Q∨ R)&
( P∨ Q∨ R) 2ア&I
2 (ウ) ~Q 8イ&I
2 (エ) ~P&~Q 7ウ&I
オ(オ) R A
オ(カ) Q∨ R オ∨I
オ(キ) P∨ Q∨ R ∨I
2 オ(ク) ~( P∨ Q∨ R)&
( P∨ Q∨ R) 2キ&I
2 (ケ) ~R オクRAA
2 (コ) ~P&~Q&~R エケ&I
12 (サ) ~(~P&~Q&~R)&
(~P&~Q&~R) 1コ&I
1 (シ)~~( P∨ Q∨ R) 2サRAA
1 (ス) ( P∨ Q∨ R) シDN
従って、
(08)により、
(09)
① P∨ Q∨ R
② ~(~P&~Q&~R)
に於いて、
①=② である(ド・モルガンの法則)。
従って、
(09)により、
(10)
③ ~(P∨ Q∨ R)
④ ~~(~P&~Q&~R)
に於いて、
③=④ である(ド・モルガンの法則)。
従って、
(10)により、
(11)
「二重否定」により、
③ ~(P∨ Q∨ R)
④ (~P&~Q&~R)
に於いて、
③=④ である(ド・モルガンの法則)。
然るに、
(12)
1(1) ~{(P∨~Q∨R)∨ (~P&Q&~R)} A
1(2) ~(P∨~Q∨R)&~(~P&Q&~R) 1ド・モルガンの法則
1(3) ~(P∨~Q∨R) 2&E
1(4) (~P&Q&~R) 3ド・モルガンの法則
1(5) ~(~P&Q&~R) 2&E
1(6) (~P&Q&~R)&~(~P&Q&~R) 45&I
(7)~~{(P∨~Q∨R)∨ (~P&Q&~R)} 16RAA
(8) (P∨~Q∨R)∨ (~P&Q&~R) 7DN
然るに、
(13)
①( P∨~Q∨ R)
②(~P& Q&~R)
に於いて、
① が「真」であれば、② は「偽」であり、
② が「真」であれば、① は「偽」である。
従って、
(07)(13)により、
(14)
① ~P(Pでない)。
② P(Pである)。
に於いても、
①( P∨~Q∨ R)
②(~P& Q&~R)
に於いても、
① が「真」であれば、② は「偽」であり、
② が「真」であれば、① は「偽」である。
従って、
(06)(14)により、
(15)
① ~P∨P(Pでないか、または、Pである)。
②(P∨~Q∨R)∨(~P&Q&~R)
に於いて、
① が「排中律」である以上、
② も「排中律」である。
令和5年2月17日、毛利太。
(ⅰ)
1 (1) P∨ Q A
2 (2) ~P&~Q A
3 (3) P A
2 (4) ~P 2&E
23 (5) P&~P 34&I
3 (6)~(~P&~Q) 25RAA
7(7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7(9) Q&~Q 78&I
7(ア)~(~P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(~P&~Q) 1367ア∨E
(ⅱ)
1 (1) ~(~P&~Q) A
2 (2) ~( P∨ Q) A
3 (3) P A
3 (4) P∨ Q 3∨I
23 (5) ~( P∨ Q)&
( P∨ Q) 24&I
2 (6) ~P 35RAA
7(7) Q A
7(8) P∨ Q 7∨I
2 7(9) ~( P∨ Q)&
( P∨ Q) 27&I
2 (ア) ~Q 79RAA
2 (イ) ~P&~Q 6ア&I
12 (ウ) ~(~P&~Q)&
(~P&~Q) 1ウ&I
1 (エ)~~( P∨ Q) 2ウRAA
1 (オ) P∨ Q エDN
従って、
(01)により、
(02)
① P∨ Q
② ~(~P&~Q)
に於いて、
①=② である(ド・モルガンの法則)。
従って、
(02)により、
(03)
③ ~( P∨ Q)
④ ~~(~P&~Q)
に於いて、
③=④ である(ド・モルガンの法則)。
従って、
(03)により、
(04)
③ ~( P∨ Q)
④ (~P&~Q)
に於いて、
③=④ である(ド・モルガンの法則)。
然るに、
(05)
1(1) P&~P A
(2)~(P&~P) 11RAA
(3) ~P∨ P 2ド・モルガンの法則
然るに、
(06)
~P∨P(Pでないか、または、Pである)。
は、「排中律」である。
然るに、
(07)
① ~P(Pでない)。
② P(Pである)。
に於いて、
① が「真」であれば、② は「偽」であり、
② が「真」であれば、① は「偽」である。
然るに、
(08)
(ⅰ)
1 (1) P∨ Q∨ R A
2 (2) ~P&~Q&~R A
1 (3) (P∨ Q)∨R 1結合法則
4 (4) (P∨ Q) A
5 (5) P A
2 (6) ~P 2&E
2 5 (7) P&~P 56&I
5 (8)~(~P&~Q&~R) 27RAA
9 (9) Q A
2 (ア) ~Q 2&E
2 9 (イ) Q&~Q 9ア&I
9 (ウ)~(~P&~Q&~R) 29RAA
4 (エ)~(~P&~Q&~R) 4589ウ∨E
オ(オ) R A
2 (カ) ~R 2&E
2 オ(キ) R&~R オカ&I
オ(ク)~(~P&~Q&~R) 2キRAA
1 (ケ)~(~P&~Q&~R) 34エオク∨E
12 (コ)~(~P&~Q&~R)&
(~P&~Q&~R) 2ケ&I
1 (サ)~(~P&~Q&~R) 2コRAA
(ⅱ)
1 (1) ~(~P&~Q&~R) A
2 (2) ~( P∨ Q∨ R) A
3 (3) P A
3 (4) P∨ Q 3∨I
3 (5) P∨ Q∨ R 34∨I
23 (6) ~( P∨ Q∨ R)&
( P∨ Q∨ R) 25&I
2 (7) ~P 36RAA
8 (8) Q A
8 (9) P∨ Q 8∨I
8 (ア) P∨ Q∨ R 9∨I
2 8 (イ) ~( P∨ Q∨ R)&
( P∨ Q∨ R) 2ア&I
2 (ウ) ~Q 8イ&I
2 (エ) ~P&~Q 7ウ&I
オ(オ) R A
オ(カ) Q∨ R オ∨I
オ(キ) P∨ Q∨ R ∨I
2 オ(ク) ~( P∨ Q∨ R)&
( P∨ Q∨ R) 2キ&I
2 (ケ) ~R オクRAA
2 (コ) ~P&~Q&~R エケ&I
12 (サ) ~(~P&~Q&~R)&
(~P&~Q&~R) 1コ&I
1 (シ)~~( P∨ Q∨ R) 2サRAA
1 (ス) ( P∨ Q∨ R) シDN
従って、
(08)により、
(09)
① P∨ Q∨ R
② ~(~P&~Q&~R)
に於いて、
①=② である(ド・モルガンの法則)。
従って、
(09)により、
(10)
③ ~(P∨ Q∨ R)
④ ~~(~P&~Q&~R)
に於いて、
③=④ である(ド・モルガンの法則)。
従って、
(10)により、
(11)
「二重否定」により、
③ ~(P∨ Q∨ R)
④ (~P&~Q&~R)
に於いて、
③=④ である(ド・モルガンの法則)。
然るに、
(12)
1(1) ~{(P∨~Q∨R)∨ (~P&Q&~R)} A
1(2) ~(P∨~Q∨R)&~(~P&Q&~R) 1ド・モルガンの法則
1(3) ~(P∨~Q∨R) 2&E
1(4) (~P&Q&~R) 3ド・モルガンの法則
1(5) ~(~P&Q&~R) 2&E
1(6) (~P&Q&~R)&~(~P&Q&~R) 45&I
(7)~~{(P∨~Q∨R)∨ (~P&Q&~R)} 16RAA
(8) (P∨~Q∨R)∨ (~P&Q&~R) 7DN
然るに、
(13)
①( P∨~Q∨ R)
②(~P& Q&~R)
に於いて、
① が「真」であれば、② は「偽」であり、
② が「真」であれば、① は「偽」である。
従って、
(07)(13)により、
(14)
① ~P(Pでない)。
② P(Pである)。
に於いても、
①( P∨~Q∨ R)
②(~P& Q&~R)
に於いても、
① が「真」であれば、② は「偽」であり、
② が「真」であれば、① は「偽」である。
従って、
(06)(14)により、
(15)
① ~P∨P(Pでないか、または、Pである)。
②(P∨~Q∨R)∨(~P&Q&~R)
に於いて、
① が「排中律」である以上、
② も「排中律」である。
令和5年2月17日、毛利太。
2023年2月15日水曜日
「偽なる命題」は「偽なる命題」に「等しい」。
(01)
(l)~P&~Q├ P⇔Q
1(1)~P&~Q A
1(2)~P 1&E
1(3)~P∨ Q 2∨I
1(4) P→ Q 3含意の定義
1(5) ~Q 1&E
1(6)~Q∨P 5∨I
1(7) Q→P 6含意の定義
1(8)(P→Q)&
(Q→P) 47&I
1(9) P⇔Q 8Df.⇔
(E.J.レモン、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野英楢 訳、1973年、105頁、練習問題、私の解答)
然るに、
(02)
(l)~P&~Q├ P⇔Q
1 (1) ~P&~Q A
2 (2) P&~Q A
1 (3) ~P 1&E
2 (4) P 2&E
12 (5) ~P& P 34&I
1 (6)~(P&~Q) 25RAA
7 (7) P A
8 (8) ~Q A
78 (9) P&~Q 78&I
1 78 (ア)~(P&~Q)&
(P&~Q) 69&I
1 7 (イ) ~~Q 8アRAA
1 7 (ウ) Q イDN
1 (エ) P→ Q 7ウCP
オ (オ) Q&~P A
1 (カ) ~Q 1&E
オ (キ) Q オ&E
1 オ (ク) ~Q&Q カキ&I
1 (ケ)~(Q&~P) オクRAA
コ (コ) Q A
サ(サ) ~P A
コサ(シ) Q&~P コサ&I
1 コサ(ス)~(Q&~P)&
(Q&~P) ケシ&I
1 コ (セ) ~~P サスRAA
1 コ (ソ) P セDN
1 (タ) Q→ P コソCP
1 (チ) (P→Q)&
(Q→P) エタ&I
1 (ツ) P⇔Q チDf.⇔
(E.J.レモン、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野英楢 訳、1973年、105頁、練習問題、私の別解答)
従って、
(01)(02)により、
(03)
いづれにせよ、
(l)~P&~Q├ P⇔Q
といふ「推論」は「妥当」である。
従って、
(03)により、
(04)
「偽なる命題」は「偽なる命題」に「等しい」。
といふ「命題」は「真」である。
然るに、
(05)
あるいは、
「偽なる命題」は「偽なる命題」に「等しい」。
といふ「言ひ方」は、幾分、「奇異(哲学的?)」に聞こえるかも知れない。
然るに、
(06)
「偽なる命題」は「偽なる命題」に「等しい」。
といふのは、
「偽なる命題(の真理値)」と「偽なる命題(の真理値)」は「等しい」。
といふことに、過ぎない。
然るに、
(07)
「偽なる命題(の真理値)」と「偽なる命題(の真理値)」は「等しい」。
といふことは、
「偽なる命題」と「偽なる命題」は、「両方とも偽である」。
といふことである。
然るに、
(08)
「偽なる命題」と「偽なる命題」は、「両方とも偽である」。
といふのであれば、当然、
「真なる命題」と「真なる命題」は、「両方とも真である」。
然るに、
(09)
(i)P&Q├ P⇔Q
1(1) P&Q A
1(2) Q 1&E
1(3)~P∨Q 2∨I
1(4) P→Q 3含意の定義
1(5) P 1&E
1(6)~Q∨P 5∨I
1(7) Q→P 6含意の定義
1(8)(P→Q)&
(Q→P) 47&I
1(9) P⇔Q 8Df.⇔
従って、
(01)~(09)により、
(10)
① P& Q├ P⇔Q
② ~P&~Q├ P⇔Q
といふ「連式」により、
①「真なる命題」と「真なる命題」は、「真理値が等しい(両方とも真である)」。
②「偽なる命題」と「偽なる命題」は、「真理値が等しい(両方とも偽である)」。
然るに、
(11)
(j)P&~Q├ ~(P⇔Q)
1(1) P&~Q A
1(2)~(~P∨Q) 1ド・モルガンの法則
1(3) ~(P→Q) 2含意の定義
1(4) ~(P→Q)∨
~(Q→P) 3∨I
1(5)~{(P→Q)&
(Q→P)} 4ド・モルガンの法則
1(6) ~(P⇔Q) 5Df.⇔
(k)~P&Q├ ~(P⇔Q)
1(1) ~P& Q A
1(2)~(P∨~Q) 1ド・モルガンの法則
1(3)~(~Q∨P) 2交換法則
1(4) ~(Q→P) 3含意の定義
1(5) ~(P→Q)∨
~(Q→P) 5∨I
1(6)~{(P→Q)&
(Q→P)} 4ド・モルガンの法則
1(7) ~(P⇔Q) 6Df.⇔
(E.J.レモン、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野英楢 訳、1973年、105頁、練習問題、私の解答)
従って、
(10)(11)により、
(12)
① P& Q├ P⇔Q
② ~P&~Q├ P⇔Q
③ P&~Q├ ~(P⇔Q)
④ ~P& Q├ ~(P⇔Q)
といふ「連式」により、
①「真なる命題」と「真なる命題」は、「真理値が等しい(両方とも真である)」。
②「偽なる命題」と「偽なる命題」は、「真理値が等しい(両方とも偽である)」。
③「真なる命題」と「偽なる命題」は、「真理値が等しくない」。
④「偽なる命題」と「真なる命題」も、「真理値が等しくない」。
令和5年2月15日、毛利太。
(l)~P&~Q├ P⇔Q
1(1)~P&~Q A
1(2)~P 1&E
1(3)~P∨ Q 2∨I
1(4) P→ Q 3含意の定義
1(5) ~Q 1&E
1(6)~Q∨P 5∨I
1(7) Q→P 6含意の定義
1(8)(P→Q)&
(Q→P) 47&I
1(9) P⇔Q 8Df.⇔
(E.J.レモン、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野英楢 訳、1973年、105頁、練習問題、私の解答)
然るに、
(02)
(l)~P&~Q├ P⇔Q
1 (1) ~P&~Q A
2 (2) P&~Q A
1 (3) ~P 1&E
2 (4) P 2&E
12 (5) ~P& P 34&I
1 (6)~(P&~Q) 25RAA
7 (7) P A
8 (8) ~Q A
78 (9) P&~Q 78&I
1 78 (ア)~(P&~Q)&
(P&~Q) 69&I
1 7 (イ) ~~Q 8アRAA
1 7 (ウ) Q イDN
1 (エ) P→ Q 7ウCP
オ (オ) Q&~P A
1 (カ) ~Q 1&E
オ (キ) Q オ&E
1 オ (ク) ~Q&Q カキ&I
1 (ケ)~(Q&~P) オクRAA
コ (コ) Q A
サ(サ) ~P A
コサ(シ) Q&~P コサ&I
1 コサ(ス)~(Q&~P)&
(Q&~P) ケシ&I
1 コ (セ) ~~P サスRAA
1 コ (ソ) P セDN
1 (タ) Q→ P コソCP
1 (チ) (P→Q)&
(Q→P) エタ&I
1 (ツ) P⇔Q チDf.⇔
(E.J.レモン、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野英楢 訳、1973年、105頁、練習問題、私の別解答)
従って、
(01)(02)により、
(03)
いづれにせよ、
(l)~P&~Q├ P⇔Q
といふ「推論」は「妥当」である。
従って、
(03)により、
(04)
「偽なる命題」は「偽なる命題」に「等しい」。
といふ「命題」は「真」である。
然るに、
(05)
あるいは、
「偽なる命題」は「偽なる命題」に「等しい」。
といふ「言ひ方」は、幾分、「奇異(哲学的?)」に聞こえるかも知れない。
然るに、
(06)
「偽なる命題」は「偽なる命題」に「等しい」。
といふのは、
「偽なる命題(の真理値)」と「偽なる命題(の真理値)」は「等しい」。
といふことに、過ぎない。
然るに、
(07)
「偽なる命題(の真理値)」と「偽なる命題(の真理値)」は「等しい」。
といふことは、
「偽なる命題」と「偽なる命題」は、「両方とも偽である」。
といふことである。
然るに、
(08)
「偽なる命題」と「偽なる命題」は、「両方とも偽である」。
といふのであれば、当然、
「真なる命題」と「真なる命題」は、「両方とも真である」。
然るに、
(09)
(i)P&Q├ P⇔Q
1(1) P&Q A
1(2) Q 1&E
1(3)~P∨Q 2∨I
1(4) P→Q 3含意の定義
1(5) P 1&E
1(6)~Q∨P 5∨I
1(7) Q→P 6含意の定義
1(8)(P→Q)&
(Q→P) 47&I
1(9) P⇔Q 8Df.⇔
従って、
(01)~(09)により、
(10)
① P& Q├ P⇔Q
② ~P&~Q├ P⇔Q
といふ「連式」により、
①「真なる命題」と「真なる命題」は、「真理値が等しい(両方とも真である)」。
②「偽なる命題」と「偽なる命題」は、「真理値が等しい(両方とも偽である)」。
然るに、
(11)
(j)P&~Q├ ~(P⇔Q)
1(1) P&~Q A
1(2)~(~P∨Q) 1ド・モルガンの法則
1(3) ~(P→Q) 2含意の定義
1(4) ~(P→Q)∨
~(Q→P) 3∨I
1(5)~{(P→Q)&
(Q→P)} 4ド・モルガンの法則
1(6) ~(P⇔Q) 5Df.⇔
(k)~P&Q├ ~(P⇔Q)
1(1) ~P& Q A
1(2)~(P∨~Q) 1ド・モルガンの法則
1(3)~(~Q∨P) 2交換法則
1(4) ~(Q→P) 3含意の定義
1(5) ~(P→Q)∨
~(Q→P) 5∨I
1(6)~{(P→Q)&
(Q→P)} 4ド・モルガンの法則
1(7) ~(P⇔Q) 6Df.⇔
(E.J.レモン、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野英楢 訳、1973年、105頁、練習問題、私の解答)
従って、
(10)(11)により、
(12)
① P& Q├ P⇔Q
② ~P&~Q├ P⇔Q
③ P&~Q├ ~(P⇔Q)
④ ~P& Q├ ~(P⇔Q)
といふ「連式」により、
①「真なる命題」と「真なる命題」は、「真理値が等しい(両方とも真である)」。
②「偽なる命題」と「偽なる命題」は、「真理値が等しい(両方とも偽である)」。
③「真なる命題」と「偽なる命題」は、「真理値が等しくない」。
④「偽なる命題」と「真なる命題」も、「真理値が等しくない」。
令和5年2月15日、毛利太。
2023年2月13日月曜日
「象は鼻が長い」の「述語論理」と「直観主義論理」。
(01)
① 象は鼻が長い。然るに、
② 兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
③ 象は兎ではない。
といふ「推論」は「妥当」である。
然るに、
(02)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∃z(~鼻zx&長z)} A
2 (2)∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)} A
1 (3) 象a→∃y(鼻ya&長y)&~∃z(~鼻za&長z) 1UE
2 (4) 兎a→∃z(耳za&~鼻za&長z) 2UE
5 (5) 兎a A
25 (6) ∃z(耳za&~鼻za&長z) 45MPP
7(7) 耳ba&~鼻ba&長b A
7(8) ~鼻ba&長b 7&E
7(9) ∃z(~鼻za&長z) 8EI
25 (ア) ∃z(~鼻za&長z) 679EE
25 (イ) ~∃y(鼻ya&長y)∨ ∃z(~鼻za&長z) ア∨I
25 (ウ) ~{∃y(鼻ya&長y)&~∃z(~鼻za&長z) イ、ド・モルガンの法則
125 (エ) ~象a 3ウMTT
12 (オ) 兎a→~象a 5エCP
カ(カ) 象a A
カ(キ) ~~象a キ「二重否定の法則」
12 カ(ク) ~兎a オキMTT
12 (ケ) 象a→~兎a カクCP
12 (コ)∀x(象x→~兎x) ケUI
従って、
(02)により、
(03)
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∃z(~鼻zx&長z)}。然るに、
② ∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)}。従って、
③ ∀x(象x→~兎x)。
といふ「推論」、すなはち、
① すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、yは長い)が、あるzが(xの鼻ではなくて、zが長い)といふことはない}。然るに、
② すべてのxについて{xが兎であるならば、zはxの耳であって、xの鼻ではなく、zは長い}。
③ すべてのxについて(xが象であるならば、xは兎ではない)。
といふ「推論」は、『述語論理』としても「妥当」である。
然るに、
(01)(03)により、
(04)
② すべてのxについて{xが兎であるならば、zはxの耳であって、xの鼻ではなく、zは長い}。
③ すべてのxについて(xが象であるならば、xは兎ではない)。
といふことは、
② 兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
③ 象は兎ではない。
といふことに、他ならない。
従って、
(01)(03)(04)により、
(05)
① 象は鼻が長い。
といふ「日本語」は、『述語論理』に「翻訳」した場合は、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∃z(~鼻zx&長z)}。
① すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、yは長い)が、あるzが(xの鼻ではなくて、zが長い)といふことはない}。
といふ「意味」、すなはち、
① 象は鼻が長く、鼻以外は長くない。
といふ「意味」になる。
従って、
(01)(05)により、
(06)
① 象は鼻が長い。
といふ「日本語」は、
① 象は鼻が長(く、鼻以外は長くな)い。
といふ「意味」であるからこそ、
① 象は鼻が長い。然るに、
② 兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
③ 象は兎ではない。
といふ「推論」は『妥当』である。
然るに、
(07)
直観主義論理(intuitionistic logic):
したがって、直観主義においては、「ある命題かその命題の否定かのどちらかが必ず真である」という排中律(A∨~A)は認められない。
また、Aではないことが真ではないからといって、Aが真であるとは言えないから、二重否定の法則(~~A→A)も認められない。
(したがって背理法の使用も制限される。)
従って、
(02)(07)により、
(08)
「直観主義論理」の場合は、
12 (オ) 兎a→~象a 5エCP
カ(カ) 象a A
カ(キ) ~~象a キ「二重否定の法則」
12カ(ク)~兎a オキMTT
12 (ケ) 象a→~兎a
に於いて、
カ(カ) 象a A
カ(キ) ~~象a キ「二重否定の法則」
は、「認められない」。
従って、
(02)(03)(08)により、
(09)
「直観主義論理」の場合は、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∃z(~鼻zx&長z)}。然るに、
② ∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)}。従って、
③ ∀x(象x→~兎x)。
といふ「推論」は『妥当』ではない。
従って、
(01)(02)(06)(09)により、
(10)
「直観主義論理」からすると、
① 象は鼻が長い。然るに、
② 兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
③ 象は兎ではない。
といふ「推論」は「妥当」ではない。
といふ、ことになるが、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∃z(~鼻zx&長z)}。然るに、
② ∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)}。従って、
③ ∀x(象x→~兎x)。
といふ「推論」、すなはち、
① 象は鼻が長(く、鼻以外は長くな)い。然るに、
② 兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
③ 象は兎ではない。
といふ「推論」は、明らかに、「妥当」である。
従って、
(10)により、
(11)
「日本語」といふ「視点」からすれば、
「直観主義論理」は、「メチャクチャな論理」である。
令和5年2月13日、毛利太。
① 象は鼻が長い。然るに、
② 兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
③ 象は兎ではない。
といふ「推論」は「妥当」である。
然るに、
(02)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∃z(~鼻zx&長z)} A
2 (2)∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)} A
1 (3) 象a→∃y(鼻ya&長y)&~∃z(~鼻za&長z) 1UE
2 (4) 兎a→∃z(耳za&~鼻za&長z) 2UE
5 (5) 兎a A
25 (6) ∃z(耳za&~鼻za&長z) 45MPP
7(7) 耳ba&~鼻ba&長b A
7(8) ~鼻ba&長b 7&E
7(9) ∃z(~鼻za&長z) 8EI
25 (ア) ∃z(~鼻za&長z) 679EE
25 (イ) ~∃y(鼻ya&長y)∨ ∃z(~鼻za&長z) ア∨I
25 (ウ) ~{∃y(鼻ya&長y)&~∃z(~鼻za&長z) イ、ド・モルガンの法則
125 (エ) ~象a 3ウMTT
12 (オ) 兎a→~象a 5エCP
カ(カ) 象a A
カ(キ) ~~象a キ「二重否定の法則」
12 カ(ク) ~兎a オキMTT
12 (ケ) 象a→~兎a カクCP
12 (コ)∀x(象x→~兎x) ケUI
従って、
(02)により、
(03)
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∃z(~鼻zx&長z)}。然るに、
② ∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)}。従って、
③ ∀x(象x→~兎x)。
といふ「推論」、すなはち、
① すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、yは長い)が、あるzが(xの鼻ではなくて、zが長い)といふことはない}。然るに、
② すべてのxについて{xが兎であるならば、zはxの耳であって、xの鼻ではなく、zは長い}。
③ すべてのxについて(xが象であるならば、xは兎ではない)。
といふ「推論」は、『述語論理』としても「妥当」である。
然るに、
(01)(03)により、
(04)
② すべてのxについて{xが兎であるならば、zはxの耳であって、xの鼻ではなく、zは長い}。
③ すべてのxについて(xが象であるならば、xは兎ではない)。
といふことは、
② 兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
③ 象は兎ではない。
といふことに、他ならない。
従って、
(01)(03)(04)により、
(05)
① 象は鼻が長い。
といふ「日本語」は、『述語論理』に「翻訳」した場合は、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∃z(~鼻zx&長z)}。
① すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、yは長い)が、あるzが(xの鼻ではなくて、zが長い)といふことはない}。
といふ「意味」、すなはち、
① 象は鼻が長く、鼻以外は長くない。
といふ「意味」になる。
従って、
(01)(05)により、
(06)
① 象は鼻が長い。
といふ「日本語」は、
① 象は鼻が長(く、鼻以外は長くな)い。
といふ「意味」であるからこそ、
① 象は鼻が長い。然るに、
② 兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
③ 象は兎ではない。
といふ「推論」は『妥当』である。
然るに、
(07)
直観主義論理(intuitionistic logic):
したがって、直観主義においては、「ある命題かその命題の否定かのどちらかが必ず真である」という排中律(A∨~A)は認められない。
また、Aではないことが真ではないからといって、Aが真であるとは言えないから、二重否定の法則(~~A→A)も認められない。
(したがって背理法の使用も制限される。)
従って、
(02)(07)により、
(08)
「直観主義論理」の場合は、
12 (オ) 兎a→~象a 5エCP
カ(カ) 象a A
カ(キ) ~~象a キ「二重否定の法則」
12カ(ク)~兎a オキMTT
12 (ケ) 象a→~兎a
に於いて、
カ(カ) 象a A
カ(キ) ~~象a キ「二重否定の法則」
は、「認められない」。
従って、
(02)(03)(08)により、
(09)
「直観主義論理」の場合は、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∃z(~鼻zx&長z)}。然るに、
② ∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)}。従って、
③ ∀x(象x→~兎x)。
といふ「推論」は『妥当』ではない。
従って、
(01)(02)(06)(09)により、
(10)
「直観主義論理」からすると、
① 象は鼻が長い。然るに、
② 兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
③ 象は兎ではない。
といふ「推論」は「妥当」ではない。
といふ、ことになるが、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∃z(~鼻zx&長z)}。然るに、
② ∀x{兎x→∃z(耳zx&~鼻zx&長z)}。従って、
③ ∀x(象x→~兎x)。
といふ「推論」、すなはち、
① 象は鼻が長(く、鼻以外は長くな)い。然るに、
② 兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
③ 象は兎ではない。
といふ「推論」は、明らかに、「妥当」である。
従って、
(10)により、
(11)
「日本語」といふ「視点」からすれば、
「直観主義論理」は、「メチャクチャな論理」である。
令和5年2月13日、毛利太。
「数学の原理(PM)」の「公理1」は「排中律」である。
(01)
① (P∨P)→P
② ~P∨P
に於いて、
① は「数学の原理(PM)」の「公理1」であって、
② は「排中律(Law of excluded middle)」である。
然るに、
(02)
(ⅰ)
1 (1) P→Q A
2 (2) ~(~P∨Q) A
3(3) ~P A
3(4) ~P∨Q 3∨I
23(5) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 24&I
2 (6) ~~P 35RAA
2 (7) P 6DN
12 (8) Q 17MPP
12 (9) ~P∨Q 8∨I
12 (ア) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 29&I
1 (イ)~~(~P∨Q) 2アRAA
1 (ウ) ~P∨Q イDN
(ⅱ)
1 (1) ~P∨ Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P&~Q) 25RAA
7 (7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7 (9) Q&~Q 78&I
7 (ア)~(P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(P&~Q) 1367ア∨E
ウ (ウ) P A
エ(エ) ~Q A
ウエ(オ) P&~Q ウエ&I
1 ウエ(カ)~(P&~Q)&
(P&~Q) イオ&I
1 ウ (キ) ~~Q エカRAA
1 ウ (ク) Q キDN
1 (ケ) P→ Q ウクCP
従って、
(02)により、
(03)
① P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
①=② である(含意の定義)
然るに、
(04)
(ⅲ)
1 (1)~(P& Q) A
2 (2) P A
3(3) Q A
23(4) P& Q 23&I
123(5)~(P& Q)&
(P& Q) 14&I
12 (6) ~Q 35RAA
1 (7) P→~Q 26CP
1 (8) ~P∨~Q 7含意の定義
(ⅳ)
1 (1) ~P∨~Q 1
1 (2) P→~Q 1含意の定義
3 (3) P& Q A
3 (4) P 3&E
13 (5) ~Q 24MPP
3 (6) Q 3&E
13 (7) ~Q&Q 56&I
1 (8)~(P& Q) 37RAA
従って、
(04)により、
(05)
③ ~(P& Q)
④ ~P∨~Q
に於いて、
③=④ である(ド・モルガンの法則)
従って、
(03)(05)により、
(06)
① P→ Q
② ~P∨ Q
③ ~(P& Q)
④ ~P∨~Q
に於いて、
①=② であって(含意の定義)、
③=④ であって(ド・モルガンの法則)。
然るに、
(07)
(ⅴ)
1 (1) (P∨P)→P A
1 (2)~(P∨P)∨P 1含意の定義
3 (3)~(P∨P) A
3 (4)~P&~P 3ド・モルガンの法則
3 (5) ~P 4&E
3 (6) ~P∨ P 5∨I
7(8) P A
7(9) ~P∨ P 7∨I
1 (ア) ~P∨ P 13679∨E
(ⅵ)
1 (1) ~P∨ P A
1 (2) P→ P 1含意の定義
2 (3) P∨P A
4 (4) P A
1 4 (5) P 24MPP
6(6) P A
1 6(7) P 26MPP
12 (8) P 34567∨E
1 (9)(P∨P)→P 28CP
従って、
(01)(07)により、
(08)
「含意の定義・ド・モルガンの法則」により、
① (P∨P)→P
② ~P∨P
に於いて、すなはち、
①(Pであるか、またはPである)ならばPである。
② Pでないか、または、Pである。
に於いて、すなはち、
① は「数学の原理(PM)」の「公理1」であって、
② は「排中律」である。
に於いて、
①=② である。
令和5年2月13日、毛利太。
① (P∨P)→P
② ~P∨P
に於いて、
① は「数学の原理(PM)」の「公理1」であって、
② は「排中律(Law of excluded middle)」である。
然るに、
(02)
(ⅰ)
1 (1) P→Q A
2 (2) ~(~P∨Q) A
3(3) ~P A
3(4) ~P∨Q 3∨I
23(5) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 24&I
2 (6) ~~P 35RAA
2 (7) P 6DN
12 (8) Q 17MPP
12 (9) ~P∨Q 8∨I
12 (ア) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 29&I
1 (イ)~~(~P∨Q) 2アRAA
1 (ウ) ~P∨Q イDN
(ⅱ)
1 (1) ~P∨ Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P&~Q) 25RAA
7 (7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7 (9) Q&~Q 78&I
7 (ア)~(P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(P&~Q) 1367ア∨E
ウ (ウ) P A
エ(エ) ~Q A
ウエ(オ) P&~Q ウエ&I
1 ウエ(カ)~(P&~Q)&
(P&~Q) イオ&I
1 ウ (キ) ~~Q エカRAA
1 ウ (ク) Q キDN
1 (ケ) P→ Q ウクCP
従って、
(02)により、
(03)
① P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
①=② である(含意の定義)
然るに、
(04)
(ⅲ)
1 (1)~(P& Q) A
2 (2) P A
3(3) Q A
23(4) P& Q 23&I
123(5)~(P& Q)&
(P& Q) 14&I
12 (6) ~Q 35RAA
1 (7) P→~Q 26CP
1 (8) ~P∨~Q 7含意の定義
(ⅳ)
1 (1) ~P∨~Q 1
1 (2) P→~Q 1含意の定義
3 (3) P& Q A
3 (4) P 3&E
13 (5) ~Q 24MPP
3 (6) Q 3&E
13 (7) ~Q&Q 56&I
1 (8)~(P& Q) 37RAA
従って、
(04)により、
(05)
③ ~(P& Q)
④ ~P∨~Q
に於いて、
③=④ である(ド・モルガンの法則)
従って、
(03)(05)により、
(06)
① P→ Q
② ~P∨ Q
③ ~(P& Q)
④ ~P∨~Q
に於いて、
①=② であって(含意の定義)、
③=④ であって(ド・モルガンの法則)。
然るに、
(07)
(ⅴ)
1 (1) (P∨P)→P A
1 (2)~(P∨P)∨P 1含意の定義
3 (3)~(P∨P) A
3 (4)~P&~P 3ド・モルガンの法則
3 (5) ~P 4&E
3 (6) ~P∨ P 5∨I
7(8) P A
7(9) ~P∨ P 7∨I
1 (ア) ~P∨ P 13679∨E
(ⅵ)
1 (1) ~P∨ P A
1 (2) P→ P 1含意の定義
2 (3) P∨P A
4 (4) P A
1 4 (5) P 24MPP
6(6) P A
1 6(7) P 26MPP
12 (8) P 34567∨E
1 (9)(P∨P)→P 28CP
従って、
(01)(07)により、
(08)
「含意の定義・ド・モルガンの法則」により、
① (P∨P)→P
② ~P∨P
に於いて、すなはち、
①(Pであるか、またはPである)ならばPである。
② Pでないか、または、Pである。
に於いて、すなはち、
① は「数学の原理(PM)」の「公理1」であって、
② は「排中律」である。
に於いて、
①=② である。
令和5年2月13日、毛利太。
2023年2月12日日曜日
「トートロジー(P&Q→P)」とは。
(01)
(ⅰ)
1 (1) P& Q A
1 (2) P 1&E
1 (3) ~Q∨P 2∨I
1 (4) ~P∨~Q∨P 3∨I
1 (5)(~P∨~Q)∨P 4結合法則
6 (6)(~P∨~Q) A
6 (7)~(P& Q) 6ド・モルガンの法則
6 (8)~(P& Q)∨P 7∨I
9(9) P A
9(ア)~(P& Q)∨P 9∨I
1 (イ)~(P& Q)∨P 1689ア∨E
1 (ウ) (P& Q)→P イ含意の定義
(ⅱ)
1 (1) P&~Q A
1 (2) ~Q 1&E
1 (3) ~Q∨P 2∨I
1 (4) ~P∨~Q∨P 3∨I
1 (5)(~P∨~Q)∨P 4結合法則
6 (6)(~P∨~Q) A
6 (7)~(P& Q) 6ド・モルガンの法則
6 (8)~(P& Q)∨P 7∨I
9(9) P A
9(ア)~(P& Q)∨P 9∨I
1 (イ)~(P& Q)∨P 1689ア∨E
1 (ウ) (P& Q)→P イ含意の定義
(ⅲ)
1 (1) ~P& Q A
1 (2) ~P 1&E
1 (3) ~P∨~Q 2∨I
1 (4) ~P∨~Q∨P 3∨I
1 (5)(~P∨~Q)∨P 4結合法則
6 (6)(~P∨~Q) A
6 (7)~(P& Q) 6ド・モルガンの法則
6 (8)~(P& Q)∨P 7∨I
9(9) P A
9(ア)~(P& Q)∨P 9∨I
1 (イ)~(P& Q)∨P 1689ア∨E
1 (ウ) (P& Q)→P イ含意の定義
(ⅳ)
1 (1) ~P&~Q A
1 (2) ~Q 1&E
1 (3) ~P∨~Q 2∨I
1 (4) ~P∨~Q∨P 3∨I
1 (5)(~P∨~Q)∨P 4結合法則
6 (6)(~P∨~Q) A
6 (7)~(P& Q) 6ド・モルガンの法則
6 (8)~(P& Q)∨P 7∨I
9(9) P A
9(ア)~(P& Q)∨P 9∨I
1 (イ)~(P& Q)∨P 1689ア∨E
1 (ウ) (P& Q)→P イ含意の定義
従って、
(01)により、
(02)
(ⅰ) P& Q├ P&Q→P
(ⅱ) P&~Q├ P&Q→P
(ⅲ)~P& Q├ P&Q→P
(ⅳ) P&~Q├ P&Q→P
従って、
(02)により、
(03)
例 P&Q→P はトートロジー的である。従って、補題により、つぎの4つの連式のすべて導出可能である。
(ⅰ) P, Q├ P&Q→P
(ⅱ) P,~Q├ P&Q→P
(ⅲ)~P, Q├ P&Q→P
(ⅳ) P,~Q├ P&Q→P
(E.J.レモン、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野英楢 訳、1973年、112頁)
然るに、
(04)
(1) P∨~P 排中律
(2) Q∨~Q 排中律
3 (3) P A
4 (4) ~P A
5 (5) Q A
6(6) ~Q A
3 5 (7) P&Q 35&I
3 5 (8) P&Q→P 7定理導入
45 (9)~P&Q 45&I
45 (ア) P&Q→P 9定理導入
5 (イ) P&Q→P 1384ア∨E
3 6(ウ) P&~Q 36&I
3 6(エ) P&Q→P ウ定理導入
4 6(オ)~P&~Q 46&I
4 6(カ) P&Q→P オ定理導入
6(キ) P&Q→P 13エ4カ∨E
(ク) P&Q→P 25イ6キ∨E
(E.J.レモン、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野英楢 訳、1973年、113頁改)
従って、
(01)~(04)により、
(05)
P=Aは日本人である。
Q=Aは、男性である。
として、
P&Q→P=「Aさんが日本人の男性であるならば、Aさんは日本人である。」
といふ「恒真命題(トートロジー)」は、
(ⅰ)Aさんは日本人の男性である(太郎である)。
(ⅱ)Aさんは日本人の女性である(花子である)。
(ⅲ)Aさんは米国人の男性である(トムである)。
(ⅱ)Aさんは米国人の女性である(エマである)。
としても、「真」である。
然るに、
(06)
「Aさんが日本人の男性であるならば、Aさんは日本人である。」
といふ「命題」が「真(本当)」であることは、「誰もが、納得できる」。
然るに、
(07)
トートロジー(英語:tautology, ギリシャ語:ταυτολογία, 語源はギリシャ語で「同じ」を意味するταυτοから)とは、ある事柄を述べるのに、同義語[1]または類語[2]または同語[3]を反復させる修辞技法のこと。同義語反復、類語反復、同語反復等と訳される。関連した概念に冗語があり、しばしば同じ意味で使われることもある。また、撞着語法はトートロジーの反対の技法である。(ウィキペディア)。
従って、
(05)(06)(07)により、
(08)
「Aさんが日本人の男性であるならば、Aさんは日本人である。」
といふ「命題」が「恒真(トートロジー)」であるといふことは、
(ⅰ)Aさんは日本人の男性である(太郎である)。
(ⅱ)Aさんは日本人の女性である(花子である)。
(ⅲ)Aさんは米国人の男性である(トムである)。
(ⅱ)Aさんは米国人の女性である(エマである)。
であったとしても、
「Aさんが日本人の男性であるならば、Aさんは日本人である。」
といふ「命題」が「真(本当)」である。
といふ「意味」である。
といふことを「知ってゐる人」は、あるいは、「多くはゐない」。
令和5年2月12日、毛利太。
(ⅰ)
1 (1) P& Q A
1 (2) P 1&E
1 (3) ~Q∨P 2∨I
1 (4) ~P∨~Q∨P 3∨I
1 (5)(~P∨~Q)∨P 4結合法則
6 (6)(~P∨~Q) A
6 (7)~(P& Q) 6ド・モルガンの法則
6 (8)~(P& Q)∨P 7∨I
9(9) P A
9(ア)~(P& Q)∨P 9∨I
1 (イ)~(P& Q)∨P 1689ア∨E
1 (ウ) (P& Q)→P イ含意の定義
(ⅱ)
1 (1) P&~Q A
1 (2) ~Q 1&E
1 (3) ~Q∨P 2∨I
1 (4) ~P∨~Q∨P 3∨I
1 (5)(~P∨~Q)∨P 4結合法則
6 (6)(~P∨~Q) A
6 (7)~(P& Q) 6ド・モルガンの法則
6 (8)~(P& Q)∨P 7∨I
9(9) P A
9(ア)~(P& Q)∨P 9∨I
1 (イ)~(P& Q)∨P 1689ア∨E
1 (ウ) (P& Q)→P イ含意の定義
(ⅲ)
1 (1) ~P& Q A
1 (2) ~P 1&E
1 (3) ~P∨~Q 2∨I
1 (4) ~P∨~Q∨P 3∨I
1 (5)(~P∨~Q)∨P 4結合法則
6 (6)(~P∨~Q) A
6 (7)~(P& Q) 6ド・モルガンの法則
6 (8)~(P& Q)∨P 7∨I
9(9) P A
9(ア)~(P& Q)∨P 9∨I
1 (イ)~(P& Q)∨P 1689ア∨E
1 (ウ) (P& Q)→P イ含意の定義
(ⅳ)
1 (1) ~P&~Q A
1 (2) ~Q 1&E
1 (3) ~P∨~Q 2∨I
1 (4) ~P∨~Q∨P 3∨I
1 (5)(~P∨~Q)∨P 4結合法則
6 (6)(~P∨~Q) A
6 (7)~(P& Q) 6ド・モルガンの法則
6 (8)~(P& Q)∨P 7∨I
9(9) P A
9(ア)~(P& Q)∨P 9∨I
1 (イ)~(P& Q)∨P 1689ア∨E
1 (ウ) (P& Q)→P イ含意の定義
従って、
(01)により、
(02)
(ⅰ) P& Q├ P&Q→P
(ⅱ) P&~Q├ P&Q→P
(ⅲ)~P& Q├ P&Q→P
(ⅳ) P&~Q├ P&Q→P
従って、
(02)により、
(03)
例 P&Q→P はトートロジー的である。従って、補題により、つぎの4つの連式のすべて導出可能である。
(ⅰ) P, Q├ P&Q→P
(ⅱ) P,~Q├ P&Q→P
(ⅲ)~P, Q├ P&Q→P
(ⅳ) P,~Q├ P&Q→P
(E.J.レモン、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野英楢 訳、1973年、112頁)
然るに、
(04)
(1) P∨~P 排中律
(2) Q∨~Q 排中律
3 (3) P A
4 (4) ~P A
5 (5) Q A
6(6) ~Q A
3 5 (7) P&Q 35&I
3 5 (8) P&Q→P 7定理導入
45 (9)~P&Q 45&I
45 (ア) P&Q→P 9定理導入
5 (イ) P&Q→P 1384ア∨E
3 6(ウ) P&~Q 36&I
3 6(エ) P&Q→P ウ定理導入
4 6(オ)~P&~Q 46&I
4 6(カ) P&Q→P オ定理導入
6(キ) P&Q→P 13エ4カ∨E
(ク) P&Q→P 25イ6キ∨E
(E.J.レモン、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野英楢 訳、1973年、113頁改)
従って、
(01)~(04)により、
(05)
P=Aは日本人である。
Q=Aは、男性である。
として、
P&Q→P=「Aさんが日本人の男性であるならば、Aさんは日本人である。」
といふ「恒真命題(トートロジー)」は、
(ⅰ)Aさんは日本人の男性である(太郎である)。
(ⅱ)Aさんは日本人の女性である(花子である)。
(ⅲ)Aさんは米国人の男性である(トムである)。
(ⅱ)Aさんは米国人の女性である(エマである)。
としても、「真」である。
然るに、
(06)
「Aさんが日本人の男性であるならば、Aさんは日本人である。」
といふ「命題」が「真(本当)」であることは、「誰もが、納得できる」。
然るに、
(07)
トートロジー(英語:tautology, ギリシャ語:ταυτολογία, 語源はギリシャ語で「同じ」を意味するταυτοから)とは、ある事柄を述べるのに、同義語[1]または類語[2]または同語[3]を反復させる修辞技法のこと。同義語反復、類語反復、同語反復等と訳される。関連した概念に冗語があり、しばしば同じ意味で使われることもある。また、撞着語法はトートロジーの反対の技法である。(ウィキペディア)。
従って、
(05)(06)(07)により、
(08)
「Aさんが日本人の男性であるならば、Aさんは日本人である。」
といふ「命題」が「恒真(トートロジー)」であるといふことは、
(ⅰ)Aさんは日本人の男性である(太郎である)。
(ⅱ)Aさんは日本人の女性である(花子である)。
(ⅲ)Aさんは米国人の男性である(トムである)。
(ⅱ)Aさんは米国人の女性である(エマである)。
であったとしても、
「Aさんが日本人の男性であるならば、Aさんは日本人である。」
といふ「命題」が「真(本当)」である。
といふ「意味」である。
といふことを「知ってゐる人」は、あるいは、「多くはゐない」。
令和5年2月12日、毛利太。
2023年2月11日土曜日
「恒真式」としての「パースの法則」。
(01)
①((P→Q)→P)→P
①((PならばQ)ならばP)ならばPである。
は、「パースの法則」である。
然るに、
(02)
1 (1) (P→ Q)→P A
1 (2) ~(P→ Q)∨P 1含意の定義
3 (3) ~(P→ Q) A
3 (4)~(~P∨ Q) 3含意の定義
3 (5) P&~Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) P 5&E
7(7) P A
1 (8) P 13677∨E
(9) ((P→ Q)→P)→P 18CP
といふ「計算」は「正しい」。
従って、
(02)により、
(03)
1 (1) (P→ Q)→P A
1 (2) ~(P→ Q)∨P 1含意の定義
3 (3) ~(P→ Q) A
3 (4)~(~P∨ Q) 3含意の定義
3 (5) P&~Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) ~Q 5&E
7(7) P A
1 (8) P 13677∨E
(9) ((P→ Q)→P)→Q 18CP
といふ「計算」は「マチガイ」である。
従って、
(02)(03)により、
(04)
①((P→Q)→P)→P
②((P→Q)→P)→Q
といふ「論理式」に於いて、
① は「証明(導出)可能」であるが、
② は「証明(導出)不能」である。
然るに、
(05)
「健全性定理」により、
「全ての・証明可能な・論理式」は「恒真式(トートロジー)」ではあるが、
「完全性定理」により、
「全ての・証明不能な・論理式」は「恒真式(トートロジー)」ではない。
従って、
(04)(05)により、
(06)
①((P→Q)→P)→P
②((P→Q)→P)→Q
に於いて、
① は「恒に、真(本当)」であるが、
② は「恒に、真(本当)」であるとは「限らない」。
然るに、
(07)
(a)
1(1) ((P→Q)→ P)→P A
1(2) ~((P→Q)→ P)∨P 1含意の定義
1(3)~(~(P→Q)∨ P)∨P 2含意の定義
1(4) ((P→Q)&~P)∨P 3ド・モルガンの法則
1(5) (~P∨Q &~P)∨P 4含意の定義
(b)
1(1) (~P∨Q &~P)∨P A
1(2) ((P→Q)&~P)∨P 含意の定義
1(3)~(~(P→Q)∨ P)∨P 2ド・モルガンの法則
1(4) ~((P→Q)→ P)∨P 3含意の定義
1(5) ((P→Q)→ P)→P 4含意の定義
従って、
(07)により、
(08)
①((P→Q)→P)→P
②((P→Q)→P)→Q
といふ「論理式」は、それぞれ、
①(~P∨Q &~P)∨P
②(~P∨Q &~P)∨Q
といふ「論理式」に「等しい」。
然るに、
(09)
①(~P∨Q&~P)∨真
②(~P∨Q&~P)∨真
であるならば、
① は「真」であり、
② も「真」である。
然るに、
(10)
①(~P∨Q&~P)∨偽
②(~P∨Q&~P)∨偽
であるならば、
①(~偽∨Q&~偽)∨偽
②(~P∨偽&~P)∨偽
であって、
①(~偽∨Q&~偽)∨偽
②(~P∨偽&~P)∨偽
であるならば、
①( 真∨Q& 真)∨偽
②(~P∨偽&~P)∨偽
であって、
① は「真」である。
然るに、
(10)により、
(11)
②(~P∨偽&~P)∨偽
の場合は、
②(~真∨偽&~真)∨偽
であれば、
②( 偽∨偽& 偽)∨偽
であって、
②( 偽∨偽& 偽)∨偽
は、「偽」である。
従って、
(08)~(11)により、
(12)
①((P→Q)→P)→P
②((P→Q)→P)→Q
といふ「論理式」は、それぞれ、
①(~P∨Q &~P)∨P
②(~P∨Q &~P)∨Q
といふ「論理式」に「等しく」、
① は「恒に、真(本当)」であるが、
② は「恒に、真(本当)」であるとは「限らない」。
従って、
従って、
(06)(12)により、
(13)
①((P→Q)→P)→P
②((P→Q)→P)→Q
に於いて、
① は「恒に、真(本当)」であるが、
② は「恒に、真(本当)」であるとは「限らない」。
従って、
(13)により、
(14)
「日本語」で言ふと、
①((PならばQ)ならばP)ならばPである。
②((PならばQ)ならばP)ならばQである。
に於いて、
① は「恒に、真(本当)」であるが、
② は「恒には真(本当)」であるとは「限らない」。
然るに、
(15)
②((PならばQ)ならばP)ならばQである。
③ (PならばQ)ならば(PならばQである)。
に於いて、すなはち、
②((P→Q)→P)→Q
③ (P→Q)→(P→Q)
に於いて、
②=③ ではない。
然るに、
(16)
1(1)(P→Q) A
(2)(P→Q)→(P→Q) 11CP
従って、
(05)(16)により、
(17)
③(P→Q)→(P→Q)
③(PならばQ)ならば(PならばQである)。
は「恒真式(トートロジー)」ではある。
然るに、
(18)
(a)
1(1) (P→Q)→( P→Q) A
1(2) ~(P→Q)∨( P→Q) 1含意の定義
1(3)~(~P∨Q)∨( P→Q) 2含意の定義
1(4)~(~P∨Q)∨(~P∨Q) 3含意の定義
1(5) (P&~Q)∨(~P∨Q) 4ド・モルガンの法則
(b)
1(1) (P&~Q)∨(~P∨Q) A
1(2)~(~P∨Q)∨(~P∨Q) 1ド・モルガンの法則
1(3)~(~P∨Q)∨( P→Q) 2含意の定義
1(4) ~(P→Q)∨( P→Q) 3含意の定義
1(5) (P→Q)→( P→Q) 4含意の定義
従って、
(18)により、
(19)
③(P→ Q)→( P→Q)
④(P&~Q)∨(~P∨Q)
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(20)
④(真&~真)∨(~真∨真)
④(真&~偽)∨(~真∨偽)
④(偽&~真)∨(~偽∨真)
④(偽&~偽)∨(~偽∨偽)
といふ「4通り」は、
④(偽)∨(真)
④(真)∨(偽)
④(偽)∨(真)
④(偽)∨(真)
であるため、「4つ」とも「真」である。
従って、
(19)(20)により、
(21)
③(P→ Q)→( P→Q)
④(P&~Q)∨(~P∨Q)
に於いて、
③=④ であって、
④ は「真」であるため、
③ も「真」である。
従って、
(17)(21)により、
(22)
いづれにせよ、
③(P→Q)→(P→Q)
③(PならばQ)ならば(PならばQである)。
は「恒真式(トートロジー)」ではある。
従って、
(14)(22)により、
(23)
「日本語」で言ふと、
①((PならばQ)ならばP)ならばPである。
②((PならばQ)ならばP)ならばQである。
③ (PならばQ)ならば(PならばQである)。
に於いて、
① は「恒に、真(本当)」である。
② は「恒に、真(本当)」であるとは「限らない」。
③ は「恒に、真(本当)」である。
令和5年2月11日、毛利太。
①((P→Q)→P)→P
①((PならばQ)ならばP)ならばPである。
は、「パースの法則」である。
然るに、
(02)
1 (1) (P→ Q)→P A
1 (2) ~(P→ Q)∨P 1含意の定義
3 (3) ~(P→ Q) A
3 (4)~(~P∨ Q) 3含意の定義
3 (5) P&~Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) P 5&E
7(7) P A
1 (8) P 13677∨E
(9) ((P→ Q)→P)→P 18CP
といふ「計算」は「正しい」。
従って、
(02)により、
(03)
1 (1) (P→ Q)→P A
1 (2) ~(P→ Q)∨P 1含意の定義
3 (3) ~(P→ Q) A
3 (4)~(~P∨ Q) 3含意の定義
3 (5) P&~Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) ~Q 5&E
7(7) P A
1 (8) P 13677∨E
(9) ((P→ Q)→P)→Q 18CP
といふ「計算」は「マチガイ」である。
従って、
(02)(03)により、
(04)
①((P→Q)→P)→P
②((P→Q)→P)→Q
といふ「論理式」に於いて、
① は「証明(導出)可能」であるが、
② は「証明(導出)不能」である。
然るに、
(05)
「健全性定理」により、
「全ての・証明可能な・論理式」は「恒真式(トートロジー)」ではあるが、
「完全性定理」により、
「全ての・証明不能な・論理式」は「恒真式(トートロジー)」ではない。
従って、
(04)(05)により、
(06)
①((P→Q)→P)→P
②((P→Q)→P)→Q
に於いて、
① は「恒に、真(本当)」であるが、
② は「恒に、真(本当)」であるとは「限らない」。
然るに、
(07)
(a)
1(1) ((P→Q)→ P)→P A
1(2) ~((P→Q)→ P)∨P 1含意の定義
1(3)~(~(P→Q)∨ P)∨P 2含意の定義
1(4) ((P→Q)&~P)∨P 3ド・モルガンの法則
1(5) (~P∨Q &~P)∨P 4含意の定義
(b)
1(1) (~P∨Q &~P)∨P A
1(2) ((P→Q)&~P)∨P 含意の定義
1(3)~(~(P→Q)∨ P)∨P 2ド・モルガンの法則
1(4) ~((P→Q)→ P)∨P 3含意の定義
1(5) ((P→Q)→ P)→P 4含意の定義
従って、
(07)により、
(08)
①((P→Q)→P)→P
②((P→Q)→P)→Q
といふ「論理式」は、それぞれ、
①(~P∨Q &~P)∨P
②(~P∨Q &~P)∨Q
といふ「論理式」に「等しい」。
然るに、
(09)
①(~P∨Q&~P)∨真
②(~P∨Q&~P)∨真
であるならば、
① は「真」であり、
② も「真」である。
然るに、
(10)
①(~P∨Q&~P)∨偽
②(~P∨Q&~P)∨偽
であるならば、
①(~偽∨Q&~偽)∨偽
②(~P∨偽&~P)∨偽
であって、
①(~偽∨Q&~偽)∨偽
②(~P∨偽&~P)∨偽
であるならば、
①( 真∨Q& 真)∨偽
②(~P∨偽&~P)∨偽
であって、
① は「真」である。
然るに、
(10)により、
(11)
②(~P∨偽&~P)∨偽
の場合は、
②(~真∨偽&~真)∨偽
であれば、
②( 偽∨偽& 偽)∨偽
であって、
②( 偽∨偽& 偽)∨偽
は、「偽」である。
従って、
(08)~(11)により、
(12)
①((P→Q)→P)→P
②((P→Q)→P)→Q
といふ「論理式」は、それぞれ、
①(~P∨Q &~P)∨P
②(~P∨Q &~P)∨Q
といふ「論理式」に「等しく」、
① は「恒に、真(本当)」であるが、
② は「恒に、真(本当)」であるとは「限らない」。
従って、
従って、
(06)(12)により、
(13)
①((P→Q)→P)→P
②((P→Q)→P)→Q
に於いて、
① は「恒に、真(本当)」であるが、
② は「恒に、真(本当)」であるとは「限らない」。
従って、
(13)により、
(14)
「日本語」で言ふと、
①((PならばQ)ならばP)ならばPである。
②((PならばQ)ならばP)ならばQである。
に於いて、
① は「恒に、真(本当)」であるが、
② は「恒には真(本当)」であるとは「限らない」。
然るに、
(15)
②((PならばQ)ならばP)ならばQである。
③ (PならばQ)ならば(PならばQである)。
に於いて、すなはち、
②((P→Q)→P)→Q
③ (P→Q)→(P→Q)
に於いて、
②=③ ではない。
然るに、
(16)
1(1)(P→Q) A
(2)(P→Q)→(P→Q) 11CP
従って、
(05)(16)により、
(17)
③(P→Q)→(P→Q)
③(PならばQ)ならば(PならばQである)。
は「恒真式(トートロジー)」ではある。
然るに、
(18)
(a)
1(1) (P→Q)→( P→Q) A
1(2) ~(P→Q)∨( P→Q) 1含意の定義
1(3)~(~P∨Q)∨( P→Q) 2含意の定義
1(4)~(~P∨Q)∨(~P∨Q) 3含意の定義
1(5) (P&~Q)∨(~P∨Q) 4ド・モルガンの法則
(b)
1(1) (P&~Q)∨(~P∨Q) A
1(2)~(~P∨Q)∨(~P∨Q) 1ド・モルガンの法則
1(3)~(~P∨Q)∨( P→Q) 2含意の定義
1(4) ~(P→Q)∨( P→Q) 3含意の定義
1(5) (P→Q)→( P→Q) 4含意の定義
従って、
(18)により、
(19)
③(P→ Q)→( P→Q)
④(P&~Q)∨(~P∨Q)
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(20)
④(真&~真)∨(~真∨真)
④(真&~偽)∨(~真∨偽)
④(偽&~真)∨(~偽∨真)
④(偽&~偽)∨(~偽∨偽)
といふ「4通り」は、
④(偽)∨(真)
④(真)∨(偽)
④(偽)∨(真)
④(偽)∨(真)
であるため、「4つ」とも「真」である。
従って、
(19)(20)により、
(21)
③(P→ Q)→( P→Q)
④(P&~Q)∨(~P∨Q)
に於いて、
③=④ であって、
④ は「真」であるため、
③ も「真」である。
従って、
(17)(21)により、
(22)
いづれにせよ、
③(P→Q)→(P→Q)
③(PならばQ)ならば(PならばQである)。
は「恒真式(トートロジー)」ではある。
従って、
(14)(22)により、
(23)
「日本語」で言ふと、
①((PならばQ)ならばP)ならばPである。
②((PならばQ)ならばP)ならばQである。
③ (PならばQ)ならば(PならばQである)。
に於いて、
① は「恒に、真(本当)」である。
② は「恒に、真(本当)」であるとは「限らない」。
③ は「恒に、真(本当)」である。
令和5年2月11日、毛利太。
2023年2月10日金曜日
4つの「パースの法則」。
(01)
命題計算では、パースの法則は ((P→Q)→P)→P のことを言う。この意味するところを書き出すと、命題Pについて、命題Qが存在して、「PならばQ」からPが真であることが従うときには、Pは真でなければならないとなる。とりわけ、Qとして偽を選んだ場合には、Pから偽が従うときは常にPが真であるならば、Pは真であるとなる(ウィキペディア)。
従って、
(02)
「パースの法則」は ((P→Q)→P)→P のことを言う。
然るに、
(03)
(ⅰ)
1 (1) (P→Q)→P A
1 (2) ~(P→Q)∨P 1含意の定義
3 (3) ~(P→Q) A
3 (4)~(~P∨Q) 3含意の定義
3 (5) P&~Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) P 5&E
7(7) P A
1 (8) P 13677∨E
(9) ((P→Q)→P)→P 18CP
(ⅱ)
1 (1) (P→~Q)→P A
1 (2) ~(P→~Q)∨P 1含意の定義
3 (3) ~(P→~Q) A
3 (4)~(~P∨~Q) 3含意の定義
3 (5) P& Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) P 5&E
7(7) P A
1 (8) P 13677∨E
(9) ((P→~Q)→P)→P 18CP
(ⅲ)
1 (1) (P→ Q)→~Q A
1 (2) ~(P→ Q)∨~Q 1含意の定義
3 (3) ~(P→ Q) A
3 (4)~(~P∨ Q) 3含意の定義
3 (5) P&~Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) ~Q 5&E
7(7) ~Q A
1 (8) ~Q 13677∨E
(9)((P→Q)→~Q)→~Q 18CP
(ⅳ)
1 (1) (P→~Q)→Q A
1 (2) ~(P→~Q)∨Q 1含意の定義
3 (3) ~(P→~Q) A
3 (4)~(~P∨~Q) 3含意の定義
3 (5) P& Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) Q 5&E
7(7) Q A
1 (8) Q 13677∨E
(9) ((P→~Q)→Q)→Q 18CP
従って、
(03)により、
(04)
①((P→ Q)→ P)→ P
②((P→~Q)→ P)→ P
③((P→ Q)→~Q)→~Q
④((P→~Q)→ Q)→ Q
といふ「トートロジー」は、「4つ」とも、全て、
1 (1)A
1 (2)1含意の定義
3 (3)A
3 (4)3含意の定義
3 (5)4ド・モルガンの法則
3 (6)5&E
7(7)A
1 (8)13677∨E
(9)18CP
といふ「計算」によって、「トートロジー」である。
従って、
(02)(04)により、
(05)
①((P→ Q)→ P)→ P
②((P→~Q)→ P)→ P
③((P→ Q)→~Q)→~Q
④((P→~Q)→ Q)→ Q
は、「4つ」とも「パースの法則」である。
然るに、
(06)
(ⅰ)
1(1) ((P→Q)→ P)→P A
1(2) ~((P→Q)→ P)∨P 1含意の定義
1(3)~(~(P→Q)∨ P)∨P 2含意の定義
1(4) ((P→Q)&~P)∨P 3ド・モルガンの法則
(ⅱ)
1(1) ((P→Q)&~P)∨P A
1(2)~(~(P→Q)∨ P)∨P 1ド・モルガンの法則
1(3) ~((P→Q)→ P)∨P 2含意の定義
1(4) ((P→Q)→ P)→P 3含意の定義
従って、
(06)により、
(07)
①((P→Q)→ P)→P
②((P→Q)&~P)∨P
に於いて、
①=② である。
然るに、
(08)
「真理表」により、
②((真→Q)&~真)∨真
②((真→Q)& 偽)∨真
は「真」であって、
②((偽→Q)&~偽)∨偽
②((偽→Q)& 真)∨偽
も「真」である。
従って、
(07)(08)により、
(09)
①((P→Q)→ P)→P
②((P→Q)&~P)∨P
に於いて、
①=② であって、尚且つ、
② は「真(トートロジー)」であり、それ故、
① も「真(トートロジー)」である。
然るに、
(10)
(ⅲ)
1(1) ((P→Q)→~Q)→~Q A
1(2) ~((P→Q)→~Q)∨~Q 1含意の定義
1(3)~(~(P→Q)∨~Q)∨~Q 2含意の定義
1(4) ((P→Q)& Q)∨~Q 3ド・モルガンの法則
(ⅳ)
1(1) ((P→Q)& Q)∨~Q A
1(2)~(~(P→Q)∨~Q)∨~Q 1ド・モルガンの法則
1(3) ~((P→Q)→~Q)∨~Q 2含意の定義
1(4) ((P→Q)→~Q)→~Q 3含意の定義
従って、
(10)により、
(11)
③((P→Q)→~Q)→~Q
④((P→Q)& Q)∨~Q
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(12)
「真理表」により、
④((P→真)& 真)∨~真
④((P→真)& 真)∨ 偽
は「真」であって、
④((P→偽)& 偽)∨~偽
④((P→偽)& 偽)∨ 真
も「真」である。
従って、
(13)
③((P→Q)→~Q)→~Q
④((P→Q)& Q)∨~Q
に於いて、
③=④ であって、尚且つ、
④ は「真(トートロジー)」であり、それ故、
③ も「真(トートロジー)」である。
令和5年2月10日、毛利太。
命題計算では、パースの法則は ((P→Q)→P)→P のことを言う。この意味するところを書き出すと、命題Pについて、命題Qが存在して、「PならばQ」からPが真であることが従うときには、Pは真でなければならないとなる。とりわけ、Qとして偽を選んだ場合には、Pから偽が従うときは常にPが真であるならば、Pは真であるとなる(ウィキペディア)。
従って、
(02)
「パースの法則」は ((P→Q)→P)→P のことを言う。
然るに、
(03)
(ⅰ)
1 (1) (P→Q)→P A
1 (2) ~(P→Q)∨P 1含意の定義
3 (3) ~(P→Q) A
3 (4)~(~P∨Q) 3含意の定義
3 (5) P&~Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) P 5&E
7(7) P A
1 (8) P 13677∨E
(9) ((P→Q)→P)→P 18CP
(ⅱ)
1 (1) (P→~Q)→P A
1 (2) ~(P→~Q)∨P 1含意の定義
3 (3) ~(P→~Q) A
3 (4)~(~P∨~Q) 3含意の定義
3 (5) P& Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) P 5&E
7(7) P A
1 (8) P 13677∨E
(9) ((P→~Q)→P)→P 18CP
(ⅲ)
1 (1) (P→ Q)→~Q A
1 (2) ~(P→ Q)∨~Q 1含意の定義
3 (3) ~(P→ Q) A
3 (4)~(~P∨ Q) 3含意の定義
3 (5) P&~Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) ~Q 5&E
7(7) ~Q A
1 (8) ~Q 13677∨E
(9)((P→Q)→~Q)→~Q 18CP
(ⅳ)
1 (1) (P→~Q)→Q A
1 (2) ~(P→~Q)∨Q 1含意の定義
3 (3) ~(P→~Q) A
3 (4)~(~P∨~Q) 3含意の定義
3 (5) P& Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) Q 5&E
7(7) Q A
1 (8) Q 13677∨E
(9) ((P→~Q)→Q)→Q 18CP
従って、
(03)により、
(04)
①((P→ Q)→ P)→ P
②((P→~Q)→ P)→ P
③((P→ Q)→~Q)→~Q
④((P→~Q)→ Q)→ Q
といふ「トートロジー」は、「4つ」とも、全て、
1 (1)A
1 (2)1含意の定義
3 (3)A
3 (4)3含意の定義
3 (5)4ド・モルガンの法則
3 (6)5&E
7(7)A
1 (8)13677∨E
(9)18CP
といふ「計算」によって、「トートロジー」である。
従って、
(02)(04)により、
(05)
①((P→ Q)→ P)→ P
②((P→~Q)→ P)→ P
③((P→ Q)→~Q)→~Q
④((P→~Q)→ Q)→ Q
は、「4つ」とも「パースの法則」である。
然るに、
(06)
(ⅰ)
1(1) ((P→Q)→ P)→P A
1(2) ~((P→Q)→ P)∨P 1含意の定義
1(3)~(~(P→Q)∨ P)∨P 2含意の定義
1(4) ((P→Q)&~P)∨P 3ド・モルガンの法則
(ⅱ)
1(1) ((P→Q)&~P)∨P A
1(2)~(~(P→Q)∨ P)∨P 1ド・モルガンの法則
1(3) ~((P→Q)→ P)∨P 2含意の定義
1(4) ((P→Q)→ P)→P 3含意の定義
従って、
(06)により、
(07)
①((P→Q)→ P)→P
②((P→Q)&~P)∨P
に於いて、
①=② である。
然るに、
(08)
「真理表」により、
②((真→Q)&~真)∨真
②((真→Q)& 偽)∨真
は「真」であって、
②((偽→Q)&~偽)∨偽
②((偽→Q)& 真)∨偽
も「真」である。
従って、
(07)(08)により、
(09)
①((P→Q)→ P)→P
②((P→Q)&~P)∨P
に於いて、
①=② であって、尚且つ、
② は「真(トートロジー)」であり、それ故、
① も「真(トートロジー)」である。
然るに、
(10)
(ⅲ)
1(1) ((P→Q)→~Q)→~Q A
1(2) ~((P→Q)→~Q)∨~Q 1含意の定義
1(3)~(~(P→Q)∨~Q)∨~Q 2含意の定義
1(4) ((P→Q)& Q)∨~Q 3ド・モルガンの法則
(ⅳ)
1(1) ((P→Q)& Q)∨~Q A
1(2)~(~(P→Q)∨~Q)∨~Q 1ド・モルガンの法則
1(3) ~((P→Q)→~Q)∨~Q 2含意の定義
1(4) ((P→Q)→~Q)→~Q 3含意の定義
従って、
(10)により、
(11)
③((P→Q)→~Q)→~Q
④((P→Q)& Q)∨~Q
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(12)
「真理表」により、
④((P→真)& 真)∨~真
④((P→真)& 真)∨ 偽
は「真」であって、
④((P→偽)& 偽)∨~偽
④((P→偽)& 偽)∨ 真
も「真」である。
従って、
(13)
③((P→Q)→~Q)→~Q
④((P→Q)& Q)∨~Q
に於いて、
③=④ であって、尚且つ、
④ は「真(トートロジー)」であり、それ故、
③ も「真(トートロジー)」である。
令和5年2月10日、毛利太。
「古典論理」による「パースの法則」の「証明」の「説明」。
(01)
「直観主義論理」の下で「パースの法則」を「仮定」すると「古典論理」になるといふ「話」ね。やってみると面白いかも知れません。なかなかあれ、難しいんですよ。ものすごい面倒くさい。ただまあ、やってみると、面白いと思います(京都大学、矢田部先生)。
従って、
(01)により、
(02)
「直観主義論理」では、「パースの法則」は「証明」出来ないが、
「古典論理」ならば、 「パースの法則」は「証明」出来る。
従って、
(03)
「古典論理」ならば、
((P→~Q)→P)→P
((PならばQでない)ならばP)ならばP。
といふ「パースの法則」を「証明」出来る。
然るに、
(04)
「ド・モルガンの法則」を用ひると、
(ⅰ)
1 (1) P→ Q A
2(2) P&~Q A
2(3) P 2&E
12(4) Q 13MPP
2(5) ~Q 2&E
12(6) Q&~Q 45&I
1 (7)~(P&~Q) 26RAA
1 (8) ~P∨ Q 7ド・モルガンの法則
(ⅱ)
1 (1) ~P∨ Q A
1 (2)~(P&~Q) 1ド・モルガンの法則
3 (3) P A
4(4) ~Q A
34(5) P&~Q 34&I
134(6)~(P&~Q)&
(P&~Q) 25&I
13 (7) ~~Q 46RAA
13 (8) Q キDN(は、「直観主義論理」では、「不可(NG)」である。)
1 (9) P→ Q 38CP
然るに、
(05)
「ド・モルガンの法則」を用ひないと、
(ⅰ)
1 (1) P→ Q A
2 (2) P&~Q A
2 (3) P 2&E
12 (4) Q 13MPP
2 (5) ~Q 2&E
12 (6) Q&~Q 45&I
1 (7) ~(P&~Q) 26RAA
8 (8) ~(~P∨ Q) A
9 (9) ~P A
9 (ア) ~P∨ Q 9∨I
89 (イ) ~(~P∨ Q)&
(~P∨ Q) 8ア&I
8 (ウ) ~~P 9イRAA
8 (エ) P ウDN(は、「直観主義論理」では、「不可(NG)」である。)
オ(オ) Q A
オ(カ) ~P∨ Q オ∨I
8 オ(キ) ~(~P∨ Q)&
(~P∨ Q) 8カ&I
8 (ク) ~Q オキRAA
8 (ケ) P&~Q エク&I
1 8 (コ) ~(P&~Q)&
(P&~Q) 7ケ&I
1 (サ)~~(~P∨ Q) 8コRAA
1 (シ) ~P∨ Q サDN(は、「直観主義論理」では、「不可(NG)」である。)
(ⅱ)
1 (1) ~P∨ Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P&~Q) 25RAA
7 (7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7 (9) Q&~Q 78&I
7 (ア)~(P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(P&~Q) 1367ア∨E
ウ (ウ) P A
エ(エ) ~Q A
ウエ(オ) P&~Q ウエ&I
1 ウエ(カ)~(P&~Q)&
(P&~Q) 7オ&I
1 ウ (キ) ~~Q エRAA
1 ウ (ク) Q キDN(は、「直観主義論理」では、「不可(NG)」である。)
従って、
(04)(05)により、
(06)
いづれにせよ、
① P→Q(Pならば、Qである)。
② ~P∨Q(PでないかQである)。
に於いて、
①=② は『含意の定義』である。
然るに、
(07)
1 (1) (P→~Q)→P A
1 (2) ~(P→~Q)∨P 1含意の定義
3 (3) ~(P→~Q) A
3 (4)~(~P∨~Q) 3含意の定義
3 (5) P& Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) P 5&E
7(7) P A
1 (8) P 13677∨E
(9) ((P→~Q)→P)→P 18CP
従って、
(03)~(07)により、
(08)
「含意の定義」と「ド・モルガンの法則」を用ひることによって、
①((PならばQでない)ならばP。
② P
に於いて、
① から、
② を「導出(deduce)」出来る。
令和5年2月10日、毛利太。
従って、
(01)により、
(02)
「直観主義論理」では、「パースの法則」は「証明」出来ないが、
「古典論理」ならば、 「パースの法則」は「証明」出来る。
従って、
(03)
「古典論理」ならば、
((P→~Q)→P)→P
((PならばQでない)ならばP)ならばP。
といふ「パースの法則」を「証明」出来る。
然るに、
(04)
「ド・モルガンの法則」を用ひると、
(ⅰ)
1 (1) P→ Q A
2(2) P&~Q A
2(3) P 2&E
12(4) Q 13MPP
2(5) ~Q 2&E
12(6) Q&~Q 45&I
1 (7)~(P&~Q) 26RAA
1 (8) ~P∨ Q 7ド・モルガンの法則
(ⅱ)
1 (1) ~P∨ Q A
1 (2)~(P&~Q) 1ド・モルガンの法則
3 (3) P A
4(4) ~Q A
34(5) P&~Q 34&I
134(6)~(P&~Q)&
(P&~Q) 25&I
13 (7) ~~Q 46RAA
13 (8) Q キDN(は、「直観主義論理」では、「不可(NG)」である。)
1 (9) P→ Q 38CP
然るに、
(05)
「ド・モルガンの法則」を用ひないと、
(ⅰ)
1 (1) P→ Q A
2 (2) P&~Q A
2 (3) P 2&E
12 (4) Q 13MPP
2 (5) ~Q 2&E
12 (6) Q&~Q 45&I
1 (7) ~(P&~Q) 26RAA
8 (8) ~(~P∨ Q) A
9 (9) ~P A
9 (ア) ~P∨ Q 9∨I
89 (イ) ~(~P∨ Q)&
(~P∨ Q) 8ア&I
8 (ウ) ~~P 9イRAA
8 (エ) P ウDN(は、「直観主義論理」では、「不可(NG)」である。)
オ(オ) Q A
オ(カ) ~P∨ Q オ∨I
8 オ(キ) ~(~P∨ Q)&
(~P∨ Q) 8カ&I
8 (ク) ~Q オキRAA
8 (ケ) P&~Q エク&I
1 8 (コ) ~(P&~Q)&
(P&~Q) 7ケ&I
1 (サ)~~(~P∨ Q) 8コRAA
1 (シ) ~P∨ Q サDN(は、「直観主義論理」では、「不可(NG)」である。)
(ⅱ)
1 (1) ~P∨ Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P&~Q) 25RAA
7 (7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7 (9) Q&~Q 78&I
7 (ア)~(P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(P&~Q) 1367ア∨E
ウ (ウ) P A
エ(エ) ~Q A
ウエ(オ) P&~Q ウエ&I
1 ウエ(カ)~(P&~Q)&
(P&~Q) 7オ&I
1 ウ (キ) ~~Q エRAA
1 ウ (ク) Q キDN(は、「直観主義論理」では、「不可(NG)」である。)
従って、
(04)(05)により、
(06)
いづれにせよ、
① P→Q(Pならば、Qである)。
② ~P∨Q(PでないかQである)。
に於いて、
①=② は『含意の定義』である。
然るに、
(07)
1 (1) (P→~Q)→P A
1 (2) ~(P→~Q)∨P 1含意の定義
3 (3) ~(P→~Q) A
3 (4)~(~P∨~Q) 3含意の定義
3 (5) P& Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) P 5&E
7(7) P A
1 (8) P 13677∨E
(9) ((P→~Q)→P)→P 18CP
従って、
(03)~(07)により、
(08)
「含意の定義」と「ド・モルガンの法則」を用ひることによって、
①((PならばQでない)ならばP。
② P
に於いて、
① から、
② を「導出(deduce)」出来る。
令和5年2月10日、毛利太。
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