2023年2月10日金曜日

「古典論理」による「パースの法則」の「証明」の「説明」。

(01)


直観主義論理」の下で「パースの法則」を「仮定」すると「古典論理」になるといふ「話」ね。やってみると面白いかも知れません。なかなかあれ、難しいんですよ。ものすごい面倒くさい。ただまあ、やってみると、面白いと思います(京都大学、矢田部先生)。
従って、
(01)により、
(02)
直観主義論理」では、「パースの法則」は「証明」出来ないが、
「古典論理」ならば、 「パースの法則」は「証明」出来る。
従って、
(03)
「古典論理」ならば、
((P→~Q)→P)→P
((PならばQでない)ならばP)ならばP。
といふ「パースの法則」を「証明」出来る。
然るに、
(04)
「ド・モルガンの法則」を用ひると、
(ⅰ)
1 (1)  P→ Q  A
 2(2)  P&~Q  A
 2(3)  P     2&E
12(4)     Q  13MPP
 2(5)    ~Q  2&E
12(6)  Q&~Q  45&I
1 (7)~(P&~Q) 26RAA
1 (8) ~P∨ Q  7ド・モルガンの法則
(ⅱ)
1  (1) ~P∨ Q  A
1  (2)~(P&~Q) 1ド・モルガンの法則
 3 (3)  P     A
  4(4)    ~Q  A
 34(5)  P&~Q  34&I
134(6)~(P&~Q)&
       (P&~Q) 25&I
13 (7)   ~~Q  46RAA
13 (8)     Q  キDN(は、「直観主義論理」では、「不可(NG)」である。)
1  (9)  P→ Q  38CP
然るに、
(05)
「ド・モルガンの法則」を用ひないと、
(ⅰ)
1    (1)    P→ Q   A
 2   (2)    P&~Q   A
 2   (3)    P      2&E
12   (4)       Q   13MPP
 2   (5)      ~Q   2&E
12   (6)    Q&~Q   45&I
1    (7)  ~(P&~Q)  26RAA
  8  (8) ~(~P∨ Q)  A
   9 (9)   ~P      A
   9 (ア)   ~P∨ Q   9∨I
  89 (イ) ~(~P∨ Q)&
          (~P∨ Q)  8ア&I
  8  (ウ)  ~~P      9イRAA
  8  (エ)    P      ウDN(は、「直観主義論理」では、「不可(NG)」である。)
    オ(オ)       Q   A
    オ(カ)   ~P∨ Q   オ∨I
  8 オ(キ) ~(~P∨ Q)&
          (~P∨ Q)  8カ&I
  8  (ク)      ~Q   オキRAA
  8  (ケ)    P&~Q   エク&I
1 8  (コ)  ~(P&~Q)&
           (P&~Q)  7ケ&I
1    (サ)~~(~P∨ Q)  8コRAA
1    (シ)   ~P∨ Q   サDN(は、「直観主義論理」では、「不可(NG)」である。)
(ⅱ)
1     (1) ~P∨ Q  A
 2    (2)  P&~Q  A
  3   (3) ~P     A
 2    (4)  P     2&E
 23   (5) ~P&P   34&I
  3   (6)~(P&~Q) 25RAA
   7  (7)     Q  A
 2    (8)    ~Q  2&E
 2 7  (9)  Q&~Q  78&I
   7  (ア)~(P&~Q) 29RAA
1     (イ)~(P&~Q) 1367ア∨E
    ウ (ウ)  P     A
     エ(エ)    ~Q  A
    ウエ(オ)  P&~Q  ウエ&I
1   ウエ(カ)~(P&~Q)&
          (P&~Q) 7オ&I
1   ウ (キ)   ~~Q  エRAA
1   ウ (ク)     Q  キDN(は、「直観主義論理」では、「不可(NG)」である。)
従って、
(04)(05)により、
(06)
いづれにせよ、
①  P→Q(Pならば、Qである)。
② ~P∨Q(PでないかQである)。
に於いて、
①=② は『含意の定義』である。
然るに、
(07)
1  (1)  (P→~Q)→P    A
1  (2) ~(P→~Q)∨P    1含意の定義
 3 (3) ~(P→~Q)      A
 3 (4)~(~P∨~Q)      3含意の定義
 3 (5)   P& Q       4ド・モルガンの法則
 3 (6)   P          5&E
  7(7)         P    A
1  (8)   P          13677∨E
   (9) ((P→~Q)→P)→P 18CP
従って、
(03)~(07)により、
(08)
「含意の定義」と「ド・モルガンの法則」を用ひることによって、
①((PならばQでない)ならばP。
②  P
に於いて、
① から、
② を「導出(deduce)」出来る。
令和5年2月10日、毛利太。

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