(01)
(ⅰ)
1 (1) P→Q A
2(2) P A
12(3) Q 12MPP
1 (4) P→Q 23CP
(5)(P→Q)→(P→Q) 14CP
(ⅱ)
1 (1) P A
2(2) P→Q 12MPP
12(3) Q 12CP
1 (4) ( P→Q)→Q 23CP
(5)P→((P→Q)→Q) 14CP
従って、
(01)により、
(02)
①├(P→Q)→(P→Q)
②├ P→((P→Q)→Q)
という「連式」は「妥当」である。
然るに、
(03)
①(P→Q)→(P→Q)
という「同一律(の代入例)」がそうであるように、
①「仮定の数がゼロである連式」の「結論」は、「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(02)(03)により、
(04)
②「仮定の数がゼロである連式」の「結論」は、「恒真式(トートロジー)」である。
という「理由」により、
② P→((P→Q)→Q)
という「論理式」も、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(05)
(ⅱ)
1(1) P→( (P→Q)→Q) A
1(2)~P∨( (P→Q)→Q) 1含意の定義
1(3)~P∨( (~P∨Q)→Q) 2含意の定義
1(4)~P∨(~(~P∨Q)∨Q) 3含意の定義
1(5)~P∨( (P&~Q)∨Q) 4ド・モルガンの法則
(ⅲ)
1(1)~P∨( (P&~Q)∨Q) A
1(2)~P∨(~(~P∨Q)∨Q) 1ド・モルガンの法則
1(3)~P∨( (~P∨Q)→Q) 2含意の定義
1(4)~P∨( (P→Q)→Q) 3含意の定義
1(5) P→( (P→Q)→Q) 4含意の定義
従って、
(05)により、
(06)
② P→((P→ Q)→Q)
③ ~P∨((P&~Q)∨Q)
に於いて、
②=③ である。
従って、
(06)により、
(07)
② P→((P→ Q)→Q)
③ ~{~P∨((P&~Q)∨Q)}
に於いて、
③ は、② の「否定」である。
従って、
(04)(07)により、
(08)
② P→((P→ Q)→Q)
③ ~{~P∨((P&~Q)∨Q)}
に於いて、
② が「真」であるため、その「否定」である、
③ は「偽」である。
然るに、
(09)
(ⅲ)
1(1)~{~P∨((P&~Q)∨Q)} A
1(2) P&~((P&~Q)∨Q) 1ド・モルガンの法則
1(3) ~((P&~Q)∨Q) 2&E
1(4) ~(P&~Q)&~Q 3ド・モルガンの法則
1(5) ~(P&~Q) 4&E
1(6) ~P∨ Q 5ド・モルガンの法則
1(7) P→ Q 6含意の定義
1(8) P 2&E
1(9) Q 78MPP
1(ア) ~Q 4&E
1(イ) Q&~Q 9ア&I
従って、
(08)(09)により、
(10)
② P→((P→ Q)→Q)
③ ~{~P∨((P&~Q)∨Q)}
に於いて、
② の「否定」は、
③ であるが、果たして、
③ は、「矛盾(Q&~Q)」を「含意」する。
従って、
(01)~(10)により、
(11)
(ⅰ)「仮定の数がゼロである連式」の「結論」は「恒真式」であるため、
(ⅱ)「仮定の数がゼロである連式」の「結論」の「否定」は、「偽」であり、
(ⅲ)「仮定の数がゼロである連式」の「結論」の「否定」は、「偽」であるため、
(ⅳ)「仮定の数がゼロである連式」の「結論」は「恒真式」である。
然るに、
(12)
1(1) P&Q A
1(2) P 1&E
(3)(P&Q)→P 2&E
然るに、
(13)
1(1)~{ (P&Q)→ P} A
1(2)~{~(P&Q)∨ P} 1含意の定義
1(3) (P&Q)&~P 2ド・モルガンの法則
1(4) P&Q 3&E
1(5) P 4&E
1(6) ~P 3&E
1(7) P&~P 56&I
従って、
(11)(12)(13)により、
(14)
(ⅰ)「仮定の数がゼロである連式」の「結論」は「恒真式(トートロジー)」であるため、
(ⅱ)「(P&Q)→P」は、「連言除去」は「真」であって、
(ⅲ)「(P&Q)→P」の「否定」は、「矛盾」である。
然るに、
(15)
1(1) P A
1(2) P∨Q 1∨I
(3)P→(P∨Q) 12CP
然るに、
(16)
1(1)~{ P→(P∨Q)} A
1(2)~{~P∨(P∨Q)} 1含意の定義
1(3) P&~(P∨Q) 2ド・モルガンの法則
1(4) ~(P∨Q) 3&E
1(5) ~P&~Q 4ド・モルガンの法則
1(6) P 3&E
1(7) ~P 5&E
1(8) P&~P 67&I
従って、
(11)(15)(16)により、
(17)
(ⅰ)「仮定の数がゼロである連式」の「結論」は「恒真式(トートロジー)」であるため、
(ⅱ)「P→(P∨Q)」は、すなわち、「宣言導入」は「真」であって、
(ⅲ)「P→(P∨Q)」の「否定」は、「矛盾」である。
令和6年11月12日、毛利太。
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