2024年11月12日火曜日

「ある式の否定が偽」ならば「ある式自体は真」である。

(01)
(ⅰ)
1 (1) P→Q        A
 2(2) P          A
12(3)   Q        12MPP
1 (4) P→Q        23CP
  (5)(P→Q)→(P→Q) 14CP
(ⅱ)
1 (1)    P       A
 2(2)    P→Q     12MPP
12(3)         Q  12CP
1 (4)  ( P→Q)→Q  23CP
  (5)P→((P→Q)→Q) 14CP
従って、
(01)により、
(02)
①├(P→Q)→(P→Q)
②├ P→((P→Q)→Q)
という「連式」は「妥当」である。
然るに、
(03)
①(P→Q)→(P→Q)
という「同一律(の代入例)」がそうであるように、
①「仮定の数がゼロである連式」の「結論」は、「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(02)(03)により、
(04)
②「仮定の数がゼロである連式」の「結論」は、「恒真式(トートロジー)」である。
という「理由」により、
② P→((P→Q)→Q)
という「論理式」も、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(05)
(ⅱ)
1(1) P→(  (P→Q)→Q) A
1(2)~P∨(  (P→Q)→Q) 1含意の定義
1(3)~P∨( (~P∨Q)→Q) 2含意の定義
1(4)~P∨(~(~P∨Q)∨Q) 3含意の定義
1(5)~P∨( (P&~Q)∨Q) 4ド・モルガンの法則
(ⅲ)
1(1)~P∨( (P&~Q)∨Q) A
1(2)~P∨(~(~P∨Q)∨Q) 1ド・モルガンの法則
1(3)~P∨( (~P∨Q)→Q) 2含意の定義
1(4)~P∨(  (P→Q)→Q) 3含意の定義
1(5) P→(  (P→Q)→Q) 4含意の定義
従って、
(05)により、
(06)
②  P→((P→ Q)→Q)
③ ~P∨((P&~Q)∨Q)
に於いて、
②=③ である。
従って、
(06)により、
(07)
②    P→((P→ Q)→Q)
③ ~{~P∨((P&~Q)∨Q)}
に於いて、
③ は、② の「否定」である。
従って、
(04)(07)により、
(08)
②    P→((P→ Q)→Q)
③ ~{~P∨((P&~Q)∨Q)}
に於いて、
② が「真」であるため、その「否定」である、
③ は「偽」である。
然るに、
(09)
(ⅲ)
1(1)~{~P∨((P&~Q)∨Q)} A
1(2)  P&~((P&~Q)∨Q)  1ド・モルガンの法則
1(3)    ~((P&~Q)∨Q)  2&E
1(4)    ~(P&~Q)&~Q   3ド・モルガンの法則
1(5)    ~(P&~Q)      4&E
1(6)     ~P∨ Q       5ド・モルガンの法則
1(7)      P→ Q       6含意の定義
1(8)  P              2&E
1(9)         Q       78MPP
1(ア)            ~Q   4&E
1(イ)         Q&~Q    9ア&I
従って、
(08)(09)により、
(10)
②    P→((P→ Q)→Q)
③ ~{~P∨((P&~Q)∨Q)}
に於いて、
② の「否定」は、
③ であるが、果たして、
③ は、「矛盾Q&~Q)」を「含意」する。
従って、
(01)~(10)により、
(11)
(ⅰ)「仮定の数がゼロである連式」の「結論」は「恒真式」であるため、
(ⅱ)「仮定の数がゼロである連式」の「結論」の「否定」は、「偽」であり、
(ⅲ)「仮定の数がゼロである連式」の「結論」の「否定」は、「偽」であるため、
(ⅳ)「仮定の数がゼロである連式」の「結論」は「恒真式」である。
然るに、
(12)
1(1) P&Q    A
1(2) P      1&E
 (3)(P&Q)→P 2&E
然るに、
(13)
1(1)~{ (P&Q)→ P} A
1(2)~{~(P&Q)∨ P} 1含意の定義
1(3)   (P&Q)&~P  2ド・モルガンの法則
1(4)    P&Q      3&E
1(5)    P        4&E
1(6)         ~P  3&E
1(7)    P&~P     56&I
従って、
(11)(12)(13)により、
(14)
(ⅰ)「仮定の数がゼロである連式」の「結論」は「恒真式(トートロジー)」であるため、
(ⅱ)「(P&Q)→P」は、「連言除去」は「真」であって、
(ⅲ)「(P&Q)→P」の「否定」は、「矛盾」である。
然るに、
(15)
1(1)   P    A
1(2)   P∨Q  1∨I
 (3)P→(P∨Q) 12CP
然るに、
(16)
1(1)~{ P→(P∨Q)} A
1(2)~{~P∨(P∨Q)} 1含意の定義
1(3)  P&~(P∨Q)  2ド・モルガンの法則
1(4)    ~(P∨Q)  3&E
1(5)    ~P&~Q   4ド・モルガンの法則
1(6)  P         3&E
1(7)    ~P      5&E
1(8)  P&~P      67&I
従って、
(11)(15)(16)により、
(17)
(ⅰ)「仮定の数がゼロである連式」の「結論」は「恒真式(トートロジー)」であるため、
(ⅱ)「P→(P∨Q)」は、すなわち、「宣言導入」は「真」であって、
(ⅲ)「P→(P∨Q)」の「否定」は、「矛盾」である。
令和6年11月12日、毛利太。

0 件のコメント:

コメントを投稿