2014年10月19日日曜日

返り点(ハイフン有り)と括弧と番号。

(01)
レ=2=読
_=1=書
∵ 書を読む。
(02)
レ=3=不
レ=2=読
_=1=書
∵ 書を読まず。
(03)
二=3=読
#=1=漢
一=2=文
∵ 漢文を読む。
(04)
レ=4=不
二=3=読
#=1=漢
一=2=文
∵ 漢文を読まず。
(05)
三=5=不
#=1=常
二=4=読
#=2=漢
一=3=文
∵ 常には漢文を読ま不。
然るに、
(06)
①読(書)⇒
(書を)読む。
②不〔読(書)〕⇒
〔(書を)読ま〕不。
③読(漢文)⇒
(漢文を)読む。
④不〔読(漢文)〕⇒
〔(漢文を)読ま〕不。
⑤不〔常読(漢文)〕⇒
〔常には(漢文を)読ま〕不。
従って、
(01)~(06)により、
(07)
① 読書=書を読む。
② 不読書=書を読ま不。
③ 読漢文=漢文を読む。
④ 不読漢文=漢文を読ま不。
⑤ 不常読漢文=常には漢文を読ま不。
の「返り点」は、
① レ 。
② レ レ 。
③ 二 一。
④ レ 二 一。
⑤ 三 二 一。
であって、「括弧」は、
①  ( )。
②〔( )〕。
③  ( )。
④〔( )〕。
⑤〔( )〕。
であって、「番号」は、
① 2 1。
② 3 2 1。
③ 3 1 2。
④ 4 3 1 2。
⑤ 5 1 4 2 3。
である。
然るに、
(08)
② 3 2 1。
を、
⑥ 2 3 1。
に変へるならば、
② 不読書=書を読ま不。
は、
⑥ 読不書。
となるものの、
② 不読書=書を読ま不。
に対して、
⑥ 読不書=書を読ま不。
⑥ 231=1を2ま3。
といふ「漢文訓読」は、固より、有り得ない。
従って、
(09)
二=2=読
三=3=不
一=1=書
といふ「返り点」は、有り得ない。
加へて、
(10)
⑥ 2(3〔1)〕。
といふ「括弧」も、有り得ない。
従って、
(08)~(10)により、
(11)
① レ 。
② レ レ 。
③ 二 一。
④ レ 二 一。
⑤ 三 二 一。
①  ( )。
②〔( )〕。
③  ( )。
④〔( )〕。
⑤〔( )〕。
といふ「返り点」と「括弧」に対して、
⑥ 二 三 一。
⑥ 2(3〔1)〕。
といふ「返り点」と「返り点」は、有り得ない。
然るに、
(12)
⑦ 訓‐読 書=書を 訓‐読す。
⑦ 2‐3 1=1を 2‐3す。
であれば、
⑦ 訓‐読(書)=(書を)訓‐読す。
⑦ 2‐3(1)=(1を)2‐3す。
であるため、結局は、
① 読(書)=(書を)読む。
① 2(1)=(1を)2む。
と、変はらない。
然るに、
(13)
⑦ 訓‐読 書=書を 訓‐読す。
⑦ 2‐3 1=1を 2‐3す。
の「返り点」は、
#=訓=2
二=‐
#=読=3
一=書=1
といふ風に、書くことが、出来る。
従って、
(14)
⑧ 不 嘆‐息‐痛‐恨 於桓霊。
⑧ 7 3‐4‐5‐6 #12=
⑧ 7〔3‐4‐5‐6(#12)〕⇒
⑧ 〔(#12)3‐4‐5‐6〕7。
の「返り点」は、
レ=不=7
_=嘆=3
二=‐
#=息=4
#=‐
#=痛=5
#=‐
#=恨=6
#=於
#=桓=1
一=霊=2
といふ風に、書くことが、出来る。
従って、
(14)により、
(15)
⑧ 不〔嘆‐息‐痛‐恨(於桓霊)〕⇒
⑧ 〔(桓霊に)嘆‐息‐痛‐恨せ〕不。
の「返り点」は、
⑧ レ 二 一。
である。
従って、
(07)(15)により、
(16)
⑧ 不〔嘆‐息‐痛‐恨(於桓霊)〕⇒
⑧ 〔(桓霊に)嘆‐息‐痛‐恨せ〕不。
の「返り点」は、
④不〔読(漢文)〕⇒
〔(漢文を)読ま〕不。
の「返り点」と同じく、
⑧ レ 二 一。
であるべきであるが、「学校」等で習ふ、「返り点」としては、
⑧ レ 二 一。
は、「正しく」はない。
(17)
「文部省」が決めた「返り点」としては、
四=不=7
#=嘆=3
二=‐
#=息=4
#=痛=5
三=‐
#=恨=6
#=於
#=桓=1
一=霊=2
が「正しい」。
従って、
(18)
「文部省」が決めた、
⑧ 未[嘗不〔嘆‐息‐痛‐恨(於桓霊)〕]⇒
⑧ 未[嘗〔(於桓霊)嘆‐息‐痛‐恨〕不]不=
⑧ 未だ[嘗て〔(桓霊に)嘆‐息‐痛‐恨せ〕不んばあら]不。
の「返り点」は、
⑧ 五 四 二 三 一。
が、「正しい」。
平成26年10月19日、毛利太。

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