2014年10月25日土曜日

「返り点の問題」。

(01)
「返り点」は、「下から上へ返る点」であるため、「横書き」では、「右から左へ返る点」である。
従って、
(01)により、
(02)
(a)1 2 3。
(b)1 ③ ②。
(c)② ① 3。
(d)② 3 ①。
(e)③ 1 ②。
(f )③ ② ①。
に於いて、「丸」で囲まれてゐない「番号」に、「返り点」は、付かない。
従って、
(02)により、
(03)
(a)# # #。
(b)# ③ ②。
(c)② ① #。
(d)② # ①。
(e)③ # ②。
(f )③ ② ①。
に於いて、# に、「返り点」は、付かない。
従って、
(02)(04)により、
(04)
(a)1 2 3=
(a)# # #。
に、「返り点」は、付かない。
(05)
(d)② 3 ①=
(d)② # ①。
の場合は、
(d)②-3 ①。
のやうに、「ハイフン」を必要とするため、取りあへず、今は、扱はない。
(06)
(f )③ ② ①=
(f )レ レ 。
についても、#が無いため、ここでは、取り上げない。
従って、
(07)
ここでは、
(b)# ③ ②。
(c)② ① #。
(e)③ # ②。
を取り上げるものの、この四つは、
(イ)# 2 1。
(ロ)2 1 #。
(ハ)2 # 1。
といふ風に、書き換へても、「返り点」としては、変はりがない。
従って、
(07)により、
(08)
(イ)1 3 2。
(ロ)2 1 3。
(ハ)3 1 2。
に対して、「数字の順番」になるやうに、「数字」に対して「返り点」を付けよ。
といふ「問題の答へ」は、
(09)
(イ)# 2 1。
(ロ)2 1 #。
(ハ)2 # 1。
に対して、「数字の順番」になるやうに、「数字」に対して「返り点」を付けよ。
といふ「問題の答へ」と、同じになる。
然るに、
(10)
(イ)#=1 2 3
(ロ)#=3 4 5
(ハ)#=1 2 3
である時、
(イ)1 2 3 5 4。
(ロ)2 1 3 4 5。
(ハ)5 1 2 3 4。
に対して、「数字の順番」になるやうに、「数字」に対して「返り点」を付けよ。
といふ「問題の答へ」は、
(イ)# 2 1。
(ロ)2 1 #。
(ハ)2 # 1。
に対して、「数字の順番」になるやうに、「数字」に対して「返り点」を付けよ。
といふ「問題の答へ」と、同じになる。
然るに、
(11)
(イ)# 2 1。
(ロ)2 1 #。
(ハ)2 # 1。
に「返り点」を付けよといふ「問題」と、
(イ)1 2 3 5 4。
(ロ)2 1 3 4 5。
(ハ)5 1 2 3 4。
に「返り点」を付けよといふ「問題」とを、比較した場合に、わかりにくいのは、もちろん、後者である。
(12)
「返り点が、わかりません(2014/10/16)」で取り上げた、
(ニ) 55 49 3 1 2 33 5 4 8 6 7 10 9 11 12 23 15 13 14 17 16 18 19 20 22 21 25 24 29 28 26 27 32 30 31 36 34 35 48 40 37 38 39 43 42 41 47 46 44 45 54 53 50 51 52。
のやうな、「(有り得ない?)問題」に比べれば、
(イ)1 2 3 5 4。
(ロ)2 1 3 4 5。
(ハ)5 1 2 3 4。
は、「簡単極まり」ないものの、それでもなほ、
(イ)# 2 1。
(ロ)2 1 #。
(ハ)2 # 1。
よりは、むずかしい。
(13)
(ホ)5 1 2 4 3。
(へ)6 1 2 5 3 4。
(ト )1 7 4 2 3 5 6。
(河合塾、ステップアップノート10、2007年、7頁)
にしても、
(ホ)3 # # 2 1。
(へ)3 # # 2 # 1。
(ト )# 4 2 # 1 # 3。
よりも、難しい。
然るに、
(14)
(01)
(イ)# 2 1。
(ロ)2 1 #。
(ハ)2 # 1。
(ホ)3 # # 2 1。
(へ)3 # # 2 # 1。
(ト )# 4 2 # 1 # 3。
に「返り点」を付けよといふ「問題」と、
(イ)1 2 3 5 4。
(ロ)2 1 3 4 5。
(ハ)5 1 2 3 4。
(ホ)5 1 2 4 3。
(へ)6 1 2 5 3 4。
(ト )1 7 4 2 3 5 6。
に「返り点」を付けよといふ「問題」は、「返り点の問題」としては、結局は、同じことである。
従って、
(15)
(イ) レ 。
(ロ)レ  。
(ハ)二 一。
(ホ)二 一レ 。
(へ)三 二 一。
(ト )下 二 一 上。
といふ「返り点」を理解するのであれば、HPでも書いたやうに、わざわざ、「むずかしい方」である、
(イ)1 2 3 5 4。
(ロ)2 1 3 4 5。
(ハ)5 1 2 3 4。
(ホ)5 1 2 4 3。
(へ)6 1 2 5 3 4。
(ト )1 7 4 2 3 5 6。
に「返り点」を付けよ。といふ「問題」を、やる必要はない。
然るに、
(16)
急ぎです!
漢文の返り点の付け方がわかりません
難し過ぎて分かりません
わかる方いらっしゃいましたら回答お願いします!
8 9 5 4 2 1 3 7 6 10
の場合は、
8 9 5 4 2 1 3 7 6 # 
であるため、#で置き換へても、ほとんど、変はらないので、その意味では、「実際に、難しい」。
(17)
②-3 ①。
と同様に、一番最初が、
8-9
であることも、注意が、必要である。
然るに、
(18)
8-9 5 4 2 1 3 7 6。
 丙  下 中 二 一 上 乙 甲。
とすれば、取りあへずは、「順序」としては、「成立」する。
そのため、
(19)
8-9 5 4 2 1 3 7 6。
 丙  下 中 二 一 上 乙 甲。
と「同じ順番」になるやうに、「レ点」を用ゐれば、良いことになる。
従って、
(20)
8-9 5 4 2 1 3 7 6。
 下  レ 二 レ   一 上レ 。
が、「正しい。
従って、
(21)
8 9 5 4 2 1 3 7 6 10
がさうであるやうに、「難し過ぎて分かりません。」といふ場合は、「ハイフン」が有るのかも知れないとした上で、HPでも書いたやうに、取りあへず、
① 一二点。
② 上下点。
③ 甲乙点。
④ 天地点。
だけで考へてみることを、勧めたいと、思ひます。
平成26年10月25日、毛利太。

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