2014年10月23日木曜日

「二 四 三 一」について。

(01)
① 3 1 2 ⇒ 1 2 3。
② 3 2 1 ⇒ 1 2 3。
③ 2 3 1 ⇒ 1 2 3。
④ 2 3 4 1 ⇒ 1 2 3 4。
⑤ 2 4 3 1 ⇒ 1 2 3 4。
等を、「ソート」と呼ぶことにする。
(02)
① 3(12)⇒
① (12)3=1 2 3。
② 3〔2(1)〕⇒
② 〔(1)2〕3=1 2 3。
等を、「括弧を用ゐたソート」と呼ぶことにする。
(03)
③ 2-3(1)⇒
③(1)2-3 = 1 2-3。
④ 2-3-4(1)⇒
④(1)2-3-4 = 1 2-3-4。
等を、「括弧とハイフンを用ゐたソート」と呼ぶことにする。
この時、
(04)
⑤ 2 4 3 1 ⇒ 1 2 3 4。
に関しては、「括弧を用ゐたソート」も、「括弧とハイフンを用ゐたソート」も、両方とも、「可能」ではない。
何となれば、
(05)
③ 2(3〔1)〕⇒
③ (〔1)3〕2=1 2 3。
③ (〔 )〕。
は、「括弧」とは、言へないため、
④ 2 3 4 1 ⇒ 1 2 3 4。
⑤ 2 4 3 1 ⇒ 1 2 3 4。
の場合も、当然、「括弧を用ゐたソート」は、「不可能」である。
加へて、
(06)
③ 2-3(1)⇒
③(1)2-3 = 1 2-3。
④ 2-3-4(1)⇒
④(1)2-3-4 = 1 2-3-4。
に対して、
⑤ 2-4-3(1)⇒
⑤(1)2-4-3 ≠ 1 2-3-4。
であるため、
⑤ の場合は、「括弧とハイフンを用ゐたソート」も、「不可能」である。
従って、
(01)~(06)により、
(07)
① 3 1 2 ⇒ 1 2 3。
② 3 2 1 ⇒ 1 2 3。
に関しては、「括弧を用ゐたソート」が、「可能」であり、
③ 2 3 1 ⇒ 1 2 3。
④ 2 3 4 1 ⇒ 1 2 3 4。
に関しては、「括弧とハイフンを用ゐたソート」が、「可能」であり、
⑤ 2 4 3 1 ⇒ 1 2 3 4。
に関しては、両方とも、「可能」ではない。
然るに、
(08)
① 3(12)⇒
① (12)3=1 2 3。
といふ「ソート」は、「返り点」では、
① 二 一。
に「相当」し、
② 3〔2(1)〕⇒
② 〔(1)2〕3=1 2 3。
といふ「ソート」は、「返り点」では、
② レ レ 。
に「相当」する。
(09)
③ WHO ARE YOU=汝を 誰と 為す。
二=誰=WHO=2
三=為=ARE=3
一=汝=YOU=1
に於いて、
二=誰
三=為
といふ「点」は、「上から下へ行く点」であって、「下から上へ返る点」ではない。
従って、
(09)により、
(10)
③ WHO ARE YOU=汝を 誰と 為す。
二=誰=WHO=2
三=為=ARE=3
一=汝=YOU=1
は、「返り点」ではない。
然るに、
(11)
二=誰=2
三=為=3
一=汝=1
ではなく、
二=誰
#=為
一=汝
であれば、
③ ARE YOU WHO=為す 汝を 誰と。
二=誰=WHO=3
#=為=ARE=1
一=汝=YOU=2
であるため、
③ WHO ARE YOU=汝を 誰と 為す。
とは、ならない。
従って、
(10)(11)により、
(12)
③ WHO ARE YOU=汝を 誰と 為す。
といふ「WH移動」に対して、「返り点」を付けることは、出来ない。
然るに、
(13)
③ 誰 為 汝 = WHO ARE YOU。
ではなく、
③ 訓-読 書 = 書を 訓-読す。
であれば、
③ 訓-読 = 二字熟語
であるため、
#=訓=2
二=-
#=読=3
一=書=1
のやうに、「返り点(ハイフン有り)」を、付けることが、出来る。
従って、
(08)~(13)により、
(13)
① 3 1 2 ⇒ 1 2 3。
② 3 2 1 ⇒ 1 2 3。
に於いては、「返り点を用ゐたソート」が、「可能」であり、
③ 2 3 1 ⇒ 1 2 3。
に於いては、「返り点とハイフンを用ゐたソート」が、「可能」である。
然るに、
(14)
二=B=2
三=C=3
四=D=4
一=A=1
に於いて、
二=B
三=C
四=D
といふ「点」は、「上から下へ行く点」であって、「下から上へ返る点」ではないため、
二=B=2
三=C=3
四=D=4
一=A=1
は、「返り点」ではない。
然るに、
(15)
二=B
#=C
#=D
一=A
であれば、
二=B=4
#=C=1
#=D=2
一=A=3
であって、
④ B C D A ⇒ C D A B。
である。
(16)
二=B
レ=C
#=D
一=A
であれば、
二=B=4
レ=C=2
#=D=1
一=A=3
であって、
④ B C D A ⇒ D C A B。
である。
従って、
(14)(15)(16)により、
(17)
「ハイフン」が無い場合は、
④ B C D A ⇒ A B C D。
すなはち、
④ 2 3 4 1 ⇒ 1 2 3 4。
といふ、「返り点を用ゐたソート」は、「可能」ではない。
然るに、
(18)
#=B=2
二=-
#=C=3
#=-
#=D=4
一=A=1
ならば、
④ B-C-D A ⇒ A B-C-D。
すなはち、
④ 2-3-4 1 ⇒ 1 2-3-4。
といふ、「返り点を用ゐたソート」が、「可能」になる。
従って、
(13)(18)により、
(19)
① 3 1 2 ⇒ 1 2 3。
② 3 2 1 ⇒ 1 2 3。
に於いては、「返り点を用ゐたソート」が、「可能」であり、
③ 2 3 1 ⇒ 1 2 3。
④ 2 3 4 1 ⇒ 1 2 3 4。
に於いては、「返り点とハイフンを用ゐたソート」が、「可能」である。
然るに、
(20)
二=B=2
四=D=4
三=C=3
一=A=1
に於いて、
二=B
三=C
といふ「点」は、「上から下へ行く点」であって、「下から上へ返る点」ではないため、
二=B=2
四=D=4
三=C=3
一=A=1
は、「返り点」ではない。
然るに、
(21)
二=B=2
四=D=4
三=C=3
一=A=1
ではなく、
二=B
#=D
#=C
一=A
であれば、
二=B=4
#=D=1
#=C=2
一=A=3
であるため、
⑤ B D C A ⇒ D C A B。
である。
(22)
二=B=2
四=D=4
三=C=3
一=A=1
ではなく、
二=B=2
下=D=4
上=C=3
一=A=1
であれば、「上下点は、必ず一二点をまたいで返る場合に用ゐる(原田種成、私の文法講義、1995年、43頁)。」といふ「規則」に、抵触する。
(23)
二=B
レ=D
#=C
一=A
であれば、
二=B=4
レ=D=2
#=C=1
一=A=3
であるため、
⑤ B D C A ⇒ C D A B。
である。
(24)
#=B=2
二=-
#=D=4
#=-
#=C=3
一=A=1
のやうに、「ハイフン」を用ゐても、
⑤ B-D-C A ⇒ A B-D-C。
となって、
⑤ B D C A ⇒ A B C D。
すなはち、
⑤ 2 4 3 1 ⇒ 1 2 3 4。
とは、ならない。
従って、
(20)~(24)により、
(25)
⑤ 2 4 3 1 ⇒ 1 2 3 4。
に於いては、「返り点を用ゐたソート」も、「返り点とハイフンを用ゐたソート」も、両方とも、「可能」ではない。
従って、
(19)(25)により、
(26)
① 3 1 2 ⇒ 1 2 3。
② 3 2 1 ⇒ 1 2 3。
に関しては、「返り点を用ゐたソート」が、「可能」であり、
③ 2 3 1 ⇒ 1 2 3。
④ 2 3 4 1 ⇒ 1 2 3 4。
に関しては、「返り点とハイフンを用ゐたソート」が、「可能」であり、
⑤ 2 4 3 1 ⇒ 1 2 3 4。
に関しては、両方とも、「可能」ではない。
従って、
(07)(26)により、
(27)
① 3 1 2 ⇒ 1 2 3。
② 3 2 1 ⇒ 1 2 3。
に関しては、「返り点(括弧)を用ゐたソート」が、「可能」であり、
③ 2 3 1 ⇒ 1 2 3。
④ 2 3 4 1 ⇒ 1 2 3 4。
に関しては、「返り点(括弧)とハイフンを用ゐたソート」が、「可能」であり、
⑤ 2 4 3 1 ⇒ 1 2 3 4。
に関しては、両方とも、「可能」ではない。
従って、
(27)により、
(28)
例へば、
⑤ 2 4 3 1 ⇒ 1 2 3 4。
に加へて、
⑥ 2 4 5 3 1 ⇒ 1 2 3 4 5。
の場合も、両方とも、「可能」ではない。
(29)
⑥ B(D[E{C〔A)〕]}⇒
⑥ ([{〔A)B〕C]D}E=
⑥ A B C D E。
に於いて、、
⑥([{〔 )〕]}。
は、「括弧」とは、言へないし、
二=B=2
四=D=4
五=E=5
三=C=3
一=A=1
に於ける、
⑥ 二 四 五 三 一。
も、「返り点」とは、言へない。
(30)
⑥ 2 4-5 3 1。
は、
4-5
を、
「一字」と見なすため、
⑥ 2 4-5 3 1。
は、
⑤ 2 4 3 1。
と、「同じ事」である。
(31)
⑦ 2 4 5-3 1。
⑧ 2 4- 5-3 1。
⑨ 2-4-5-3 1。
のやうにすれば、その時点で、
2 4 5 3 1 ⇒ 1 2 3 4 5。
といふ「ソート」は、「不可能」である。
平成26年10月23日、毛利太。

0 件のコメント:

コメントを投稿