(01)
1 (1)∀x{日本x→∃y[高市y&女性y&総理大臣yx&∀z(総理大臣zx→y=z)]} A
1 (2) 日本a→∃y[高市y&女性y&総理大臣ya&∀z(総理大臣za→y=z)] 1UE
3 (3) 日本a A
13 (4) ∃y[高市y&女性y&総理大臣ya&∀z(総理大臣za→y=z)] 23MPP
5 (5) 高市b&女性b&総理大臣ba&∀z(総理大臣za→b=z) A
5 (6) 高市b&女性b&総理大臣ba 5&E
5 (7) 女性b 6&E
5 (8) ∀z(総理大臣za→b=z) 5&E
5 (9) 総理大臣ca→b=c 8UE
ア (ア) ∃z(小泉z& 男性z) A
イ (イ) 小泉c& 男性c A
イ (ウ) 小泉c イ&E
イ (エ) 男性c イ&E
オ (オ) ∀z(男性z→~女性z) A
オ (カ) 男性c→~女性c オUE
イオ (キ) ~女性c エカMPP
ク(ク) b=c A
イオク(ケ) ~女性b キク=E
5 イオク(コ) 女性b&~女性b 7ケ&I
5 イオ (サ) b≠c クコRAA
5 イオ (シ) ~総理大臣ca 9サMTT
5 イオ (ス) 小泉c&~総理大臣ca ウシ&I
5 イオ (セ) ∃z(小泉z&~総理大臣za) スEI
5ア オ (ソ) ∃z(小泉z&~総理大臣za) アイセEE
13 ア オ (タ) ∃z(小泉z&~総理大臣za) 45ソEE
1 ア オ (チ) 日本a→∃z(小泉z&~総理大臣za) 3タCP
1 ア オ (ツ)∀x{日本x→∃z(小泉z&~総理大臣zx)} チUI
従って、
(01)により、
(02)
① ∀x{日本x→∃y[高市y&女性y&総理大臣yx&∀z(総理大臣zx→y=z)]}。然るに、
② ∃z(小泉z& 男性z)。然るに、
③ ∀z(男性z→~女性z)。従って、
④ ∀x{日本x→∃z(小泉z&~総理大臣zx)}。
という「推論」、すなわち、
① 全てのxについて{xが日本であるならば、或るyは[高市であって、女性であって、xの総理大臣であって、全てのzについて(zがxの総理大臣であるならば、yはzと「同一」である)]}。然るに、
② 或るzは(小泉であって、男性である)が、
③ 全てのzについて(zが男性であるならば、zは女性ではない)。従って、
④ 全てのxについて(xが日本であるならば、或るzは(小泉であって、zはxの総理大臣ではない)。
という「推論」、すなわち、
① 日本は、高市という女性が総理大臣であって、総理大臣は、一人しかいない。然るに、
② 小泉は、男性であるが、
③ 男性は、女性ではない。従って、
④ 日本は、小泉は総理大臣ではない。
という「推論」は、「妥当」である。
令和7年10月5日、毛利太。
2025年10月5日日曜日
2024年5月28日火曜日
「単独犯」の「述語論理」(AIには無理!!)。
(01)
「次の計算」では、
「ド・モルガンの法則」や、「含意の定義」等の「定理(公式)」を用いることにする。
(02)
(ⅰ)
1 (1) ∀x{犯人x→[(田中x∨鈴木x)&~(田中x&鈴木x)]} A
1 (2) 犯人a→[(田中a∨鈴木a)&~(田中a&鈴木a)] 1UE
3 (3) 犯人a A
13 (4) (田中a∨鈴木a)&~(田中a&鈴木a) 23MPP
13 (5) (田中a∨鈴木a) 4&E
13 (6) ~~田中a∨鈴木a 5DN
13 (7) ~田中a→鈴木a 6含意の定義
8 (8) ~田中a A
138 (9) 鈴木a 78MPP
138 (ア) 犯人a&鈴木a 39&I
13 (イ) ~田中a→(犯人a& 鈴木a) 8アCP
1 (ウ) 犯人a→[~田中a→(犯人a& 鈴木a)] 3イCP
エ (エ) 犯人a& ~田中a A
エ (オ) 犯人a エ&E
1 エ (カ) ~田中a→(犯人a& 鈴木a) ウオMPP
エ (キ) ~田中a エ&E
1 エ (ク) 犯人a& 鈴木a カキMPP
1 (ケ) (犯人a&~田中a)→(犯人a& 鈴木a) エクCP
13 (コ) ~(田中a& 鈴木a) 4&E
13 (サ) ~田中a∨~鈴木a コ、ド・モルガンの法則
13 (シ) 田中a→~鈴木a サ含意の定義
1 (ス) 犯人a→(田中a→~鈴木a) 3シCP
セ(セ) 犯人a& 田中a A
セ(ソ) 犯人a セ&E
1 セ(タ) 田中a→~鈴木a スソMPP
セ(チ) 田中a セ&E
1 セ(ツ) ~鈴木a タチMPP
1 セ(テ) 犯人a&~鈴木a セツ&I
1 (ト) (犯人a& 田中a)→(犯人a&~鈴木a) セテCP
1 (ナ) (犯人a&~田中a)→(犯人a& 鈴木a)&
(犯人a& 田中a)→(犯人a&~鈴木a) ケト&I
1 (ニ)∀x{[(犯人x&~田中x)→(犯人x& 鈴木x)]&
[(犯人x& 田中x)→(犯人x&~鈴木x)]} ナUI
(ⅱ)
1 (1)∀x{[(犯人x&~田中x)→(犯人x& 鈴木x)]&
[(犯人x& 田中x)→(犯人x&~鈴木x)]} A
1 (2) (犯人a&~田中a)→(犯人a& 鈴木a)&
(犯人a& 田中a)→(犯人a&~鈴木a) 1UE
1 (3) (犯人a&~田中a)→(犯人a& 鈴木a) 2&E
4 (4) 犯人a A
5 (5) ~田中a A
45 (6) 犯人a ~田中a 45&I
145 (7) 犯人a& 鈴木a 36MPP
145 (8) 鈴木a 7&E
14 (9) ~田中a→鈴木a 58CP
14 (ア) 田中a∨鈴木a 9含意の定義
イ (イ) (犯人a& 田中a)→(犯人a&~鈴木a) 2&E
ウ(ウ) 田中a A
4 ウ(エ) 犯人a& 田中a 4ウ&I
14 ウ(カ) 犯人a&~鈴木a イエMPP
14 ウ(キ) ~鈴木a カ&E
14 (ク) 田中a→~鈴木a ウキCP
14 (ケ) ~田中a∨~鈴木a ク含意の定義
14 (コ) ~(田中a& 鈴木a) ケ、ド・モルガンの法則
14 (サ) (田中a∨ 鈴木a)&~(田中a&鈴木a) アコ&I
1 (シ) 犯人a→[(田中a∨ 鈴木a)&~(田中a&鈴木a)] 4サCP
1 (ス) ∀x{犯人x→[(田中x∨ 鈴木x)&~(田中x&鈴木x)]} シUI
従って、
(02)により、
(03)
① ∀x{犯人x→[(田中x∨鈴木x)&~(田中x&鈴木x)]}
② ∀x{[(犯人x&~田中x)→(犯人x&鈴木x)]&[(犯人x&田中x)→(犯人x&~鈴木x)]}
において、
①=② である。
然るに、
(02)により、
(04)
「同じ計算」を、
「ド・モルガンの法則」や、「含意の定義」の「定理(公式)」を用いないことにする。
(05)
(ⅰ)
1 (1) ∀x{犯人x→[(田中x∨ 鈴木x)&~(田中x&鈴木x)]} A
1 (2) 犯人a→[(田中a∨ 鈴木a)&~(田中a&鈴木a)] 1UE
3 (3) 犯人a A
13 (4) (田中a∨ 鈴木a)&~(田中a&鈴木a) 23MPP
13 (5) 田中a∨ 鈴木a 4&E
6 (6) ~田中a&~鈴木a A
7 (7) 田中a A
6 (8) ~田中a 6&E
67 (9) 田中a&~田中a 78&I
7 (ア) ~(~田中a&~鈴木a) 69RAA
イ (イ) 鈴木a A
6 (ウ) ~鈴木a 6&E
6 イ (エ) 鈴木a&~鈴木a イウ&I
イ (オ) ~(~田中a&~鈴木a) 6エRAA
13 (カ) ~(~田中a&~鈴木a) 57アイオ∨E
キ (キ) ~田中a A
ク (ク) ~鈴木a A
キク (ケ) ~田中a&~鈴木a キク&I
13 キク (コ) ~(~田中a&~鈴木a)&(~田中a&鈴木a) カケ&I
13 キ (サ) ~~鈴木a クコRAA
13 キ (シ) 鈴木a サDN
13 キ (ス) 犯人a&鈴木a 3シ&I
13 (セ) ~田中a→(犯人a&鈴木a) キスCP
1 (ソ) 犯人a→[~田中a→(犯人a&鈴木a)] 3セCP
タ (タ) 犯人a& ~田中a A
タ (チ) 犯人a タ&E
1 タ (ツ) ~田中a→(犯人a&鈴木a) ソチMPP
タ (テ) ~田中a タ&E
1 タ (ト) (犯人a&鈴木a) ツテMPP
1 (ナ)(犯人a&~田中a)→(犯人a&鈴木a) タトCP
13 (ニ) ~(田中a&鈴木a) 4&E
ヌ (ヌ) 田中a A
ネ (ネ) 鈴木a A
ヌネ (ノ) 田中a&鈴木a ヌネ&I
13 ヌネ (ハ) ~(田中a&鈴木a)&(田中a&鈴木a) ニノ&I
13 ヌ (ヒ) ~鈴木a ネハRAA
13 ヌ (フ) 犯人a&~鈴木a 3ヒ&I
13 (ヘ) 田中a→(犯人a&~鈴木a) ヌフCP
1 (ホ) 犯人a→[田中a→(犯人a&~鈴木a)] 3ヘCP
マ(マ) 犯人a& 田中a A
マ(ミ) 犯人a マ&E
1 マ(ム) 田中a→(犯人a&~鈴木a) ホミMPP
1 マ(メ) 田中a マ&E
1 マ(モ) 犯人a&~鈴木a ムメMPP
1 (ヤ) (犯人a&田中a)→(犯人a&~鈴木a) マモCP
1 (ラ) [(犯人a&~田中a)→(犯人a& 鈴木a)]&
[(犯人a& 田中a)→(犯人a&~鈴木a)] ナヤ&I
1 (リ)∀x{[(犯人x&~田中x)→(犯人x& 鈴木x)]&
[(犯人x& 田中x)→(犯人x&~鈴木x)]} ラUI
(ⅱ)
1 (1)∀x{[(犯人x&~田中x)→(犯人x& 鈴木x)]&
[(犯人x& 田中x)→(犯人x&~鈴木x)]} A
1 (2) [(犯人a&~田中a)→(犯人a& 鈴木a)]&
[(犯人a& 田中a)→(犯人a&~鈴木a)] 1UE
1 (3) (犯人a&~田中a)→(犯人a& 鈴木a) 2&E
4 (4) 犯人a A
5 (5) ~田中a A
45 (6) 犯人a&~田中a 45&I
145 (7) 犯人a& 鈴木a 36MPP
145 (8) 鈴木a 7&E
14 (9) ~田中a→ 鈴木a 58CP
ア (ア) ~田中a&~鈴木a A
ア (イ) ~田中a ア&E
14 ア (ウ) 鈴木a 9イMPP
ア (エ) ~鈴木a ア&E
14 ア (オ) 鈴木a&~鈴木a ウエ&I
14 (カ) ~(~田中a&~鈴木a) アオRAA
キ (キ) ~(田中a∨ 鈴木a) A
ク (ク) 田中a A
ク (ケ) 田中a∨ 鈴木a ク∨I
キク (コ) ~(田中a∨ 鈴木a)&(田中a∨ 鈴木a) キケ&I
キ (サ) ~田中a クコRAA
シ (シ) 鈴木a A
シ (ス) 田中a∨ 鈴木a シ∨I
キ シ (セ) ~(田中a∨ 鈴木a)&(田中a∨ 鈴木a) キシ&I
キ (ソ) ~鈴木a シセRAA
キ (タ) ~田中a&~鈴木a サソ&I
14 キ (チ) ~(~田中a&~鈴木a)&(~田中a&~鈴木a) カタ&I
14 (ツ) ~~(田中a∨ 鈴木a) キチRAA
14 (テ) 田中a∨ 鈴木a ツDN
1 (ト) (犯人a& 田中a)→(犯人a&~鈴木a) 2&E
ナ (ナ) 田中a A
4 ナ (ニ) 犯人a& 田中a 4ナ&I
14 ナ (ヌ) 犯人a&~鈴木a トニMPP
14 ナ (ネ) ~鈴木a ヌ&E
14 (ノ) 田中a→~鈴木a ナネCP
ハ (ハ) 田中a& 鈴木a A
ハ (ヒ) 田中a ハ&E
14 ハ (フ) ~鈴木a ノヒMPP
ハ (ヘ) 鈴木a ハ&E
14 ハ (ホ) ~鈴木a&鈴木a フヘ&I
14 (マ) ~(田中a& 鈴木a) ハホRAA
14 (ミ) (田中a∨ 鈴木a)&~(田中a&鈴木a) テマ&I
1 (ム) 犯人a→[(田中a∨ 鈴木a)&~(田中a&鈴木a)] 4ミCP
1 (メ) ∀x{犯人x→[(田中x∨ 鈴木x)&~(田中x&鈴木x)]} ムUI
従って、
(05)により、
(06)
① ∀x{犯人x→[(田中x∨鈴木x)&~(田中x&鈴木x)]}
② ∀x{[(犯人x&~田中x)→(犯人x&鈴木x)]&[(犯人x&田中x)→(犯人x&~鈴木x)]}
において、
①=② である。
従って、
(03)(06)により、
(07)
いずれにせよ、
① ∀x{犯人x→[(田中x∨鈴木x)&~(田中x&鈴木x)]}
② ∀x{[(犯人x&~田中x)→(犯人x&鈴木x)]&[(犯人x&田中x)→(犯人x&~鈴木x)]}
において、
①=② である。
従って、
(07)により、
(08)
「日本語に翻訳」すると、
① すべてのxについて{xが犯人であるならば、[(xは田中であるか、または、鈴木である)が、(xが田中であって、尚且つ、xが鈴木である)ということはない]}。
② すべてのxについて{[(xが犯人であって、xが田中ではない)ならば、(xは犯人であって、xは鈴木であり)]、尚且つ、[(xが犯人であって、xが田中である)ならば、(xは犯人であって、xは鈴木ではない)]}
において、
①=② である。
従って、
(08)により、
(09)
「普通の日本語(日常言語)に翻訳」すると、
①「犯人は、田中か鈴木であるが、田中が犯人で、その上、鈴木も犯人である、ということはない。」
②「犯人が田中でないならば、犯人は鈴木であり、犯人が田中であるならば、犯人は鈴木ではない。」
において、
①=② である。
従って、
(07)(08)(09)により、
(10)
① ∀x{犯人x→[(田中x∨鈴木x)&~(田中x&鈴木x)]}
② ∀x{[(犯人x&~田中x)→(犯人x&鈴木x)]&[(犯人x&田中x)→(犯人x&~鈴木x)]}
という「述語論理(数学語)」は、
③「犯人は、田中か鈴木の、単独犯である。」
という「意味」である。
従って、
(09)(10)により、
(11)
①「犯人は、田中か鈴木であるが、田中が犯人で、その上、鈴木も犯人である、ということはない。」
②「犯人が田中でないならば、犯人は鈴木であり、犯人が田中であるならば、犯人は鈴木ではない。」
③「犯人は、田中か鈴木の、単独犯である。」
において、
①=②=③ である。
然るに、
(12)
「グーグルの生成AI(Gemini)」に、
① ∀x{犯人x→[(田中x∨鈴木x)&~(田中x&鈴木x)]}
② ∀x{[(犯人x&~田中x)→(犯人x&鈴木x)]&[(犯人x&田中x)→(犯人x&~鈴木x)]}
という「述語論理式」を読めるか、どうかと、「質問」したところ、 (13)
次の2つの日本語は、意味としては、同じですか?
①「犯人は、田中か鈴木であるが、田中が犯人で、その上、鈴木も犯人である、ということはない。」
②「犯人が田中でないならば、犯人は鈴木であり、犯人が田中であるならば、犯人は鈴木ではない。」
という風に、「質問」をしたところ、
いいえ、2つの日本語は意味が異なります。
①「犯人は、田中か鈴木であるが、田中が犯人で、その上、鈴木も犯人である、ということはない。」
この文は、犯人が田中であるか鈴木であるかのいずれか一方であることを示していますが、両方が同時に犯人である可能性は否定していません。つまり、共犯はあり得るということです。
②「犯人が田中でないならば、犯人は鈴木であり、犯人が田中であるならば、犯人は鈴木ではない。」 この文は、犯人が田中であるか鈴木であるかの否定的な論理関係を表しています。つまり、どちらか一方が犯人であり、両方が同時に犯人であることも、どちらも犯人ではないことも有り得ません。
従って、
(10)~(13)により、
(14)
「グーグルの生成AI(Gemini)」は、
① ∀x{犯人x→[(田中x∨鈴木x)&~(田中x&鈴木x)]}
② ∀x{[(犯人x&~田中x)→(犯人x&鈴木x)]&[(犯人x&田中x)→(犯人x&~鈴木x)]}
という「述語論理式」も、
①「犯人は、田中か鈴木であるが、田中が犯人で、その上、鈴木も犯人である、ということはない。」
②「犯人が田中でないならば、犯人は鈴木であり、犯人が田中であるならば、犯人は鈴木ではない。」
という「日本語」も、「両方とも、読めない」ということになる。
然るに、
(15)
現在の情報検索や、自然言語処理は、基本的に論理で処理させることを当面諦めて、統計と確率の手法でAIに言語を学習させようとしています。つまり文章の意味はわからなくても、その文章に出てくる既知の単語とその組合せから統計的に推測して、正しそうな回答を導き出そうとしているのです(AI vs. 教科書が読めない子供たち、新井紀子、2018年、122頁)。
(16)
統計と確率なら案外当たる
前述したとおり、現在、自然言語処理で成功した企業は、皆、この失敗から学んでいます。大量の常識の暗記と簡単な論理推論による質疑応答や自動翻訳を実現することに見切りをつけた後、数学に残された別の言葉でこの難題に挑みました。統計と確率です。ただし、統計では論理のような確実な推論は難しい。さらには、見たことがない例に対してどう判断するかは予想がつきません。けれども、結構当たります。そうなのです。論理も理解もないのに、「結構当たる」のです(AI vs. 教科書が読めない子供たち、新井紀子、2018年、127頁)。
従って、
(14)(15)(16)により、
(17)
「人工知能(AI)の研究者」は、「人工知能(AI)」に対して、
① ∀x{犯人x→[(田中x∨鈴木x)&~(田中x&鈴木x)]}
② ∀x{[(犯人x&~田中x)→(犯人x&鈴木x)]&[(犯人x&田中x)→(犯人x&~鈴木x)]}
といい「論理式」を、「理解」させることを、諦めてしまった。
という、ことになる。
令和6年5月28日、毛利太。
「次の計算」では、
「ド・モルガンの法則」や、「含意の定義」等の「定理(公式)」を用いることにする。
(02)
(ⅰ)
1 (1) ∀x{犯人x→[(田中x∨鈴木x)&~(田中x&鈴木x)]} A
1 (2) 犯人a→[(田中a∨鈴木a)&~(田中a&鈴木a)] 1UE
3 (3) 犯人a A
13 (4) (田中a∨鈴木a)&~(田中a&鈴木a) 23MPP
13 (5) (田中a∨鈴木a) 4&E
13 (6) ~~田中a∨鈴木a 5DN
13 (7) ~田中a→鈴木a 6含意の定義
8 (8) ~田中a A
138 (9) 鈴木a 78MPP
138 (ア) 犯人a&鈴木a 39&I
13 (イ) ~田中a→(犯人a& 鈴木a) 8アCP
1 (ウ) 犯人a→[~田中a→(犯人a& 鈴木a)] 3イCP
エ (エ) 犯人a& ~田中a A
エ (オ) 犯人a エ&E
1 エ (カ) ~田中a→(犯人a& 鈴木a) ウオMPP
エ (キ) ~田中a エ&E
1 エ (ク) 犯人a& 鈴木a カキMPP
1 (ケ) (犯人a&~田中a)→(犯人a& 鈴木a) エクCP
13 (コ) ~(田中a& 鈴木a) 4&E
13 (サ) ~田中a∨~鈴木a コ、ド・モルガンの法則
13 (シ) 田中a→~鈴木a サ含意の定義
1 (ス) 犯人a→(田中a→~鈴木a) 3シCP
セ(セ) 犯人a& 田中a A
セ(ソ) 犯人a セ&E
1 セ(タ) 田中a→~鈴木a スソMPP
セ(チ) 田中a セ&E
1 セ(ツ) ~鈴木a タチMPP
1 セ(テ) 犯人a&~鈴木a セツ&I
1 (ト) (犯人a& 田中a)→(犯人a&~鈴木a) セテCP
1 (ナ) (犯人a&~田中a)→(犯人a& 鈴木a)&
(犯人a& 田中a)→(犯人a&~鈴木a) ケト&I
1 (ニ)∀x{[(犯人x&~田中x)→(犯人x& 鈴木x)]&
[(犯人x& 田中x)→(犯人x&~鈴木x)]} ナUI
(ⅱ)
1 (1)∀x{[(犯人x&~田中x)→(犯人x& 鈴木x)]&
[(犯人x& 田中x)→(犯人x&~鈴木x)]} A
1 (2) (犯人a&~田中a)→(犯人a& 鈴木a)&
(犯人a& 田中a)→(犯人a&~鈴木a) 1UE
1 (3) (犯人a&~田中a)→(犯人a& 鈴木a) 2&E
4 (4) 犯人a A
5 (5) ~田中a A
45 (6) 犯人a ~田中a 45&I
145 (7) 犯人a& 鈴木a 36MPP
145 (8) 鈴木a 7&E
14 (9) ~田中a→鈴木a 58CP
14 (ア) 田中a∨鈴木a 9含意の定義
イ (イ) (犯人a& 田中a)→(犯人a&~鈴木a) 2&E
ウ(ウ) 田中a A
4 ウ(エ) 犯人a& 田中a 4ウ&I
14 ウ(カ) 犯人a&~鈴木a イエMPP
14 ウ(キ) ~鈴木a カ&E
14 (ク) 田中a→~鈴木a ウキCP
14 (ケ) ~田中a∨~鈴木a ク含意の定義
14 (コ) ~(田中a& 鈴木a) ケ、ド・モルガンの法則
14 (サ) (田中a∨ 鈴木a)&~(田中a&鈴木a) アコ&I
1 (シ) 犯人a→[(田中a∨ 鈴木a)&~(田中a&鈴木a)] 4サCP
1 (ス) ∀x{犯人x→[(田中x∨ 鈴木x)&~(田中x&鈴木x)]} シUI
従って、
(02)により、
(03)
① ∀x{犯人x→[(田中x∨鈴木x)&~(田中x&鈴木x)]}
② ∀x{[(犯人x&~田中x)→(犯人x&鈴木x)]&[(犯人x&田中x)→(犯人x&~鈴木x)]}
において、
①=② である。
然るに、
(02)により、
(04)
「同じ計算」を、
「ド・モルガンの法則」や、「含意の定義」の「定理(公式)」を用いないことにする。
(05)
(ⅰ)
1 (1) ∀x{犯人x→[(田中x∨ 鈴木x)&~(田中x&鈴木x)]} A
1 (2) 犯人a→[(田中a∨ 鈴木a)&~(田中a&鈴木a)] 1UE
3 (3) 犯人a A
13 (4) (田中a∨ 鈴木a)&~(田中a&鈴木a) 23MPP
13 (5) 田中a∨ 鈴木a 4&E
6 (6) ~田中a&~鈴木a A
7 (7) 田中a A
6 (8) ~田中a 6&E
67 (9) 田中a&~田中a 78&I
7 (ア) ~(~田中a&~鈴木a) 69RAA
イ (イ) 鈴木a A
6 (ウ) ~鈴木a 6&E
6 イ (エ) 鈴木a&~鈴木a イウ&I
イ (オ) ~(~田中a&~鈴木a) 6エRAA
13 (カ) ~(~田中a&~鈴木a) 57アイオ∨E
キ (キ) ~田中a A
ク (ク) ~鈴木a A
キク (ケ) ~田中a&~鈴木a キク&I
13 キク (コ) ~(~田中a&~鈴木a)&(~田中a&鈴木a) カケ&I
13 キ (サ) ~~鈴木a クコRAA
13 キ (シ) 鈴木a サDN
13 キ (ス) 犯人a&鈴木a 3シ&I
13 (セ) ~田中a→(犯人a&鈴木a) キスCP
1 (ソ) 犯人a→[~田中a→(犯人a&鈴木a)] 3セCP
タ (タ) 犯人a& ~田中a A
タ (チ) 犯人a タ&E
1 タ (ツ) ~田中a→(犯人a&鈴木a) ソチMPP
タ (テ) ~田中a タ&E
1 タ (ト) (犯人a&鈴木a) ツテMPP
1 (ナ)(犯人a&~田中a)→(犯人a&鈴木a) タトCP
13 (ニ) ~(田中a&鈴木a) 4&E
ヌ (ヌ) 田中a A
ネ (ネ) 鈴木a A
ヌネ (ノ) 田中a&鈴木a ヌネ&I
13 ヌネ (ハ) ~(田中a&鈴木a)&(田中a&鈴木a) ニノ&I
13 ヌ (ヒ) ~鈴木a ネハRAA
13 ヌ (フ) 犯人a&~鈴木a 3ヒ&I
13 (ヘ) 田中a→(犯人a&~鈴木a) ヌフCP
1 (ホ) 犯人a→[田中a→(犯人a&~鈴木a)] 3ヘCP
マ(マ) 犯人a& 田中a A
マ(ミ) 犯人a マ&E
1 マ(ム) 田中a→(犯人a&~鈴木a) ホミMPP
1 マ(メ) 田中a マ&E
1 マ(モ) 犯人a&~鈴木a ムメMPP
1 (ヤ) (犯人a&田中a)→(犯人a&~鈴木a) マモCP
1 (ラ) [(犯人a&~田中a)→(犯人a& 鈴木a)]&
[(犯人a& 田中a)→(犯人a&~鈴木a)] ナヤ&I
1 (リ)∀x{[(犯人x&~田中x)→(犯人x& 鈴木x)]&
[(犯人x& 田中x)→(犯人x&~鈴木x)]} ラUI
(ⅱ)
1 (1)∀x{[(犯人x&~田中x)→(犯人x& 鈴木x)]&
[(犯人x& 田中x)→(犯人x&~鈴木x)]} A
1 (2) [(犯人a&~田中a)→(犯人a& 鈴木a)]&
[(犯人a& 田中a)→(犯人a&~鈴木a)] 1UE
1 (3) (犯人a&~田中a)→(犯人a& 鈴木a) 2&E
4 (4) 犯人a A
5 (5) ~田中a A
45 (6) 犯人a&~田中a 45&I
145 (7) 犯人a& 鈴木a 36MPP
145 (8) 鈴木a 7&E
14 (9) ~田中a→ 鈴木a 58CP
ア (ア) ~田中a&~鈴木a A
ア (イ) ~田中a ア&E
14 ア (ウ) 鈴木a 9イMPP
ア (エ) ~鈴木a ア&E
14 ア (オ) 鈴木a&~鈴木a ウエ&I
14 (カ) ~(~田中a&~鈴木a) アオRAA
キ (キ) ~(田中a∨ 鈴木a) A
ク (ク) 田中a A
ク (ケ) 田中a∨ 鈴木a ク∨I
キク (コ) ~(田中a∨ 鈴木a)&(田中a∨ 鈴木a) キケ&I
キ (サ) ~田中a クコRAA
シ (シ) 鈴木a A
シ (ス) 田中a∨ 鈴木a シ∨I
キ シ (セ) ~(田中a∨ 鈴木a)&(田中a∨ 鈴木a) キシ&I
キ (ソ) ~鈴木a シセRAA
キ (タ) ~田中a&~鈴木a サソ&I
14 キ (チ) ~(~田中a&~鈴木a)&(~田中a&~鈴木a) カタ&I
14 (ツ) ~~(田中a∨ 鈴木a) キチRAA
14 (テ) 田中a∨ 鈴木a ツDN
1 (ト) (犯人a& 田中a)→(犯人a&~鈴木a) 2&E
ナ (ナ) 田中a A
4 ナ (ニ) 犯人a& 田中a 4ナ&I
14 ナ (ヌ) 犯人a&~鈴木a トニMPP
14 ナ (ネ) ~鈴木a ヌ&E
14 (ノ) 田中a→~鈴木a ナネCP
ハ (ハ) 田中a& 鈴木a A
ハ (ヒ) 田中a ハ&E
14 ハ (フ) ~鈴木a ノヒMPP
ハ (ヘ) 鈴木a ハ&E
14 ハ (ホ) ~鈴木a&鈴木a フヘ&I
14 (マ) ~(田中a& 鈴木a) ハホRAA
14 (ミ) (田中a∨ 鈴木a)&~(田中a&鈴木a) テマ&I
1 (ム) 犯人a→[(田中a∨ 鈴木a)&~(田中a&鈴木a)] 4ミCP
1 (メ) ∀x{犯人x→[(田中x∨ 鈴木x)&~(田中x&鈴木x)]} ムUI
従って、
(05)により、
(06)
① ∀x{犯人x→[(田中x∨鈴木x)&~(田中x&鈴木x)]}
② ∀x{[(犯人x&~田中x)→(犯人x&鈴木x)]&[(犯人x&田中x)→(犯人x&~鈴木x)]}
において、
①=② である。
従って、
(03)(06)により、
(07)
いずれにせよ、
① ∀x{犯人x→[(田中x∨鈴木x)&~(田中x&鈴木x)]}
② ∀x{[(犯人x&~田中x)→(犯人x&鈴木x)]&[(犯人x&田中x)→(犯人x&~鈴木x)]}
において、
①=② である。
従って、
(07)により、
(08)
「日本語に翻訳」すると、
① すべてのxについて{xが犯人であるならば、[(xは田中であるか、または、鈴木である)が、(xが田中であって、尚且つ、xが鈴木である)ということはない]}。
② すべてのxについて{[(xが犯人であって、xが田中ではない)ならば、(xは犯人であって、xは鈴木であり)]、尚且つ、[(xが犯人であって、xが田中である)ならば、(xは犯人であって、xは鈴木ではない)]}
において、
①=② である。
従って、
(08)により、
(09)
「普通の日本語(日常言語)に翻訳」すると、
①「犯人は、田中か鈴木であるが、田中が犯人で、その上、鈴木も犯人である、ということはない。」
②「犯人が田中でないならば、犯人は鈴木であり、犯人が田中であるならば、犯人は鈴木ではない。」
において、
①=② である。
従って、
(07)(08)(09)により、
(10)
① ∀x{犯人x→[(田中x∨鈴木x)&~(田中x&鈴木x)]}
② ∀x{[(犯人x&~田中x)→(犯人x&鈴木x)]&[(犯人x&田中x)→(犯人x&~鈴木x)]}
という「述語論理(数学語)」は、
③「犯人は、田中か鈴木の、単独犯である。」
という「意味」である。
従って、
(09)(10)により、
(11)
①「犯人は、田中か鈴木であるが、田中が犯人で、その上、鈴木も犯人である、ということはない。」
②「犯人が田中でないならば、犯人は鈴木であり、犯人が田中であるならば、犯人は鈴木ではない。」
③「犯人は、田中か鈴木の、単独犯である。」
において、
①=②=③ である。
然るに、
(12)
「グーグルの生成AI(Gemini)」に、
① ∀x{犯人x→[(田中x∨鈴木x)&~(田中x&鈴木x)]}
② ∀x{[(犯人x&~田中x)→(犯人x&鈴木x)]&[(犯人x&田中x)→(犯人x&~鈴木x)]}
という「述語論理式」を読めるか、どうかと、「質問」したところ、 (13)
次の2つの日本語は、意味としては、同じですか?
①「犯人は、田中か鈴木であるが、田中が犯人で、その上、鈴木も犯人である、ということはない。」
②「犯人が田中でないならば、犯人は鈴木であり、犯人が田中であるならば、犯人は鈴木ではない。」
という風に、「質問」をしたところ、
いいえ、2つの日本語は意味が異なります。
①「犯人は、田中か鈴木であるが、田中が犯人で、その上、鈴木も犯人である、ということはない。」
この文は、犯人が田中であるか鈴木であるかのいずれか一方であることを示していますが、両方が同時に犯人である可能性は否定していません。つまり、共犯はあり得るということです。
②「犯人が田中でないならば、犯人は鈴木であり、犯人が田中であるならば、犯人は鈴木ではない。」 この文は、犯人が田中であるか鈴木であるかの否定的な論理関係を表しています。つまり、どちらか一方が犯人であり、両方が同時に犯人であることも、どちらも犯人ではないことも有り得ません。
従って、
(10)~(13)により、
(14)
「グーグルの生成AI(Gemini)」は、
① ∀x{犯人x→[(田中x∨鈴木x)&~(田中x&鈴木x)]}
② ∀x{[(犯人x&~田中x)→(犯人x&鈴木x)]&[(犯人x&田中x)→(犯人x&~鈴木x)]}
という「述語論理式」も、
①「犯人は、田中か鈴木であるが、田中が犯人で、その上、鈴木も犯人である、ということはない。」
②「犯人が田中でないならば、犯人は鈴木であり、犯人が田中であるならば、犯人は鈴木ではない。」
という「日本語」も、「両方とも、読めない」ということになる。
然るに、
(15)
現在の情報検索や、自然言語処理は、基本的に論理で処理させることを当面諦めて、統計と確率の手法でAIに言語を学習させようとしています。つまり文章の意味はわからなくても、その文章に出てくる既知の単語とその組合せから統計的に推測して、正しそうな回答を導き出そうとしているのです(AI vs. 教科書が読めない子供たち、新井紀子、2018年、122頁)。
(16)
統計と確率なら案外当たる
前述したとおり、現在、自然言語処理で成功した企業は、皆、この失敗から学んでいます。大量の常識の暗記と簡単な論理推論による質疑応答や自動翻訳を実現することに見切りをつけた後、数学に残された別の言葉でこの難題に挑みました。統計と確率です。ただし、統計では論理のような確実な推論は難しい。さらには、見たことがない例に対してどう判断するかは予想がつきません。けれども、結構当たります。そうなのです。論理も理解もないのに、「結構当たる」のです(AI vs. 教科書が読めない子供たち、新井紀子、2018年、127頁)。
従って、
(14)(15)(16)により、
(17)
「人工知能(AI)の研究者」は、「人工知能(AI)」に対して、
① ∀x{犯人x→[(田中x∨鈴木x)&~(田中x&鈴木x)]}
② ∀x{[(犯人x&~田中x)→(犯人x&鈴木x)]&[(犯人x&田中x)→(犯人x&~鈴木x)]}
といい「論理式」を、「理解」させることを、諦めてしまった。
という、ことになる。
令和6年5月28日、毛利太。
2021年10月28日木曜日
「コンニャクは太らない」の「述語論理」と「提示語」。
(01)
たとえば「こんにゃく文」と呼ばれるものです。「こんにゃくは太りません」という例文には主語があるでしょうか。
主語があるとしたら何であるかが問題になります。主語は述語と対応関係を形成します。述語の主人公が主語です。
主語が「こんにゃく(は)」で述語が「太りません」では、文の意味が[太らないとされる当事者がこんにゃく]ということになってしまいます。例文の文構造を、どう考えるべきでしょうか。
(投稿日: 2017-02-06 作成者: 丸山有彦)
然るに、
(02)
1 (1) ∀x{蒟蒻x→~∃y(人y&食yx&太y)} A
2 (2) ∀x{麺麭x→ ∃y(人y&食yx&太y)} A
3 (3) ∃x(蒟蒻x&麺麭x) A
1 (4) 蒟蒻a→~∃y(人y&食ya&太y) 1UE
2 (5) 蒟蒻a→ ∃y(人y&食ya&太y) 2UE
6 (6) 蒟蒻a&麺麭a A
6 (7) 蒟蒻a 6&E
6 (8) 麺麭a 6&E
1 6 (9) ~∃y(人y&食yx&太y) 47MPP
2 6 (ア) ∃y(人y&食yx&太y) 58MPP
12 6 (イ) ~∃y(人y&食yx&太y)&
∃y(人y&食yx&太y) 9ア&I
123 (ウ) ~∃y(人y&食yx&太y)&
∃y(人y&食yx&太y) 36イEE
12 (エ)~∃x(蒟蒻x&麺麭x) 3ウRAA
オ (オ) 蒟蒻a&麺麭a A
オ (カ) ∃x(蒟蒻x&麺麭x) オEI
12 オ (キ)~∃x(蒟蒻x&麺麭x)&∃x(蒟蒻x&麺麭x) オカ&I
12 (ク) ~(蒟蒻a&麺麭a) オキRAA
ケ (ケ) 蒟蒻a A
コ(コ) 麺麭a A
ケコ(サ) 蒟蒻a&麺麭a ケコ&I
12 ケコ(シ) ~(蒟蒻a&麺麭a)&(蒟蒻a&麺麭a) クサ&I
12 ケ (ス) ~麺麭a コシRAA
12 (セ) 蒟蒻a→~麺麭a ケスCP
12 (ソ)∀x(蒟蒻x→~麺麭x) セUI
従って、
(02)により、
(03)
① ∀x{蒟蒻x→~∃y(人y&食yx&太y)}。然るに、
② ∀x{麺麭x→ ∃y(人y&食yx&太y)}。従って、
③ ∀x(蒟蒻x→~麺麭x)。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
従って、
(03)により、
(04)
① すべてのxについて{xが蒟蒻であるならば、ある(yが人であり、yがxを食べ、yが太る)といふことはない}。然るに、
② すべてのxについて{xが麺麭であるならば、ある(yは人であり、yはxを食べ、yは太る)}。従って、
③ すべてのxについて(xが蒟蒻であるならば、xは麺麭ではない)。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
従って、
(04)により、
(05)
① コンニャクは、それを食べて、太る者はゐない。然るに、
② パンは、 それを食べて、太る者もゐる。 従って、
③ コンニャクは、パンではない。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
従って、
(02)~(05)により、
(06)
① コンニャクは、それを食べて、太る者はゐない。
③ コンニャクは、パンではない。
といふ「日本語」は、
① ∀x{蒟蒻x→~∃y(人y&食yx&太y)}。
③ ∀x(蒟蒻x→~麺麭x)。
といふ「述語論理式」に、「相当」する。
従って、
(06)により、
(07)
① コンニャクは、それを食べて、太る者はゐない。
③ コンニャクは、パンではない。
といふ「日本語」に於ける、
① コンニャクは、
③ コンニャクは、
といふ「日本語」は、両方とも、
① ∀x{蒟蒻x→
③ ∀x(蒟蒻x→
といふ「意味」、すなはち、
① すべてのxについて{xが蒟蒻であるならば、
③ すべてのxについて{xが蒟蒻であるならば、
といふ、「意味」である。
従って、
(07)により、
(08)
① コンニャクは、それを食べて、太る者はゐない。
③ コンニャクは、パンではない。
といふ「日本語」に於ける、
① コンニャクは、
③ コンニャクは、
に於いて、
① =② である。
然るに、
(09)
③ コンニャクはパンではない。
に於ける、
③ コンニャクは
は、「常識的」には、「主語」である。
従って、
(08)(09)により、
(10)
① コンニャクは、それを食べて、太る者はゐない。
③ コンニャクは、パンではない。
といふ「日本語」に於ける、
① コンニャクは、
③ コンニャクは、
に於いて、
① は「主語」であり、
② も「主語」である。
然るに、
(11)
② 蒟蒻無人食之而太者=
② 蒟蒻無〔人食(之)而太者〕⇒
② 蒟蒻〔人(之)食而太者〕無=
② 蒟蒻は〔人にして(之れ)を食して太る者〕無し=
② コンニャクは、これを食べて、太る者は、ゐない。
従って、
(10)(11)により、
(12)
① コンニャクは、それを食べて、太る者はゐない。
② 蒟蒻は〔人にして(之れ)を食して太る者〕無し。
③ コンニャクは、パンではない。
といふ「日本語」に於ける、
① コンニャクは、
③ コンニャクは、
に於いて、
① は「主語」であり、
② も「主語」であり、
③ も「主語」である。
然るに、
(13)
第17節 大主語・提示語
主語・述語の順序で並べられた文章で、述語の上に置かれる語が一つの主語ではなく、主語が重なっている場合がある。
また何かについて述べようとしてその語をまず先に掲げておいて、その次にそれについて具体的に説明する場合がある。
(西田太一郎、漢文の語法、1980年、120頁改)
従って、
(11)(12)(13)により、
(14)
① コンニャクは、それを食べて、太る者はゐない。
② 蒟蒻は〔人にして(之れ)を食して太る者〕無し。
といふ「日本語」に於ける、
① コンニャクは、
② 蒟蒻は、
に於いて、
① は「提示語」であり、
② も「提示語」である。
従って、
(01)~(14)により、
(15)
「述語論理」並びに、「漢文の文法」といふ「観点」からすれば、
① コンニャクは、太らない。
② 蒟蒻は〔人にして(之れ)を食して太る者〕無し。
といふ「日本語」に於ける、
① コンニャクは、
② 蒟蒻は、
に於いて、
① は「主語(提示語)」であり、
② も「主語(提示語)」である。
従って、
(15)により、
(16)
「述語論理」並びに、「漢文の文法」からすれば、
「主語(提示語)」といふ「用語」を、「廃止」すべきではない。
然るに、
(17)
学校文法は単純な英語文法からの輸入で、主語・述語関係を単純に当てはめたものだ。そのため、「象は、鼻が長い」という単純な文でさえ、どれが主語だか指摘できず、複数主語だとか、主語の入れ子だとか、奇矯な技を使う。これに対して三上は、日本語には主語はない、とする。「象は」は、テーマを提示する主題であり、これから象についてのことを述べますよというメンタルスペースのセットアップであり、そのメンタルスペースのスコープを形成する働きをもつと主張する(この場合は「長い」までをスコープとする)。また、「鼻が」は主格の補語にすぎなく、数ある補語と同じ格であるとする。基本文は述語である「長い」だけだ。
(三上文法! : wrong, rogue and log)
従って、
(17)により、
(18)
三上先生が所謂、「テーマを提示する主題」といふのは、
西田先生が所謂、「提示語」であるに、違ひない。
然るに、
(19)
「主語」を廃止しようというのは、この用語のままでは困るからである。困ることが前提である。だから、まず困ってもらわないと、困るのである。困ったことには、まず困るというところへも行かない人がかなり多いらしい。
(三上章、日本語の論理、1963年、148頁)
従って、
(13)(18)(19)により、
(20)
西田先生は、「主語」と「提示語」を、「矛盾」しないとしてゐるものの、
三上先生は、「主語」と「提示語」を、「矛盾」するものとして、捉えてゐる。
然るに、
(21)
まだ現物を見ていませんが、幻の書と言われた漢文の解説本が復刊されました。
2chの漢文参考書スレには必ずといっていいほど登場する本。
そして古本では必ず1万円以上する!! ―中略―、
知る人ぞ知る、『漢文法基礎』です。久々に「買い」の本が出ましたよ。
(古田島洋介、FC2ブログ、古代中国箚記)
然るに、
(22)
最近、神保町で購入した『漢文の語法』も、YAHOO!ショッピングでは、2万円近くするものの、
『二畳庵主人著、漢文法基礎』も、
『西田太一郎著、漢文の語法』も、
「主語」を廃止しようというのは、この用語のままでは困るからである。
といふ「立場」を、取ってはいない。
従って、
(19)(22)により、
(23)
三上先生は、「主語」を廃止しようというのは、この用語のままでは困るからである。
といふものの、『漢文の文法(語法)』を学ぼうと、する限り、「主語」といふ「用語」を、「無視」するわけには、行かない。
令和03年10月28日、毛利太。
たとえば「こんにゃく文」と呼ばれるものです。「こんにゃくは太りません」という例文には主語があるでしょうか。
主語があるとしたら何であるかが問題になります。主語は述語と対応関係を形成します。述語の主人公が主語です。
主語が「こんにゃく(は)」で述語が「太りません」では、文の意味が[太らないとされる当事者がこんにゃく]ということになってしまいます。例文の文構造を、どう考えるべきでしょうか。
(投稿日: 2017-02-06 作成者: 丸山有彦)
然るに、
(02)
1 (1) ∀x{蒟蒻x→~∃y(人y&食yx&太y)} A
2 (2) ∀x{麺麭x→ ∃y(人y&食yx&太y)} A
3 (3) ∃x(蒟蒻x&麺麭x) A
1 (4) 蒟蒻a→~∃y(人y&食ya&太y) 1UE
2 (5) 蒟蒻a→ ∃y(人y&食ya&太y) 2UE
6 (6) 蒟蒻a&麺麭a A
6 (7) 蒟蒻a 6&E
6 (8) 麺麭a 6&E
1 6 (9) ~∃y(人y&食yx&太y) 47MPP
2 6 (ア) ∃y(人y&食yx&太y) 58MPP
12 6 (イ) ~∃y(人y&食yx&太y)&
∃y(人y&食yx&太y) 9ア&I
123 (ウ) ~∃y(人y&食yx&太y)&
∃y(人y&食yx&太y) 36イEE
12 (エ)~∃x(蒟蒻x&麺麭x) 3ウRAA
オ (オ) 蒟蒻a&麺麭a A
オ (カ) ∃x(蒟蒻x&麺麭x) オEI
12 オ (キ)~∃x(蒟蒻x&麺麭x)&∃x(蒟蒻x&麺麭x) オカ&I
12 (ク) ~(蒟蒻a&麺麭a) オキRAA
ケ (ケ) 蒟蒻a A
コ(コ) 麺麭a A
ケコ(サ) 蒟蒻a&麺麭a ケコ&I
12 ケコ(シ) ~(蒟蒻a&麺麭a)&(蒟蒻a&麺麭a) クサ&I
12 ケ (ス) ~麺麭a コシRAA
12 (セ) 蒟蒻a→~麺麭a ケスCP
12 (ソ)∀x(蒟蒻x→~麺麭x) セUI
従って、
(02)により、
(03)
① ∀x{蒟蒻x→~∃y(人y&食yx&太y)}。然るに、
② ∀x{麺麭x→ ∃y(人y&食yx&太y)}。従って、
③ ∀x(蒟蒻x→~麺麭x)。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
従って、
(03)により、
(04)
① すべてのxについて{xが蒟蒻であるならば、ある(yが人であり、yがxを食べ、yが太る)といふことはない}。然るに、
② すべてのxについて{xが麺麭であるならば、ある(yは人であり、yはxを食べ、yは太る)}。従って、
③ すべてのxについて(xが蒟蒻であるならば、xは麺麭ではない)。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
従って、
(04)により、
(05)
① コンニャクは、それを食べて、太る者はゐない。然るに、
② パンは、 それを食べて、太る者もゐる。 従って、
③ コンニャクは、パンではない。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
従って、
(02)~(05)により、
(06)
① コンニャクは、それを食べて、太る者はゐない。
③ コンニャクは、パンではない。
といふ「日本語」は、
① ∀x{蒟蒻x→~∃y(人y&食yx&太y)}。
③ ∀x(蒟蒻x→~麺麭x)。
といふ「述語論理式」に、「相当」する。
従って、
(06)により、
(07)
① コンニャクは、それを食べて、太る者はゐない。
③ コンニャクは、パンではない。
といふ「日本語」に於ける、
① コンニャクは、
③ コンニャクは、
といふ「日本語」は、両方とも、
① ∀x{蒟蒻x→
③ ∀x(蒟蒻x→
といふ「意味」、すなはち、
① すべてのxについて{xが蒟蒻であるならば、
③ すべてのxについて{xが蒟蒻であるならば、
といふ、「意味」である。
従って、
(07)により、
(08)
① コンニャクは、それを食べて、太る者はゐない。
③ コンニャクは、パンではない。
といふ「日本語」に於ける、
① コンニャクは、
③ コンニャクは、
に於いて、
① =② である。
然るに、
(09)
③ コンニャクはパンではない。
に於ける、
③ コンニャクは
は、「常識的」には、「主語」である。
従って、
(08)(09)により、
(10)
① コンニャクは、それを食べて、太る者はゐない。
③ コンニャクは、パンではない。
といふ「日本語」に於ける、
① コンニャクは、
③ コンニャクは、
に於いて、
① は「主語」であり、
② も「主語」である。
然るに、
(11)
② 蒟蒻無人食之而太者=
② 蒟蒻無〔人食(之)而太者〕⇒
② 蒟蒻〔人(之)食而太者〕無=
② 蒟蒻は〔人にして(之れ)を食して太る者〕無し=
② コンニャクは、これを食べて、太る者は、ゐない。
従って、
(10)(11)により、
(12)
① コンニャクは、それを食べて、太る者はゐない。
② 蒟蒻は〔人にして(之れ)を食して太る者〕無し。
③ コンニャクは、パンではない。
といふ「日本語」に於ける、
① コンニャクは、
③ コンニャクは、
に於いて、
① は「主語」であり、
② も「主語」であり、
③ も「主語」である。
然るに、
(13)
第17節 大主語・提示語
主語・述語の順序で並べられた文章で、述語の上に置かれる語が一つの主語ではなく、主語が重なっている場合がある。
また何かについて述べようとしてその語をまず先に掲げておいて、その次にそれについて具体的に説明する場合がある。
(西田太一郎、漢文の語法、1980年、120頁改)
従って、
(11)(12)(13)により、
(14)
① コンニャクは、それを食べて、太る者はゐない。
② 蒟蒻は〔人にして(之れ)を食して太る者〕無し。
といふ「日本語」に於ける、
① コンニャクは、
② 蒟蒻は、
に於いて、
① は「提示語」であり、
② も「提示語」である。
従って、
(01)~(14)により、
(15)
「述語論理」並びに、「漢文の文法」といふ「観点」からすれば、
① コンニャクは、太らない。
② 蒟蒻は〔人にして(之れ)を食して太る者〕無し。
といふ「日本語」に於ける、
① コンニャクは、
② 蒟蒻は、
に於いて、
① は「主語(提示語)」であり、
② も「主語(提示語)」である。
従って、
(15)により、
(16)
「述語論理」並びに、「漢文の文法」からすれば、
「主語(提示語)」といふ「用語」を、「廃止」すべきではない。
然るに、
(17)
学校文法は単純な英語文法からの輸入で、主語・述語関係を単純に当てはめたものだ。そのため、「象は、鼻が長い」という単純な文でさえ、どれが主語だか指摘できず、複数主語だとか、主語の入れ子だとか、奇矯な技を使う。これに対して三上は、日本語には主語はない、とする。「象は」は、テーマを提示する主題であり、これから象についてのことを述べますよというメンタルスペースのセットアップであり、そのメンタルスペースのスコープを形成する働きをもつと主張する(この場合は「長い」までをスコープとする)。また、「鼻が」は主格の補語にすぎなく、数ある補語と同じ格であるとする。基本文は述語である「長い」だけだ。
(三上文法! : wrong, rogue and log)
従って、
(17)により、
(18)
三上先生が所謂、「テーマを提示する主題」といふのは、
西田先生が所謂、「提示語」であるに、違ひない。
然るに、
(19)
「主語」を廃止しようというのは、この用語のままでは困るからである。困ることが前提である。だから、まず困ってもらわないと、困るのである。困ったことには、まず困るというところへも行かない人がかなり多いらしい。
(三上章、日本語の論理、1963年、148頁)
従って、
(13)(18)(19)により、
(20)
西田先生は、「主語」と「提示語」を、「矛盾」しないとしてゐるものの、
三上先生は、「主語」と「提示語」を、「矛盾」するものとして、捉えてゐる。
然るに、
(21)
まだ現物を見ていませんが、幻の書と言われた漢文の解説本が復刊されました。
2chの漢文参考書スレには必ずといっていいほど登場する本。
そして古本では必ず1万円以上する!! ―中略―、
知る人ぞ知る、『漢文法基礎』です。久々に「買い」の本が出ましたよ。
(古田島洋介、FC2ブログ、古代中国箚記)
然るに、
(22)
最近、神保町で購入した『漢文の語法』も、YAHOO!ショッピングでは、2万円近くするものの、
『二畳庵主人著、漢文法基礎』も、
『西田太一郎著、漢文の語法』も、
「主語」を廃止しようというのは、この用語のままでは困るからである。
といふ「立場」を、取ってはいない。
従って、
(19)(22)により、
(23)
三上先生は、「主語」を廃止しようというのは、この用語のままでは困るからである。
といふものの、『漢文の文法(語法)』を学ぼうと、する限り、「主語」といふ「用語」を、「無視」するわけには、行かない。
令和03年10月28日、毛利太。
2021年5月11日火曜日
「森山が犯人でないならば、中野が犯人である。」の「述語論理」。
(01)
「ソクラテスは人間である」という一つの文は、
(xはソクラテスである)(xは人間である)
という、もっとも基本的な主語―述語からなる二つの文の特定の組み合わせと考えることができる。
(沢田允茂、現代論理学入門、1962年、118頁)
従って、
(01)により、
(02)
① ソクラテスx&人間x
② ソクラテスは、人間である。
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)により、
(03)
① 森山x&~犯人x
② 森山は、 犯人ではない。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(04)
③ m≠x&犯人x
④ mはxではなく、xは犯人である。
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(05)
④ mはxではなく、xは犯人である。
⑤ mは、犯人ではない。
に於いて、
④=⑤ である。
従って、
(04)(05)により、
(06)
③ m≠x&犯人x
④ mは、 犯人ではない。
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(07)
第一に、 固有名詞をつぎの符号のひとつとして定義する。
m、n、・・・・・
第二に、任意の名詞をつぎの符号のひとつとして定義する。
a、b、c、・・・・・
第三に、 個体変数をつぎの符号のひとつとして定義する。
x、y、z、・・・・・
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、176頁)
従って、
(06)(07)により、
(08)
m(固有名詞)=森山
とするならば、
③ m≠x&犯人x
④ 森山は、犯人ではない。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(03)(08)により、
(09)
m(固有名詞)=森山
とするならば、
① 森山x&~犯人x
② 森山は、 犯人ではない。
③ m≠x& 犯人x
④ 森山は、 犯人ではない。
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
従って、
(09)により、
(10)
① 森山は、 犯人ではない。
といふ「日本語」には、
② 森山x&~犯人x
③ m≠x& 犯人x
といふ、「2通り」の「述語論理式」が、「対応」する。
然るに、
(11)
(ⅰ)
1 (1) ∀x(犯人x→m=x∨n=x) A
1 (2) 犯人a→m=a∨n=a 1UE
3 (3) 犯人a A
13 (4) m=a∨n=a 23MPP
5 (5) m≠a&n≠a A
6 (6) m=a A
5 (7) m≠a 5&E
56 (8) m=a&m≠a 67&I
6 (9) ~(m≠a&n≠a) 58RAA
ア (ア) n=a A
5 (イ) n≠a 5&E
5 ア (ウ) n=a&n=a アイ&I
ア (エ) ~(m≠a&n≠a) 5ウRAA
13 (オ) ~(m≠a&n≠a) 469アエ∨E
カ (カ) m≠a A
キ (キ) n≠a A
カキ (ク) (m≠a&n≠a) カキ&I
13 カキ (ケ) ~(m≠a&n≠a)&
(m≠a&n≠a) オク&I
13 カ (コ) ~(n≠a) キケRAA
13 カ (サ) n=a コDN
13 (シ) m≠a→n=a カサCP
1 (ス) 犯人a→(m≠a→n=a) 3シCP
セ(セ) m≠a&犯人a A
セ(ソ) 犯人a セ&E
1 セ(タ) m≠a→n=a スソMPP
セ(チ) m≠a セ&E
1 セ(ツ) n=a タチMPP
1 セ(テ) n=a&犯人a ソツ&I
1 (ト) m≠a&犯人a→n=a&犯人a セテCP
1 (ナ)∀x(m≠x&犯人x→n=x&犯人x) トUI
(ⅱ)
1 (1)∀x(m≠x&犯人x→n=x&犯人x) A
1 (2) m≠a&犯人a→n=a&犯人a 1UE
3 (3) m≠a A
4 (4) 犯人a A
34 (5) m≠a&犯人a 34&I
134 (6) n=a&犯人a 25MPP
134 (7) n=a 6&E
1 4 (8) m≠a→n=a 37CP
1 4 (9) m=a∨n=a 8含意の定義
1 (ア) 犯人a→m=a∨n=a 49CP
1 (イ)∀x(犯人x→m=x∨n=x) アUI
従って、
(11)により、
(12)
① ∀x(犯人x→m=x∨n=x)
② ∀x(m≠x&犯人x→n=x&犯人x)
に於いて、
①=② である。
従って、
(07)(12)により、
(13)
m(固有名詞)=森山
n(固有名詞)=中野
とするならば、
① ∀x(犯人x→森山=x∨中野=x)
② ∀x(森山≠x&犯人x→中野=x&犯人x)
に於いて、
①=② である。
従って、
(13)により、
(14)
① すべてのxについて(犯人がxであるならば、森山がxであるか、中野がxである)。
② すべてのxについて(森山がxでなくて、xが犯人であるならば、中野がxであって、xは犯人である)。
に於いて、
①=② である。
従って、
(14)により、
(15)
① 犯人は、森山か、中野である。従って、
② 森山が、犯人でないならば、中野が犯人である。
といふ「推論」は、「述語論理」としても、「妥当」である。
令和03年05月11日、毛利太。
「ソクラテスは人間である」という一つの文は、
(xはソクラテスである)(xは人間である)
という、もっとも基本的な主語―述語からなる二つの文の特定の組み合わせと考えることができる。
(沢田允茂、現代論理学入門、1962年、118頁)
従って、
(01)により、
(02)
① ソクラテスx&人間x
② ソクラテスは、人間である。
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)により、
(03)
① 森山x&~犯人x
② 森山は、 犯人ではない。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(04)
③ m≠x&犯人x
④ mはxではなく、xは犯人である。
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(05)
④ mはxではなく、xは犯人である。
⑤ mは、犯人ではない。
に於いて、
④=⑤ である。
従って、
(04)(05)により、
(06)
③ m≠x&犯人x
④ mは、 犯人ではない。
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(07)
第一に、 固有名詞をつぎの符号のひとつとして定義する。
m、n、・・・・・
第二に、任意の名詞をつぎの符号のひとつとして定義する。
a、b、c、・・・・・
第三に、 個体変数をつぎの符号のひとつとして定義する。
x、y、z、・・・・・
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、176頁)
従って、
(06)(07)により、
(08)
m(固有名詞)=森山
とするならば、
③ m≠x&犯人x
④ 森山は、犯人ではない。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(03)(08)により、
(09)
m(固有名詞)=森山
とするならば、
① 森山x&~犯人x
② 森山は、 犯人ではない。
③ m≠x& 犯人x
④ 森山は、 犯人ではない。
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
従って、
(09)により、
(10)
① 森山は、 犯人ではない。
といふ「日本語」には、
② 森山x&~犯人x
③ m≠x& 犯人x
といふ、「2通り」の「述語論理式」が、「対応」する。
然るに、
(11)
(ⅰ)
1 (1) ∀x(犯人x→m=x∨n=x) A
1 (2) 犯人a→m=a∨n=a 1UE
3 (3) 犯人a A
13 (4) m=a∨n=a 23MPP
5 (5) m≠a&n≠a A
6 (6) m=a A
5 (7) m≠a 5&E
56 (8) m=a&m≠a 67&I
6 (9) ~(m≠a&n≠a) 58RAA
ア (ア) n=a A
5 (イ) n≠a 5&E
5 ア (ウ) n=a&n=a アイ&I
ア (エ) ~(m≠a&n≠a) 5ウRAA
13 (オ) ~(m≠a&n≠a) 469アエ∨E
カ (カ) m≠a A
キ (キ) n≠a A
カキ (ク) (m≠a&n≠a) カキ&I
13 カキ (ケ) ~(m≠a&n≠a)&
(m≠a&n≠a) オク&I
13 カ (コ) ~(n≠a) キケRAA
13 カ (サ) n=a コDN
13 (シ) m≠a→n=a カサCP
1 (ス) 犯人a→(m≠a→n=a) 3シCP
セ(セ) m≠a&犯人a A
セ(ソ) 犯人a セ&E
1 セ(タ) m≠a→n=a スソMPP
セ(チ) m≠a セ&E
1 セ(ツ) n=a タチMPP
1 セ(テ) n=a&犯人a ソツ&I
1 (ト) m≠a&犯人a→n=a&犯人a セテCP
1 (ナ)∀x(m≠x&犯人x→n=x&犯人x) トUI
(ⅱ)
1 (1)∀x(m≠x&犯人x→n=x&犯人x) A
1 (2) m≠a&犯人a→n=a&犯人a 1UE
3 (3) m≠a A
4 (4) 犯人a A
34 (5) m≠a&犯人a 34&I
134 (6) n=a&犯人a 25MPP
134 (7) n=a 6&E
1 4 (8) m≠a→n=a 37CP
1 4 (9) m=a∨n=a 8含意の定義
1 (ア) 犯人a→m=a∨n=a 49CP
1 (イ)∀x(犯人x→m=x∨n=x) アUI
従って、
(11)により、
(12)
① ∀x(犯人x→m=x∨n=x)
② ∀x(m≠x&犯人x→n=x&犯人x)
に於いて、
①=② である。
従って、
(07)(12)により、
(13)
m(固有名詞)=森山
n(固有名詞)=中野
とするならば、
① ∀x(犯人x→森山=x∨中野=x)
② ∀x(森山≠x&犯人x→中野=x&犯人x)
に於いて、
①=② である。
従って、
(13)により、
(14)
① すべてのxについて(犯人がxであるならば、森山がxであるか、中野がxである)。
② すべてのxについて(森山がxでなくて、xが犯人であるならば、中野がxであって、xは犯人である)。
に於いて、
①=② である。
従って、
(14)により、
(15)
① 犯人は、森山か、中野である。従って、
② 森山が、犯人でないならば、中野が犯人である。
といふ「推論」は、「述語論理」としても、「妥当」である。
令和03年05月11日、毛利太。
2020年10月13日火曜日
「述語論理」に於ける「総主語」。
―「昨日(令和2年10月13日)の記事」を書き直します。―
(01)
1 (1) Ra&(a=b) A
1 (2) Ra 1&E
1 (3) a=b 1&E
1 (4) Rb 23=E
(5) Ra&(a=b)→Rb 14CP
6 (6) ~Rb A
6 (7) ~{Ra&(a=b)} 56MTT
6 (8) ~Ra∨(a≠b) 7ド・モルガンの法則
6 (9) Ra→(a≠b) 8含意の定義
(ア)~Rb→{Ra→(a≠b)} 69CP
イ(イ) Ra&~Rb A
イ(ウ)~Rb イ&E
イ(エ) {Ra→(a≠b)} アウMPP
イ(オ) Ra イ&E
イ(カ) (a≠b) エオMPP
(キ) Ra&~Rb→(a≠b) イカCP
(ク) ∀y{Ra&~Ry→(a≠y)} キUI
(ケ)∀x∀y{Rx&~Ry→(x≠y)} クUI
(〃)すべてxとすべてのyについて{xがRであって、yがRでないならば、xとyは同一ではない}。
従って、
(01)により、
(02)
R=理事 であるとして、
① ∀x∀y{理事x&~理事y→(x≠y)}⇔
① すべてxとすべてのyについて{xが理事であって、yが理事でないならば、xとyは同一ではない}。
といふ「論理式」は、「トートロジー(恒真式)」である。
従って、
(02)により、
(03)
① xが理事であって、yが理事でないならば、xとyは「同一人物」ではない。
といふ「命題(関数)」は、「恒に、真」である。
cf.
①「理事であって、尚且つ、理事でない人」は、存在しない。
然るに、
(04)
① 理事 が、仮に、5人ゐるのであれば、
① xが理事長であって、yも理事長であるならば、xとyは「同一人物」である。
とは、言へない。
然るに、
(05)
① 理事 ではなく、
① 理事長は、1人しかゐないため、
① xが理事長であって、yが理事長でないならば、xとyは「同一人物」ではない。
① xが理事長であって、yも理事長であるならば、xとyは「同一人物」である。
といふ「命題(関数)」は、「両方」とも、「恒に、真」である。
従って、
(05)により、
(06)
① ∀x{T会の会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]}⇔
① すべてのxについて{xがT会の会員であるならば、あるyは私であって、yはxの理事長であって、すべてのzについて(zがxの理事長であるならば、y=z である)}。
とするならば、
① 私はT記念会の理事長であって、私以外に、T記念会の理事長はゐない。
といふ、ことになる。
然るに、
(07)
② 私は、「大倉」であるならば、
② 私は、「小倉」ではない。
然るに、
(06)(07)により、
(08)
① 私はタゴール記念会の理事長であって、私以外に、タゴール記念会の理事長はゐない。
② 私は、大倉であって、小倉ではない。
といふのであれば、
③ タゴール記念会は、小倉氏は、理事長ではない。
然るに、
(09)
1 (1)∀x{T会の会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]} A
1 (2) T会の会員a→∃y[私y&理事長ya&∀z(理事長za→y=z)] 1UE
3 (3) T会の会員a A
13 (4) ∃y[私y&理事長ya&∀z(理事長za→y=z)] 34MPP
5 (5) 私b&理事長ba&∀z(理事長za→b=z) A
5 (6) 私b&理事長ba 5&E
5 (7) ∀z(理事長za→b=z) 5&E
5 (8) 理事長ca→b=c 7UE
9 (9) ∃z(小倉z&~私z) A
ア (ア) 小倉c&~私c A
ア (イ) 小倉c ア&E
ア (ウ) ~私c ア&E
エ(エ) b=c A
アエ(オ) ~私b ウエ=E
5 (カ) 私b 6&E
5 アエ(キ) ~私b&私b オカ&I
5 ア (ク) b≠c エキRAA
5 ア (ケ) ~理事長ca 8クMTT
5 ア (コ) 小倉c&~理事長ca イケ&I
5 ア (サ) ∃z(小倉z&~理事長za) コEI
59 (シ) ∃z(小倉z&~理事長za) 9アサEE
13 9 (ス) ∃z(小倉z&~理事長za) 45シEE
1 9 (セ) T会の会員a→∃z(小倉z&~理事長za) 3スCP
1 9 (シ)∀x{T会の会員x→∃z(小倉z&~理事長zx)} セUI
1 9 (〃)タゴール記念会は、小倉氏は、理事長ではない。 セUI
従って、
(05)~(09)により、
(10)
① 私はタゴール記念会の理事長であって、私以外に、タゴール記念会の理事長はゐない。⇔
① ∀x{タゴール会の会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]}⇔
① すべてのxについて{xがタゴール会の会員であるならば、あるyは私であって、yはxの理事長であって、すべてのzについて(zがxの理事長であるならば、y=z である)}。
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(11)
① 理事長は私です。
② 私以外は理事長ではない。
に於いて、
①=② は、「対偶(Contraposition)」である。
然るに、
(12)
よく知られているように、「私が理事長です」は語順を変え、
理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されのである。また、かりに大倉氏が、
タゴール記念会は、私が理事です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(10)(11)(12)により、
(13)
① タゴール記念会は、私が理事です。⇔
① 私はタゴール記念会の理事長であって、私以外に、タゴール記念会の理事長はゐない。⇔
① ∀x{タゴール記念会の会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]}⇔
① すべてのxについて{xがタゴール会の会員であるならば、あるyは私であって、yはxの理事長であって、すべてのzについて(zがxの理事長であるならば、y=z である)}。
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(14)
(ⅰ)論理式または命題関数において、量記号が現れる任意の箇所の作用範囲は、問題になっている変数が現れる「少なくとも2つの箇所」を含むであろう(その1つの箇所は量記号そのもののなかにある);
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、183頁)
従って、
(13)(14)により、
(15)
例へば、
① タゴール記念会は、私が理事です。⇔
① ∀x{タゴール記念会の会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]}
といふ「等式」に於ける、
① ∀x を、「総主語」と呼ぶ。
といふ風に、「定義」するならば、
① ∀x≡タゴール記念会(タゴール記念会の会員)
といふ「語」が、
① タゴール記念会は、私が理事です。
といふ「日本語」の、「総主語」である。
といふ、ことになる。
同様に、
(16)
② 象は、鼻が長い。⇔
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
といふ「等式」に於ける、
② ∀x を、「総主語」と呼ぶ。
といふ風に、「定義」するならば、
② ∀x≡象
といふ「語」が、
② 象は、鼻が長い。
といふ「日本語」の、「総主語」である。
然るに、
(17)
「明治時代の標準的な文体(普通文)」である所の、「漢文訓読体」の場合は、
② 象は、鼻が長い。⇔
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
といふ「言ひ方」は無く、
③ 象は、鼻長し。⇔
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}
といふ「言ひ方」しか、無い。
従って、
(15)(16)(17)により、
(18)
「明治三十ニ年」であれば、
③ 象は、體(体)大なり。⇔
③ ∀x{象x→∃y(体yx&大y)}⇔
③ すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの体であって、yは大きい}。
に於ける、
③ ∀x≡象
といふ「語」が、
③ 象は、體(体)大なり。
といふ「日本語」の、「総主語」である。
然るに、
(19)
一、總主トハ如何ナル者ゾ
動詞、形容詞ニ對シテ其主語アルト同ジク、主語ト説語(動詞或ハ形容詞)トヨリ成レル一ノ説話(即チ文)ニ對シテモ更ニソノ主語アルコト國語ニハ屡々アリ。例ヘバ「象は體大なり」ノ「象」、「熊は力強し」ノ「熊」、「鳥獸蟲魚皆性あり」ノ「鳥獸蟲魚」、「仁者は命長し」ノ「仁者」、「賣藥は效能薄し」ノ「賣藥」、「慾は限無し」ノ「慾」、「酒は養生に害あり」ノ「酒」、「支那は人口多し」ノ「支那」ノ如キハ、皆、「體大なり」「力強し」等ノ一説話ニ對シテ更ニソノ主語タル性格ヲ有ス。何トナレバ「象は體大なり」「熊は力強し」等ヨリ「象」「熊」等ノ再度ノ主語ヲ取去ル時ハ、殘餘ハ「體大なり」「力強し」等トナリテ、文法上ノ文ノ形ハ完全ニ之ヲ具フルニモ拘ラズ、意義ニ不足ヲ生ジ、其事ノ主トアルベキ「象」「熊」等ノ名詞ヲ竢ッテ始メテ意義ノ完全ナル一圓ノ説話ヲ成サントスル傾アルコト、ナホ普通ノ動詞、形容詞ノ名詞ヲ竢ッテ始メテ一ノ完全ナル説話ヲ成サントスル傾アルト同趣味ノモノアレバナリ。殊ニ「性有り」「限無し」等ノ一種ノ説話ニ對シテハ、實用ノ際ニ再度ノ主語ノ必要アル事ハ頗ル顯著ナルニアラズヤ。コレハ「うら(心)やまし(疚)」「て(質)がたし(堅)」ナドノ一説話ノ轉シテ一ノ形容詞トナリ、然ル上ハ實用ノ際ニ更ニソノ主語ヲ取ルト一般ナリ。サレバ「富貴は羨し」ノ「うらやまし」ニ對シテ「富貴」ヲ主語トイフヲ至當トセバ、「體大なり」「力強し」ニ對シテ「象」「熊」ヲソノ主語トイフモ亦不當ニハアラジ。斯カレバコノ類ノ再度ノ主ヲ予ハ別ニ「總主」ト名ヅケントス。
總主ハ斯ク頗ル簡單ニ説明セラルベク、亦容易ニ會得セラルベキ者ナリ。學者ノ潛思苦慮ヲモ要セズ、考古引證ヲモ須タズシテ、小學ノ兒童モ、口頭ニ、文章ニ、此語法ヲ用ヰ、歌人文士モ之ヲ用ヰテ毫モ疑フ事ナシ。コノ語法ハ本ヨリ我國ニ有リシナランガ、漢學ノ流行ニ連レテ益廣ク行ハレ、今日トナリテハ最早之ヲ目シテ國語ノ法則ニ非ズトイフヲ得ザルニ至レリ。然ルニ國語ノ法則トシテ日本ノ文法ニ之ヲ編入スル者ナキハ何故ゾ。西洋ノ言語ニ類似ノ語法ナク、西洋ノ文典ニ類似ノ記載ナキガ故ニハ非ザルカ。 (草野淸民、國語の特有セル語法 ― 總主、『帝國文學』五卷五號、明治三十二年:大修館書店、日本の言語学 第3巻 文法Ⅰ、1978年、533頁)
従って、
(18)(19)により、
(20)
③ 象は、體(体)大なり。⇔
③ ∀x{象x→∃y(体yx&大y)}⇔
③ すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの体であって、yは大きい}。
といふ「等式」に於ける、
③ ∀x≡象
といふ「語」を、
③ ∀x を、「総主語」と呼ぶ。
といふ風に、「定義」するならば、「総主語」とは、草野淸民 先生 が、所謂、「總主」である。
従って、
(15)(16)(20)により、
(21)
① タゴール記念会は、私が理事です。≡ ∀x{タゴール記念会の会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]}
② 象は、鼻が長い。 ≡ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
③ 象は、體大なり。 ≡ ∀x{象x→∃y(体yx&大y)}
に於ける、
① ∀x≡タゴール記念会(タゴール記念会の会員)
② ∀x≡象
③ ∀x≡象
といふ「語」は、3つとも、草野淸民 先生 が、謂ふ所の、「總主」である。
然るに、
(22)
(ⅰ)象は鼻が長い。然るに、
(ⅱ)兎は耳が長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は、象ではない。
といふ「(日本語による)推論」は、明らかに、「妥当」である。
然るに、
(23)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1 (〃)象は、鼻が長い。 A
2 (2)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
2 (〃)兎は、耳が長いが、兎の耳は鼻ではない。 A
3 (3)∃x(兎x&象x) A
1 (4) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
2 (5) 兎a→∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 2UE
6 (6) 兎a&象a A
6 (7) 兎a 6&E
6 (8) 象a 6&E
1 6 (9) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 48MPP
2 6 (ア) ∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 57MPP
1 6 (イ) ∃y(鼻ya&長y) 9&E
ウ (ウ) 鼻ba&長b A
2 6 (エ) ∃y(長y&耳ya) ア&E
オ(オ) 長b&耳ba A
オ(カ) 耳ba オ&E
2 6 (キ) ∀z(耳za→~鼻za) ア&E
2 6 (ク) 耳ba→~鼻ba キUE
2 6 オ(ケ) ~鼻ba オクMPP
1 6 (コ) ∀z(~鼻za→~長z) ア&E
1 6 (サ) ~鼻ba→~長b コUE
12 6 オ(シ) ~長b ケサMPP
オ(ス) 長b オ&E
12 6 オ(セ) 長b&~長b シス&I
12 6 (ソ) 長b&~長b エオセEE
123 (タ) 長b&~長b 36ソEE
12 (チ)~∃x(兎x&象x) 3タRAA
12 (ツ)∀x~(兎x&象x) チ量化子の関係
12 (テ) ~(兎a&象a) ツUE
12 (ト) ~兎a∨~象a テ、ド・モルガンの法則
12 (ナ) 兎a→~象a ト含意の定義
12 (ニ)∀x(兎x→~象x) ナUI
12 (〃)すべてのxについて(xが兎であるならば、xは象ではない)。 ナUI
12 (〃)兎は、象ではない。 ナUI
従って、
(22)(23)により、
(24)
(ⅰ)象は鼻が長い。然るに、
(ⅱ)兎は耳が長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は、象ではない。
といふ「推論」は、「日本語」としても、「述語論理」としても、「妥当」である。
従って、
(22)(23)(24)により、
(25)
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふ「等式」が、成立する。
従って、
(25)により、
(26)
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象は鼻が長い≡すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって長く、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)}。
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(27)
これに対して三上は、日本語には主語はない、とする。「象は」は、テーマを提示する主題であり、これから象についてのことを述べますよというメンタルスペースのセットアップであり、そのメンタルスペースのスコープを形成する働きをもつと主張する(この場合は「長い」までをスコープとする)〔三上文法! : wrong, rogue and log〕。
然るに、
(26)(27)により、
(28)
(ⅰ)すべてのxについて{xが象であるならば、
といふことは、
(ⅰ)これから象についてのことを述べますよ、
といふことに、他ならない。
然るに、
(29)
(ⅱ)括弧は、論理演算子のスコープ(scope)を明示する働きを持つ。スコープは、論理演算子の働きが及ぶ範囲のことをいう。
(産業図書、数理言語学辞典、2013年、四七頁:命題論理、今仁生美)
従って、
(27)(29)により、
(30)
(ⅱ)メンタルスペースのスコープを形成する働きをもつ。
といふことと、
(ⅱ)括弧は、論理演算子のスコープ(scope)を明示する働きを持つ。
といふことは、「無関係」ではない。はずである。
従って、
(26)~(30)により、
(31)
②「三上章先生 の学説」と、
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象は鼻が長い≡すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって長く、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)}。
といふ「等式」は、「矛盾」しない。
然るに、
(32)
実際、文法学者が「主語」という「語」を使わなければならないことは、不幸なことだ。この語は、普通のことばでは、とりわけ「話題」(主題)という意味でも使われているからである。
(イェスペルセン著、安藤貞雄 訳、文法の原理(中)、2006年、45頁)
従って、
(27)(31)(32)により、
(33)
「主語」という語は、普通のことばでは、とりわけ「話題」(主題)という意味でも使われている。
といふ、ことからすれば、
② 象は鼻が長い。
② The elephant has a long trunk.
に於いて、
② 象 といふ「主語」が、「主題(話題)」であるならば、
② The elephant といふ「主語」も、「主題(話題)」である。
従って、
(32)(33)により、
(34)
「主語」という語は、普通のことばでは、とりわけ「話題」(主題)という意味でも使われている。
といふ、ことからすれば、
② 象は鼻が長い。
② The elephant has a long trunk.
に於いて、
② 象 といふ「主題(話題)」が、「主語」であるならば、
② The elephant といふ「主題(話題)」も、「主語」である。
令和02年10月14日、毛利太。
(01)
1 (1) Ra&(a=b) A
1 (2) Ra 1&E
1 (3) a=b 1&E
1 (4) Rb 23=E
(5) Ra&(a=b)→Rb 14CP
6 (6) ~Rb A
6 (7) ~{Ra&(a=b)} 56MTT
6 (8) ~Ra∨(a≠b) 7ド・モルガンの法則
6 (9) Ra→(a≠b) 8含意の定義
(ア)~Rb→{Ra→(a≠b)} 69CP
イ(イ) Ra&~Rb A
イ(ウ)~Rb イ&E
イ(エ) {Ra→(a≠b)} アウMPP
イ(オ) Ra イ&E
イ(カ) (a≠b) エオMPP
(キ) Ra&~Rb→(a≠b) イカCP
(ク) ∀y{Ra&~Ry→(a≠y)} キUI
(ケ)∀x∀y{Rx&~Ry→(x≠y)} クUI
(〃)すべてxとすべてのyについて{xがRであって、yがRでないならば、xとyは同一ではない}。
従って、
(01)により、
(02)
R=理事 であるとして、
① ∀x∀y{理事x&~理事y→(x≠y)}⇔
① すべてxとすべてのyについて{xが理事であって、yが理事でないならば、xとyは同一ではない}。
といふ「論理式」は、「トートロジー(恒真式)」である。
従って、
(02)により、
(03)
① xが理事であって、yが理事でないならば、xとyは「同一人物」ではない。
といふ「命題(関数)」は、「恒に、真」である。
cf.
①「理事であって、尚且つ、理事でない人」は、存在しない。
然るに、
(04)
① 理事 が、仮に、5人ゐるのであれば、
① xが理事長であって、yも理事長であるならば、xとyは「同一人物」である。
とは、言へない。
然るに、
(05)
① 理事 ではなく、
① 理事長は、1人しかゐないため、
① xが理事長であって、yが理事長でないならば、xとyは「同一人物」ではない。
① xが理事長であって、yも理事長であるならば、xとyは「同一人物」である。
といふ「命題(関数)」は、「両方」とも、「恒に、真」である。
従って、
(05)により、
(06)
① ∀x{T会の会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]}⇔
① すべてのxについて{xがT会の会員であるならば、あるyは私であって、yはxの理事長であって、すべてのzについて(zがxの理事長であるならば、y=z である)}。
とするならば、
① 私はT記念会の理事長であって、私以外に、T記念会の理事長はゐない。
といふ、ことになる。
然るに、
(07)
② 私は、「大倉」であるならば、
② 私は、「小倉」ではない。
然るに、
(06)(07)により、
(08)
① 私はタゴール記念会の理事長であって、私以外に、タゴール記念会の理事長はゐない。
② 私は、大倉であって、小倉ではない。
といふのであれば、
③ タゴール記念会は、小倉氏は、理事長ではない。
然るに、
(09)
1 (1)∀x{T会の会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]} A
1 (2) T会の会員a→∃y[私y&理事長ya&∀z(理事長za→y=z)] 1UE
3 (3) T会の会員a A
13 (4) ∃y[私y&理事長ya&∀z(理事長za→y=z)] 34MPP
5 (5) 私b&理事長ba&∀z(理事長za→b=z) A
5 (6) 私b&理事長ba 5&E
5 (7) ∀z(理事長za→b=z) 5&E
5 (8) 理事長ca→b=c 7UE
9 (9) ∃z(小倉z&~私z) A
ア (ア) 小倉c&~私c A
ア (イ) 小倉c ア&E
ア (ウ) ~私c ア&E
エ(エ) b=c A
アエ(オ) ~私b ウエ=E
5 (カ) 私b 6&E
5 アエ(キ) ~私b&私b オカ&I
5 ア (ク) b≠c エキRAA
5 ア (ケ) ~理事長ca 8クMTT
5 ア (コ) 小倉c&~理事長ca イケ&I
5 ア (サ) ∃z(小倉z&~理事長za) コEI
59 (シ) ∃z(小倉z&~理事長za) 9アサEE
13 9 (ス) ∃z(小倉z&~理事長za) 45シEE
1 9 (セ) T会の会員a→∃z(小倉z&~理事長za) 3スCP
1 9 (シ)∀x{T会の会員x→∃z(小倉z&~理事長zx)} セUI
1 9 (〃)タゴール記念会は、小倉氏は、理事長ではない。 セUI
従って、
(05)~(09)により、
(10)
① 私はタゴール記念会の理事長であって、私以外に、タゴール記念会の理事長はゐない。⇔
① ∀x{タゴール会の会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]}⇔
① すべてのxについて{xがタゴール会の会員であるならば、あるyは私であって、yはxの理事長であって、すべてのzについて(zがxの理事長であるならば、y=z である)}。
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(11)
① 理事長は私です。
② 私以外は理事長ではない。
に於いて、
①=② は、「対偶(Contraposition)」である。
然るに、
(12)
よく知られているように、「私が理事長です」は語順を変え、
理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されのである。また、かりに大倉氏が、
タゴール記念会は、私が理事です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(10)(11)(12)により、
(13)
① タゴール記念会は、私が理事です。⇔
① 私はタゴール記念会の理事長であって、私以外に、タゴール記念会の理事長はゐない。⇔
① ∀x{タゴール記念会の会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]}⇔
① すべてのxについて{xがタゴール会の会員であるならば、あるyは私であって、yはxの理事長であって、すべてのzについて(zがxの理事長であるならば、y=z である)}。
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(14)
(ⅰ)論理式または命題関数において、量記号が現れる任意の箇所の作用範囲は、問題になっている変数が現れる「少なくとも2つの箇所」を含むであろう(その1つの箇所は量記号そのもののなかにある);
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、183頁)
従って、
(13)(14)により、
(15)
例へば、
① タゴール記念会は、私が理事です。⇔
① ∀x{タゴール記念会の会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]}
といふ「等式」に於ける、
① ∀x を、「総主語」と呼ぶ。
といふ風に、「定義」するならば、
① ∀x≡タゴール記念会(タゴール記念会の会員)
といふ「語」が、
① タゴール記念会は、私が理事です。
といふ「日本語」の、「総主語」である。
といふ、ことになる。
同様に、
(16)
② 象は、鼻が長い。⇔
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
といふ「等式」に於ける、
② ∀x を、「総主語」と呼ぶ。
といふ風に、「定義」するならば、
② ∀x≡象
といふ「語」が、
② 象は、鼻が長い。
といふ「日本語」の、「総主語」である。
然るに、
(17)
「明治時代の標準的な文体(普通文)」である所の、「漢文訓読体」の場合は、
② 象は、鼻が長い。⇔
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
といふ「言ひ方」は無く、
③ 象は、鼻長し。⇔
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}
といふ「言ひ方」しか、無い。
従って、
(15)(16)(17)により、
(18)
「明治三十ニ年」であれば、
③ 象は、體(体)大なり。⇔
③ ∀x{象x→∃y(体yx&大y)}⇔
③ すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの体であって、yは大きい}。
に於ける、
③ ∀x≡象
といふ「語」が、
③ 象は、體(体)大なり。
といふ「日本語」の、「総主語」である。
然るに、
(19)
一、總主トハ如何ナル者ゾ
動詞、形容詞ニ對シテ其主語アルト同ジク、主語ト説語(動詞或ハ形容詞)トヨリ成レル一ノ説話(即チ文)ニ對シテモ更ニソノ主語アルコト國語ニハ屡々アリ。例ヘバ「象は體大なり」ノ「象」、「熊は力強し」ノ「熊」、「鳥獸蟲魚皆性あり」ノ「鳥獸蟲魚」、「仁者は命長し」ノ「仁者」、「賣藥は效能薄し」ノ「賣藥」、「慾は限無し」ノ「慾」、「酒は養生に害あり」ノ「酒」、「支那は人口多し」ノ「支那」ノ如キハ、皆、「體大なり」「力強し」等ノ一説話ニ對シテ更ニソノ主語タル性格ヲ有ス。何トナレバ「象は體大なり」「熊は力強し」等ヨリ「象」「熊」等ノ再度ノ主語ヲ取去ル時ハ、殘餘ハ「體大なり」「力強し」等トナリテ、文法上ノ文ノ形ハ完全ニ之ヲ具フルニモ拘ラズ、意義ニ不足ヲ生ジ、其事ノ主トアルベキ「象」「熊」等ノ名詞ヲ竢ッテ始メテ意義ノ完全ナル一圓ノ説話ヲ成サントスル傾アルコト、ナホ普通ノ動詞、形容詞ノ名詞ヲ竢ッテ始メテ一ノ完全ナル説話ヲ成サントスル傾アルト同趣味ノモノアレバナリ。殊ニ「性有り」「限無し」等ノ一種ノ説話ニ對シテハ、實用ノ際ニ再度ノ主語ノ必要アル事ハ頗ル顯著ナルニアラズヤ。コレハ「うら(心)やまし(疚)」「て(質)がたし(堅)」ナドノ一説話ノ轉シテ一ノ形容詞トナリ、然ル上ハ實用ノ際ニ更ニソノ主語ヲ取ルト一般ナリ。サレバ「富貴は羨し」ノ「うらやまし」ニ對シテ「富貴」ヲ主語トイフヲ至當トセバ、「體大なり」「力強し」ニ對シテ「象」「熊」ヲソノ主語トイフモ亦不當ニハアラジ。斯カレバコノ類ノ再度ノ主ヲ予ハ別ニ「總主」ト名ヅケントス。
總主ハ斯ク頗ル簡單ニ説明セラルベク、亦容易ニ會得セラルベキ者ナリ。學者ノ潛思苦慮ヲモ要セズ、考古引證ヲモ須タズシテ、小學ノ兒童モ、口頭ニ、文章ニ、此語法ヲ用ヰ、歌人文士モ之ヲ用ヰテ毫モ疑フ事ナシ。コノ語法ハ本ヨリ我國ニ有リシナランガ、漢學ノ流行ニ連レテ益廣ク行ハレ、今日トナリテハ最早之ヲ目シテ國語ノ法則ニ非ズトイフヲ得ザルニ至レリ。然ルニ國語ノ法則トシテ日本ノ文法ニ之ヲ編入スル者ナキハ何故ゾ。西洋ノ言語ニ類似ノ語法ナク、西洋ノ文典ニ類似ノ記載ナキガ故ニハ非ザルカ。 (草野淸民、國語の特有セル語法 ― 總主、『帝國文學』五卷五號、明治三十二年:大修館書店、日本の言語学 第3巻 文法Ⅰ、1978年、533頁)
従って、
(18)(19)により、
(20)
③ 象は、體(体)大なり。⇔
③ ∀x{象x→∃y(体yx&大y)}⇔
③ すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの体であって、yは大きい}。
といふ「等式」に於ける、
③ ∀x≡象
といふ「語」を、
③ ∀x を、「総主語」と呼ぶ。
といふ風に、「定義」するならば、「総主語」とは、草野淸民 先生 が、所謂、「總主」である。
従って、
(15)(16)(20)により、
(21)
① タゴール記念会は、私が理事です。≡ ∀x{タゴール記念会の会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→y=z)]}
② 象は、鼻が長い。 ≡ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
③ 象は、體大なり。 ≡ ∀x{象x→∃y(体yx&大y)}
に於ける、
① ∀x≡タゴール記念会(タゴール記念会の会員)
② ∀x≡象
③ ∀x≡象
といふ「語」は、3つとも、草野淸民 先生 が、謂ふ所の、「總主」である。
然るに、
(22)
(ⅰ)象は鼻が長い。然るに、
(ⅱ)兎は耳が長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は、象ではない。
といふ「(日本語による)推論」は、明らかに、「妥当」である。
然るに、
(23)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1 (〃)象は、鼻が長い。 A
2 (2)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
2 (〃)兎は、耳が長いが、兎の耳は鼻ではない。 A
3 (3)∃x(兎x&象x) A
1 (4) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
2 (5) 兎a→∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 2UE
6 (6) 兎a&象a A
6 (7) 兎a 6&E
6 (8) 象a 6&E
1 6 (9) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 48MPP
2 6 (ア) ∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 57MPP
1 6 (イ) ∃y(鼻ya&長y) 9&E
ウ (ウ) 鼻ba&長b A
2 6 (エ) ∃y(長y&耳ya) ア&E
オ(オ) 長b&耳ba A
オ(カ) 耳ba オ&E
2 6 (キ) ∀z(耳za→~鼻za) ア&E
2 6 (ク) 耳ba→~鼻ba キUE
2 6 オ(ケ) ~鼻ba オクMPP
1 6 (コ) ∀z(~鼻za→~長z) ア&E
1 6 (サ) ~鼻ba→~長b コUE
12 6 オ(シ) ~長b ケサMPP
オ(ス) 長b オ&E
12 6 オ(セ) 長b&~長b シス&I
12 6 (ソ) 長b&~長b エオセEE
123 (タ) 長b&~長b 36ソEE
12 (チ)~∃x(兎x&象x) 3タRAA
12 (ツ)∀x~(兎x&象x) チ量化子の関係
12 (テ) ~(兎a&象a) ツUE
12 (ト) ~兎a∨~象a テ、ド・モルガンの法則
12 (ナ) 兎a→~象a ト含意の定義
12 (ニ)∀x(兎x→~象x) ナUI
12 (〃)すべてのxについて(xが兎であるならば、xは象ではない)。 ナUI
12 (〃)兎は、象ではない。 ナUI
従って、
(22)(23)により、
(24)
(ⅰ)象は鼻が長い。然るに、
(ⅱ)兎は耳が長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は、象ではない。
といふ「推論」は、「日本語」としても、「述語論理」としても、「妥当」である。
従って、
(22)(23)(24)により、
(25)
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふ「等式」が、成立する。
従って、
(25)により、
(26)
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象は鼻が長い≡すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって長く、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)}。
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(27)
これに対して三上は、日本語には主語はない、とする。「象は」は、テーマを提示する主題であり、これから象についてのことを述べますよというメンタルスペースのセットアップであり、そのメンタルスペースのスコープを形成する働きをもつと主張する(この場合は「長い」までをスコープとする)〔三上文法! : wrong, rogue and log〕。
然るに、
(26)(27)により、
(28)
(ⅰ)すべてのxについて{xが象であるならば、
といふことは、
(ⅰ)これから象についてのことを述べますよ、
といふことに、他ならない。
然るに、
(29)
(ⅱ)括弧は、論理演算子のスコープ(scope)を明示する働きを持つ。スコープは、論理演算子の働きが及ぶ範囲のことをいう。
(産業図書、数理言語学辞典、2013年、四七頁:命題論理、今仁生美)
従って、
(27)(29)により、
(30)
(ⅱ)メンタルスペースのスコープを形成する働きをもつ。
といふことと、
(ⅱ)括弧は、論理演算子のスコープ(scope)を明示する働きを持つ。
といふことは、「無関係」ではない。はずである。
従って、
(26)~(30)により、
(31)
②「三上章先生 の学説」と、
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象は鼻が長い≡すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって長く、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)}。
といふ「等式」は、「矛盾」しない。
然るに、
(32)
実際、文法学者が「主語」という「語」を使わなければならないことは、不幸なことだ。この語は、普通のことばでは、とりわけ「話題」(主題)という意味でも使われているからである。
(イェスペルセン著、安藤貞雄 訳、文法の原理(中)、2006年、45頁)
従って、
(27)(31)(32)により、
(33)
「主語」という語は、普通のことばでは、とりわけ「話題」(主題)という意味でも使われている。
といふ、ことからすれば、
② 象は鼻が長い。
② The elephant has a long trunk.
に於いて、
② 象 といふ「主語」が、「主題(話題)」であるならば、
② The elephant といふ「主語」も、「主題(話題)」である。
従って、
(32)(33)により、
(34)
「主語」という語は、普通のことばでは、とりわけ「話題」(主題)という意味でも使われている。
といふ、ことからすれば、
② 象は鼻が長い。
② The elephant has a long trunk.
に於いて、
② 象 といふ「主題(話題)」が、「主語」であるならば、
② The elephant といふ「主題(話題)」も、「主語」である。
令和02年10月14日、毛利太。
2020年10月12日月曜日
「ピリオド越え」と「述語論理」。
(01)
―「昨日(令和02年10月11日)の記事」でも示した通り、―
1 (1) ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)} A
1 (〃)あるxは{吾輩であって猫であり、名前は無い}。 A
2 (2) ∃x{タマx& ∃y(名前yx)} A
3 (3) 吾輩a&猫a&~∃y(名前ya) A
4(4) タマa& ∃y(名前ya) A
3 (5) ~∃y(名前ya) 3&E
4(6) ∃y(名前ya) 4&E
34(7) ~∃y(名前ya)&∃y(名前ya) 56&I
23 (8) ~∃y(名前ya)&∃y(名前ya) 247EE
12 (9) ~∃y(名前ya)&∃y(名前ya) 138EE
1 (ア) ~∃x{タマx& ∃y(名前yx)} 29RAA
1 (イ) ∀x~{タマx& ∃y(名前yx)} ア量化子の関係
1 (ウ) ~{タマa& ∃y(名前ya) イUE
1 (エ) ~タマa∨ ~∃y(名前ya) ウ、ド・モルガンの法則
1 (オ) ~∃y(名前ya)∨~タマa エ交換法則
1 (カ) ∃y(名前ya)→~タマa オ含意の定義
1 4(キ) ~タマa 6カMPP
12 (ク) ~タマa 24キEE
3 (ケ) 吾輩a&猫a 3&E
123 (コ) 吾輩a&猫a&~タマa クケ&I
123 (サ) ∃x(吾輩x&猫x&~タマx) コEI
12 (シ) ∃x(吾輩x&猫x&~タマx) 13サEE
12 (〃)あるxは(吾輩であって猫であるが、タマではない)。 13サEE
従って、
(01)により、
(02)
① ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)},∃x{タマx&∃y(名前yx)}├ ∃x(吾輩x&猫x&~タマx)
といふ「推論」、すなはち、
①{吾輩は猫である。名前は無い。}然るに、{タマには名前が有る。}従って、{吾輩はタマではないが、猫である。}
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(03)
ピリオド越えとは、「Ⅹは」という「主語」が「以降の文の主語」としても働く現象のことだ。それはどういうものなのか、実例として
夏目漱石の『吾輩は猫である』の冒頭の文章を見てみよう。
吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。
何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。
最初の文の主語(「主題」とも言う)である「吾輩」は、以降の文の主語でもある。
(オルタナティブブログ:どんなときに主語を省略できるのか。)
従って、
(03)により、
(04)
「ピリオド越え」といふのは、例へば、
① 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
といふ「文」が、「実質的」に、
① 吾輩は猫である。(吾輩は)名前はまだ無い。
といふ「意味」である。といふ、ことを言ふ。
然るに、
(05)
1 (1) ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)} A
1 (〃) あるxは{吾輩であって猫であり、名前は無い)。 A
2(2) 吾輩a&猫a&~∃y(名前ya) A
2(3) 吾輩a 2&E
2(4) 猫a 2&E
2(5) ~∃y(名前ya) 2&E
2(6) 吾輩a&~∃y(名前ya) 35&I
2(7) ∃x{吾輩x&~∃y(名前yx)} 6EI
1 (8) ∃x{吾輩x&~∃y(名前yx)} 127EE
2(9) 吾輩a&猫a 34&I
2(ア) ∃x(吾輩x&猫x) 9EI
1 (イ) ∃x(吾輩x&猫x) 12アEE
1 (ウ)∃x(吾輩x&猫x)&∃x{吾輩x&~∃y(名前yx)} 8イ&I
1 (〃)あるxは(吾輩であって猫である。)&
あるxは{吾輩であって(xの名前である所のyは)存在しない。}8イ&I
従って、
(05)により、
(06)
① ∃x{吾輩x&猫x & ~∃y(名前yx)}├
∃x(吾輩x&猫x)&∃x{吾輩x&~∃y(名前yx)}
といふ「連式」、すなはち、
①{吾輩は猫である。 名前は無い。}故に、
{吾輩は猫であり}、{吾輩は名前は無い。}
といふ「連式」は、「妥当」である。
然るに、
(07)
①{吾輩は猫である。 名前は無い。}故に、
{吾輩は猫であり}、{吾輩は名前は無い。}
といふ「推論」が、「妥当」である。といふことは、
① 吾輩は猫である。 名前は無い。
② 吾輩は猫である。(吾輩は)名前は無い。
に於いて、
① ならば、② である。
といふことに、他ならない。
然るに、
(04)~(07)により、
(08)
① 吾輩は猫である。 名前は無い。
② 吾輩は猫である。(吾輩は)名前は無い。
に於いて、
① ならば、② である。
といふことは、「ピリオド越え」に、他ならない。
従って、
(04)~(08)により、
(09)
「述語論理(Predicate logic)」といふ「観点」からすると、
① ∃x{吾輩x&猫x & ~∃y(名前yx)}├
∃x(吾輩x&猫x)&∃x{吾輩x&~∃y(名前yx)}
といふ「連式」が「妥当」であるからこそ、
① 吾輩は猫である。 名前は無い。
② 吾輩は猫である。(吾輩は)名前は無い。
に於いて、
① ならば、② である。
といふ「ピリオド越え」が、「実現」する。
然るに、
(10)
EXCERCISES
1 For each of the following formulae, state whether it is a well-formed formula, a propositional function not a well-formed formula, or neither.
練習問題
1 つぎの式のそれぞれについて、それが「論理式であるのか」、または、「論理式ではなくて、命題関数であるのか」、または、「論理式でも、命題関数でも、ないのか」を述べよ。
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、187頁改)
(私による)解答:
(a)∀x(Gxa) は、「論理式」である。
(b)∀x(Gya) は、「論理式」でも、「命題関数」でもないため、所謂、「非文」である。
(c)∀x(Gxy) は、「yに関する、命題関数」である。
然るに、
(11)
「Fx」、「(Fy→∀x(Gx))」、「Hxy」のような式は、「縛られていない、変数x」および「縛られていない、変数y」が含まれていることから考えて、「真または偽なる命題」を表現する、「完全な文(complete sentence)」でないことから、われわれの今の定義によって「論理式」とはみなされないのではあるが、以下においては、それらの式に対する呼び名のある方が便利である。われわれは論理学の伝統にしたがって、「命題関数(propositional function)」の名を用いるであろう。
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、182頁改)
従って、
(10)(11)
(12)
「論理式」は「完全な文(complete sentence)」であるが、
「命題関数」は「完全な文(complete sentence)」ではない。
然るに、
(13)
「完全な文(complete sentence)」ではないのであれば、「文(sentence)」ではない。
従って、
(12)(13)により、
(14)
「命題関数」は、所謂、「文(sentence)」ではない。
然るに、
(15)
① ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)}≡吾輩は猫である。名前は無い。
② ~∃y(名前yx) ≡名前は無い(xの名前である所のyは存在しない)。
に於いて、
① は「 論理式(文である)」であるが、
② は「命題関数(文でない)」である。
従って、
(05)(09)(14)(15)により、
(16)
「述語論理(Predicate logic)」といふ「観点」からすると、
ピリオド越えとは、「Ⅹは」という「主語」が「以降の文(sentence)の主語」としても働く現象のことだ。
といふ「言ひ方」は、「正しく」はなく、
ピリオド越えとは、「Ⅹは」という「主語」が『以降の「命題関数(propositional function)」の主語』としても働く現象のことだ。
といふ「言ひ方」こそが、「正しい」。
令和02年10月12日、毛利太。
―「昨日(令和02年10月11日)の記事」でも示した通り、―
1 (1) ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)} A
1 (〃)あるxは{吾輩であって猫であり、名前は無い}。 A
2 (2) ∃x{タマx& ∃y(名前yx)} A
3 (3) 吾輩a&猫a&~∃y(名前ya) A
4(4) タマa& ∃y(名前ya) A
3 (5) ~∃y(名前ya) 3&E
4(6) ∃y(名前ya) 4&E
34(7) ~∃y(名前ya)&∃y(名前ya) 56&I
23 (8) ~∃y(名前ya)&∃y(名前ya) 247EE
12 (9) ~∃y(名前ya)&∃y(名前ya) 138EE
1 (ア) ~∃x{タマx& ∃y(名前yx)} 29RAA
1 (イ) ∀x~{タマx& ∃y(名前yx)} ア量化子の関係
1 (ウ) ~{タマa& ∃y(名前ya) イUE
1 (エ) ~タマa∨ ~∃y(名前ya) ウ、ド・モルガンの法則
1 (オ) ~∃y(名前ya)∨~タマa エ交換法則
1 (カ) ∃y(名前ya)→~タマa オ含意の定義
1 4(キ) ~タマa 6カMPP
12 (ク) ~タマa 24キEE
3 (ケ) 吾輩a&猫a 3&E
123 (コ) 吾輩a&猫a&~タマa クケ&I
123 (サ) ∃x(吾輩x&猫x&~タマx) コEI
12 (シ) ∃x(吾輩x&猫x&~タマx) 13サEE
12 (〃)あるxは(吾輩であって猫であるが、タマではない)。 13サEE
従って、
(01)により、
(02)
① ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)},∃x{タマx&∃y(名前yx)}├ ∃x(吾輩x&猫x&~タマx)
といふ「推論」、すなはち、
①{吾輩は猫である。名前は無い。}然るに、{タマには名前が有る。}従って、{吾輩はタマではないが、猫である。}
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(03)
ピリオド越えとは、「Ⅹは」という「主語」が「以降の文の主語」としても働く現象のことだ。それはどういうものなのか、実例として
夏目漱石の『吾輩は猫である』の冒頭の文章を見てみよう。
吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。
何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。
最初の文の主語(「主題」とも言う)である「吾輩」は、以降の文の主語でもある。
(オルタナティブブログ:どんなときに主語を省略できるのか。)
従って、
(03)により、
(04)
「ピリオド越え」といふのは、例へば、
① 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
といふ「文」が、「実質的」に、
① 吾輩は猫である。(吾輩は)名前はまだ無い。
といふ「意味」である。といふ、ことを言ふ。
然るに、
(05)
1 (1) ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)} A
1 (〃) あるxは{吾輩であって猫であり、名前は無い)。 A
2(2) 吾輩a&猫a&~∃y(名前ya) A
2(3) 吾輩a 2&E
2(4) 猫a 2&E
2(5) ~∃y(名前ya) 2&E
2(6) 吾輩a&~∃y(名前ya) 35&I
2(7) ∃x{吾輩x&~∃y(名前yx)} 6EI
1 (8) ∃x{吾輩x&~∃y(名前yx)} 127EE
2(9) 吾輩a&猫a 34&I
2(ア) ∃x(吾輩x&猫x) 9EI
1 (イ) ∃x(吾輩x&猫x) 12アEE
1 (ウ)∃x(吾輩x&猫x)&∃x{吾輩x&~∃y(名前yx)} 8イ&I
1 (〃)あるxは(吾輩であって猫である。)&
あるxは{吾輩であって(xの名前である所のyは)存在しない。}8イ&I
従って、
(05)により、
(06)
① ∃x{吾輩x&猫x & ~∃y(名前yx)}├
∃x(吾輩x&猫x)&∃x{吾輩x&~∃y(名前yx)}
といふ「連式」、すなはち、
①{吾輩は猫である。 名前は無い。}故に、
{吾輩は猫であり}、{吾輩は名前は無い。}
といふ「連式」は、「妥当」である。
然るに、
(07)
①{吾輩は猫である。 名前は無い。}故に、
{吾輩は猫であり}、{吾輩は名前は無い。}
といふ「推論」が、「妥当」である。といふことは、
① 吾輩は猫である。 名前は無い。
② 吾輩は猫である。(吾輩は)名前は無い。
に於いて、
① ならば、② である。
といふことに、他ならない。
然るに、
(04)~(07)により、
(08)
① 吾輩は猫である。 名前は無い。
② 吾輩は猫である。(吾輩は)名前は無い。
に於いて、
① ならば、② である。
といふことは、「ピリオド越え」に、他ならない。
従って、
(04)~(08)により、
(09)
「述語論理(Predicate logic)」といふ「観点」からすると、
① ∃x{吾輩x&猫x & ~∃y(名前yx)}├
∃x(吾輩x&猫x)&∃x{吾輩x&~∃y(名前yx)}
といふ「連式」が「妥当」であるからこそ、
① 吾輩は猫である。 名前は無い。
② 吾輩は猫である。(吾輩は)名前は無い。
に於いて、
① ならば、② である。
といふ「ピリオド越え」が、「実現」する。
然るに、
(10)
EXCERCISES
1 For each of the following formulae, state whether it is a well-formed formula, a propositional function not a well-formed formula, or neither.
練習問題
1 つぎの式のそれぞれについて、それが「論理式であるのか」、または、「論理式ではなくて、命題関数であるのか」、または、「論理式でも、命題関数でも、ないのか」を述べよ。
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、187頁改)
(私による)解答:
(a)∀x(Gxa) は、「論理式」である。
(b)∀x(Gya) は、「論理式」でも、「命題関数」でもないため、所謂、「非文」である。
(c)∀x(Gxy) は、「yに関する、命題関数」である。
然るに、
(11)
「Fx」、「(Fy→∀x(Gx))」、「Hxy」のような式は、「縛られていない、変数x」および「縛られていない、変数y」が含まれていることから考えて、「真または偽なる命題」を表現する、「完全な文(complete sentence)」でないことから、われわれの今の定義によって「論理式」とはみなされないのではあるが、以下においては、それらの式に対する呼び名のある方が便利である。われわれは論理学の伝統にしたがって、「命題関数(propositional function)」の名を用いるであろう。
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、182頁改)
従って、
(10)(11)
(12)
「論理式」は「完全な文(complete sentence)」であるが、
「命題関数」は「完全な文(complete sentence)」ではない。
然るに、
(13)
「完全な文(complete sentence)」ではないのであれば、「文(sentence)」ではない。
従って、
(12)(13)により、
(14)
「命題関数」は、所謂、「文(sentence)」ではない。
然るに、
(15)
① ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)}≡吾輩は猫である。名前は無い。
② ~∃y(名前yx) ≡名前は無い(xの名前である所のyは存在しない)。
に於いて、
① は「 論理式(文である)」であるが、
② は「命題関数(文でない)」である。
従って、
(05)(09)(14)(15)により、
(16)
「述語論理(Predicate logic)」といふ「観点」からすると、
ピリオド越えとは、「Ⅹは」という「主語」が「以降の文(sentence)の主語」としても働く現象のことだ。
といふ「言ひ方」は、「正しく」はなく、
ピリオド越えとは、「Ⅹは」という「主語」が『以降の「命題関数(propositional function)」の主語』としても働く現象のことだ。
といふ「言ひ方」こそが、「正しい」。
令和02年10月12日、毛利太。
2020年10月11日日曜日
「述語論理」に於ける「主語」と「ピリオド越え」。
(01)
三上章の『象は鼻が長い』を読み、「主語廃止論」と並んで衝撃的であったのは、「は」のコンマ超えとピリオド越えである。
(金谷武洋、日本語の文法の謎を解く、2003年、72頁)
(02)
ピリオド越えとは、「Xは」という主語が以降の文の主語としても働く現象のことだ。それはどういうものなのか、実例として夏目漱石の『吾輩は猫である』の冒頭の文章を見てみよう。
吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。
何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。
最初の文の主語(「主題」とも言う)である「吾輩」は、以降の文の主語でもある。
(オルタナティブブログ:どんなときに主語を省略できるのか。)
従って、
(02)により、
(03)
「ピリオド越え」といふのは、例へば、
① 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
に於ける、
① 名前はまだ無い。
といふ「文」が、「実質的」に、
① 吾輩は猫である。(吾輩は)名前はまだ無い。
といふ「意味」である。といふ、ことを言ふ。
然るに、
(04)
1 (1) ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)} A
1 (〃)あるxは{吾輩であって猫であり、名前は無い} A
2 (2) ∃x{タマx& ∃y(名前yx)} A
3 (3) 吾輩a&猫a&~∃y(名前ya) A
4(4) タマa& ∃y(名前ya) A
3 (5) ~∃y(名前ya) 3&E
4(6) ∃y(名前ya) 4&E
34(7) ~∃y(名前ya)&∃y(名前ya) 56&I
23 (8) ~∃y(名前ya)&∃y(名前ya) 247EE
12 (9) ~∃y(名前ya)&∃y(名前ya) 138EE
1 (ア) ~∃x{タマx& ∃y(名前yx)} 29RAA
1 (イ) ∀x~{タマx& ∃y(名前yx)} ア量化子の関係
1 (ウ) ~{タマa& ∃y(名前ya) イUE
1 (エ) ~タマa∨ ~∃y(名前ya) ウ、ド・モルガンの法則
1 (オ) ~∃y(名前ya)∨~タマa エ交換法則
1 (カ) ∃y(名前ya)→~タマa オ含意の定義
1 4(キ) ~タマa 4カMPP
12 (ク) ~タマa 64キEE
3 (ケ) 吾輩a&猫a 3&E
123 (コ) 吾輩a&猫a&~タマa クケ&I
123 (サ) ∃x(吾輩x&猫x&~タマx) コEI
12 (シ) ∃x(吾輩x&猫x&~タマx) 13サEE
12 (〃)あるxは(吾輩であって猫であるが、タマではない)。 13サEE
従って、
(04)により、
(05)
① ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)},∃x{タマx&∃y(名前yx)}├ ∃x(吾輩x&猫x&~タマx)
といふ「推論」、すなはち、
① 吾輩は猫である。名前は無い。然るに、タマには名前が有る。従って、吾輩はタマではないが、猫である。
① I am a cat. I have no name for me. However, Tama has his own name. Therefore, I am not Tama, but a cat.
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(06)
(ⅰ)論理式または命題関数において、量記号が現れる任意の箇所の作用範囲は、問題になっている変数が現れる「少なくとも2つの箇所」を含むであろう(その1つの箇所は量記号そのもののなかにある); (論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、183頁)
(ⅱ)括弧は、論理演算子のスコープ(scope)を明示する働きを持つ。スコープは、論理演算子の働きが及ぶ範囲のことをいう。
(産業図書、数理言語学辞典、2013年、四七頁:命題論理、今仁生美)
従って、
(05)(06)により、
(07)
① ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)}
に於いて、
① ∃x≡吾輩
の「意味」は、
① ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)}
といふ「述語論理式(完全な文)の全体」に、及んでゐる。
従って、
(07)により、
(08)
(ⅰ)「主語(MAIN WORD)」とは、「述語論理式(完全な文)の文頭」にあって、
(ⅱ)「文末」にまで、「その意味」が及んでゐる所の「語」をいふ。
とするならば、「定義」により、
① ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)}
に於ける「主語(MAIN WORD)]は、
① ∃x≡吾輩
である。といふことになる。
然るに、
(09)
① ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)}
に於ける、
① ~∃y(名前yx)≡名前は無い。
の場合は、
① xに関する、「命題関数(propositional function)」であって、
①「命題関数」は、「完全な文(Well-formed formula)」ではない。
従って、
(04)(09)
(10)
① 吾輩は猫である。名前は無い。⇔
① ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)}
といふ「等式」に基づく限り、
① 吾輩は猫である。名前は無い。
こそが、「1つの論理式(完全な文)」であって、それ故、
① 名前は無い。
といふ「命題関数」は、
① 吾輩は猫である。名前は無い。
といふ「論理式(完全な文)」の、飽くまでも、「一部」に過ぎない。
従って、
(10)により、
(11)
① 吾輩は猫である。名前は無い。⇔
① ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)}
といふ「等式」に基づく限り、
① 吾輩は猫である。名前は無い。 といふ「文」は、「2つの文」ではなく、飽くまでも、「1つの文」である。
従って、
(02)(11)により、
(12)
「ピリオド越え」とは、「Ⅹは」という主語が以降の文(論理式)の主語としても働く現象のことだ。
といふ風に「定義」する。のであれば、
① 吾輩は猫である。名前は無い。
に於いて、「ピリオド越え」は、無い。
然るに、
(13)
「一階述語論理は、数学のほぼ全領域を形式化するのに十分な表現力を持っている。実際、現代の標準的な集合論の公理系 ZFC は一階述語論理を用いて形式化されており、数学の大部分はそのように形式化された ZFC の中で行うことができる(ウィキペディア)。」としても、
「吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。」
といふ「文の全体」を、「(数学用の)述語論理式」に「翻訳」することは、「無理」である。
然るに、
(11)(12)(13)により、
(14)
(ⅰ)名前はまだ無い。
(ⅱ)どこで生れたか頓と見当がつかぬ。
(ⅲ)何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。
に於いて、仮に、
(ⅰ)だけでなく、
(ⅱ)も「論理式(完全な文)」ではなく、「命題関数(不完全な文)」である。
(ⅲ)も「論理式(完全な文)」ではなく、「命題関数(不完全な文)」である。
とするならば、その限りに於いて、
① 吾輩は猫である。名前は無い。
② 吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。
に於いて、
① だけなく、
② であっても、「ピリオド越え」は、無い。
然るに、
(08)により、
(15)
もう一度、確認すると、
(ⅰ)「主語(MAIN WORD)」とは、「述語論理式(完全な文)の文頭」にあって、
(ⅱ)「文末」にまで、「その意味」が及んでゐる所の「語」をいふ。
とするのであれば、
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1 (〃)象は、鼻が長い。 A
2 (2)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
2 (〃)兎は、耳が長いが、兎の耳は鼻ではない。 A
3 (3)∃x(兎x&象x) A
1 (4) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
2 (5) 兎a→∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 2UE
6 (6) 兎a&象a A
6 (7) 兎a 6&E
6 (8) 象a 6&E
1 6 (9) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 48MPP
2 6 (ア) ∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 57MPP
1 6 (イ) ∃y(鼻ya&長y) 9&E
ウ (ウ) 鼻ba&長b A
2 6 (エ) ∃y(長y&耳ya) ア&E
オ(オ) 長b&耳ba A
オ(カ) 耳ba オ&E
2 6 (キ) ∀z(耳za→~鼻za) ア&E
2 6 (ク) 耳ba→~鼻ba キUE
2 6 オ(ケ) ~鼻ba オクMPP
1 6 (コ) ∀z(~鼻za→~長z) ア&E
1 6 (サ) ~鼻ba→~長b コUE
12 6 オ(シ) ~長b ケサMPP
オ(ス) 長b オ&E
12 6 オ(セ) 長b&~長b シス&I
12 6 (ソ) 長b&~長b エオセEE
123 (タ) 長b&~長b 36ソEE
12 (チ)~∃x(兎x&象x) 3タRAA
12 (ツ)∀x~(兎x&象x) チ量化子の関係
12 (テ) ~(兎a&象a) ツUE
12 (ト) ~兎a∨~象a テ、ド・モルガンの法則
12 (ナ) 兎a→~象a ト含意の定義
12 (ニ)∀x(兎x→~象x) ナUI
12 (〃)すべてのxについて(xが兎であるならば、xは象ではない)。 ナUI
12 (〃)兎は、象ではない。 ナUI
といふ「計算(Predicate calculus)」が「可能」であるが故に、「定義」により、
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
に於ける、「主語(MAIN WORD)」は、
② 象≡∀x
である。といふ、ことになる。
同様に、
(16)
1 (1)∀x∃y{(鼻xy&象y→長x)&(~象y&長x→~鼻xy)} A
1 (〃)鼻は象が長い。 A
1 (2) ∃y{(鼻ay&象y→長a)&(~象y&長a→~鼻ay)} 1UE
3 (3) (鼻ab&象b→長a)&(~象b&長a→~鼻ab) A
3 (4) ~象b&長a→~鼻ab 3&E
5 (5)∃x∃y(兎y&~象y&鼻xy) A
5 (〃)兎は象ではないが、鼻がある。 A
6 (6) ∃y(兎y&~象y&鼻ay) A
7(7) 兎b&~象b&鼻ab A
7(8) 兎b& 7&E
7(9) ~象b 7&E
7(ア) 鼻ab 7&E
7(イ) ~~鼻ab アDN
3 7(ウ) ~(~象b& 長a) 4イMTT
3 7(エ) ~~象b∨~長a ウ、ド・モルガンの法則
3 7(オ) ~象b→~長a エ含意の定義
3 7(カ) ~長a 9オMPP
7(キ) 兎b&鼻ab 8ア&I
3 7(ク) 兎b&鼻ab&~長a カキ&I
3 7(ケ) ∃y(兎y&鼻ay&~長a) クEI
3 6 (コ) ∃y(兎y&鼻ay&~長a) 67ケEE
3 6 (サ)∃x∃y(兎y&鼻xy&~長x) コEI
35 (シ)∃x∃y(兎y&鼻xy&~長x) 56サEE
1 5 (ス)∃x∃y(兎y&鼻xy&~長x) 13シEE
1 5 (〃)兎の鼻は、長くない。 13シEE
といふ「計算(Predicate calculus)」が「可能」であるが故に、「定義」により、
③ 鼻は象が長い≡∀x∃y{(鼻xy&象y→長x)&(~象y&長x→~鼻xy)}
に於ける、「主語(MAIN WORD)」は、
③ 鼻≡∀x
である。といふ、ことになる。
然るに、
(17)
2 Show the validity of following arguments:
2 つぎの論証の妥当性を示せ。
(d)Some girls like William; all boys like any girl; William is a boy; therefore there is someone who likes William and is liked by William.
(〃)幾人かの少女はウィリアムが好きである。すべての少年はいかなる少女も好きである。ウィリアムは少年である。故にある人はウィリアムが好きであって、ウィリアムもその人を好きである。
(私による)解答:
(d)
1 (1)∃x(少女x&愛xw) A
2 (2)∀y{少年y→∀x(少女x→愛yx)} A
3 (3) 少年w A
2 (4) 少年w→∀x(少女x→愛wx) 2UE
23 (5) ∀x(少女x→愛wx) 23MPP
23 (6) 少女a→愛wa 5UE
7(7) 少女a&愛aw A
7(8) 少女a 7&E
237(9) 愛wa 68MPP
7(ア) 愛aw 7&E
237(イ) 愛aw&愛wa 9ア&I
237(ウ) ∃x(愛xw&愛wx) イEI
123 (エ) ∃x(愛xw&愛wx) 17ウEE
従って、
(08)(17)により、
(18)
(ⅰ)「主語(MAIN WORD)」とは、「述語論理式(完全な文)の文頭」にあって、
(ⅱ)「文末」にまで、「その意味」が及んでゐる所の「語」をいふ。
といふ「定義」により、
① ∃x(少女x&愛xw) ≡Some girls like William≡幾人かの少女はウィリアムが好きである。
② ∀y{少年y→∀x(少女x→愛yx)}≡all boys like any girl ≡すべての少年はいかなる少女も好きである。
に於ける、「主語(MAIN WORDS)」は、
① ∃x≡少女≡Some girls≡幾人かの少女
② ∀y≡少年≡all boys ≡すべての少年
である。といふ、ことになる。
(19)
③ 少年w=William is a boy=ウィリアムは少年である。
の場合は、「素文(atomic sentence)」といって、「述語論理式(完全な文)」である。
従って、
(18)(19)により、
(20)
(ⅰ)「主語(MAIN WORD)」とは、「述語論理式(完全な文)の文頭」にあって、
(ⅱ)「文末」にまで、「その意味」が及んでゐる所の「語」をいふ。
(ⅲ)ただし、「少年w」のやうな「素文」の場合は、「w」を、「主語(MAIN WORD)」とする。
とするならば、
① ∃x(少女x&愛xw) ≡Some girls like William≡幾人かの少女はウィリアムが好きである。
② ∀y{少年y→∀x(少女x→愛yx)}≡all boys like any girl ≡すべての少年はいかなる少女も好きである。
③ 少年w ≡William is a boy ≡ウィリアムは少年である。
に於ける、「主語(MAIN WORDS)」は、
① ∃x≡少女≡Some girls≡幾人かの少女
② ∀y≡少年≡all boys ≡すべての少年
③ w≡William ≡ウィリアム
である。といふ、ことになる。
然るに、
(21)
④ ∃x(愛xw&愛wx)=there is someone who likes William and is liked by William=ある人はウィリアムが好きであって、ウィリアムもその人を好きである。
に関しては、
④ ∃x≡someone≡ある人
が、「主語(MAIN WORD)」であるため、
① ∃x≡少女≡Some girls≡幾人かの少女
② ∀y≡少年≡all boys ≡すべての少年
③ w≡William ≡ウィリアム
といふ「主語(MAIN WORDS)」とは、「様子が、違ふ」ことになる。
従って、
(20)(21)により、
(22)
(ⅰ)「主語(MAIN WORD)」とは、「述語論理式(完全な文)の文頭」にあって、
(ⅱ)「文末」にまで、「その意味」が及んでゐる所の「語」をいふ。
(ⅲ)ただし、「少年w」のやうな「素文」の場合は、「w」を、「主語(MAIN WORD)」とする。
(ⅳ)ただし、「there is(are)・・・・.」のやうな「英文」には、「注意」すること。
といふ風に、「主語(MAIN WORD)」を、「定義」出来る。
然るに、
(23)
「MAIN WORD」と訳される「主語」は、無い。
然るに、
(24)
実際、文法学者が「主語」という「語」を使わなければならないことは、不幸なことだ。この語は、普通のことばでは、とりわけ「話題」(主題)という意味でも使われているからである。
(イェスペルセン著、安藤貞雄 訳、文法の原理(中)、2006年、45頁)
(25)
三、主語から主題へ 「主語」を廃止しようというのは、この用語のままでは困るからである。
(三上章、日本語の論理、1963年、148頁)
(26)
① 吾輩は猫である。名前は無い≡∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)}
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
③ 鼻は象が長い≡∀x∃y{(鼻xy&象y→長x)&(~象y&長x→~鼻xy)}
に於ける、「主語」は、
① 吾輩≡∃x
② 象≡∀x
③ 鼻≡∀x
である。としても、「少なくとも、私は困らない」し、
① 吾輩は猫である。名前は無い。
② 象は鼻が長い。
③ 鼻は象が長い。
に於ける「主語」は、
① 吾輩 であって、
② 象 であって、
③ 鼻 である。
とするのは、明らかに、「多数派」である。
然るに、
(27)
かりに既成専門語をご破算にして、文法(英文法、日本文法)と論理学とが今後新たにそれぞれの専門語をきめるものと仮定しよう。問題は Subject という俗語を採用すべきか否かである。
(三上章、日本語の論理、1963年、62頁)
従って、
(22)(26)(27)により、
(28)
「主語(Subject)」に換へて、
(ⅰ)「主語(MAIN WORD)」とは、「述語論理式(完全な文)の文頭」にあって、
(ⅱ)「文末」にまで、「その意味」が及んでゐる所の「語」をいふ。
(ⅲ)ただし、「少年w」のやうな「素文」の場合は、「w」を、「主語(MAIN WORD)」とする。
といふ「新たな定義」を、行ったとしても、
① 吾輩
② 象
③ 鼻
こそが、
① 吾輩は猫である。名前は無い。
② 象は鼻が長い。
③ 鼻は象が長い。
といふ「日本語」に於ける「主語」である。
といふ「常識」は、「これまで」と、「変り」が無い。
令和2年10月11日、毛利太。
三上章の『象は鼻が長い』を読み、「主語廃止論」と並んで衝撃的であったのは、「は」のコンマ超えとピリオド越えである。
(金谷武洋、日本語の文法の謎を解く、2003年、72頁)
(02)
ピリオド越えとは、「Xは」という主語が以降の文の主語としても働く現象のことだ。それはどういうものなのか、実例として夏目漱石の『吾輩は猫である』の冒頭の文章を見てみよう。
吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。
何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。
最初の文の主語(「主題」とも言う)である「吾輩」は、以降の文の主語でもある。
(オルタナティブブログ:どんなときに主語を省略できるのか。)
従って、
(02)により、
(03)
「ピリオド越え」といふのは、例へば、
① 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
に於ける、
① 名前はまだ無い。
といふ「文」が、「実質的」に、
① 吾輩は猫である。(吾輩は)名前はまだ無い。
といふ「意味」である。といふ、ことを言ふ。
然るに、
(04)
1 (1) ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)} A
1 (〃)あるxは{吾輩であって猫であり、名前は無い} A
2 (2) ∃x{タマx& ∃y(名前yx)} A
3 (3) 吾輩a&猫a&~∃y(名前ya) A
4(4) タマa& ∃y(名前ya) A
3 (5) ~∃y(名前ya) 3&E
4(6) ∃y(名前ya) 4&E
34(7) ~∃y(名前ya)&∃y(名前ya) 56&I
23 (8) ~∃y(名前ya)&∃y(名前ya) 247EE
12 (9) ~∃y(名前ya)&∃y(名前ya) 138EE
1 (ア) ~∃x{タマx& ∃y(名前yx)} 29RAA
1 (イ) ∀x~{タマx& ∃y(名前yx)} ア量化子の関係
1 (ウ) ~{タマa& ∃y(名前ya) イUE
1 (エ) ~タマa∨ ~∃y(名前ya) ウ、ド・モルガンの法則
1 (オ) ~∃y(名前ya)∨~タマa エ交換法則
1 (カ) ∃y(名前ya)→~タマa オ含意の定義
1 4(キ) ~タマa 4カMPP
12 (ク) ~タマa 64キEE
3 (ケ) 吾輩a&猫a 3&E
123 (コ) 吾輩a&猫a&~タマa クケ&I
123 (サ) ∃x(吾輩x&猫x&~タマx) コEI
12 (シ) ∃x(吾輩x&猫x&~タマx) 13サEE
12 (〃)あるxは(吾輩であって猫であるが、タマではない)。 13サEE
従って、
(04)により、
(05)
① ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)},∃x{タマx&∃y(名前yx)}├ ∃x(吾輩x&猫x&~タマx)
といふ「推論」、すなはち、
① 吾輩は猫である。名前は無い。然るに、タマには名前が有る。従って、吾輩はタマではないが、猫である。
① I am a cat. I have no name for me. However, Tama has his own name. Therefore, I am not Tama, but a cat.
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(06)
(ⅰ)論理式または命題関数において、量記号が現れる任意の箇所の作用範囲は、問題になっている変数が現れる「少なくとも2つの箇所」を含むであろう(その1つの箇所は量記号そのもののなかにある); (論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、183頁)
(ⅱ)括弧は、論理演算子のスコープ(scope)を明示する働きを持つ。スコープは、論理演算子の働きが及ぶ範囲のことをいう。
(産業図書、数理言語学辞典、2013年、四七頁:命題論理、今仁生美)
従って、
(05)(06)により、
(07)
① ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)}
に於いて、
① ∃x≡吾輩
の「意味」は、
① ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)}
といふ「述語論理式(完全な文)の全体」に、及んでゐる。
従って、
(07)により、
(08)
(ⅰ)「主語(MAIN WORD)」とは、「述語論理式(完全な文)の文頭」にあって、
(ⅱ)「文末」にまで、「その意味」が及んでゐる所の「語」をいふ。
とするならば、「定義」により、
① ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)}
に於ける「主語(MAIN WORD)]は、
① ∃x≡吾輩
である。といふことになる。
然るに、
(09)
① ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)}
に於ける、
① ~∃y(名前yx)≡名前は無い。
の場合は、
① xに関する、「命題関数(propositional function)」であって、
①「命題関数」は、「完全な文(Well-formed formula)」ではない。
従って、
(04)(09)
(10)
① 吾輩は猫である。名前は無い。⇔
① ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)}
といふ「等式」に基づく限り、
① 吾輩は猫である。名前は無い。
こそが、「1つの論理式(完全な文)」であって、それ故、
① 名前は無い。
といふ「命題関数」は、
① 吾輩は猫である。名前は無い。
といふ「論理式(完全な文)」の、飽くまでも、「一部」に過ぎない。
従って、
(10)により、
(11)
① 吾輩は猫である。名前は無い。⇔
① ∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)}
といふ「等式」に基づく限り、
① 吾輩は猫である。名前は無い。 といふ「文」は、「2つの文」ではなく、飽くまでも、「1つの文」である。
従って、
(02)(11)により、
(12)
「ピリオド越え」とは、「Ⅹは」という主語が以降の文(論理式)の主語としても働く現象のことだ。
といふ風に「定義」する。のであれば、
① 吾輩は猫である。名前は無い。
に於いて、「ピリオド越え」は、無い。
然るに、
(13)
「一階述語論理は、数学のほぼ全領域を形式化するのに十分な表現力を持っている。実際、現代の標準的な集合論の公理系 ZFC は一階述語論理を用いて形式化されており、数学の大部分はそのように形式化された ZFC の中で行うことができる(ウィキペディア)。」としても、
「吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。」
といふ「文の全体」を、「(数学用の)述語論理式」に「翻訳」することは、「無理」である。
然るに、
(11)(12)(13)により、
(14)
(ⅰ)名前はまだ無い。
(ⅱ)どこで生れたか頓と見当がつかぬ。
(ⅲ)何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。
に於いて、仮に、
(ⅰ)だけでなく、
(ⅱ)も「論理式(完全な文)」ではなく、「命題関数(不完全な文)」である。
(ⅲ)も「論理式(完全な文)」ではなく、「命題関数(不完全な文)」である。
とするならば、その限りに於いて、
① 吾輩は猫である。名前は無い。
② 吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。
に於いて、
① だけなく、
② であっても、「ピリオド越え」は、無い。
然るに、
(08)により、
(15)
もう一度、確認すると、
(ⅰ)「主語(MAIN WORD)」とは、「述語論理式(完全な文)の文頭」にあって、
(ⅱ)「文末」にまで、「その意味」が及んでゐる所の「語」をいふ。
とするのであれば、
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1 (〃)象は、鼻が長い。 A
2 (2)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
2 (〃)兎は、耳が長いが、兎の耳は鼻ではない。 A
3 (3)∃x(兎x&象x) A
1 (4) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
2 (5) 兎a→∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 2UE
6 (6) 兎a&象a A
6 (7) 兎a 6&E
6 (8) 象a 6&E
1 6 (9) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 48MPP
2 6 (ア) ∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 57MPP
1 6 (イ) ∃y(鼻ya&長y) 9&E
ウ (ウ) 鼻ba&長b A
2 6 (エ) ∃y(長y&耳ya) ア&E
オ(オ) 長b&耳ba A
オ(カ) 耳ba オ&E
2 6 (キ) ∀z(耳za→~鼻za) ア&E
2 6 (ク) 耳ba→~鼻ba キUE
2 6 オ(ケ) ~鼻ba オクMPP
1 6 (コ) ∀z(~鼻za→~長z) ア&E
1 6 (サ) ~鼻ba→~長b コUE
12 6 オ(シ) ~長b ケサMPP
オ(ス) 長b オ&E
12 6 オ(セ) 長b&~長b シス&I
12 6 (ソ) 長b&~長b エオセEE
123 (タ) 長b&~長b 36ソEE
12 (チ)~∃x(兎x&象x) 3タRAA
12 (ツ)∀x~(兎x&象x) チ量化子の関係
12 (テ) ~(兎a&象a) ツUE
12 (ト) ~兎a∨~象a テ、ド・モルガンの法則
12 (ナ) 兎a→~象a ト含意の定義
12 (ニ)∀x(兎x→~象x) ナUI
12 (〃)すべてのxについて(xが兎であるならば、xは象ではない)。 ナUI
12 (〃)兎は、象ではない。 ナUI
といふ「計算(Predicate calculus)」が「可能」であるが故に、「定義」により、
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
に於ける、「主語(MAIN WORD)」は、
② 象≡∀x
である。といふ、ことになる。
同様に、
(16)
1 (1)∀x∃y{(鼻xy&象y→長x)&(~象y&長x→~鼻xy)} A
1 (〃)鼻は象が長い。 A
1 (2) ∃y{(鼻ay&象y→長a)&(~象y&長a→~鼻ay)} 1UE
3 (3) (鼻ab&象b→長a)&(~象b&長a→~鼻ab) A
3 (4) ~象b&長a→~鼻ab 3&E
5 (5)∃x∃y(兎y&~象y&鼻xy) A
5 (〃)兎は象ではないが、鼻がある。 A
6 (6) ∃y(兎y&~象y&鼻ay) A
7(7) 兎b&~象b&鼻ab A
7(8) 兎b& 7&E
7(9) ~象b 7&E
7(ア) 鼻ab 7&E
7(イ) ~~鼻ab アDN
3 7(ウ) ~(~象b& 長a) 4イMTT
3 7(エ) ~~象b∨~長a ウ、ド・モルガンの法則
3 7(オ) ~象b→~長a エ含意の定義
3 7(カ) ~長a 9オMPP
7(キ) 兎b&鼻ab 8ア&I
3 7(ク) 兎b&鼻ab&~長a カキ&I
3 7(ケ) ∃y(兎y&鼻ay&~長a) クEI
3 6 (コ) ∃y(兎y&鼻ay&~長a) 67ケEE
3 6 (サ)∃x∃y(兎y&鼻xy&~長x) コEI
35 (シ)∃x∃y(兎y&鼻xy&~長x) 56サEE
1 5 (ス)∃x∃y(兎y&鼻xy&~長x) 13シEE
1 5 (〃)兎の鼻は、長くない。 13シEE
といふ「計算(Predicate calculus)」が「可能」であるが故に、「定義」により、
③ 鼻は象が長い≡∀x∃y{(鼻xy&象y→長x)&(~象y&長x→~鼻xy)}
に於ける、「主語(MAIN WORD)」は、
③ 鼻≡∀x
である。といふ、ことになる。
然るに、
(17)
2 Show the validity of following arguments:
2 つぎの論証の妥当性を示せ。
(d)Some girls like William; all boys like any girl; William is a boy; therefore there is someone who likes William and is liked by William.
(〃)幾人かの少女はウィリアムが好きである。すべての少年はいかなる少女も好きである。ウィリアムは少年である。故にある人はウィリアムが好きであって、ウィリアムもその人を好きである。
(私による)解答:
(d)
1 (1)∃x(少女x&愛xw) A
2 (2)∀y{少年y→∀x(少女x→愛yx)} A
3 (3) 少年w A
2 (4) 少年w→∀x(少女x→愛wx) 2UE
23 (5) ∀x(少女x→愛wx) 23MPP
23 (6) 少女a→愛wa 5UE
7(7) 少女a&愛aw A
7(8) 少女a 7&E
237(9) 愛wa 68MPP
7(ア) 愛aw 7&E
237(イ) 愛aw&愛wa 9ア&I
237(ウ) ∃x(愛xw&愛wx) イEI
123 (エ) ∃x(愛xw&愛wx) 17ウEE
従って、
(08)(17)により、
(18)
(ⅰ)「主語(MAIN WORD)」とは、「述語論理式(完全な文)の文頭」にあって、
(ⅱ)「文末」にまで、「その意味」が及んでゐる所の「語」をいふ。
といふ「定義」により、
① ∃x(少女x&愛xw) ≡Some girls like William≡幾人かの少女はウィリアムが好きである。
② ∀y{少年y→∀x(少女x→愛yx)}≡all boys like any girl ≡すべての少年はいかなる少女も好きである。
に於ける、「主語(MAIN WORDS)」は、
① ∃x≡少女≡Some girls≡幾人かの少女
② ∀y≡少年≡all boys ≡すべての少年
である。といふ、ことになる。
(19)
③ 少年w=William is a boy=ウィリアムは少年である。
の場合は、「素文(atomic sentence)」といって、「述語論理式(完全な文)」である。
従って、
(18)(19)により、
(20)
(ⅰ)「主語(MAIN WORD)」とは、「述語論理式(完全な文)の文頭」にあって、
(ⅱ)「文末」にまで、「その意味」が及んでゐる所の「語」をいふ。
(ⅲ)ただし、「少年w」のやうな「素文」の場合は、「w」を、「主語(MAIN WORD)」とする。
とするならば、
① ∃x(少女x&愛xw) ≡Some girls like William≡幾人かの少女はウィリアムが好きである。
② ∀y{少年y→∀x(少女x→愛yx)}≡all boys like any girl ≡すべての少年はいかなる少女も好きである。
③ 少年w ≡William is a boy ≡ウィリアムは少年である。
に於ける、「主語(MAIN WORDS)」は、
① ∃x≡少女≡Some girls≡幾人かの少女
② ∀y≡少年≡all boys ≡すべての少年
③ w≡William ≡ウィリアム
である。といふ、ことになる。
然るに、
(21)
④ ∃x(愛xw&愛wx)=there is someone who likes William and is liked by William=ある人はウィリアムが好きであって、ウィリアムもその人を好きである。
に関しては、
④ ∃x≡someone≡ある人
が、「主語(MAIN WORD)」であるため、
① ∃x≡少女≡Some girls≡幾人かの少女
② ∀y≡少年≡all boys ≡すべての少年
③ w≡William ≡ウィリアム
といふ「主語(MAIN WORDS)」とは、「様子が、違ふ」ことになる。
従って、
(20)(21)により、
(22)
(ⅰ)「主語(MAIN WORD)」とは、「述語論理式(完全な文)の文頭」にあって、
(ⅱ)「文末」にまで、「その意味」が及んでゐる所の「語」をいふ。
(ⅲ)ただし、「少年w」のやうな「素文」の場合は、「w」を、「主語(MAIN WORD)」とする。
(ⅳ)ただし、「there is(are)・・・・.」のやうな「英文」には、「注意」すること。
といふ風に、「主語(MAIN WORD)」を、「定義」出来る。
然るに、
(23)
「MAIN WORD」と訳される「主語」は、無い。
然るに、
(24)
実際、文法学者が「主語」という「語」を使わなければならないことは、不幸なことだ。この語は、普通のことばでは、とりわけ「話題」(主題)という意味でも使われているからである。
(イェスペルセン著、安藤貞雄 訳、文法の原理(中)、2006年、45頁)
(25)
三、主語から主題へ 「主語」を廃止しようというのは、この用語のままでは困るからである。
(三上章、日本語の論理、1963年、148頁)
(26)
① 吾輩は猫である。名前は無い≡∃x{吾輩x&猫x&~∃y(名前yx)}
② 象は鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
③ 鼻は象が長い≡∀x∃y{(鼻xy&象y→長x)&(~象y&長x→~鼻xy)}
に於ける、「主語」は、
① 吾輩≡∃x
② 象≡∀x
③ 鼻≡∀x
である。としても、「少なくとも、私は困らない」し、
① 吾輩は猫である。名前は無い。
② 象は鼻が長い。
③ 鼻は象が長い。
に於ける「主語」は、
① 吾輩 であって、
② 象 であって、
③ 鼻 である。
とするのは、明らかに、「多数派」である。
然るに、
(27)
かりに既成専門語をご破算にして、文法(英文法、日本文法)と論理学とが今後新たにそれぞれの専門語をきめるものと仮定しよう。問題は Subject という俗語を採用すべきか否かである。
(三上章、日本語の論理、1963年、62頁)
従って、
(22)(26)(27)により、
(28)
「主語(Subject)」に換へて、
(ⅰ)「主語(MAIN WORD)」とは、「述語論理式(完全な文)の文頭」にあって、
(ⅱ)「文末」にまで、「その意味」が及んでゐる所の「語」をいふ。
(ⅲ)ただし、「少年w」のやうな「素文」の場合は、「w」を、「主語(MAIN WORD)」とする。
といふ「新たな定義」を、行ったとしても、
① 吾輩
② 象
③ 鼻
こそが、
① 吾輩は猫である。名前は無い。
② 象は鼻が長い。
③ 鼻は象が長い。
といふ「日本語」に於ける「主語」である。
といふ「常識」は、「これまで」と、「変り」が無い。
令和2年10月11日、毛利太。
2020年5月31日日曜日
「移出律・移入律」と「ド・モルガンの法則」と「含意の定義」。
(01)
「結論」として、
①(P&Q)→R
②(P&Q&R)→S
③(P&Q&R&S)→T
④ P→(Q→R)
⑤ P→(Q→(R→S))
⑥ P→(Q→(R→(S→T)))
⑦ ~R→(P→~Q)
⑧ ~S→(P→(Q→~R))
⑨ ~T→(P→(Q→(R→~S)))
に於いて、
①=④=⑦
②=⑤=⑧
③=⑥=⑨
といふ「等式」が成立します。
(02)
(ⅰ)
1 (1)(P&Q)→R A
2 (2) P A
3(3) Q 3
23(4)(P&Q) 23&I
123(5) R 14MPP
12 (6) Q→R 35CP
1 (7) P→(Q→R) 26CP
(ⅱ)
1 (1) P→(Q→R) A
2 (2)(P&Q) A
2 (3) P 2&E
12 (4) Q→R 13MPP
2 (5) Q 2&E
12 (6) R 45MPP
1 (7)(P&Q)→R 26CP
従って、
(02)により、
(03)
①(P&Q)→R
② P→(Q→R)
に於いて、
①=② である。
(04)
(ⅲ)
1 (1) (P&Q&R)→S A
2 (2) P A
3 (3) Q A
4(4) R A
23 (5) P&Q 23&I
234(6) P&Q&R 45&I
1234(7) S 16MPP
123 (8) R→S 47CP
12 (9) Q→(R→S) 38CP
1 (ア)P→(Q→(R→S)) 29CP
(ⅳ)
1 (1) P→(Q→(R→S)) A
2 (2)(P&Q&R) A
2 (3) P 2&I
12 (4) Q→(R→S) 13MPP
2 (5) Q 2&E
12 (6) R→S 45MPP
2 (7) R 2&E
12 (8) S 67MPP
1 (9) (P&Q&R)→S 28CP
(04)により、
(05)
③(P&Q&R)→S
④ P→(Q→(R→S))
に於いて、
③=④ である。
従って、
(03)(05)により、
(06)
①(P&Q)→R
② P→(Q→R)
③(P&Q&R)→S
④ P→(Q→(R→S))
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
従って、
(02)~(06)により、
(07)
「数学的帰納法(?)」により、
①(P&Q)→R
② P→(Q→R)
③(P&Q&R)→S
④ P→(Q→(R→S))
⑤(P&Q&R&S)→T
⑥ P→(Q→(R→(S→T)))
に於いて、
①=② であって、
③=④ であって、
⑤=⑥ である。
従って、
(07)により、
(08)
「番号」を付け直すと、
①(P&Q)→R
②(P&Q&R)→S
③(P&Q&R&S)→T
④ P→(Q→R)
⑤ P→(Q→(R→S))
⑥ P→(Q→(R→(S→T)))
に於いて、
①=④ であって、
②=⑤ であって、
③=⑥ である。
然るに、
(09)
(ⅰ)
1 (1) ~( P& Q) A
2 (2) ~(~P∨~Q) A
3 (3) ~P A
3 (4) ~P∨~Q 3∨I
23 (5) ~(~P∨~Q)&
23 (6) (~P∨~Q) 24&I
2 (7) ~~P 3RAA
2 (8) P 7DN
9(9) ~Q A
9(ア) ~P∨~Q 9∨I
2 9(イ) ~(~P∨~Q)&
(~P∨~Q) 2ア&I
2 (ウ) ~~Q 9イRAA
2 (エ) Q ウDN
2 (オ) P& Q 8エ&I
12 (カ) ~( P& Q)&
( P& Q)
1 (キ)~~(~P∨~Q) 2カRAA
1 (ク) ~P∨~Q
(ⅱ)
1 (1) ~P∨~Q A
2 (2) P& Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P& Q) 25RAA
7(7) ~Q A
2 (8) Q 2&E
2 7(9) ~Q&Q 78&I
7(ア)~(P& Q) 29RAA
1 (イ)~(P& Q) 1367ア∨E
従って、
(09)により、
(10)
① ~(P& Q)
② ~P∨~Q
に於いて、
①=② であって、この「等式」を、「ド・モルガンの法則」といふ。
然るに、
(11)
(ⅲ)
1 (1) ~( P& Q &R) A
2 (2) ~(~P∨~Q∨~R) A
3 (3) ~P A
3 (4) ~P∨~Q 3∨I
3 (5) ~P∨~Q∨~R 4∨I
23 (6) ~(~P∨~Q∨~R)&
(~P∨~Q∨~R) 25&I
2 (7) ~~P 36DN
2 (8) P 7DN
9 (9) ~Q A
9 (ア) ~P∨~Q 9∨I
9 (イ) ~P∨~Q∨~R ア∨I
29 (ウ) ~(~P∨~Q∨~R)&
(~P∨~Q∨~R) 29&I
2 (エ) ~~Q 9RAA
2 (オ) Q エDN
カ(カ) ~R A
カ(キ) ~Q∨~R カ∨I
カ(ク) ~P∨~Q∨~R キ∨I
2 カ(ケ) ~(~P∨~Q∨~R)&
(~P∨~Q∨~R) 2ク&I
2 (コ) ~~R カケRAA
2 (サ) R コDN
2 (シ) P& Q 8オ&I
2 (ス) P& Q& R サシ&I
12 (セ) ~( P& Q &R)&
( P& Q &R) 1ス&I
1 (ソ)~~(~P∨~Q∨~R) 2セRAA
1 (タ) ~P∨~Q∨~R ソDN
(ⅳ)
1 (1) ~P∨ ~Q∨~R A
1 (2) ~P∨(~Q∨~R) 1結合法則
3 (3) P& Q& R A
4 (4) ~P A
3 (5) P 3&E
34 (6) ~P&P 45&I
4 (7) ~(P& Q& R) 36RAA
8 (8) (~Q∨~R) A
9 (9) ~Q A
3 (ア) Q 3&E
3 9 (イ) ~Q& Q 9ア&I
9 (ウ) ~(P& Q& R) 3イRAA
エ(オ) ~R A
3 (カ) R 3&E
3 エ(キ) ~R&R オカ&I
エ(ク) ~(P& Q& R) 3キRAA
8 (ケ) ~(P& Q& R) 89ウエク∨E
1 (コ) ~(P& Q& R) 2478ケ∨E
13 (サ) (P& Q& R)&
~(P& Q& R) 3&コ
1 (シ) ~(P& Q& R) 3サRAA
従って、
(11)により、
(12)
③ ~(P& Q& R)
④ ~P∨~Q∨~R
に於いて、
③=④ であって、この「等式」も、「ド・モルガンの法則」といふに、違ひない。
従って、
(10)(12)により、
(13)
① ~(P& Q)
② ~P∨~Q
③ ~(P& Q& R)
④ ~P∨~Q∨~R
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
従って、
(09)~(13)により、
(14)
「数学的帰納法(?)」により、
① ~(P& Q)
② ~P∨~Q
③ ~(P& Q& R)
④ ~P∨~Q∨~R
⑤ ~(P& Q& R& S)
⑥ ~P∨~Q∨~R∨~S)
に於いて、
①=② であって、
③=④ であって、
⑤=⑥ である。
然るに、
(15)
(ⅲ)
1 (1) P→ Q A
2 (2) P&~Q A
2 (3) P 2&E
12 (4) Q 13MPP
2 (5) ~Q 2&E
12 (6) Q&~Q 45&I
1 (7) ~( P&~Q) 26RAA
8 (8) ~(~P∨ Q) A
9 (9) ~P A
9 (ア) ~P∨ Q 9∨I
89 (イ) ~(~P∨ Q)&
(~P∨ Q) 7ア&I
8 (ウ) ~~P 9イRAA
8 (エ) P ウDN
オ(オ) Q A
オ(カ) ~P∨ Q オ∨I
8 オ(キ) ~(~P∨ Q)&
(~P∨ Q) 7カ&I
8 (ク) ~Q オキRAA
8 (ケ) P&~Q エク&I
1 8 (コ) ~( P&~Q)&
( P&~Q) 8ケ&I
1 (サ)~~(~P∨ Q) 8コRAA
1 (シ) ~P∨ Q サDN
(ⅳ)
1 (1) ~P∨ Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P&~Q) 25RAA
7 (7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7 (9) Q&~Q 78&I
7 (ア)~(P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(P&~Q) 1367ア∨EE
ウ (ウ) P A
エ(エ) ~Q A
ウエ(オ) P&~Q ウエ&I
1 ウエ(カ)~(P&~Q)&
(P&~Q) イオ&I
1 ウ (キ) ~~Q エカRAA
1 ウ (ク) Q キDN
1 (ケ) P→ Q ウクCP
従って、
(15)により、
(16)
① P→Q≡Pならば、Qである。
② ~P∨Q≡Pでないか、または、Qである。
に於いて、
①=② であって、この「等式」を、「含意の定義」といふ。
然るに、
(17)
(ⅰ)
1 (1) (P& Q)→R A
2(2) ~R A
12(3) ~(P& Q) 12MTT
12(4) ~P∨~Q 3ド・モルガンの法則
12(5) P→~Q 4含意の定義
1 (6)~R→(P→~Q) 25CP
(ⅶ)
1 (1) ~R→(P→~Q) A
2 (2) P& Q A
3(3) ~R A
1 3(4) P→~Q 13MPP
2 (5) P 2&E
123(6) ~Q 45MPP
3 (7) Q 2&E
123(8) ~Q&Q 67&I
12 (9)~~R 3RAA
12 (ア) R 9DN
1 (イ) (P& Q)→R 2アCP
従って、
(17)により、
(18)
① (P&Q)→R
⑦ ~R→(P→~Q)
に於いて、
①=⑦ である。
然るに、
(19)
(ⅱ)
1 (1) ( P& Q& R)→S A
2 (2) ~S A
12 (3) ~( P& Q& R) 12MTT
12 (4) ~P∨~Q∨~R 3ド・モルガンの法則
12 (5) ~P∨(~Q∨~R) 4結合法則
12 (6) P→(~Q∨~R) 5含意の定義
7 (7) P A
127 (8) ~Q∨~R 67MPP
127 (9) Q→~R 8含意の定義
ア(ア) Q A
127ア(イ) ~R 9アMPP
127 (ウ) Q→~R アイCP
12 (エ) P→(Q→~R) 7ウCP
1 (オ)~S→(P→(Q→~R)) 2エCP
(ⅷ)
1 (1) ~S→(P→(Q→~R)) A
2 (2) P& Q& R A
3(3) ~S A
1 3(4) P→(Q→~R) 13MPP
2 (5) P 2&E
123(6) Q→~R 45MPP
2 (7) Q 2&E
123(8) ~R 67MPP
2 (9) R 2&E
123(ア) ~R&R 89&I
12 (イ)~~S 3アRAA
12 (ウ) S イDN
1 (エ)( P& Q& R)→S 2ウCP
従って、
(19)により、
(20)
② (P&Q&R)→S
⑧ ~S→(P→(Q→~R))
に於いて、
②=⑧ である。
従って、
(18)(20)により、
(21)
①(P&Q)→R
②(P&Q&R)→S
⑦ ~R→(P→~Q)
⑧ ~S→(P→(Q→~R))
に於いて、
①=⑦ であって、
②=⑧ である。
従って、
(21)により、
(22)
「数学的帰納法(?)」により、
①(P&Q)→R
②(P&Q&R)→S
③(P&Q&R&S)→T
⑦ ~R→(P→~Q)
⑧ ~S→(P→(Q→~R))
⑨ ~T→(P→(Q→(R→~S)))
①=⑦ であって、
②=⑧ であって、
③=⑨ である。
従って、
(08)(22)により、
(23)
①(P&Q)→R
②(P&Q&R)→S
③(P&Q&R&S)→T
④ P→(Q→R)
⑤ P→(Q→(R→S))
⑥ P→(Q→(R→(S→T)))
⑦ ~R→(P→~Q)
⑧ ~S→(P→(Q→~R))
⑨ ~T→(P→(Q→(R→~S)))
に於いて、
に於いて、
①=④=⑦ であって、
②=⑤=⑧ であって、
③=⑥=⑨ である。
令和02年05月31日、毛利太。
「結論」として、
①(P&Q)→R
②(P&Q&R)→S
③(P&Q&R&S)→T
④ P→(Q→R)
⑤ P→(Q→(R→S))
⑥ P→(Q→(R→(S→T)))
⑦ ~R→(P→~Q)
⑧ ~S→(P→(Q→~R))
⑨ ~T→(P→(Q→(R→~S)))
に於いて、
①=④=⑦
②=⑤=⑧
③=⑥=⑨
といふ「等式」が成立します。
(02)
(ⅰ)
1 (1)(P&Q)→R A
2 (2) P A
3(3) Q 3
23(4)(P&Q) 23&I
123(5) R 14MPP
12 (6) Q→R 35CP
1 (7) P→(Q→R) 26CP
(ⅱ)
1 (1) P→(Q→R) A
2 (2)(P&Q) A
2 (3) P 2&E
12 (4) Q→R 13MPP
2 (5) Q 2&E
12 (6) R 45MPP
1 (7)(P&Q)→R 26CP
従って、
(02)により、
(03)
①(P&Q)→R
② P→(Q→R)
に於いて、
①=② である。
(04)
(ⅲ)
1 (1) (P&Q&R)→S A
2 (2) P A
3 (3) Q A
4(4) R A
23 (5) P&Q 23&I
234(6) P&Q&R 45&I
1234(7) S 16MPP
123 (8) R→S 47CP
12 (9) Q→(R→S) 38CP
1 (ア)P→(Q→(R→S)) 29CP
(ⅳ)
1 (1) P→(Q→(R→S)) A
2 (2)(P&Q&R) A
2 (3) P 2&I
12 (4) Q→(R→S) 13MPP
2 (5) Q 2&E
12 (6) R→S 45MPP
2 (7) R 2&E
12 (8) S 67MPP
1 (9) (P&Q&R)→S 28CP
(04)により、
(05)
③(P&Q&R)→S
④ P→(Q→(R→S))
に於いて、
③=④ である。
従って、
(03)(05)により、
(06)
①(P&Q)→R
② P→(Q→R)
③(P&Q&R)→S
④ P→(Q→(R→S))
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
従って、
(02)~(06)により、
(07)
「数学的帰納法(?)」により、
①(P&Q)→R
② P→(Q→R)
③(P&Q&R)→S
④ P→(Q→(R→S))
⑤(P&Q&R&S)→T
⑥ P→(Q→(R→(S→T)))
に於いて、
①=② であって、
③=④ であって、
⑤=⑥ である。
従って、
(07)により、
(08)
「番号」を付け直すと、
①(P&Q)→R
②(P&Q&R)→S
③(P&Q&R&S)→T
④ P→(Q→R)
⑤ P→(Q→(R→S))
⑥ P→(Q→(R→(S→T)))
に於いて、
①=④ であって、
②=⑤ であって、
③=⑥ である。
然るに、
(09)
(ⅰ)
1 (1) ~( P& Q) A
2 (2) ~(~P∨~Q) A
3 (3) ~P A
3 (4) ~P∨~Q 3∨I
23 (5) ~(~P∨~Q)&
23 (6) (~P∨~Q) 24&I
2 (7) ~~P 3RAA
2 (8) P 7DN
9(9) ~Q A
9(ア) ~P∨~Q 9∨I
2 9(イ) ~(~P∨~Q)&
(~P∨~Q) 2ア&I
2 (ウ) ~~Q 9イRAA
2 (エ) Q ウDN
2 (オ) P& Q 8エ&I
12 (カ) ~( P& Q)&
( P& Q)
1 (キ)~~(~P∨~Q) 2カRAA
1 (ク) ~P∨~Q
(ⅱ)
1 (1) ~P∨~Q A
2 (2) P& Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P& Q) 25RAA
7(7) ~Q A
2 (8) Q 2&E
2 7(9) ~Q&Q 78&I
7(ア)~(P& Q) 29RAA
1 (イ)~(P& Q) 1367ア∨E
従って、
(09)により、
(10)
① ~(P& Q)
② ~P∨~Q
に於いて、
①=② であって、この「等式」を、「ド・モルガンの法則」といふ。
然るに、
(11)
(ⅲ)
1 (1) ~( P& Q &R) A
2 (2) ~(~P∨~Q∨~R) A
3 (3) ~P A
3 (4) ~P∨~Q 3∨I
3 (5) ~P∨~Q∨~R 4∨I
23 (6) ~(~P∨~Q∨~R)&
(~P∨~Q∨~R) 25&I
2 (7) ~~P 36DN
2 (8) P 7DN
9 (9) ~Q A
9 (ア) ~P∨~Q 9∨I
9 (イ) ~P∨~Q∨~R ア∨I
29 (ウ) ~(~P∨~Q∨~R)&
(~P∨~Q∨~R) 29&I
2 (エ) ~~Q 9RAA
2 (オ) Q エDN
カ(カ) ~R A
カ(キ) ~Q∨~R カ∨I
カ(ク) ~P∨~Q∨~R キ∨I
2 カ(ケ) ~(~P∨~Q∨~R)&
(~P∨~Q∨~R) 2ク&I
2 (コ) ~~R カケRAA
2 (サ) R コDN
2 (シ) P& Q 8オ&I
2 (ス) P& Q& R サシ&I
12 (セ) ~( P& Q &R)&
( P& Q &R) 1ス&I
1 (ソ)~~(~P∨~Q∨~R) 2セRAA
1 (タ) ~P∨~Q∨~R ソDN
(ⅳ)
1 (1) ~P∨ ~Q∨~R A
1 (2) ~P∨(~Q∨~R) 1結合法則
3 (3) P& Q& R A
4 (4) ~P A
3 (5) P 3&E
34 (6) ~P&P 45&I
4 (7) ~(P& Q& R) 36RAA
8 (8) (~Q∨~R) A
9 (9) ~Q A
3 (ア) Q 3&E
3 9 (イ) ~Q& Q 9ア&I
9 (ウ) ~(P& Q& R) 3イRAA
エ(オ) ~R A
3 (カ) R 3&E
3 エ(キ) ~R&R オカ&I
エ(ク) ~(P& Q& R) 3キRAA
8 (ケ) ~(P& Q& R) 89ウエク∨E
1 (コ) ~(P& Q& R) 2478ケ∨E
13 (サ) (P& Q& R)&
~(P& Q& R) 3&コ
1 (シ) ~(P& Q& R) 3サRAA
従って、
(11)により、
(12)
③ ~(P& Q& R)
④ ~P∨~Q∨~R
に於いて、
③=④ であって、この「等式」も、「ド・モルガンの法則」といふに、違ひない。
従って、
(10)(12)により、
(13)
① ~(P& Q)
② ~P∨~Q
③ ~(P& Q& R)
④ ~P∨~Q∨~R
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
従って、
(09)~(13)により、
(14)
「数学的帰納法(?)」により、
① ~(P& Q)
② ~P∨~Q
③ ~(P& Q& R)
④ ~P∨~Q∨~R
⑤ ~(P& Q& R& S)
⑥ ~P∨~Q∨~R∨~S)
に於いて、
①=② であって、
③=④ であって、
⑤=⑥ である。
然るに、
(15)
(ⅲ)
1 (1) P→ Q A
2 (2) P&~Q A
2 (3) P 2&E
12 (4) Q 13MPP
2 (5) ~Q 2&E
12 (6) Q&~Q 45&I
1 (7) ~( P&~Q) 26RAA
8 (8) ~(~P∨ Q) A
9 (9) ~P A
9 (ア) ~P∨ Q 9∨I
89 (イ) ~(~P∨ Q)&
(~P∨ Q) 7ア&I
8 (ウ) ~~P 9イRAA
8 (エ) P ウDN
オ(オ) Q A
オ(カ) ~P∨ Q オ∨I
8 オ(キ) ~(~P∨ Q)&
(~P∨ Q) 7カ&I
8 (ク) ~Q オキRAA
8 (ケ) P&~Q エク&I
1 8 (コ) ~( P&~Q)&
( P&~Q) 8ケ&I
1 (サ)~~(~P∨ Q) 8コRAA
1 (シ) ~P∨ Q サDN
(ⅳ)
1 (1) ~P∨ Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P&~Q) 25RAA
7 (7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7 (9) Q&~Q 78&I
7 (ア)~(P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(P&~Q) 1367ア∨EE
ウ (ウ) P A
エ(エ) ~Q A
ウエ(オ) P&~Q ウエ&I
1 ウエ(カ)~(P&~Q)&
(P&~Q) イオ&I
1 ウ (キ) ~~Q エカRAA
1 ウ (ク) Q キDN
1 (ケ) P→ Q ウクCP
従って、
(15)により、
(16)
① P→Q≡Pならば、Qである。
② ~P∨Q≡Pでないか、または、Qである。
に於いて、
①=② であって、この「等式」を、「含意の定義」といふ。
然るに、
(17)
(ⅰ)
1 (1) (P& Q)→R A
2(2) ~R A
12(3) ~(P& Q) 12MTT
12(4) ~P∨~Q 3ド・モルガンの法則
12(5) P→~Q 4含意の定義
1 (6)~R→(P→~Q) 25CP
(ⅶ)
1 (1) ~R→(P→~Q) A
2 (2) P& Q A
3(3) ~R A
1 3(4) P→~Q 13MPP
2 (5) P 2&E
123(6) ~Q 45MPP
3 (7) Q 2&E
123(8) ~Q&Q 67&I
12 (9)~~R 3RAA
12 (ア) R 9DN
1 (イ) (P& Q)→R 2アCP
従って、
(17)により、
(18)
① (P&Q)→R
⑦ ~R→(P→~Q)
に於いて、
①=⑦ である。
然るに、
(19)
(ⅱ)
1 (1) ( P& Q& R)→S A
2 (2) ~S A
12 (3) ~( P& Q& R) 12MTT
12 (4) ~P∨~Q∨~R 3ド・モルガンの法則
12 (5) ~P∨(~Q∨~R) 4結合法則
12 (6) P→(~Q∨~R) 5含意の定義
7 (7) P A
127 (8) ~Q∨~R 67MPP
127 (9) Q→~R 8含意の定義
ア(ア) Q A
127ア(イ) ~R 9アMPP
127 (ウ) Q→~R アイCP
12 (エ) P→(Q→~R) 7ウCP
1 (オ)~S→(P→(Q→~R)) 2エCP
(ⅷ)
1 (1) ~S→(P→(Q→~R)) A
2 (2) P& Q& R A
3(3) ~S A
1 3(4) P→(Q→~R) 13MPP
2 (5) P 2&E
123(6) Q→~R 45MPP
2 (7) Q 2&E
123(8) ~R 67MPP
2 (9) R 2&E
123(ア) ~R&R 89&I
12 (イ)~~S 3アRAA
12 (ウ) S イDN
1 (エ)( P& Q& R)→S 2ウCP
従って、
(19)により、
(20)
② (P&Q&R)→S
⑧ ~S→(P→(Q→~R))
に於いて、
②=⑧ である。
従って、
(18)(20)により、
(21)
①(P&Q)→R
②(P&Q&R)→S
⑦ ~R→(P→~Q)
⑧ ~S→(P→(Q→~R))
に於いて、
①=⑦ であって、
②=⑧ である。
従って、
(21)により、
(22)
「数学的帰納法(?)」により、
①(P&Q)→R
②(P&Q&R)→S
③(P&Q&R&S)→T
⑦ ~R→(P→~Q)
⑧ ~S→(P→(Q→~R))
⑨ ~T→(P→(Q→(R→~S)))
①=⑦ であって、
②=⑧ であって、
③=⑨ である。
従って、
(08)(22)により、
(23)
①(P&Q)→R
②(P&Q&R)→S
③(P&Q&R&S)→T
④ P→(Q→R)
⑤ P→(Q→(R→S))
⑥ P→(Q→(R→(S→T)))
⑦ ~R→(P→~Q)
⑧ ~S→(P→(Q→~R))
⑨ ~T→(P→(Q→(R→~S)))
に於いて、
に於いて、
①=④=⑦ であって、
②=⑤=⑧ であって、
③=⑥=⑨ である。
令和02年05月31日、毛利太。
2020年5月28日木曜日
「私は、明日は忙しい。」と「私の明日は、忙しい。」の「述語論理」。
(01)
―「昨日(令和02年5月27日)」も書いた通り、―
(ⅰ)
1 (1) P→( Q→R) A
1 (2)~P∨( Q→R) 1含意の定義
3 (3)~P A
3 (4)~P∨(~Q∨R) 3∨I
5(5) ( Q→R) A
5(6) (~Q∨R) 5含意の定義
5(7)~P∨(~Q∨R) 6∨I
1 (8)~P∨(~Q∨R) 13457∨E
(ⅱ)
1 (1)~P∨(~Q∨R) A
1 (2) P→(~Q∨R) 1含意の定義
3 (3) P A
13 (4) ~Q∨R 23MPP
13 (5) Q→R 4含意の定義
1 (6) P→( Q→R) 35CP
(ⅲ)
1 (1) (P→Q)→R A
1 (2) ~(P→Q)∨R 1含意の定義
3 (3) ~(P→Q) A
4 (4) ~P∨Q A
4 (5) P→Q 4含意の定義
34 (6) ~(P→Q)&
(P→Q) 35&I
3 (5)~(~P∨Q) 46RAA
3 (6) P&~Q 5ド・モルガンの法則
3 (7) (P&~Q)∨R 6∨I
8(8) R A
8(9) (P&~Q)∨R 8∨I
1 (ア) (P&~Q)∨R 23789∨E
(ⅳ)
1 (1) (P&~Q)∨R A
2 (2) (P&~Q) A
2 (3)~(~P∨Q) 2ド・モルガンの法則
3 (4) P→Q A
3 (5) ~P∨Q 4含意の定義
23 (6)~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 35&I
2 (7) ~(P→Q) 36RAA
2 (8) ~(P→Q)∨R 7∨I
9(9) R A
9(ア) ~(P→Q)∨R 9∨I
1 (イ) ~(P→Q)∨R 1289ア∨I
1 (ウ) (P→Q)→R イ含意の定義
従って、
(01)により、
(02)
① P→( Q→R)
② ~P∨(~Q∨R)
③ (P→ Q)→R
④ (P&~Q)∨R
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
然るに、
(03)
② ~P∨(~Q∨R)
④ (P&~Q)∨R
に於いて、例へば、
② ~偽∨(~偽∨偽)≡ 1+(1+0)≡1
④ (偽&~偽)∨偽 ≡(0×1)+0 ≡0
であるならば、
② は「真(1)」であるが、
④ は「偽(0)」である。
従って、
(03)により、
(04)
② ~P∨(~Q∨R)
④ (P&~Q)∨R
に於いて、
②=④ ではない。
従って、
(02)(03)(04)により、
(05)
① P→(Q→R)≡ Pならば(QならばRである)。
③(P→Q)→R ≡(PならばQ)ならばRである。
に於いて、
①=③ ではない。
然るに、
(06)
(ⅰ)
1 (1) P→(Q→R) A
2(2)(P&Q) A
2(3) P 2&E
12(4) Q→R 13MPP
2(5) Q 2&E
12(6) R 45MPP
1 (7)(P&Q)→R 26CP
(ⅱ)
1 (1)(P&Q)→R A
2 (2) P A
3(3) Q A
23(4) P&Q 23&I
123(5) R 14MPP
12 (6) Q→R 35CP
1 (7)P→(Q→R) 26CP
従って、
(06)により、
(07)
① P→(Q→R)≡ Pならば(QならばRである)。
②(P&Q)→R ≡(PであってQ)ならばRである。
に於いて、
①=② である。
従って、
(05)(07)により、
(08)
① P→(Q→R)≡ Pならば(QならばRである)。
②(P&Q)→R ≡(PであってQ)ならばRである。
③(P→Q)→R ≡(PならばQ)ならばRである。
に於いて、
①=② であるが、
①=③ ではない。
従って、
(08)により、
(09)
P=私
Q=明日
R=忙しい
であるとすると、
① P→(Q→R)≡ 私は(明日は忙しい)。
②(P&Q)→R ≡(私の明日)は忙しい。
③(P→Q)→R ≡(私は明日)は忙しい。
に於いて、
①=② であるが、
①=③ ではない。
従って、
(09)により、
(10)
① P→(Q→R)≡私は、明日は忙しい。
②(P&Q)→R ≡私の明日は、忙しい。
③(P→Q)→R ≡私は明日は、忙しい。
に於いて、
①=② であるが、
①=③ ではない。
然るに、
(11)
② 私の明日は、忙しい。
といふ「日本語」は、「普通」である。
然るに、
(12)
① 私は明日は忙しい。
③ 私は明日は忙しい。
の、それぞれの「一ケ所」に「点」を加へるとしたら、
① 私は、明日は忙しい。
③ 私は明日は、忙しい。
に於いて、「普通」は、
① であって、
② ではない、はずである。
従って、
(10)(11)(12)により、
(13)
① 私は、明日は忙しい。
② 私の明日は、忙しい。
③ 私は明日は、忙しい。
に於いて、
① は「普通」であって、
② も「普通」であるが、
③ は「普通」ではなく、尚且つ、
①=② ではあるが、
②=③ ではない。
然るに、
(14)
(ⅰ)
1 (1)∃x{私x→∃y(明日yx→忙y)} A
2 (2) 私a→∃y(明日ya→忙y) 1UE
3 (3) 私a& 明日ba A
3 (4) 私a 3&E
23 (5) ∃y(明日ya→忙y) 24MPP
6(6) 明日ba→忙b A
3 (7) 明日ba 3&E
36(8) 忙b 67MPP
23 (9) 忙b 568EE
2 (ア) 私a&明日ba→忙b 39CP
2 (イ) ∃y{私a&明日ya→忙y} アEI
2 (ウ) ∃x∃y{私x&明日yx→忙y} イEI
1 (エ) ∃x∃y{私x&明日yx→忙y} 12ウEE
(ⅱ)
1 (1) ∃x∃y{私x&明日yx→忙y} A
2 (2) ∃y{私a&明日ya→忙y} A
3 (3) 私a&明日ba→忙b A
4 (4) 私a A
5(5) 明日ba A
45(6) 私a&明日ba 45&I
345(7) 忙b 46MPP
34 (8) 明日ba→忙b 57CP
34 (9) ∃y(明日ya→忙y) 8EI
3 (ア) 私a→∃y(明日ya→忙y) 49CP
2 (イ) 私a→∃y(明日ya→忙y) 23アEE
2 (ウ)∃x{私a→∃y(明日ya→忙y)} イEI
1 (エ)∃x{私a→∃y(明日ya→忙y)} 12ウEE
従って、
(14)により、
(15)
① ∃x{私x→∃y(明日yx→忙y)}
② ∃x∃y{私x& 明日yx→忙y}
に於いて、すなはち、
① あるxが私であるならば、あるyがxの明日であるならば、yは忙しい。
② あるxとあるyについて、xが私であって、yがxの明日ならば、yは忙しい。
に於いて、
①=② である。
従って、
(13)(14)(15)により、
(16)
① ∃x{私x→∃y(明日yx→忙y)}≡私は、明日は忙しい。
② ∃x∃y{私x& 明日yx→忙y} ≡私の明日は、忙しい。
に於いて、
①=② である。
令和02年05月28日、毛利太。
―「昨日(令和02年5月27日)」も書いた通り、―
(ⅰ)
1 (1) P→( Q→R) A
1 (2)~P∨( Q→R) 1含意の定義
3 (3)~P A
3 (4)~P∨(~Q∨R) 3∨I
5(5) ( Q→R) A
5(6) (~Q∨R) 5含意の定義
5(7)~P∨(~Q∨R) 6∨I
1 (8)~P∨(~Q∨R) 13457∨E
(ⅱ)
1 (1)~P∨(~Q∨R) A
1 (2) P→(~Q∨R) 1含意の定義
3 (3) P A
13 (4) ~Q∨R 23MPP
13 (5) Q→R 4含意の定義
1 (6) P→( Q→R) 35CP
(ⅲ)
1 (1) (P→Q)→R A
1 (2) ~(P→Q)∨R 1含意の定義
3 (3) ~(P→Q) A
4 (4) ~P∨Q A
4 (5) P→Q 4含意の定義
34 (6) ~(P→Q)&
(P→Q) 35&I
3 (5)~(~P∨Q) 46RAA
3 (6) P&~Q 5ド・モルガンの法則
3 (7) (P&~Q)∨R 6∨I
8(8) R A
8(9) (P&~Q)∨R 8∨I
1 (ア) (P&~Q)∨R 23789∨E
(ⅳ)
1 (1) (P&~Q)∨R A
2 (2) (P&~Q) A
2 (3)~(~P∨Q) 2ド・モルガンの法則
3 (4) P→Q A
3 (5) ~P∨Q 4含意の定義
23 (6)~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 35&I
2 (7) ~(P→Q) 36RAA
2 (8) ~(P→Q)∨R 7∨I
9(9) R A
9(ア) ~(P→Q)∨R 9∨I
1 (イ) ~(P→Q)∨R 1289ア∨I
1 (ウ) (P→Q)→R イ含意の定義
従って、
(01)により、
(02)
① P→( Q→R)
② ~P∨(~Q∨R)
③ (P→ Q)→R
④ (P&~Q)∨R
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
然るに、
(03)
② ~P∨(~Q∨R)
④ (P&~Q)∨R
に於いて、例へば、
② ~偽∨(~偽∨偽)≡ 1+(1+0)≡1
④ (偽&~偽)∨偽 ≡(0×1)+0 ≡0
であるならば、
② は「真(1)」であるが、
④ は「偽(0)」である。
従って、
(03)により、
(04)
② ~P∨(~Q∨R)
④ (P&~Q)∨R
に於いて、
②=④ ではない。
従って、
(02)(03)(04)により、
(05)
① P→(Q→R)≡ Pならば(QならばRである)。
③(P→Q)→R ≡(PならばQ)ならばRである。
に於いて、
①=③ ではない。
然るに、
(06)
(ⅰ)
1 (1) P→(Q→R) A
2(2)(P&Q) A
2(3) P 2&E
12(4) Q→R 13MPP
2(5) Q 2&E
12(6) R 45MPP
1 (7)(P&Q)→R 26CP
(ⅱ)
1 (1)(P&Q)→R A
2 (2) P A
3(3) Q A
23(4) P&Q 23&I
123(5) R 14MPP
12 (6) Q→R 35CP
1 (7)P→(Q→R) 26CP
従って、
(06)により、
(07)
① P→(Q→R)≡ Pならば(QならばRである)。
②(P&Q)→R ≡(PであってQ)ならばRである。
に於いて、
①=② である。
従って、
(05)(07)により、
(08)
① P→(Q→R)≡ Pならば(QならばRである)。
②(P&Q)→R ≡(PであってQ)ならばRである。
③(P→Q)→R ≡(PならばQ)ならばRである。
に於いて、
①=② であるが、
①=③ ではない。
従って、
(08)により、
(09)
P=私
Q=明日
R=忙しい
であるとすると、
① P→(Q→R)≡ 私は(明日は忙しい)。
②(P&Q)→R ≡(私の明日)は忙しい。
③(P→Q)→R ≡(私は明日)は忙しい。
に於いて、
①=② であるが、
①=③ ではない。
従って、
(09)により、
(10)
① P→(Q→R)≡私は、明日は忙しい。
②(P&Q)→R ≡私の明日は、忙しい。
③(P→Q)→R ≡私は明日は、忙しい。
に於いて、
①=② であるが、
①=③ ではない。
然るに、
(11)
② 私の明日は、忙しい。
といふ「日本語」は、「普通」である。
然るに、
(12)
① 私は明日は忙しい。
③ 私は明日は忙しい。
の、それぞれの「一ケ所」に「点」を加へるとしたら、
① 私は、明日は忙しい。
③ 私は明日は、忙しい。
に於いて、「普通」は、
① であって、
② ではない、はずである。
従って、
(10)(11)(12)により、
(13)
① 私は、明日は忙しい。
② 私の明日は、忙しい。
③ 私は明日は、忙しい。
に於いて、
① は「普通」であって、
② も「普通」であるが、
③ は「普通」ではなく、尚且つ、
①=② ではあるが、
②=③ ではない。
然るに、
(14)
(ⅰ)
1 (1)∃x{私x→∃y(明日yx→忙y)} A
2 (2) 私a→∃y(明日ya→忙y) 1UE
3 (3) 私a& 明日ba A
3 (4) 私a 3&E
23 (5) ∃y(明日ya→忙y) 24MPP
6(6) 明日ba→忙b A
3 (7) 明日ba 3&E
36(8) 忙b 67MPP
23 (9) 忙b 568EE
2 (ア) 私a&明日ba→忙b 39CP
2 (イ) ∃y{私a&明日ya→忙y} アEI
2 (ウ) ∃x∃y{私x&明日yx→忙y} イEI
1 (エ) ∃x∃y{私x&明日yx→忙y} 12ウEE
(ⅱ)
1 (1) ∃x∃y{私x&明日yx→忙y} A
2 (2) ∃y{私a&明日ya→忙y} A
3 (3) 私a&明日ba→忙b A
4 (4) 私a A
5(5) 明日ba A
45(6) 私a&明日ba 45&I
345(7) 忙b 46MPP
34 (8) 明日ba→忙b 57CP
34 (9) ∃y(明日ya→忙y) 8EI
3 (ア) 私a→∃y(明日ya→忙y) 49CP
2 (イ) 私a→∃y(明日ya→忙y) 23アEE
2 (ウ)∃x{私a→∃y(明日ya→忙y)} イEI
1 (エ)∃x{私a→∃y(明日ya→忙y)} 12ウEE
従って、
(14)により、
(15)
① ∃x{私x→∃y(明日yx→忙y)}
② ∃x∃y{私x& 明日yx→忙y}
に於いて、すなはち、
① あるxが私であるならば、あるyがxの明日であるならば、yは忙しい。
② あるxとあるyについて、xが私であって、yがxの明日ならば、yは忙しい。
に於いて、
①=② である。
従って、
(13)(14)(15)により、
(16)
① ∃x{私x→∃y(明日yx→忙y)}≡私は、明日は忙しい。
② ∃x∃y{私x& 明日yx→忙y} ≡私の明日は、忙しい。
に於いて、
①=② である。
令和02年05月28日、毛利太。
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