2024年1月31日水曜日

「Pでないならば、Pである」は『矛盾』ではない。

―「20:28 2024/02/01」の時点で、この「記事の補足」が、完成してゐるので、明日、アップロードします。―
(01)
① ~P∨P(Pでないか、または、Pである)。
は「排中律」であって、「排中律」は「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(02)
(ⅰ)
1  (1)   ~P∨P      A
 2 (2)   ~P        A
 2 (3)   ~P&~P     22&I
 2 (4)  ~(P∨P)     3ド・モルガンの法則
 2 (5) ~(~P→P)     4含意の定義
 2 (6) ~(~P→P)∨ P  5∨I
  7(7)          P  A
  7(8) ~(~P→P)∨ P  7∨I
1  (9) ~(~P→P)∨ P  12678∨E
1  (ア)~{(~P→P)&~P} 9ド・モルガンの法則
(ⅱ)
1  (1)~{(~P→P)&~P} A
1  (2) ~(~P→P)∨ P  1ド・モルガンの法則
 3 (3) ~(~P→P)     A
 3 (4)  ~(P∨P)     3含意の定義
 3 (5)  ~P&~P      4ド・モルガンの法則
 3 (6)     ~P      5&I
 3 (7)     ~P∨P    6∨I
  8(8)          P  A
  8(9)       ~P∨P  8∨I
1  (ア)       ~P∨P  13789∨E
従って、
(02)により、
(03)
①    ~P∨P
② ~{(~P→P)&~P}
に於いて、
①=② である。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
①    ~P∨P(排中律)
② ~{(~P→P)&~P}
に於いて、
①=② であるが故に、
① は「恒真式(トートロジー)」であって、
② も「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(04)により、
(05)
①    ~P∨P(排中律)
② ~{(~P→P)&~P}
に対する「否定」は、
①  ~(~P∨P)
②   (~P→P)&~P
である。
然るに、
(06)
(ⅱ)
1(1)(~P→P)&~P A
1(2) ~P→P     1&E
1(3)       ~P 1&E
1(4)    P     23MPP
1(5)     P&~P 34&I
(ⅲ)
1(1)     P&~P A
1(2)       ~P 1&E
1(3)     P    1&E
1(4) ~~P∨P    3∨I
1(5)  ~P→P    4含意の定義
1(6)(~P→P)&~P 25&I
従って、
(06)により、
(07)
②(~P→P)&~P
③   P&~P(Pであって、Pでない)。
に於いて、
②=③ であるが、
③ は『矛盾』である。
従って、
(07)により、
(08)
②(~P→P)&~P
③   P&~P
に於いて、すなはち、
②(Pでないならば、Pである)が、Pではない。
③  Pであるが、Pではない。
に於いて、
②=③ であるが故に、
② は『矛盾』であり、
③ も『矛盾』である。
然るに、
(08)により、
(09)
②(~P→P)&~P
③   P&   ~P
に於いて、
②=③ である。
といふことは、
②(~P→P)
③  P
②=③ である。
といふことに、「他ならない」。
然るに、
(10)
(ⅱ)
1 (1) ~P→P A
 2(2) ~P   A
12(3)    P 12MPP
12(4) ~P&P 23&
1 (5)~~P   24RAA
1 (6)  P   5DN
(ⅲ)
1(1)  P   A
1(2)~~P   1DN
1(3)~~P∨P 2∨I
1(4) ~P→P 3含意の定義
従って、
(09)(10)により、
(11)
果たして、
② ~P→P
③  P
に於いて、すなはち、
② Pでないならば、Pである。
③ Pである。
に於いて、
②=③ であるが、
② Pでないならば、Pである。
の「対偶」も、
② Pでないならば、Pである。
である。
従って、
(11)により、
(12)
③ Pである。
といふ「言ひ方」が、『矛盾』ではない以上、
② Pでないならば、Pである。
といふ「言ひ方」も、『矛盾』では、決してない。
従って、
(01)~(12)により、
(13)
② Pでないならば、Pである。
といふ「言ひ方」は、
② Pでない。
としたら、『矛盾』するので、『矛盾』を認めないのであれば、
② Pでない。
とは「言へず」に、それ故、
② Pである。
といふ「意味」に、取れないことも、無い。
令和6年2月1日、毛利太。

2024年1月30日火曜日

「パースの法則(恒真式)」を「否定」すると「矛盾」する。

(01)
(ⅰ)
1 (1)  P→ Q  A
 2(2)  P&~Q  A
 2(3)  P     A
12(4)     Q  13MPP
 2(5)    ~Q  26E
12(6)  Q&~Q  45&I
1 (7)~(P&~Q) 26RAA
(ⅱ)
1  (1)~(P&~Q)  A
 2 (2)  P      A
  3(3)    ~Q   A
 23(4)  P&~Q   23&I
123(5)~(P&~Q)&
       (P&~Q)  14&I
12 (6)   ~~Q   35RAA
12 (7)     Q   6DN
1  (8)  P→ Q   27CP
従って、
(01)により、
(02)
①   P→ Q
② ~(P&~Q)
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
(ⅱ)
1   (1)  ~(P&~Q)  A
 2  (2) ~(~P∨ Q)  A
  3 (4)   ~P      A
  3 (5)   ~P∨ Q   4∨I
 23 (6) ~(~P∨ Q)&
         (~P∨ Q)  25&I
 2  (7)  ~~P      36RAA
 2  (8)    P      7DN
   9(9)       Q   A
   9(ア)   ~P∨ Q   9∨I
 2 9(イ) ~(~P∨ Q)&
         (~P∨ Q)  2ア&I
 2  (ウ)      ~Q   9イRAA
 2  (エ)    P&~Q   8ウ&I
12  (オ)  ~(P&~Q)&
          (P&~Q)  1エ&I
1   (カ)~~(~P∨ Q)  2オRAA
1   (キ)  (~P∨ Q)  カDN
(ⅲ)
1   (1)   ~P∨ Q   A
 2  (2)    P&~Q   A
  3 (3)   ~P      A
 2  (4)    P      2&E
 23 (5)   ~P&P    34&I
  3 (6)  ~(P&~Q)  25RAA
   7(7)       Q   A
 2  (8)      ~Q   2&E
 2 7(9)    Q&~Q   78&I
   7(ア)  ~(P&~Q)  29RAA
1   (イ)  ~(P&~Q)  1367ア∨E
12  (ウ)   (P&~Q)&
         ~(P&~Q)  12&I
1   (エ)  ~(P&~Q)  2ウRAA
従って、
(03)により、
(04)
② ~(P&~Q)
③  ~P∨ Q
に於いて、
②=③ である(ド・モルガンの法則)。
従って、
(02)(04)により、
(05)
①   P→ Q
② ~(P&~Q)
③  ~P∨ Q
に於いて、
①=② であって(含意の定義)、
②=③ であって(ド・モルガンの法則)、
①=②=③ である。
従って、
(05)により、
(06)
Q=P
といふ「代入(replacement)」により、
①   P→ P
② ~(P&~P)
③  ~P∨ P
に於いて、
①=② であって(含意の定義)、
②=③ であって(ド・モルガンの法則)、
①=②=③ である。
従って、
(06)により、
(07)
「日本語」で言ふと、
① Pであるならば、Pである。
② Pでないか、または、Pである。
③(Pであって、Pでない)といふことはない。
といふ「言ひ方」は、順番に、
① 同一律(恒真)。
② 矛盾律(恒真)。
③ 排中律(恒真)。
として、
①=②=③ である。
然るに、
(06)により、
(08)
①   P→ P
② ~(P&~P)
③  ~P∨ P
を「否定」すると、
①  ~(P→ P)
② ~~(P&~P)
③ ~(~P∨ P)
に於いて、
①=②=③ であるが、「二重否定律」により、
② ~~(P&~P)
といふ「論理式」は、
②   (P&~P)
といふ「論理式」、すなはち、「矛盾」である。
従って、
(07)(08)により、
(09)
① 同一律(恒真)。
② 矛盾律(恒真)。
③ 排中律(恒真)。
の「否定」は、「3つとも、矛盾(恒偽)」である。
従って、
(07)(08)(09)により、
(10)
「恒真式(トートロジー)」を「否定」すると、そのときに限って、
「恒偽式(矛盾)」になる。
然るに、
(11)
(ⅳ)
1(1)  ~(P&Q→  P) A
1(2)~{~(P&Q)∨ P} 1含意の定義
1(3)   (P&Q)&~P  2ド・モルガンの法則
1(4)    P&Q &~P  3結合法則
1(5)    P        4&E
1(6)         ~P  4&E
1(7)    P&~P(矛盾) 56&I
(ⅴ)
1  (1)   ~(((P→Q)→P)→ P) A
1  (2)  ~(((~P∨Q)→P)→ P) 1含意の定義
1  (3) ~((~(~P∨Q)∨P)→ P) 2含意の定義
1  (4)~(~(~(~P∨Q)∨P)∨ P) 3含意の定義
1  (5)   (~(~P∨Q)∨P)&~P  4ド・モルガンの法則
1  (6)    ((P&~Q)∨P)&~P  5ド・モルガンの法則
1  (7)     (P&~Q)∨P      6&E
 8 (8)      P&~Q         A
 8 (9)      P            8&E
  ア(ア)            P      A
1  (イ)      P            789アア∨E
1  (ウ)               ~P  6&E
1  (エ)      P&~P(矛盾)     イウ&I
従って、
(10)(11)により、
(12)
⑤    P&Q→P
⑥(((P→Q)→P)→P)
は、「2つとも、恒真(トートロジー)」である。
従って、
(05)~(12)により、
(13)
①    P→ P
②  ~(P&~P)
③   ~P∨ P
⑤    P&Q→P
⑥(((P→Q)→P)→P)
といふ「5つの論理式」、すなはち、
① 同一律。
② 矛盾律。
③ 排中律。
④ 連言除去。
⑤ パースの法則。
は、「5つとも、恒真(トートロジー)」である。
然るに、
(14)
(ⅵ)
1(1)~{ ∀x(Fx)→∃x(Fx)} A
1(2)~{~∀x(Fx)∨∃x(Fx)} 1含意の定義
1(3)  ∀x(Fx)&~∃x(Fx)  2ド・モルガンの法則
1(4)  ∀x(Fx)          3&E
1(5)     Fa           4UE
1(6)         ~∃x(Fx)  3&E
1(7)         ∀x(~Fx)  6量化子の関係
1(8)            ~Fa   7UE
1(9)     Fa&~Fa(矛盾)   58&I
従って、
(10)(14)により、
(15)
⑥ ∀x(Fx)→∃x(Fx)
⑥ すべてのxがFであるならば、あるxはFである。
といふ「述語論理式」も、「恒真(トートロジー)」であるが、
⑥ ∀x(Fx)→∃x(Fx)
といふ「式」は、「命題論理」に於ける、
⑤ P&Q→P(連言除去)
⑤ PであってQであるならば、Qである。
に「相当」する。
然るに、
(16)
(ⅰ)
1  (1)  (P→Q)→P   A
1  (2) ~(P→Q)∨P   1含意の定義
 3 (3) ~(P→Q)     A
 3 (4)~(~P∨Q)     3含意の定義
 3 (5)  P&~Q      4ド・モルガンの法則
 3 (6)  P         5&E
  7(7)        P   A
1  (8)  P         13677∨E
   (9)((P→Q)→P)→P 18CP
(ⅱ)
1  (1)   ~(((P→Q)→P)→ P) A
1  (2)  ~(((~P∨Q)→P)→ P) 1含意の定義
1  (3) ~((~(~P∨Q)∨P)→ P) 2含意の定義
1  (4)~(~(~(~P∨Q)∨P)∨ P) 3含意の定義
1  (5)   (~(~P∨Q)∨P)&~P  4ド・モルガンの法則
1  (6)    ((P&~Q)∨P)&~P  5ド・モルガンの法則
1  (7)     (P&~Q)∨P      6&E
 8 (8)      P&~Q         A
 8 (9)      P            8&E
  ア(ア)            P      A
1  (イ)      P            789アア∨E
1  (ウ)               ~P  6&E
1  (エ)      P&~P(矛盾)     イウ&I
   (オ)  ~~(((P→Q)→P)→ P) 1エRAA
   (カ)     ((P→Q)→P)→ P  オDN
従って、
(16)により、
(17)
① ├((P→Q)→P)→P
② ├((P→Q)→P)→P
といふ「パースの法則(恒真式)」がそうであるやうに、
①「恒真(トートロジー)」とは、「仮定の数が0である」所の、「連式の結論」である。
②「恒真(トートロジー)」とは、「仮定の数が0である」所の、「連式の結論」である。
然るに、
(18)
①「仮定の数が0である」。
②「仮定の数が0である」。
といふことは、
①「恒真(トートロジー)である」。
②「恒真(トートロジー)である」。
といふことに、「他ならない」。
令和6年1月30日、毛利太。

2024年1月27日土曜日

「ちょうど2個のものがFである」の「述語論理」。

(01)
① ∃x∃y{(Fx&Fy)&x≠y}⇔
① あるxとあるyについて{(xはFであり、yもFであるが)、xはyではない。}⇔
① 少なくとも、2個以上の対象(objects)がFである。
然るに、
(02)
② ∃x∃y∃z{(Fx&Fy&Fz)&(x≠y&x≠z&y≠z)}⇔
② あるxとあるyとあるzについて{(xはFであり、yもFであり、zもFであるが)、xはyではなく、xはzでもなく、zもyではない。}⇔
② 少なくとも、3個以上の対象(objects)がFである。
従って、
(02)により、
(03)
③ ~∃x∃y∃z{(Fx&Fy&Fz)&(x≠y&x≠z&y≠z)}⇔
③(3個以上の対象(objects)がFである)といふことはない。⇔
③ Fである対象(objects)は、多くとも、高々、2個以下である。
然るに、
(04)
(ⅲ)
1 (1)~∃x∃y∃z{(Fx&Fy&Fz)& (x≠y&x≠z&y≠z)} A
1 (2)∀x~∃y∃z{(Fx&Fy&Fz)& (x≠y&x≠z&y≠z)} 1量化子の関係
1 (3)∀x∀y~∃z{(Fx&Fy&Fz)& (x≠y&x≠z&y≠z)} 2量化子の関係
1 (4)∀x∀y∀z~{(Fx&Fy&Fz)& (x≠y&x≠z&y≠z)} 3量化子の関係
1 (5)  ∀y∀z~{(Fa&Fy&Fz)& (a≠y&a≠z&y≠z)} 4UE
1 (6)    ∀z~{(Fa&Fb&Fz)& (a≠b&a≠z&b≠z)} 5UE
1 (7)      ~{(Fa&Fb&Fc)& (a≠b&a≠c&b≠c)} 6UE
1 (8)       ~(Fa&Fb&Fc)∨~(a≠b&a≠c&b≠c)  7ド・モルガンの法則
1 (9)        (Fa&Fb&Fc)→~(a≠b&a≠c&b≠c)  8含意の定義
 ア(ア)        (Fa&Fb&Fc)                 A
1ア(イ)                   ~(a≠b&a≠c&b≠c)  9アMPP
1ア(ウ)                    (a=b∨a=c∨b=c)  イ、ド・モルガンの法則
1 (エ)        (Fa&Fb&Fc)→ (a=b∨a=c∨b=c)  アウCP
1 (オ)     ∀z{(Fa&Fb&Fz)→ (a=b∨a=z∨b=z)} エUI
1 (カ)   ∀y∀z{(Fa&Fy&Fz)→ (a=y∨a=z∨y=z)} オUI
1 (キ) ∀x∀y∀z{(Fx&Fy&Fz)→ (x=y∨x=z∨y=z)} カUI
(ⅳ)
1 (1) ∀x∀y∀z{(Fx&Fy&Fz)→ (x=y∨x=z∨y=z)} A
1 (2)   ∀y∀z{(Fa&Fy&Fz)→ (a=y∨a=z∨y=z)} 1UE
1 (3)     ∀z{(Fa&Fb&Fz)→ (a=b∨a=z∨b=z)} 2UE
1 (4)        (Fa&Fb&Fc)→ (a=b∨a=z∨b=z)  3UE
 5(5)        (Fa&Fb&Fc)                 A
15(6)                    (a=b∨a=z∨b=z)  45MPP
15(7)                   ~(a≠b&a≠c&b≠c)  6ド・モルガンの法則
1 (8)        (Fa&Fb&Fc)→~(a≠b&a≠c&b≠c)  57CP
1 (9)       ~(Fa&Fb&Fc)∨~(a≠b&a≠c&b≠c)  8含意の定義
1 (ア)      ~{(Fa&Fb&Fc)& (a≠b&a≠c&b≠c)} 9ド・モルガンの法則
1 (イ)    ∀z~{(Fa&Fb&Fz)& (a≠b&a≠z&b≠z)} アUI
1 (ウ)  ∀y∀z~{(Fa&Fy&Fz)→ (a=y∨a=z∨y=z)} イUI
1 (エ)∀x∀y∀z~{(Fx&Fy&Fz)& (x≠y&x≠z&y≠z)} ウUI
1 (オ)∀x∀y~∃z{(Fx&Fy&Fz)& (x≠y&x≠z&y≠z)} エ量化子の関係
1 (カ)∀x~∃y∃z{(Fx&Fy&Fz)& (x≠y&x≠z&y≠z)} オ量化子の関係
1 (キ)~∃x∃y∃z{(Fx&Fy&Fz)& (x≠y&x≠z&y≠z)} カ量化子の関係
従って、
(03)(04)により、
(05)
③ ~∃x∃y∃z{(Fx&Fy&Fz)&(x≠y&x≠z&y≠z)}≡Fである対象(objects)は、多くとも、2個以下である。
④  ∀x∀y∀z{(Fx&Fy&Fz)→(x=y∨x=z∨y=z)}≡Fである対象(objects)は、多くとも、2個以下である。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(01)(05)により、
(06)
①   ∃x∃y{(Fx&Fy)&x≠y}             ≡少なくとも、2個以上の対象(objects)がFである。
④ ∀x∀y∀z{(Fx&Fy&Fz)→(x=y∨x=z∨y=z)}≡Fである対象(objects)は、多くとも、2個以下である。
従って、
(06)により、
(07)
⑤ ちょうど2個の対象がFである。
といふ「日本語」は、①&④ である所の、
⑤ ∃x∃y{(Fx&Fy)&x≠y}&∀x∀y∀z{(Fx&Fy&Fz)→(x=y∨x=z∨y=z)}
といふ「論理式」に「翻訳」出来る。
然るに、
(08)
(ⅴ)
1   (1)∃x∃y(Fx&Fy&x≠y)&∀x∀y∀z{(Fx&Fy&Fz)→(x=y∨x=z∨y=z)} A
1   (2)∃x∃y(Fx&Fy&x≠y)                                  1&E
 3  (3)  ∃y(Fa&Fy&a≠y)                                  A
  4 (4)     Fa&Fb&a≠b                                   A
1   (5)                ∀x∀y∀z{(Fx&Fy&Fz)→(x=y∨x=z∨y=z)} 1&E
1   (6)                  ∀y∀z{(Fa&Fy&Fz)→(a=y∨a=z∨y=z)} 5UE
1   (7)                    ∀z{(Fa&Fb&Fz)→(a=b∨a=z∨b=z)} 6UE
1   (8)                       (Fa&Fb&Fc)→(a=b∨a=c∨b=c)  7UE
  4 (9)     Fa&Fb                                       4&E
   ア(ア)           Fc                                    A
  4ア(イ)     Fa&Fb&Fc                                    9ア&I
1 4ア(ウ)                                  (a=b∨a=c∨b=c)  8イMPP
1 4ア(エ)                                (a=b)∨(a=c∨b=c)  ウ結合法則
1 4ア(オ)                               ~(a≠b)∨(a=c∨b=c)  エDN
1 4ア(カ)                                (a≠b)→(a=c∨b=c)  オ含意の定義
  4 (キ)           a≠b                                    4&E
1 4ア(ク)                                      (a=c∨b=c)  カキMPP
1 4 (ケ)             Fc→(a=c∨b=c)                        アクCP
1 4 (コ)          ∀z(Fz→(a=z∨b=z)                        ケUI
1 4 (サ)     (Fa&Fb&a≠b)&∀z[Fz→(a=z∨b=z)]                4コ&I
1 4 (シ)  ∃y{(Fa&Fy&a≠y)&∀z[Fz→(a=z∨y=z)]}               サEI
13  (ス)  ∃y{(Fa&Fy&a≠y)&∀z[Fz→(a=z∨y=z)]}               34シEE
13  (セ)∃x∃y{(Fa&Fy&a≠y)&∀z[Fz→(a=z∨y=z)]}               スEI
1   (ソ)∃x∃y{(Fx&Fy&x≠y)&∀z[Fz→(x=z∨y=z)]}               13セEE
(ⅵ)
1   (1)∃x∃y{(Fx&Fy&x≠y)&∀z[Fz→(x=z∨y=z)]}               A
 2  (2)  ∃y{(Fa&Fy&a≠y)&∀z[Fz→(a=z∨y=z)]}               A
  3 (3)     (Fa&Fb&a≠b)&∀z[Fz→(a=z∨b=z)]}               A
  3 (4)     (Fa&Fb&a≠b)                                 3&E
  3 (5)                 ∀z[Fz→(a=z∨b=z)]                3&E
  3 (6)                    Fc→(a=c∨b=c)                 5UE
   7(7)      Fa&Fb&Fc                                   A
   7(8)            Fc                                   7&E
  37(9)                    a=c∨b=c                      68MPP
  37(ア)                a=b∨a=c∨b=c                      9∨I
  3 (イ)                       (Fa&Fb&Fc)→(a=b∨a=c∨b=c)  7アCP
  3 (ウ)                    ∀z{(Fa&Fb&Fz)→(a=b∨a=z∨b=z)} イUI
  3 (エ)                  ∀y∀z{(Fa&Fy&Fz)→(a=y∨a=z∨y=z)} ウUI
  3 (オ)                ∀x∀y∀z{(Fx&Fy&Fz)→(x=y∨x=z∨y=z)} エUI
  3 (カ)    (Fa&Fb&a≠b)&∀x∀y∀z{(Fx&Fy&Fz)→(x=y∨x=z∨y=z)} 4オ&I
  3 (キ)  ∃y(Fa&Fb&a≠b)&∀x∀y∀z{(Fx&Fy&Fz)→(x=y∨x=z∨y=z)} カEI
 2  (ク)  ∃y(Fa&Fb&a≠b)&∀x∀y∀z{(Fx&Fy&Fz)→(x=y∨x=z∨y=z)} 23キEE
 2  (コ)∃x∃y(Fx&Fy&x≠y)&∀x∀y∀z{(Fx&Fy&Fz)→(x=y∨x=z∨y=z)} クEI
1   (サ)∃x∃y(Fx&Fy&x≠y)&∀x∀y∀z{(Fx&Fy&Fz)→(x=y∨x=z∨y=z)} 12コEE
従って、
(08)により、
(09)
⑤ ∃x∃y{(Fx&Fy)&x≠y}&∀x∀y∀z{(Fx&Fy&Fz)→(x=y∨x=z∨y=z)}
⑥ ∃x∃y{(Fx&Fy&x≠y)&∀z[Fz→(x=z∨y=z)]}
に於いて、
⑤=⑥ である。
従って、
(07)(08)(09)により、
(10)
⑥ ちょうど2個の対象がFである。⇔
⑥ ∃x∃y{(Fx&Fy&x≠y)&∀z[Fz→(x=z∨y=z)]}⇔
⑥ あるxとあるyについて{(xはFであり、yもFであるが、xとyは同一ではなく)、すべてのzについて[zがFであるならば、xがzであるか、または、yがzである]}。
といふ「等式」が「成立」する。
従って、
(10)により、
(11)
⑥ ちょうど2人の人物が犯人である。⇔
⑥ ∃x∃y{(犯人x&犯人y&x≠y)&∀z[犯人z→(x=z∨y=z)]}⇔
⑥ あるxとあるyについて{(xは犯人であり、yも犯人であるが、xとyは同一人物ではなく)、すべてのzについて[zが犯人であるならば、xがzであるか、または、yがzである]}。
といふ「等式」が「成立」する。
因みに、
(12)
⑤ ∃x∃y{(Fx&Fy)&x≠y}&∀x∀y∀z{(Fx&Fy&Fz)→(x=y∨x=z∨y=z)}
⑥ ∃x∃y{(Fx&Fy&x≠y)&∀z[Fz→(x=z∨y=z)]}
に於いて、
⑤=⑥ である。
といふことは、「昭和堂、論理学の基礎、1994年、177頁」に書かれてゐるのもの、「述語計算(証明)」自体は、載ってゐない。
(13)
私の「愛読書」である「E.J.レモン著、論理学初歩、1973年」は、「問題に対する解答」が載ってないし、最近、ブックオフで買った「論理学の書籍」は、「誤植」がふんだんに有って、「答え」に、マチガイがある。
令和6年1月27日、毛利太。

2024年1月25日木曜日

「すべての人間はその人自身である。」の「述語論理」。

(01)
「述語論理」は「無矛盾」であって「完全」である。
然るに、
(02)
① すべての人は、その人自身に等しい。
といふ「命題」は、明らかに「真」である。
従って、
(01)(02)により、
(03)
① すべての人は、その人自身に等しい。
といふ「命題」、すなはち、
① ∀x(人x→x=x)
① すべてのxについて(xが人であるならば、xはxに等しい)。
といふ「命題」は、「導出可能」でなければ、ならない。
然るに、
(04)
1  (1) 人a           A
 2 (2) ~∀x(x≠a→~人x) A
 2 (3) ∃x~(x≠a→~人x) 2量化子の関係
  4(4)   ~(a≠a→~人a) A
  4(5)   ~(a=a∨~人a) 4含意の定義
  4(6)     a≠a& 人a  5ド・モルガンの法則
  4(7)     a≠a      6&E
   (8)     a=a      =I
  4(9)(a≠a)&(a=a)   78&I
 2 (ア)(a≠a)&(a=a)   249EE
   (イ)~~∀x(x≠a→~人x) 2アRAA
   (ウ)  ∀x(x≠a→~人x) イDN
   (エ)     a≠a→~人a  1UE
1  (オ)        ~~人a  1DN
1  (カ)     a=a      エオMTT
   (キ)   人a→a=a     1カCP
   (ク)∀x(人x→x=x)    キUI
従って、
(03)(04)により、
(05)
果たして、
① ∀x(人x→x=x)⇔
① すべての人は、その人自身に等しい。⇔
① すべてのxについて(xが人であるならば、xはxに等しい)。
といふ「恒真命題(トートロジー)」は、「導出可能」である。
令和6年1月25日、毛利太。

2024年1月22日月曜日

「量化子(∀,∃)」と「ド・モルガンの法則」について。

(01)
(ⅰ)
1  (1) ∀x( Fx) A
 2 (2) ∃x(~Fx) A
1  (3)     Fa  1UE
  4(4)    ~Fa  A
1 4(5) Fa&~Fa  34&I
  4(6)~∀x( Fx) 15RAA
 2 (7)~∀x( Fx) 246EE
12 (8) ∀x( Fx)&
      ~∀x( Fx) 17&I
1  (9)~∃x(~Fx) 28RAA
(ⅱ)
1  (1) ~∃x(~Fx)  A
 2 (2) ~∀x( Fx)  A
  3(3)     ~Fa   A
  3(4)  ∃x(~Fx)  3EI
1 3(5) ~∃x(~Fx)&
        ∃x(~Fc)  14&I
1  (6)    ~~Fa   35RAA
1  (7)      Fa   6DN
1  (8)  ∀x( Fx)  7UI
12 (9)  ∀x( Fx)&
       ~∀x( Fx)  28&I
1  (ア)~~∀x( Fx)  29RAA
1  (イ)  ∀x( Fx)  アDN
従って、
(01)により、
(02)
①  ∀x( Fx)
② ~∃x(~Fx)
に於いて、すなはち、
① すべての(xはFである)。
②((Fでないx)が存在する)といふことはない。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
(ⅲ)
1     (1)  Fa& Fb&  Fc  A
 2    (2) ~Fa∨~Fb∨ ~Fc  A
1     (3)( Fa& Fb)& Fc  1結合法則
 2    (4)(~Fa∨~Fb)∨~Fc  2結合法則
1     (5)( Fa& Fb)      3&E
  6   (6)(~Fa∨~Fb)      A
1     (7)  Fa           5&E
   8  (8) ~Fa           A
1  8  (9)  Fa&~Fa       78&I
   8  (ア)~(Fa& Fb&  Fc) 19RAA
1     (イ)      Fb       5&E
    ウ (ウ)     ~Fb       A
1   ウ (エ)  Fb&~Fb       イウ&I
    ウ (オ) ~(Fa&Fb&  Fc) 1エRAA
  6   (カ) ~(Fa&Fb&  Fc) 68アウオ∨E
1     (キ)           Fc  3&E
     ク(ク)          ~Fc  A
1    ク(ケ)       Fc&~Fc  キク&I
     ク(コ) ~(Fa& Fb& Fc) 1ケRAA
 2    (サ) ~(Fa& Fb& Fc) 46カクコ∨E
12    (シ)  (Fa& Fb& Fc)&
          ~(Fa& Fb& Fc) 1サ&I
1     (ス)~(~Fa∨~Fb∨~Fc) 2シRAA
(ⅳ)
1     (1) ~(~Fa∨~Fb∨~Fc)  A
 2    (2) ~( Fa& Fb& Fc)  A
  3   (3)   ~Fa           A
  3   (4)   ~Fa∨~Fb       3∨I
  3   (5)   ~Fa∨~Fb∨~Fc   4∨I
1 3   (6) ~(~Fa∨~Fb∨~Fc)&
           (~Fa∨~Fb∨~Fc)  15&I
1     (7)  ~~Fa           36RAA
1     (8)    Fa           7DN
   9  (9)       ~Fb       A
   9  (ア)   ~Fa∨~Fb       9∨I
   9  (イ)   ~Fa∨~Fb∨~Fc   ア∨I
1  9  (ウ) ~(~Fa∨~Fb∨~Fc)&
           (~Fa∨~Fb∨~Fc)  1イ&I
1     (エ)      ~~Fb       9ウRAA
1     (オ)        Fb       エDN
     カ(カ)           ~Fc   A
     カ(キ)       ~Fb∨~Fc   カ∨I
     カ(ク)   ~Fa∨~Fb∨~Fc   キ∨I
1    カ(ケ) ~(~Fa∨~Fb∨~Fc)&
           (~Fa∨~Fb∨~Fc)  1ク&I
1     (コ)          ~~Fc   カケRAA
1     (サ)            Fc   コDN
1     (シ)    Fa& Fb       8オ&I
1     (ス)    Fa& Fb& Fc   サシ&I
12    (セ) ~( Fa& Fb& Fc)&
           ( Fa& Fb& Fc)  2ス&I
1     (ソ)~~( Fa& Fb& Fc)  2セRAA
1     (タ)  ( Fa& Fb& Fc)  ソDN
従って、
(03)により、
(04)
③  ( Fa& Fb& Fc)
④ ~(~Fa∨~Fb∨~Fc)
に於いて、
③=④ である(ド・モルガンの法則)。
然るに、
(05)
{xの変域)={a,b,c}
であるとして、
①  ∀x( Fx)
② ~∃x(~Fx)
③  ( Fa& Fb& Fc)
④ ~(~Fa∨~Fb∨~Fc)
に於いて、
①=③ であって、
②=④ である(ド・モルガンの法則)。
然るに、
(06)
③  ( Fa& Fb& Fc)
④ ~(~Fa∨~Fb∨~Fc)
といふ「論理式」は、
③(aはFであり、bもFであり、cもFである)。
④(aがFでないか、bがFでないか、cがFでないかの、いづれかである)といふことはない。
といふ「意味」である。
従って、
(06)により、
(07)
{xの変域)={a,b,c}
であるならば、そのときに限って、
③  ( Fa& Fb& Fc)
④ ~(~Fa∨~Fb∨~Fc)
といふ「論理式」は、
① すべての(xはFである)。
②((Fでないx)が存在する)といふことはない。
といふ「意味」である。
従って、
(02)(06)(07)により、
(08)
{xの変域)={a,b,c}
であるならば、そのときに限って、
①  ∀x( Fx)
② ~∃x(~Fx)
③  ( Fa& Fb& Fc)
④ ~(~Fa∨~Fb∨~Fc)
に於いて、
①=② であって、
③=④ であって、
①=②=③=④ である。
従って、
(08)により、
(09)
{xの変域)={a,b,c,m}
であるならば、そのときに限って、
① ∀x(Fx)
② すべてのxは、Fである。
③(Fa&Fb&Fc&Fm)
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(10)
第1に、固有名詞を つぎの符号のひとつとして定義する。
 m,n,・・・・・
第2に、任意の名前をつぎの符号のひとつとして定義する。
 a,b,c,・・・・・
第3に、個体変数を つぎの符号のひとつとして定義する。
 x,y,z,・・・・・
第4に、述語文字を つぎの符号のひとつとして定義する。
 F,G,H,・・・・・
(E.J.レモン著、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、1973年、176頁)
然るに、
(11)
100 Fm,∀x(Fx→Gx)├ Gm
1 (1)Fm        A
 2(2)∀x(Fx→Gx) A
 2(3)   Fm→Gm  2UE
12(4)      Gm  13MPP
100は論理学では有名なつぎの論証に見られるような、明らかに健全な論証の形式を示している。
 (3)ソクラテスは人間である。すべての人間は死すべきものである。故にソクラテスは死すべきものである。
(固有名詞mはソクラテス、述語文字Fは人間であること、そして述語文字Gは死すべきものであること、を表すものとする。)
(E.J.レモン著、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、1973年、135頁)
従って、
(09)(10)(11)により、
(12)
{xの変域)={a,b,c,m}
であるならば、そのときに限って、
100 Fm,∀x(Fx→Gx)├ Gm
1 (1)Fm        A
 2(2)∀x(Fx→Gx) A
 2(3)   Fm→Gm  2UE
12(4)      Gm  13MPP
といふ「計算」は、
1 (1)Fm        A
 2(2)   Fa→Ga&
        Fb→Gb&
        Fc→Gc&
        Fm→Gm  A
 2(3)   Fm→Gm  2&E
12(4)      Gm  13MPP
といふ「計算」に「他ならない」。
令和6年1月22日、毛利太。

2024年1月21日日曜日

「ド・モルガンの法則」と「含意の定義」と「パースの法則」。

(01)
(ⅰ)
1  (1) (P&~Q)∨P    A
 2 (2)  P&~Q       A
 2 (3)  P          2&E
  4(4)        P    A
1  (5)  P          12344∨E
   (6)((P&~Q)∨P)→P 15CP
従って、
(01)により、
(02)
①((P&~Q)∨P)→P
といふ「論理式」は「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(02)により、
(03)
 P=花子は日本人である。
~Q=花子は男性でない(女性である)。
であるとして、
①((P&~Q)∨P)→P
といふ「命題」、すなはち、
①((花子は日本人である&~花子は男性である)∨花子は日本人である)→花子は日本人である。
といふ「命題」、すなはち、
①((花子が日本人の女性である)か、または、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
といふ「命題」は、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(04)
(ⅰ)
1   (1) ~P∨ Q  A
 2  (2)  P&~Q  A
  3 (3) ~P     A
 2  (4)  P     2&E
 23 (5) ~P&P   34&I
  3 (6)~(P&~Q) 25RAA
   7(7)     Q  A
 2  (8)    ~Q  2&E
 2 7(9)  Q&~Q  78&I
   7(ア)~(P&~Q) 27RAA
1   (イ)~(P&~Q) 1367ア∨E
(ⅱ)
1   (1)  ~(P&~Q)  A
 2  (2) ~(~P∨ Q)  A
  3 (3)   ~P      A
  3 (4)   ~P∨ Q   3∨I
 23 (5) ~(~P∨ Q)&
         (~P∨ Q)  25&I
 2  (6)    P      35RAA
   7(7)       Q   A
   7(8)   ~P∨ Q   7∨I
 2 7(9) ~(~P∨ Q)&
         (~P∨ Q)  28&I
 2  (ア)      ~Q   79RAA
 2  (イ)    P&~Q   6ア&I
12  (ウ)  ~(P&~Q)&
         ( P&~Q)  1イ&I
1   (エ)~~(~P∨ Q)  2ウRAA
1   (オ)   ~P∨ Q   エDN
従って、
(04)により、
(05)
①  ~P∨ Q
② ~(P&~Q)
に於いて、
①=② である(ド・モルガンの法則)。
然るに、
(06)
(ⅱ)
1  (1)~(P&~Q)  A
 2 (2)  P      A
  3(3)    ~Q   A
 23(4)  P&~Q   23&I
123(5)~(P&~Q)&
       (P&~Q)  14&I
12 (6)   ~~Q   35RAA
12 (7)     Q   6DN
1  (8)  P→ Q   27CP
(ⅲ)
1 (1)  P→ Q  A
 2(2)  P&~Q  A
 2(3)  P     2&E
12(4)     Q  13MPP
 2(5)    ~Q  2&E
12(6)  Q&~Q  45&I
1 (7)~(P&~Q) 26RPP
従って、
(06)により、
(07)
② ~(P&~Q)
③   P→ Q
に於いて、すなはち、
②(Pであって、Qでない)といふことはない。
③ Pであるならば、Qである。
に於いて、
②=③ である。
従って、
(05)(07)により、
(08)
①  ~P∨ Q
② ~(P&~Q)
③   P→ Q
に於いて、
に於いて、
①=②=③ であるものの、
①=② は、「ド・モルガンの法則」であって、
①=③ を、「含意の定義(α)」とし、
②=③ を、「含意の定義(β)」とする。
然るに、
(09)
(ⅰ)
1  (1)  ((P&~Q)∨P)→ P  A
1  (2)~(((P&~Q)∨P)&~P) 1「含意の定義(α)」
1  (3) ~((P&~Q)∨P)∨ P  2ド・モルガンの法則
 4 (4) ~((P&~Q)∨P)     A
 4 (5)  ~(P&~Q)&~P     4ド・モルガンの法則
 4 (6)   (P→ Q)&~P     5「含意の定義(α)」
 4 (7)~~((P→ Q)&~P)    6DN
 4 (8) ~((P→ Q)→ P)    7「含意の定義(α)」
 4 (9) ~((P→ Q)→ P)∨P  8∨I
  ア(ア)              P  A
  ア(イ) ~((P→ Q)→ P)∨P  ア∨I
1  (ウ) ~((P→ Q)→ P)∨P  349アイ∨E
1  (エ)  ((P→ Q)→ P)→P  ウ「含意の定義(β)」
(ⅱ)
1  (1)  ((P→ Q)→ P)→P  A
1  (2) ~((P→ Q)→ P)∨P  1「含意の定義(β)」
 3 (3) ~((P→ Q)→ P)    A
 3 (4)~~((P→ Q)&~P)    3「含意の定義(α)」
 3 (5)   (P→ Q)&~P     4DN
 3 (6)  ~(P&~Q)&~P     5「含意の定義(α)」
 3 (7) ~((P&~Q)∨P)     6ド・モルガンの法則
 3 (8) ~((P&~Q)∨P)∨ P  7∨I
  9(9)              P  A
  9(ア) ~((P&~Q)∨P)∨ P  9∨I
1  (イ) ~((P&~Q)∨P)∨ P  1389ア∨E
1  (ウ)~(((P&~Q)∨P)&~P) イ、ド・モルガンの法則
1  (エ)  ((P&~Q)∨P)→ P  1「含意の定義(α)」
従って、
(09)により、
(10)
①((P&~Q)∨P)→P
②((P→ Q)→P)→P
に於いて、
①=② である。
従って、
(03)(10)により、
(11)
 P=花子は日本人である。
~Q=花子は男性でない(女性である)。
であるとして、
①((P&~Q)∨P)→P
②((P→ Q)→P)→P
といふ「命題」、すなはち、
①((花子は日本人である&~花子は男性である)∨花子は日本人である)→花子は日本人である。
②((花子は日本人である→ 花子は男性である)→花子は日本人である)→花子は日本人である。
といふ「命題」、すなはち、
①((花子が日本人の女性である)か、または、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
②((花子が日本人であるならば、花子が男性である)ならば、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
といふ「命題」は、2つとも、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(12)
「直観主義の論理体系NJ」では、次の諸性質は「同値」である。
├ ~~P→P        二重否定除去律
├    P∨~P       排中律
├ ((P→Q)→P)→P  パースの法則。
(大阪教育図書、論理と思考、2021年、85頁)
従って、
(11)(12)により、
(13)
①((花子が日本人の女性である)か、または、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
②((花子が日本人であるならば、花子が男性である)ならば、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
といふ「命題」は、2つとも、「恒真式(トートロジー)」であって、特に、
② は、「直観主義の論理体系NJ」では、「排中律(P∨~P)」に「等しい」。
然るに、
(13)により、
(14)
①((花子が日本人の女性である)か、または、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
②((花子が日本人であるならば、花子が男性である)ならば、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
といふ「命題」は、2つとも、「恒真式(トートロジー)」である。
とするならば、「当然」、
①((太郎が日本人の男性である)か、または、太郎が日本人である)ならば、太郎は日本人である。
②((太郎が日本人であるならば、太郎が女性である)ならば、太郎が日本人である)ならば、太郎は日本人である。
といふ「命題」は、2つとも、「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(14)により、
(15)
①((花子が日本人の女性である)か、または、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
②((花子が日本人であるならば、花子が男性である)ならば、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
といふ「命題」に於いて、
① 女性である。
② 男性である。
といふ「部分」は、実際には、「意味が無い(不要である)」。
然るに、
(01)(09)により、
(16)
(ⅰ)
1  (1) (P&~Q)∨P    A
 2 (2)  P&~Q       A
 2 (3)  P          2&E
  4(4)        P    A
1  (5)  P          12344∨E
   (6)((P&~Q)∨P)→P 15CP
(ⅰ)
1  (1)  ((P&~Q)∨P)→ P  A
1  (2)~(((P&~Q)∨P)&~P) 1「含意の定義(α)」
1  (3) ~((P&~Q)∨P)∨ P  2ド・モルガンの法則
 4 (4) ~((P&~Q)∨P)     A
 4 (5)  ~(P&~Q)&~P     4ド・モルガンの法則
 4 (6)   (P→ Q)&~P     5「含意の定義(α)」
 4 (7)~~((P→ Q)&~P)    6DN
 4 (8) ~((P→ Q)→ P)    7「含意の定義(α)」
 4 (9) ~((P→ Q)→ P)∨P  8∨I
  ア(ア)              P  A
  ア(イ) ~((P→ Q)→ P)∨P  ア∨I
1  (ウ) ~((P→ Q)→ P)∨P  349アイ∨E
1  (エ)  ((P→ Q)→ P)→P  ウ「含意の定義(β)」
(ⅱ)
1  (1)  ((P→ Q)→ P)→P  A
1  (2) ~((P→ Q)→ P)∨P  1「含意の定義(β)」
 3 (3) ~((P→ Q)→ P)    A
 3 (4)~~((P→ Q)&~P)    3「含意の定義(α)」
 3 (5)   (P→ Q)&~P     4DN
 3 (6)  ~(P&~Q)&~P     5「含意の定義(α)」
 3 (7) ~((P&~Q)∨P)     6ド・モルガンの法則
 3 (8) ~((P&~Q)∨P)∨ P  7∨I
  9(9)              P  A
  9(ア) ~((P&~Q)∨P)∨ P  9∨I
1  (イ) ~((P&~Q)∨P)∨ P  1389ア∨E
1  (ウ)~(((P&~Q)∨P)&~P) イ、ド・モルガンの法則
1  (エ)  ((P&~Q)∨P)→ P  1「含意の定義(α)」
といふ「計算」は、
自然演繹論理のあるバージョンには、公理が存在しない。ジョン・レモンが開発した体系L(ウィキペディア)。
で言ふ所の、『自然演繹の体系L』である。
従って、
(14)(15)(16)により、
(17)
『自然演繹の体系L』からすると、
①((花子が日本人の女性である)か、または、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
②((花子が日本人であるならば、花子が男性である)ならば、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
といふ「命題」は、「実質的」に、
①((花子が日本である)か、または、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
②((花子が日本人である)ならば、花子が日本人である) ならば、花子は日本人である。
といふ「命題」に、「等しい」。
然るに、
(18)
①((花子が日本である)か、または、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
②((花子が日本人である)ならば、花子が日本人である) ならば、花子は日本人である。
といふ「命題」は、② を含めて、「少なくとも、変ではない」。
然るに、
(19)
排中律や二重否定の除去と等価な命題のひとつで、変なものとして、パースの法則があります。
任意の命題P, Qについて、
((P→Q)→P)→P
が成り立つ
『「PならばQ」ならばP』ならばP
なんか、パズルのような命題ですね。
(背理法を絶対に認めない人たちの会)
然るに、
(19)により、
(20)
確かに、任意の命題P, Qについての、例へば、
②((花子が日本人であるならば、花子が男性である)ならば、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
といふ「パースの法則(合成命題)」は、「(パズルみたいで)変である」が、
②((花子が日本人である)ならば、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
といふ「命題」が「恒真命題(トートロジー)」であることには、「何らの違和感」も無い。
従って、
(17)~(20)により、
(21)
②((花子が日本人であるならば、花子が男性である)ならば、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
といふ「パースの法則」が、「ヘンテコ」である「理由」は、
②((花子が日本人である)ならば、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
といふ「命題」に対して、
②「(不要である所の)花子は男性である。」
といふ「命題」を加へたからである。
(22)
(ⅰ)
1  (1) P∨P    A
 2 (2) P      A
  3(3)   P    A
1  (4) P      12233∨E
   (5)(P∨P)→P 14CP
であると「同時」に、
(ⅱ)
1  (1) (P&~Q)∨P    A
 2 (2)  P&~Q       A
 2 (3)  P          2&E
  4(4)        P    A
1  (5)  P          12344∨E
   (6)((P&~Q)∨P)→P 15CP
である。
従って、
(01)(10)(22)により、
(23)
① (P    ∨P)→P
②((P&~Q)∨P)→P
③((P→ Q)→P)→P
といふ「3つの論理式」は、すなはち、
① (Pであるか、Pである)ならばPである。
②((Pであって、Qでない)か、Pである)ならば、Pである。
③((Pであるならば、Qである)ならば、Pである)ならば、Pである。
といふ「3つの命題」は、「3つ」とも、「恒真命題(トートロジー)」であって、尚且つ、
②=③ であって、特に、
③ を、「パースの法則」と言ふ。
令和6年1月21日、毛利太。

―「補足」をします。―
(24)
(ⅰ)
1(1)P   A
 (2)P→P 11CP
(ⅲ)
1 (1) (P→P)→P    A
 2(2)  P         A
  (3)  P→P       22CP
1 (4)       P    13MPP
  (5)((P→P)→P)→P 14CP
従って、
(24)により、
(25)
①   P→P
③((P→P)→P)→P
は、「2つ」とも「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(26)
②(偽→偽)→偽
は「偽」であるため、
②(P→P)→P
は、「恒真式(トートロジー)」ではない。
15:37 2024/01/21

2024年1月20日土曜日

「源氏物語の作者は二人とはゐない」の「述語論理」。

(01)
(ⅰ)源氏物語の作者(G)は、二人とはゐない(at most one person)。然るに、
(ⅱ)紫式部(m)は源氏物語の作者(G)である。然るに、
(ⅲ)清少納言(n)は紫式部(m)ではない。従って、
(ⅳ)清少納言(n)は源氏物語の作者(G)ではない。
然るに、
(02)
1     (1)~∃x∃y{(Gx&Gy)&(x≠y)} A
1     (2)∀x~∃y{(Gx&Gy)&(x≠y)} 1量化子の関係
1     (3)∀x∀y~{(Gx&Gy)&(x≠y)} 2量化子の関係
1     (4)∀x∀y{~(Gx&Gy)∨(x=y)} 3ド・モルガンの法則
1     (5)∀x∀y{ (Gx&Gy)→(x=y)} 4含意の定義
1     (6)∀x∀y{ (Gx&Gy)→(x=y)} 5DN
1     (7)  ∀y{ (Gm&Gy)→(m=y)} 6UE
1     (8)      (Gm&Gn)→(m=n)   7UE
 9    (9)       Gm            A
  ア   (ア)               m≠n   A
1 ア   (イ)     ~(Gm&Gn)        89MTT
   ウ (ウ)       Gm             A
    エ(オ)          Gn          A
   ウエ(カ)       Gm&Gn          ウオ&I
1 アウエ(キ)~(Gm&Gn)&(Gm&Gn)      イカ&I
1 アウ (ク)         ~Gn          エキRAA
1 ア  (ケ)      Gm→~Gn          ウクCP
19ア  (コ)         ~Gn          9ケMPP
従って、
(02)により、
(03)
(ⅰ)~∃x∃y{(Gx&Gy)&(x≠y)}。然るに、
(ⅱ)       Gm。           然るに、
(ⅲ)               m≠n。  従って、
(ⅳ)               ~Gn。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)あるxとあるyについて{(xが源氏物語の著者であって、yも源氏物語であって)、尚且つ、(xはyと「同一人物」ではない)。}といふことはない。然るに、
(ⅱ)mは源氏物語の著者である。  然るに、
(ⅲ)mとnは「同一人物」ではない。従って、
(ⅳ)nは源氏物語の著者ではない。
といふ「推論」は「妥当」である。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
(ⅰ)源氏物語の作者は、二人とはゐない。然るに、
(ⅱ)紫式部は源氏物語の作者である。然るに、
(ⅲ)清少納言は紫式部ではない。従って、
(ⅳ)清少納言は源氏物語の作者ではない。
といふ「推論」は「妥当」である。
然るに、
(02)(03)により、
(05)
(ⅰ)∃x∃y{(Gx&Gy)&(x≠y)}。然るに、
(ⅱ)      Gm。           然るに、
(ⅲ)              m≠n。  従って、
(ⅳ)              ~Gn。
といふ「推論」は、「不妥当(invalid)」である。
従って、
(03)(04)(05)により、
(06)
(ⅰ)源氏物語の作者は、一人とは限らない。然るに、
(ⅱ)紫式部は源氏物語の作者である。然るに、
(ⅲ)清少納言は紫式部ではない。従って、
(ⅳ)清少納言は源氏物語の作者ではない。
といふ「推論」は「不妥当(invalid)」である。
令和6年1月20日、毛利太。

2024年1月19日金曜日

「虎長百獣長」の「述語論理」。

(01)
1     (1)∃x∀y{虎x&百獣y&長xy→∀z(長zy→x=z)} A
 2    (2)  ∃z(狐z&~虎z)                 A
  3   (3)  ∀y{虎a&百獣y&長ay→∀z(長zy→a=z)} A
  3   (4)    {虎a&百獣b&長ab→∀z(長zb→a=z)  3UE
   5  (5)     虎a&百獣b&長ab              A
  35  (6)                ∀z(長zb→a=z)  45MPP
  35  (7)                   長cb→a=c   6UE
    8 (8)     狐c&~虎c                  A
    8 (9)     狐c                      8&E
    8 (ア)        ~虎c                  8&E
   5  (イ)     虎a                      5&E
   58 (ウ)     虎a&~虎c                  アイ&I
     エ(エ)      a=c                    A
   58エ(オ)     虎c&~虎c                  ウエ=E
   58 (カ)      a≠c                    エオRAA
  358 (キ)                  ~長cb       7カMTT
  358 (ク)     狐c&~長cb                 9キ&I
  358 (ケ)  ∃z(狐z&~長zb)                クEI
 235  (コ)  ∃z(狐z&~長zb)                28ケEE
 23   (サ)     虎a&百獣b&長ab→∃z(狐z&~長zb)  5コCP
 23   (シ)  ∀y{虎a&百獣y&長ay→∃z(狐z&~長zy)} サUI
 23   (ス)∃x∀y{虎x&百獣y&長xy→∃z(狐z&~長zy)} シEI
12    (セ)∃x∀y{虎x&百獣y&長xy→∃z(狐z&~長zy)} 13スEE
従って、
(01)
(02)
(ⅰ)∃x∀y{虎x&百獣y&長xy→∀z(長zy→x=z)}。然るに、
(ⅱ)  ∃z(狐z&~虎z)。従って、
(ⅲ)∃x∀y{虎x&百獣y&長xy→∃z(狐z&~長zy)}。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)あるxとすべてのyについて{xが虎であって、yが百獣であって、xがyの長であるならば、すべてのzについて(zがyの長であるならば、xはzと「同一」である}。然るに、
(ⅱ)あるzは(狐はであって、虎ではない)。従って、
(ⅲ)あるxとすべてのyについて{xが虎であって、yが百獣であって、xがyの長であるならば、あるはz(狐であって、yの長ではない)}。
といふ「推論」は「妥当」である。
従って、
(02)により、
(03)
(ⅰ)唯、虎のみ、百獣に長たり(唯虎長百獣長也)。然るに、
(ⅱ)狐は虎に非ざるなり(狐非虎也)。故に、
(ⅲ)虎は百獣に長たりて、狐は長たらず(虎長百獣、狐不長)。
といふ「推論」は「妥当」である。
令和6年1月19日、毛利太。