2024年1月19日金曜日

「虎長百獣長」の「述語論理」。

(01)
1     (1)∃x∀y{虎x&百獣y&長xy→∀z(長zy→x=z)} A
 2    (2)  ∃z(狐z&~虎z)                 A
  3   (3)  ∀y{虎a&百獣y&長ay→∀z(長zy→a=z)} A
  3   (4)    {虎a&百獣b&長ab→∀z(長zb→a=z)  3UE
   5  (5)     虎a&百獣b&長ab              A
  35  (6)                ∀z(長zb→a=z)  45MPP
  35  (7)                   長cb→a=c   6UE
    8 (8)     狐c&~虎c                  A
    8 (9)     狐c                      8&E
    8 (ア)        ~虎c                  8&E
   5  (イ)     虎a                      5&E
   58 (ウ)     虎a&~虎c                  アイ&I
     エ(エ)      a=c                    A
   58エ(オ)     虎c&~虎c                  ウエ=E
   58 (カ)      a≠c                    エオRAA
  358 (キ)                  ~長cb       7カMTT
  358 (ク)     狐c&~長cb                 9キ&I
  358 (ケ)  ∃z(狐z&~長zb)                クEI
 235  (コ)  ∃z(狐z&~長zb)                28ケEE
 23   (サ)     虎a&百獣b&長ab→∃z(狐z&~長zb)  5コCP
 23   (シ)  ∀y{虎a&百獣y&長ay→∃z(狐z&~長zy)} サUI
 23   (ス)∃x∀y{虎x&百獣y&長xy→∃z(狐z&~長zy)} シEI
12    (セ)∃x∀y{虎x&百獣y&長xy→∃z(狐z&~長zy)} 13スEE
従って、
(01)
(02)
(ⅰ)∃x∀y{虎x&百獣y&長xy→∀z(長zy→x=z)}。然るに、
(ⅱ)  ∃z(狐z&~虎z)。従って、
(ⅲ)∃x∀y{虎x&百獣y&長xy→∃z(狐z&~長zy)}。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)あるxとすべてのyについて{xが虎であって、yが百獣であって、xがyの長であるならば、すべてのzについて(zがyの長であるならば、xはzと「同一」である}。然るに、
(ⅱ)あるzは(狐はであって、虎ではない)。従って、
(ⅲ)あるxとすべてのyについて{xが虎であって、yが百獣であって、xがyの長であるならば、あるはz(狐であって、yの長ではない)}。
といふ「推論」は「妥当」である。
従って、
(02)により、
(03)
(ⅰ)唯、虎のみ、百獣に長たり(唯虎長百獣長也)。然るに、
(ⅱ)狐は虎に非ざるなり(狐非虎也)。故に、
(ⅲ)虎は百獣に長たりて、狐は長たらず(虎長百獣、狐不長)。
といふ「推論」は「妥当」である。
令和6年1月19日、毛利太。

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