(01)
1 (1)∀x{日本の山x→∃y[富士山y&最高峰yx&∀z(最高峰zx→z=y)]} A
1 (2) 日本の山a→∃y[富士山y&最高峰ya&∀z(最高峰za→z=y)] 1UE
3 (3) 日本の山a A
13 (4) ∃y[富士山y&最高峰ya&∀z(最高峰za→z=y)] 23MPP
5 (5) 富士山b&最高峰ba&∀z(最高峰za→z=b) A
5 (6) 富士山b&最高峰ba 5&E
5 (7) ∀z(最高峰za→z=b) 5&E
5 (8) 最高峰ca→c=b 7UE
9 (9) ∃z(高尾山z&~富士山z) A
ア (ア) 高尾山c&~富士山c A
ア (イ) 高尾山c ア&E
ア (ウ) ~富士山c ア&E
エ(エ) c=b A
アエ(オ) ~富士山b ウエ=E
5 (カ) 富士山b 6&E
5 アエ(キ) ~富士山b&富士山b オカ&I
5 ア (ク) c≠b エキRAA
5 ア (ケ) ~最高峰ca 8クMTT
5 ア (コ) 高尾山c&~最高峰ca イケ&I
5 ア (サ) ∃z(高尾山z&~最高峰za) コEI
59 (シ) ∃z(高尾山z&~最高峰za) 9アサEE
13 9 (ス) ∃z(高尾山z&~最高峰za) 45シEE
1 9 (セ) 日本の山a→∃z(高尾山z&~最高峰za) 3スCP
1 9 (ソ)∀x{日本の山x→∃z(高尾山z&~最高峰zx)} セUI
従って、
(01)により、
(02)
(ⅰ)∀x{日本の山x→∃y[富士山y&最高峰yx&∀z(最高峰zx→z=y)]}。然るに、
(ⅱ)∃z(高尾山z&~富士山z)。従って、
(ⅲ)∀x{日本の山x→∃z(高尾山z&~最高峰zx)}。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxについて{xが日本の山ならば、あるyは[富士山であって、xの最高峰であって、すべてのzについて(zがxの最高峰であるならば、zとyは「同一」である)]}。
(ⅱ)あるzは(高尾山であって、富士山ではない)。従って、
(ⅲ)すべてのxについて{xが日本の山ならば、あるzは(高尾山であって、xの最高峰ではない)}。
といふ「推論」は「妥当」である。
従って、
(02)により、
(03)
(ⅰ)日本の山は、富士山が最高峰である。然るに、
(ⅱ) 高尾山は、富士山ではない。従って、
(ⅲ)日本の山は、高尾山は最高峰ではない。
といふ「推論」は「妥当」である。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
① 日本の山は、富士山が最高峰である。
② ∀x{日本の山x→∃y[富士山y&最高峰yx&∀z(最高峰zx→z=y)]}。
に於いて、
①=② であるからこそ、
(ⅰ)日本の山は、富士山が最高峰である。然るに、
(ⅱ) 高尾山は、富士山ではない。従って、
(ⅲ)日本の山は、高尾山は最高峰ではない。
といふ「推論」は「妥当」である。
従って、
(04)により、
(05)
① タゴール記念会は、私が理事長である。
② ∀x{タゴール記念会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→z=y)]}。
に於いて、
①=② であるからこそ、
(ⅰ)タゴール記念会は、私が理事長である。然るに、
(ⅱ)渡辺は、私ではない。従って、
(ⅲ)タゴール記念会は、渡辺は理事長ではない。
といふ「推論」は「妥当」である。
従って、
(05)により、
(06)
① タゴール記念会は、私が理事長である。
② タゴール記念会は、私以外は理事長ではない。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(07)
② 私以外は理事長ではない。
といふのであれば、「必然的」に、
③ 理事長は私である。
従って、
(06)(07)により、
(08)
① タゴール記念会は、私が理事長である。
② タゴール記念会は、私以外は理事長ではない。
③ タゴール記念会は、理事長は私です。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(09)
よく知られているように、「私が理事長です」は語順を変え、
理事長は、私です。 と直して初めて主辞賓辞が適用されるのである。また、かりに大倉氏が、
タゴール記念会は、私が理事長です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(04)~(09)により、
(10)
① タゴール記念会は、私が理事長。
② ∀x{タゴール記念会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→z=y)]}。
③ タゴール記念会は、理事長は私です。
に於いて、
①=② であるからこそ、
①=③ である。
従って、
(10)により、
(11)
換言すると、
① タゴール記念会は、私が理事長。
② タゴール記念会は、理事長は私です。
③ ∀x{タゴール記念会員x→∃y[私y&理事長yx&∀z(理事長zx→z=y)]}。
に於いて、
①=② であるからこそ、
①=③ である。
令和6年1月15日、毛利太。
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