2024年1月31日水曜日

「Pでないならば、Pである」は『矛盾』ではない。

―「20:28 2024/02/01」の時点で、この「記事の補足」が、完成してゐるので、明日、アップロードします。―
(01)
① ~P∨P(Pでないか、または、Pである)。
は「排中律」であって、「排中律」は「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(02)
(ⅰ)
1  (1)   ~P∨P      A
 2 (2)   ~P        A
 2 (3)   ~P&~P     22&I
 2 (4)  ~(P∨P)     3ド・モルガンの法則
 2 (5) ~(~P→P)     4含意の定義
 2 (6) ~(~P→P)∨ P  5∨I
  7(7)          P  A
  7(8) ~(~P→P)∨ P  7∨I
1  (9) ~(~P→P)∨ P  12678∨E
1  (ア)~{(~P→P)&~P} 9ド・モルガンの法則
(ⅱ)
1  (1)~{(~P→P)&~P} A
1  (2) ~(~P→P)∨ P  1ド・モルガンの法則
 3 (3) ~(~P→P)     A
 3 (4)  ~(P∨P)     3含意の定義
 3 (5)  ~P&~P      4ド・モルガンの法則
 3 (6)     ~P      5&I
 3 (7)     ~P∨P    6∨I
  8(8)          P  A
  8(9)       ~P∨P  8∨I
1  (ア)       ~P∨P  13789∨E
従って、
(02)により、
(03)
①    ~P∨P
② ~{(~P→P)&~P}
に於いて、
①=② である。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
①    ~P∨P(排中律)
② ~{(~P→P)&~P}
に於いて、
①=② であるが故に、
① は「恒真式(トートロジー)」であって、
② も「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(04)により、
(05)
①    ~P∨P(排中律)
② ~{(~P→P)&~P}
に対する「否定」は、
①  ~(~P∨P)
②   (~P→P)&~P
である。
然るに、
(06)
(ⅱ)
1(1)(~P→P)&~P A
1(2) ~P→P     1&E
1(3)       ~P 1&E
1(4)    P     23MPP
1(5)     P&~P 34&I
(ⅲ)
1(1)     P&~P A
1(2)       ~P 1&E
1(3)     P    1&E
1(4) ~~P∨P    3∨I
1(5)  ~P→P    4含意の定義
1(6)(~P→P)&~P 25&I
従って、
(06)により、
(07)
②(~P→P)&~P
③   P&~P(Pであって、Pでない)。
に於いて、
②=③ であるが、
③ は『矛盾』である。
従って、
(07)により、
(08)
②(~P→P)&~P
③   P&~P
に於いて、すなはち、
②(Pでないならば、Pである)が、Pではない。
③  Pであるが、Pではない
に於いて、
②=③ であるが故に、
② は『矛盾』であり、
③ も『矛盾』である。
然るに、
(08)により、
(09)
(~P→P)~P
③   &   ~P
に於いて、
②=③ である。
といふことは、
(~P→P)
③  
②=③ である。
といふことに、「他ならない」。
然るに、
(10)
(ⅱ)
1 (1) ~P→P A
 2(2) ~P   A
12(3)    P 12MPP
12(4) ~P&P 23&
1 (5)~~P   24RAA
1 (6)  P   5DN
(ⅲ)
1(1)  P   A
1(2)~~P   1DN
1(3)~~P∨P 2∨I
1(4) ~P→P 3含意の定義
従って、
(09)(10)により、
(11)
果たして、
~P
③ 
に於いて、すなはち、
Pでないならば、Pである
Pである
に於いて、
②=③ であるが、
Pでないならば、Pである
の「対偶」も、
Pでないならば、Pである
である。
従って、
(11)により、
(12)
Pである
といふ「言ひ方」が、『矛盾』ではない以上、
Pでないならば、Pである
といふ「言ひ方」も、『矛盾』では、決してない。
従って、
(01)~(12)により、
(13)
Pでないならば、Pである
といふ「言ひ方」は、
Pでない
としたら、『矛盾』するので、『矛盾』を認めないのであれば、
Pでない
とは「言へず」に、それ故、
Pである
といふ「意味」に、取れないことも、無い。
令和6年2月1日、毛利太。

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