(01)
(ⅰ)
1 (1) (P&~Q)∨P A
2 (2) P&~Q A
2 (3) P 2&E
4(4) P A
1 (5) P 12344∨E
(6)((P&~Q)∨P)→P 15CP
従って、
(01)により、
(02)
①((P&~Q)∨P)→P
といふ「論理式」は「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(02)により、
(03)
P=花子は日本人である。
~Q=花子は男性でない(女性である)。
であるとして、
①((P&~Q)∨P)→P
といふ「命題」、すなはち、
①((花子は日本人である&~花子は男性である)∨花子は日本人である)→花子は日本人である。
といふ「命題」、すなはち、
①((花子が日本人の女性である)か、または、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
といふ「命題」は、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(04)
(ⅰ)
1 (1) ~P∨ Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P&~Q) 25RAA
7(7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7(9) Q&~Q 78&I
7(ア)~(P&~Q) 27RAA
1 (イ)~(P&~Q) 1367ア∨E
(ⅱ)
1 (1) ~(P&~Q) A
2 (2) ~(~P∨ Q) A
3 (3) ~P A
3 (4) ~P∨ Q 3∨I
23 (5) ~(~P∨ Q)&
(~P∨ Q) 25&I
2 (6) P 35RAA
7(7) Q A
7(8) ~P∨ Q 7∨I
2 7(9) ~(~P∨ Q)&
(~P∨ Q) 28&I
2 (ア) ~Q 79RAA
2 (イ) P&~Q 6ア&I
12 (ウ) ~(P&~Q)&
( P&~Q) 1イ&I
1 (エ)~~(~P∨ Q) 2ウRAA
1 (オ) ~P∨ Q エDN
従って、
(04)により、
(05)
① ~P∨ Q
② ~(P&~Q)
に於いて、
①=② である(ド・モルガンの法則)。
然るに、
(06)
(ⅱ)
1 (1)~(P&~Q) A
2 (2) P A
3(3) ~Q A
23(4) P&~Q 23&I
123(5)~(P&~Q)&
(P&~Q) 14&I
12 (6) ~~Q 35RAA
12 (7) Q 6DN
1 (8) P→ Q 27CP
(ⅲ)
1 (1) P→ Q A
2(2) P&~Q A
2(3) P 2&E
12(4) Q 13MPP
2(5) ~Q 2&E
12(6) Q&~Q 45&I
1 (7)~(P&~Q) 26RPP
従って、
(06)により、
(07)
② ~(P&~Q)
③ P→ Q
に於いて、すなはち、
②(Pであって、Qでない)といふことはない。
③ Pであるならば、Qである。
に於いて、
②=③ である。
従って、
(05)(07)により、
(08)
① ~P∨ Q
② ~(P&~Q)
③ P→ Q
に於いて、
に於いて、
①=②=③ であるものの、
①=② は、「ド・モルガンの法則」であって、
①=③ を、「含意の定義(α)」とし、
②=③ を、「含意の定義(β)」とする。
然るに、
(09)
(ⅰ)
1 (1) ((P&~Q)∨P)→ P A
1 (2)~(((P&~Q)∨P)&~P) 1「含意の定義(α)」
1 (3) ~((P&~Q)∨P)∨ P 2ド・モルガンの法則
4 (4) ~((P&~Q)∨P) A
4 (5) ~(P&~Q)&~P 4ド・モルガンの法則
4 (6) (P→ Q)&~P 5「含意の定義(α)」
4 (7)~~((P→ Q)&~P) 6DN
4 (8) ~((P→ Q)→ P) 7「含意の定義(α)」
4 (9) ~((P→ Q)→ P)∨P 8∨I
ア(ア) P A
ア(イ) ~((P→ Q)→ P)∨P ア∨I
1 (ウ) ~((P→ Q)→ P)∨P 349アイ∨E
1 (エ) ((P→ Q)→ P)→P ウ「含意の定義(β)」
(ⅱ)
1 (1) ((P→ Q)→ P)→P A
1 (2) ~((P→ Q)→ P)∨P 1「含意の定義(β)」
3 (3) ~((P→ Q)→ P) A
3 (4)~~((P→ Q)&~P) 3「含意の定義(α)」
3 (5) (P→ Q)&~P 4DN
3 (6) ~(P&~Q)&~P 5「含意の定義(α)」
3 (7) ~((P&~Q)∨P) 6ド・モルガンの法則
3 (8) ~((P&~Q)∨P)∨ P 7∨I
9(9) P A
9(ア) ~((P&~Q)∨P)∨ P 9∨I
1 (イ) ~((P&~Q)∨P)∨ P 1389ア∨E
1 (ウ)~(((P&~Q)∨P)&~P) イ、ド・モルガンの法則
1 (エ) ((P&~Q)∨P)→ P 1「含意の定義(α)」
従って、
(09)により、
(10)
①((P&~Q)∨P)→P
②((P→ Q)→P)→P
に於いて、
①=② である。
従って、
(03)(10)により、
(11)
P=花子は日本人である。
~Q=花子は男性でない(女性である)。
であるとして、
①((P&~Q)∨P)→P
②((P→ Q)→P)→P
といふ「命題」、すなはち、
①((花子は日本人である&~花子は男性である)∨花子は日本人である)→花子は日本人である。
②((花子は日本人である→ 花子は男性である)→花子は日本人である)→花子は日本人である。
といふ「命題」、すなはち、
①((花子が日本人の女性である)か、または、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
②((花子が日本人であるならば、花子が男性である)ならば、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
といふ「命題」は、2つとも、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(12)
「直観主義の論理体系NJ」では、次の諸性質は「同値」である。
├ ~~P→P 二重否定除去律
├ P∨~P 排中律
├ ((P→Q)→P)→P パースの法則。
(大阪教育図書、論理と思考、2021年、85頁)
従って、
(11)(12)により、
(13)
①((花子が日本人の女性である)か、または、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
②((花子が日本人であるならば、花子が男性である)ならば、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
といふ「命題」は、2つとも、「恒真式(トートロジー)」であって、特に、
② は、「直観主義の論理体系NJ」では、「排中律(P∨~P)」に「等しい」。
然るに、
(13)により、
(14)
①((花子が日本人の女性である)か、または、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
②((花子が日本人であるならば、花子が男性である)ならば、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
といふ「命題」は、2つとも、「恒真式(トートロジー)」である。
とするならば、「当然」、
①((太郎が日本人の男性である)か、または、太郎が日本人である)ならば、太郎は日本人である。
②((太郎が日本人であるならば、太郎が女性である)ならば、太郎が日本人である)ならば、太郎は日本人である。
といふ「命題」は、2つとも、「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(14)により、
(15)
①((花子が日本人の女性である)か、または、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
②((花子が日本人であるならば、花子が男性である)ならば、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
といふ「命題」に於いて、
① 女性である。
② 男性である。
といふ「部分」は、実際には、「意味が無い(不要である)」。
然るに、
(01)(09)により、
(16)
(ⅰ)
1 (1) (P&~Q)∨P A
2 (2) P&~Q A
2 (3) P 2&E
4(4) P A
1 (5) P 12344∨E
(6)((P&~Q)∨P)→P 15CP
(ⅰ)
1 (1) ((P&~Q)∨P)→ P A
1 (2)~(((P&~Q)∨P)&~P) 1「含意の定義(α)」
1 (3) ~((P&~Q)∨P)∨ P 2ド・モルガンの法則
4 (4) ~((P&~Q)∨P) A
4 (5) ~(P&~Q)&~P 4ド・モルガンの法則
4 (6) (P→ Q)&~P 5「含意の定義(α)」
4 (7)~~((P→ Q)&~P) 6DN
4 (8) ~((P→ Q)→ P) 7「含意の定義(α)」
4 (9) ~((P→ Q)→ P)∨P 8∨I
ア(ア) P A
ア(イ) ~((P→ Q)→ P)∨P ア∨I
1 (ウ) ~((P→ Q)→ P)∨P 349アイ∨E
1 (エ) ((P→ Q)→ P)→P ウ「含意の定義(β)」
(ⅱ)
1 (1) ((P→ Q)→ P)→P A
1 (2) ~((P→ Q)→ P)∨P 1「含意の定義(β)」
3 (3) ~((P→ Q)→ P) A
3 (4)~~((P→ Q)&~P) 3「含意の定義(α)」
3 (5) (P→ Q)&~P 4DN
3 (6) ~(P&~Q)&~P 5「含意の定義(α)」
3 (7) ~((P&~Q)∨P) 6ド・モルガンの法則
3 (8) ~((P&~Q)∨P)∨ P 7∨I
9(9) P A
9(ア) ~((P&~Q)∨P)∨ P 9∨I
1 (イ) ~((P&~Q)∨P)∨ P 1389ア∨E
1 (ウ)~(((P&~Q)∨P)&~P) イ、ド・モルガンの法則
1 (エ) ((P&~Q)∨P)→ P 1「含意の定義(α)」
といふ「計算」は、
自然演繹論理のあるバージョンには、公理が存在しない。ジョン・レモンが開発した体系L(ウィキペディア)。
で言ふ所の、『自然演繹の体系L』である。
従って、
(14)(15)(16)により、
(17)
『自然演繹の体系L』からすると、
①((花子が日本人の女性である)か、または、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
②((花子が日本人であるならば、花子が男性である)ならば、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
といふ「命題」は、「実質的」に、
①((花子が日本である)か、または、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
②((花子が日本人である)ならば、花子が日本人である) ならば、花子は日本人である。
といふ「命題」に、「等しい」。
然るに、
(18)
①((花子が日本である)か、または、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
②((花子が日本人である)ならば、花子が日本人である) ならば、花子は日本人である。
といふ「命題」は、② を含めて、「少なくとも、変ではない」。
然るに、
(19)
排中律や二重否定の除去と等価な命題のひとつで、変なものとして、パースの法則があります。
任意の命題P, Qについて、
((P→Q)→P)→P
が成り立つ
『「PならばQ」ならばP』ならばP
なんか、パズルのような命題ですね。
(背理法を絶対に認めない人たちの会)
然るに、
(19)により、
(20)
確かに、任意の命題P, Qについての、例へば、
②((花子が日本人であるならば、花子が男性である)ならば、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
といふ「パースの法則(合成命題)」は、「(パズルみたいで)変である」が、
②((花子が日本人である)ならば、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
といふ「命題」が「恒真命題(トートロジー)」であることには、「何らの違和感」も無い。
従って、
(17)~(20)により、
(21)
②((花子が日本人であるならば、花子が男性である)ならば、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
といふ「パースの法則」が、「ヘンテコ」である「理由」は、
②((花子が日本人である)ならば、花子が日本人である)ならば、花子は日本人である。
といふ「命題」に対して、
②「(不要である所の)花子は男性である。」
といふ「命題」を加へたからである。
(22)
(ⅰ)
1 (1) P∨P A
2 (2) P A
3(3) P A
1 (4) P 12233∨E
(5)(P∨P)→P 14CP
であると「同時」に、
(ⅱ)
1 (1) (P&~Q)∨P A
2 (2) P&~Q A
2 (3) P 2&E
4(4) P A
1 (5) P 12344∨E
(6)((P&~Q)∨P)→P 15CP
である。
従って、
(01)(10)(22)により、
(23)
① (P ∨P)→P
②((P&~Q)∨P)→P
③((P→ Q)→P)→P
といふ「3つの論理式」は、すなはち、
① (Pであるか、Pである)ならばPである。
②((Pであって、Qでない)か、Pである)ならば、Pである。
③((Pであるならば、Qである)ならば、Pである)ならば、Pである。
といふ「3つの命題」は、「3つ」とも、「恒真命題(トートロジー)」であって、尚且つ、
②=③ であって、特に、
③ を、「パースの法則」と言ふ。
令和6年1月21日、毛利太。
―「補足」をします。―
(24)
(ⅰ)
1(1)P A
(2)P→P 11CP
(ⅲ)
1 (1) (P→P)→P A
2(2) P A
(3) P→P 22CP
1 (4) P 13MPP
(5)((P→P)→P)→P 14CP
従って、
(24)により、
(25)
① P→P
③((P→P)→P)→P
は、「2つ」とも「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(26)
②(偽→偽)→偽
は「偽」であるため、
②(P→P)→P
は、「恒真式(トートロジー)」ではない。
15:37 2024/01/21
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