2025年1月26日日曜日

第一審、完全敗訴😭😵😤!!


 名古屋高等裁判所 令和7年(行 #)#号 遺族一時金不支給決定処分取消等請求控訴事件(仮)


控訴理由書

名古屋高等裁判所(民事##部)

令和7年##月##日

 控訴人 ####


― 最初に、「判決の問題点」、次に、「準備書面の問題点」を指摘します。―

(01)

1      (1)   P→( Q& R) A

 2     (2)    ~QV~R  A

  3    (3)     Q& R  A

   4   (4)    ~Q     A

  3    (5)     Q     3&E

  34   (6)    ~Q&Q   45&I

   4   (7)   ~(Q& R) 36RAA

    8  (8)       ~R  A

  3    (9)        R  3&E

  3 8  (ア)     ~R&R  89&I

    8  (イ)   ~(Q& R) 3アRAA

 2     (ウ)   ~(Q& R) 2478イVE

12     (エ)~P         1ウMTT

1      (オ)(~QV~R)→~P 2エCP

     カ (カ) ~Q        A

     カ (キ)(~QV~R)    カVI

1    カ (ク)        ~P オキMPP

1      (ケ)(~Q→~P)          カクCP

      コ(コ) ~R        A

      コ(サ)(~QV~R)    コVI

1     コ(シ)        ~P オサMPP

1      (ス)(~R→~P )         コシCP

という「推論」は、「妥当」である。

従って、

(01)により、

(02)

P→(Q&R)├(~Q→~P)

② P→(Q&R)├(~R→~P)

という「連式(Sequents)」は、「妥当」である。

従って、

(02)により、

(03)

① P→(Q&R)

②  ~Q→~P

➂  ~R→~p

という「対偶(Contrapositions)」において、

① が「真」であるならば、

② は「真」であり、

➂ も「真」である。

従って、

(03)により、

(04)

P=裁決をする。Q=書面で行う。R=理由を付す。

という「代入例(Substitute Instance)」により、

① 裁決は(書面で行い、かつ、理由を付さなければならない)。

②(書面が無い)ならば、裁決は無効である。

➂(理由が無い)ならば、裁決で無効である。

という「対偶」において、

① が「真」であるならば、

② は「真」であり、

➂ も「真」である。

然るに、

(05)

平成十六年厚生労働省令第五十一号

独立行政法人医薬品医療機器総合機構法施行規則

第五十条 裁決は、書面で行い、かつ、理由を付さなければならない

従って、

(04)(05)により、

(06)

① 厚生労働大臣による裁決は(書面で行い、かつ、理由を付さなければならない)。

②(厚生労働大臣が示す所の、書面無い)ならば、裁決は、無効である

➂(厚生労働大臣が示す所の、理由無い)ならば、裁決は、無効である

という「対偶」において、

① が「真」であるため

② は「真」であり、

➂ も「真」である。

然るに、

(07)

➂(厚生労働大臣が示す所の、理由無い)ならば、裁決は、無効である

ということからすると、

裁決有効であるためにする、「証明責任」は、厚生労働大臣に有る。

ということに、ならざるを得ない。

然るに、

(08)

論理学について、

法学部生や法曹を目指す人にとって、

論理学はとった方がいい科目ですか??

授業内容見ても、わからないもんで(^^;)

東大法卒のおっさん(の回答)です。

法曹をめざすのに論理学はまったく必要ありません。

論理学的に厳密に法律を解釈しようとしても、破たんするだけです。

法律にはそういう解釈の幅をもたせてあります(ヤフー!知恵袋)。

法律家、つまり弁護士とか裁判官とか検事などは、

自分たちが論理を得意とすると思っているようです。

でも、他分野の学問にそれなりに触れた人にとっては、

法律家が論理を理解しているようには思えないと思います。むしろ、

法律学というのは極めて非論理的なものという印象を抱くのではないでしょうか。

(横浜の弁護士のブログ、法律家の言う「論理」)。

従って、

(01)~(08)により、

(09)

論理学的」に、厳密に「法律を解釈」しようとすると「破綻」する。

「法律学」というのは極めて「論理的」なものである。

という「理由」により、

論理的(Logical)」には、

P→(Q&R)├(~Q→~P)

② P→(Q&R)├(~R→~P)

という「連式(Sequents)」が、「妥当」であるとしても、

法学的(Legal)」には、

第五十条 裁決が有効であることの「証明責任」は、厚生労働大臣に有る。

という「命題(条文)」は、「」であるとは限らない問題提起1)。

然るに、

(10)

一 原子炉施設の安全性に関する被告行政庁の判断の適否が争われる原子炉設置許可処分の取消訴訟における裁判所の審理、判断は、原子力委員会若しくは原子炉安全専門審査会の専門技術的な調査審議及び判断を基にしてされた被告行政庁の判断に不合理な点があるか否かという観点から行われるべきであつて、現在の科学技術水準に照らし、右調査審議において用いられた具体的審査基準に不合理な点があり、あるいは当該原子炉施設が右の具体的審査基準に適合するとした原子力委員会若しくは原子炉安全専門審査会の調査審議及び判断の過程に看過し難い過誤、欠落があり、被告行政庁の判断がこれに依拠してされたと認められる場合には、被告行政庁の右判断に不合理な点があるものとして、右判断に基づく原子炉設置許可処分は違法と解すべきである。

二 原子炉施設の安全性に関する被告行政庁の判断の適否が争われる原子炉設置許可処分の取消訴訟においては、右判断に不合理な点があることの主張、立証責任は、本来、原告が負うべきものであるが、被告行政庁の側において、まず、原子力委員会若しくは原子炉安全専門審査会の調査審議において用いられた具体的審査基準並びに調査審議及び判断の過程等、

被告行政庁の判断に不合理な点のないことを相当の根拠、資料に基づき主張、立証する必要があり、

被告行政庁が右主張、立証を尽くさない場合には、被告行政庁がした右判断に不合理な点があること

が事実上推認される(平成4年10月29日、最高裁判所第一小法廷)

従って、

(10)により、

(11)

要するに、「最高裁判所の判断」としては、

(a)「原子炉の安全性」の「証明責任」は、「被告行政庁)」にある

という風にしか、「読めない」。

然るに、

(12)

3 本件裁決書に記載された理由に関する原告の主張について

機構法施行規則50条1項が裁決について理由を付さなければならないとしている趣旨は、審査に当

たる裁決庁の判断の慎重と公正妥当とを担保してその恣意を抑制するとともに、裁決の理由を審査の

申立てをした者に知らせることによって、裁決の対象となった原処分又は裁決に対する不服申立てに

便宜を与えることを目的としているものと解され、裁決に付された理由に誤りがあった場合に、当該

裁決の対象とされた原処分について、請求されたとおりの処分をすることが義務付けられるという法

的効果を認めるべき旨を定めた規定は関係法令上見当たらない。また、被告のした本件不支給決定に

対する不服申立て手続において裁決庁である厚生労働大臣がした裁決に付された理由に誤りがあると

いう手続的な瑕疵が、本件不支給決定の違法事由となると解釈すべき法的根拠もおよそ見出し難い

(第一審判決、11頁)。

従って、

(12)により、

(13)

要するに、「地方裁判所の判断」としては、

(a)「不支給の合理性」の「証明責任」は、「被告行政庁)」にはない

という風にしか、「読めない」。

従って、

(11)(13)により、

(14)

(a)「原子炉の安全性原告不利)」の「証明責任」は、「被告行政庁)」に 有る

(b)「不支給の合理性原告不利)」の「証明責任」は、「被告行政庁)」には無い

という風にしか、「読めない」が、このことは、「矛盾」である(問題提起2

ということで、第一審は、「完全敗訴」です😭😵😤!!

2024年12月18日水曜日

「ド・モルガンの法則と、命題論理と、述語論理と、量化子の関係」(Ⅱ)。

「昨日(令和6年12月17日)の記事」を書き直します。
(01)
(ⅰ){xの変域}={aさん、bさん、cさん}
(ⅱ) 述語文字F=フランス人である。
であるとして、
① ∃x(Fx)
②(Fa∨Fb∨Fc)
③ あるxはFである。
④(aさんはフランス人であるか、または、bさんはフランス人であるか、または、cさんはフランス人である)。
に於いて、
①=②=③=④ である。
然るに、
(02)
(ⅰ){xの変域}={aさん、bさん、cさん}
(ⅱ) 述語文字F=フランス人である。
であるとして、
⑤ ~∀x(~F)
⑥ ~(~Fa&~Fb&~Fc)
⑦ すべてのxがFでない、というふわけではない。
⑧(aさんがフランス人ではなく、その上、bさんもフランス人ではなく、その上、cさんもフランス人でない)といふことは無い。
に於いて、
⑤=⑥=⑦=⑧ である。
然るに、
(03) (ⅰ)
1     (1)   P∨ Q∨ R   A
 2    (2)  ~P&~Q&~R   A
1     (3)  (P∨ Q)∨R   1結合法則
  4   (4)  (P∨ Q)     A
   5  (5)   P         A
 2    (6)  ~P         2&E
 2 5  (7)   P&~P      56&I
   5  (8)~(~P&~Q&~R)  27RAA
    9 (9)      Q      A
 2    (ア)     ~Q      2&E
 2  9 (イ)   Q&~Q      9ア&I
    9 (ウ)~(~P&~Q&~R)  29RAA
  4   (エ)~(~P&~Q&~R)  4589ウ∨E
     オ(オ)         R   A
 2    (カ)        ~R   2&E
 2   オ(キ)      R&~R   オカ&I
     オ(ク)~(~P&~Q&~R)  2キRAA
1     (ケ)~(~P&~Q&~R)  34エオク∨E
12    (コ)~(~P&~Q&~R)&
          (~P&~Q&~R)  2ケ&I
1     (サ)~(~P&~Q&~R)  2コRAA
(ⅴ)
1    (1) ~(~P&~Q&~R)  A
 2   (2) ~( P∨ Q∨ R)  A
  3  (3)    P         A
  3  (4)    P∨ Q      3∨I
  3  (5)    P∨ Q∨ R   34∨I
 23  (6) ~( P∨ Q∨ R)&
          ( P∨ Q∨ R)  25&I
 2   (7)   ~P         36RAA
   8 (8)       Q      A
   8 (9)    P∨ Q      8∨I
   8 (ア)    P∨ Q∨ R   9∨I
 2 8 (イ) ~( P∨ Q∨ R)&
          ( P∨ Q∨ R)  2ア&I
 2   (ウ)      ~Q      8イ&I
 2   (エ)   ~P&~Q      7ウ&I
    オ(オ)          R   A
    オ(カ)       Q∨ R   オ∨I
    オ(キ)    P∨ Q∨ R   ∨I
 2  オ(ク) ~( P∨ Q∨ R)&
          ( P∨ Q∨ R)  2キ&I
 2   (ケ)         ~R   オクRAA
 2   (コ)   ~P&~Q&~R   エケ&I
12   (サ) ~(~P&~Q&~R)&
          (~P&~Q&~R)  1コ&I
1    (シ)~~( P∨ Q∨ R)  2サRAA
1    (ス)  ( P∨ Q∨ R)  シDN
従って、
(03)により、
(04)
①    P∨ Q∨ R
⑤ ~(~P&~Q&~R)
といふ「命題論理式」に於いて、
①=⑤ は「ド・モルガンの法則」である
従って、
(04)により、
(05)
P=Fa
Q=Fb
R=Fc
といふ「代入」により、
①  ( Fa∨ Fb∨ Fc)
⑤ ~(~Fa&~Fb&~Fc)
といふ「命題論理式に於いて、
①=⑤ は、「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(01)~(05)により、
(06)
① ∃x(Fx)
②(Fa∨Fb∨Fc)
③ あるxはFである。
④(aさんはフランス人であるか、または、bさんはフランス人であるか、または、cさんはフランス人である)。
⑤ ~∀x(~F)
⑥ ~(~Fa&~Fb&~Fc)
⑦ すべてのxがFでない、というふわけではない。
⑧(aさんがフランス人ではなく、その上、bさんもフランス人ではなく、その上、cさんもフランス人でない)といふことは無い。
に於いて、
①=②=③=④=⑤=⑥=⑦=⑧ は、「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(07)により、
(08)
(ⅰ)
1  (1) ∃x( Fx) A
 2 (2) ∀x(~Fx) A
  3(3)     Fa  A
 2 (4)    ~Fa  1UE
 23(5) Fa&~Fa  34&I
  3(6)~∀x(~Fx) 25RAA
12 (7)~∀x(~Fx) 13EE
(ⅴ)
1  (1) ~∀x(~Fx)  A
 2 (2) ~∃x( Fx)  A
  3(3)      Fa   A
  3(4)  ∃x( Fx)  1EI
 23(5) ~∃x( Fx)&
        ∃x( Fx)  24&I
 2 (6)     ~Fa   35RAA
 2 (7)  ∀x(~Fx)  6UI
12 (8) ~∀x(~Fx)&
        ∀x(~Fx)  17&I
1  (9)~~∀x(~Fx)  28RAA
1  (ア)  ∀x(~Fx)  9DN
といふ「述語計算」は、「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(08)により、
(09)
①  ∃x( Fx)=あるxはFである。
∀x(Fx)=すべてのxがFでない、といふわけではない
に於いて、
①=⑤ といふ「量化子の関係」は、「ド・モルガンの法則」である。
令和6年12月18日、毛利太。

2024年12月17日火曜日

「ド・モルガンの法則と、命題論理と、述語論理と、量化子の関係」。

(01)
(ⅰ)
1    (1) ~( P& Q& R)  A
 2   (2) ~(~P∨~Q∨~R)  A
  3  (3)   ~P         A
  3  (4)   ~P∨~Q      3∨I
  3  (5)   ~P∨~Q∨~R   4∨I
 23  (6) ~(~P∨~Q∨~R)&
          (~P∨~Q∨~R)  25&I
 2   (7)  ~~P         36RAA
 2   (8)    P         7DN
   9 (9)      ~Q      A
   9 (ア)   ~P∨~Q      9∨I
   9 (イ)   ~P∨~Q∨~R   ア∨I
 2 9 (ウ) ~(~P∨~Q∨~R)&
          (~P∨~Q∨~R)  2イ&I
 2   (エ)     ~~Q      9ウRAA
 2   (オ)       Q      エDN
    カ(カ)         ~R   A
    カ(キ)      ~Q∨~R   カ∨I
    カ(ク)   ~P∨~Q∨~R   キ∨I
 2  カ(ケ) ~(~P∨~Q∨~R)&
          (~P∨~Q∨~R)  2ク&I
 2   (コ)        ~~R   カケRAA
 2   (サ)          R   コDN
 2   (シ)    P& Q      8オ&I
 2   (ス)    P& Q& R   サシ&I
12   (セ) ~( P& Q& R)&
          ( P& Q& R)  1ス&I
1    (ソ)~~(~P∨~Q∨~R)  2セRAA
1    (タ)  (~P∨~Q∨~R)  1DN
(ⅱ)
1     (1) (~P∨~Q∨ ~R)  A
1     (2) (~P∨~Q)∨~R   1結合法則
 3    (3) ( P& Q&  R)  A
  4   (4) (~P∨~Q)      A
   5  (5)  ~P          A
 3    (6)   P          3&E
 3 5  (7)  ~P&P        56&I
   5  (8)~( P& Q&  R)  37RAA
    9 (9)     ~Q       A
 3    (ア)      Q       3&E
 3  9 (イ)     ~Q&Q     9ア&I
    9 (ウ)~( P& Q&  R)  3イRAA
  4   (エ)~( P& Q&  R)  4589ウ∨E
     オ(オ)         ~R   A
 3    (カ)          R   3&E
 3   オ(キ)       ~R&R   オカ&I
     オ(ク)~( P& Q&  R)  3キRAA
1     (ケ)~( P& Q&  R)  24エオク∨E
13    (コ) ( P& Q&  R)&
         ~( P& Q&  R)  3ケ&I
1     (サ)~( P& Q&  R)  3コRAA
従って、
(01)により、
(02)
① ~( P& Q& R)
②  (~P∨~Q∨~R)
といふ「命題論理式」に於いて、
①=② は、「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(02)により、
(03)
①(Pであって、その上、Qであって、その上、Rである)といふことはない。
②(Pでないか、または、Qでないか、または、Rでない)。
といふ「日本語」に於いて、
①=② は、「ド・モルガンの法則」である。
然るに、
(04)
 P=aさんはフランス人である。
 Q=bさんはフランス人である。
 R=cさんはフランス人である。
とする。
従って、
(04)により、
(05)
~P=aさんはフランス人ではない。
~Q=bさんはフランス人ではない。
~R=cさんはフランス人ではない。
とする。
従って、
(03)(04)(05)により、
(06)
①(aさんがフランス人であって、その上、bさんもフランス人であって、その上、cさんもフランス人である)といふことはない。
②(aさんがフランス人でないか、または、bさんがフランス人でないか、または、cさんがフランス人でない)。
といふ「日本語」に於いて、
①=② は、「ド・モルガンの法則」である。
然るに、
(06)により、
(07)
Fx=xはフランス人である。
として、
①(aさんがフランス人であって、その上、bさんもフランス人であって、その上、cさんもフランス人である)といふことはない。
②(aさんがフランス人でないか、または、bさんがフランス人でないか、または、cさんがフランス人でない)。
といふ「日本語」は、
① ~(Fa& Fb& Fc)
② (~Fa∨~Fb∨~Fc)
といふ「述語論理式」に、「等しい」。
然るに、
(08)
{xの変域}={aさん、bさん、cさん}
であるとして、
①(aさんがフランス人であって、その上、bさんもフランス人であって、その上、cさんもフランス人である)といふことはない。
②(aさんがフランス人でないか、または、bさんがフランス人でないか、または、cさんがフランス人でない)。
といふ「日本語」は、
① ~∀x(Fx)
② ∃x(~Fx)
といふ「述語論理式」に、「等しい」。
従って、
(06)(07)(08)により、
(09)
{xの変域}={aさん、bさん、cさん}
であるとして、
① ~∀x(Fx)
② ∃x(~Fx)
に於いて、すなはち、
①(すべてのxが、Fである)といふわけではない。
②    あるxは(Fではない)。
に於いて、
①=② は、「ド・モルガンの法則」である。
然るに、
(10)
(ⅰ)
1  (1) ~∀x( Fx)  A
 2 (2) ~∃x(~Fx)  A
  3(3)     ~Fa   A
  3(4)  ∃x(~Fx)  3EI
 23(5) ~∃x(~Fx)&
        ∃x(~Fx)  24&I
 2 (6)    ~~Fa   3RAA
 2 (7)      Fa   6DN
 2 (8)  ∀x( Fx)  2UI
12 (9) ~∀x( Fx)&
        ∀x( Fx)  18&I
1  (ア)~~∃x(~Fx)  29RAA
1  (イ)  ∃x(~Fx)  アDN
(ⅱ)
1  (1)  ∃x(~Fx) A
 2 (2)  ∀x( Fx) A
  3(3)     ~Fa  A
 2 (4)      Fa  1UE
 23(5)  ~Fa&Fa  34&I
  3(6) ~∀x( Fx) 25RAA
1  (7) ~∀x( Fx) 136EE
従って、
(10)により、
(11)
① ~∀x(Fx)
② ∃x(~Fx)
に於いて、すなはち、
①(すべてのxが、Fである)といふわけではない。
②    あるxは(Fではない)。
に於いて、
①=② は、「述語計算」として、「妥当」である。
従って、
(01)(10)(11)により、
(12)
{xの変域}={a、b、c}
であるとして、
(ⅰ)
1  (1) ~∀x( Fx)  A
 2 (2) ~∃x(~Fx)  A
  3(3)     ~Fa   A
  3(4)  ∃x(~Fx)  3EI
 23(5) ~∃x(~Fx)&
        ∃x(~Fx)  24&I
 2 (6)    ~~Fa   3RAA
 2 (7)      Fa   6DN
 2 (8)  ∀x( Fx)  2UI
12 (9) ~∀x( Fx)&
        ∀x( Fx)  18&I
1  (ア)~~∃x(~Fx)  29RAA
1  (イ)  ∃x(~Fx)  アDN
(ⅱ)
1  (1)  ∃x(~Fx) A
 2 (2)  ∀x( Fx) A
  3(3)     ~Fa  A
 2 (4)      Fa  1UE
 23(5)  ~Fa&Fa  34&I
  3(6) ~∀x( Fx) 25RAA
1  (7) ~∀x( Fx) 136EE
といふ「述語計算」は、
(ⅰ)
1    (1) ~( Fa& Fb& Fc)  A
 2   (2) ~(~Fa∨~Fb∨~Fc)  A
  3  (3)   ~Fa           A
  3  (4)   ~Fa∨~Fb       3∨I
  3  (5)   ~Fa∨~Fb∨~Fc   4∨I
 23  (6) ~(~Fa∨~Fb∨~Fc)&
          (~Fa∨~Fb∨~Fc)  25&I
 2   (7)  ~~Fa           36RAA
 2   (8)    Fa           7DN
   9 (9)      ~Fb        A
   9 (ア)   ~Fa∨~Fb       9∨I
   9 (イ)   ~Fa∨~Fb∨~Fc   ア∨I
 2 9 (ウ) ~(~Fa∨~Fb∨~Fc)&
          (~Fa∨~Fb∨~Fc)  2イ&I
 2   (エ)      ~~Fb       9ウRAA
 2   (オ)        Fb       エDN
    カ(カ)           ~Fc   A
    カ(キ)       ~Fb∨~Fc   カ∨I
    カ(ク)   ~Fa∨~Fb∨~Fc   キ∨I
 2  カ(ケ) ~(~Fa∨~Fb∨~Fc)&
          (~Fa∨~Fb∨~Fc)  2ク&I
 2   (コ)          ~~Fc   カケRAA
 2   (サ)            Fc   コDN
 2   (シ)    Fa& Fb       8オ&I
 2   (ス)    Fa& Fb& Fc   サシ&I
12   (セ) ~( Fa& Fb& Fc)&
          ( Fa& Fb& Fc)  1ス&I
1    (ソ)~~(~Fa∨~Fb∨~Fc)  2セFcAA
1    (タ)  (~Fa∨~Fb∨~Fc)  1DN
(ⅱ)
1     (1) (~Fa∨~Fb∨ ~Fc)  A
1     (2) (~Fa∨~Fb)∨~Fc   1結合法則
 3    (3) ( Fa& Fb&  Fc)  A
  4   (4) (~Fa∨~Fb)       A
   5  (5)  ~Fa            A
 3    (6)   Fa            3&E
 3 5  (7)  ~Fa&Fa         56&I
   5  (8)~( Fa& Fb&  Fc)  37RAA
    9 (9)      ~Fb        A
 3    (ア)       Fb        3&E
 3  9 (イ)      ~Fb&Fb     9ア&I
    9 (ウ)~( Fa& Fb&  Fc)  3イFcAA
  4   (エ)~( Fa& Fb&  Fc)  4589ウ∨E
     オ(オ)           ~Fc   A
 3    (カ)            Fc   3&E
 3   オ(キ)        ~Fc&Fc   オカ&I
     オ(ク)~( Fa& Fb&  Fc)  3キRAA
1     (ケ)~( Fa& Fb&  Fc)  24エオク∨E
13    (コ) ( Fa& Fb&  Fc)&
         ~( Fa& Fb&  Fc)  3ケ&I
1     (サ)~( Fa& Fb&  Fc)  3コRAA
といふ「命題計算」に、「等しい」。
従って、
(08)~(12)により、
(13)
①(すべての人がフランス人である)といふわけではない。
②(フランス人でない人)もゐる。
といふ「命題」に於いて、
①=② である。
といふ「等式」は、「述語論理」だけでなく、「命題論理」にとしても、「妥当」である。
(14)
① ~∀x( Fx)≡すべてのxがFである、といふわけではない。
②  ∃x(~Fx)≡  あるxはFでない。
③ ~∀x(~Fx)≡すべてのxがFでない、といふわけではない。
④  ∃x( Fx)≡  あるxはFである。
⑤  ∀x( Fx)≡すべてのxはFである。
⑥ ~∃x(~Fx)≡  あるxがFでない、といふことはない。
⑦  ∀x(~Fx)≡すべてのxはFでない。
⑧ ~∃x( Fx)≡  あるxがFである、といふことはない。
に於いて、
①=②
③=④
⑤=⑥
⑦=⑧
は、「量化子の関係」である。
令和6年12月17日、毛利太。

2024年12月14日土曜日

「代表的選言項(typical disjunct)」について。

(01)
(ⅰ)
1   (1)∃x(Fx∨Gx)     A
 2  (2)   Fa∨Ga      A
  3 (3)   Fa         A
  3 (4)∃x(Fx)        3EI
  3 (5)∃x(Fx)∨∃x(Gx) 4∨I
   6(6)      Ga      A
   6(7)       ∃x(Gx) 6EI
   6(8)∃x(Fx)∨∃x(Gx) 7∨I
 2  (9)∃x(Fx)∨∃x(Gx) 23568∨I
1   (ア)∃x(Fx)∨∃x(Gx) 129EE
(ⅱ)
1    (1)∃x(Fx)∨∃x(Gx) A
 2   (2)∃x(Fx)        A
  3  (3)   F         A
  3  (4)   Fa∨Ga      3∨I
  3  (5)∃x(Fx∨Gx)     4EI
 2   (6)∃x(Fx∨Gx)     235EE
   7 (7)       ∃x(Gx) A
    8(8)          Ga  A
    8(9)       Fa∨Ga  8∨I
    8(ア)    ∃x(Fx∨Gx) 9EI
   7 (イ)    ∃x(Fx∨Gx) 78アEE
1    (ウ)∃x(Fx∨Gx)     1267イ∨E
従って、
(01)により、
(02)
① ∃x(Fx∨Gx)
② ∃x(Fx)∨∃x(Gx)
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)により、
(03)
例へば、
① ある人は(フランス人であるか、または、ドイツ人である)。
② ある人は(フランス人である)か、または、ある人は(ドイツ人である)。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(01)により、
(04)
(ⅰ)
1   (1)∃x(Fx∨Gx)     A
 2  (2)   Fa∨Ga      A
  3 (3)   Fa         A
  3 (4)∃x(Fx)        3EI
  3 (5)∃x(Fx)∨∃x(Gx) 4∨I
   6(6)      Ga      A
   6(7)       ∃x(Gx) 6EI
   6(8)∃x(Fx)∨∃x(Gx) 7∨I
 2  (9)∃x(Fx)∨∃x(Gx) 23568∨I
1   (ア)∃x(Fx)∨∃x(Gx) 129EE
(ⅱ)
1    (1)∃x(Fx)∨∃x(Gx) A
 2   (2)∃x(Fx)        A
  3  (3)   F         A
  3  (4)   Fa∨Ga      3∨I
  3  (5)∃x(Fx∨Gx)     4EI
 2   (6)∃x(Fx∨Gx)     235EE
   7 (7)       ∃x(Gx) A
    8(8)          Ga  A
    8(9)       Fa∨Ga  8∨I
    8(ア)    ∃x(Fx∨Gx) 9EI
   7 (イ)    ∃x(Fx∨Gx) 78アEE
1    (ウ)∃x(Fx∨Gx)     1267イ∨E
といふ「計算」は、
{xの変域}={、b、c}
であるとして、
(ⅰ)
1          (1) (Fa∨Ga)∨(Fb∨Gb) ∨(Fc∨Gc) A
1          (2){(Fa∨Ga)∨(Fb∨Gb)}∨(Fc∨Gc) 1結合法則
 3         (3){(Fa∨Ga)∨(Fb∨Gb)}         A
  4        (4) (Fa∨Ga)                  A
   5       (5)  Fa                      A
   5       (6)  Fa∨Fb                   5∨I
   5       (7)  Fa∨Fb∨Fc                6∨I
   5       (8) (Fa∨Fb∨Fc)∨(Ga∨GB∨Gc)    7∨I
    9      (9)     Ga                   A
    9      (ア)     Ga∨Gb                9∨I
    9      (イ)     Ga∨Gb∨Gc             ア∨I
    9      (ウ) (Fa∨Fb∨Fc)∨(Ga∨Gb∨Gc)    イ∨I
  4        (エ) (Fa∨Fb∨Fc)∨(Ga∨Gb∨Gc)    4589ウ∨E
     オ     (オ)         (Fb∨Gb)          A
      カ    (カ)          Fb              A
      カ    (キ)       Fa∨Fb              カ∨I
      カ    (ク)       Fa∨Fb∨Fc           キ∨I
      カ    (ケ) (Fa∨Fb∨Fc)∨(Ga∨GB∨Gc)    ク∨I
       コ   (コ)             Gb           A
       コ   (サ)          Ga∨Gb           コ∨I
       コ   (シ)          Ga∨Gb∨Gc        サ∨I
       コ   (ス) (Fa∨Fb∨Fc)∨(Ga∨Gb∨Gc)    シ∨I
     オ     (セ) (Fa∨Fb∨Fc)∨(Ga∨Gb∨Gc)    オカケコス∨E
  3        (ソ) (Fa∨Fb∨Fc)∨(Ga∨Gb∨Gc)    34エオセ∨E
        タ  (タ)                  (Fc∨Gc) A
         チ (ツ)                   Fc     A
         チ (テ)                Fb∨Fc     ツ∨I
         チ (ト)             Fa∨Fb∨Fc     テ∨I
         チ (ナ) (Fa∨Fb∨Fc)∨(Ga∨Gb∨Gc)    ト∨I
          ニ(ニ)                      Gc  A
          ニ(ヌ)                   Gb∨Gc  ニ∨I
          ニ(ネ)                Ga∨Gb∨Gc  ヌ∨I
          ニ(ノ) (Fa∨Fb∨Fc)∨(Ga∨Gb∨Gc)    ネ∨I
        タ  (ハ) (Fa∨Fb∨Fc)∨(Ga∨Gb∨Gc)    タチナニノ∨E
1          (ヒ) (Fa∨Fb∨Fc)∨(Ga∨Gb∨Gc)    13ソタハ∨E
(ⅱ)
1          (1)(Fa∨Fb∨Fc)∨(Ga∨Gb∨Gc)   A
 2         (2)(Fa∨Fb∨Fc)              A
 2         (3)(Fa∨Fb)∨Fc              2結合法則
  4        (4)(Fa∨Fb)                 A
   5       (5) F                     A
   5       (6) Fa∨Ga                  5∨I
   5       (7)(Fa∨Ga)∨(Fb∨Gb)         6∨I
   5       (8)(Fa∨Ga)∨(Fb∨Gb)∨(Fc∨Gc) 7∨I
    9      (9)    Fb                  A
    9      (ア)    Fb∨Gb               9∨I
    9      (イ)(Fa∨Ga)∨(Fb∨Gb)         ア∨I
    9      (ウ)(Fa∨Ga)∨(Fb∨Gb)∨(Fc∨Gc) イ∨I
  4        (エ)(Fa∨Ga)∨(Fb∨Gb)∨(Fc∨Gc) 4589ウ∨E
     オ     (オ)        Fc              A
     オ     (カ)        Fc∨Gc           オ∨I
     オ     (キ)        (Fb∨Gb)∨(Fc∨Gc) カ∨I
     オ     (ケ)(Fa∨Ga)∨(Fb∨Gb)∨(Fc∨Gc) キ∨I
 2         (コ)(Fa∨Ga)∨(Fb∨Gb)∨(Fc∨Gc) 34Eオケ∨E
      サ    (サ)           (Ga∨Gb∨Gc)   A
      サ    (シ)           (Ga∨Gb)∨Gc   A
       ス   (ス)           (Ga∨Gb)      A
        セ  (セ)            Ga          A
        セ  (ソ)         Fa∨Ga          セ∨I
        セ  (タ)(Fa∨Ga)∨(Fb∨Gb)         ソ∨I
        セ  (チ)(Fa∨Ga)∨(Fb∨Gb)∨(Fc∨Gc) タ∨I
         ツ (ツ)               Gb       A
         ツ (テ)            Fb∨Gb       ツ∨I
         ツ (ト)(Fa∨Ga)∨(Fb∨Gb)         テ∨I
         ツ (ナ)(Fa∨Ga)∨(Fb∨Gb)∨(Fc∨Gc) ト∨I
       ス   (ニ)(Fa∨Ga)∨(Fb∨Gb)∨(Fc∨Gc) スセチツナ∨E
          ヌ(ヌ)                   Gc   A
          ヌ(ネ)                (Fc∨Gc) ヌ∨I
          ヌ(ノ)        (Fb∨Gb)∨(Fc∨Gc) ネ∨I
          ヌ(ハ)(Fa∨Ga)∨(Fb∨Gb)∨(Fc∨Gc) ノ∨I
      サ    (ヒ)(Fa∨Ga)∨(Fb∨Gb)∨(Fc∨Gc) サスニヌハ∨E
1          (フ)(Fa∨Ga)∨(Fb∨Gb)∨(Fc∨Gc) 12コサヒ∨E
といふ「計算(メチャクチャ、大変である)」に、「等しい」。
従って、
(04)により、
(05)
{xの変域}={、b、c}
であるとして、
2(2)∃x(Fx)A
3(3)   F A
といふ「計算」は、
2(2)(F∨Fb∨Fc) A
2(3)(F∨Fb)∨Fc 2結合法則
4(4)(F∨Fb)    A
5(5) F        A
9(9)    Fb     A
オ(オ)        Fc A
といふ「計算」に、「相当」する。
従って、
(06)
{xの変域}={、b、c}
であるとして、
3(3)F A
といふ「仮定」は、「実際」には、
5(5)F A
9(9)Fb A
オ(オ)Fc A
といふ「仮定」に、「相当」し、そのため、
連式 ∃x(Fx)├ F は妥当とは考えずは任意に選ばれているが、与えられたFをもつ対象の1つではないかもしれないから
この式を受け入れないのである
(E.j.レモン 著、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、1973年、149頁)。
といふ、ことになる。
(07)
「簡単」に言ふと、
{xの変域}={、b、c}
であるとして、
① F
② Fb
③ Fc
④(F∨Fb∨Fc)≡∃x(Fx)
に於いて、
①├ ④
②├ ④
③├ ④
といふ「3通り」があるため、
④├ ①
といふ「1通り」であるとは「限らず」、そのため、
∃x(Fx)├ F は「妥当とは考えないものの条件」を満たす限り、「計算としては同じ」になるため、「便宜的」に、
∃x(Fx)├ F であると、「見做してゐる」。
(08)
{xの変域}={、b、c}
であるとして、
5(5)F A
9(9)Fb A
オ(オ)Fc A
といふ「仮定」に、「相当」する所の、
3(3)F A
といふ「仮定」に於ける、「F」を、「代表的選言項(typical disjunct)」と言ふ。
令和6年12月14日、毛利太。

2024年12月12日木曜日

「条件法(Conditional Proof)」は「簡単」である。

(01)
この規則(CP)の扱い方は、これまでの規則のそれよりも会得しにくいものであるが、しかしそれに習熟することはがどうしても必要である。
Its working is harder to grasp than that of the earlier rules, but familiarity with it is indispensable.
(E.J.レモン著、論理学初歩、竹尾治一郎、浅野楢英 訳、1973年、20頁)
然るに、
(02)
1 (1)  P   A
 2(2)    Q A
12(3)  P&Q 12&I
1 (4)Q→P&Q 23CP
従って、
(02)により、
(03)
① PP&Q
といふ「推論」、すなはち、「日本語」で言ふと、
① Pなので、Qならば、PであってQである。
といふ「推論」は「妥当」である。
従って、
(03)により、
(04)
① Pなので、Qならば、PであってQである。
に於いて、
P=原さんは日本人である。
Q=原さんは女性 である。
として、
① 原さんは日本人なので、原さんが女性であるならば、原さんは日本人の女性である。
といふ「推論」は「妥当」である。
然るに、
(05)
1  (1) P→ Q A
 2 (2)   ~Q A
  3(3) P    A
1 3(4)    Q 13MPP
123(5) ~Q&Q 24&I
12 (6)~P    35RAA
1  (7)~Q→~P 26CP
従って、
(05)により、
(06)
② P→Q~Q~P
といふ「推論」、すなはち、「日本語」で言ふと、
② PならばQなので、QでないならばPでない。
といふ「推論」は「妥当」である。
従って、
(06)により、
(07)
② P→Q ~Q~P
に於いて、
P=原さんは東京都民である。
Q=原さんは日本人 である、
として、
② 原さんが東京都民であるならば、原さんは日本人なので、原さんが日本人でないならば、原さんは東京都民ではない。
といふ「推論」は「妥当」である。
従って、
(03)(07)により、
(08)
① PP&Q
② P→Q ~Q~P
といふ「推論」の「代入例(substitution instances)」として、
① 原さんは日本なので、原さんが女性であるならば、原さんは日本人の女性である。
② 原さんが東京都民であるならば、原さんは日本人なので、原さんが日本人でないならば、原さんは東京都民ではない。
といふ「推論」は「妥当」であるが、
① 原さんは日本人なので、原さんが女性であるならば、原さんは日本人の女性である。
② 原さんが東京都民であるならば、原さんは日本人なので、原さんが日本人でないならば、原さんは東京都民ではない。
といふ「推論」が「正しい」ことは、「当然(当り前)」である。
従って、
(08)により、
(09)
① P├ Q→P&Q
② P→Q├ ~Q→~P
といふ「論理式」が「正しい」ことは、「当然(常識)」である。
従って、
(02)~(09)により、
(10)
① 原さんは日本人なので、原さんが女性であるならば、原さんは日本人の女性である。
② 原さんが東京都民であるならば、原さんは日本人なので、原さんが日本人でないならば、原さんは東京都民ではない。
といふ「日本語」で考へれば、
(ⅰ)
1 (1)  P   A
 2(2)    Q A
12(3)  P&Q 12&I
1 (4)Q→P&Q 23CP
(ⅱ)
1  (1) P→ Q A
 2 (2)   ~Q A
  3(3) P    A
1 3(4)    Q 13MPP
123(5) ~Q&Q 24&I
12 (6)~P    35RAA
1  (7)~Q→~P 26CP
といふ「命題計算(Propsitional Calculus)」が「正しい」ことは、「疑ふ余地が無い」。
従って、
(01)(10)により、
(11)
「E.J.レモン」とは異なり、「ブロガー自身」は、
この規則(CP)の扱い方は、他の規則のそれよりも会得しにくいものである。
Its working is harder to grasp than that of the other rules.
といふ風には、思ってゐない
令和6年12月12日、毛利太。

2024年11月27日水曜日

「幾らかのフランス人は寛大である」の「述語論理」。

(01)
「すべてのフランス人は寛大である」は一種の条件文として適切に記号化されるので、これと同化(assimilation)してしまって、
「幾らかのフランス人は寛大である」を、正しく、
∃x(Fx&Gx)と記号化するかわりに、むしろ、
∃x(Fx→Gx)とするのは、よくある間違いである。しかし、
∃x(Fx→Gx)は、
それがフランス人であるならば、寛大であるようなものが存在することを主張するのであって、
これは、かりにフランス人が存在しないとしてもであろう。しかるに、
幾らかのフランス人は寛大である」は決してそうではない。
(E.J.レモン 著、竹尾治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、124頁)
然るに、
(02)
(ⅰ)
1    (1) ∃x(Fx→Gx)     A
 2   (2)    Fa→Ga      A
 2   (3)   ~Fa∨Ga      2含意の定義
  4  (4)   ~Fa         A
   5 (5) ∀x(Fx)        A
   5 (6)    Fa         5UE
  45 (7)   ~Fa&Fa      46&I
  4  (8)~∀x(Fx)        57RAA
  4  (9)~∀x(Fx)∨∃x(Gx) 8∨I
    ア(ア)       Ga      A
    ア(イ)    ∃x(Gx)     アEI
    ア(ウ)~∀x(Fx)∨∃x(Gx) イ∨I
 2   (エ)~∀x(Fx)∨∃x(Gx) 249アウ∨E
1    (オ)~∀x(Fx)∨∃x(Gx) 12エEE
1    (エ) ∀x(Fx)→∃x(Gx) オ含意の定義
(ⅱ)
1    (1) ∀x(Fx)→∃x(Gx) A
1    (2)~∀x(Fx)∨∃x(Gx) 1含意の定義
 3   (3)~∀x(Fx)        A
  4  (4)    Fa         A
  4  (5) ∀x(Fx)        4UI
 34  (6)~∀x(Fx)&∀x(Fx) 35&I
 3   (7)   ~Fa         4RAA
 3   (8)   ~Fa∨Ga      7∨I
   9 (9)        ∃x(Gx) A
    ア(ア)           Ga  A
    ア(イ)       ~Fa∨Ga  ア∨I
   9 (ウ)       ~Fa∨Ga  9アイEE
1    (エ)       ~Fa∨Ga  2389ウ∨E
1    (オ)        Fa→Ga  エ含意の定義
1    (カ)     ∃x(Fx→Gx) オEI
然るに、
(03)
(ⅱ)
1    (1)  ∀x( Fx)→∃x(Gx)  A
1    (2) ~∀x( Fx)∨∃x(Gx)  1含意の定義
 3   (3) ~∀x( Fx)         A
  4  (4) ~∃x(~Fx)         A
   5 (5)     ~Fa          A
   5 (6)  ∃x(~Fx)         5EI
  45 (7) ~∃x(~Fx)&∃x(~Fx) 46&I
  4  (8)    ~~Fa          57RAA
  4  (9)      Fa          8DN
  4  (ア)  ∀x( Fx)         9UI
 34  (イ) ~∀x( Fx)&∀x( Fx) 3ア&I
 3   (ウ)~~∃x(~Fx)         4イRAA
 3   (エ)  ∃x(~Fx)         ウDN
 3   (オ)  ∃x(~Fx)∨∃x(Gx)  エ∨I
    カ(カ)          ∃x(Gx)  A
    カ(キ)  ∃x(~Fx)∨∃x(Gx)  カ∨I
1    (ク)  ∃x(~Fx)∨∃x(Gx)  23オカキ∨E
(ⅲ)
1    (1) ∃x(~Fx)∨∃x(Gx) A
 2   (2) ∃x(~Fx)        A
  3  (3) ∀x( Fx)        A
   4 (4)    ~Fa         A
  3  (5)     Fa         3UE
  34 (6)    ~Fa&Fa      45&I
   4 (7)~∀x( Fx)        36RAA
 2   (8)~∀x( Fx)        247EE
 2   (9)~∀x( Fx)∨∃x(Gx) 8∨I
    ア(イ)         ∃x(Gx) A
    ア(ウ)~∀x( Fx)∨∃x(Gx) イ∨I
1    (エ)~∀x( Fx)∨∃x(Gx) 129アウ∨E
1    (オ) ∀x( Fx)→∃x(Gx) エ含意の定義
従って、
(02)(03)により、
(04)
① ∃x( Fx→Gx)
② ∀x( Fx)→∃x(Gx)
③ ∃x(~Fx)∨∃x(Gx)
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(04)により、
(05)
① それがフランス人であるならば、      寛大であるようなものが存在する。
② それがフランス人であるならば、その中に、 寛大であるようなものが存在する。
③ フランス人でないものが存在するか、または、寛大であるようなものが存在する。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(01)(05)により、
(06)
③ フランス人でないxが存在するか、または、寛大であるxがする。
といふのであれば、
③ これは、かりにフランス人が存在しないとしてもであろう
従って、
(01)(04)(06)により、
(07)
「幾らかのフランス人は寛大である(Some French are generous))。」といふ「日本語(英語)」を、
∃x(Fx&Gx)と記号化するかわりに、むしろ、
∃x(Fx→Gx)とするのは、「よくある間違い(Common mistake)」である。
といふ、「E.J.レモンの説明」は、「正しい」。
然るに、
(08)
1      (1) ∀x(Fx)→∃x(Gx) A
1      (2)~∀x(Fx)∨∃x(Gx) 1含意の定義
 3     (3)~∀x(Fx)        A
  4    (4)    Fa         A
  4    (5) ∀x(Fx)        4UI
 34    (6)~∀x(Fx)&∀x(Fx) 35&I
 3     (7)   ~Fa         4RAA
 3     (8)   ~Fa∨Ga      7∨I
   9   (9)        ∃x(Gx) A
    ア  (ア)           Ga  A
    ア  (イ)       ~Fa∨Ga  ア∨I
   9   (ウ)       ~Fa∨Ga  9アイEE
1      (エ)       ~Fa∨Ga  2389ウ∨E
1      (オ)        Fa→Ga  エ含意の定義
     カ (カ) ∃x(Fx)        A
      キ(キ)    Fa         A
1     キ(ク)           Ga  カキMPP
1     キ(ク)    Fa&Ga      キク&I
1     キ(ケ) ∃x(Fx&Gx)     クEI
1    カ (コ) ∃x(Fx&Gx)     カキケEE
従って、
(08)により、
(09)
(ⅰ)∀x(Fx)→∃x(Gx)。然るに、
(ⅱ)∃x(Fx)。従って、
(ⅲ)∃x(Fx&Gx)。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxがフランス人であるならば、あるxは寛大である。然るに、
(ⅱ)あるxはフランス人である。従って、
(ⅲ)あるxはフランス人であって、寛大である。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)それがフランス人であるならば、その中に、寛大であるようなものが存在する。然るに、
(ⅱ)フランス人であるものが、存在する。従って、
(ⅲ)フランス人のあるものは、寛大である。
といふ「推論」は、「妥当」である。
令和6年11月27日、毛利太。

2024年11月20日水曜日

「今両虎共闘」の「述語論理」。

(01)
(ⅰ)
今両虎共闘、其勢不俱生=
今両虎共闘、其勢不(俱生)⇒
今両虎共闘、其勢(俱生)不=
今、両虎共に闘はば、其の勢ひ、倶には生き不=
今、二頭の虎(藺相如と廉頗)が戦うとすれば、成り行きとして、両方が、死なずに済むということは無い。
(史記、刎頚の交はり)
(02)
(ⅱ)
1 (1)∀x∀y{(虎x&虎y&闘xy)→~(生x&生y)}          A
1 (2)  ∀y{(虎a&虎y&闘ay)→~(生a&生y)}          1UE
1 (3)     (虎a&虎b&闘ab)→~(生a&生b)           2UE
 4(4)     (虎a&虎b&闘ab)                    A
14(5)                 ~(生a&生b)           34MPP
14(6)                 ~生a∨~生b            5ド・モルガンの法則
14(7)                  生a→~生b            6含意の定義
14(8)                 ~生b∨~生a            6交換法則
14(9)                  生b→~生a            8含意の定義
14(ア)                 (生a→~生b)&(生b→~生a)  79&I
1 (イ)     (虎a&虎b&闘ab)→(生a→~生b)&(生b→~生a)  4アCP
1 (ウ)  ∀y{(虎a&虎y&闘ay)→(生a→~生y)&(生y→~生a)} イUI
1 (エ)∀x∀y{(虎x&虎y&闘xy)→(生x→~生y)&(生y→~生x)} ウUI
(ⅲ)
1  (1)∀x∀y{(虎x&虎y&闘xy)→(生x→~生y)&(生y→~生x)} A
1  (2)  ∀y{(虎a&虎y&闘ay)→(生a→~生y)&(生y→~生a)} 1UE
1  (3)     (虎a&虎b&闘ab)→(生a→~生b)&(生b→~生a)  2UE
 4 (4)     (虎a&虎b&闘ab)                    A
14 (5)                 (生a→~生b)&(生b→~生a)  34MPP
14 (6)                 (生a→~生b)           5&E
  7(7)                 (生a& 生b)           A
  7(8)                  生a                7&E
147(9)                     ~生b            68MPP
  7(ア)                      生b            7&E
147(イ)                  ~生b&生b            9ア&I
14 (ウ)                 ~(生a&生b)           7イRAA
1  (エ)     (虎a&虎b&闘ab)→~(生a&生b)           4ウCP
1  (オ)  ∀y{(虎a&虎y&闘ay)→~(生a&生y)}          エUI
1  (カ)∀x∀y{(虎x&虎y&闘xy)→~(生x&生y)}          オUI
従って、
(02)により、
(03)
② ∀x∀y{(虎x&虎y&闘xy)→~(生x&生y)}。
③ ∀x∀y{(虎x&虎y&闘xy)→(生x→~生y)&(生y→~生x)}。
に於いて、すなはち、
② すべてのxとyについて{xとyが虎であって、xとyが闘へば、(xが生きて、yも生きる)といふことはない}。
③ すべてのxとyについて{xとyが虎であって、xとyが闘へば、(xが生きるならば、yは死に)、(yが生きるならば、xは死ぬ)}。
に於いて、
②=③ である。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
① 今両虎共闘、其勢不俱生。
② ∀x∀y{(虎x&虎y&闘xy)→~(生x&生y)}。
③ ∀x∀y{(虎x&虎y&闘xy)→(生x→~生y)&(生y→~生x)}。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(05)
1    (1) 生→~生 A
 2   (2)     生y A
  3  (3) 生x     A
1 3  (4)    ~生y 13MPP
123  (5) 生y&~生y 24&I
12   (6)~生x     35RAA
1    (7) 生→~生 26C生x
   8 (8)     生x A
    9(9) 生y     A
1   9(ア)    ~生x 79MPP
1  89(イ) 生x&~生x 8ア&I
1  8 (ウ)~生y     9イRAA
1    (エ) 生→~生 8ウC生x
従って、
(05)により、
(06)
③ 生→~生
④ 生→~生
に於いて、
③=④ は「対偶」である。
従って、
(04)(05)(06)により、
(07)
① 今両虎共闘、其勢不俱生。
② ∀x∀y{(虎x&虎y&闘xy)→~(生x&生y)}。
③ ∀x∀y{(虎x&虎y&闘xy)→(生x→~生y)&(生y→~生x)}。
④ ∀x∀y{(虎x&虎y&闘xy)→(生x→~生y)}。
に於いて、
①=②=③=④ である。
然るに、
(08)
(ⅳ)
1  (1)~∀x∀y{ (虎x&虎y&闘xy)→ ( 生x→~生y)} A
1  (2)∃x~∀y{ (虎x&虎y&闘xy)→ ( 生x→~生y)} 1量化子の関係
1  (3)∃x∃y~{ (虎x&虎y&闘xy)→ ( 生x→~生y)} 2量化子の関係
 4 (4)  ∃y~{ (虎a&虎y&闘ay)→ ( 生a→~生y)} A
  5(5)    ~{ (虎a&虎y&闘ay)→ ( 生a→~生y)} A
  5(6)    ~{~(虎a&虎b&闘ab)∨ ( 生a→~生b)} 5含意の定義
  5(7)    ~{~(虎a&虎b&闘ab)∨ (~生a∨~生b)} 6含意の定義
  5(8)       (虎a&虎b&闘ab)&~(~生a∨~生b)  7ド・モルガンの法則
  5(9)       (虎a&虎b&闘ab)& ( 生a& 生b)  8ド・モルガンの法則
  5(ア)   ∃y{ (虎a&虎y&闘ay)& ( 生a& 生y)} 9EI
 4 (イ)   ∃y{ (虎a&虎y&闘ay)& ( 生a& 生y)} 45アEE
 4 (ウ) ∃x∃y{ (虎x&虎y&闘xy)& ( 生x& 生y)} イEI
1  (エ) ∃x∃y{ (虎x&虎y&闘xy)& ( 生x& 生y)} 14ウEE
(ⅴ)
1  (1) ∃x∃y{ (虎x&虎y&闘xy)& ( 生x& 生y)} A
 2 (2)   ∃y{ (虎a&虎y&闘ay)& ( 生a& 生y)} A
  3(3)       (虎a&虎b&闘ab)& ( 生a& 生b)  A
  3(4)       (虎a&虎b&闘ab)&~(~生a∨~生b)  3ド・モルガンの法則
  3(5)    ~{~(虎a&虎b&闘ab)∨ (~生a∨~生b)} 4ド・モルガンの法則
  3(6)    ~{~(虎a&虎b&闘ab)∨ ( 生a→~生b)} 5含意の定義
  3(7)    ~{ (虎a&虎y&闘ay)→ ( 生a→~生y)} 6含意の定義
  3(8)  ∃y~{ (虎a&虎y&闘ay)→ ( 生a→~生y)} 7EI
 2 (9)  ∃y~{ (虎a&虎y&闘ay)→ ( 生a→~生y)} 238EE
 2 (ア)∃x∃y~{ (虎x&虎y&闘xy)→ ( 生x→~生y)} 9EI
1  (イ)∃x∃y~{ (虎x&虎y&闘xy)→ ( 生x→~生y)} 12アEE
1  (ウ)∃x~∀y{ (虎x&虎y&闘xy)→ ( 生x→~生y)} イ量化子の関係
1  (エ)~∀x∀y{ (虎x&虎y&闘xy)→ ( 生x→~生y)} ウ量化子の関係
従って、
(08)により、
(09)
④ ~∀x∀y{(虎x&虎y&闘xy)→(生x→~生y)}。
⑤  ∃x∃y{(虎x&虎y&闘xy)&(生x& 生y)}。
に於いて、
④=⑤ である。
従って、
(09)により、
(10)
④ ~~∀x∀y{(虎x&虎y&闘xy)→(生x→~生y)}。
⑤  ~∃x∃y{(虎x&虎y&闘xy)&(生x& 生y)}。
に於いて、
④=⑤ である。
従って、
(10)により、
(11)
「二重否定」により、
④  ∀x∀y{(虎x&虎y&闘xy)→(生x→~生y)}。
⑤ ~∃x∃y{(虎x&虎y&闘xy)&(生x& 生y)}。
⑥{あるxが虎であって、あるyも虎であって、xとyが闘って、xは生き、yも生きる}ということはない
に於いて、
④=⑤=⑥ である。
従って、
(01)(07)(11)により、
(12)
① 今両虎共闘、其勢不俱生。
② 今、両虎共に闘はば、其の勢ひ、倶には生きず。
③  ∀x∀y{(虎x&虎y&闘xy)→~(生x&生y)}。
④  ∀x∀y{(虎x&虎y&闘xy)→(生x→~生y)&(生y→~生x)}。
⑤  ∀x∀y{(虎x&虎y&闘xy)→(生x→~生y)}。
⑥ ~∃x∃y{(虎x&虎y&闘xy)&(生x& 生y)}。
に於いて、
①=②=③=④=⑤=⑥ である。
然るに、
(12)により、
(13)
「文型」からすれば、
今両虎共闘、其勢不俱生
② ∀x∀y{(虎x&虎y&闘xy)→~(生x&生y)}。
③ すべてのxとyについて{xとyが虎であって、xとyが闘へば、(xは生きて、yも生きる)といふことはない}。
に於いて、
①≒②=③ である。
然るに、
(14)
相如聞之、毎朝常称病、不欲与争列。
出望見、輒引車避匿。其舍人皆以為恥。
相如曰、夫以秦之威、相如廷叱之、辱其群臣。
相如雖駑、独畏廉将軍哉。
顧念強秦不敢加兵於趙者、徒以吾両人在也。
今両虎共闘、其勢不倶生
吾所以為此者、先国家之急、而後私讐也。
といふ「漢文の全体」を、「述語論理式」に「翻訳する(置き換へる)」ことは、「(恐らくは)無理である」。
然るに、
(15)
問題は、自然言語文をマシン上で走らせる形のプログラムに自動変換できるかということであり、それを容易にするのに適切なプログラミング言語の選択である。ところで、論理式をプログラムとして見て行こうという立場に立つと、意味を論理的に把えようという立場と、手続き的に把えようという立場が融合してくるわけである。
(岩波講座 情報科学―7 論理と意味、長尾真・淵一博、1983年、167・168頁)
然るに、
(16)
第五世代コンピュータ(だいごせだいコンピュータ)計画とは、1982年から1992年にかけて日本の通商産業省(現経済産業省)所管の新世代コンピュータ技術開発機構(ICOT)が進めた国家プロジェクトで、いわゆる人工知能コンピュータの開発を目的に総額540億円の国家予算が投入された(ウィキペディア)。
従って、
(01)(14)(15)(16)により、
(17)
「昭和58年当時の、人工知能の研究者」は、例へば、
相如はこれを聞いて、朝廷に出仕すべきことがあるたびにいつも病気と偽って(欠席し、)席次を争うことを望まなかった。また外出して遠くに(廉頗の姿を)見かけると、そのたびごとに車を引き返して避け隠れた。相如の近臣たちは皆この態度を恥であると思った。(相如は家来たちに)こう言った。「そもそも秦王ほどの威力にもかかわらず、この藺相如は、秦王を(秦国の)朝廷で叱責し、その群臣をはずかしめてきたのだ。私は、いかにも愚鈍であるが、どうして廉将軍を恐れることがあろうか。(いや、恐れることはない。)思うに、強国である秦が、あえて趙に戦争を仕掛けてこないのは、我ら二人(の武勇と知恵)がそろっているからだろう。今もし両虎(廉頗と藺相如)が闘うことがあれば、その結果として、どちらも生き残るわけにはいかない。私がこのように(廉頗将軍を避けて逃げ隠れ)している訳は、国家の危急を第一とし、個人的な恨みを後まわしにしているからだ」(kintorekokugo)。
といふ「日本語」を、「コンピューター上で走らせる形のプログラム」によって、
「∀x∀y{(虎x&虎y&闘xy)→~(生x&生y)}」のやうな「述語論理式」に、「自動的に翻訳」しようとしていた。
といふ、ことになる。
然るに、
(18)
第五世代コンピュータは、当初の期待に反して多くの課題を抱え、その目標を完全に達成することができませんでした。このため、第五世代コンピュータは失敗だったと評価されることが少なくありません(>>JITERA)。
従って、
(16)(17)(18)により、
(19)
第五世代コンピュータ(日本発)に関しても、
さて、統計的な手法が登場する以前、自然言語処理の技術を使う自動翻訳や質疑応答の分野では、研究者たちはAIに文法などの言葉のルールを覚えさせ、論理的、演繹的な手法で精度を上げようとしました。けれど、その手法は何度試みても失敗を繰り返しました(AI vs. 教科書が読めない子供たち、新井紀子、2018年、124頁)。
といふ、ことになる。
(20)
「もし二頭の虎が闘へば、少なくとも、一方の虎は死ぬ。」といふ「日本語」ならば、ともかく、例へば、「相如はこれを聞いて、朝廷に出仕すべきことがあるたびにいつも病気と偽って欠席し、席次を争うことを望まなかった。」といふ「日本語」を、「述語論理」に「翻訳」することは、「無理である」に、「決まってゐる」。
令和6年11月21日、毛利太。

2024年11月19日火曜日

「日本は東京が首都である」の「述語論理」と「生成AI」。

(01)
1     (1)∀x{日本x→∃y(東京y&首都yx&∀z(首都zx→y=z)} A
1     (2)   日本a→∃y(東京y&首都ya&∀z(首都za→y=z)  1UE
 3    (3)   日本a                           A
13    (4)       ∃y(東京y&首都ya&∀z(首都za→y=z)  23MPP
  5   (5)          東京b&首都ba&∀z(首都za→b=z)  A
  5   (6)          東京b                    5&E
  5   (6)                   ∀z(首都za→b=z)  5&E
  5   (7)                      首都ca→b=c   6UE
   8  (8)∃z(大阪z&~東京z)                     A
    9 (9)   大阪c&~東京c                      A
    9 (ア)   大阪c                           9&E
    9 (イ)       ~東京c                      9&E
     ウ(ウ)          b=c                    A
    9ウ(エ)       ~東京b                      イウ=E
  5 9ウ(オ)       ~東京b&東京b                  6エ&I
  5 9 (カ)          b≠c                    ウオRAA
  5 9 (キ)                     ~首都ca       7カMTT
  5 9 (ク)                 大阪c&~首都ca       アキ&I
  58  (ケ)                 大阪c&~首都ca       89クEE
13 8  (コ)                 大阪c&~首都ca       45ケEE
13 8  (サ)              ∃z(大阪z&~首都za)      コEI
1  8  (シ)          日本a→∃z(大阪z&~首都za)      3サCP
1  8  (ス)       ∀x{日本x→∃z(大阪z&~首都zx)}     シUI
従って、
(01)により、
(02)
(ⅰ)∀x{日本x→∃y(東京y&首都yx&∀z(首都zx→y=z)}。然るに、
(ⅱ)∃z(大阪z&~東京z)。従って、
(ⅲ)∀x{日本x→∃z(大阪z&~首都zx)}。
という『推論』、すなわち、
(ⅰ)すべてのxについて{xが日本であるならば、あるyは(東京であって、yはxの首都であって、すべてのzについて(zがxの首都であるならば、yはzである)}。然るに、
(ⅱ)あるzは(大阪であって、東京ではない)。従って、
(ⅲ)すべてのxについて{xが日本であるならば、あるzは(大阪であって、xの首都ではない)}。
という『推論』、すなわち、
(ⅰ)日本は、東京首都である。然るに、
(ⅱ)大阪は、東京ではない。  従って、
(ⅲ)日本は、大阪は首都ではない。
という『推論』は、「妥当」である。
然るに、
(03)
「コパイロット(マイクロソフトの生成AI)」に対して、
(ⅰ)日本は、東京首都である。然るに、
(ⅱ)大阪は、東京ではない。  従って、
(ⅲ)日本は、大阪は首都ではない。
という「推論」は「妥当」ですか?
という「質問」をすると、
然るに、
(04)
(ⅰ)「東京」は「日本の首都」ではあっても、「日本」ではないし、
(ⅱ)「東京」は「日本の首都」ではあっても、「アメリカの首都」ではない
従って、
(03)(04)により、
(05)
「コパイロット(マイクロソフトの生成AI)」が言う所の、
・ P:xは日本である。
・ Q:xは東京である。
・ R:xは首都である。
という「論理的構造」は、「全く、論理的」ではない
従って、
(03)(04)(05)により、
(06)
「コパイロット(マイクロソフトの生成AI)」は、
(ⅰ)日本は、東京首都である。然るに、
(ⅱ)大阪は、東京ではない。  従って、
(ⅲ)日本は、大阪は首都ではない。
という「日本語」を、
(ⅰ)∀x{日本x→∃y(東京y&首都yx&∀z(首都zx→y=z)}。然るに、
(ⅱ)∃z(大阪z&~東京z)。従って、
(ⅲ)∀x{日本x→∃z(大阪z&~首都zx)}。
のような「述語論理式」に「翻訳」することは、「出来ない」。
という、ことになる。
然るに、
(07)
さて、統計的な手法が登場する以前、自然言語処理の技術を使う自動翻訳や質疑応答の分野では、研究者たちはAIに文法などの言葉のルールを覚えさせ、論理的、演繹的な手法で精度を上げようとしました。けれど、その手法は何度試みても失敗を繰り返しました(AI vs. 教科書が読めない子供たち、新井紀子、2018年、124頁)。
従って、
(06)(07)により、
(08)
「生成AIの研究者」は、
(ⅰ)日本は、東京首都である。然るに、
(ⅱ)大阪は、東京ではない。  従って、
(ⅲ)日本は、大阪は首都ではない。
という「日本語」を、
(ⅰ)∀x{日本x→∃y(東京y&首都yx&∀z(首都zx→y=z)}。然るに、
(ⅱ)∃z(大阪z&~東京z)。従って、
(ⅲ)∀x{日本x→∃z(大阪z&~首都zx)}。
という「述語論理式」に「翻訳」することに対して、「(無理であるとして、)見切りをつけた」。
という、ことになる。
令和6年11月19日、毛利太。