2018年7月18日水曜日

「The only men」と「Only men」。

(a)『返り点と括弧』については、『「括弧」の「順番」(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post.html)』他をお読み下さい。
(b)『返り点』については、『「返り点」の「付け方」を教へます(https://kannbunn.blogspot.com/2018/01/blog-post_3.html)』他をお読み下さい。
(01)
① AだけBである=A以外はBでない。
② AだけBである=少なくともAだけBである。
に於いて、
①=② でない。
然るに、
(02)
① AだけがBである=A以外はBでない。
② A以外はBでない=AでないならばBでない。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
1  (1)~A→~B  仮定
 2 (2)~A     仮定
  3(3)    B  仮定
12 (4)   ~B  12前件肯定
123(5) B&~B  34&導入
1 3(6)~~A    25背理法
1 3(7)  A    6二重否定
1  (8) B→ A  37条件法
(b)
1  (1) B→ A  仮定
 2 (2) B     仮定
  3(3)   ~A  仮定
1 3(4)    A  12前件肯定
123(5) ~A&A  34&導入
1 3(6)~B     25背理法
1  (7)~A→~B  36条件法
従って、
(03)により、
(04)
(a)
1  (1)AでないならばBでない。 仮定
 2 (2)Aでない。        仮定
  3(3)       Bである。 仮定
12 (4)       Bでない。 12前提肯定
123(5) Bであって、Bでない。 34&導入
1 3(6)Aでないでない。     25背理法
1 3(7)Aである。        6二重否定
1  (8)BであるならばAである。 37条件法
(b)
1  (1)BであるならばAである。 仮定
 2 (2)Bである。        仮定
  3(3)       Aでない。 仮定
12 (4)       Aである。 12前提肯定
123(5) Aでなくて、Aである。 34&導入
1 3(6)Bでない。        25背理法
1  (7)AでないならばBでない。 36条件法
従って、
(04)により、
(05)
③ AでないならばBでない=BであるならばAである。
である。
従って、
(02)(05)により、
(06)
① AだけがBである=A以外はBでない。
② A以外はBでない=AでないならばBでない。
③ AでないならばBでない=BであるならばAである。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(06)により、
(07)
① AだけがBである。
② A以外はBでない
③ BならばAである。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(08)
① ナット・ステーキを食べる人だけが菜食主義者である。
② ナット・ステーキを食べる人以外は菜食主義ではない
③ 菜食主義者ならばナット・ステーキを食べる人である。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(09)
       only=だけ
       men=人々
     who=所の
     eat=食する
 nut steaks=ナット・ステーキ
        are=である
vegetarians=菜食主義者
従って、
(10)
① Only men who eat nut steaks are vegetarians=
① Only{men[who〔eat(nut steaks)〕]}are(vegetarians).
に於いて、
①    eat( )⇒( )eat
①    who〔 〕⇒〔 〕who
①   men[ ]⇒[ ]men
①   only{ }⇒{ }only
①    are( )⇒( )are
といふ「移動」を行ふと、
② {[〔(nut steaks)eat〕who]men}Only( vegetarians)are=
② {[〔(ナット・ステーキを)食する〕所の]人々}だけが(菜食主義者)である。
といふ「英文訓読」が、成立する。
従って、
(10)により、
(11)
Only men who eat nut steaks are vegetarians.
② ナット・ステーキを食べる人だけが菜食主義者である。
に於いて、後者は、前者の、「直訳」である。
従って、
(08)(11)により、
(12)
Only men who eat nut steaks are vegetarians.
② ナット・ステーキを食べる人だけが菜食主義者である。
③ 菜食主義者ならばナット・ステーキを食べる人である。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(13)
Hence,"Only men who eat nut steaks are vegetarians" becomes
 (43)∀x{Vx→(Mx&Ex)}
(E.J.Lemmon, Beginning Logic、2002年、第10版、P102).
従って、「ナット・ステーキを食べる人のみが菜食主義者である」はつぎのようになる。
 (43)∀x{Vx→(Mx&Ex)}。
(E.J.レモン 著、竹尾治一郎・浅野楢英、論理学初歩、1973年、129・130頁)。
従って、
(12)(13)により、
(14)
① Only men who eat nut steaks are vegetarians.
② ナット・ステーキを食べる人だけが菜食主義者である。
③ 菜食主義者ならばナット・ステーキを食べる人である。
④ ∀x{Vx→(Mx&Ex)}。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(14)により、
(15)
① ∀x{Vx→(Mx&Ex)}=菜食主義者ならばナット・ステーキを食べる人である。
である。
従って、
(15)により、
(16)
① ∀x{Vx→(Mx&Ex)}=菜食主義者ならばナット・ステーキを食べる人である。
② ∀x{(Mx&Ex)→Vx}=ナット・ステーキを食べる人ならば菜食主義者である。
であって、尚且つ、
①=② ではない。
然るに、
(17)

On the other hand "the only men who eat nut steaks are vegetarian" means "all men who eat nut stakes are vagetarians", and becomes
 (44)∀x(Vx→Mx&Ex).
As much as this hinges on the simple presence of "the"(E.J.Lemmon, Beginning Logic、2002年、第10版、P102).
他方、「ナッツステーキを食べるのはひとり菜食主義者のみである」(The only men who eat nut steaks are vegetarians)は「すべてのナッツステーキを食べる人は菜食主義者である」と同じ意味であり、つぎのように記号化される。
 (44)∀x(Mx&Ex→Vx).
これほどのことが、ただ "the" が現われることによって決まってくるのである(E.J.レモン 著、竹尾治一郎・浅野楢英、論理学初歩、1973年、130頁)。
従って、
(16)(17)により、
(18)
①     Only men who eat nut steaks are vegetarians.
② The only men who eat nut steaks are vegetarians.
といふ「英語」は、それぞれ、「命題」としては、
① ∀x{Vx→(Mx&Ex)}=菜食主義者ならばナット・ステーキを食べる人である。
② ∀x{(Mx&Ex)→Vx}=ナット・ステーキを食べる人ならば菜食主義者である。
といふ「述語論理・日本語」に、「対応」する。
従って、
(18)により、
(19)
①     Only men who eat nut steaks are vegetarians.
② The only men who eat nut steaks are vegetarians.
といふ「英語」は、
① ∀x{Vx→(Mx&Ex)}。
② ∀x{(Mx&Ex)→Vx}。
といふ「述語論理」に「翻訳」すると、「主語述語」が、「逆」になる。
従って、
(19)により、
(20)
①     Only men ならば、菜食主義者は、  全員がナット・ステーキを食べ、
The only men ならば、菜食主義者以外は、全員がナット・ステーキを食べない。
といった具合に、
これほどのことが、ただ "the" が現われることによって決まってくるのである(E.J.レモン 著、竹尾治一郎・浅野楢英、論理学初歩、1973年、
130頁)。
との、ことである。
然るに、
(21)
①     Only men who eat nut steaks are vegetarians=ナット・ステーキを食べる人だけが菜食主義者である。
The only men who eat nut steaks are vegetarians=菜食主義者だけがナット・ステーキを食べる人である。
といふ「英語」の「理屈(論理)」が、英語が出来ない私には、よく分からない。
平成30年07月18日、毛利太。

0 件のコメント:

コメントを投稿