2025年12月12日金曜日

「逆や裏が、必ずしも真でない」のは「何故か?」。

(01)
① Pであるならば、Qである(順)。
② Pでないならば、Qでない(裏)。
③ Qであるならば、Pである(逆)。
④ Qでないならば、Pでない(対偶)。
において、
① に対して、② を 「裏」と言い、
① に対して、③ を 「逆」と言い、
① に対いて、④ を「対偶」と言う。
従って、
(01)により、
(02)
「記号」で書くと、
①  P→ Q
② ~P→~Q
③  Q→ P
④ ~Q→~P
において、
① を 「順」と言い、
② を 「裏」と言い、
③ を 「逆」と言い、
④ を「対偶」と言う。
然るに、
(03)
(ⅰ)
1    (1)    P→ Q   A
 2   (2)    P&~Q   A
 2   (3)    P      2&E
12   (4)       Q   13MPP
 2   (5)      ~Q   2&E
12   (6)    Q&~Q   45&I
1    (7)  ~(P&~Q)  26RAA
  8  (8) ~(~P∨ Q)  A
   9 (9)   ~P      A
   9 (ア)   ~P∨ Q   9∨I
  89 (イ) ~(~P∨ Q)&
          (~P∨ Q)  8ア&I
  8  (ウ)  ~~P      9イRAA
  8  (エ)    P      ウDN
    オ(オ)       Q   A
    オ(カ)   ~P∨ Q   オ∨I
  8 オ(キ) ~(~P∨ Q)&
          (~P∨ Q)  8カ&I
  8  (ク)      ~Q   オキRAA
  8  (ケ)    P&~Q   エオ&I
1 8  (コ)  ~(P&~Q)&
           (P&~Q)  7ケ&I
1    (サ)~~(~P∨ Q)  8コRAA
1    (シ)   ~P∨ Q   サDN
(ⅱ)
1     (1) ~P∨ Q   A
 2    (2)  P&~Q   A
  3   (3) ~P      A
 2    (4)    P    2&E
 23   (5) ~P&P    34&I
  3   (6)~(P&~Q)  25RAA
   7  (7)     Q   A
 2    (8)    ~Q   2&E
 2 7  (9)  Q&~Q   78&I
   7  (ア)~(P&~Q)  29RAA
1     (イ)~(P&~Q)  1367ア∨E
    ウ (ウ)  P      A
     エ(エ)    ~Q   A
    ウエ(オ)  P&~Q   ウエ
1   ウエ(カ)~(P&~Q)&
          (P&~Q)  イオ&I
1   ウ (キ)   ~~Q   エカRAA
1   ウ (ク)     Q   キDN
1     (ケ)  P→ Q   ウクCP
従って、
(03)により、
(04)
①  P→Q
② ~P∨Q
において、すなわち、
① Pであるならば、  Qである。
② Pでないか、または、Qである。
において、
①=② である。
然るに、
(05)
「古典論理」における「または」は、「非排他的論理和」ですか?
はい、**古典論理における「または」(∨)は「非排他的論理和(包含的論理和)」**を指します。これは「PまたはQ」が、「PとQの少なくとも一方が真」であれば真となり、「両方真」の場合も真(含む)になることを意味します。一方、「排他的論理和(ⅩOR)」は「どちらか一方のみが真」のときに真となるもので、古典論理の標準的な「または」とは区別されます(生成AI)。
従って、
(05)により、
(06)
(ⅰ)「非排他的」にしても、
(ⅱ)「 排他的」にしても、「両方とも」、
(ⅲ)一方が「」ならば、一方は「」であるが、
(ⅳ)「非排他的」の場合は、
(ⅴ)一方が「」ならば、一方の「」は「不明」であり、
(ⅵ)「 排他的」の場合は、
(ⅶ)一方が「」ならば、一方は「」である。
従って、
(04)(05)(06)により、
(07)
② ~P∨Q は、すなわち、
②  Pでないか、または、Qである
は、「非排他的論理和」であるため、
②  Pでないでない、ならば、 Qであるが、
②  Pでないである、としても、Qであるとは、限らないし、
②  Qであるである、としても、Pでないとは、限らないが、
②  Qであるでない、ならば、 Pでない
従って、
(07)により、
(08)
② ~P∨Q は、すなわち、
②  Pでないか、または、Qである
は、「非排他的論理和」であるため、
②  Pである、ならば、 Qであるが、
②  Pでない、としても、Qでないかは不明であり、
②  Qである、としても、Pであるは、不明であり、
②  Qでない、ならば、 Pでない
従って、
(01)(02)(04)(08)により、
(09)
①  P→Q
② ~P∨Q
において、すなわち、
① Pであるならば、  Qである。
② Pでないか、または、Qである
において、
①=② であって、尚且つ、この場合の、
②「または」は、「非排他的論理和」であるが故に
① Pであるならば、Qである(順)。
② Pでないならば、Qでない(裏)。
③ Qであるならば、Pである(逆)。
④ Qでないならば、Pでない(対偶)。
において、
① が「真」であるならば、④ も「真」であるが、
① が「真」であっても、 ② は「真」であるとは、限らず
① が「真」であっても、 ③ は「真」であるとは、限らない
然るに、
(10)
例えば、
① 徳島であるならば、四国である(順)。
② 徳島でないならば、四国でない(裏)。
③ 四国であるならば、徳島である(逆)。
④ 四国でないならば、徳島でない(対偶)。
において、
② 香川は、徳島ではないが、四国であるし、
③ 高知は、四国であるが、 徳島でない
従って、
(10)により、
(11)
① 徳島であるならば、 四国であるが、
② 徳島でないとしても、四国でないとは、限らないし、
③ 四国であるとしても、徳島であるとは、限らないが、
④ 四国でないならば、 徳島でない。
cf.
従って、
(04)(06)(11)により、
(12)
①  P→Q
② ~P∨Q
において、すなわち、
① Pであるならば、  Qである。
② Pでないか、または、Qである。
において、
①=② である。
とするならば、「または」は、「非排他的論理和」でなければ、ならない。

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