(01)
(02)
① 画数(四+三+二+一)=5+3+2+1=11画。
② 画数(レ+レ+レ+一)=1+1+1+1= 4画。
③ 画数(レ+レ+レ )=1+1+1 = 3画。
従って、
(03)
① 四 三 二 一
と書くよりも、
③ レ レ レ
と書く方が、「11-3=8画」少なくて済む。
従って、
(04)
① 四 三 二 一
と「書くべき所」を、「手間」を省くために、
③ レ レ レ
と書くといふのであれば、「分からない」でもない。
然るに、
(05)
① 四 三 二 一
と「書くべき所」を、「手間」を省くために、
③ レ レ レ
と書くといふのであれば、
③ レ レ レ
が付けられてる「位置」は、
① 四 三 二
が付けられてる「位置」と、「同じ」でなければ、ならない。
然るに、
(01)により、
(06)
① 四 三 二 一
は、それぞれ、
①「漢字の左下」に付いてゐる。
従って、
(05)(06)により、
(07)
③ レ レ レ
も、それぞれ、
③「漢字の左下」に付いてゐる。
然るに、
(08)
行が変わる位置に「レ点」を付ける必要が生じた時に、「レ点」はどこに付くのでしょうか。「レ点」は下の文字の返り方を示す記号と考えると、「レ点」は次の行の先頭に来ます(新人教師のための漢文指導入門講座 第5回)。
といふのであれば、
レ
囗
囗
であるため、
③ レ レ レ
は、それぞれ、
③「漢字の左下」ではなく、
③「漢字の左上」に付いてゐる。
然るに、
(09)
しかし、現在の教科書はすべて行末に「レ点」をぶら下げる形になっています。おそらく行頭の文字の位置を揃えたいという欲求が働いているのでしょう(新人教師のための漢文指導入門講座 第5回)。
といふのであれば、
③ レ レ レ
は、それぞれ、
③「漢字の左上」ではなく、
③「漢字の左下」に付いてゐる。
従って、
(07)(08)(09)により、
(10)
おそらく行頭の文字の位置を揃えたいという欲求が働いているのでしょう(新人教師のための漢文指導入門講座 第5回)。
といふことは、「抜きにしても」、
現在の教科書はすべて行末に「レ点」をぶら下げる形になっています(新人教師のための漢文指導入門講座 第5回)。
といふことに関して、「現在の教科書の、レ点の位置」は、「正しい」。
然るに、
(01)により、
(11)
④ 三 二 一
に対して、
⑤ 二 一レ
に於ける
⑤ レ
の場合は、
⑤「漢字の左下」ではなく、
⑤「漢字の左上」に、付いてゐるやうに、見える。
然るに、
(12)
④ 画数(三+二+一)=3+2+1=6画。
⑤ 画数(二+一+レ)=2+1+1=4画。
であるため、
④ 三 二 一
と書くよりも、
⑤ 二 一レ
と書く方が、僅かに、「6-4=2画」だけ、少なくて済む。
然るに、
(13)
⑤ 二 一レ
のやうな「変則」を「認めた」ことにより、
⑥ 二 一レ 二 一
といふ『返り点』も、「認められる」ことになる。
然るに、
(14)
kirakiraebaさん2010/7/2320:43:43
漢文の朝三暮四で
恐(二) 衆 狙 之 不 (一レ) 馴 (二) 於 己(一) 也、・・・ という文がありました。
この文を帰り点に従って訓読すると「衆狙の馴れざらんことを恐るる己に馴れ也、・・・」となり
「馴」を二回読んでしまうのですがこれは正しいですか。
( )内は返り点です。
従って、
(14)により、
(15)
⑥ 二 一レ 二 一
といふ『返り点』は、kirakiraebaさんにとっては、「分りにくい」。
然るに、
(16)
質問者:noname#100659質問日時:2005/11/20 01:10回答数:1件
漢文についてお聞きします。
(数字)は、返り点を表します。レ点はカタカナの(レ)で書きます。
漢文の教科書に次のような文章が出てきます。
例文は有名な朝三暮四です。
恐(2)衆狙之不(1+レ)馴(2)於己(1)也、先誑(レ)之曰、・・・(以下略)。
(読み下しは、衆狙の己に馴れざらんことを恐るるや、先づこれを誑きて曰く・・です。)
これなのですが、打ち方はこれ一通りと決まっていますか?
次のように打つと何がいけないのでしょうか?
同じように読めてしまうような気がするのですが・・。
恐(3)衆狙之不(レ)馴(2)於己(1)也、先誑(レ)之曰、・・・(以下略)。
上の打ち方だと何が問題でしょうか?
同じにはなりませんでしょうか?
なお、これは学校の宿題等ではありませんのでよろしくおねがいします。
従って、
(16)により、
(17)
noname#100659さんにとっては、
⑥ 二 一レ 二 一
よりも、
⑦ 三 レ 二 一
の方が、「分りやすく」、そのため、
⑦ 三 レ 二 一
といふ「返り点」が、「過去には有った」といふのであれば、そのことは、「不自然」ではない。
(18)
明治四十五年三月二十九日の官報に掲載された「漢文の句読・返点・添仮名・読方法」に従って、⑧ に従うのがよい。
とは言ふのであれば、
⑨ レ 二‐ 一
よりも、
⑧ 三 二‐ 一
の方が「良い」のであって、それ故、
⑫ レ 二‐ 一レ
よりも、
⑫ 三 二‐ 一レ
の方が「良い」ことになる。
然るに、
(01)により、
(19)
「中西 清・月洞 譲、漢文公式と問題正解法、昭和四二年、一二頁」の場合は、
⑫ 三 二‐ 一レ
ではなく、
⑫ レ 二‐ 一レ
といふ風に、書かれている。
(01)により、
(20)
⑩ 二 レ 一レ 二 一
⑪ 下 レ 上レ 二 一
に関して、
⑩ ⑪ はそれに記載がないが、「上・下」「上・中・下」は「一・二・三」などをまたいで読むときに用いるものであるから ⑩ を用いるのがよいと決めた。
とあるものの、さうであれば、
⑩ 二 レ 一レ 二 一
の方が、
⑪ 下 レ 上レ 二 一
よりも「読みやすいので、さうした」といふワケでは、ない。
加へて、
(21)
⑬ 上レ
のやうな『変則的な、返り点』が無ければ、
⑬ 下 レ 二 一 中 上レ 二 一
といふ『返り点』は、
⑬ 戊 レ 二 一 丁 丙 乙 甲
といふ風にしか、「書きやう」が無いし、
⑬ 戊 レ 二 一 丁 丙 乙 甲
といふ「返り点」の方が、
⑬ 下 レ 二 一 中 上レ 二 一
といふ『返り点』よりも、「分りやすい」。
加へて、
(01)により、
(22)
⑬ 知我不羞小節而恥功名不_顕于天下。
に対して、
⑭ 知我不羞小節而恥功名不常顕于天下。
の『返り点』は、
⑬ 下 レ 二 一 中 上レ 二 一
ではなく、「必ず」、
⑬ 戊 レ 二 一 丁 丙 乙 甲
でなければ、ならない。
従って、
(01)~(22により、
(23)
(Ⅰ)一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 ・ ・ ・ ・ ・
(Ⅱ)上 中 下
(Ⅲ)甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
(Ⅳ)天 地 人
といふ「返り点」に、
(Ⅴ)レ
(Ⅵ)一レ 上レ 甲レ 天レ
が加はった『返り点』は、「合理的」であるとは、思はない。
然るに、
(24)
「教科書」や、「参考書」の類が、明治四十五年三月二十九日の官報に掲載された「漢文の句読・返点・添仮名・読方法」に従ってゐる以上、「合理的」であらうとなからうと、「漢文」を読まうとする以上、
(Ⅰ)レ
(Ⅱ)一レ 上レ 甲レ 天レ
(Ⅲ)一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 ・ ・ ・ ・ ・
(Ⅳ)上 中 下
(Ⅴ)甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
(Ⅵ)天 地 人
からなる『返り点』に、「慣れる」しかなく、私自身は、『返り点』に、「慣れて」ゐる。
平成28年12月01日、毛利太。
―「関連記事」―
「返り点(特にレ点)」が苦手な人へ(http://kannbunn.blogspot.com/2016/11/blog-post_30.html)。
「括弧」と『返り点』(http://kannbunn.blogspot.com/2016/11/blog-post.html)。
「漢文の補足構造」としての「括弧」の付け方(http://kannbunn.blogspot.com/2016/09/blog-post_22.html)。
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