2017年11月20日月曜日

「括弧」は、有りますよ。絶対に。

(01)
① 甲ならば、乙である。
② 甲でないか乙である。
③ 甲であって乙でない。といふことはない。
に於いて、「直感」として、
①=②=③ である。
然るに、
(02)
(a)
1 (1)甲→ 乙 A
 2(2)甲&~乙 A
 2(3)甲    2&E
 2(4)  ~乙 3&E
12(5)   乙 13MPP
12(6)~乙&乙 45&I
1 (7) ~~乙 46RAA
1 (8)   乙 7DN
1 (9)~甲∨乙 8∨I
(b)
1     (1) ~甲∨ 乙  A
 2    (2)  甲&~乙  A
 2    (3)  甲     &E
 2    (4)    ~乙  &E
  3   (5) ~甲     A
 23   (6) ~甲&甲   25&I
  3   (7)~(甲&~乙) 26RAA
   8  (8)     乙  A
 2 8  (9)  乙&~乙  48&I
   8  (ア)~(甲&~乙) 29RAA
1     (イ)~(甲&~乙) 1578ア∨E
    ウ (ウ)  甲     A
     エ(エ)    ~乙  A
    ウエ(オ)  甲&~乙  ウエ&I
1   ウエ(カ)~(甲&~乙)&
          (甲&~乙) イオ&I
1   ウ (キ)   ~~乙  エカRAA
1   ウ (ク)     乙  キDN
1     (ケ)  甲→ 乙  ウクCP
(c)
1  (1)  甲→ 乙  A
2  (2)  甲&~乙  A
2  (3)  甲      2&E
12 (4)     乙   13MPP
 2 (5)    ~乙   2&E
12 (6)  乙&~乙  45&I
1  (7)~(甲&~乙) 26RAA
(d)
1   (1)~(甲&~乙)         A
 2  (2)  甲             A
  3 (3)    ~乙         A
 23 (4)  甲&~乙         23CP
123 (5)~(甲&~乙)&(甲&~乙) 14&I
12  (6) ~甲            25RAA
1   (7) ~乙→ ~甲         36CP
   8(8)  甲            A
   8(9)~~甲            8DN
1  8(ア)~~乙            79MTT
1  8(イ)  乙            アDN
1   (ウ)  甲→乙          8イCP
従って、
(01)(02)により、
(03)
① 甲ならば、乙である。
② 甲でないか乙である。
③ 甲であって乙でない。といふことはない。
に於いて、「直観」としても、「論理的」にも、
①=②=③ である。
然るに、
(04)
~ = 不
& = 而
∨ = 与
とする。
従って、
(02)(03)(04)により、
(05)
① 甲則乙(甲ならば、乙である)。
② 不甲与乙(甲でないか乙である)。
③ 不甲而不乙(甲であって乙でない。といふことはない)。
に於いて、「直観」としても、「論理的」にも、
①=②=③ である。
然るに、
(06)
つまり、むやみに括弧が多くなることは我慢できないのである(E.J.レモン、論理学初歩、1973年、59頁)。
任意の表述の否定は、その表述を’~(  )’という空所にいれて書くことにしよう(W.O.クワイン著、杖下隆英訳、現代論理学入門、1972年、15頁)。
従って、
(05)(06)により、
(07)
「論理的」には、
① 甲則乙。
② 不(甲)与乙。
③ 不(甲而不(乙))。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(05)(07)により、
(08)
① 甲則乙(甲ならば、乙である)。
② 不甲与乙(甲でないか乙である)。
③ 不甲而不乙(甲であって乙でない。といふことはない)。
に於いて、「直観」としても、「論理的」にも、
①=②=③ であるならば、
① 甲則乙。
② 不(甲)与乙。
③ 不(甲而不(乙))。
でなければ、ならない。
然るに、
(09)
③ 不(甲而不(乙))。
の場合は、
③ 無甲不乙=
③ 無(甲不(乙))⇒
③ (甲(乙)不)無=
③ (甲にして(乙せ)不る)は無し=
③ (甲であって(乙で)ない場合)は無い。
に、「等しい」。
従って、
(08)(09)により、
(10)
① 甲ならば、乙である。
② 甲でないか乙である。
③ 甲であって乙でない場合は無い。
に於いて、「直観」としても、「論理的」にも、
①=②=③ であるならば、
① 甲則乙。
② 不甲与乙。
③ 無甲不乙。
には、
① 甲則乙。
② 不(甲)与乙。
③ 無(甲不(乙))。
といふ「括弧」が、無ければ、ならない。
(11)
② 甲でないか乙である(~甲∨乙)。
であって、尚且つ、
② 甲である=甲でない。でない。
ならば、必然的に、
②      乙である。
従って、
(11)により、
(12)
② 甲でないか乙である〔~甲∨乙〕。
といふ「命題」は、
① 甲であるならば乙である〔甲→乙〕。
といふ「命題」は、「等しい」。
然るに、
(13)
① 甲であるならば乙である〔甲→乙〕。
といふ「命題」は、
③ 甲であって乙でない場合は無い〔~(甲&~(乙))〕。
といふ「命題」は、「等しい」。
従って、
(01)~(13)により、
(14)
① 甲ならば、乙である。
② 甲でないか乙である。
③ 甲であって乙でない場合は無い。
に於いて、「直観」としても、「論理的」にも、
①=②=③ であるため、
① 甲則乙。
② 不甲与乙。
③ 無甲不乙。
には、
① 甲則乙。
② 不(甲)与乙。
③ 無(甲不(乙))。
といふ「括弧」が、無ければ、ならない。
(15)
③ 無(甲不(乙))。
に於いて、
③ 無 は、
③  (甲不(乙))に、掛ってゐて、
③       不 は、
③           乙 に、掛ってゐる。
(16)
③ (甲(乙)不)無。
に於いて、  不 は、
③       乙 を、受けてゐて
③        無 は、
③ (甲(乙)不)を、受けてゐる
平成29年11月20日、毛利太。

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