(01)
① P=太陽が西から昇る。
といふ「命題」は、「偽(ウソ)」であって、それ故、
② ~P=太陽は西から昇らない。
といふ「命題」は、「真(本当)」である。
然るに、
(02)
③ ~P∨Q
といふ「論理式」は、
③ ~P か、または、Q の、少なくとも一方は「真(本当)」である。
といふ「意味」である。
従って、
(01)(02)により、
(03)
② ~P=太陽は西から昇らない。
といふ「命題」が、「真(本当)」であるが故に、
③ ~P∨Q
といふ「命題」は、「真(本当)」である。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
1(1)~P A
1(2)~P∨Q 1∨I(選言導入)
といふ「計算(選言導入)」は、「妥当」である。
然るに、
(05)
―「含意の定義」の「証明」―
(ⅲ)
1 (1) ~P∨ Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P&~Q) 25RAA
7 (8) Q A
2 (9) ~Q 2&E
2 7 (ア) Q&~Q 89&I
7 (イ)~(P&~Q) 2アRAA
1 (ウ)~(P&~Q) 1367イ∨E
エ (エ) P A
オ(オ) ~Q A
エオ(カ) P&~Q エオ&I
1 エオ(キ)~(P&~Q)&
(P&~Q) ウカ&I
1 エ (ク) ~~Q オキRAA
1 エ (ケ) Q エDN
1 (コ) P→ Q エケCP
(ⅳ)
1 (1) P→Q A
2 (2) ~(~P∨Q) A
3 (3) ~P A
3 (4) ~P∨Q 3∨I
23 (5) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 24&I
2 (6) ~~P 35RAA
2 (7) P 6DN
8(8) Q A
8(9) ~P∨Q 8∨I
2 8(ア) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 29&I
2 (イ) ~Q 8アRAA
12 (ウ) Q 17MPP
12 (エ) ~Q&Q イウ&I
1 (オ)~~(~P∨Q) 2エDN
1 (カ) ~P∨Q オDN
従って、
(05)により、
(06)
③ ~P∨Q
④ P→Q
に於いて、
③=④ である(含意の定義)。
従って、
(04)(05)(06)により、
(07)
1(1)~P A
1(2)~P∨Q 1∨I(選言導入)
1(3) P→Q 2含意の定義
といふ「計算(選言導入・含意の定義)」は、「妥当」である。
従って、
(07)により、
(08)
1 (1)~P A
1 (2)~P∨Q 1∨I
1 (3) P→Q 2含意の定義
2(4) P A(1とは矛盾する)
12(5) Q 34MPP
といふ「命題計算」は、「妥当」である。
従って、
(08)により、
(09)
① P=太陽が西から昇る。
② ~P=太陽は西から昇らない。
③ Q=バカボンのパパは天才である。
④ ~Q=バカボンのパパは天才ではない。
として、
(ⅰ)「太陽が西から昇る。」といふ「命題(P)」が、「偽(ウソ)」であるならば、
(ⅱ)「太陽が西から昇るならば、バカボンのパパは天才である。」といふ「含意(P→Q)」は、「真(本当)」である。
然るに、
(09)により、
(10)
(ⅰ)「太陽が西から昇る。」といふ「命題(P)」が、「偽(ウソ)」である以上、
(ⅱ)「太陽が西から昇るならば、バカボンのパパは天才である。」といふ「含意(P→Q)」は、「真(本当)」であるとしても、
(ⅲ)「バカボンのパパは天才である。」といふ「命題(Q)」は、「真(本当)」にはならない。
然るに、
(11)
1 (1) P⇔Q A
1 (2)(P→Q)&(Q→P) 1Df.⇔
1 (3) Q→P 2&E
4 (4) ~P A
14 (5) ~Q 34MTT
1 (6) ~P→~Q 45CP
7(7) ~P A
1 7(8) ~Q 67MPP
従って、
(11)により、
(12)
① P=太陽が西から昇る。
② ~P=太陽は西から昇らない。
③ Q=バカボンのパパは天才である。
④ ~Q=バカボンのパパは天才ではない。
として、
(ⅰ)「太陽が西から昇る。」 といふ「命題( P)」が、「偽(ウソ)」であるとしても、すなはち、
(〃)「太陽は西から昇らない。」といふ「命題(~P)」が、「真(本当)」であるならば、 その上で、
(ⅱ)「太陽が西から昇るならば(、そのときに限って)、バカボンのパパは天才である。」といふ「相互含意(P⇔Q)」が、「真(本当)」であるならば、
(ⅲ)「バカボンのパパは天才ではない。」といふ「命題(~Q)」は、「真(本当)」である。
従って、
(12)により、
(13)
(ⅰ)「太陽は西から昇らない。」といふ「命題(~P)」が「真(本当)」であるということを、「前提」とした、
(ⅱ)「太陽が西から昇るならば(、そのときに限って)、バカボンのパパは天才である。」といふ「命題(P⇔Q)」は、
(ⅲ)「バカボンのパパは天才ではない。」といふ「命題(~Q)」の、「婉曲的な表現」である。
従って、
(10)(13)により、
(14)
(ⅱ)「太陽が西から昇るならば、バカボンのパパは天才である。」
(〃)「太陽が西から昇るならば(、そのときに限って)、バカボンのパパは天才である。」
に於いて
(ⅱ)=(〃) であるならば、そのときに限って、
(ⅱ)「太陽が西から昇るならば、バカボンのパパは天才である。」
といふ「命題(P⇔Q)」は、
(ⅲ)「バカボンのパパは天才ではない。」といふ「命題(~Q)」の、「婉曲的な表現」である。
令和03年10月03日、毛利太。
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