―「昨日(令和03年10月30日)の記事」を書き直します。―
(01)
① 真→真
② 真→偽
③ 偽→真
④ 偽→偽
に於いて、
② だけが、「偽」である。
従って、
(01)により、
(02)
「番号」を付け直すと、
① 真→真
② 偽→真
③ 偽→偽
は、3つとも「真」である。
従って、
(02)により、
(03)
「番号」を付け直すと、
① □→真
② 偽→□
であれば、2つとも、「真」である。
従って、
(03)により、
(04)
① □→真
② 偽→□
であれば、2つとも、「真」である、が故に、
① P→Q
② Q→R
に於いて、
③ Qが「真」であれば、① が「真」であり、
④ Qが「偽」であれば、② が「真」である。
然るに、
(05)
「排中律」により、
③ Qは「真」であるか、
④ Qは「偽」であるかの、いづれかである。
従って、
(04)(05)により、
(06)
① P→Q
② Q→R
に於いて、
① が「真」であるか、
② が「真」であるかの、いづれかである。
従って、
(06)により、
(07)
① P→Q
② Q→R
に於いて、
① または、② が「真」である。
然るに、
(08)
① P→Q
② Q→R
に於いて、
① または、② が「真」である。
といふことが、 「真」である。
といふことを、
③(P→Q)∨(Q→R)
といふ風に書く。
従って、
(07)(08)により、
(09)
③(P→Q)∨(Q→R)
といふ「論理式」は、「恒真式」である。
然るに、
(10)
練習問題5:10個の原始的規則だけを用いて、つぎの連式を証明せよ。
(論理学初歩、E.J.レモン著、竹尾治一郎・浅野楢英 翻訳、1973年、80頁改)
〔私による解答〕
(b)├(P→Q)∨(Q→R)
1 (1) ~(Q∨~Q) A
2 (2) Q A
2 (3) Q∨~Q 2∨I
12 (4) ~(Q∨~Q)&
(Q∨~Q) 13&I
1 (5) ~Q 24RAA
1 (6) Q∨~Q 5∨I
1 (7) ~(Q∨~Q)&
(Q∨~Q) 16&I
(8)~~(Q∨~Q) 17RAA
(9) Q∨~Q 8DN
ア (ア) Q A(9の選言項左)
ア (イ)~P∨Q ア∨I
ウ (ウ)P&~Q A
エ (エ)~P A(イの選言項左)
ウ (オ)P ウ&E
ウエ (カ)~P&P エオ&I
エ (キ)~(P&~Q) ウカRAA
ク (ク) Q A(イの選言項右)
ウ (ケ) ~Q ウ&E
ウ ク (コ)Q&~Q クケ&I
ク (サ)~(P&~Q) ウコRAA
ア (シ)~(P&~Q) アエキクサ∨E
ス (ス) P A
セ (セ) ~Q A
スセ (ソ) P&~Q スセ&I
ア スセ (タ)~(P&~Q)&
(P&~Q) シソ&I
ア ス (チ) ~~Q セタRAA
ア ス (ツ) Q チDN
ア (テ) P→Q スツCP
ア (ト)(P→Q)∨(Q→R) テ∨I
ナ (ナ) ~Q A(9の選言項右)
ナ (ニ) ~Q∨R ナ∨I
ヌ (ヌ) Q&~R A
ネ (ネ) ~Q A(ニの選言項左)
ヌ (ノ) Q ヌ&E
ヌネ (ハ) ~Q&Q ネノ&I
ネ (ヒ) ~(Q&~R) ヌハRAA
フ (フ) R A(ニの選言項右)
ヌ (ヘ) ~R ヌ&E
ヌ フ (ホ) R&~R フヘ&I
フ (マ) ~(Q&~R) ヌホRAA
ナ (ミ) ~(Q&~R) ナネヒフマ∨E
ム (ム) Q A
メ(メ) ~R A
ムメ(モ) Q&~R ムメ&I
ナ ムメ(ヤ) ~(Q&~R)&
(Q&~R) ミモ&I
ナ ム (イ) ~~R メヤRAA
ナ ム (ユ) R イDN
ナ (エ) Q→R ムユCP
ナ (ヨ)(P→Q)∨(Q→R) エ∨I
(ラ)(P→Q)∨(Q→R) _アトナヨ∨E
従って、
(09)(10)により、
(11)
果たして、
③(P→Q)∨(Q→R)
といふ「論理式」は、「恒真式」である。
従って、
(01)~(11)により、
(12)
① 真→真
② 真→偽
③ 偽→真
④ 偽→偽
に於いて、
② だけが、「偽」である。
とした「結果」として、
③(P→Q)∨(Q→R)
といふ「論理式」は、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(13)
(ⅰ)
1 (1) P→ Q A
2(2) P&~Q A
2(3) P 2&E
12(4) Q 13MPP
2(5) ~Q 2&E
12(6) Q&~Q 45&I
1 (7)~(P&~Q) 26RAA
(ⅱ)
1 (1)~(P&~Q) A
2 (2) P A
3(3) ~Q A
23(4) P&~Q 23&I
123(5)~(P&~Q)&
(P&~Q) 14&I
12 (6) ~~Q 35RAA
12 (7) Q 6DN
1 (8) P→ Q 27DN
従って、
(13)により、
(14)
① P→ Q
② ~(P&~Q)
に於いて、
①=② である。
従って、
(14)により、
(15)
① Pであるならば、Qである。
②(Pであって、Qでない)といふことはない。
に於いて、
①=② である。
従って、
(15)により、
(16)
① Pが真であるならば、Qも真である。
②(Pが真であって、Qが偽である)といふことは偽である。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(17)
① Pが真であるならば、Qも真である。
②(Pが真であって、Qが偽である)といふことは偽である。
に於いて、
①=② である。
といふことは、
① 真→真
② 真→偽
③ 偽→真
④ 偽→偽
に於ける、
② が、「偽」である。
といふことに、他ならない。
従って、
(12)(17)により、
(18)
① 真→真
② 真→偽
③ 偽→真
④ 偽→偽
に於ける、
② だけが「偽」であるが故に、
③(P→Q)∨(Q→R)
といふ「論理式」は、「恒真式」である。
従って、
(19)
③(P→Q)∨(Q→R)
に於いて、例へば、
P=東洋人である。
Q=日本人である。
R=男性である。
として、
③(東洋人であるならば、日本人であるか、)または、(日本人であるならば、男性である。)
といふ「命題」は、「真(本当)」である。
令和03年10月01日、毛利太。
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