(01)
(ⅰ)
1 (1)∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(鼻xy&~象y)→~長x} A
1 (2) ∃y{(鼻ay&象y)→長a&(鼻ay&~象y)→~長a} 1UE
3 (3) (鼻ab&象b)→長a&(鼻ab&~象b)→~長a A
3 (4) (鼻ab&象b)→長a 3&E
3 (5) (鼻ab&~象b)→~長a 3&E
3 (6) ~(鼻ab&~象b)∨~長a 5含意の定義
7 (7) ~(鼻ab&~象b) A
7 (8) ~鼻ab∨~~象b 7ド・モルガンの法則
7 (9) ~~象b∨~鼻ab 8交換法則
7 (ア) ~象b→~鼻ab 9含意の定義
7 (イ) ~長a∨(~象b→~鼻ab) ア∨I
ウ (ウ) ~長a A
ウ (エ) ~長a∨(~象b→~鼻ab) ウ∨I
3 (オ) ~長a∨(~象b→~鼻ab) 37イウエ∨E
3 (カ) 長a→(~象b→~鼻ab) オ含意の定義
キ(キ) ~象b&長a A
キ(ク) 長a キ&E
3 キ(ケ) ~象b→~鼻ab カクMPP
キ(コ) ~象b キ&E
3 キ(サ) ~鼻ab ケコMPP
3 (シ) (~象b&長a)→~鼻ab キサCP
3 (ス) (鼻ab&象b)→長a&(~象b&長a)→~鼻ab 3シ&I
3 (セ) ∃y{(鼻ay&象y)→長a&(~象y&長a)→~鼻ay} スEI
1 (ソ) ∃y{(鼻ay&象y)→長a&(~象y&長a)→~鼻ay} 13セEE
1 (タ)∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(~象y&長x)→~鼻xy} ソUI
(ⅱ)
1 (1)∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(~象y&長x)→~鼻xy} A
1 (2) ∃y{(鼻ay&象y)→長a&(~象y&長x)→~鼻ay} 1UE
3 (3) (鼻ab&象b)→長a&(~象b&長a)→~鼻ab A
3 (4) (鼻ab&象b)→長a 3&E
3 (5) (~象b&長a)→~鼻ab 3&E
36 (6) 鼻ab A
36 (7) ~~鼻ab 6DN
36 (8) ~(~象b&長a) 57MTT
36 (9) ~~象b∨~長a 8ド・モルガンの法則
36 (ア) ~象b→~長a 9含意の定義
3 (イ) 鼻ab→(~象b→~長a) 6アCP
ウ (ウ) 鼻ab& ~象b A
ウ (エ) 鼻ab ウ&E
3 ウ (オ) ~象b→~長a イエMPP
ウ (カ) ~象b ウ&E
3 ウ (キ) ~長a オカMPP
3 (ク) (鼻ab&~象b)→~長a ウキCP
3 (ケ) (鼻ab&象b)→長a&(鼻ab&~象b)→~長a 4ク&I
3 (コ) ∃y{(鼻ay&象y)→長a&(鼻ay&~象y)→~長a} ケEI
1 (サ) ∃y{(鼻ay&象y)→長a&(鼻ay&~象y)→~長a} 13コEE
1 (シ)∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(鼻xy&~象y)→~長x} サUI
従って、
(01)により、
(02)
① ∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(鼻xy&~象y)→~長x}
② ∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(~象y&長x)→~鼻xy}
に於いて、すなはち、
① すべてのxとあるyについて{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長く、xがyの鼻であって、yが象でないならば、xは長くない}。
② すべてのxとあるyについて{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長く、yが象でなくて、xが長いならば、xは、yの鼻でない}。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
①{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長い。}といふことは、
①{y(象)の鼻である所のxは、長い。}といふことである。
従って、
(04)
①{xがyの鼻であって、yが象でないならば、xは長くない。}といふことは、
①{y(象)以外の鼻である所のxは、長くない。}といふことである。
従って、
(03)(04)により、
(05)
① すべてのxとあるyについて{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長く、xがyの鼻であって、yが象でないならば、xは長くない}。
といふことは、
① 象の鼻は長く、象以外の鼻は長くない。
といふことである。
然るに、
(06)
②{yが象でなくて、xが長いならば、xは、yの鼻でない。}
といふことは、
②{象以外(y)の体で長い部分(x)があるとすれば、鼻以外である。}
といふことである。
従って、
(05)(06)により、
(07)
② すべてのxとあるyについて{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長く、yが象でなくて、xが長いならば、xは、yの鼻でない}。
といふことは、
② 象の鼻は長く、象以外で、長い部分が有るとしたら、鼻以外である。
といふことである。
従って、
(01)~(07)により、
(08)
① ∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(鼻xy&~象y)→~長x}
② ∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(~象y&長x)→~鼻xy}
に於いて、すなはち、
① 象の鼻は長く、象以外の鼻は長くない。
② 象の鼻は長く、象以外で、長い部分が有るとしたら、鼻以外である。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(09)
(ⅰ){象の鼻、兎の鼻、馬の鼻}
(ⅱ){兎の耳、象の耳、馬の耳}
(ⅲ){馬の顔、象の顔、兎の顔}
であるならば、
① 象の鼻は長く、象以外(兎と馬)の鼻は長くない。
② 象の鼻は長く、象以外(兎や馬)で、長い部分が有るとしたら、鼻以外(耳や顔)である。
然るに、
(10)
(ⅰ){象の鼻、兎の鼻、馬の鼻}
(ⅱ){兎の耳、象の耳、馬の耳}
(ⅲ){馬の顔、象の顔、兎の顔}
であるならば、
(ⅰ){鼻は、象が長い。}
(ⅱ){耳は、兎が長い。}
(ⅲ){顔は、馬が長い。}
従って、
(08)(09)(10)により、
(11)
① 鼻は象が長い。⇔
① 象の鼻は長く、象以外(兎や馬)の鼻は長くない。⇔
① ∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(鼻xy&~象y)→~長x}⇔
① すべてのxとあるyについて{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長く、xがyの鼻であって、yが象でないならば、xは長くない}。
といふ「等式」が、成立する。
令和02年12月31日、毛利太。
2020年12月31日木曜日
2020年12月30日水曜日
「鼻は象が長い」の「述語論理」の「説明」(其の?)。
(01)
1 (1)∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(鼻xy&~象y)→~長x} A
1 (2) ∃y{(鼻ay&象y)→長a&(鼻ay&~象y)→~長a 1UE
3 (3) (鼻ab&象b)→長a&(鼻ab&~象b)→~長a A
3 (4) (鼻ab&~象b)→~長a &E
5 (5)∃x∃y(兎y&~象y&鼻xy) A
6 (6) ∃y(兎y&~象y&鼻ay) A
7(7) 兎b&~象b&鼻ab A
7(8) 兎b& 7&E
7(9) ~象b 7&E
7(ア) 鼻ab 7&E
7(イ) 鼻ab&~象b 9ア&I
3 7(ウ) ~長a 4イMPP
3 7(エ) 兎b&鼻ab 8ア&I
3 7(オ) 兎b&鼻ab&~長a ウエ&I
3 7(カ) ∃y(兎y&鼻ay&~長a) オEI
3 6 (キ) ∃y(兎y&鼻ay&~長a) 67カEE
3 6 (ク)∃x∃y(兎y&鼻xy&~長x) キEI
35 (ケ)∃x∃y(兎y&鼻xy&~長x) 56クEE
1 5 (コ)∃x∃y(兎y&鼻xy&~長x) 23ケEE
従って、
(01)により、
(02)
(ⅰ)∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(鼻xy&~象y)→~長x}。然るに、
(ⅱ)∃x∃y(兎y&~象y&鼻xy)。従って、
(ⅲ)∃x∃y(兎y&鼻xy&~長x)。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxとあるyについて{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長く、xがyの鼻であって、yが象でないならば、xは長くない}。
(ⅱ) あるxと、あるyについて(yは兎であって、象ではなく。xはyの鼻である)。従って、
(ⅲ) あるxと、あるyについて(yは兎であって、xはyの鼻であって、xは長くない)。
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(03)
(ⅰ){象の鼻、兎の鼻、馬の鼻}
(ⅱ){兎の耳、象の耳、馬の耳}
(ⅲ){馬の顔、象の顔、兎の顔}
であるならば、
(ⅰ){鼻は、象が長い。}
(ⅱ){耳は、兎が長い。}
(ⅲ){顔は、馬が長い。}
然るに、
(04)
(ⅰ){象の鼻、兎の鼻、馬の鼻}
(ⅱ){兎の耳、象の耳、馬の耳}
(ⅲ){馬の顔、象の顔、兎の顔}
であるならば、
① すべてのxとあるyについて{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長く、xがyの鼻であって、yが象でないならば、xは長くない}。
② すべてのxとあるyについて{xがyの耳であって、yが兎であるならば、xは長く、xがyの耳であって、yが兎でないならば、xは長くない}。
③ すべてのxとあるyについて{xがyの顔であって、yが馬であるならば、xは長く、xがyの顔であって、yが馬でないならば、xは長くない}。
従って、
(01)~(04)により、
(05)
(ⅰ)鼻は象が長い。然るに、
(ⅱ)ある兎は象ではないが、鼻が有る。従って、
(ⅲ)ある兎の鼻は長くない。
といふ「推論」は、「妥当」である。
従って、
(02)~(05)により、
(06)
① 鼻は象が長い。⇔
① ∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(鼻xy&~象y)→~長x}⇔
① すべてのxとあるyについて{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長く、xがyの鼻であって、yが象でないならば、xは長くない}。
といふ「等式」が、成立する。
令和02年12月30日、毛利太。
1 (1)∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(鼻xy&~象y)→~長x} A
1 (2) ∃y{(鼻ay&象y)→長a&(鼻ay&~象y)→~長a 1UE
3 (3) (鼻ab&象b)→長a&(鼻ab&~象b)→~長a A
3 (4) (鼻ab&~象b)→~長a &E
5 (5)∃x∃y(兎y&~象y&鼻xy) A
6 (6) ∃y(兎y&~象y&鼻ay) A
7(7) 兎b&~象b&鼻ab A
7(8) 兎b& 7&E
7(9) ~象b 7&E
7(ア) 鼻ab 7&E
7(イ) 鼻ab&~象b 9ア&I
3 7(ウ) ~長a 4イMPP
3 7(エ) 兎b&鼻ab 8ア&I
3 7(オ) 兎b&鼻ab&~長a ウエ&I
3 7(カ) ∃y(兎y&鼻ay&~長a) オEI
3 6 (キ) ∃y(兎y&鼻ay&~長a) 67カEE
3 6 (ク)∃x∃y(兎y&鼻xy&~長x) キEI
35 (ケ)∃x∃y(兎y&鼻xy&~長x) 56クEE
1 5 (コ)∃x∃y(兎y&鼻xy&~長x) 23ケEE
従って、
(01)により、
(02)
(ⅰ)∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(鼻xy&~象y)→~長x}。然るに、
(ⅱ)∃x∃y(兎y&~象y&鼻xy)。従って、
(ⅲ)∃x∃y(兎y&鼻xy&~長x)。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxとあるyについて{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長く、xがyの鼻であって、yが象でないならば、xは長くない}。
(ⅱ) あるxと、あるyについて(yは兎であって、象ではなく。xはyの鼻である)。従って、
(ⅲ) あるxと、あるyについて(yは兎であって、xはyの鼻であって、xは長くない)。
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(03)
(ⅰ){象の鼻、兎の鼻、馬の鼻}
(ⅱ){兎の耳、象の耳、馬の耳}
(ⅲ){馬の顔、象の顔、兎の顔}
であるならば、
(ⅰ){鼻は、象が長い。}
(ⅱ){耳は、兎が長い。}
(ⅲ){顔は、馬が長い。}
然るに、
(04)
(ⅰ){象の鼻、兎の鼻、馬の鼻}
(ⅱ){兎の耳、象の耳、馬の耳}
(ⅲ){馬の顔、象の顔、兎の顔}
であるならば、
① すべてのxとあるyについて{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長く、xがyの鼻であって、yが象でないならば、xは長くない}。
② すべてのxとあるyについて{xがyの耳であって、yが兎であるならば、xは長く、xがyの耳であって、yが兎でないならば、xは長くない}。
③ すべてのxとあるyについて{xがyの顔であって、yが馬であるならば、xは長く、xがyの顔であって、yが馬でないならば、xは長くない}。
従って、
(01)~(04)により、
(05)
(ⅰ)鼻は象が長い。然るに、
(ⅱ)ある兎は象ではないが、鼻が有る。従って、
(ⅲ)ある兎の鼻は長くない。
といふ「推論」は、「妥当」である。
従って、
(02)~(05)により、
(06)
① 鼻は象が長い。⇔
① ∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(鼻xy&~象y)→~長x}⇔
① すべてのxとあるyについて{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長く、xがyの鼻であって、yが象でないならば、xは長くない}。
といふ「等式」が、成立する。
令和02年12月30日、毛利太。
2020年12月29日火曜日
「象が動物である」と、その「対偶」の「述語論理」。
(01)
1 (1) ∀x(象x→動x) A
1 (2) 象a→動a 1UE
3 (3) ~動a A
4(4) 象a A
1 4(5) 動a 24MPP
134(6) ~動a&動a 35&I
13 (7) ~象a 46RAA
1 (8) ~動a→~象a 37CP
1 (9)∀x(~動x→~象x) 8UI
(ⅱ)
1 (1)∀x(~動x→~象x) A
1 (2) ~動a→~象a 1UE
3 (3) 象a A
4(4) ~動a A
1 4(5) ~象a 24MPP
134(6) 象a&~象a 35&I
13 (7) ~~動a 46RAA
13 (8) 動a 7DN
1 (9) 象a→動a 38CP
1 (ア) ∀x(象x→動x) 9UI
(02)
(ⅱ)
1 (1) ∀x(~動x→~象x) A
1 (2) ~動a→~象a 1UE
3(3) ~動a& 象a A
(4) ~動a 3&E
13(5) ~象a 24MPP
3(6) 象a 3&E
1 (7) ~象a&象a 56&I
1 (8) ~(~動a& 象a) 37RAA
1 (9)∀x~(~動x& 象x) 8UI
1 (ア)~∃x(~動x& 象x) 9量化子の関係
(ⅲ)
1 (1)~∃x(~動x&象x) A
1 (2)Ax~(~動x&象x) 1量化子の関係
1 (3) ~(~動a&象a) 2UE
4 (4) ~動a A
5(5) 象a A
45(6) ~動a&象a 45&I
145(7) ~(~動a&象a)&
(~動a&象a) 36&I
14 (8) ~象a 57RAA
1 (9) ~動a→~象a 48CP
1 (ア)∀x(~動x→~象x) 9UI
従って、
(01)(02)により、
(03)
① ∀x( 象x→ 動x)
② ∀x(~動x→~象x)
③ ~∃x(~動x& 象x)
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて(xが象であるならば、 xは動物である)。
② すべてのxについて(xが動物でないならば、xは象ではない)。
③ あるxが(動物でなくて、象である。)といふことはない。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(03)により、
(04)
① 象は動物である。
② 動物でない象はゐない。
に於いて、
①=② は「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(04)により、
(05)
③ 動物は象である。
④ 象でない動物はゐない。
に於いて、
③=④ も「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(04)(05)により、
(06)
①&③ ⇔ ⑤ 象は動物であり、動物は象である。
②&④ ⇔ ⑥ 象は動物であり、象以外は動物ではない。
に於いて、
⑤=⑥ である。
然るに、
(07)
① 象は動物であり、
② 桜は植物である。
従って、
(07)により、
(08)
{象、桜}を{対象」とすると、
① 象が動物であり、
② 桜は植物である。
従って、
(06)(07)(08)により、
(09)
{象、桜}を{対象}とすると、
① 象が動物である。
② 象は動物であり、動物は象である。
③ 象は動物であり、象以外(桜)は動物ではない(植物である)。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(10)
よく知られているように、「私が理事長です」は語順を変え、
理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されるのである。また、かりに大倉氏が、
タゴール記念会は、私が理事長です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(10)により、
(11)
{タゴール記念会員}を{対象}とすると、
① 私が理事長です。
② 私は理事長であり、理事長は私である。
③ 私は理事長であり、私以外は理事長である。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(09)(11)により、
(12)
① AがBである。
② AはBであり、BはAである。
③ AはBであり、A以外はBでない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(03)(04)により、
(13)
① 象は
② ∀x(象x→
③ すべてのxについて(xが象であるならば、
に於いて、
①=②=③ である。
cf.
④ Take anything you like: then if it has the property of being an elephant,
従って、
(13)により、
(14)
① 象は
といふ「日本語」は、
② すべてのxについて(xが象であるならば、
といふ「日本語」に、「等しい」。
然るに、
(15)
② すべてのxについて(xが象であるならば、
といふ「日本語」は、
③ これから象についてのことを述べますよ、
といふ「意味」に、解することが、「可能」である。
然るに、
(16)
学校文法は単純な英語文法からの輸入で、主語・述語関係を単純に当てはめたものだ。そのため、「象は、鼻が長い」という単純な文でさえ、どれが主語だか指摘できず、複数主語だとか、主語の入れ子だとか、奇矯な技を使う。これに対して三上は、日本語には主語はない、とする。「象は」は、テーマを提示する主題であり、これから象についてのことを述べますよというメンタルスペースのセットアップであり、そのメンタルスペースのスコープを形成する働きをもつと主張する(この場合は「長い」までをスコープとする)。また、「鼻が」は主格の補語にすぎなく、数ある補語と同じ格であるとする。基本文は述語である「長い」だけだ(三上文法! : wrong, rogue and log)。
従って、
(15)(16)により、
(17)
「象は」は、テーマを提示する「主題」であり、「これから象についてのことを述べますよという」ことである。
といふ「言ひ方」も、分からないではない。
然るに、
(18)
実際、文法学者が「主語」という「語」を使わなければならないことは、不幸なことだ。この語は、普通のことばでは、とりわけ「話題」(主題)という意味でも使われているからである(イェスペルセン著、安藤貞雄 訳、文法の原理(中)、2006年、45頁)。
従って、
(18)により、
(19)
「主語」であることと、
「主題」であることとは、「矛盾」しない。
従って、
(20)
「象は」が、「主題」であるから。と言って、それだけでは、
「象は」が、「主語」ではない。といふことには、ならない。
令和02年12月29日、毛利太。
1 (1) ∀x(象x→動x) A
1 (2) 象a→動a 1UE
3 (3) ~動a A
4(4) 象a A
1 4(5) 動a 24MPP
134(6) ~動a&動a 35&I
13 (7) ~象a 46RAA
1 (8) ~動a→~象a 37CP
1 (9)∀x(~動x→~象x) 8UI
(ⅱ)
1 (1)∀x(~動x→~象x) A
1 (2) ~動a→~象a 1UE
3 (3) 象a A
4(4) ~動a A
1 4(5) ~象a 24MPP
134(6) 象a&~象a 35&I
13 (7) ~~動a 46RAA
13 (8) 動a 7DN
1 (9) 象a→動a 38CP
1 (ア) ∀x(象x→動x) 9UI
(02)
(ⅱ)
1 (1) ∀x(~動x→~象x) A
1 (2) ~動a→~象a 1UE
3(3) ~動a& 象a A
(4) ~動a 3&E
13(5) ~象a 24MPP
3(6) 象a 3&E
1 (7) ~象a&象a 56&I
1 (8) ~(~動a& 象a) 37RAA
1 (9)∀x~(~動x& 象x) 8UI
1 (ア)~∃x(~動x& 象x) 9量化子の関係
(ⅲ)
1 (1)~∃x(~動x&象x) A
1 (2)Ax~(~動x&象x) 1量化子の関係
1 (3) ~(~動a&象a) 2UE
4 (4) ~動a A
5(5) 象a A
45(6) ~動a&象a 45&I
145(7) ~(~動a&象a)&
(~動a&象a) 36&I
14 (8) ~象a 57RAA
1 (9) ~動a→~象a 48CP
1 (ア)∀x(~動x→~象x) 9UI
従って、
(01)(02)により、
(03)
① ∀x( 象x→ 動x)
② ∀x(~動x→~象x)
③ ~∃x(~動x& 象x)
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて(xが象であるならば、 xは動物である)。
② すべてのxについて(xが動物でないならば、xは象ではない)。
③ あるxが(動物でなくて、象である。)といふことはない。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(03)により、
(04)
① 象は動物である。
② 動物でない象はゐない。
に於いて、
①=② は「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(04)により、
(05)
③ 動物は象である。
④ 象でない動物はゐない。
に於いて、
③=④ も「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(04)(05)により、
(06)
①&③ ⇔ ⑤ 象は動物であり、動物は象である。
②&④ ⇔ ⑥ 象は動物であり、象以外は動物ではない。
に於いて、
⑤=⑥ である。
然るに、
(07)
① 象は動物であり、
② 桜は植物である。
従って、
(07)により、
(08)
{象、桜}を{対象」とすると、
① 象が動物であり、
② 桜は植物である。
従って、
(06)(07)(08)により、
(09)
{象、桜}を{対象}とすると、
① 象が動物である。
② 象は動物であり、動物は象である。
③ 象は動物であり、象以外(桜)は動物ではない(植物である)。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(10)
よく知られているように、「私が理事長です」は語順を変え、
理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されるのである。また、かりに大倉氏が、
タゴール記念会は、私が理事長です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(10)により、
(11)
{タゴール記念会員}を{対象}とすると、
① 私が理事長です。
② 私は理事長であり、理事長は私である。
③ 私は理事長であり、私以外は理事長である。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(09)(11)により、
(12)
① AがBである。
② AはBであり、BはAである。
③ AはBであり、A以外はBでない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(03)(04)により、
(13)
① 象は
② ∀x(象x→
③ すべてのxについて(xが象であるならば、
に於いて、
①=②=③ である。
cf.
④ Take anything you like: then if it has the property of being an elephant,
従って、
(13)により、
(14)
① 象は
といふ「日本語」は、
② すべてのxについて(xが象であるならば、
といふ「日本語」に、「等しい」。
然るに、
(15)
② すべてのxについて(xが象であるならば、
といふ「日本語」は、
③ これから象についてのことを述べますよ、
といふ「意味」に、解することが、「可能」である。
然るに、
(16)
学校文法は単純な英語文法からの輸入で、主語・述語関係を単純に当てはめたものだ。そのため、「象は、鼻が長い」という単純な文でさえ、どれが主語だか指摘できず、複数主語だとか、主語の入れ子だとか、奇矯な技を使う。これに対して三上は、日本語には主語はない、とする。「象は」は、テーマを提示する主題であり、これから象についてのことを述べますよというメンタルスペースのセットアップであり、そのメンタルスペースのスコープを形成する働きをもつと主張する(この場合は「長い」までをスコープとする)。また、「鼻が」は主格の補語にすぎなく、数ある補語と同じ格であるとする。基本文は述語である「長い」だけだ(三上文法! : wrong, rogue and log)。
従って、
(15)(16)により、
(17)
「象は」は、テーマを提示する「主題」であり、「これから象についてのことを述べますよという」ことである。
といふ「言ひ方」も、分からないではない。
然るに、
(18)
実際、文法学者が「主語」という「語」を使わなければならないことは、不幸なことだ。この語は、普通のことばでは、とりわけ「話題」(主題)という意味でも使われているからである(イェスペルセン著、安藤貞雄 訳、文法の原理(中)、2006年、45頁)。
従って、
(18)により、
(19)
「主語」であることと、
「主題」であることとは、「矛盾」しない。
従って、
(20)
「象は」が、「主題」であるから。と言って、それだけでは、
「象は」が、「主語」ではない。といふことには、ならない。
令和02年12月29日、毛利太。
2020年12月28日月曜日
「象は鼻が長い」と、その「対偶」の「述語論理」。
(01)
1 (1) ∀x(象x→動x) A
1 (2) 象a→動a 1UE
3 (3) ~動a A
4(4) 象a A
1 4(5) 動a 24MPP
134(6) ~動a&動a 35&I
13 (7) ~象a 46RAA
1 (8) ~動a→~象a 37CP
1 (9)∀x(~動x→~象x) 8UI
(ⅱ)
1 (1)∀x(~動x→~象x) A
1 (2) ~動a→~象a 1UE
3 (3) 象a A
4(4) ~動a A
1 4(5) ~象a 24MPP
134(6) 象a&~象a 35&I
13 (7) ~~動a 46RAA
13 (8) 動a 7DN
1 (9) 象a→動a 38CP
1 (ア) ∀x(象x→動x) 9UI
従って、
(01)により、
(02)
① ∀x( 象x→ 動x)
② ∀x(~動x→~象x)
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて(xが象であるならば、xは動物である)。
② すべてのxについて(xが動物以外ならば、xは象ではない)。
に於いて、
①=② は、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(02)により、
(03)
① 象は動物である。
② 動物でなければ象ではない。
に於いて、
①=② は、「対偶(Contraposition)」である。
然るに、
(04)
(ⅰ)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1 (2) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
3 (3) ∀y(鼻ya→~長y)∨∃z(~鼻za& 長z) A
4 (4) ∀y(鼻ya→~長y) A
4 (5) 鼻ba→~長b 4UE
4 (6) ~鼻ba∨~長b 5含意の定義
4 (7) ~(鼻ba& 長b) 6ド・モルガンの法則
4 (8) ∀y~(鼻ya& 長y) 7UI
4 (9) ~∃y(鼻ya& 長y) 8量化子の関係
4 (ア) ~∃y(鼻ya& 長y)∨∃z(~鼻za& 長z) 9∨I
イ (イ) ∃z(~鼻za& 長z) A
3 (ウ) ~∃y(鼻ya& 長y)∨∃z(~鼻za& 長z) 34アイウ∨E
エ (エ) ∃z(~鼻za& 長z) A
オ (オ) ~鼻ba& 長b A
オ (カ) ~( 鼻ba∨~長b) オ、ド・モルガンの法則
オ (キ) ~(~鼻ba→~長b) カ含意の定義
オ (ク) ∃z~(~鼻za→~長z) EI
エ (ケ) ∃z~(~鼻za→~長z) エオクEE
エ (コ) ~∀z(~鼻za→~長z) ケ量化子の関係
エ (サ) ~∃y(鼻ya& 長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) コ∨I
シ (シ) ~∃y(鼻ya& 長y) A
シ (ス) ~∃y(鼻ya& 長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) シ∨I
3 (セ) ~∃y(鼻ya& 長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) ウエサシス∨E
3 (ソ) ~{∃y(鼻ya& 長y)& ∀z(~鼻za→~長z)} サ、ド・モルガンの法則
13 (タ) ~象a 2ソMTT
1 (チ) ∀y(鼻ya→~長y)∨∃z(~鼻za&長z)→~象a 3タCP
1 (ツ)∀x{∀y(鼻yx→~長y)∨∃z(~鼻zx&長z)→~象x} チUI
(ⅱ)
1 (1)∀x{∀y(鼻yx→~長y)∨∃z(~鼻zx&長z)→~象a} A
1 (2) ∀y(鼻ya→~長y)∨∃z(~鼻za&長z)→~象a 1UE
2 (3) 象a A
2 (4) ~~象a 3DN
12 (5) ~{∀y(鼻ya→~長y)∨ ∃z(~鼻za&長z)} 4MTT
12 (6) ~∀y(鼻ya→~長y)&~∃z(~鼻za&長z) 5ド・モルガンの法則
12 (7) ~∀y(鼻ya→~長y) 6&E
12 (8) ∃y~(鼻ya→~長y) 7量化子の関係
9 (9) ~(鼻ba→~長b) A
9 (ア) ~(~鼻ba∨~長b) 9含意の定義
9 (イ) 鼻ba& 長b ア、ド・モルガンの法則
9 (ウ) ∃y(鼻ya& 長y) イEI
12 (エ) ∃y(鼻ya& 長y) 89ウEE
12 (オ) ~∃z(~鼻za&長z) 6&E
12 (カ) ∀z~(~鼻za&長z) オ量化子の関係
12 (キ) ~(~鼻ba&長b) カUE
12 (ク) 鼻ba∨~長b キ、ド・モルガンの法則
12 (ケ) ~鼻ba→~長b ク含意の定義
12 (コ) ∀z(~鼻za→~長z) ケUI
12 (サ) ∃y(鼻ya& 長y)&∀z(~鼻za→~長z) エコ&I
1 (シ) 象a→∃y(鼻ya& 長y)&∀z(~鼻za→~長z) 2サCP
1 (ス)∀x{象x→∃y(鼻yx& 長y)&∀z(~鼻zx→~長z) シUI
従って、
(04)により、
(05)
① ∀x{象x→∃y(鼻yx& 長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
② ∀x{∀y(鼻yx→~長y)∨∃z(~鼻zx&長z)→~象x}
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて{xが象ならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)。}
② すべてのxについて{すべてのyについて(yがxの鼻であるならば、yは長くない)か、あるzが(xの鼻以外で、長い)ならば、xは象ではない。}
に於いて、
①=② は、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(05)により、
(06)
① 象は鼻が長く、 鼻以外は長くない。
② 鼻が長くないか、鼻以外が長いならば、象ではない。
に於いて、
①=② は、「対偶(Contraposition)」である。
然るに、
(07)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx& 長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1 (2)∀x{∀y(鼻yx→~長y)∨∃z(~鼻zx&長z)→~象x} 1対偶
1 (3) ∀y(鼻ya→~長y)∨∃z(~鼻za&長z)→~象a 2UE
4 (4)∀x{馬x→~∃y(鼻yx&長y)} A
4 (5) 馬a→~∃y(鼻ya&長y) 4UE
6 (6) 馬a A
46 (7) ~∃y(鼻ya&長y) 56MPP
46 (8) ∀y~(鼻ya&長y) 7量化子の関係
46 (9) ~(鼻ba&長b) 8UE
46 (ア) ~鼻ba∨~長b 9ド・モルガンの法則
46 (イ) 鼻ba→~長b ア含意の定義
46 (ウ) ∀y(鼻ya→~長b) イUI
46 (エ) ∀y(鼻ya→~長b)∨∃z(~鼻za&長z) ウ∨I
146 (オ) ~象a 3エMPP
14 (カ) 馬a→~象a 6オCP
14 (キ)∀x(馬x→~象x) カUI
従って、
(07)により、
(08)
(ⅰ)∀x{象x→ ∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。然るに、
(ⅱ)∀x{馬x→~∃y(鼻yx&長y)}。従って、
(ⅲ)∀x(馬x→~象x)。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxについて{xが象ならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)。}然るに、
(ⅱ)すべてのxについて{xが馬ならば、あるyが(xの鼻であって、長い)といふことは無い。}従って、
(ⅲ)すべてのxについて(xが馬ならば、xは象ではない。)
といふ「推論」は、「正しい」。
従って、
(08)により、
(09)
(ⅰ)「象は鼻が長く、鼻以外は長くない。」然るに、
(ⅱ)「馬の鼻は長くない。」従って、
(ⅲ)「馬は象ではない。」
といふ「推論」は、「正しい」。
然るに、
(10)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
2 (2)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
3 (3)∃x(兎x&象x) A
1 (4) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
2 (5) 兎a→∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za) 2UE
6 (6) 兎a&象a A
6 (7) 象a 6&E
6 (8) 兎a 6&E
1 6 (9) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 48MPP
2 6 (ア) ∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 57MPP
1 6 (イ) ∃y(鼻ya&長y) 9&E
ウ (ウ) 鼻ba&長b A
2 6 (エ) ∃y(耳ya&長y) ア&E
オ(オ) 耳ba&長b A
オ(カ) 耳ba オ&E
2 6 (キ) ∀z(耳za→~鼻za) ア&E
2 6 (ク) 耳ba→~鼻ba キUE
2 6 オ(ケ) ~鼻ba オクMPP
1 6 (コ) ∀z(~鼻za→~長z) ア&E
1 6 (サ) ~鼻ba→~長b コUE
12 6 オ(シ) ~長b ケサMPP
オ(ス) 長b オ&E
12 6 オ(セ) 長b&~長b シス&I
12 6 (ソ) 長b&~長b エオセEE
123 (タ) 長b&~長b 36ソEE
12 (チ)~∃x(兎x&象x) 3タRAA
12 (ツ)∀x~(兎x&象x) チ量化子の関係
12 (テ) ~(兎a&象a) ツUE
12 (ト) ~兎a∨~象a テ、ド・モルガンの法則
12 (ナ) 兎a→~象a ト含意の定義
12 (ニ)∀x(兎x→~象x) ナUI
従って、
(10)により、
(11) (ⅰ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。然るに、
(ⅱ)∀x{兎x→∃y(耳yx&長y)&∀z(耳zx→~鼻zx)}。従って、
(ⅲ)∀x(兎x→~象x)。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxについて{xが象ならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)。} 然るに、
(ⅱ)すべてのxについて{xが兎ならば、あるyは(xの耳であって、長く)、すべてのzについて(zがxの耳であるならば、zはxの鼻ではない)。}従って、
(ⅲ)すべてのxについて(xが兎ならば、xは象ではない。)
といふ「推論」は、「正しい」。
従って、
(11)により、
(12)
(ⅰ)「象は鼻が長く、鼻以外は長くない。」 然るに、
(ⅱ)「兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。」従って、
(ⅲ)「兎は象ではない。」
といふ「推論」は、「正しい」。
従って、
(07)(09)(10)(12)により、
(13)
① 象は鼻が長い。
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
に於いて、
①=② であるならば、そのときに限って、
(α)象は鼻が長い。然るに、馬の鼻は長くない。従って、馬は象ではない。
(β)象は鼻が長い。然るに、兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、兎は象ではない。
といふ「推論」は、「正しい」。
然るに、
(14)
(α)象は鼻が長い。然るに、馬の鼻は長くない。従って、馬は象ではない。
(β)象は鼻が長い。然るに、兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、兎は象ではない。
といふ「推論」は、「正しい」。
従って、
(13)(14)により、
(15)
① 象は鼻が長い。⇔
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
③ すべてのxについて{xが象ならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)。}
といふ「等式」を、「否定」することは、出来ない。
令和02年12月28日、毛利太。
1 (1) ∀x(象x→動x) A
1 (2) 象a→動a 1UE
3 (3) ~動a A
4(4) 象a A
1 4(5) 動a 24MPP
134(6) ~動a&動a 35&I
13 (7) ~象a 46RAA
1 (8) ~動a→~象a 37CP
1 (9)∀x(~動x→~象x) 8UI
(ⅱ)
1 (1)∀x(~動x→~象x) A
1 (2) ~動a→~象a 1UE
3 (3) 象a A
4(4) ~動a A
1 4(5) ~象a 24MPP
134(6) 象a&~象a 35&I
13 (7) ~~動a 46RAA
13 (8) 動a 7DN
1 (9) 象a→動a 38CP
1 (ア) ∀x(象x→動x) 9UI
従って、
(01)により、
(02)
① ∀x( 象x→ 動x)
② ∀x(~動x→~象x)
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて(xが象であるならば、xは動物である)。
② すべてのxについて(xが動物以外ならば、xは象ではない)。
に於いて、
①=② は、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(02)により、
(03)
① 象は動物である。
② 動物でなければ象ではない。
に於いて、
①=② は、「対偶(Contraposition)」である。
然るに、
(04)
(ⅰ)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1 (2) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
3 (3) ∀y(鼻ya→~長y)∨∃z(~鼻za& 長z) A
4 (4) ∀y(鼻ya→~長y) A
4 (5) 鼻ba→~長b 4UE
4 (6) ~鼻ba∨~長b 5含意の定義
4 (7) ~(鼻ba& 長b) 6ド・モルガンの法則
4 (8) ∀y~(鼻ya& 長y) 7UI
4 (9) ~∃y(鼻ya& 長y) 8量化子の関係
4 (ア) ~∃y(鼻ya& 長y)∨∃z(~鼻za& 長z) 9∨I
イ (イ) ∃z(~鼻za& 長z) A
3 (ウ) ~∃y(鼻ya& 長y)∨∃z(~鼻za& 長z) 34アイウ∨E
エ (エ) ∃z(~鼻za& 長z) A
オ (オ) ~鼻ba& 長b A
オ (カ) ~( 鼻ba∨~長b) オ、ド・モルガンの法則
オ (キ) ~(~鼻ba→~長b) カ含意の定義
オ (ク) ∃z~(~鼻za→~長z) EI
エ (ケ) ∃z~(~鼻za→~長z) エオクEE
エ (コ) ~∀z(~鼻za→~長z) ケ量化子の関係
エ (サ) ~∃y(鼻ya& 長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) コ∨I
シ (シ) ~∃y(鼻ya& 長y) A
シ (ス) ~∃y(鼻ya& 長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) シ∨I
3 (セ) ~∃y(鼻ya& 長y)∨~∀z(~鼻za→~長z) ウエサシス∨E
3 (ソ) ~{∃y(鼻ya& 長y)& ∀z(~鼻za→~長z)} サ、ド・モルガンの法則
13 (タ) ~象a 2ソMTT
1 (チ) ∀y(鼻ya→~長y)∨∃z(~鼻za&長z)→~象a 3タCP
1 (ツ)∀x{∀y(鼻yx→~長y)∨∃z(~鼻zx&長z)→~象x} チUI
(ⅱ)
1 (1)∀x{∀y(鼻yx→~長y)∨∃z(~鼻zx&長z)→~象a} A
1 (2) ∀y(鼻ya→~長y)∨∃z(~鼻za&長z)→~象a 1UE
2 (3) 象a A
2 (4) ~~象a 3DN
12 (5) ~{∀y(鼻ya→~長y)∨ ∃z(~鼻za&長z)} 4MTT
12 (6) ~∀y(鼻ya→~長y)&~∃z(~鼻za&長z) 5ド・モルガンの法則
12 (7) ~∀y(鼻ya→~長y) 6&E
12 (8) ∃y~(鼻ya→~長y) 7量化子の関係
9 (9) ~(鼻ba→~長b) A
9 (ア) ~(~鼻ba∨~長b) 9含意の定義
9 (イ) 鼻ba& 長b ア、ド・モルガンの法則
9 (ウ) ∃y(鼻ya& 長y) イEI
12 (エ) ∃y(鼻ya& 長y) 89ウEE
12 (オ) ~∃z(~鼻za&長z) 6&E
12 (カ) ∀z~(~鼻za&長z) オ量化子の関係
12 (キ) ~(~鼻ba&長b) カUE
12 (ク) 鼻ba∨~長b キ、ド・モルガンの法則
12 (ケ) ~鼻ba→~長b ク含意の定義
12 (コ) ∀z(~鼻za→~長z) ケUI
12 (サ) ∃y(鼻ya& 長y)&∀z(~鼻za→~長z) エコ&I
1 (シ) 象a→∃y(鼻ya& 長y)&∀z(~鼻za→~長z) 2サCP
1 (ス)∀x{象x→∃y(鼻yx& 長y)&∀z(~鼻zx→~長z) シUI
従って、
(04)により、
(05)
① ∀x{象x→∃y(鼻yx& 長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
② ∀x{∀y(鼻yx→~長y)∨∃z(~鼻zx&長z)→~象x}
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて{xが象ならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)。}
② すべてのxについて{すべてのyについて(yがxの鼻であるならば、yは長くない)か、あるzが(xの鼻以外で、長い)ならば、xは象ではない。}
に於いて、
①=② は、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(05)により、
(06)
① 象は鼻が長く、 鼻以外は長くない。
② 鼻が長くないか、鼻以外が長いならば、象ではない。
に於いて、
①=② は、「対偶(Contraposition)」である。
然るに、
(07)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx& 長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1 (2)∀x{∀y(鼻yx→~長y)∨∃z(~鼻zx&長z)→~象x} 1対偶
1 (3) ∀y(鼻ya→~長y)∨∃z(~鼻za&長z)→~象a 2UE
4 (4)∀x{馬x→~∃y(鼻yx&長y)} A
4 (5) 馬a→~∃y(鼻ya&長y) 4UE
6 (6) 馬a A
46 (7) ~∃y(鼻ya&長y) 56MPP
46 (8) ∀y~(鼻ya&長y) 7量化子の関係
46 (9) ~(鼻ba&長b) 8UE
46 (ア) ~鼻ba∨~長b 9ド・モルガンの法則
46 (イ) 鼻ba→~長b ア含意の定義
46 (ウ) ∀y(鼻ya→~長b) イUI
46 (エ) ∀y(鼻ya→~長b)∨∃z(~鼻za&長z) ウ∨I
146 (オ) ~象a 3エMPP
14 (カ) 馬a→~象a 6オCP
14 (キ)∀x(馬x→~象x) カUI
従って、
(07)により、
(08)
(ⅰ)∀x{象x→ ∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。然るに、
(ⅱ)∀x{馬x→~∃y(鼻yx&長y)}。従って、
(ⅲ)∀x(馬x→~象x)。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxについて{xが象ならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)。}然るに、
(ⅱ)すべてのxについて{xが馬ならば、あるyが(xの鼻であって、長い)といふことは無い。}従って、
(ⅲ)すべてのxについて(xが馬ならば、xは象ではない。)
といふ「推論」は、「正しい」。
従って、
(08)により、
(09)
(ⅰ)「象は鼻が長く、鼻以外は長くない。」然るに、
(ⅱ)「馬の鼻は長くない。」従って、
(ⅲ)「馬は象ではない。」
といふ「推論」は、「正しい」。
然るに、
(10)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
2 (2)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
3 (3)∃x(兎x&象x) A
1 (4) 象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 1UE
2 (5) 兎a→∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za) 2UE
6 (6) 兎a&象a A
6 (7) 象a 6&E
6 (8) 兎a 6&E
1 6 (9) ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z) 48MPP
2 6 (ア) ∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za) 57MPP
1 6 (イ) ∃y(鼻ya&長y) 9&E
ウ (ウ) 鼻ba&長b A
2 6 (エ) ∃y(耳ya&長y) ア&E
オ(オ) 耳ba&長b A
オ(カ) 耳ba オ&E
2 6 (キ) ∀z(耳za→~鼻za) ア&E
2 6 (ク) 耳ba→~鼻ba キUE
2 6 オ(ケ) ~鼻ba オクMPP
1 6 (コ) ∀z(~鼻za→~長z) ア&E
1 6 (サ) ~鼻ba→~長b コUE
12 6 オ(シ) ~長b ケサMPP
オ(ス) 長b オ&E
12 6 オ(セ) 長b&~長b シス&I
12 6 (ソ) 長b&~長b エオセEE
123 (タ) 長b&~長b 36ソEE
12 (チ)~∃x(兎x&象x) 3タRAA
12 (ツ)∀x~(兎x&象x) チ量化子の関係
12 (テ) ~(兎a&象a) ツUE
12 (ト) ~兎a∨~象a テ、ド・モルガンの法則
12 (ナ) 兎a→~象a ト含意の定義
12 (ニ)∀x(兎x→~象x) ナUI
従って、
(10)により、
(11) (ⅰ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。然るに、
(ⅱ)∀x{兎x→∃y(耳yx&長y)&∀z(耳zx→~鼻zx)}。従って、
(ⅲ)∀x(兎x→~象x)。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxについて{xが象ならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)。} 然るに、
(ⅱ)すべてのxについて{xが兎ならば、あるyは(xの耳であって、長く)、すべてのzについて(zがxの耳であるならば、zはxの鼻ではない)。}従って、
(ⅲ)すべてのxについて(xが兎ならば、xは象ではない。)
といふ「推論」は、「正しい」。
従って、
(11)により、
(12)
(ⅰ)「象は鼻が長く、鼻以外は長くない。」 然るに、
(ⅱ)「兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。」従って、
(ⅲ)「兎は象ではない。」
といふ「推論」は、「正しい」。
従って、
(07)(09)(10)(12)により、
(13)
① 象は鼻が長い。
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
に於いて、
①=② であるならば、そのときに限って、
(α)象は鼻が長い。然るに、馬の鼻は長くない。従って、馬は象ではない。
(β)象は鼻が長い。然るに、兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、兎は象ではない。
といふ「推論」は、「正しい」。
然るに、
(14)
(α)象は鼻が長い。然るに、馬の鼻は長くない。従って、馬は象ではない。
(β)象は鼻が長い。然るに、兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、兎は象ではない。
といふ「推論」は、「正しい」。
従って、
(13)(14)により、
(15)
① 象は鼻が長い。⇔
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
③ すべてのxについて{xが象ならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)。}
といふ「等式」を、「否定」することは、出来ない。
令和02年12月28日、毛利太。
2020年12月27日日曜日
三上章の「第一・第二名詞文」。
(01)
① 犬は動物である(が、犬以外にも、動物はゐる)。
② 犬は最古の家畜である(が、犬以外に、最古の家畜はゐない)。
然るに、
(02)
A⊆B:集合Aは、集合Bの真部分集合である。
A=B:集合Aと、集合Bは等しい(2つの集合の要素が同じである)。
従って、
(01)(02)により、
(03)
「集合」の「記号」を用ひるならば、
① 犬⊆動物
② 犬=最古の家畜
といふ、ことになる。
従って、
(04)
① 犬は動物である。
② 犬は最古の家畜である。
といふ「日本語」は、「文型」としては、両方とも、
① AはBである。
② AはBである。
であるものの、
① A⊆B
② A=B
といふ風に、「区別」出来る。
然るに、
(05)
{犬、猫、馬}
であるならば、
① 犬は動物である。
② 猫も動物である。
③ 馬も動物である。
然るに、
(06)
{犬、机、桜}
であるならば、
① 犬は動物である。
② 机は動物ではない。
③ 桜は植物である。
従って、
(06)により、
(07)
{犬、机、桜}
であれば、
① 何が動物であるか。
と言へば、
① 犬が動物である。
然るに、
(08)
{犬、机、桜}
であれば、
{犬}以外={机、桜}
は、動物ではない。
従って、
(07)(08)により、
(09)
① 犬が動物である。
③ 犬以外は動物ではない。
に於いて、
①=③ である。
然るに、
(10)
② 動物は犬である。
③ 犬以外は動物ではない。
に於いて、
②=③ は、「対偶(Contraposition)」である。
cf.
(ⅱ)
1 (1) ∀x(動x→犬x) A
1 (2) 動a→犬a 1UE
3 (3) ~犬a A
4(4) 動a A
1 4(5) 犬a 24MPP
134(6) ~犬a&犬a 35&I
13 (7) ~動a 46RAA
1 (8) ~犬a→~動a 37CP
1 (9)∀x(~犬x→~動x) 8UI
(ⅲ)
1 (1)∀x(~犬x→~動x) A
1 (2) ~犬a→~動a 1UE
3 (3) 動a A
4(4) ~犬a A
1 4(5) ~動a 24MPP
134(6) 動a&~動a 35&I
13 (7) ~~犬a 46RAA
13 (8) 犬a 7DN
1 (9) 動a→犬a 38CP
1 (ア) ∀x(動x→犬x) 9UI
従って、
(09)(10)により、
(11)
① 犬が動物である。
② 動物は犬である。
③ 犬以外は動物ではない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(12)
{犬、桜}
であるならば、
① 動物が犬であり、
② 植物が犬である。
従って、
(11)(12)により、
(13)
{犬、桜}
であるならば、
① 動物が犬である。
② 犬は動物である。
③ 動物以外(植物)は犬ではなく、桜である。
従って、
(13)により、
(14)
{犬、桜}を、{対象}とするならば、
① 動物が犬である。
② 犬は動物である。
③ 動物以外(植物)は犬ではなく、桜である。
といふ「日本語」に、「不都合」は無い。
然るに、
(15)
どれが君の傘です?
私が幹事です。
この犬が昨夜吠えたのです。
誰が猫にえさをやっているのです。
これらのセンテンスには、「Ⅹは」が含まれてはいませんが、無題文と呼ぶわけにはいきません。語順をひっくり返すと「Ⅹは」が隠れていると見て、陰題文と呼ばれています。それに対して、「Ⅹは」が現れている方は、顕題文です。
このように、隠題文と表裏を成している顕題文つまり有題文を、三上は第二名詞文としています。第二名詞文は、第一名詞文、たとえば、
犬は動物である。
のような名詞文(措定)と区別しなければなりません。「犬は動物である。」をひっくり返した「動物が犬である」は、意味を成さないからです。
(山崎紀美子、日本語基礎講座、三上文法入門、2003年、56頁)
従って、
(14)(15)により、
(16)
「犬は動物である。」をひっくり返した、
「動物が犬である」は、意味を成さない。
といふ言ふものの、
{犬、桜}を{対象}とする限り、
① 動物が犬である。
② 犬は動物である。
③ 動物以外(植物)は犬ではなく、桜である。
といふ「日本語」に、「不都合」は無い。
然るに、
(16)により、
(17)
第二名詞文は、第一名詞文、たとえば、
犬は動物である。
のような名詞文(措定)と区別しなければなりません。
従って、
(01)(03)(16)(17)により、
(18)
三上章先生 が言ふ所の、
① 犬は動物である(第一名詞文)。
に於ける、
①「は」は、「⊆」に「相当」し、
② 犬は最古の家畜である(第二名詞文)。
に於ける、
②「は」は、「=」に「相当」する。
然るに、
(19)
「何が動物であるか。」といふ「問ひ」に対しては、
「一言では、答へようが無い」が、
「何が最古の家畜か。」といふ「問ひ」に対しては、
「犬が最古の家畜である。」といふ風に、「答へること」が、出来る。
従って、
(18)(19)により、
(20)
②「=」に「相当」する「は」は、
②「が」に「置き換へ」ることが、出来る。
然るに、
(21)
よく知られているように、「私が理事長です」は語順を変え、
理事長は、私です。 と直して初めて主辞賓辞が適用されるのである。また、かりに大倉氏が、
タゴール記念会は、私が理事長です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(20)(21)により、
(22)
② 私=タゴール記念会の理事長。
② タゴール記念会の理事長=私。
といふ「等式」が、成立する。
令和02年12月27日、毛利太。
① 犬は動物である(が、犬以外にも、動物はゐる)。
② 犬は最古の家畜である(が、犬以外に、最古の家畜はゐない)。
然るに、
(02)
A⊆B:集合Aは、集合Bの真部分集合である。
A=B:集合Aと、集合Bは等しい(2つの集合の要素が同じである)。
従って、
(01)(02)により、
(03)
「集合」の「記号」を用ひるならば、
① 犬⊆動物
② 犬=最古の家畜
といふ、ことになる。
従って、
(04)
① 犬は動物である。
② 犬は最古の家畜である。
といふ「日本語」は、「文型」としては、両方とも、
① AはBである。
② AはBである。
であるものの、
① A⊆B
② A=B
といふ風に、「区別」出来る。
然るに、
(05)
{犬、猫、馬}
であるならば、
① 犬は動物である。
② 猫も動物である。
③ 馬も動物である。
然るに、
(06)
{犬、机、桜}
であるならば、
① 犬は動物である。
② 机は動物ではない。
③ 桜は植物である。
従って、
(06)により、
(07)
{犬、机、桜}
であれば、
① 何が動物であるか。
と言へば、
① 犬が動物である。
然るに、
(08)
{犬、机、桜}
であれば、
{犬}以外={机、桜}
は、動物ではない。
従って、
(07)(08)により、
(09)
① 犬が動物である。
③ 犬以外は動物ではない。
に於いて、
①=③ である。
然るに、
(10)
② 動物は犬である。
③ 犬以外は動物ではない。
に於いて、
②=③ は、「対偶(Contraposition)」である。
cf.
(ⅱ)
1 (1) ∀x(動x→犬x) A
1 (2) 動a→犬a 1UE
3 (3) ~犬a A
4(4) 動a A
1 4(5) 犬a 24MPP
134(6) ~犬a&犬a 35&I
13 (7) ~動a 46RAA
1 (8) ~犬a→~動a 37CP
1 (9)∀x(~犬x→~動x) 8UI
(ⅲ)
1 (1)∀x(~犬x→~動x) A
1 (2) ~犬a→~動a 1UE
3 (3) 動a A
4(4) ~犬a A
1 4(5) ~動a 24MPP
134(6) 動a&~動a 35&I
13 (7) ~~犬a 46RAA
13 (8) 犬a 7DN
1 (9) 動a→犬a 38CP
1 (ア) ∀x(動x→犬x) 9UI
従って、
(09)(10)により、
(11)
① 犬が動物である。
② 動物は犬である。
③ 犬以外は動物ではない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(12)
{犬、桜}
であるならば、
① 動物が犬であり、
② 植物が犬である。
従って、
(11)(12)により、
(13)
{犬、桜}
であるならば、
① 動物が犬である。
② 犬は動物である。
③ 動物以外(植物)は犬ではなく、桜である。
従って、
(13)により、
(14)
{犬、桜}を、{対象}とするならば、
① 動物が犬である。
② 犬は動物である。
③ 動物以外(植物)は犬ではなく、桜である。
といふ「日本語」に、「不都合」は無い。
然るに、
(15)
どれが君の傘です?
私が幹事です。
この犬が昨夜吠えたのです。
誰が猫にえさをやっているのです。
これらのセンテンスには、「Ⅹは」が含まれてはいませんが、無題文と呼ぶわけにはいきません。語順をひっくり返すと「Ⅹは」が隠れていると見て、陰題文と呼ばれています。それに対して、「Ⅹは」が現れている方は、顕題文です。
このように、隠題文と表裏を成している顕題文つまり有題文を、三上は第二名詞文としています。第二名詞文は、第一名詞文、たとえば、
犬は動物である。
のような名詞文(措定)と区別しなければなりません。「犬は動物である。」をひっくり返した「動物が犬である」は、意味を成さないからです。
(山崎紀美子、日本語基礎講座、三上文法入門、2003年、56頁)
従って、
(14)(15)により、
(16)
「犬は動物である。」をひっくり返した、
「動物が犬である」は、意味を成さない。
といふ言ふものの、
{犬、桜}を{対象}とする限り、
① 動物が犬である。
② 犬は動物である。
③ 動物以外(植物)は犬ではなく、桜である。
といふ「日本語」に、「不都合」は無い。
然るに、
(16)により、
(17)
第二名詞文は、第一名詞文、たとえば、
犬は動物である。
のような名詞文(措定)と区別しなければなりません。
従って、
(01)(03)(16)(17)により、
(18)
三上章先生 が言ふ所の、
① 犬は動物である(第一名詞文)。
に於ける、
①「は」は、「⊆」に「相当」し、
② 犬は最古の家畜である(第二名詞文)。
に於ける、
②「は」は、「=」に「相当」する。
然るに、
(19)
「何が動物であるか。」といふ「問ひ」に対しては、
「一言では、答へようが無い」が、
「何が最古の家畜か。」といふ「問ひ」に対しては、
「犬が最古の家畜である。」といふ風に、「答へること」が、出来る。
従って、
(18)(19)により、
(20)
②「=」に「相当」する「は」は、
②「が」に「置き換へ」ることが、出来る。
然るに、
(21)
よく知られているように、「私が理事長です」は語順を変え、
理事長は、私です。 と直して初めて主辞賓辞が適用されるのである。また、かりに大倉氏が、
タゴール記念会は、私が理事長です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(20)(21)により、
(22)
② 私=タゴール記念会の理事長。
② タゴール記念会の理事長=私。
といふ「等式」が、成立する。
令和02年12月27日、毛利太。
2020年12月21日月曜日
「同一命題」としての「私が理事長である」。
(01)
① AはBである。
② AならばBである。
に於いて、
①=② である。
(02)
② AならばBである。
③(Aであって、Bない。)といふことはない。
に於いて、
②=③ である。
(03)
③(Aであって、Bない。)といふことはない。
④(BでなくてAである。)といふことはない。
に於いて、
③=④ である。
(04)
④(BでなくてAである。)といふことはない。
⑤ Bでないならば、Aでない。
に於いて、
④=⑤ である。
(05)
⑤ Bでないならば、Aでない。
⑥ B以外は、 Aでない。
に於いて、
⑤=⑥ である。
従って、
(01)~(05)により、
(06)
① AはBである。
② AならばBである。
③(Aであって、Bない。)といふことはない。
④(BでなくてAである。)といふことはない。
⑤ Bでないならば、Aでない。
⑥ B以外は、 Aでない。
といふ「日本語」に於いて、
①=②=③=④=⑤=⑥ である。
従って、
(06)により、
(07)
「番号」を付け直すと、
① AはBである。
② B以外は、Aでない。
といふ「日本語」に於いて、
①=② である。
といふ「等式」は、「正しい」。
然るに、
(08)
(ⅰ)
1 (1) A→ B 仮定
2 (2) A&~B 仮定
2 (3) A 2&E
2 (4) ~B 2&E
12 (5) B 13MPP
12 (6) ~B&B 45&I
1 (7)~(A&~B) 26RAA
8 (8) ~B 仮定
9(9) A 仮定
89(ア) A&~B 89&I
1 89(イ)~(A&~B)&
(A&~B) 7ア&I
1 8 (ウ) ~A 9イRAA
1 (エ) ~B→~A 8ウCP
(ⅱ)
1 (1) ~B→~A 仮定
2 (2) ~B& A 仮定
2 (3) ~B 2&E
2 (4) A 2&E
12 (5) ~A 13MPP
12 (6) A&~A 45&I
1 (7)~(~B& A) 26RAA
8 (8) A 仮定
9(9) ~B 仮定
89(ア) ~B& A 89&I
1 89(イ)~(~B& A)&
(~B& A) 7ア&I
1 8 (ウ) ~~B 9イRAA
1 8 (エ) B ウDN
1 (オ) A→ B 8エCP
従って、
(08)により、
(09)
① A→ B
② ~B→~A
に於いて、
①=② である。
従って、
(09)により、
(10)
① AならばBである。
② BでないならばAでない。
に於いて、すなはち、
① AはBである。
② B以外は、Aでない。
に於いて、
①=② である。
従って、
(07)~(11)により、
(11)
『日本語』で「思考」しても、
『論理学』で「計算」しても、いづれにせよ、
① AはBである。
② B以外は、Aでない。
に於いて、
①=② といふ「等式(Contraposition)」は、「正しい」。
従って、
(11)により、
(12)
A=理事長
B=私
として、
① 理事長は私である。
② 私以外は、理事長でない。
に於いて、
①=② といふ「等式(Contraposition)」は、「正しい」。
然るに、
(12)により、
(13)
① 理事長は私である。
② 私以外は、理事長でない。
といふ「命題」は、
① 私は理事長である。
② 私は理事長である。
といふ「命題」を、「含意」する。
従って、
(12)(13)により
(14)
① 私は理事長であり、理事長は私である。
② 私は理事長であり、私以外は、理事長でない。
に於いて、
①=② といふ「等式」は、「正しい」。
然るに、
(15)
よく知られているように、「私が理事長です」は語順を変え、
理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されるのである。また、かりに大倉氏が、
タゴール記念会は、私が理事長です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(14)(15)により、
(16)
① 私が理事長です。
② 私は理事長であり、理事長は私である。
③ 私は理事長であり、私以外は、理事長でない。
に於いて、
①=②=③ といふ「等式」は、「正しい」。
然るに、
(16)により、
(17)
① 私が理事長です。
② 私は理事長であり、理事長は私である。
③ 私は理事長であり、私以外は、理事長でない。
に於いて、
①=②=③ である。
といふことは、要するに、
④「私」と「理事長」が、「同一人物(The same person)」である。
といふことに、他ならない。
従って、
(17)により、
(18)
① 私が理事長です。
② 私は理事長であり、理事長は私である。
③ 私は理事長であり、私以外は、理事長でない。
④ 私と理事長は、「同一」である。
に於いて、
①=②=③=④ である。
然るに、
(19)
⑤ 昨夜吠えたのはこの犬だ。
⑥ 犬は動物である。
に於いて、
⑤「昨夜吠えた犬」と「この犬」は、「同一」であるが、
⑥「犬」と「動物」は、「同一」ではない。
cf.
⑤ A=B(A⇔B)
⑥ A≠B(A⊂B)
然るに、
(20)
9 私が幹事です(陰題と顕題)
話を名詞文に戻します。名詞文の中には、特殊な名詞文があります。指定を表す名詞文です。
君の傘はどれです?
幹事は私です。
昨夜吠えたのはこの犬だ。
猫にえさをやっているのは誰だ?
これらの名詞文は、指定を表していますが、語順を変えて、指定以前のセンテンスに戻すことができます。
どれが君の傘です?
私が幹事です。
この犬が昨夜吠えたのです。
誰が猫にえさをやっているのです。
これらのセンテンスには、「Ⅹは」が含まれてはいませんが、無題文と呼ぶわけにはいきません。語順をひっくり返すと「Ⅹは」が隠れていると見て、陰題文と呼ばれています。それに対して、「Ⅹは」が現れている方は、顕題文です。
このように、隠題文と表裏を成している顕題文つまり有題文を、三上は第二名詞文としています。第二名詞文は、第一名詞文、たとえば、
犬は動物である。
のような名詞文(措定)と区別しなければなりません。「犬は動物である。」をひっくり返した「動物が犬である」は、意味を成さないからです。
(山崎紀美子、日本語基礎講座、三上文法入門、2003年、56頁)
従って、
(19)(20)により、
(21)
⑤ 昨夜吠えたのは(=)この犬だ。
⑥ 犬は(⊂)動物である。
といふ「日本語の違ひ」を説明する際に「必要」なのは、「同一(同値)」といふ「用語」であって、「陰題と顕題」といふ「用語」ではない。
(22)
① 2は偶素数である。
② 3は奇素数である。
であるため、
① 2=偶素数。
② 3∈奇素数。
である。
(23)
① 2=偶素数。
であるならば、
② 2が偶素数であり、
③ 2は偶素数であり、偶素数は2であり、
④ 2は偶素数であり、2以外は、偶素数でない。
従って、
(23)により、
(24)
最も、簡単に言ふと、「が」といふ「助詞」は、「=(⇔)」といふ「等号」に、相当する。
令和02年12月21日、毛利太。
① AはBである。
② AならばBである。
に於いて、
①=② である。
(02)
② AならばBである。
③(Aであって、Bない。)といふことはない。
に於いて、
②=③ である。
(03)
③(Aであって、Bない。)といふことはない。
④(BでなくてAである。)といふことはない。
に於いて、
③=④ である。
(04)
④(BでなくてAである。)といふことはない。
⑤ Bでないならば、Aでない。
に於いて、
④=⑤ である。
(05)
⑤ Bでないならば、Aでない。
⑥ B以外は、 Aでない。
に於いて、
⑤=⑥ である。
従って、
(01)~(05)により、
(06)
① AはBである。
② AならばBである。
③(Aであって、Bない。)といふことはない。
④(BでなくてAである。)といふことはない。
⑤ Bでないならば、Aでない。
⑥ B以外は、 Aでない。
といふ「日本語」に於いて、
①=②=③=④=⑤=⑥ である。
従って、
(06)により、
(07)
「番号」を付け直すと、
① AはBである。
② B以外は、Aでない。
といふ「日本語」に於いて、
①=② である。
といふ「等式」は、「正しい」。
然るに、
(08)
(ⅰ)
1 (1) A→ B 仮定
2 (2) A&~B 仮定
2 (3) A 2&E
2 (4) ~B 2&E
12 (5) B 13MPP
12 (6) ~B&B 45&I
1 (7)~(A&~B) 26RAA
8 (8) ~B 仮定
9(9) A 仮定
89(ア) A&~B 89&I
1 89(イ)~(A&~B)&
(A&~B) 7ア&I
1 8 (ウ) ~A 9イRAA
1 (エ) ~B→~A 8ウCP
(ⅱ)
1 (1) ~B→~A 仮定
2 (2) ~B& A 仮定
2 (3) ~B 2&E
2 (4) A 2&E
12 (5) ~A 13MPP
12 (6) A&~A 45&I
1 (7)~(~B& A) 26RAA
8 (8) A 仮定
9(9) ~B 仮定
89(ア) ~B& A 89&I
1 89(イ)~(~B& A)&
(~B& A) 7ア&I
1 8 (ウ) ~~B 9イRAA
1 8 (エ) B ウDN
1 (オ) A→ B 8エCP
従って、
(08)により、
(09)
① A→ B
② ~B→~A
に於いて、
①=② である。
従って、
(09)により、
(10)
① AならばBである。
② BでないならばAでない。
に於いて、すなはち、
① AはBである。
② B以外は、Aでない。
に於いて、
①=② である。
従って、
(07)~(11)により、
(11)
『日本語』で「思考」しても、
『論理学』で「計算」しても、いづれにせよ、
① AはBである。
② B以外は、Aでない。
に於いて、
①=② といふ「等式(Contraposition)」は、「正しい」。
従って、
(11)により、
(12)
A=理事長
B=私
として、
① 理事長は私である。
② 私以外は、理事長でない。
に於いて、
①=② といふ「等式(Contraposition)」は、「正しい」。
然るに、
(12)により、
(13)
① 理事長は私である。
② 私以外は、理事長でない。
といふ「命題」は、
① 私は理事長である。
② 私は理事長である。
といふ「命題」を、「含意」する。
従って、
(12)(13)により
(14)
① 私は理事長であり、理事長は私である。
② 私は理事長であり、私以外は、理事長でない。
に於いて、
①=② といふ「等式」は、「正しい」。
然るに、
(15)
よく知られているように、「私が理事長です」は語順を変え、
理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されるのである。また、かりに大倉氏が、
タゴール記念会は、私が理事長です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(14)(15)により、
(16)
① 私が理事長です。
② 私は理事長であり、理事長は私である。
③ 私は理事長であり、私以外は、理事長でない。
に於いて、
①=②=③ といふ「等式」は、「正しい」。
然るに、
(16)により、
(17)
① 私が理事長です。
② 私は理事長であり、理事長は私である。
③ 私は理事長であり、私以外は、理事長でない。
に於いて、
①=②=③ である。
といふことは、要するに、
④「私」と「理事長」が、「同一人物(The same person)」である。
といふことに、他ならない。
従って、
(17)により、
(18)
① 私が理事長です。
② 私は理事長であり、理事長は私である。
③ 私は理事長であり、私以外は、理事長でない。
④ 私と理事長は、「同一」である。
に於いて、
①=②=③=④ である。
然るに、
(19)
⑤ 昨夜吠えたのはこの犬だ。
⑥ 犬は動物である。
に於いて、
⑤「昨夜吠えた犬」と「この犬」は、「同一」であるが、
⑥「犬」と「動物」は、「同一」ではない。
cf.
⑤ A=B(A⇔B)
⑥ A≠B(A⊂B)
然るに、
(20)
9 私が幹事です(陰題と顕題)
話を名詞文に戻します。名詞文の中には、特殊な名詞文があります。指定を表す名詞文です。
君の傘はどれです?
幹事は私です。
昨夜吠えたのはこの犬だ。
猫にえさをやっているのは誰だ?
これらの名詞文は、指定を表していますが、語順を変えて、指定以前のセンテンスに戻すことができます。
どれが君の傘です?
私が幹事です。
この犬が昨夜吠えたのです。
誰が猫にえさをやっているのです。
これらのセンテンスには、「Ⅹは」が含まれてはいませんが、無題文と呼ぶわけにはいきません。語順をひっくり返すと「Ⅹは」が隠れていると見て、陰題文と呼ばれています。それに対して、「Ⅹは」が現れている方は、顕題文です。
このように、隠題文と表裏を成している顕題文つまり有題文を、三上は第二名詞文としています。第二名詞文は、第一名詞文、たとえば、
犬は動物である。
のような名詞文(措定)と区別しなければなりません。「犬は動物である。」をひっくり返した「動物が犬である」は、意味を成さないからです。
(山崎紀美子、日本語基礎講座、三上文法入門、2003年、56頁)
従って、
(19)(20)により、
(21)
⑤ 昨夜吠えたのは(=)この犬だ。
⑥ 犬は(⊂)動物である。
といふ「日本語の違ひ」を説明する際に「必要」なのは、「同一(同値)」といふ「用語」であって、「陰題と顕題」といふ「用語」ではない。
(22)
① 2は偶素数である。
② 3は奇素数である。
であるため、
① 2=偶素数。
② 3∈奇素数。
である。
(23)
① 2=偶素数。
であるならば、
② 2が偶素数であり、
③ 2は偶素数であり、偶素数は2であり、
④ 2は偶素数であり、2以外は、偶素数でない。
従って、
(23)により、
(24)
最も、簡単に言ふと、「が」といふ「助詞」は、「=(⇔)」といふ「等号」に、相当する。
令和02年12月21日、毛利太。
2020年12月15日火曜日
「ド・モルガンの法則」の「証明(2通り)」。
(01)
①「1」は「素数」ではなく、「偶数」でもない。
②「2」は「素数」であって、「偶数」である。
③「3」は「素数」であって、「偶数」ではない。
④「4」は「素数」ではなく、「偶数」である。
従って、
(01)により、
(02)
S=素数である。
G=偶数である。
とするならば、
① 1=~S&~G
② 2= S& G
③ 3= S&~G
④ 4=~S& G
然るに、
(03)
{①、②、③、④}を{変域(ドメイン)}とすると、
① でない。⇔ ② か、③ か、④ である。
② でない。⇔ ① か、③ か、④ である。
③ でない。⇔ ① か、② か、④ である。
④ でない。⇔ ① か、② か、③ である。
従って、
(02)(03)により、
(04)
① ~1=~(~S&~G)⇔( S& G)∨( S&~G)∨(~S& G)
② ~2=~( S& G)⇔(~S&~G)∨( S&~G)∨(~S& G)
③ ~3=~( S&~G)⇔(~S&~G)∨( S& G)∨(~S& G)
④ ~4=~(~S& G)⇔(~S&~G)∨( S& G)∨( S&~G)
然るに、
(05)
①(S&G)∨(S&~G)∨(~S&G)
といふ「式」は、「真理表(Truth table)」が示す所により、
(ⅰ)S=真,G=真
(ⅱ)S=真,G=偽
(ⅲ)S=偽,G=真
である際に、「真」になり、
(ⅳ)S=偽,G=偽
である際に、「偽」になるが、
① S∨ G
といふ「式」もさうである。
(06)
②(~S&~G)∨(S&~G)∨(~S&G)
といふ「式」は、「真理表(Truth table)」が示す所により、
(ⅰ)S=偽,G=偽
(ⅱ)S=真,G=偽
(ⅲ)S=偽,G=真
である際に、「真」になり、
(ⅳ)S=真,G=真
である際に、「偽」になるが、
② ~S∨~G
といふ「式」もさうである。
(07)
③(~S&~G)∨(S&G)∨(~S&G)
といふ「式」は、「真理表(Truth table)」が示す所により、
(ⅰ)S=偽,G=偽
(ⅱ)S=真,G=真
(ⅲ)S=偽,G=真
である際に、「真」になり、
(ⅳ)S=真,G=偽
である際に、「偽」になるが、
③ ~S∨ G
といふ「式」もさうである。
(08)
④(~S&~G)∨(S&G)∨(S&~G)
といふ「式」は、「真理表(Truth table)」が示す所により、
(ⅰ)S=偽,G=偽
(ⅱ)S=真,G=真
(ⅲ)S=真,G=偽
である際に、「真」になり、
(ⅳ)S=偽,G=真
である際に、「偽」になるが、
④ S∨~G
といふ「式」もさうである。
従って、
(04)~(08)により、
(09)
① ~1=~(~S&~G)⇔( S& G)∨( S&~G)∨(~S& G)
② ~2=~( S& G)⇔(~S&~G)∨( S&~G)∨(~S& G)
③ ~3=~( S&~G)⇔(~S&~G)∨( S& G)∨(~S& G)
④ ~4=~(~S& G)⇔(~S&~G)∨( S& G)∨( S&~G)
といふ「等式」は、
① ~(~S&~G)⇔( S∨ G)
② ~( S& G)⇔(~S∨~G)
③ ~( S&~G)⇔(~S∨ G)
④ ~(~S& G)⇔( S∨~G)
といふ「等式(ド・モルガンの法則)」に、「等しい」。
然るに、
(10)
例へば
(ⅳ)
1 (1) ~(~S& G) A
2 (2) ~( S∨~G) A
3 (3) S A
3 (4) S∨~G 3∨I
23 (5) ~( S∨~G)&
( S∨~G) 14&I
2 (6) ~S 35RAA
7(8) ~G A
7(9) S∨~G 8∨I
2 7(ア) ~( S∨~G)&
( S∨~G) 19&I
2 (イ) ~~G 7アRAA
2 (ウ) G イDN
2 (エ) ~S& G 6ウ&I
12 (オ) ~(~S& G)&
(~S& G) 1エ&I
1 (カ)~~( S∨~G) 2オRAA
1 (キ) ( S∨~G) カDN
(ⅴ)
1 (1) ( S∨~G) A
2 (2) ~S& G A
3 (3) S A
2 (4) ~S 2&E
23 (5) S&~S 34&I
3 (6) ~(~S& G) 25RAA
7(7) ~G A
2 (8) G 2&E
2 7(9) ~G&G 78&I
7(ア) ~(~S& G) 29RAA
1 (イ) ~(~S& G) 1367ア∨E
従って、
(10)により、
(11)
④ ~(~S& G)⇔( S∨~G)
といふ「等式」が成立し、「同じ計算」により、
① ~(~S&~G)⇔( S∨ G)
② ~( S& G)⇔(~S∨~G)
③ ~( S&~G)⇔(~S∨ G)
といふ「等式」が、成立する。
従って、
(01)~(11)により、
(12)
「真理表(Truth table)」と、
「命題計算(propositional calculus)」の「両方」により、
① ~( S& G)⇔(~S∨~G)
② ~( S&~G)⇔(~S∨ G)
③ ~(~S& G)⇔( S∨~G)
④ ~(~S&~G)⇔( S∨ G)
といふ「等式(ド・モルガンの法則)」を、「確認」することが、出来る。
従って、
(12)により、
(13)
「左辺」と「右辺」を「逆」にして、
「両辺」を「否定」すると、「2重否定」により、
⑤ ~(~S∨~G)⇔ ~~( S& G)⇔( S& G)
⑥ ~(~S∨ G)⇔ ~~( S&~G)⇔( S&~G)
⑦ ~( S∨~G)⇔ ~~(~S& G)⇔(~S& G)
⑧ ~( S∨ G)⇔ ~~(~S&~G)⇔(~S&~G)
といふ「等式(ド・モルガンの法則)」を、「確認」することが、出来る。
従って、
(12)(13)により、
(14)
① ~( S& G)⇔(~S∨~G)
② ~( S&~G)⇔(~S∨ G)
③ ~(~S& G)⇔( S∨~G)
④ ~(~S&~G)⇔( S∨ G)
⑤ ~(~S∨~G)⇔( S& G)
⑥ ~(~S∨ G)⇔( S&~G)
⑦ ~( S∨~G)⇔(~S& G)
⑧ ~( S∨ G)⇔(~S&~G)
といふ「等式(ド・モルガンの法則)」を、「確認」することが、出来る。
令和02年12月15日、毛利太。
①「1」は「素数」ではなく、「偶数」でもない。
②「2」は「素数」であって、「偶数」である。
③「3」は「素数」であって、「偶数」ではない。
④「4」は「素数」ではなく、「偶数」である。
従って、
(01)により、
(02)
S=素数である。
G=偶数である。
とするならば、
① 1=~S&~G
② 2= S& G
③ 3= S&~G
④ 4=~S& G
然るに、
(03)
{①、②、③、④}を{変域(ドメイン)}とすると、
① でない。⇔ ② か、③ か、④ である。
② でない。⇔ ① か、③ か、④ である。
③ でない。⇔ ① か、② か、④ である。
④ でない。⇔ ① か、② か、③ である。
従って、
(02)(03)により、
(04)
① ~1=~(~S&~G)⇔( S& G)∨( S&~G)∨(~S& G)
② ~2=~( S& G)⇔(~S&~G)∨( S&~G)∨(~S& G)
③ ~3=~( S&~G)⇔(~S&~G)∨( S& G)∨(~S& G)
④ ~4=~(~S& G)⇔(~S&~G)∨( S& G)∨( S&~G)
然るに、
(05)
①(S&G)∨(S&~G)∨(~S&G)
といふ「式」は、「真理表(Truth table)」が示す所により、
(ⅰ)S=真,G=真
(ⅱ)S=真,G=偽
(ⅲ)S=偽,G=真
である際に、「真」になり、
(ⅳ)S=偽,G=偽
である際に、「偽」になるが、
① S∨ G
といふ「式」もさうである。
(06)
②(~S&~G)∨(S&~G)∨(~S&G)
といふ「式」は、「真理表(Truth table)」が示す所により、
(ⅰ)S=偽,G=偽
(ⅱ)S=真,G=偽
(ⅲ)S=偽,G=真
である際に、「真」になり、
(ⅳ)S=真,G=真
である際に、「偽」になるが、
② ~S∨~G
といふ「式」もさうである。
(07)
③(~S&~G)∨(S&G)∨(~S&G)
といふ「式」は、「真理表(Truth table)」が示す所により、
(ⅰ)S=偽,G=偽
(ⅱ)S=真,G=真
(ⅲ)S=偽,G=真
である際に、「真」になり、
(ⅳ)S=真,G=偽
である際に、「偽」になるが、
③ ~S∨ G
といふ「式」もさうである。
(08)
④(~S&~G)∨(S&G)∨(S&~G)
といふ「式」は、「真理表(Truth table)」が示す所により、
(ⅰ)S=偽,G=偽
(ⅱ)S=真,G=真
(ⅲ)S=真,G=偽
である際に、「真」になり、
(ⅳ)S=偽,G=真
である際に、「偽」になるが、
④ S∨~G
といふ「式」もさうである。
従って、
(04)~(08)により、
(09)
① ~1=~(~S&~G)⇔( S& G)∨( S&~G)∨(~S& G)
② ~2=~( S& G)⇔(~S&~G)∨( S&~G)∨(~S& G)
③ ~3=~( S&~G)⇔(~S&~G)∨( S& G)∨(~S& G)
④ ~4=~(~S& G)⇔(~S&~G)∨( S& G)∨( S&~G)
といふ「等式」は、
① ~(~S&~G)⇔( S∨ G)
② ~( S& G)⇔(~S∨~G)
③ ~( S&~G)⇔(~S∨ G)
④ ~(~S& G)⇔( S∨~G)
といふ「等式(ド・モルガンの法則)」に、「等しい」。
然るに、
(10)
例へば
(ⅳ)
1 (1) ~(~S& G) A
2 (2) ~( S∨~G) A
3 (3) S A
3 (4) S∨~G 3∨I
23 (5) ~( S∨~G)&
( S∨~G) 14&I
2 (6) ~S 35RAA
7(8) ~G A
7(9) S∨~G 8∨I
2 7(ア) ~( S∨~G)&
( S∨~G) 19&I
2 (イ) ~~G 7アRAA
2 (ウ) G イDN
2 (エ) ~S& G 6ウ&I
12 (オ) ~(~S& G)&
(~S& G) 1エ&I
1 (カ)~~( S∨~G) 2オRAA
1 (キ) ( S∨~G) カDN
(ⅴ)
1 (1) ( S∨~G) A
2 (2) ~S& G A
3 (3) S A
2 (4) ~S 2&E
23 (5) S&~S 34&I
3 (6) ~(~S& G) 25RAA
7(7) ~G A
2 (8) G 2&E
2 7(9) ~G&G 78&I
7(ア) ~(~S& G) 29RAA
1 (イ) ~(~S& G) 1367ア∨E
従って、
(10)により、
(11)
④ ~(~S& G)⇔( S∨~G)
といふ「等式」が成立し、「同じ計算」により、
① ~(~S&~G)⇔( S∨ G)
② ~( S& G)⇔(~S∨~G)
③ ~( S&~G)⇔(~S∨ G)
といふ「等式」が、成立する。
従って、
(01)~(11)により、
(12)
「真理表(Truth table)」と、
「命題計算(propositional calculus)」の「両方」により、
① ~( S& G)⇔(~S∨~G)
② ~( S&~G)⇔(~S∨ G)
③ ~(~S& G)⇔( S∨~G)
④ ~(~S&~G)⇔( S∨ G)
といふ「等式(ド・モルガンの法則)」を、「確認」することが、出来る。
従って、
(12)により、
(13)
「左辺」と「右辺」を「逆」にして、
「両辺」を「否定」すると、「2重否定」により、
⑤ ~(~S∨~G)⇔ ~~( S& G)⇔( S& G)
⑥ ~(~S∨ G)⇔ ~~( S&~G)⇔( S&~G)
⑦ ~( S∨~G)⇔ ~~(~S& G)⇔(~S& G)
⑧ ~( S∨ G)⇔ ~~(~S&~G)⇔(~S&~G)
といふ「等式(ド・モルガンの法則)」を、「確認」することが、出来る。
従って、
(12)(13)により、
(14)
① ~( S& G)⇔(~S∨~G)
② ~( S&~G)⇔(~S∨ G)
③ ~(~S& G)⇔( S∨~G)
④ ~(~S&~G)⇔( S∨ G)
⑤ ~(~S∨~G)⇔( S& G)
⑥ ~(~S∨ G)⇔( S&~G)
⑦ ~( S∨~G)⇔(~S& G)
⑧ ~( S∨ G)⇔(~S&~G)
といふ「等式(ド・モルガンの法則)」を、「確認」することが、出来る。
令和02年12月15日、毛利太。
2020年12月14日月曜日
「ルカジェヴィッツの公理(1)」と「パースの法則」の、「読み方」。
(01)
① P→P
② P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
に於いて、
① を、「同一律」といひ、
② を、「ルカジェヴィッツの公理(1)」といひ、
③ を、「パースの方法」といふ。
(02)
―「含意の定義」の「証明」。―
(ⅰ)
1 (1) P→Q A
2 (2) ~(~P∨Q) A
3(3) ~P A
3(4) ~P∨Q 3∨I
23(5) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 24&I
2 (6) ~~P 35RAA
2 (7) P 6DN
12 (8) Q 17MPP
12 (9) ~P∨Q 8∨I
12 (ア) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 29&I
1 (イ)~~(~P∨Q) 2アRAA
1 (ウ) ~P∨Q イDN
(ⅱ)
1 (1) ~P∨Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P&~Q) 25RAA
7 (7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7 (9) Q&~Q 78&I
7 (ア)~(P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(P&~Q) 1367ア∨E
ウ (ウ) P A
エ(エ) ~Q A
ウエ(オ) P&~Q ウエ&I
1 ウエ(カ)~(P&~Q)&
(P&~Q) イオ&I
1 ウ (キ) ~~Q エカRAA
1 ウ (ク) Q キDN
1 (ケ) P→ Q ウクCP
従って、
(02)により、
(03)
② P→Q(Pならば、Qである)
③ ~P∨Q(PでないかQである)
に於いて
②=③ である(含意の定義)。
然るに、
(04)
(ⅰ)
1(1) P A
1(2)~Q∨P 1∨I
1(3) Q→P 2含意の定義
(4)P→(Q→P) 13CP
(ⅱ)
1 (1) (P→Q)→P A
2 (2) ~P∨Q A
2 (3) P→Q 3含意の定義
12 (4) P 13MPP
1 (5) (~P∨Q)→P 24CP
1 (6)~(~P∨Q)∨P 5含意の定義
7 (7)~(~P∨Q) A
8 (8) ~P A
8 (9) ~P∨Q 8∨I
78 (ア)~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 79&I
7 (イ) ~~P 8アRAA
7 (ウ) P イDN
エ(エ) P A
1 (オ) P 67ウエエ∨E
(カ) ((P→Q)→P)→P 1オCP
従って、
(04)により、
(05)
②├ P→(Q→P)
③├((P→Q)→P)→P
とい「連式(Sequents)」は「妥当」である。
然るに、
(06)
① P├ P
② P├(Q→P)
③((P→Q)→P)├ P
といふ「連式(Sequents)」に対して、
①├ P→P
②├ P→(Q→P)
③├((P→Q)→P)→P
とい「連式(Sequents)」を、「恒真式(トートロジー)」と言ふ。
然るに、
(07)
「恒真式(トートロジー)」は、「恒に、真」であって、「偽」であることが無い。
従って、
(06)(07)により、
(08)
例へば、
②├ P→(Q→P)
であれば、すなはち、「ルカジェヴィッツの公理(1)」であれば、
②├ 真→(真→真)
②├ 真→(偽→真)
は、「両方とも、真である」。
然るに、
(09)
②├ P→(Q→P)
に於いて、
②├ 真→(真→真)
②├ 真→(偽→真)
の、「両方が真である」。
といふことは、
②├ P→(Q→P)
に於いて、
Pが「真」であるならば、
Qが「真」であらうと、
Qが「偽」であらうと、いづれにせよ、
Pは「真」である。
といふことを、「意味」してゐる。
従って、
(09)により、
(10)
② P→(Q→P)
といふ「式(トートロジー)」は、
② Pならば(Qであらうと、Qでなからうと、Pである)。
といふ「意味」になる。
従って、
(06)~(10)により、
(11)
③├((P→Q)→P)→P
の場合も、
③ ((P→Q)→P)→P
といふ「式(トートロジー)」は、
③((Pならば、Qであらうと、Qでなからうと、)Pならば)Pである。
といふ「意味」になる。
然るに、
(12)
② P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
といふ「式」は、
② Pならば(QならばPである)。
③((PならばQならば)Pならば)Pである。
と「読む」のが、「普通」である。
従って、
(10)(11)(12)により、
(13)
② P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
といふ「式(トートロジー)」は、
② Pならば(Qであらうと、Qでなからうと、Pである)。
③((Pならば、Qであらうと、Qでなからうと、)Pならば)Pである。
といふ「意味」であるにも拘らず、
② Pならば(QならばPである)。
③((PならばQならば)Pならば)Pである。
といふ風に、「読まれる」ことになる。
従って、
(13)により、
(14)
② P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
といふ「式(トートロジー)」には、「意味と読み」に於いて、「齟齬」が有る。
といふ、ことにない。
従って、
(13)(14)により、
(15)
「その意味」を考慮する限り、
② P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
といふ「式(トートロジー)」を、
② Pならば(QならばPである)。
③((PならばQならば)Pならば)Pである。
といふ風に、「読む」ことは、「間違ひ」であると、言はざるを得ない。
すなはち、
(16)
② P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
といふ「式(トートロジー)」は、
② Pならば(Qであらうと、Qでなからうと、Pである)。
③((Pならば、Qであらうと、Qでなからうと、)Pならば)Pである。
といふ風に、「読む」のが、「正しい」。
令和02年12月14日、毛利太。
① P→P
② P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
に於いて、
① を、「同一律」といひ、
② を、「ルカジェヴィッツの公理(1)」といひ、
③ を、「パースの方法」といふ。
(02)
―「含意の定義」の「証明」。―
(ⅰ)
1 (1) P→Q A
2 (2) ~(~P∨Q) A
3(3) ~P A
3(4) ~P∨Q 3∨I
23(5) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 24&I
2 (6) ~~P 35RAA
2 (7) P 6DN
12 (8) Q 17MPP
12 (9) ~P∨Q 8∨I
12 (ア) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 29&I
1 (イ)~~(~P∨Q) 2アRAA
1 (ウ) ~P∨Q イDN
(ⅱ)
1 (1) ~P∨Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P&~Q) 25RAA
7 (7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7 (9) Q&~Q 78&I
7 (ア)~(P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(P&~Q) 1367ア∨E
ウ (ウ) P A
エ(エ) ~Q A
ウエ(オ) P&~Q ウエ&I
1 ウエ(カ)~(P&~Q)&
(P&~Q) イオ&I
1 ウ (キ) ~~Q エカRAA
1 ウ (ク) Q キDN
1 (ケ) P→ Q ウクCP
従って、
(02)により、
(03)
② P→Q(Pならば、Qである)
③ ~P∨Q(PでないかQである)
に於いて
②=③ である(含意の定義)。
然るに、
(04)
(ⅰ)
1(1) P A
1(2)~Q∨P 1∨I
1(3) Q→P 2含意の定義
(4)P→(Q→P) 13CP
(ⅱ)
1 (1) (P→Q)→P A
2 (2) ~P∨Q A
2 (3) P→Q 3含意の定義
12 (4) P 13MPP
1 (5) (~P∨Q)→P 24CP
1 (6)~(~P∨Q)∨P 5含意の定義
7 (7)~(~P∨Q) A
8 (8) ~P A
8 (9) ~P∨Q 8∨I
78 (ア)~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 79&I
7 (イ) ~~P 8アRAA
7 (ウ) P イDN
エ(エ) P A
1 (オ) P 67ウエエ∨E
(カ) ((P→Q)→P)→P 1オCP
従って、
(04)により、
(05)
②├ P→(Q→P)
③├((P→Q)→P)→P
とい「連式(Sequents)」は「妥当」である。
然るに、
(06)
① P├ P
② P├(Q→P)
③((P→Q)→P)├ P
といふ「連式(Sequents)」に対して、
①├ P→P
②├ P→(Q→P)
③├((P→Q)→P)→P
とい「連式(Sequents)」を、「恒真式(トートロジー)」と言ふ。
然るに、
(07)
「恒真式(トートロジー)」は、「恒に、真」であって、「偽」であることが無い。
従って、
(06)(07)により、
(08)
例へば、
②├ P→(Q→P)
であれば、すなはち、「ルカジェヴィッツの公理(1)」であれば、
②├ 真→(真→真)
②├ 真→(偽→真)
は、「両方とも、真である」。
然るに、
(09)
②├ P→(Q→P)
に於いて、
②├ 真→(真→真)
②├ 真→(偽→真)
の、「両方が真である」。
といふことは、
②├ P→(Q→P)
に於いて、
Pが「真」であるならば、
Qが「真」であらうと、
Qが「偽」であらうと、いづれにせよ、
Pは「真」である。
といふことを、「意味」してゐる。
従って、
(09)により、
(10)
② P→(Q→P)
といふ「式(トートロジー)」は、
② Pならば(Qであらうと、Qでなからうと、Pである)。
といふ「意味」になる。
従って、
(06)~(10)により、
(11)
③├((P→Q)→P)→P
の場合も、
③ ((P→Q)→P)→P
といふ「式(トートロジー)」は、
③((Pならば、Qであらうと、Qでなからうと、)Pならば)Pである。
といふ「意味」になる。
然るに、
(12)
② P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
といふ「式」は、
② Pならば(QならばPである)。
③((PならばQならば)Pならば)Pである。
と「読む」のが、「普通」である。
従って、
(10)(11)(12)により、
(13)
② P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
といふ「式(トートロジー)」は、
② Pならば(Qであらうと、Qでなからうと、Pである)。
③((Pならば、Qであらうと、Qでなからうと、)Pならば)Pである。
といふ「意味」であるにも拘らず、
② Pならば(QならばPである)。
③((PならばQならば)Pならば)Pである。
といふ風に、「読まれる」ことになる。
従って、
(13)により、
(14)
② P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
といふ「式(トートロジー)」には、「意味と読み」に於いて、「齟齬」が有る。
といふ、ことにない。
従って、
(13)(14)により、
(15)
「その意味」を考慮する限り、
② P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
といふ「式(トートロジー)」を、
② Pならば(QならばPである)。
③((PならばQならば)Pならば)Pである。
といふ風に、「読む」ことは、「間違ひ」であると、言はざるを得ない。
すなはち、
(16)
② P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
といふ「式(トートロジー)」は、
② Pならば(Qであらうと、Qでなからうと、Pである)。
③((Pならば、Qであらうと、Qでなからうと、)Pならば)Pである。
といふ風に、「読む」のが、「正しい」。
令和02年12月14日、毛利太。
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