2020年12月31日木曜日

「鼻は象が長い」の「述語論理」の「説明」(Ⅳ)。

(01)
(ⅰ)
1    (1)∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(鼻xy&~象y)→~長x} A
1    (2)  ∃y{(鼻ay&象y)→長a&(鼻ay&~象y)→~長a} 1UE
 3   (3)     (鼻ab&象b)→長a&(鼻ab&~象b)→~長a  A
 3   (4)     (鼻ab&象b)→長a                3&E
 3   (5)                 (鼻ab&~象b)→~長a  3&E
 3   (6)                ~(鼻ab&~象b)∨~長a  5含意の定義
  7  (7)                ~(鼻ab&~象b)      A
  7  (8)                ~鼻ab∨~~象b       7ド・モルガンの法則
  7  (9)                ~~象b∨~鼻ab       8交換法則
  7  (ア)                 ~象b→~鼻ab       9含意の定義
  7  (イ)            ~長a∨(~象b→~鼻ab)      ア∨I
   ウ (ウ)                           ~長a  A
   ウ (エ)            ~長a∨(~象b→~鼻ab)      ウ∨I
 3   (オ)            ~長a∨(~象b→~鼻ab)      37イウエ∨E
 3   (カ)             長a→(~象b→~鼻ab)      オ含意の定義
    キ(キ)             ~象b&長a             A
    キ(ク)                 長a             キ&E
 3  キ(ケ)                 ~象b→~鼻ab       カクMPP
    キ(コ)             ~象b                キ&E
 3  キ(サ)                     ~鼻ab       ケコMPP
 3   (シ)            (~象b&長a)→~鼻ab       キサCP
 3   (ス)     (鼻ab&象b)→長a&(~象b&長a)→~鼻ab  3シ&I
 3   (セ)  ∃y{(鼻ay&象y)→長a&(~象y&長a)→~鼻ay} スEI
1    (ソ)  ∃y{(鼻ay&象y)→長a&(~象y&長a)→~鼻ay} 13セEE
1    (タ)∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(~象y&長x)→~鼻xy} ソUI
(ⅱ)
1    (1)∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(~象y&長x)→~鼻xy} A
1    (2)  ∃y{(鼻ay&象y)→長a&(~象y&長x)→~鼻ay} 1UE
 3   (3)     (鼻ab&象b)→長a&(~象b&長a)→~鼻ab  A
 3   (4)     (鼻ab&象b)→長a                3&E
 3   (5)                 (~象b&長a)→~鼻ab  3&E
 36  (6)                           鼻ab  A
 36  (7)                         ~~鼻ab  6DN
 36  (8)                ~(~象b&長a)       57MTT
 36  (9)                ~~象b∨~長a        8ド・モルガンの法則
 36  (ア)                 ~象b→~長a        9含意の定義
 3   (イ)            鼻ab→(~象b→~長a)       6アCP
   ウ (ウ)            鼻ab& ~象b            A
   ウ (エ)            鼻ab                 ウ&E
 3 ウ (オ)                 ~象b→~長a        イエMPP
   ウ (カ)                 ~象b            ウ&E
 3 ウ (キ)                     ~長a        オカMPP
 3   (ク)           (鼻ab&~象b)→~長a        ウキCP
 3   (ケ)     (鼻ab&象b)→長a&(鼻ab&~象b)→~長a  4ク&I
 3   (コ)  ∃y{(鼻ay&象y)→長a&(鼻ay&~象y)→~長a} ケEI
1    (サ)  ∃y{(鼻ay&象y)→長a&(鼻ay&~象y)→~長a} 13コEE
1    (シ)∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(鼻xy&~象y)→~長x} サUI
従って、
(01)により、
(02)
① ∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(鼻xy&~象y)→~長x}
② ∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(~象y&長x)→~鼻xy}
に於いて、すなはち、
① すべてのxとあるyについて{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長く、xがyの鼻であって、yが象でないならば、xは長くない}。
② すべてのxとあるyについて{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長く、yが象でなくて、xが長いならば、xは、yの鼻でない}。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
①{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長い。}といふことは、
①{y(象)の鼻である所のxは、長い。}といふことである。
従って、
(04)
①{xがyの鼻であって、yが象でないならば、xは長くない。}といふことは、
①{y(象)以外の鼻である所のxは、長くない。}といふことである。
従って、
(03)(04)により、
(05)
① すべてのxとあるyについて{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長く、xがyの鼻であって、yが象でないならば、xは長くない}。
といふことは、
① 象の鼻は長く、象以外の鼻は長くない。
といふことである。
然るに、
(06)
②{yが象でなくて、xが長いならば、xは、yの鼻でない。}
といふことは、
②{象以外(y)の体で長い部分(x)があるとすれば、鼻以外である。}
といふことである。
従って、
(05)(06)により、
(07)
② すべてのxとあるyについて{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長く、yが象でなくて、xが長いならば、xは、yの鼻でない}。
といふことは、
② 象の鼻は長く、象以外で、長い部分が有るとしたら、鼻以外である。
といふことである。
従って、
(01)~(07)により、
(08)
① ∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(鼻xy&~象y)→~長x}
② ∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(~象y&長x)→~鼻xy}
に於いて、すなはち、
① 象の鼻は長く、象以外の鼻は長くない。
② 象の鼻は長く、象以外で、長い部分が有るとしたら、鼻以外である。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(09)
(ⅰ){象の鼻、兎の鼻、馬の鼻}
(ⅱ){兎の耳、象の耳、馬の耳}
(ⅲ){馬の顔、象の顔、兎の顔}
であるならば、
① 象の鼻は長く、象以外(兎と馬)の鼻は長くない。
② 象の鼻は長く、象以外(兎や馬)で、長い部分が有るとしたら、鼻以外(耳や顔)である。
然るに、
(10)
(ⅰ){象の鼻、兎の鼻、馬の鼻}
(ⅱ){兎の耳、象の耳、馬の耳}
(ⅲ){馬の顔、象の顔、兎の顔}
であるならば、
(ⅰ){鼻は、象が長い。}
(ⅱ){耳は、兎が長い。}
(ⅲ){顔は、馬が長い。}
従って、
(08)(09)(10)により、
(11)
① 鼻は象が長い。⇔
① 象の鼻は長く、象以外(兎や馬)の鼻は長くない。⇔
① ∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(鼻xy&~象y)→~長x}⇔
① すべてのxとあるyについて{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長く、xがyの鼻であって、yが象でないならば、xは長くない}。
といふ「等式」が、成立する。
令和02年12月31日、毛利太。

2020年12月30日水曜日

「鼻は象が長い」の「述語論理」の「説明」(其の?)。

(01)
1    (1)∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(鼻xy&~象y)→~長x} A
1    (2)  ∃y{(鼻ay&象y)→長a&(鼻ay&~象y)→~長a  1UE
 3   (3)     (鼻ab&象b)→長a&(鼻ab&~象b)→~長a  A
 3   (4)                 (鼻ab&~象b)→~長a  &E
  5  (5)∃x∃y(兎y&~象y&鼻xy)                A
   6 (6)  ∃y(兎y&~象y&鼻ay)                A
    7(7)     兎b&~象b&鼻ab                 A
    7(8)     兎b&                        7&E
    7(9)        ~象b                     7&E
    7(ア)            鼻ab                 7&E
    7(イ)        鼻ab&~象b                 9ア&I
 3  7(ウ)                          ~長a   4イMPP
 3  7(エ)     兎b&鼻ab                     8ア&I
 3  7(オ)     兎b&鼻ab&~長a                 ウエ&I
 3  7(カ)  ∃y(兎y&鼻ay&~長a)                オEI
 3 6 (キ)  ∃y(兎y&鼻ay&~長a)                67カEE
 3 6 (ク)∃x∃y(兎y&鼻xy&~長x)                キEI
 35  (ケ)∃x∃y(兎y&鼻xy&~長x)                56クEE
1 5  (コ)∃x∃y(兎y&鼻xy&~長x)                23ケEE
従って、
(01)により、
(02)
(ⅰ)∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(鼻xy&~象y)→~長x}。然るに、
(ⅱ)∃x∃y(兎y&~象y&鼻xy)。従って、
(ⅲ)∃x∃y(兎y&鼻xy&~長x)。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxとあるyについて{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長く、xがyの鼻であって、yが象でないならば、xは長くない}。
(ⅱ) あるxと、あるyについて(yは兎であって、象ではなく。xはyの鼻である)。従って、
(ⅲ) あるxと、あるyについて(yは兎であって、xはyの鼻であって、xは長くない)。
といふ「推論」は、「妥当」である。
然るに、
(03)
(ⅰ){象の鼻、兎の鼻、馬の鼻}
(ⅱ){兎の耳、象の耳、馬の耳}
(ⅲ){馬の顔、象の顔、兎の顔}
であるならば、
(ⅰ){鼻は、象が長い。}
(ⅱ){耳は、兎が長い。}
(ⅲ){顔は、馬が長い。}
然るに、
(04)
(ⅰ){象の鼻、兎の鼻、馬の鼻}
(ⅱ){兎の耳、象の耳、馬の耳}
(ⅲ){馬の顔、象の顔、兎の顔}
であるならば、
① すべてのxとあるyについて{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長く、xがyの鼻であって、yが象でないならば、xは長くない}。
② すべてのxとあるyについて{xがyの耳であって、yが兎であるならば、xは長く、xがyの耳であって、yが兎でないならば、xは長くない}。
③ すべてのxとあるyについて{xがyの顔であって、yが馬であるならば、xは長く、xがyの顔であって、yが馬でないならば、xは長くない}。
従って、
(01)~(04)により、
(05)
(ⅰ)鼻は象が長い。然るに、
(ⅱ)ある兎は象ではないが、鼻が有る。従って、
(ⅲ)ある兎の鼻は長くない。
といふ「推論」は、「妥当」である。
従って、
(02)~(05)により、
(06)
① 鼻は象が長い。⇔
① ∀x∃y{(鼻xy&象y)→長x&(鼻xy&~象y)→~長x}⇔
① すべてのxとあるyについて{xがyの鼻であって、yが象であるならば、xは長く、xがyの鼻であって、yが象でないならば、xは長くない}。
といふ「等式」が、成立する。
令和02年12月30日、毛利太。

2020年12月29日火曜日

「象が動物である」と、その「対偶」の「述語論理」。

(01)
1  (1) ∀x(象x→動x)  A
1  (2)    象a→動a   1UE
 3 (3)      ~動a   A
  4(4)    象a      A
1 4(5)       動a   24MPP
134(6)   ~動a&動a   35&I
13 (7)   ~象a      46RAA
1  (8)   ~動a→~象a  37CP
1  (9)∀x(~動x→~象x) 8UI
(ⅱ)
1  (1)∀x(~動x→~象x) A
1  (2)   ~動a→~象a  1UE
 3 (3)        象a  A
  4(4)   ~動a      A
1 4(5)       ~象a  24MPP
134(6)    象a&~象a  35&I
13 (7)  ~~動a      46RAA
13 (8)    動a      7DN
1  (9)    象a→動a   38CP
1  (ア) ∀x(象x→動x)  9UI
(02)
(ⅱ)
1 (1) ∀x(~動x→~象x) A
1 (2)    ~動a→~象a  1UE
 3(3)    ~動a& 象a  A
  (4)    ~動a      3&E
13(5)        ~象a  24MPP
 3(6)         象a  3&E
1 (7)     ~象a&象a  56&I
1 (8)  ~(~動a& 象a) 37RAA
1 (9)∀x~(~動x& 象x) 8UI
1 (ア)~∃x(~動x& 象x) 9量化子の関係
(ⅲ)
1  (1)~∃x(~動x&象x)  A
1  (2)Ax~(~動x&象x)  1量化子の関係
1  (3)  ~(~動a&象a)  2UE
 4 (4)    ~動a      A
  5(5)        象a   A
 45(6)    ~動a&象a   45&I
145(7)  ~(~動a&象a)&
         (~動a&象a)  36&I
14 (8)       ~象a   57RAA
1  (9)   ~動a→~象a   48CP
1  (ア)∀x(~動x→~象x)  9UI
従って、
(01)(02)により、
(03)
①  ∀x(  象x→  動x)
②  ∀x(~動x→~象x)
③ ~∃x(~動x& 象x)
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて(xが象であるならば、 xは動物である)。
② すべてのxについて(xが動物でないならば、xは象ではない)。
③ あるxが(動物でなくて、象である。)といふことはない。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(03)により、
(04)
① 象は動物である。
② 動物でない象はゐない。
に於いて、
①=② は「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(04)により、
(05)
③ 動物は象である。
④ 象でない動物はゐない。
に於いて、
③=④ も「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(04)(05)により、
(06)
①&③ ⇔ ⑤ 象は動物であり、動物は象である。
②&④ ⇔ ⑥ 象は動物であり、象以外は動物ではない。
に於いて、
⑤=⑥ である。
然るに、
(07)
① 象は動物であり、
② 桜は植物である。
従って、
(07)により、
(08)
{象、桜}を{対象」とすると、
① 象が動物であり、
② 桜は植物である。
従って、
(06)(07)(08)により、
(09)
{象、桜}を{対象}とすると、
① 象が動物である。
② 象は動物であり、動物は象である。
③ 象は動物であり、象以外(桜)は動物ではない(植物である)。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(10)
よく知られているように、「私が理事長です」は語順を変え、
 理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されるのである。また、かりに大倉氏が、
 タゴール記念会は、私が理事長です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(10)により、
(11)
{タゴール記念会員}を{対象}とすると、
① 私が理事長です。
② 私は理事長であり、理事長は私である。
③ 私は理事長であり、私以外は理事長である。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(09)(11)により、
(12)
① AがBである。
② AはBであり、BはAである。
③ AはBであり、A以外はBでない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(03)(04)により、
(13)
① 象は
② ∀x(象x→
③ すべてのxについて(xが象であるならば、
に於いて、
①=②=③ である。
cf.
④ Take anything you like: then if it has the property of being an elephant,
従って、
(13)により、
(14)
① 象は
といふ「日本語」は、
② すべてのxについて(xが象であるならば、
といふ「日本語」に、「等しい」。
然るに、
(15)
② すべてのxについて(xが象であるならば、
といふ「日本語」は、
③ これから象についてのことを述べますよ、
といふ「意味」に、解することが、「可能」である。
然るに、
(16)
学校文法は単純な英語文法からの輸入で、主語・述語関係を単純に当てはめたものだ。そのため、「象は、鼻が長い」という単純な文でさえ、どれが主語だか指摘できず、複数主語だとか、主語の入れ子だとか、奇矯な技を使う。これに対して三上は、日本語には主語はない、とする。「象は」は、テーマを提示する主題であり、これから象についてのことを述べますよというメンタルスペースのセットアップであり、そのメンタルスペースのスコープを形成する働きをもつと主張する(この場合は「長い」までをスコープとする)。また、「鼻が」は主格の補語にすぎなく、数ある補語と同じ格であるとする。基本文は述語である「長い」だけだ(三上文法! : wrong, rogue and log)。
従って、
(15)(16)により、
(17)
「象は」は、テーマを提示する「主題」であり、「これから象についてのことを述べますよという」ことである。
といふ「言ひ方」も、分からないではない。
然るに、
(18)
実際、文法学者が「主語」という「語」を使わなければならないことは、不幸なことだ。この語は、普通のことばでは、とりわけ「話題」(主題)という意味でも使われているからである(イェスペルセン著、安藤貞雄 訳、文法の原理(中)、2006年、45頁)。
従って、
(18)により、
(19)
「主語」であることと、
「主題」であることとは、「矛盾」しない。
従って、
(20)
「象は」が、「主題」であるから。と言って、それだけでは、
「象は」が、「主語」ではない。といふことには、ならない。
令和02年12月29日、毛利太。

2020年12月28日月曜日

「象は鼻が長い」と、その「対偶」の「述語論理」。

(01)
1  (1) ∀x(象x→動x)  A
1  (2)    象a→動a   1UE
 3 (3)      ~動a   A
  4(4)    象a      A
1 4(5)       動a   24MPP
134(6)   ~動a&動a   35&I
13 (7)   ~象a      46RAA
1  (8)   ~動a→~象a  37CP
1  (9)∀x(~動x→~象x) 8UI
(ⅱ)
1  (1)∀x(~動x→~象x) A
1  (2)   ~動a→~象a  1UE
 3 (3)        象a  A
  4(4)   ~動a      A
1 4(5)       ~象a  24MPP
134(6)    象a&~象a  35&I
13 (7)  ~~動a      46RAA
13 (8)    動a      7DN
1  (9)    象a→動a   38CP
1  (ア) ∀x(象x→動x)  9UI
従って、
(01)により、
(02)
① ∀x( 象x→ 動x)
② ∀x(~動x→~象x)
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて(xが象であるならば、xは動物である)。
② すべてのxについて(xが動物以外ならば、xは象ではない)。
に於いて、
①=② は、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(02)により、
(03)
① 象は動物である。
② 動物でなければ象ではない。
に於いて、
①=② は、「対偶(Contraposition)」である。
然るに、
(04)
(ⅰ)
1      (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}  A
1      (2)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)   1UE
 3     (3)     ∀y(鼻ya→~長y)∨∃z(~鼻za& 長z)   A
  4    (4)     ∀y(鼻ya→~長y)                A
  4    (5)        鼻ba→~長b                 4UE
  4    (6)       ~鼻ba∨~長b                 5含意の定義
  4    (7)      ~(鼻ba& 長b)                6ド・モルガンの法則
  4    (8)    ∀y~(鼻ya& 長y)                7UI
  4    (9)    ~∃y(鼻ya& 長y)                8量化子の関係
  4    (ア)    ~∃y(鼻ya& 長y)∨∃z(~鼻za& 長z)   9∨I
   イ   (イ)                 ∃z(~鼻za& 長z)   A
 3     (ウ)    ~∃y(鼻ya& 長y)∨∃z(~鼻za& 長z)   34アイウ∨E
    エ  (エ)                 ∃z(~鼻za& 長z)   A
     オ (オ)                    ~鼻ba& 長b    A
     オ (カ)                  ~( 鼻ba∨~長b)   オ、ド・モルガンの法則
     オ (キ)                  ~(~鼻ba→~長b)   カ含意の定義
     オ (ク)                ∃z~(~鼻za→~長z)   EI
    エ  (ケ)                ∃z~(~鼻za→~長z)   エオクEE
    エ  (コ)                ~∀z(~鼻za→~長z)   ケ量化子の関係
    エ  (サ)   ~∃y(鼻ya& 長y)∨~∀z(~鼻za→~長z)   コ∨I
     シ (シ)   ~∃y(鼻ya& 長y)                 A
     シ (ス)   ~∃y(鼻ya& 長y)∨~∀z(~鼻za→~長z)   シ∨I
 3     (セ)   ~∃y(鼻ya& 長y)∨~∀z(~鼻za→~長z)   ウエサシス∨E
 3     (ソ)  ~{∃y(鼻ya& 長y)& ∀z(~鼻za→~長z)}  サ、ド・モルガンの法則
13     (タ)  ~象a                           2ソMTT
1      (チ)   ∀y(鼻ya→~長y)∨∃z(~鼻za&長z)→~象a  3タCP
1      (ツ)∀x{∀y(鼻yx→~長y)∨∃z(~鼻zx&長z)→~象x} チUI
(ⅱ)
1      (1)∀x{∀y(鼻yx→~長y)∨∃z(~鼻zx&長z)→~象a} A
1      (2)   ∀y(鼻ya→~長y)∨∃z(~鼻za&長z)→~象a  1UE
 2     (3)                            象a  A
 2     (4)                          ~~象a  3DN
12     (5) ~{∀y(鼻ya→~長y)∨ ∃z(~鼻za&長z)}    4MTT
12     (6)  ~∀y(鼻ya→~長y)&~∃z(~鼻za&長z)     5ド・モルガンの法則
12     (7)  ~∀y(鼻ya→~長y)                  6&E
12     (8)  ∃y~(鼻ya→~長y)                  7量化子の関係
  9    (9)    ~(鼻ba→~長b)                  A
  9    (ア)   ~(~鼻ba∨~長b)                  9含意の定義
  9    (イ)      鼻ba& 長b                   ア、ド・モルガンの法則
  9    (ウ)   ∃y(鼻ya& 長y)                  イEI
12     (エ)   ∃y(鼻ya& 長y)                  89ウEE
12     (オ)               ~∃z(~鼻za&長z)     6&E
12     (カ)               ∀z~(~鼻za&長z)     オ量化子の関係
12     (キ)                 ~(~鼻ba&長b)     カUE
12     (ク)                   鼻ba∨~長b      キ、ド・モルガンの法則
12     (ケ)                  ~鼻ba→~長b      ク含意の定義
12     (コ)               ∀z(~鼻za→~長z)     ケUI
12     (サ)      ∃y(鼻ya& 長y)&∀z(~鼻za→~長z)  エコ&I
1      (シ)   象a→∃y(鼻ya& 長y)&∀z(~鼻za→~長z)  2サCP
1      (ス)∀x{象x→∃y(鼻yx& 長y)&∀z(~鼻zx→~長z)  シUI
従って、
(04)により、
(05)
① ∀x{象x→∃y(鼻yx& 長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
② ∀x{∀y(鼻yx→~長y)∨∃z(~鼻zx&長z)→~象x}
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて{xが象ならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)。}
② すべてのxについて{すべてのyについて(yがxの鼻であるならば、yは長くない)か、あるzが(xの鼻以外で、長い)ならば、xは象ではない。}
に於いて、
①=② は、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(05)により、
(06)
① 象は鼻が長く、 鼻以外は長くない。
② 鼻が長くないか、鼻以外が長いならば、象ではない。
に於いて、
①=② は、「対偶(Contraposition)」である。
然るに、
(07)
1   (1)∀x{象x→∃y(鼻yx& 長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1   (2)∀x{∀y(鼻yx→~長y)∨∃z(~鼻zx&長z)→~象x} 1対偶
1   (3)   ∀y(鼻ya→~長y)∨∃z(~鼻za&長z)→~象a   2UE
 4  (4)∀x{馬x→~∃y(鼻yx&長y)}              A
 4  (5)   馬a→~∃y(鼻ya&長y)               4UE
  6 (6)   馬a                           A
 46 (7)      ~∃y(鼻ya&長y)               56MPP
 46 (8)      ∀y~(鼻ya&長y)               7量化子の関係
 46 (9)        ~(鼻ba&長b)               8UE
 46 (ア)        ~鼻ba∨~長b                9ド・モルガンの法則
 46 (イ)         鼻ba→~長b                ア含意の定義
 46 (ウ)      ∀y(鼻ya→~長b)               イUI
 46 (エ)      ∀y(鼻ya→~長b)∨∃z(~鼻za&長z)   ウ∨I
146 (オ)                           ~象a  3エMPP
14  (カ)   馬a→~象a                       6オCP
14  (キ)∀x(馬x→~象x)                      カUI
従って、
(07)により、
(08)
(ⅰ)∀x{象x→ ∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。然るに、
(ⅱ)∀x{馬x→~∃y(鼻yx&長y)}。従って、
(ⅲ)∀x(馬x→~象x)。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxについて{xが象ならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)。}然るに、
(ⅱ)すべてのxについて{xが馬ならば、あるyが(xの鼻であって、長い)といふことは無い。}従って、
(ⅲ)すべてのxについて(xが馬ならば、xは象ではない。)
といふ「推論」は、「正しい」。
従って、
(08)により、
(09)
(ⅰ)「象は鼻が長く、鼻以外は長くない。」然るに、
(ⅱ)「馬の鼻は長くない。」従って、
(ⅲ)「馬は象ではない。」
といふ「推論」は、「正しい」。
然るに、
(10)
1     (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
 2    (2)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
  3   (3)∃x(兎x&象x)                      A
1     (4)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  1UE
 2    (5)   兎a→∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)  2UE
   6  (6)   兎a&象a                       A
   6  (7)      象a                       6&E
   6  (8)   兎a                          6&E
1  6  (9)      ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  48MPP
 2 6  (ア)      ∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za)  57MPP
1  6  (イ)      ∃y(鼻ya&長y)               9&E
    ウ (ウ)         鼻ba&長b                A
 2 6  (エ)      ∃y(耳ya&長y)               ア&E
     オ(オ)         耳ba&長b                A
     オ(カ)         耳ba                   オ&E
 2 6  (キ)                 ∀z(耳za→~鼻za)  ア&E
 2 6  (ク)                    耳ba→~鼻ba   キUE
 2 6 オ(ケ)                        ~鼻ba   オクMPP
1  6  (コ)                 ∀z(~鼻za→~長z)  ア&E
1  6  (サ)                    ~鼻ba→~長b   コUE
12 6 オ(シ)                         ~長b   ケサMPP
     オ(ス)             長b                オ&E
12 6 オ(セ)             長b&~長b            シス&I
12 6  (ソ)             長b&~長b            エオセEE
123   (タ)             長b&~長b            36ソEE
12    (チ)~∃x(兎x&象x)                     3タRAA
12    (ツ)∀x~(兎x&象x)                     チ量化子の関係
12    (テ)  ~(兎a&象a)                     ツUE
12    (ト)  ~兎a∨~象a                      テ、ド・モルガンの法則
12    (ナ)   兎a→~象a                      ト含意の定義
12    (ニ)∀x(兎x→~象x)                     ナUI
従って、
(10)により、
(11) (ⅰ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。然るに、
(ⅱ)∀x{兎x→∃y(耳yx&長y)&∀z(耳zx→~鼻zx)}。従って、
(ⅲ)∀x(兎x→~象x)。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxについて{xが象ならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)。}   然るに、
(ⅱ)すべてのxについて{xが兎ならば、あるyは(xの耳であって、長く)、すべてのzについて(zがxの耳であるならば、zはxの鼻ではない)。}従って、
(ⅲ)すべてのxについて(xが兎ならば、xは象ではない。)
といふ「推論」は、「正しい」。
従って、
(11)により、
(12)
(ⅰ)「象は鼻が長く、鼻以外は長くない。」  然るに、
(ⅱ)「兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。」従って、
(ⅲ)「兎は象ではない。」
といふ「推論」は、「正しい」。
従って、
(07)(09)(10)(12)により、
(13)
① 象は鼻が長い。
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
に於いて、
①=② であるならば、そのときに限って、
(α)象は鼻が長い。然るに、馬の鼻は長くない。従って、馬は象ではない。
(β)象は鼻が長い。然るに、兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、兎は象ではない。
といふ「推論」は、「正しい」。
然るに、
(14)
(α)象は鼻が長い。然るに、馬の鼻は長くない。従って、馬は象ではない。
(β)象は鼻が長い。然るに、兎の耳は長いが、兎の耳は鼻ではない。従って、兎は象ではない。
といふ「推論」は、「正しい」。
従って、
(13)(14)により、
(15)
① 象は鼻が長い。⇔
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
③ すべてのxについて{xが象ならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でないならば、zは長くない)。}
といふ「等式」を、「否定」することは、出来ない。
令和02年12月28日、毛利太。

2020年12月27日日曜日

三上章の「第一・第二名詞文」。

(01)
① 犬は動物である(が、犬以外にも、動物はゐる)。
② 犬は最古の家畜である(が、犬以外に、最古の家畜はゐない)。
然るに、
(02)
A⊆B:集合Aは、集合Bの真部分集合である。
A=B:集合Aと、集合Bは等しい(2つの集合の要素が同じである)。
従って、
(01)(02)により、
(03)
「集合」の「記号」を用ひるならば、
① 犬⊆動物
② 犬=最古の家畜
といふ、ことになる。
従って、
(04)
① 犬は動物である。
② 犬は最古の家畜である。
といふ「日本語」は、「文型」としては、両方とも、
① AはBである。
② AはBである。
であるものの、
① A⊆B
② A=B
といふ風に、「区別」出来る。
然るに、
(05)
{犬、猫、馬}
であるならば、
① 犬は動物である。
② 猫も動物である。
③ 馬も動物である。
然るに、
(06)
{犬、机、桜}
であるならば、
① 犬は動物である。
② 机は動物ではない。
③ 桜は植物である。
従って、
(06)により、
(07)
{犬、机、桜}
であれば、
① 何が動物であるか。
と言へば、
① 犬が動物である。
然るに、
(08)
{犬、机、桜}
であれば、
{犬}以外={机、桜}
は、動物ではない。
従って、
(07)(08)により、
(09)
① 犬が動物である。
③ 犬以外は動物ではない。
に於いて、
①=③ である。
然るに、
(10)
② 動物は犬である。
③ 犬以外は動物ではない。
に於いて、
②=③ は、「対偶(Contraposition)」である。
cf.
(ⅱ)
1  (1) ∀x(動x→犬x)  A
1  (2)    動a→犬a   1UE
 3 (3)      ~犬a   A
  4(4)    動a      A
1 4(5)       犬a   24MPP
134(6)   ~犬a&犬a   35&I
13 (7)   ~動a      46RAA
1  (8)   ~犬a→~動a  37CP
1  (9)∀x(~犬x→~動x) 8UI
(ⅲ)
1  (1)∀x(~犬x→~動x) A
1  (2)   ~犬a→~動a  1UE
 3 (3)        動a  A
  4(4)   ~犬a      A
1 4(5)       ~動a  24MPP
134(6)    動a&~動a  35&I
13 (7)  ~~犬a      46RAA
13 (8)    犬a      7DN
1  (9)    動a→犬a   38CP
1  (ア) ∀x(動x→犬x)  9UI
従って、
(09)(10)により、
(11)
① 犬が動物である。
② 動物は犬である。
③ 犬以外は動物ではない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(12)
{犬、桜}
であるならば、
① 動物が犬であり、
② 植物が犬である。
従って、
(11)(12)により、
(13)
{犬、桜}
であるならば、
① 動物が犬である。
② 犬は動物である。
③ 動物以外(植物)は犬ではなく、桜である。
従って、
(13)により、
(14)
{犬、桜}を、{対象}とするならば、
① 動物が犬である。
② 犬は動物である。
③ 動物以外(植物)は犬ではなく、桜である。
といふ「日本語」に、「不都合」は無い。
然るに、
(15)
 どれが君の傘です?
 私が幹事です。
 この犬が昨夜吠えたのです。
 誰が猫にえさをやっているのです。
これらのセンテンスには、「Ⅹは」が含まれてはいませんが、無題文と呼ぶわけにはいきません。語順をひっくり返すと「Ⅹは」が隠れていると見て、陰題文と呼ばれています。それに対して、「Ⅹは」が現れている方は、顕題文です。
このように、隠題文と表裏を成している顕題文つまり有題文を、三上は第二名詞文としています。第二名詞文は、第一名詞文、たとえば、
 犬は動物である。
のような名詞文(措定)と区別しなければなりません。「犬は動物である。」をひっくり返した「動物が犬である」は、意味を成さないからです。
(山崎紀美子、日本語基礎講座、三上文法入門、2003年、56頁)
従って、
(14)(15)により、
(16)
「犬は動物である。」をひっくり返した、
「動物が犬である」は、意味を成さない。
といふ言ふものの、
{犬、桜}を{対象}とする限り、
① 動物が犬である。
② 犬は動物である。
③ 動物以外(植物)は犬ではなく、桜である。
といふ「日本語」に、「不都合」は無い。
然るに、
(16)により、
(17)
第二名詞文は、第一名詞文、たとえば、
 犬は動物である。
のような名詞文(措定)と区別しなければなりません。
従って、
(01)(03)(16)(17)により、
(18)
三上章先生 が言ふ所の、
① 犬は動物である(第一名詞文)。
に於ける、
①「は」は、「⊆」に「相当」し、
② 犬は最古の家畜である(第二名詞文)。
に於ける、
②「は」は、「=」に「相当」する。
然るに、
(19)
「何が動物であるか。」といふ「問ひ」に対しては、
「一言では、答へようが無い」が、
「何が最古の家畜か。」といふ「問ひ」に対しては、
「犬が最古の家畜である。」といふ風に、「答へること」が、出来る。
従って、
(18)(19)により、
(20)
②「=」に「相当」する「は」は、
②「が」に「置き換へ」ることが、出来る。
然るに、
(21)
よく知られているように、「私が理事長です」は語順を変え、
 理事長は、私です。 と直して初めて主辞賓辞が適用されるのである。また、かりに大倉氏が、
 タゴール記念会は、私が理事長です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(20)(21)により、
(22)
② 私=タゴール記念会の理事長。
② タゴール記念会の理事長=私。
といふ「等式」が、成立する。
令和02年12月27日、毛利太。

2020年12月21日月曜日

「同一命題」としての「私が理事長である」。

(01)
① AはBである。
② AならばBである。
に於いて、
①=② である。
(02)
②  AならばBである。
③(Aであって、Bない。)といふことはない。
に於いて、
②=③ である。
(03)
③(Aであって、Bない。)といふことはない。
④(BでなくてAである。)といふことはない。
に於いて、
③=④ である。
(04)
④(BでなくてAである。)といふことはない。
⑤  Bでないならば、Aでない。
に於いて、
④=⑤ である。
(05)
⑤ Bでないならば、Aでない。
⑥ B以外は、      Aでない。
に於いて、
⑤=⑥ である。
従って、
(01)~(05)により、
(06)
①  AはBである。
②  AならばBである。
③(Aであって、Bない。)といふことはない。
④(BでなくてAである。)といふことはない。
⑤  Bでないならば、Aでない。
⑥  B以外は、   Aでない。
といふ「日本語」に於いて、
①=②=③=④=⑤=⑥ である。
従って、
(06)により、
(07)
「番号」を付け直すと、
① AはBである。
② B以外は、Aでない。
といふ「日本語」に於いて、
①=② である。
といふ「等式」は、「正しい」。
然るに、
(08)
(ⅰ)
1   (1)  A→ B   仮定
 2  (2)  A&~B   仮定
 2  (3)  A      2&E
 2  (4)    ~B   2&E
12  (5)     B   13MPP
12  (6)  ~B&B   45&I
1   (7)~(A&~B)  26RAA
  8 (8)    ~B   仮定
   9(9)  A      仮定
  89(ア)  A&~B   89&I
1 89(イ)~(A&~B)&
        (A&~B)  7ア&I
1 8 (ウ) ~A      9イRAA
1   (エ) ~B→~A   8ウCP
(ⅱ)
1   (1)  ~B→~A   仮定
 2  (2)  ~B& A   仮定
 2  (3)  ~B      2&E
 2  (4)      A   2&E
12  (5)     ~A   13MPP
12  (6)   A&~A   45&I
1   (7)~(~B& A)  26RAA
  8 (8)      A   仮定
   9(9)  ~B      仮定
  89(ア)  ~B& A   89&I
1 89(イ)~(~B& A)&
        (~B& A)  7ア&I
1 8 (ウ) ~~B      9イRAA
1 8 (エ)   B      ウDN
1   (オ)   A→ B   8エCP
従って、
(08)により、
(09)
①  A→ B
② ~B→~A
に於いて、
①=② である。
従って、
(09)により、
(10)
① AならばBである。
② BでないならばAでない。
に於いて、すなはち、
① AはBである。
② B以外は、Aでない。
に於いて、
①=② である。
従って、
(07)~(11)により、
(11)
『日本語』で「思考」しても、
『論理学』で「計算」しても、いづれにせよ、
① AはBである。
② B以外は、Aでない。
に於いて、
①=② といふ「等式(Contraposition)」は、「正しい」。
従って、
(11)により、
(12)
A=理事長
B=私
として、
① 理事長は私である。
② 私以外は、理事長でない。
に於いて、
①=② といふ「等式(Contraposition)」は、「正しい」。
然るに、
(12)により、
(13)
① 理事長は私である。
② 私以外は、理事長でない。
といふ「命題」は、
① 私は理事長である。
② 私は理事長である。
といふ「命題」を、「含意」する。
従って、
(12)(13)により
(14)
① 私は理事長であり、理事長は私である。
② 私は理事長であり、私以外は、理事長でない。
に於いて、
①=② といふ「等式」は、「正しい」。
然るに、
(15)
よく知られているように、「私が理事長です」は語順を変え、
 理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されるのである。また、かりに大倉氏が、
 タゴール記念会は、私が理事長です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(14)(15)により、
(16)
① 私が理事長です。
② 私は理事長であり、理事長は私である。
③ 私は理事長であり、私以外は、理事長でない。
に於いて、
①=②=③ といふ「等式」は、「正しい」。
然るに、
(16)により、
(17)
① 私が理事長です。
② 私は理事長であり、理事長は私である。
③ 私は理事長であり、私以外は、理事長でない。
に於いて、
①=②=③ である。
といふことは、要するに、
④「私」と「理事長」が、「同一人物(The same person)」である。
といふことに、他ならない。
従って、
(17)により、
(18)
① 私が理事長です。
② 私は理事長であり、理事長は私である。
③ 私は理事長であり、私以外は、理事長でない。
④ 私と理事長は、「同一」である。
に於いて、
①=②=③=④ である。
然るに、
(19)
⑤ 昨夜吠えたのはこの犬だ。
⑥ 犬は動物である。
に於いて、
⑤「昨夜吠えた犬」と「この犬」は、「同一」であるが、
⑥「犬」と「動物」は、「同一」ではない。
cf.
⑤ A=B(A⇔B)
⑥ A≠B(A⊂B)
然るに、
(20)
9 私が幹事です(陰題と顕題)
話を名詞文に戻します。名詞文の中には、特殊な名詞文があります。指定を表す名詞文です。
 君の傘はどれです?
 幹事は私です。
 昨夜吠えたのはこの犬だ。
 猫にえさをやっているのは誰だ?
これらの名詞文は、指定を表していますが、語順を変えて、指定以前のセンテンスに戻すことができます。
 どれが君の傘です?
 私が幹事です。
 この犬が昨夜吠えたのです。
 誰が猫にえさをやっているのです。
これらのセンテンスには、「Ⅹは」が含まれてはいませんが、無題文と呼ぶわけにはいきません。語順をひっくり返すと「Ⅹは」が隠れていると見て、陰題文と呼ばれています。それに対して、「Ⅹは」が現れている方は、顕題文です。
このように、隠題文と表裏を成している顕題文つまり有題文を、三上は第二名詞文としています。第二名詞文は、第一名詞文、たとえば、
 犬は動物である。
のような名詞文(措定)と区別しなければなりません。「犬は動物である。」をひっくり返した「動物が犬である」は、意味を成さないからです。
(山崎紀美子、日本語基礎講座、三上文法入門、2003年、56頁)
従って、
(19)(20)により、
(21)
⑤ 昨夜吠えたのは(=)この犬だ。
⑥ 犬は(⊂)動物である。
といふ「日本語の違ひ」を説明する際に「必要」なのは、「同一(同値)」といふ「用語」であって、「陰題と顕題」といふ「用語」ではない。
(22)
① 2は偶素数である。
② 3は奇素数である。
であるため、
① 2=偶素数。
② 3∈奇素数。
である。
(23)
① 2=偶素数。
であるならば、
② 2が偶素数であり、
③ 2は偶素数であり、偶素数は2であり、
④ 2は偶素数であり、2以外は、偶素数でない。
従って、
(23)により、
(24)
最も、簡単に言ふと、「が」といふ「助詞」は、「=(⇔)」といふ「等号」に、相当する。
令和02年12月21日、毛利太。

2020年12月15日火曜日

「ド・モルガンの法則」の「証明(2通り)」。

(01)
①「1」は「素数」ではなく、「偶数」でもない。
②「2」は「素数」であって、「偶数」である。
③「3」は「素数」であって、「偶数」ではない。
④「4」は「素数」ではなく、「偶数」である。
従って、
(01)により、
(02)
S=素数である。
G=偶数である。
とするならば、
① 1=~S&~G
② 2= S& G
③ 3= S&~G
④ 4=~S& G
然るに、
(03)
{①、②、③、④}を{変域(ドメイン)}とすると、
① でない。⇔ ② か、③ か、④ である。
② でない。⇔ ① か、③ か、④ である。
③ でない。⇔ ① か、② か、④ である。
④ でない。⇔ ① か、② か、③ である。
従って、
(02)(03)により、
(04)
① ~1=~(~S&~G)⇔( S& G)∨( S&~G)∨(~S& G)
② ~2=~( S& G)⇔(~S&~G)∨( S&~G)∨(~S& G)
③ ~3=~( S&~G)⇔(~S&~G)∨( S& G)∨(~S& G)
④ ~4=~(~S& G)⇔(~S&~G)∨( S& G)∨( S&~G)
然るに、
(05)
①(S&G)∨(S&~G)∨(~S&G)
といふ「式」は、「真理表(Truth table)」が示す所により、
(ⅰ)S=真,G=真
(ⅱ)S=真,G=偽
(ⅲ)S=偽,G=真
である際に、「真」になり、
(ⅳ)S=偽,G=偽
である際に、「偽」になるが、
①  S∨ G
といふ「式」もさうである。
(06)
②(~S&~G)∨(S&~G)∨(~S&G)
といふ「式」は、「真理表(Truth table)」が示す所により、
(ⅰ)S=偽,G=偽
(ⅱ)S=真,G=偽
(ⅲ)S=偽,G=真
である際に、「真」になり、
(ⅳ)S=真,G=真
である際に、「偽」になるが、
② ~S∨~G
といふ「式」もさうである。
(07)
③(~S&~G)∨(S&G)∨(~S&G)
といふ「式」は、「真理表(Truth table)」が示す所により、
(ⅰ)S=偽,G=偽
(ⅱ)S=真,G=真
(ⅲ)S=偽,G=真
である際に、「真」になり、
(ⅳ)S=真,G=偽
である際に、「偽」になるが、
③ ~S∨ G
といふ「式」もさうである。
(08)
④(~S&~G)∨(S&G)∨(S&~G)
といふ「式」は、「真理表(Truth table)」が示す所により、
(ⅰ)S=偽,G=偽
(ⅱ)S=真,G=真
(ⅲ)S=真,G=偽
である際に、「真」になり、
(ⅳ)S=偽,G=真
である際に、「偽」になるが、
④ S∨~G
といふ「式」もさうである。
従って、
(04)~(08)により、
(09)
① ~1=~(~S&~G)⇔( S& G)∨( S&~G)∨(~S& G)
② ~2=~( S& G)⇔(~S&~G)∨( S&~G)∨(~S& G)
③ ~3=~( S&~G)⇔(~S&~G)∨( S& G)∨(~S& G)
④ ~4=~(~S& G)⇔(~S&~G)∨( S& G)∨( S&~G)
といふ「等式」は、
① ~(~S&~G)⇔( S∨ G)
② ~( S& G)⇔(~S∨~G)
③ ~( S&~G)⇔(~S∨ G)
④ ~(~S& G)⇔( S∨~G)
といふ「等式(ド・モルガンの法則)」に、「等しい」。
然るに、
(10)
例へば
(ⅳ)
1   (1) ~(~S& G)  A
 2  (2) ~( S∨~G)  A
  3 (3)    S      A
  3 (4)    S∨~G   3∨I
 23 (5) ~( S∨~G)&
         ( S∨~G)  14&I
 2  (6)   ~S      35RAA
   7(8)      ~G   A
   7(9)    S∨~G   8∨I
 2 7(ア) ~( S∨~G)&
         ( S∨~G)  19&I
 2  (イ)     ~~G   7アRAA
 2  (ウ)       G   イDN
 2  (エ)   ~S& G   6ウ&I
12  (オ) ~(~S& G)&
         (~S& G)  1エ&I
1   (カ)~~( S∨~G)  2オRAA
1   (キ)  ( S∨~G)  カDN
(ⅴ)
1   (1)  ( S∨~G)  A
 2  (2)   ~S& G   A
  3 (3)    S      A
 2  (4)   ~S      2&E
 23 (5)    S&~S   34&I
  3 (6) ~(~S& G)  25RAA
   7(7)      ~G   A
 2  (8)       G   2&E
 2 7(9)    ~G&G   78&I
   7(ア) ~(~S& G)  29RAA
1   (イ) ~(~S& G)  1367ア∨E
従って、
(10)により、
(11)
④ ~(~S& G)⇔( S∨~G)
といふ「等式」が成立し、「同じ計算」により、
① ~(~S&~G)⇔( S∨ G)
② ~( S& G)⇔(~S∨~G)
③ ~( S&~G)⇔(~S∨ G)
といふ「等式」が、成立する。
従って、
(01)~(11)により、
(12)
「真理表(Truth table)」と、
「命題計算(propositional calculus)」の「両方」により、
① ~( S& G)⇔(~S∨~G)
② ~( S&~G)⇔(~S∨ G)
③ ~(~S& G)⇔( S∨~G)
④ ~(~S&~G)⇔( S∨ G)
といふ「等式(ド・モルガンの法則)」を、「確認」することが、出来る。
従って、
(12)により、
(13)
「左辺」と「右辺」を「逆」にして、
「両辺」を「否定」すると、「2重否定」により、
⑤ ~(~S∨~G)⇔ ~~( S& G)⇔( S& G)
⑥ ~(~S∨ G)⇔ ~~( S&~G)⇔( S&~G)
⑦ ~( S∨~G)⇔ ~~(~S& G)⇔(~S& G)
⑧ ~( S∨ G)⇔ ~~(~S&~G)⇔(~S&~G)
といふ「等式(ド・モルガンの法則)」を、「確認」することが、出来る。
従って、
(12)(13)により、
(14)
① ~( S& G)⇔(~S∨~G)
② ~( S&~G)⇔(~S∨ G)
③ ~(~S& G)⇔( S∨~G)
④ ~(~S&~G)⇔( S∨ G)
⑤ ~(~S∨~G)⇔( S& G)
⑥ ~(~S∨ G)⇔( S&~G)
⑦ ~( S∨~G)⇔(~S& G)
⑧ ~( S∨ G)⇔(~S&~G)
といふ「等式(ド・モルガンの法則)」を、「確認」することが、出来る。
令和02年12月15日、毛利太。
 

2020年12月14日月曜日

「ルカジェヴィッツの公理(1)」と「パースの法則」の、「読み方」。

(01)
① P→P
② P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
に於いて、
① を、「同一律」といひ、
② を、「ルカジェヴィッツの公理(1)」といひ、
③ を、「パースの方法」といふ。
(02)
 ―「含意の定義」の「証明」。―
(ⅰ)
1  (1)    P→Q  A
 2 (2) ~(~P∨Q) A
  3(3)   ~P    A
  3(4)   ~P∨Q  3∨I
 23(5) ~(~P∨Q)&
        (~P∨Q) 24&I
 2 (6)  ~~P    35RAA
 2 (7)    P    6DN
12 (8)      Q  17MPP
12 (9)   ~P∨Q  8∨I
12 (ア) ~(~P∨Q)&
        (~P∨Q) 29&I
1  (イ)~~(~P∨Q) 2アRAA
1  (ウ)   ~P∨Q  イDN
(ⅱ)
1     (1)  ~P∨Q   A
 2    (2)  P&~Q   A
  3   (3)  ~P     A
 2    (4)  P      2&E
 23   (5)  ~P&P   34&I
  3   (6)~(P&~Q)  25RAA
   7  (7)     Q   A
 2    (8)    ~Q   2&E
 2 7  (9)  Q&~Q   78&I
   7  (ア)~(P&~Q)  29RAA
1     (イ)~(P&~Q)  1367ア∨E
    ウ (ウ)  P      A
     エ(エ)    ~Q   A
    ウエ(オ)  P&~Q   ウエ&I
1   ウエ(カ)~(P&~Q)&
          (P&~Q)  イオ&I
1   ウ (キ)   ~~Q   エカRAA
1   ウ (ク)     Q   キDN
1     (ケ)  P→ Q   ウクCP
従って、
(02)により、
(03)
②  P→Q(Pならば、Qである)
③ ~P∨Q(PでないかQである)
に於いて
②=③ である(含意の定義)。
然るに、
(04)
(ⅰ)
1(1)   P    A
1(2)~Q∨P    1∨I
1(3) Q→P    2含意の定義
 (4)P→(Q→P) 13CP
(ⅱ)
1    (1)  (P→Q)→P    A
 2   (2)  ~P∨Q       A
 2   (3)   P→Q       3含意の定義
12   (4)        P    13MPP
1    (5) (~P∨Q)→P    24CP
1    (6)~(~P∨Q)∨P    5含意の定義
  7  (7)~(~P∨Q)      A
   8 (8)  ~P         A
   8 (9)  ~P∨Q       8∨I
  78 (ア)~(~P∨Q)&
         (~P∨Q)      79&I
  7  (イ) ~~P         8アRAA
  7  (ウ)   P         イDN
    エ(エ)        P    A
1    (オ)   P         67ウエエ∨E
     (カ) ((P→Q)→P)→P 1オCP
従って、
(04)により、
(05)
②├ P→(Q→P)
③├((P→Q)→P)→P
とい「連式(Sequents)」は「妥当」である。
然るに、
(06)
① P├ P
② P├(Q→P)
③((P→Q)→P)├ P
といふ「連式(Sequents)」に対して、
①├ P→P
②├ P→(Q→P)
③├((P→Q)→P)→P
とい「連式(Sequents)」を、「恒真式(トートロジー)」と言ふ。
然るに、
(07)
「恒真式(トートロジー)」は、「恒に、真」であって、「偽」であることが無い。
従って、
(06)(07)により、
(08)
例へば、
②├ P→(Q→P)
であれば、すなはち、「ルカジェヴィッツの公理(1)」であれば、
②├ 真→(真→真)
②├ 真→(偽→真)
は、「両方とも、真である」。
然るに、
(09)
②├ P→(Q→P)
に於いて、
②├ 真→(真→真)
②├ 真→(偽→真)
の、「両方が真である」。
といふことは、
②├ P→(Q→P)
に於いて、
Pが「真」であるならば、
Qが「真」であらうと、
Qが「偽」であらうと、いづれにせよ、
Pは「真」である。
といふことを、「意味」してゐる。
従って、
(09)により、
(10)
② P→(Q→P)
といふ「式(トートロジー)」は、
② Pならば(Qであらうと、Qでなからうと、Pである)。
といふ「意味」になる。
従って、
(06)~(10)により、
(11)
③├((P→Q)→P)→P
の場合も、
③ ((P→Q)→P)→P
といふ「式(トートロジー)」は、
③((Pならば、Qであらうと、Qでなからうと、)Pならば)Pである。
といふ「意味」になる。
然るに、
(12)
②   P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
といふ「式」は、
②   Pならば(QならばPである)。
③((PならばQならば)Pならば)Pである。
と「読む」のが、「普通」である。
従って、
(10)(11)(12)により、
(13)
②   P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
といふ「式(トートロジー)」は、
②    Pならば(Qであらうと、Qでなからうと、Pである)。
③((Pならば、Qであらうと、Qでなからうと、)Pならば)Pである。
といふ「意味」であるにも拘らず、
② Pならば(QならばPである)。
③((PならばQならば)Pならば)Pである。
といふ風に、「読まれる」ことになる。
従って、
(13)により、
(14)
②   P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
といふ「式(トートロジー)」には、「意味と読み」に於いて、「齟齬」が有る。
といふ、ことにない。
従って、
(13)(14)により、
(15)
「その意味」を考慮する限り、
②   P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
といふ「式(トートロジー)」を、
②    Pならば(QならばPである)。
③((PならばQならば)Pならば)Pである。
といふ風に、「読む」ことは、「間違ひ」であると、言はざるを得ない。
すなはち、
(16)
②   P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
といふ「式(トートロジー)」は、
②    Pならば(Qであらうと、Qでなからうと、Pである)。
③((Pならば、Qであらうと、Qでなからうと、)Pならば)Pである。
といふ風に、「読む」のが、「正しい」。
令和02年12月14日、毛利太。