― 前回(12月11日)の記事(https://kannbunn.blogspot.com/2017/12/blog-post_11.html)の補足を、書きます。―
(01)
(Ⅰ)一 二 三 四 五 ・ ・ ・ ・ ・
(Ⅱ)上 中 下
(Ⅲ)甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
(Ⅳ)天 地 人
(Ⅴ)レ 一レ 上レ 甲レ 天レ
に於いて、
(Ⅴ)レ 一レ 上レ 甲レ 天レ
に関しては、
(Ⅴ)二一、二一、中上、乙甲、地天
に「置き換へ」ることが出来る。
(02)
(Ⅰ)一 二 三 四 五 ・ ・ ・ ・ ・
(Ⅱ)上 中 下
(Ⅲ)甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
(Ⅳ)天 地 人
に於いて、
(Ⅰ)を挟んで返る場合には、
(Ⅱ)を用ゐ、
(Ⅱ)を挟んで返る場合には、
(Ⅲ)を用ゐ、
(Ⅲ)を挟んで返る場合には、
(Ⅳ)を用ゐる。
従って、
(02)により、
(03)
① 下 二 一 上
② 下 二 一 中 上
③ 下 中 二 一 上
④ 下 二 一 中 二 一 上
は、「返り点」であるが、例へば、
⑤ 下 二 上 一
⑥ 二 下 一 上
⑦ 下 三 中 二 上 一
等は、「返り点」ではなく、「返り点モドキ」である。
(04)
① 下 二 一 上
② 下 二 一 中 上
③ 下 中 二 一 上
④ 下 二 一 中 二 一 上
といふ「順番」を、「数字」で「置き換へ」るならば、
① 4 2 1 3
② 5 2 1 4 3
③ 5 4 2 1 3
④ 7 2 1 6 4 3 5
である。
(05)
⑤ 下 二 上 一
⑥ 二 下 一 上
⑦ 下 三 中 二 上 一
といふ「順番」を、「数字」で「置き換へ」るならば、
⑤ 4 2 3 1
⑥ 2 4 1 3
⑦ 6 3 5 2 4 1
である。
然るに、
(06)
① 4〔2(1)3〕。
② 5〔2(1)4(3)〕。
③ 5[4〔2(1)3〕]。
④ 7[2(1)6〔4(3)5〕]。
に於いて、
囗( )⇒( )囗
囗〔 〕⇒〔 〕囗
囗[ ]⇒[ ]囗
といふ「移動」を行ふと、
① 〔(1)23〕4。
② 〔(1)2(3)4〕5。
③ [〔(1)23〕4]5。
④ [(1)2〔(3)45〕6]7。
といふ「順番」、すなはち、
① 1<2<3<4。
② 1<2<3<4<5。
③ 1<2<3<4<5。
④ 1<2<3<4<5<6<7。
といふ「昇べき順」になる。
(07)
⑤ 4[2(3〔1)〕]。
⑥ 2(4〔1)3〕。
⑦ 6〈3〔5{2(4[1)〕]}〉。
に於いて、
囗( )⇒( )囗
囗〔 〕⇒〔 〕囗
囗[ ]⇒[ ]囗
囗{ }⇒{ }囗
囗〈 〉⇒〈 〉囗
といふ「移動」を行ふと、
⑤ [(〔1)2〕3]4。
⑥ (〔1)23〕4。
⑦ 〈〔{([1)2〕3]4}5〉6。
といふ「順番」、すなはち、
⑤ 1<2<3<4。
⑥ 1<2<3<4。
⑦ 1<2<3<4<5<6。
といふ「昇べき順」になる。
然るに、
(08)
① 4〔2(1)3〕。
② 5〔2(1)4(3)〕。
③ 5[4〔2(1)3〕]。
④ 7[2(1)6〔4(3)5〕]。
に於ける、
① 〔 ( ) 〕
② 〔 ( )( ) 〕
③ [ 〔 ( ) 〕 ]
④ [ ( )〔 ( ) 〕 ]
といふ「括弧」に対して、
⑤ 4[2(3〔1)〕]。
⑥ 2(4〔1)3〕。
⑦ 6〈3〔5{2(4[1)〕]}〉。
に於ける、
⑤ [ ( 〔 ) 〕 ]
⑥ ( 〔 ) 〕
⑦ 〈 〔 { ( [ ) 〕 ] } 〉
といふ「それ」は、「括弧」であるとは、言へない。
従って、
(03)(08)により、
(09)
① 下 二 一 上
② 下 二 一 中 上
③ 下 中 二 一 上
④ 下 二 一 中 二 一 上
といふ「返り点」が表す「順番」、すなはち、
① 4 2 1 3
② 5 2 1 4 3
③ 5 4 2 1 3
④ 7 2 1 6 4 3 5
といふ「順番」は、「括弧」によって、「昇べき順」に「並び替へ(ソートす)る」ことが出来るものの、
⑤ 下 二 上 一
⑥ 二 下 一 上
⑦ 下 三 中 二 上 一
といふ「返り点モドキ」が表す「順番」、すなはち、
⑤ 4 2 3 1
⑥ 2 4 1 3
⑦ 6 3 5 2 4 1
といふ「順番」は、「括弧」によって、「昇べき順」に「並び替へ(ソートす)る」ことが出来ない。
然るに、
(10)
① 4 2 1 3
② 5 2 1 4 3
③ 5 4 2 1 3
④ 7 2 1 6 4 3 5
といふ「順番」と、
⑤ 4 2 3 1
⑥ 2 4 1 3
⑦ 6 3 5 2 4 1
といふ「順番」とを比較すると、
⑤ 4 2<3>1
⑥ 2<4>1 3
⑦ 6 3<5>2<4>1
には、有るところの、
⑤ M<N>M-1
といふ「順番」が、
① 4 2 1 3
② 5 2 1 4 3
③ 5 4 2 1 3
④ 7 2 1 6 4 3 5
には、無い。
然るに、
(11)
① 囗下囗二囗一囗上囗。
であれば、
① 囗 囗 囗 囗 囗
には、「返り点」は、付かない。
従って、
(09)(11)により、
(12)
① 下 二 一 上。
① 4 2 1 3。
に対して、
① 囗 下 囗 二 囗 一 囗 上 囗。
① 1 8 2 5 3 4 6 7 9。
であるものの、
① 1 8 2 5 3 4 6 7 9。
の中には、
⑤ M<N>M-1
といふ「順番」が、無い。
然るに、
(13)
⑤ 囗下囗二囗上囗一囗。
であれば、
⑤ 囗 囗 囗 囗 囗
には、「返り点」は、付かない。
従って、
(09)(13)により、
(14)
⑤ 下 二 上 一。
⑤ 4 2 3 1。
に対して、
⑤ 囗 下 囗 二 囗 上 囗 一 囗。
⑤ 1 5 2 8 3 4 6 7 9。
であるものの、
⑤ 4 2 3 1。
の中には、
⑤ 4< 2 >3
といふ「順番」が有ったため、
⑤ 1 5 2 8 3 4 6 7 9。
の中にも、
⑤ 5< 8 >4
といふ「順番」、すなはち、
⑤ M< N >M-1
といふ「順番」が、有る。
然るに、
(15)
⑧ 訓‐読 漢 文=漢文を訓読す。
⑧ 3‐4 1 2=漢文を訓読す。
とするならば、
⑧ 3<4>2
であるため、その場合も、
⑧ M<N>M-1
である。
然るに、
(16)
⑧ 訓‐読 は、「一語(熟語)」なので、
⑧ 訓‐読 漢 文=漢文を訓読す。
⑧ 3 1 2=漢文を訓読す。
とする。
従って、
(09)~(16)により、、
(17)
「返り点(一二点と上下点)」と「括弧」は、
M<N>M-1
といふ「順番」を含んでゐない「順番」であるならば、その時に限って、
1<2<3<4<5<6<7 ・ ・ ・ ・ ・ ・
といふ「昇べき順」に、「並び替へ(ソートす)る」ことが出来る。
然るに、
(02)により、
(18)
(Ⅰ)一 二 三 四 五 ・ ・ ・ ・ ・
(Ⅱ)上 中 下
(Ⅲ)甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
(Ⅳ)天 地 人
に於いて、
(Ⅰ)と(Ⅱ)の「関係」は、
(Ⅱ)と(Ⅲ)の「関係」に「等しく」、
(Ⅱ)と(Ⅲ)の「関係」は、
(Ⅲ)と(Ⅳ)の「関係」に「等しい」。
従って、
(01)(17)(18)により、
(19)
「返り点(レ点を含む)」と「括弧」は、
M<N>M-1
といふ「順番」を含んでゐない「順番」であるならば、その時に限って、
1<2<3<4<5<6<7<9< ・ ・ ・ ・ ・ ・
といふ「昇べき順」に、「並び替へ(ソートす)る」ことが出来る。
然るに、
(20)
大学 伝五章
⑨ 是以大学始教必使学者即凡天下之物莫不因其已知之理而益極之以求至乎其極=
⑨ 是以、大学始教、必使下 学者即二 凡天下之物一、莫上レ 不下 因二 其已知之理一、益々極レ 之、以求上レ 至二 乎其極一=
⑨ 是以、大学始教、必使〈学者即(凡天下之物)、莫{不[因(其已知之理)而益極(之)、以求〔至(乎其極)〕]}〉⇒
⑨ 是以、大学始教、必〈学者(凡天下之物)即、{[(其已知之理)因而益(之)極、以〔(乎其極)至〕求]不}莫〉使=
⑨ 是を以て、大学の始教は、必ず〈学者をして(凡そ天下の物に)即きて、{[(其の已に知るの理に)因って、益々(之を)極め、以て〔(其の極に)至るを〕求め]不るを}莫から〉使む=
⑨ そのため、大学の教へを始める際には、必ず〈学者をして(凡そ天下の物に)ついて、{[(その学者がすでに知っているの理に)依って、益々(これを)極め、以て〔(その極点に)至ることを〕求め]ないことが}無いやうに〉させる。
従って、
(19)(20)により、
(21)
⑨ 1~9= 1~ 9
⑨ A~W=10~32
であるとして、
⑨ 是以大学始教必使学者即凡天下之物莫不因其已知之理而益極之以求至乎其極。
から、「黙示(サイレント)」である、
⑨ 而 乎
を除いて、
⑨ 是以大学始教必使学者即凡天下之物莫不因其已知之理益極之以求至其極。
とした上で、
⑨ 1234567W89FABCDEVULGHIJKMONPTSQR。
といふ、「訓読の順番」を与へ、その上で、
⑨ 1234567W89FABCDEVULGHIJKMONPTSQR。
といふ「番号」を、「10進数」に直し、
⑨ 1 2 3 4 5 6 7 32 8 9 15 10 11 12 13 14 31 30 21 16 17 18 19 20 22 24 23 25 29 28 26 27。
とするならば、この、「32個の、10進数」の中に、
⑨ M<N>M-1
といふ「順番」は、現はれない。
すなはち、
(22)
⑨ 32(8 9 15 10 11 12 13 14)31
に於いて、
⑨ ( )の中に、「32よりも大きい数」は無く、
⑨ 15(10 11 12 13)14
に於いて、
⑨ ( )の中に、「15よりも大きい数」は無く、
⑨ 21(16 17 18 19)20
に於いて、
⑨ ( )の中に、「21よりも大きい数」は無く、
⑨ 28(26)27
に於いて、
⑨ ( )の中に、「28よりも大きい数」は無い。
従って、
(19)~(22)により、
(23)
⑨ 是以大学始教必使〈学者即(凡天下之物)莫{不[因(其已知之理)益極(之)以求〔至(其極)〕]}〉=
⑨ 1234567W〈89F(ABCDE)V{U[L(GHIJK)MO(N)PT〔S(QR)〕]}〉。
の中には、
⑨ M<N>M-1
といふ「順番」は、現はれない。が、故に、
⑨ 是以大学始教必使〈学者即(凡天下之物)莫{不[因(其已知之理)益極(之)以求〔至(其極)〕]}〉=
⑨ 1234567W〈89F(ABCDE)V{U[L(GHIJK)MO(N)PT〔S(QR)〕]}〉。
に於いて、
⑨ W〈 〉⇒〈 〉W
⑨ F( )⇒( )F
⑨ V{ }⇒{ }V
⑨ U[ ]⇒[ ]U
⑨ L( )⇒( )L
⑨ O( )⇒( )O
⑨ T〔 〕⇒〔 〕T
⑨ S( )⇒( )S
といふ「移動」を行ふと、
⑨ 是以大学始教必使〈学者即(凡天下之物)莫{不[因(其已知之理)益極(之)以求〔至(其極)〕]}〉=
⑨ 1234567W〈89F(ABCDE)V{U[L(GHIJK)MO(N)PT〔S(QR)〕]}〉⇒
⑨ 1234567〈89(ABCDE)F{[(GHIJK)LM(N)OP〔(QR)S〕T]U}V〉W=
⑨ 是以、大学始教、必〈学者(凡天下之物)即、{[(其已知之理)因而益(之)極、以〔(乎其極)至〕求]不}莫〉使=
⑨ 是を以て、大学の始教は、必ず〈学者をして(凡そ天下の物に)即きて、{[(其の已に知るの理に)因って、益々(之を)極め、以て〔(其の極に)至るを〕求め]不るを}莫から〉使む=
⑨ そのため、大学の教へを始める際には、必ず〈学者をして(凡そ天下の物に)ついて、{[(その学者がすでに知っているの理に)依って、益々(これを)極め、以て〔(その極点に)至ることを〕求め]ないことが}無いやうに〉させる。
といふ「漢文訓読」が、成立する。
然るに、
(24)
従って、
(24)により、
(25)
⑩ 端的看不出這婆子的本事来=
⑩ 端‐的看二不五出三這婆-子的本-事一来四=
⑩ 端‐的看(不[出〔這婆‐子的本‐事)〕来]=
⑩ 1‐29(C[A〔34‐567‐8)〕B]。
に於いて、
⑩ 9( )⇒( )9
⑩ C[ ]⇒[ ]C
⑩ A〔 〕⇒〔 〕A
といふ「移動」を行ふと、
⑩ 端‐的看(不[出〔這婆‐子的本‐事)〕来]=
⑩ 1‐29(C[A〔34‐567‐8)〕B]⇒
⑩ 1‐2([〔34‐567‐8)9〕AB]C=
⑩ 端‐的([〔這婆‐子的本‐事)看〕出来]不=
⑩ 端‐的に([〔這の婆‐子の本‐事を)看〕出だし来たら]ず。
といふ「中国語(白話文)訓読」が、成立する。
然るに、
(26)
「返り点」とは、「縦書き」であれば、「下から上へ、返る点」であるため、
「返り点」とは、「横書き」であれば、「右から左へ、返る点」である。
従って、
(26)により、
(27)
「横書き」であれば、「右から左へ、返る点」は、「返り点」であるが、
「横書き」であれば、「左から右へ、返る点」は、「返り点」ではない。
従って、
(27)により、
(28)
⑩ 端‐的看二不五出三這婆-子的本-事一来四。
に於ける「それ」、すなはち、
⑩ 二 五 三 一 四
といふ「それ」は、「返り点」ではなく、「返り点モドキ」である。
加へて、
(29)
⑩ 端‐的看(不[出〔這婆‐子的本‐事)〕来]。
に於ける「それ」、すなはち、
⑩ ( [ 〔 )〕 ]
といふ「それ」は、「括弧」ではなく、「括弧モドキ」である。
加へて、
(30)
⑩ 1‐2 9(C A 3 4‐5 6 7‐)8 B
に於いて、
⑩ ( )
の中には、
⑩ 「9よりも大きい数」である、
⑩ C=12 が有って、
⑩ 「9よりも大きい数」である、
⑩ A=10 が有る。
従って、
(25)(30)により、
(31)
⑩ 端‐的看(不[出〔這婆‐子的本‐事)〕来]=
⑩ 1‐29(C[A〔34‐567‐8)〕B]。
といふ、「中国語(白話文)」の中には、
⑩ M<N>M-1
といふ「順番」が、含まれてゐる。
従って、
(25)~(31)により、
(32)
⑩ 端的看不出這婆子的本事来=
⑩ 端‐的看二不五出三這婆-子的本-事一来四=
⑩ 端‐的看(不[出〔這婆‐子的本‐事)〕来]=
⑩ 1‐29(C[A〔34‐567‐8)〕B]。
といふ、「中国語(白話文)」の中には、
⑩ M<N>M-1
といふ「順番」が、含まれてゐる。が故に、
⑩ 端的看不出這婆子的本事来。
といふ、「中国語(白話文)」に対しては、「返り点モドキ」と「括弧モドキ」しか、付けられない。
といふ、ことになる。
従って、
(20)(23)(32)により、
(33)
例へば、
⑨ 是以大学始教必使学者即凡天下之物莫不因其已知之理而益極之以求至乎其極。
といふ「漢文」には、
⑨ M<N>M-1
といふ「順番」が、含まれてゐない。が故に、「返り点」と「括弧」を加へることが出来、
⑩ 端的看不出這婆子的本事来。
例へば、
といふ「中国語(白話文)」には、
⑩ M<N>M-1
といふ「順番」が、含まれてゐる。が故に、「返り点モドキ」と「括弧モドキ」しか、付けられない。
といふ、ことになる。
然るに、
(34)
従って、
(01)(34)により、
(35)
⑨ 是以大学始教必使学者即凡天下之物莫不因其已知之理而益極之以求至乎其極。
に於ける、
⑨ 下 二 一 上レ 下 二 一 レ 上レ 二 一
といふ「返り点」は、
⑨ 乙 二 一 戊 丁 二 一 二 一 丙 乙 甲
といふ「返り点」に等しい。
然るに、
(36)
大学生に返り点を打たせると、レ点の原則違反から生じる誤りが大半をしめます(古田島洋介、これならわかる返り点、2009年、60頁)。
との、ことである。
従って、
(35)(36)により、
(37)
例へば、
⑨ 是以大学始教必使学者即凡天下之物莫不因其已知之理而益極之以求至乎其極。
といふ「漢文」に対して、「返り点」を付ける場合は、最初に、
⑨ 是以大学始教必使学者即凡天下之物莫不因其已知之理而益極之以求至乎其極。
に対して、
⑨ 乙 二 一 戊 丁 二 一 二 一 丙 乙 甲
といふ「返り点」を付けた上で、その次に、
⑨ 乙 二 一 戊 丁 二 一 二 一 丙 乙 甲
といふ、「レ点を含まない、返り点」を、
⑨ 下 二 一 上レ 下 二 一 レ 上レ 二 一
といふ、「レ点を含む、返り点」に、「書き換へる」ことを、勧めたい。
(38)
「返り点のセット」が、
(Ⅰ)レ 一レ 上レ 甲レ 天レ
(Ⅱ)一 二 三 四 五 ・ ・ ・ ・ ・
(Ⅲ)上 中 下
(Ⅳ)甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
(Ⅴ)天 地 人
ではなく、「返り点のセット」が、
(Ⅱ)一 二 三 四 五 ・ ・ ・ ・ ・
だけであるならば、例へば、
⑨ 乙 二 一 戊 丁 二 一 二 一 丙 乙 甲
であれば、
⑨ 十二 二 一 十一 十 四 三 六 五 九 八 七
といふ、ことになる。
然るに、
(39)
⑨ 乙 二 一 戊 丁 二 一 二 一 丙 乙 甲
であれば、「右から左へだけ、返ってゐる」のに対して、、
⑨ 十二 二 一 十一 十 四 三 六 五 九 八 七
の場合は、「さうではなく」、そのため、
⑨ 十二 二 一 十一 十 四 三 六 五 九 八 七
のやうな、「一二点」だけの「返り点」は、「読みにくい」。
(40)
⑪ (( )((( )(( )))( ))( )(( ))
といふ「括弧」は、実際に、「正しくない」ものの、何故、さうなのかが、見えにくい。
然るに、
(41)
⑪ (( )((( )(( )))( ))( )(( ))
ではなく、
⑪ 〈( ){[( )〔( )〕]( )}( )〔( )〕
であれば、
⑪ 右端の、 〉
が「足りない」ことが、「一目瞭然」である。
従って、
(42)
⑫ (( )((( )(( )))( ))( )(( )))
のやうな、
⑫ ( )だけしか無い「括弧」は、
⑫ 〈( ){[( )〔( )〕]( )}( )〔( )〕〉
のような、
⑫ ( )〔 〕[ ]{ }〈 〉からなる「括弧」よりも、「読みにくい」。
平成29年12月15日、毛利太。
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