(01)
114 ∀xFx ┤├ ~∃x~Fx
(a)
1 (1) ∀x Fx A
2 (2) ∃x~Fx A
3(3) ~Fa A(代表的選言項)
1 (4) Fa 1UE
1 3(5)~Fa&Fa 34&I
3(6)~∀x Fx 15RAA
2 (7)~∀x Fx 236EE
12 (8)~∀xFx&∀xFx 17&I
1 (9)~∃x~Fx 28RAA
EEが適用されてこその、「代表的選言項」なのだらうか?
(A)
1 (1) ∀x Fx A
2 (2) ∃x~Fx A
3(3) ~Fa A(代表的選言項?)
1 (4) Fa 1UE
1 3(5)~Fa&Fa 34&I
1 (6) ~~Fa 35RAA
1 (7) Fa 6DN
1 (8) ∃x Fx 7EI
12 (9) ∃x~Fx&∃xFx 28&I
1 (ア)~∃x~Fx 29RAA
(b)
1 (1)~∃x~Fx A
2(2) ~Fa A
2(3) ∃x~Fx 2EI
12(4)~∃x~Fx&∃x~Fx 23&I
1 (5) ~~Fa 24RAA
1 (6) Fa 5DN
1 (7) ∀xFx 6UI
(E.J.レモン著、竹尾治一郎・浅野楢英訳、論理学初歩、1973年、156・157頁改)
従って、
(01)により、
(02)
① 全てのモノがFを持つ(∀xFx)。
② 或るモノがFを欠いている。といふことはない(~∃x~Fx)。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
そこで述語論理学では「人間」と「動物」の「包含関係」を表わすのに、
動物(人間)
と表示する。そしてこれを記号化して
F(a) または( )を省略して Fa
というように書く。
(沢田允茂、現代論理学入門、1962年、116頁改)
従って、
(02)(03)により、
(04)
② Fx=xは動物である。
に於いて、( )を省略しなければ、
② F(x)=xは動物である。
である。
然るに、
(05)
② ~F(x)=xは動物でない。
の場合は、
② F=動物である。
の「否定」ではなく、飽くまでも、
② F(x)=xは動物である。
の「否定」である。
従って、
(05)により、
(06)
② ~F(x)
であれば、
② ~〔F(x)〕
でなければ、ならない。
従って、
(06)により、
(07)
② ∃x~Fx
であれば、
② ∃x~〔F(x)〕
でなければ、ならない。
然るに、
(08)
② 或るモノがFを欠いている。といふことはない(翻訳)。
③ It is not the case that something lacks F(原文).
に於いて、
②=③ である。
(09)
② といふことはない(翻訳)。
③ It is not the case that(原文).
に於いて、
②=③ である。
従って、
(08)(09)により、
(10)
② 或るモノがFを欠いている。といふことはない(翻訳)。
③ It is not the case that something lacks F(原文).
といふ「命題」は、飽くまでも、
② 或るモノがFを欠いている。
③ something lacks F.
といふ「命題」に対する、「否定」である。
従って、
(04)(07)(10)により、
(10)
② ~∃x~Fx
であれば、
② ~[∃x~〔F(x)〕]
でなければ、ならない。
然るに、
(11)
② ~∃x~Fx=
② ~[∃x~〔F(x)〕]
に於いて、
② ~[ ]⇒[ ]~
② ~〔 〕⇒〔 〕~
② F( )⇒( )F
といふ「移動」を行ふと、
② ~∃x~Fx=
② ~[∃x~〔F(x)〕]⇒
② [∃x〔(x)F〕~]~=
② [或る〔(モノが)Fを〕欠く]といふことはない。
といふ、「述語論理訓読」が、成立する。
然るに、
(12)
② ~∃x~Fx=
② ~[∃x~〔F(x)〕]⇒
② [∃x〔(x)F〕~]~=
② [或る〔(モノが)Fを〕欠く]といふことはない。
といふのであれば、「返り点」は、
② ~二∃x~一レFレx
である。
従って、
(11)(12)により、
(13)
② ~∃x~Fx=
② ~二∃x~一レFレx=
② 或るモノがFでない。といふことはない=
② 或るモノがFを欠いている。といふことはない。
に於ける、
② 二 一レ レ
といふ「返り点」は、
② ~∃x~Fx=
② ~[∃x~〔F(x)〕]=
② 或るモノがFを欠いている。といふことはない。
に於ける、
② [〔( )〕]
といふ「括弧」に、「相当」する。
従って、
(13)により、
(14)
② ~∃x~Fx=
② ~二∃x~一レFレx=
② 或るモノがFでない。といふことはない=
② 或るモノがFを欠いている。といふことはない。
といふ「述語論理」に於いて、「括弧」は、有ります。
平成29年12月01日、毛利太。
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