2023年6月20日火曜日

「対偶」の「真偽」の「一致」について。

(01)
(ⅰ)
1 (1) ∀x(象x→ 動物x) A
1 (2)    象a→ 動物a  1UE
 3(3)       ~動物a  A
13(4)   ~象a       23MTT
1 (5)   ~動物a→~象a  34CP
1 (6)∀x(~動物x→~象x) 5UI
(ⅱ)
1 (1)∀x(~動物x→~象x) A
1 (2)   ~動物a→~象a  1UE
 3(3)         象a  A
 3(4)       ~~象a  3DN
13(5)  ~~動物a      24MTT
13(6)    動物a      5DN
1 (7)    象a→ 動物a  36CP
1 (8) ∀x(象x→ 動物x) 7UI
従って、
(01)により、
(02)
① ∀x( 象x→ 動物x)
② ∀x(~動物x→~象x)
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて(xが象であるならば、xは動物である)。
② すべてのxについて(xが象でないならば、xは動物でない)。
に於いて、すなはち、
①「象の集合」は、「動物の集合」の「部分集合」である。
②「動物の集合」の「補集合」は「象の集合」の「部分集合」ではない。
に於いて、すなはち、
①「象であるものは動物であるものである。」
②「動物でないものは象でないものである。」
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
①「象であるものは動物であるものである。」
②「動物でないものは象でないものである。」
に於いて、
① は、② の「対偶(contraposition)」であり、
② は、① の「対偶(contraposition)」である。
従って、
(04)
「対偶(の真偽)」は、「(互いに)等しい」。
然るに、
(05)
「Aである」といふ「事態の集合」
「Bである」といふ「事態の集合」
を「想定」しても、
①「事態A」であるならば「事態B」である。
②「事態B」でないならば「事態A」でない
に於いて、
①=② は「対偶(contraposition)」である。
cf.
事実は諸「事態」から、そして事態は諸対象から構成されている(ヴィトゲンシュタイン)。
従って、
(01)~(05)により、
(06)
①「象であるものは動物であるものである。」
②「動物でないものは象でないものである。」
といふ「命題」に於ける、
①=② を含めて、一般に、
① Aであるならば、Bである。
② Bでないならば、Aでない。
といふ「事態」に於いて、
①=② は「対偶(contraposition)」である。
因みに、
(07)
(ⅰ)
1  (1) ∀x(象x→ 動物x) A
 2 (2) ∃x(象x&~動物x) A
1  (3)    象a→ 動物a  1UE
  4(4)    象a&~動物a  A
  4(5)    象a       4&E
1 4(6)        動物a  35MPP
  4(7)       ~動物a  4&E
1 4(8)   動物a&~動物a  67&I
  4(9)~∀x(象x→ 動物x) 18RAA
 2 (ア)~∀x(象x→ 動物x) 249EE
12 (イ) ∀x(象x→ 動物x)&
      ~∀x(象x→ 動物x) 1ア&I
1  (ウ)~∃x(象x&~動物x) 2イRAA
(ⅱ)
1  (1)~∃x(象x&~動物x)  A
1  (2)∀x~(象x&~動物x)  1量化子の関係
1  (3)     ~(象a&~動物a)  2UE
 4 (4)    象a        A
  5(5)       ~動物a   A
 45(6)    象a&~動物a   45&I
145(7)  ~(象a&~動物a)&
         (象a&~動物a)  36&I
14 (8)      ~~動物a   57RAA
14 (9)        動物a   8DN
1  (ア)    象a→ 動物a   9CP
1  (イ) ∀x(象x→ 動物x)  アUI
従って、
(07)により、
(08)
①  ∀x(象x→ 動物x)
② ~∃x(象x&~動物x)
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて(xが象であるならば、xは動物である)。
②(象であって、動物でないx)は存在しない。
に於いて、
①=② は「対偶(contraposition)」である。
令和5年6月20日、毛利太。

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