(01)
(ⅰ)
1 (1) P&(Q∨R) A
1 (2) P 1&E
1 (3) Q∨R 1&E
4 (4) Q A
14 (5) P&Q 24&I
14 (6)(P&Q)∨(P&R) 5∨I
7(7) R A
1 7(8) P&R 27&I
1 7(9)(P&Q)∨(P&R) 8∨I
1 (ア)(P&Q)∨(P&R) 34679∨E
(ⅱ)
1 (1)(P&Q)∨(P&R) A
2 (2)(P&Q) A
2 (3) P 2&E
2 (4) Q 2&E
2 (5) Q∨R 4∨I
2 (6) P&(Q∨R) 35&I
7(7) (P&R) A
7(8) P 7&E
7(9) R 7&E
7(ア) Q∨R 9∨I
7(イ) P&(Q∨R) 8ア&I
1 (ウ) P&(Q∨R) 1267イ∨E
従って、
(01)により、
(02)
① P&(Q∨R)
②(P&Q)∨(P&R)
に於いて、
①=② である。
cf.
分配法則(Distribution law Ⅰ)
(03)
(ⅲ)
1 (1)(P&Q)∨R A
2 (2) P&Q A
2 (3) P 2&E
2 (4) P∨R 3∨I
2 (5) Q 2&E
2 (6) Q∨R 5∨I
2 (7)(P∨R)&(Q∨R) 45&I
8(8) R A
8(9) P∨R 8∨I
8(ア) Q∨R 8∨I
8(イ)(P∨R)&(Q∨R) 9ア&I
1 (ウ)(P∨R)&(Q∨R) 1278イ∨E
(ⅳ)
1 (1) (P∨R)&(Q∨R) A
1 (2) P∨R 1&E
1 (3) R∨P 2交換法則
1 (4) ~~R∨P 3DN
1 (5) ~R→P 4含意の定義
1 (6) Q∨R 1&E
1 (7) R∨Q 6交換法則
1 (8) ~~R∨Q 7DN
1 (9) ~R→Q 8含意の定義
ア(ア) ~R A
1ア(イ) P 5アMPP
1ア(ウ) Q 9アMPP
1ア(エ) P&Q イウ&I
1 (オ) ~R→(P&Q) アエCP
1 (カ)~~R∨(P&Q) オ含意の定義
1 (キ) R∨(P&Q) カDN
1 (ク) (P&Q)∨R キ交換法則
従って、
(03)により、
(04)
③(P&Q)∨R
④(P∨R)&(Q∨R)
に於いて、
③=④ である。
cf.
分配法則(Distribution law Ⅱ)
従って、
(02)(04)により、
(05)
① P&(Q∨R)
②(P&Q)∨(P&R)
③(P&Q)∨R
④(P∨R)&(Q∨R)
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
然るに、
(06)
②(P&Q)∨(P&R)
④(P∨R)&(Q∨R)
に於いて、
②(偽&Q)∨(偽&真)=(偽∨偽)=偽
④(偽∨真)&(Q∨真)=(真&真)=真
従って、
(05)(06)により、
(07)
① P&(Q∨R)
③(P&Q)∨R
に於いて、
①=③ ではない。
従って、
(07)により、
(08)
例へば、
① 男性で(東京都民か埼玉県民)=東京都民の男性か、埼玉県民の男性。
③(男性で東京都民)か埼玉県民 =東京都民の男性か、埼玉県民(の男性と女性)。
に於いて、
①=③ ではない。
然るに、
(09)
① 男性で、東京都民か埼玉県民=東京都民の男性か、埼玉県民の男性。
③ 男性で東京都民か、埼玉県民=東京都民の男性か、埼玉県民(の男性と女性)。
に於いて、
①=③ ではない。
従って、
(08)(09)により、
(10)
① 男性で(東京都民か埼玉県民)=男性の、東京都民か埼玉県民。
③(男性で東京都民)か埼玉県民 =男性の東京都民か、埼玉県民。
に於いて、
①=③ ではない。
従って、
(10)により、
(11)
① 男性で(東京都民か埼玉県民)
⑪ 男性の、東京都民か埼玉県民。
③(男性で東京都民)か埼玉県民
⑬ 男性の東京都民か、埼玉県民。
に於いて、
① ならば、そのときに限って、⑪ であり、
③ ならば、そのときに限って、⑬ である。
然るに、
(12)
⑤ 男性で東京都民か埼玉県民
であれば、
⑪ 男性の、東京都民か埼玉県民。
であるか、
⑬ 男性の東京都民か、埼玉県民(の男性と女性)。
であるかの、いづれかである。
従って、
(11)(12)により、
(13)
⑤ 男性で東京都民か埼玉県民
であれば、
① 男性で(東京都民か埼玉県民)
であるか、
③(男性で東京都民)か埼玉県民
であるかの、いづれかである。
従って、
(13)により、
(14)
⑤ 男性で東京都民か埼玉県民
といふ「日本語」には、
① 男性で(東京都民か埼玉県民)
③(男性で東京都民)か埼玉県民
といふ「括弧」が、無ければならない。
令和元年08月24日、毛利太。
2019年8月24日土曜日
2019年8月22日木曜日
「論理式」にも「漢文」にも「括弧」は有ります。
(01)
(ⅰ)
1 (1) ~P& Q A
2 (2) P∨~Q A
1 (3) ~P 1&E
4 (4) P A
1 4 (5) ~P& P 34&I
4 (6)~(~P& Q) 15RAA
1 (7) Q 1&E
8(8) ~Q A
1 8(9) Q&~Q 78&I
8(ア)~(~P& Q) 19RAA
2 (イ)~(~P& Q) 2467ア∨E
12 (ウ) (~P& Q)&
~(~P& Q) 1イ&I
1 (エ) ~(P∨~Q) 2ウRAA
(ⅱ)
1 (1) ~(P∨~Q) A
2 (2) P A
2 (3) P∨~Q 2∨I
12 (4) ~(P∨~Q)&
(P∨~Q) 13&I
1 (5) ~P 24RAA
6 (6) ~Q A
6 (7) P∨~Q 6∨I
1 6 (8) ~(P∨~Q)&
(P∨~Q) 17&I
1 (9) ~~Q 6RAA
1 (ア) Q 9DN
1 (イ) ~P& Q 5ア&I
従って、
(01)により、
(02)
① ~P& Q
② ~(P∨~Q)
に於いて、
①=② である。
(03)
(ⅲ)
1 (1) ~( P& Q) A
2 (2) ~(~P∨~Q) A
3 (3) ~P A
3 (4) ~P∨~Q 3∨I
23 (5) ~(~P∨~Q)&
(~P∨~Q) 24&I
2 (6) ~~P 35RAA
2 (7) P 6DN
8(8) ~Q A
8(9) ~P∨~Q 8∨I
2 8(ア) ~(~P∨~Q)&
(~P∨~Q) 29&I
2 (イ) ~~Q 8RAA
2 (ウ) Q イDN
2 (エ) P& Q 7ウ&I
12 (オ) ~( P& Q)&
( P& Q) 1エ&I
1 (カ)~~(~P∨~Q) 2オRAA
1 (キ) ~P∨~Q カDN
(ⅳ)
1 (1) ~P∨~Q A
2 (2) P& Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P& Q) 25RAA
7(7) ~Q A
2 (8) Q 2&E
2 7(9) ~Q&Q 78&I
7(ア)~(P& Q) 29RAA
1 (イ)~(P& Q) 1367ア∨E
従って、
(03)により、
(04)
③ ~(P& Q)
④ ~P∨~Q
に於いて、
③=④ である。
従って、
(02)(04)により、
(05)
① ~P& Q
② ~(P∨~Q)
③ ~(P& Q)
④ ~P∨~Q
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
cf.
ド・モルガンの法則
然るに、
(06)
②{~(真∨~偽)=~(真∨真)=~真}=偽
④{(~真∨~偽)= (偽∨真)= 真}=真
従って、
(05)(06)により、
(07)
② ~(P∨~Q)
④ ~P∨~Q
に於いて、
②=④ ではない。
従って、
(05)(07)により、
(08)
① ~P&Q
③ ~(P&Q)
に於いて、
①=③ ではない。
然るに、
(09)
任意の表述の否定は、その表述を’~( )’という空所にいれて書くことにしよう;しかし「括弧」はその内部が連言でないかぎり削除しよう(W.O.クワイン著、杖下隆英訳、現代論理学入門、1972年、15頁)。
従って、
(09)により、
(10)
① ~(P)&Q
③ ~(P & Q)
であるならば、
① ~P&Q
③ ~(P&Q)
である。
従って、
(09)(10)により、
(11)
① ~P&Q
③ ~(P&Q)
に於いて、
①=③ ではない。といふことは、
① ~(P)&Q
③ ~(P & Q)
といふことに、他ならない。
従って、
(11)により、
(12)
① ~(P)&Q
に於ける、
① ( ) を「省略」した「形」が、
① ~P&Q
である。といふ、ことになる。
然るに、
(13)
① ~(P)&Q
② ~(P & Q)
といふ「2通り」を、
① 不(P)而Q
② 不(P 而 Q)
とする。
(14)
P=有祝魲鮀之佞
Q=有宋朝之美
とする。
従って、
(11)~(14)により、
(15)
① 不(P)而Q
② 不(P 而 Q)
に於いて、
①=② ではないが故に、
① 不(有祝魲鮀之佞)而有宋朝之美。
② 不(有祝魲鮀之佞 而 有宋朝之美)。
に於いて、
①=② ではない。
然るに、
(16)
「論理式」に、「括弧」はあるが、
「 漢文 」に、「括弧」はない。
従って、
(15)(16)により、
(17)
① 不有祝魲鮀之佞而有宋朝之美。
② 不有祝魲鮀之佞而有宋朝之美。
に於いて、
①=② ではない。
従って、
(15)(17)により、
(18)
「漢文」の場合は、「括弧」を書かないが故に、
① 不P而Q。
② 不P而Q。
に於いて、
①=② ではない。
然るに、
(19)
実は、どちらも意味が通じるのである。
① の方は、古注といって、伝統的な解釈であるが、
② の方は、新注といって、朱熹(朱子)の解釈なのである。「返り点」をつけると、
① 不レ有二祝魲鮀之佞一而有二宋朝之美一。
② 不下有二祝魲鮀之佞一而有中宋朝之美上。
このように「不」が頭にきてるときは、どこまでかかるのか、ということをじっくりとと押さえてみることだ。
(二畳庵主人、漢文法基礎、1984年、326頁改)
従って、
(17)(18)(19)により、
(20)
「返り点」を用ひない「漢文」の場合は、「括弧」が無いが故に、
① 不P而Q。
② 不P而Q。
に於いて、
①=② ではない。
といふことは、朱熹(朱子)も、「そのやうに、意識してゐた」といふ、ことになる。
従って、
(19)(20)により、
(21)
① 不P而Q。
と書かれてゐても、
① 不(P)而Q。
であるとするが、「古注」であって、
② 不P而Q。
と書かれてゐても、
② 不(P 而 Q)。
であるとするのが、「新注」である。
といふ、ことになる。
令和元年08月22日、毛利太。
(ⅰ)
1 (1) ~P& Q A
2 (2) P∨~Q A
1 (3) ~P 1&E
4 (4) P A
1 4 (5) ~P& P 34&I
4 (6)~(~P& Q) 15RAA
1 (7) Q 1&E
8(8) ~Q A
1 8(9) Q&~Q 78&I
8(ア)~(~P& Q) 19RAA
2 (イ)~(~P& Q) 2467ア∨E
12 (ウ) (~P& Q)&
~(~P& Q) 1イ&I
1 (エ) ~(P∨~Q) 2ウRAA
(ⅱ)
1 (1) ~(P∨~Q) A
2 (2) P A
2 (3) P∨~Q 2∨I
12 (4) ~(P∨~Q)&
(P∨~Q) 13&I
1 (5) ~P 24RAA
6 (6) ~Q A
6 (7) P∨~Q 6∨I
1 6 (8) ~(P∨~Q)&
(P∨~Q) 17&I
1 (9) ~~Q 6RAA
1 (ア) Q 9DN
1 (イ) ~P& Q 5ア&I
従って、
(01)により、
(02)
① ~P& Q
② ~(P∨~Q)
に於いて、
①=② である。
(03)
(ⅲ)
1 (1) ~( P& Q) A
2 (2) ~(~P∨~Q) A
3 (3) ~P A
3 (4) ~P∨~Q 3∨I
23 (5) ~(~P∨~Q)&
(~P∨~Q) 24&I
2 (6) ~~P 35RAA
2 (7) P 6DN
8(8) ~Q A
8(9) ~P∨~Q 8∨I
2 8(ア) ~(~P∨~Q)&
(~P∨~Q) 29&I
2 (イ) ~~Q 8RAA
2 (ウ) Q イDN
2 (エ) P& Q 7ウ&I
12 (オ) ~( P& Q)&
( P& Q) 1エ&I
1 (カ)~~(~P∨~Q) 2オRAA
1 (キ) ~P∨~Q カDN
(ⅳ)
1 (1) ~P∨~Q A
2 (2) P& Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P& Q) 25RAA
7(7) ~Q A
2 (8) Q 2&E
2 7(9) ~Q&Q 78&I
7(ア)~(P& Q) 29RAA
1 (イ)~(P& Q) 1367ア∨E
従って、
(03)により、
(04)
③ ~(P& Q)
④ ~P∨~Q
に於いて、
③=④ である。
従って、
(02)(04)により、
(05)
① ~P& Q
② ~(P∨~Q)
③ ~(P& Q)
④ ~P∨~Q
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
cf.
ド・モルガンの法則
然るに、
(06)
②{~(真∨~偽)=~(真∨真)=~真}=偽
④{(~真∨~偽)= (偽∨真)= 真}=真
従って、
(05)(06)により、
(07)
② ~(P∨~Q)
④ ~P∨~Q
に於いて、
②=④ ではない。
従って、
(05)(07)により、
(08)
① ~P&Q
③ ~(P&Q)
に於いて、
①=③ ではない。
然るに、
(09)
任意の表述の否定は、その表述を’~( )’という空所にいれて書くことにしよう;しかし「括弧」はその内部が連言でないかぎり削除しよう(W.O.クワイン著、杖下隆英訳、現代論理学入門、1972年、15頁)。
従って、
(09)により、
(10)
① ~(P)&Q
③ ~(P & Q)
であるならば、
① ~P&Q
③ ~(P&Q)
である。
従って、
(09)(10)により、
(11)
① ~P&Q
③ ~(P&Q)
に於いて、
①=③ ではない。といふことは、
① ~(P)&Q
③ ~(P & Q)
といふことに、他ならない。
従って、
(11)により、
(12)
① ~(P)&Q
に於ける、
① ( ) を「省略」した「形」が、
① ~P&Q
である。といふ、ことになる。
然るに、
(13)
① ~(P)&Q
② ~(P & Q)
といふ「2通り」を、
① 不(P)而Q
② 不(P 而 Q)
とする。
(14)
P=有祝魲鮀之佞
Q=有宋朝之美
とする。
従って、
(11)~(14)により、
(15)
① 不(P)而Q
② 不(P 而 Q)
に於いて、
①=② ではないが故に、
① 不(有祝魲鮀之佞)而有宋朝之美。
② 不(有祝魲鮀之佞 而 有宋朝之美)。
に於いて、
①=② ではない。
然るに、
(16)
「論理式」に、「括弧」はあるが、
「 漢文 」に、「括弧」はない。
従って、
(15)(16)により、
(17)
① 不有祝魲鮀之佞而有宋朝之美。
② 不有祝魲鮀之佞而有宋朝之美。
に於いて、
①=② ではない。
従って、
(15)(17)により、
(18)
「漢文」の場合は、「括弧」を書かないが故に、
① 不P而Q。
② 不P而Q。
に於いて、
①=② ではない。
然るに、
(19)
実は、どちらも意味が通じるのである。
① の方は、古注といって、伝統的な解釈であるが、
② の方は、新注といって、朱熹(朱子)の解釈なのである。「返り点」をつけると、
① 不レ有二祝魲鮀之佞一而有二宋朝之美一。
② 不下有二祝魲鮀之佞一而有中宋朝之美上。
このように「不」が頭にきてるときは、どこまでかかるのか、ということをじっくりとと押さえてみることだ。
(二畳庵主人、漢文法基礎、1984年、326頁改)
従って、
(17)(18)(19)により、
(20)
「返り点」を用ひない「漢文」の場合は、「括弧」が無いが故に、
① 不P而Q。
② 不P而Q。
に於いて、
①=② ではない。
といふことは、朱熹(朱子)も、「そのやうに、意識してゐた」といふ、ことになる。
従って、
(19)(20)により、
(21)
① 不P而Q。
と書かれてゐても、
① 不(P)而Q。
であるとするが、「古注」であって、
② 不P而Q。
と書かれてゐても、
② 不(P 而 Q)。
であるとするのが、「新注」である。
といふ、ことになる。
令和元年08月22日、毛利太。
2019年8月21日水曜日
漢文・補足構造・返り点・ラテン語和訳。
―「昨日(令和元年08月20日)」の記事を書き直します。―
(01)
漢語文法の基礎となっている文法的な関係として、次の四つの関係をあげることができる。
(一)主述関係 主語 ― 述語
(二)修飾関係 修飾語―被修飾語
(三)補足関係 叙述語― 補語
(四)並列関係 並列語― 並列語
(鈴木直治、中国語と漢文、1975年、281・282頁改)
(02)
(四)並列関係 といふのは、例へば、
花鳥=花と鳥
風雨=風と雨
死生=死と生
来見=来たり見る
等を、言ふ。
然るに、
(03)
① 非不読書=
① 非[不〔読(書)〕]。
に於いて、
① 非[ ]⇒[ ]非
① 不〔 〕⇒〔 〕不
① 読( )⇒( )読
といふ「移動」を行ふと、
① [〔(書)読〕不]非=
① [〔(書を)読ま〕不るに]非ず=
① 書を読まないのではない。
(04)
② 非不読英文=
② 非[不〔読(英文)〕]。
に於いて、
② 非[ ]⇒[ ]非
② 不〔 〕⇒〔 〕不
② 読( )⇒( )読
といふ「移動」を行ふと、
② [〔(英文)読〕不]非=
② [〔(英文を)読ま〕不るに]非ず=
② 英文を読まないのではない。
(05)
③ 非必不読英文=
③ 非[必不〔読(英文)〕]。
に於いて、
③ 非[ ]⇒[ ]非
③ 不〔 〕⇒〔 〕不
③ 読( )⇒( )読
といふ「移動」を行ふと、
③ [必〔(英文)読〕不]非=
③ [必ずしも〔(英文を)読ま〕不るに]非ず=
③ 必ずしも英文を読まないのではない。
(06)
④ 我非必不読英文者=
④ 我非[必不〔読(英文)〕者]。
に於いて、
④ 非[ ]⇒[ ]非
④ 不〔 〕⇒〔 〕不
④ 読( )⇒( )読
といふ「移動」を行ふと、
④ 我[必〔(英文)読〕不者]非=
④ 我は[必ずしも〔(英文を)読ま〕不る者に]非ず=
④ 私は、必ずしも英文を読まない者ではない。
然るに、
(07)
漢語における語順は、国語と大きく違っているところがある。すなわち、その補足構造における語順は、国語とは全く反対である。しかし、訓読は、国語の語順に置きかえて読むことが、その大きな原則となっている。それでその補足構造によっている文も、返り点によって、国語としての語順が示されている(鈴木直治、中国語と漢文、1975年、296頁)。
従って、
(01)~(07)により、
(08)
① 非[不〔読(文)〕]。
② 非[不〔読(英文)〕]。
③ 非[必不〔読(英文)〕]。
④ 我非[必不〔読(英文)〕者]。
並びに、
① [〔(書を)読ま〕不るに]非ず。
② [〔(英文を)読ま〕不るに]非ず。
③ [必ずしも〔(英文を)読ま〕不るに]非ず。
④ 我は[必ずしも〔(英文を)読ま〕不る者に]非ず。
に於ける、
①[ 〔 ( ) 〕 ]
②[ 〔 ( ) 〕 ]
③[ 〔 ( ) 〕 ]
④[ 〔 ( ) 〕 ]
といふ「括弧」は、
(ⅰ)「漢文の補足構造」と、
(ⅱ)「国語の補足構造」と、
(ⅲ)「漢文訓読の語順」とを、表してゐる。
従って、
(08)により、
(09)
① 非レ不レ読レ文。
② 非レ不レ読ニ英文一。
③ 非二必不一レ読ニ英文一。
④ 我非下必不レ読二英文一者上。
といふ「漢文」を、
① [〔(文を)読ま〕不るに]非ず。
② [〔(英文を)読ま〕不るに]非ず。
③ [必ずしも〔(英文を)読ま〕不るに]非ず。
④ 我は[必ずしも〔(英文を)読ま〕不る者に]非ず。
といふ風に「訓読」したとしても、「語順は、変はる」一方で、「補足構造は、変はらない。」
従って、
(10)
⑤ 小蛇以ニ一咬一殺ニ大牛一。
といふ「漢文」を、
⑤ 小蛇以(一咬)殺(大牛)⇒
⑤ 小蛇(一咬)以(大牛)殺=
⑤ 小蛇(一咬を)以て(大牛を)殺す。
といふ風に「訓読」したとしても、「語順は、変はる」一方で、「補足構造は、変はらない。」
然るに、
(11)
Q. ラテン語の語順の自由さについて
Q. 突然のメールで恐縮ですが、私がラテン語学習で感じた感想を述べさせてください。ラテン語学習で私が特に(接続法の次に)面食らったのが、語順の自由さです。
古代ローマの人たちは、この語順をはたしてどのように受け止めていたのでしょうか。
例えば、こういう一節があります。
Parva necat morsū spatiōsum vīpera taurum.
順通りの訳は「小さいのが、殺す、一咬みで、大きいのを、蛇が、牛を。」となります。
(Webサイト:山下太郎のラテン語入門)
然るに、
(12)
⑥ Parva (necat{morsū [spatiōsum〔)vīpera〕taurum]}=
⑥ 小さな(殺す{ 一咬みで[大きい 〔)蛇が 〕牛を ]}。
に於いて、
⑥ 小さな( )⇒( )小さな
⑥ 殺す{ }⇒{ }殺す
⑥ 一咬みで[ ]⇒[ ]一咬みで
⑥ 大きい〔 〕⇒〔 〕大きい
といふ「移動」を行ふと、
⑥ 小さな(殺す{ 一咬みで[大きい 〔)蛇が 〕牛を ]}⇒
⑥ ({ [ 〔)小さな蛇が 〕大きい 牛を ]一咬みで}殺す=
⑥ 小さな蛇が、大きい牛を、一咬みで、殺す。
といふ「ラテン語和訳」が、完成する。
然るに、
(13)
⑥{ [ 〔 ( ) 〕 ] }
といふ「括弧」に対して、
⑥ 小さな(殺す{ 一咬みで[大きい〔)蛇が〕牛を ]}
に於ける、
⑥( { [ 〔 ) 〕 ] }
といふ「それ」は、「括弧」ではない。
従って、
(10)~(13)により、
(14)
⑤ 小蛇以(一咬)殺(大牛)。
⑥ Parva (necat{morsū[spatiōsum〔)vīpera〕taurum]}。
に於ける、
⑤( )( )
⑥( { [ 〔 ) 〕 ] }
に於いて、
⑤ といふ「括弧」は、「漢文の補足構造」と、「訓読の語順」を表してゐて、
⑥ といふ「それ」は、固より、「括弧」ではなく、尚且つ、「ラテン語の補足構造」を、表してはゐない。
従って、
(14)により、
(15)
⑤ 小蛇以(一咬)殺(大牛)。
といふ「漢文」を、
⑤ 小蛇(一咬を)以て(大牛を)殺す。
といふ風に「訓読」することと、
⑥ Parva (necat{morsū[spatiōsum〔)vīpera〕taurum]}。
といふ「ラテン語」を、
⑥ ({ [ 〔)小さな蛇が 〕大きい 牛を ]一咬みで}殺す。
といふ風に「和訳」することは、「同じ」ではない。
従って、
(15)により、
(16)
例へば、「ラテン語・和訳」等を例にとって行ふ、
数年前、ある言語学教育関連の新聞の連載のコラムに、西洋文化研究者の発言が載せられていた。誰もが知る、孟浩然の『春眠』「春眠暁を覚えず・・・・・・」の引用から始まるそのコラムでは、なぜ高校の教科書にいまだに漢文訓読があるのかと疑問を呈し、「返り点」をたよりに「上がったり下がったりしながら、シラミつぶしに漢字にたどる」読み方はすでに時代遅れの代物であって、早くこうした状況から脱するべきだと主張する。「どこの国に外国語を母国語の語順で読む国があろう」かと嘆く筆者は、かつては漢文訓読が中国の歴史や文学を学ぶ唯一の手段であり「必要から編み出された苦肉の知恵であった」かもしれないが、いまや中国語を日本にいても学べる時代であり「漢文訓読を卒業するとき」だと主張するのである(「訓読」論 東アジア漢文世界と日本語、中村春作・市來津由彦・田尻祐一郎・前田勉 共編、2008年、1頁)。
といふ「主張」は、「正しく」はない。
令和元年08月21日、毛利太。
(01)
漢語文法の基礎となっている文法的な関係として、次の四つの関係をあげることができる。
(一)主述関係 主語 ― 述語
(二)修飾関係 修飾語―被修飾語
(三)補足関係 叙述語― 補語
(四)並列関係 並列語― 並列語
(鈴木直治、中国語と漢文、1975年、281・282頁改)
(02)
(四)並列関係 といふのは、例へば、
花鳥=花と鳥
風雨=風と雨
死生=死と生
来見=来たり見る
等を、言ふ。
然るに、
(03)
① 非不読書=
① 非[不〔読(書)〕]。
に於いて、
① 非[ ]⇒[ ]非
① 不〔 〕⇒〔 〕不
① 読( )⇒( )読
といふ「移動」を行ふと、
① [〔(書)読〕不]非=
① [〔(書を)読ま〕不るに]非ず=
① 書を読まないのではない。
(04)
② 非不読英文=
② 非[不〔読(英文)〕]。
に於いて、
② 非[ ]⇒[ ]非
② 不〔 〕⇒〔 〕不
② 読( )⇒( )読
といふ「移動」を行ふと、
② [〔(英文)読〕不]非=
② [〔(英文を)読ま〕不るに]非ず=
② 英文を読まないのではない。
(05)
③ 非必不読英文=
③ 非[必不〔読(英文)〕]。
に於いて、
③ 非[ ]⇒[ ]非
③ 不〔 〕⇒〔 〕不
③ 読( )⇒( )読
といふ「移動」を行ふと、
③ [必〔(英文)読〕不]非=
③ [必ずしも〔(英文を)読ま〕不るに]非ず=
③ 必ずしも英文を読まないのではない。
(06)
④ 我非必不読英文者=
④ 我非[必不〔読(英文)〕者]。
に於いて、
④ 非[ ]⇒[ ]非
④ 不〔 〕⇒〔 〕不
④ 読( )⇒( )読
といふ「移動」を行ふと、
④ 我[必〔(英文)読〕不者]非=
④ 我は[必ずしも〔(英文を)読ま〕不る者に]非ず=
④ 私は、必ずしも英文を読まない者ではない。
然るに、
(07)
漢語における語順は、国語と大きく違っているところがある。すなわち、その補足構造における語順は、国語とは全く反対である。しかし、訓読は、国語の語順に置きかえて読むことが、その大きな原則となっている。それでその補足構造によっている文も、返り点によって、国語としての語順が示されている(鈴木直治、中国語と漢文、1975年、296頁)。
従って、
(01)~(07)により、
(08)
① 非[不〔読(文)〕]。
② 非[不〔読(英文)〕]。
③ 非[必不〔読(英文)〕]。
④ 我非[必不〔読(英文)〕者]。
並びに、
① [〔(書を)読ま〕不るに]非ず。
② [〔(英文を)読ま〕不るに]非ず。
③ [必ずしも〔(英文を)読ま〕不るに]非ず。
④ 我は[必ずしも〔(英文を)読ま〕不る者に]非ず。
に於ける、
①[ 〔 ( ) 〕 ]
②[ 〔 ( ) 〕 ]
③[ 〔 ( ) 〕 ]
④[ 〔 ( ) 〕 ]
といふ「括弧」は、
(ⅰ)「漢文の補足構造」と、
(ⅱ)「国語の補足構造」と、
(ⅲ)「漢文訓読の語順」とを、表してゐる。
従って、
(08)により、
(09)
① 非レ不レ読レ文。
② 非レ不レ読ニ英文一。
③ 非二必不一レ読ニ英文一。
④ 我非下必不レ読二英文一者上。
といふ「漢文」を、
① [〔(文を)読ま〕不るに]非ず。
② [〔(英文を)読ま〕不るに]非ず。
③ [必ずしも〔(英文を)読ま〕不るに]非ず。
④ 我は[必ずしも〔(英文を)読ま〕不る者に]非ず。
といふ風に「訓読」したとしても、「語順は、変はる」一方で、「補足構造は、変はらない。」
従って、
(10)
⑤ 小蛇以ニ一咬一殺ニ大牛一。
といふ「漢文」を、
⑤ 小蛇以(一咬)殺(大牛)⇒
⑤ 小蛇(一咬)以(大牛)殺=
⑤ 小蛇(一咬を)以て(大牛を)殺す。
といふ風に「訓読」したとしても、「語順は、変はる」一方で、「補足構造は、変はらない。」
然るに、
(11)
Q. ラテン語の語順の自由さについて
Q. 突然のメールで恐縮ですが、私がラテン語学習で感じた感想を述べさせてください。ラテン語学習で私が特に(接続法の次に)面食らったのが、語順の自由さです。
古代ローマの人たちは、この語順をはたしてどのように受け止めていたのでしょうか。
例えば、こういう一節があります。
Parva necat morsū spatiōsum vīpera taurum.
順通りの訳は「小さいのが、殺す、一咬みで、大きいのを、蛇が、牛を。」となります。
(Webサイト:山下太郎のラテン語入門)
然るに、
(12)
⑥ Parva (necat{morsū [spatiōsum〔)vīpera〕taurum]}=
⑥ 小さな(殺す{ 一咬みで[大きい 〔)蛇が 〕牛を ]}。
に於いて、
⑥ 小さな( )⇒( )小さな
⑥ 殺す{ }⇒{ }殺す
⑥ 一咬みで[ ]⇒[ ]一咬みで
⑥ 大きい〔 〕⇒〔 〕大きい
といふ「移動」を行ふと、
⑥ 小さな(殺す{ 一咬みで[大きい 〔)蛇が 〕牛を ]}⇒
⑥ ({ [ 〔)小さな蛇が 〕大きい 牛を ]一咬みで}殺す=
⑥ 小さな蛇が、大きい牛を、一咬みで、殺す。
といふ「ラテン語和訳」が、完成する。
然るに、
(13)
⑥{ [ 〔 ( ) 〕 ] }
といふ「括弧」に対して、
⑥ 小さな(殺す{ 一咬みで[大きい〔)蛇が〕牛を ]}
に於ける、
⑥( { [ 〔 ) 〕 ] }
といふ「それ」は、「括弧」ではない。
従って、
(10)~(13)により、
(14)
⑤ 小蛇以(一咬)殺(大牛)。
⑥ Parva (necat{morsū[spatiōsum〔)vīpera〕taurum]}。
に於ける、
⑤( )( )
⑥( { [ 〔 ) 〕 ] }
に於いて、
⑤ といふ「括弧」は、「漢文の補足構造」と、「訓読の語順」を表してゐて、
⑥ といふ「それ」は、固より、「括弧」ではなく、尚且つ、「ラテン語の補足構造」を、表してはゐない。
従って、
(14)により、
(15)
⑤ 小蛇以(一咬)殺(大牛)。
といふ「漢文」を、
⑤ 小蛇(一咬を)以て(大牛を)殺す。
といふ風に「訓読」することと、
⑥ Parva (necat{morsū[spatiōsum〔)vīpera〕taurum]}。
といふ「ラテン語」を、
⑥ ({ [ 〔)小さな蛇が 〕大きい 牛を ]一咬みで}殺す。
といふ風に「和訳」することは、「同じ」ではない。
従って、
(15)により、
(16)
例へば、「ラテン語・和訳」等を例にとって行ふ、
数年前、ある言語学教育関連の新聞の連載のコラムに、西洋文化研究者の発言が載せられていた。誰もが知る、孟浩然の『春眠』「春眠暁を覚えず・・・・・・」の引用から始まるそのコラムでは、なぜ高校の教科書にいまだに漢文訓読があるのかと疑問を呈し、「返り点」をたよりに「上がったり下がったりしながら、シラミつぶしに漢字にたどる」読み方はすでに時代遅れの代物であって、早くこうした状況から脱するべきだと主張する。「どこの国に外国語を母国語の語順で読む国があろう」かと嘆く筆者は、かつては漢文訓読が中国の歴史や文学を学ぶ唯一の手段であり「必要から編み出された苦肉の知恵であった」かもしれないが、いまや中国語を日本にいても学べる時代であり「漢文訓読を卒業するとき」だと主張するのである(「訓読」論 東アジア漢文世界と日本語、中村春作・市來津由彦・田尻祐一郎・前田勉 共編、2008年、1頁)。
といふ「主張」は、「正しく」はない。
令和元年08月21日、毛利太。
2019年8月20日火曜日
「象が鼻が長い」の「述語論理」。
(01)
(ⅰ)
1 (1) P& Q A
2 (2) P→~Q A
1 (3) P 1&E
12 (4) ~Q 23MPP
2 (5) Q 1&E
12 (6) ~Q&Q 45&I
1 (7) ~(P→~Q) 26RAA
(ⅱ)
1 (1) ~(P→~Q) A
2 (2) ~(P& Q) A
3 (3) P A
4(4) Q A
34(5) P& Q 34&I
234(6) ~(P& Q)&
(P& Q) 25&I
23 (7) ~Q 46RAA
2 (8) P→~Q 37CP
12 (9) ~(P→~Q)&
(P→~Q) 28&I
1 (ア)~~(P& Q) 29RAA
1 (イ) P& Q アDN
従って、
(01)により、
(02)
① P& Q
② ~(P→~Q)
に於いて、
①=② であるが、
この「等式」を、『連言の定義(Df.&)』とする。
(03)
① 象は鼻は長い。
② 象以外は鼻は長くない。
③ 象は鼻以外は長くない。
であるとして、
④ 象が鼻が長い=①+②+③ である。とする。
従って、
(03)により、
(04)
④ 象が鼻が長い。⇔
④ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
従って、
(04)により、
(05)
⑤ 象が鼻が長い。とは言へない。⇔
⑤ ~∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
然るに、
(06)
1 (1) ~∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1 (2) ∃x~{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 1量化子の関係
3 (3) ~{象a→∃y(鼻ya&長y)&~象a→~∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} A
3 (4) ~{象a→∃y(鼻ya&長y)}∨~{~象a→~∃y(鼻ya&長y}∨~∀z(~鼻za→~長z)} 3ド・モルガンの法則
5 (5) ~{象a→∃y(鼻ya&長y)} A
5 (6) 象&~∃y(鼻ya&長y) 5連言の定義
5 (7) 象a 6&E
5 (8) ~∃y(鼻ya&長y) 6&E
5 (9) ∀y~(鼻ya&長y) 8量化子の関係
5 (ア) ~(鼻ba&長b) 9UE
5 (イ) ~鼻ab∨~長b ア、ド・モルガンの法則
5 (ウ) 鼻ba→~長b イ含意の定義
5 (エ) ∀y(鼻ya→~長y) ウUI
5 (オ) 象a&∀y(鼻ya→~長y) 7エ&I
5 (カ) 象a&∀y(鼻ya→~長y)∨~象a&∃y(鼻ya&長y) オ∨I
5 (キ) 象a&∀y(鼻ya→~長y)∨~象a&∃y(鼻ya&長y)∨∃z(~鼻za&長z) カ∨I
ク (ク) ~{~象a→~∃y(鼻ya&長y} A
ク (ケ) ~象a& ∃y(鼻ya&長y) ク連言の定義
ク (コ) 象a&∀y(鼻ya→~長y)∨~象a&∃y(鼻ya&長y) ケ∨I
ク (サ) 象a&∀y(鼻ya→~長y)∨~象a&∃y(鼻ya&長y)∨∃z(~鼻za&長z) コ∨I
シ (シ) ~∀z(~鼻za→~長z) A
シ (ス) ∃z~(~鼻za→~長z) サ量化子の関係
セ(セ) ~(~鼻ca→~長c) A
セ(ソ) ~鼻ca& 長c ス連言の定義
セ(タ) ∃z(~鼻za& 長z) セEI
シ (チ) ∃z(~鼻za& 長z) サスソEE
シ (ツ) ~象a&∃y(鼻ya&長y)∨∃z(~鼻za&長z) チ∨I
シ (テ) 象a&∀y(鼻ya→~長y)∨~象a&∃y(鼻ya&長y)∨∃z(~鼻za&長z) ツ∨I
3 (ト) 象a&∀y(鼻ya→~長y)∨~象a&∃y(鼻ya&長y)∨∃z(~鼻za&長z) 45キクサシテ∨E
3 (ナ)∃x{象x&∀y(鼻yx→~長y)∨~象x&∃y(鼻yx&長y)∨∃z(~鼻zx&長z)} トEI
1 (ニ)∃x{象x&∀y(鼻yx→~長y)∨~象x&∃y(鼻yx&長y)∨∃z(~鼻zx&長z)} 23ナEE
1 (〃)あるxについて、
xは象であって、すべてのyについてyがxの鼻であるならば、yは長くないか、
xは象でなくて、あるyはxの鼻であって、長いか、
あるzはxの鼻ではなくて、zは長い。
従って、
(05)(06)により、
(07)
⑤ 象が鼻が長い。とは言へない。⇔
⑤ ~∀x{象x→∃y(鼻yx& 長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
⑤ ∃x{象x&∀y(鼻yx→~長y)∨~象x& ∃y(鼻yx&長y)∨∃z(~鼻zx& 長z)}⇔
⑤{あるxは象であるが鼻は長くない}か、{あるxは象ではないが鼻が長い}か、{あるzはx(象)の鼻以外(例へば、耳)であるが長い}。
従って、
(07)により、
(08)
⑥ 象が鼻が長い。⇔
⑥ ∀x{象x→∃y(鼻yx& 長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
⑥ ~∃x{象x&∀y(鼻yx→~長y)∨~象x& ∃y(鼻yx&長y)∨∃z(~鼻zx& 長z)}⇔
⑥{鼻が長くない象がゐる}か、{象ではないが鼻が長い動物がゐる}か、{象は鼻以外も長い}か、と言へば、さのやうなことは無い。
令和元年08月20日、毛利太。
(ⅰ)
1 (1) P& Q A
2 (2) P→~Q A
1 (3) P 1&E
12 (4) ~Q 23MPP
2 (5) Q 1&E
12 (6) ~Q&Q 45&I
1 (7) ~(P→~Q) 26RAA
(ⅱ)
1 (1) ~(P→~Q) A
2 (2) ~(P& Q) A
3 (3) P A
4(4) Q A
34(5) P& Q 34&I
234(6) ~(P& Q)&
(P& Q) 25&I
23 (7) ~Q 46RAA
2 (8) P→~Q 37CP
12 (9) ~(P→~Q)&
(P→~Q) 28&I
1 (ア)~~(P& Q) 29RAA
1 (イ) P& Q アDN
従って、
(01)により、
(02)
① P& Q
② ~(P→~Q)
に於いて、
①=② であるが、
この「等式」を、『連言の定義(Df.&)』とする。
(03)
① 象は鼻は長い。
② 象以外は鼻は長くない。
③ 象は鼻以外は長くない。
であるとして、
④ 象が鼻が長い=①+②+③ である。とする。
従って、
(03)により、
(04)
④ 象が鼻が長い。⇔
④ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
従って、
(04)により、
(05)
⑤ 象が鼻が長い。とは言へない。⇔
⑤ ~∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
然るに、
(06)
1 (1) ~∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1 (2) ∃x~{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 1量化子の関係
3 (3) ~{象a→∃y(鼻ya&長y)&~象a→~∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} A
3 (4) ~{象a→∃y(鼻ya&長y)}∨~{~象a→~∃y(鼻ya&長y}∨~∀z(~鼻za→~長z)} 3ド・モルガンの法則
5 (5) ~{象a→∃y(鼻ya&長y)} A
5 (6) 象&~∃y(鼻ya&長y) 5連言の定義
5 (7) 象a 6&E
5 (8) ~∃y(鼻ya&長y) 6&E
5 (9) ∀y~(鼻ya&長y) 8量化子の関係
5 (ア) ~(鼻ba&長b) 9UE
5 (イ) ~鼻ab∨~長b ア、ド・モルガンの法則
5 (ウ) 鼻ba→~長b イ含意の定義
5 (エ) ∀y(鼻ya→~長y) ウUI
5 (オ) 象a&∀y(鼻ya→~長y) 7エ&I
5 (カ) 象a&∀y(鼻ya→~長y)∨~象a&∃y(鼻ya&長y) オ∨I
5 (キ) 象a&∀y(鼻ya→~長y)∨~象a&∃y(鼻ya&長y)∨∃z(~鼻za&長z) カ∨I
ク (ク) ~{~象a→~∃y(鼻ya&長y} A
ク (ケ) ~象a& ∃y(鼻ya&長y) ク連言の定義
ク (コ) 象a&∀y(鼻ya→~長y)∨~象a&∃y(鼻ya&長y) ケ∨I
ク (サ) 象a&∀y(鼻ya→~長y)∨~象a&∃y(鼻ya&長y)∨∃z(~鼻za&長z) コ∨I
シ (シ) ~∀z(~鼻za→~長z) A
シ (ス) ∃z~(~鼻za→~長z) サ量化子の関係
セ(セ) ~(~鼻ca→~長c) A
セ(ソ) ~鼻ca& 長c ス連言の定義
セ(タ) ∃z(~鼻za& 長z) セEI
シ (チ) ∃z(~鼻za& 長z) サスソEE
シ (ツ) ~象a&∃y(鼻ya&長y)∨∃z(~鼻za&長z) チ∨I
シ (テ) 象a&∀y(鼻ya→~長y)∨~象a&∃y(鼻ya&長y)∨∃z(~鼻za&長z) ツ∨I
3 (ト) 象a&∀y(鼻ya→~長y)∨~象a&∃y(鼻ya&長y)∨∃z(~鼻za&長z) 45キクサシテ∨E
3 (ナ)∃x{象x&∀y(鼻yx→~長y)∨~象x&∃y(鼻yx&長y)∨∃z(~鼻zx&長z)} トEI
1 (ニ)∃x{象x&∀y(鼻yx→~長y)∨~象x&∃y(鼻yx&長y)∨∃z(~鼻zx&長z)} 23ナEE
1 (〃)あるxについて、
xは象であって、すべてのyについてyがxの鼻であるならば、yは長くないか、
xは象でなくて、あるyはxの鼻であって、長いか、
あるzはxの鼻ではなくて、zは長い。
従って、
(05)(06)により、
(07)
⑤ 象が鼻が長い。とは言へない。⇔
⑤ ~∀x{象x→∃y(鼻yx& 長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
⑤ ∃x{象x&∀y(鼻yx→~長y)∨~象x& ∃y(鼻yx&長y)∨∃z(~鼻zx& 長z)}⇔
⑤{あるxは象であるが鼻は長くない}か、{あるxは象ではないが鼻が長い}か、{あるzはx(象)の鼻以外(例へば、耳)であるが長い}。
従って、
(07)により、
(08)
⑥ 象が鼻が長い。⇔
⑥ ∀x{象x→∃y(鼻yx& 長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
⑥ ~∃x{象x&∀y(鼻yx→~長y)∨~象x& ∃y(鼻yx&長y)∨∃z(~鼻zx& 長z)}⇔
⑥{鼻が長くない象がゐる}か、{象ではないが鼻が長い動物がゐる}か、{象は鼻以外も長い}か、と言へば、さのやうなことは無い。
令和元年08月20日、毛利太。
2019年8月18日日曜日
漢文にも述語論理にも、「括弧」は有ります!!
(01)
(ⅰ)
1 (1)~∀x(Fx→ ∃y(Gyx&~Hxy)) A
1 (2)∃x~(Fx→ ∃y(Gyx&~Hxy)) 1量化子の関係
3(3) ~(Fa→ ∃y(Gya&~Hay)) A
3(4) ~(~Fa∨ ∃y(Gya&~Hay)) 3含意の定義
3(5) Fa&~∃y(Gya&~Hay)) 4ド・モルガンの法則
3(6) Fa 5&E
3(7) ~∃y(Gya&~Hay) 5&E
3(8) ∀y~(Gya&~Hay) 7量化子の関係
3(9) ~(Gba&~Hab) 8UE
3(ア) ~Gba∨ Hab 9ド・モルガンの法則
3(イ) Gba→ Hab ア含意の定義
3(ウ) ∀y(Gya→ Hay) イUI
3(エ) Fa& ∀y(Gya→ Hay) 6ウ&I
3(オ) ∃x(Fx& ∀y(Gya→ Hxy)) エEI
1 (カ) ∃x(Fx& ∀y(Gyx→ Hxy)) 13オEE
(ⅱ)
1 (1) ∃x(Fx& ∀y(Gyx→ Hxy)) A
2 (2) Fa& ∀y(Gya→ Hay) A
2 (3) Fa 2&E
2 (4) ∀y(Gya→ Hay) 2&E
2 (5) Gba→ Hab 4UE
6(6) Gba&~Hab A
6(7) Gba 6&E
26(8) Hab 57MPP
6(9) ~Hab 6&E
26(ア) Hab&~Hab 89&I
2 (イ) ~(Gba&~Hab) 6アRAA
2 (ウ) ∀y~(Gba&~Hay) イUI
2 (エ) ~∃y(Gba&~Hay) ウ量化子の関係
2 (オ) Fa&~∃y(Gba&~Hay) 3エ&I
2 (カ) ~(~Fa∨ ∃y(Gba&~Hay) オ、ド・モルガンの法則
2 (キ)∃x~(Fx→ ∃y(Gyx&~Hxy)) カ含意の定義
1 (ク)∃x~(Fx→ ∃y(Gyx&~Hxy)) 12キEE
1 (ケ)~∀x(Fx→ ∃y(Gyx&~Hxy)) ク量化子の関係
従って、
(01)により、
(02)
① ~∀x(Fx→∃y(Gyx&~Hxy))
② ∃x(Fx&∀y(Gyx→ Hxy))
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
そこで述語論理学では「人間」と「動物」のような関係をあらわすのに、
動物(人間)
と表示する。そしてこれを記号化して、
F(a) または( )を省略して Fa
というように書く。
(沢田 允茂、現代論理学入門、1962年、116頁改)
(04)
任意の表述の否定は、その表述を’~( )’という空所にいれて書くことにしよう;しかし「括弧」はその内部が連言でないかぎり削除しよう。
(W.O.クワイン著、杖下隆英訳、現代論理学入門、1972年、15頁)
(05)
むやみに括弧が多くなることは我慢ができないのである(human being cannot stand too much proliferation of bracket)。― 中略 ―、結合記号に一定の順序でランクをつけることにしよう。~は&または∨よりも「より強く結合」する。&と∨は→よりも「より強く結合する」。(E.J.レモン 著、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、1973年、59頁)
従って、
(02)~(05)により、
(06)
① ~∀x(Fx→∃y(Gyx&~Hxy))
② ∃x(Fx&∀y(Gyx→ Hxy))
といふ「論理式」は、「むやみに括弧が多くなること」を我慢して、「括弧」を「省略」しないのであれば、
① ~(∀x(F(x)→∃y(G(yx)&~(H(xy)))))
② ∃x(F(x)&∀y(G(yx)→ H(xy)))
といふ風に、書くのが、「正しい」。
然るに、
(07)
(ⅰ)
1 (1)~∀x(弟子x→ ∃y(師yx&~如xy)) A
1 (2)∃x~(弟子x→ ∃y(師yx&~如xy)) 1量化子の関係
3(3) ~(弟子a→ ∃y(師ya&~如ay)) A
3(4) ~(~弟子a∨ ∃y(師ya&~如ay)) 3含意の定義
3(5) 弟子a&~∃y(師ya&~如ay)) 4ド・モルガンの法則
3(6) 弟子a 5&E
3(7) ~∃y(師ya&~如ay) 5&E
3(8) ∀y~(師ya&~如ay) 7量化子の関係
3(9) ~(師ba&~如ab) 8UE
3(ア) ~師ba∨ 如ab 9ド・モルガンの法則
3(イ) 師ba→ 如ab ア含意の定義
3(ウ) ∀y(師ya→ 如ay) イUI
3(エ) 弟子a& ∀y(師ya→ 如ay) 6ウ&I
3(オ) ∃x(弟子x& ∀y(師ya→ 如xy)) エEI
1 (カ) ∃x(弟子x& ∀y(師yx→ 如xy)) 13オEE
1 (〃)あるxは弟子であって、すべてのxについて、yがxが師ならば、xはyに及んでゐる。
(ⅱ)
1 (1) ∃x(弟子x& ∀y(師yx→ 如xy)) A
2 (2) 弟子a& ∀y(師ya→ 如ay) A
2 (3) 弟子a 2&E
2 (4) ∀y(師ya→ 如ay) 2&E
2 (5) 師ba→ 如ab 4UE
6(6) 師ba&~如ab A
6(7) 師ba 6&E
26(8) 如ab 57MPP
6(9) ~如ab 6&E
26(ア) 如ab&~如ab 89&I
2 (イ) ~(師ba&~如ab) 6アRAA
2 (ウ) ∀y~(師ba&~如ay) イUI
2 (エ) ~∃y(師ba&~如ay) ウ量化子の関係
2 (オ) 弟子a&~∃y(師ba&~如ay) 3エ&I
2 (カ) ~(~弟子a∨ ∃y(師ba&~如ay) オ、ド・モルガンの法則
2 (キ)∃x~(弟子x→ ∃y(師yx&~如xy)) カ含意の定義
1 (ク)∃x~(弟子x→ ∃y(師yx&~如xy)) 12キEE
1 (ケ)~∀x(弟子x→ ∃y(師yx&~如xy)) ク量化子の関係
1 (〃)すべてのxについて、xが弟子であるならば、あるyはxの師であって、xはyに及ばない。といふわけではない。
従って、
(06)(07)により、
(08)
① ~∀x(弟子x→∃y(師yx&~如xy))
② ∃x(弟子x&∀y(師yx→ 如xy))
といふ「論理式」は、「むやみに括弧が多くなること」を我慢して、「括弧」を「省略」しないのであれば、
① ~(∀x(弟子(x)→∃y(師(yx)&~(如(xy)))))
② ∃x(弟子(x)&∀y(師(yx)→ 如(xy)))
といふ風に、「書いて」、
① すべてのxについて、xが弟子であるならば、あるyはxの師であるが、xはyに及ばない。といふわけではない。
② あるxは弟子であって、すべてのxについて、yがxが師ならば、xはyに及んでゐる。
といふ風に、「読む」のが、「正しい」。
従って、
(09)
① ~∀x(弟子x→∃y(師yx&~如xy))
② ∃x(弟子x&∀y(師yx→ 如xy))
のやうに、「括弧が書かれてゐる論理式」であっても、実際には、「すべての括弧が、書かれてゐる」といふ、わけではない。
然るに、
(10)
① 弟子不二必不一レ如レ師=
① 弟子不[必不〔如(師)〕]。
に於いて、
① 不[ ]⇒[ ]不
① 不〔 〕⇒〔 〕不
① 如( )⇒( )如
といふ「移動」を行ふと、
① 弟子不[必不〔如(師)〕]⇒
① 弟子[必〔(師)如〕不]不=
① 弟子は[必ずしも〔(師に)如か〕ずんば]あらず=
① 弟子は必ずしも師匠に及ばないというわけではない(韓愈、師説)。
cf.
〔通釈〕弟子は必ずしも師に及ばないというわけではなく、(弟子の方がすぐれている場合もある)。
(三省堂、明解古典学習シリーズ20、1973年、56頁改)
然るに、
(11)
漢語における語順は、国語と大きく違っているところがある。すなわち、その補足構造における語順は、国語とは全く反対である。しかし、訓読は、国語の語順に置きかえて読むことが、その大きな原則となっている。それでその補足構造によっている文も、返り点によって、国語としての語順が示されている(鈴木直治、中国語と漢文、1975年、296頁)。
従って、
(10)(11)により、
(12)
① 弟子不[必不〔如(師)〕]。
① 弟子は[必ずしも〔(師に)如か〕ずんば]あらず。
に於ける、
①[ 〔 ( ) 〕 ]
①[ 〔 ( ) 〕 ]
といふ「括弧」は、
① 弟子不必不如師。
① 弟子は必ずしも師に如かずんばあらず。
といふ、
①「漢文の補足構造」に加へて、
①「国語の補足構造」を、表してゐる。
従って、
(12)により、
(13)
① 弟子不[必不〔如(師)〕]。
① 弟子は[必ずしも〔(師に)如か〕ずんば]あらず。
に於ける、「括弧」は、
①「漢文の補足構造」と、
①「訓読の語順」を、示してゐる。
従って、
(08)(10)~(13)により、
(14)
① ~∀x(弟子x→∃y(師yx&~如xy))
といふ「論理式」に、
① ~(∀x(弟子(x)→∃y(師(yx)&~(如(xy)))))
といふ「補足構造」が有るやうに、
① 弟子不必不如師。
といふ「漢文」には、初めから、
① 弟子不[必不〔如(師)〕]。
といふ「補足構造」が有って、その上で、「たまたま、偶然に、補足構造に於ける語順が、漢文と国語とでは、全く反対であった」が故に、「結果」として、
① 弟子不二必不一レ如レ師=
① 弟子不[必不〔如(師)〕]⇒
① 弟子[必〔(師)如〕不]不=
① 弟子は[必ずしも〔(師に)如か〕ずんば]あらず=
① 弟子は必ずしも師匠に及ばないというわけではない(韓愈、師説)。
といふ「漢文訓読」が、成立する。
従って、
(14)により、
(15)
① 弟子不必不如師。
といふ「漢文」は、
① Dìzǐbùbìbùrúshī。
といふ風に、読もうと、
① 弟子は必ずしも師に如かずんばあらず。
といふ風に、読むまいと、それ自体として、
① 弟子不[必不〔如(師)〕]。
といふ「括弧(補足構造)」を、持ってゐる。
令和元年08月18日、毛利太。
(ⅰ)
1 (1)~∀x(Fx→ ∃y(Gyx&~Hxy)) A
1 (2)∃x~(Fx→ ∃y(Gyx&~Hxy)) 1量化子の関係
3(3) ~(Fa→ ∃y(Gya&~Hay)) A
3(4) ~(~Fa∨ ∃y(Gya&~Hay)) 3含意の定義
3(5) Fa&~∃y(Gya&~Hay)) 4ド・モルガンの法則
3(6) Fa 5&E
3(7) ~∃y(Gya&~Hay) 5&E
3(8) ∀y~(Gya&~Hay) 7量化子の関係
3(9) ~(Gba&~Hab) 8UE
3(ア) ~Gba∨ Hab 9ド・モルガンの法則
3(イ) Gba→ Hab ア含意の定義
3(ウ) ∀y(Gya→ Hay) イUI
3(エ) Fa& ∀y(Gya→ Hay) 6ウ&I
3(オ) ∃x(Fx& ∀y(Gya→ Hxy)) エEI
1 (カ) ∃x(Fx& ∀y(Gyx→ Hxy)) 13オEE
(ⅱ)
1 (1) ∃x(Fx& ∀y(Gyx→ Hxy)) A
2 (2) Fa& ∀y(Gya→ Hay) A
2 (3) Fa 2&E
2 (4) ∀y(Gya→ Hay) 2&E
2 (5) Gba→ Hab 4UE
6(6) Gba&~Hab A
6(7) Gba 6&E
26(8) Hab 57MPP
6(9) ~Hab 6&E
26(ア) Hab&~Hab 89&I
2 (イ) ~(Gba&~Hab) 6アRAA
2 (ウ) ∀y~(Gba&~Hay) イUI
2 (エ) ~∃y(Gba&~Hay) ウ量化子の関係
2 (オ) Fa&~∃y(Gba&~Hay) 3エ&I
2 (カ) ~(~Fa∨ ∃y(Gba&~Hay) オ、ド・モルガンの法則
2 (キ)∃x~(Fx→ ∃y(Gyx&~Hxy)) カ含意の定義
1 (ク)∃x~(Fx→ ∃y(Gyx&~Hxy)) 12キEE
1 (ケ)~∀x(Fx→ ∃y(Gyx&~Hxy)) ク量化子の関係
従って、
(01)により、
(02)
① ~∀x(Fx→∃y(Gyx&~Hxy))
② ∃x(Fx&∀y(Gyx→ Hxy))
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
そこで述語論理学では「人間」と「動物」のような関係をあらわすのに、
動物(人間)
と表示する。そしてこれを記号化して、
F(a) または( )を省略して Fa
というように書く。
(沢田 允茂、現代論理学入門、1962年、116頁改)
(04)
任意の表述の否定は、その表述を’~( )’という空所にいれて書くことにしよう;しかし「括弧」はその内部が連言でないかぎり削除しよう。
(W.O.クワイン著、杖下隆英訳、現代論理学入門、1972年、15頁)
(05)
むやみに括弧が多くなることは我慢ができないのである(human being cannot stand too much proliferation of bracket)。― 中略 ―、結合記号に一定の順序でランクをつけることにしよう。~は&または∨よりも「より強く結合」する。&と∨は→よりも「より強く結合する」。(E.J.レモン 著、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、1973年、59頁)
従って、
(02)~(05)により、
(06)
① ~∀x(Fx→∃y(Gyx&~Hxy))
② ∃x(Fx&∀y(Gyx→ Hxy))
といふ「論理式」は、「むやみに括弧が多くなること」を我慢して、「括弧」を「省略」しないのであれば、
① ~(∀x(F(x)→∃y(G(yx)&~(H(xy)))))
② ∃x(F(x)&∀y(G(yx)→ H(xy)))
といふ風に、書くのが、「正しい」。
然るに、
(07)
(ⅰ)
1 (1)~∀x(弟子x→ ∃y(師yx&~如xy)) A
1 (2)∃x~(弟子x→ ∃y(師yx&~如xy)) 1量化子の関係
3(3) ~(弟子a→ ∃y(師ya&~如ay)) A
3(4) ~(~弟子a∨ ∃y(師ya&~如ay)) 3含意の定義
3(5) 弟子a&~∃y(師ya&~如ay)) 4ド・モルガンの法則
3(6) 弟子a 5&E
3(7) ~∃y(師ya&~如ay) 5&E
3(8) ∀y~(師ya&~如ay) 7量化子の関係
3(9) ~(師ba&~如ab) 8UE
3(ア) ~師ba∨ 如ab 9ド・モルガンの法則
3(イ) 師ba→ 如ab ア含意の定義
3(ウ) ∀y(師ya→ 如ay) イUI
3(エ) 弟子a& ∀y(師ya→ 如ay) 6ウ&I
3(オ) ∃x(弟子x& ∀y(師ya→ 如xy)) エEI
1 (カ) ∃x(弟子x& ∀y(師yx→ 如xy)) 13オEE
1 (〃)あるxは弟子であって、すべてのxについて、yがxが師ならば、xはyに及んでゐる。
(ⅱ)
1 (1) ∃x(弟子x& ∀y(師yx→ 如xy)) A
2 (2) 弟子a& ∀y(師ya→ 如ay) A
2 (3) 弟子a 2&E
2 (4) ∀y(師ya→ 如ay) 2&E
2 (5) 師ba→ 如ab 4UE
6(6) 師ba&~如ab A
6(7) 師ba 6&E
26(8) 如ab 57MPP
6(9) ~如ab 6&E
26(ア) 如ab&~如ab 89&I
2 (イ) ~(師ba&~如ab) 6アRAA
2 (ウ) ∀y~(師ba&~如ay) イUI
2 (エ) ~∃y(師ba&~如ay) ウ量化子の関係
2 (オ) 弟子a&~∃y(師ba&~如ay) 3エ&I
2 (カ) ~(~弟子a∨ ∃y(師ba&~如ay) オ、ド・モルガンの法則
2 (キ)∃x~(弟子x→ ∃y(師yx&~如xy)) カ含意の定義
1 (ク)∃x~(弟子x→ ∃y(師yx&~如xy)) 12キEE
1 (ケ)~∀x(弟子x→ ∃y(師yx&~如xy)) ク量化子の関係
1 (〃)すべてのxについて、xが弟子であるならば、あるyはxの師であって、xはyに及ばない。といふわけではない。
従って、
(06)(07)により、
(08)
① ~∀x(弟子x→∃y(師yx&~如xy))
② ∃x(弟子x&∀y(師yx→ 如xy))
といふ「論理式」は、「むやみに括弧が多くなること」を我慢して、「括弧」を「省略」しないのであれば、
① ~(∀x(弟子(x)→∃y(師(yx)&~(如(xy)))))
② ∃x(弟子(x)&∀y(師(yx)→ 如(xy)))
といふ風に、「書いて」、
① すべてのxについて、xが弟子であるならば、あるyはxの師であるが、xはyに及ばない。といふわけではない。
② あるxは弟子であって、すべてのxについて、yがxが師ならば、xはyに及んでゐる。
といふ風に、「読む」のが、「正しい」。
従って、
(09)
① ~∀x(弟子x→∃y(師yx&~如xy))
② ∃x(弟子x&∀y(師yx→ 如xy))
のやうに、「括弧が書かれてゐる論理式」であっても、実際には、「すべての括弧が、書かれてゐる」といふ、わけではない。
然るに、
(10)
① 弟子不二必不一レ如レ師=
① 弟子不[必不〔如(師)〕]。
に於いて、
① 不[ ]⇒[ ]不
① 不〔 〕⇒〔 〕不
① 如( )⇒( )如
といふ「移動」を行ふと、
① 弟子不[必不〔如(師)〕]⇒
① 弟子[必〔(師)如〕不]不=
① 弟子は[必ずしも〔(師に)如か〕ずんば]あらず=
① 弟子は必ずしも師匠に及ばないというわけではない(韓愈、師説)。
cf.
〔通釈〕弟子は必ずしも師に及ばないというわけではなく、(弟子の方がすぐれている場合もある)。
(三省堂、明解古典学習シリーズ20、1973年、56頁改)
然るに、
(11)
漢語における語順は、国語と大きく違っているところがある。すなわち、その補足構造における語順は、国語とは全く反対である。しかし、訓読は、国語の語順に置きかえて読むことが、その大きな原則となっている。それでその補足構造によっている文も、返り点によって、国語としての語順が示されている(鈴木直治、中国語と漢文、1975年、296頁)。
従って、
(10)(11)により、
(12)
① 弟子不[必不〔如(師)〕]。
① 弟子は[必ずしも〔(師に)如か〕ずんば]あらず。
に於ける、
①[ 〔 ( ) 〕 ]
①[ 〔 ( ) 〕 ]
といふ「括弧」は、
① 弟子不必不如師。
① 弟子は必ずしも師に如かずんばあらず。
といふ、
①「漢文の補足構造」に加へて、
①「国語の補足構造」を、表してゐる。
従って、
(12)により、
(13)
① 弟子不[必不〔如(師)〕]。
① 弟子は[必ずしも〔(師に)如か〕ずんば]あらず。
に於ける、「括弧」は、
①「漢文の補足構造」と、
①「訓読の語順」を、示してゐる。
従って、
(08)(10)~(13)により、
(14)
① ~∀x(弟子x→∃y(師yx&~如xy))
といふ「論理式」に、
① ~(∀x(弟子(x)→∃y(師(yx)&~(如(xy)))))
といふ「補足構造」が有るやうに、
① 弟子不必不如師。
といふ「漢文」には、初めから、
① 弟子不[必不〔如(師)〕]。
といふ「補足構造」が有って、その上で、「たまたま、偶然に、補足構造に於ける語順が、漢文と国語とでは、全く反対であった」が故に、「結果」として、
① 弟子不二必不一レ如レ師=
① 弟子不[必不〔如(師)〕]⇒
① 弟子[必〔(師)如〕不]不=
① 弟子は[必ずしも〔(師に)如か〕ずんば]あらず=
① 弟子は必ずしも師匠に及ばないというわけではない(韓愈、師説)。
といふ「漢文訓読」が、成立する。
従って、
(14)により、
(15)
① 弟子不必不如師。
といふ「漢文」は、
① Dìzǐbùbìbùrúshī。
といふ風に、読もうと、
① 弟子は必ずしも師に如かずんばあらず。
といふ風に、読むまいと、それ自体として、
① 弟子不[必不〔如(師)〕]。
といふ「括弧(補足構造)」を、持ってゐる。
令和元年08月18日、毛利太。
2019年8月17日土曜日
「聖人所不知未必不為愚人所知也」の「述語論理」。
(01)
(ⅰ)
1 (1)~∀x{∃y(聖人y&~知yx)→ ∀z(愚人z→~知zx)} A
1 (〃)すべてのxについて、あるyが聖人であって、yがxを知らなければ、すべてのzについて、zが愚人であるならば、zはxを知らない。といふわけではない。
1 (2)∃x~{∃y(聖人y&~知yx)→ ∀z(愚人z→~知zx)} 1含意の定義
3 (3) ~{∃y(聖人y&~知ya)→ ∀z(愚人z→~知za)} A
3 (4) ~{~∃y(聖人y&~知ya)∨ ∀z(愚人z→~知za)} 3含意の定義
3 (5) ∃y(聖人y&~知ya)&~∀z(愚人z→~知za) 4ド・モルガンの法則
3 (6) ∃y(聖人y&~知ya) 5&E
3 (7) ~∀z(愚人z→~知za) 5&E
3 (8) ∃z~(愚人z→~知za) 7量化子の関係
9(9) ~(愚人c→~知ca) A
9(ア) ~(~愚人c∨~知ca) 9含意の定義
9(イ) 愚人c& 知ca ア、ド・モルガンの法則
9(ウ) ∃z(愚人c& 知za) イEI
3 (エ) ∃z(愚人c& 知za) 89ウEE
3 (オ) ∃y(聖人y&~知ya)& ∃z(愚人c& 知za) 6エ&I
1 (カ) ∃y(聖人y&~知ya)& ∃z(愚人c& 知za) 23オEE
1 (キ) ∀x{∃y(聖人y&~知yx)& ∃z(愚人c& 知zx)} カUI
1 (〃)いかなるxであっても、xを知らない聖人が存在し、xを知ってゐる愚人が存在する。
(ⅱ)
1 (1) ∀x{∃y(聖人y&~知yx)& ∃z(愚人c& 知zx)} A
1 (2) ∃y(聖人y&~知ya)& ∃z(愚人c& 知za) 1UE
1 (3) ∃y(聖人y&~知ya) 2&E
1 (4) ∃z(愚人c& 知za) 2&E
5 (5) 愚人c& 知ca A
5 (6) ~(~愚人c∨~知ca) 5ド・モルガンの法則
5 (7) ~(愚人c→~知ca) 6含意の定義
5 (8) ∃z~(愚人c→~知za) 7EI
5 (9) ~∀z(愚人c→~知za) 8量化子の関係
1 (ア) ~∀z(愚人c→~知za) 459EE
1 (イ) ∃y(聖人y&~知ya)&~∀z(愚人c→~知za) 3ア&I
1 (ウ) ~{~∃y(聖人y&~知ya)∨ ∀z(愚人z→~知za)} イ、ド・モルガンの法則
1 (エ) ~{∃y(聖人y&~知ya)→ ∀z(愚人z→~知za)} ウ含意の定義
1 (オ)∃x~{∃y(聖人y&~知ya)→ ∀z(愚人z→~知za)} エEI
1 (カ)~∀x{∃y(聖人y&~知yx)→ ∀z(愚人z→~知zx)} オ量化子の関係
1 (〃)すべてのxについて、あるyが聖人であって、yがxを知らなければ、すべてのzについて、zが愚人であるならば、zはxを知らない。といふわけではない。
従って、
(01)により、
(02)
① ~∀x{∃y(聖人y&~知yx)→ ∀z(愚人z→~知zx)}
② ∀x{∃y(聖人y&~知yx)& ∃z(愚人c& 知zx)}
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて、あるyが聖人であって、yがxを知らなければ、すべてのzについて、zが愚人であるならば、zはxを知らない。といふわけではない。
② いかなるxであっても、xを知らない聖人が存在し、xを知ってゐる愚人が存在する。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
③ 聖人所レ不レ知未ニ必不一レ為二愚人所一レ知也=
③ 聖人所〔不(知)〕未〈必不{為[愚人〔所(知)〕]}〉也⇒
③ 聖人〔(知)不〕所未〈必{[愚人〔(知)所〕]為}不〉不也=
③ 聖人の〔(知ら)不る〕所未だ〈必ずしも{[愚人の〔(知る)所と〕]為さ}不んば〉あら不る也。
然るに、
(04)
[訳]聖人の知らないことでも、必ずしも愚人が知らないとは限らない(愚人が既に知っている場合もある)。
(教学社、風呂で覚える漢文、1998年、26頁)
然るに、
(05)
② いかなるxであっても、xを知らない聖人が存在し、xを知ってゐる愚人が存在する。
③ 聖人の知らないことでも、必ずしも愚人が知らないとは限らない。
に於いて、
②=③ ではない。
従って、
(01)~(05)により、
(06)
① ~∀x{∃y(聖人y&~知yx)→∀z(愚人z→~知zx)}
③ 聖人所レ不レ知未ニ必不一レ為二愚人所一レ知也。
に於いて、
①=③ ではない。
(07)
良くは知らないものの、あるいは、
③ 聖人所レ不レ知未ニ必不一レ為二愚人所一レ知也。⇔
③ 聖人の知らないことでも、必ずしも愚人が知らないとは限らない。
のやうな「命題」を「翻訳」する場合は、「様相論理学」が用ひられるのかも知れない。
令和元年08月17日、毛利太。
(ⅰ)
1 (1)~∀x{∃y(聖人y&~知yx)→ ∀z(愚人z→~知zx)} A
1 (〃)すべてのxについて、あるyが聖人であって、yがxを知らなければ、すべてのzについて、zが愚人であるならば、zはxを知らない。といふわけではない。
1 (2)∃x~{∃y(聖人y&~知yx)→ ∀z(愚人z→~知zx)} 1含意の定義
3 (3) ~{∃y(聖人y&~知ya)→ ∀z(愚人z→~知za)} A
3 (4) ~{~∃y(聖人y&~知ya)∨ ∀z(愚人z→~知za)} 3含意の定義
3 (5) ∃y(聖人y&~知ya)&~∀z(愚人z→~知za) 4ド・モルガンの法則
3 (6) ∃y(聖人y&~知ya) 5&E
3 (7) ~∀z(愚人z→~知za) 5&E
3 (8) ∃z~(愚人z→~知za) 7量化子の関係
9(9) ~(愚人c→~知ca) A
9(ア) ~(~愚人c∨~知ca) 9含意の定義
9(イ) 愚人c& 知ca ア、ド・モルガンの法則
9(ウ) ∃z(愚人c& 知za) イEI
3 (エ) ∃z(愚人c& 知za) 89ウEE
3 (オ) ∃y(聖人y&~知ya)& ∃z(愚人c& 知za) 6エ&I
1 (カ) ∃y(聖人y&~知ya)& ∃z(愚人c& 知za) 23オEE
1 (キ) ∀x{∃y(聖人y&~知yx)& ∃z(愚人c& 知zx)} カUI
1 (〃)いかなるxであっても、xを知らない聖人が存在し、xを知ってゐる愚人が存在する。
(ⅱ)
1 (1) ∀x{∃y(聖人y&~知yx)& ∃z(愚人c& 知zx)} A
1 (2) ∃y(聖人y&~知ya)& ∃z(愚人c& 知za) 1UE
1 (3) ∃y(聖人y&~知ya) 2&E
1 (4) ∃z(愚人c& 知za) 2&E
5 (5) 愚人c& 知ca A
5 (6) ~(~愚人c∨~知ca) 5ド・モルガンの法則
5 (7) ~(愚人c→~知ca) 6含意の定義
5 (8) ∃z~(愚人c→~知za) 7EI
5 (9) ~∀z(愚人c→~知za) 8量化子の関係
1 (ア) ~∀z(愚人c→~知za) 459EE
1 (イ) ∃y(聖人y&~知ya)&~∀z(愚人c→~知za) 3ア&I
1 (ウ) ~{~∃y(聖人y&~知ya)∨ ∀z(愚人z→~知za)} イ、ド・モルガンの法則
1 (エ) ~{∃y(聖人y&~知ya)→ ∀z(愚人z→~知za)} ウ含意の定義
1 (オ)∃x~{∃y(聖人y&~知ya)→ ∀z(愚人z→~知za)} エEI
1 (カ)~∀x{∃y(聖人y&~知yx)→ ∀z(愚人z→~知zx)} オ量化子の関係
1 (〃)すべてのxについて、あるyが聖人であって、yがxを知らなければ、すべてのzについて、zが愚人であるならば、zはxを知らない。といふわけではない。
従って、
(01)により、
(02)
① ~∀x{∃y(聖人y&~知yx)→ ∀z(愚人z→~知zx)}
② ∀x{∃y(聖人y&~知yx)& ∃z(愚人c& 知zx)}
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて、あるyが聖人であって、yがxを知らなければ、すべてのzについて、zが愚人であるならば、zはxを知らない。といふわけではない。
② いかなるxであっても、xを知らない聖人が存在し、xを知ってゐる愚人が存在する。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
③ 聖人所レ不レ知未ニ必不一レ為二愚人所一レ知也=
③ 聖人所〔不(知)〕未〈必不{為[愚人〔所(知)〕]}〉也⇒
③ 聖人〔(知)不〕所未〈必{[愚人〔(知)所〕]為}不〉不也=
③ 聖人の〔(知ら)不る〕所未だ〈必ずしも{[愚人の〔(知る)所と〕]為さ}不んば〉あら不る也。
然るに、
(04)
[訳]聖人の知らないことでも、必ずしも愚人が知らないとは限らない(愚人が既に知っている場合もある)。
(教学社、風呂で覚える漢文、1998年、26頁)
然るに、
(05)
② いかなるxであっても、xを知らない聖人が存在し、xを知ってゐる愚人が存在する。
③ 聖人の知らないことでも、必ずしも愚人が知らないとは限らない。
に於いて、
②=③ ではない。
従って、
(01)~(05)により、
(06)
① ~∀x{∃y(聖人y&~知yx)→∀z(愚人z→~知zx)}
③ 聖人所レ不レ知未ニ必不一レ為二愚人所一レ知也。
に於いて、
①=③ ではない。
(07)
良くは知らないものの、あるいは、
③ 聖人所レ不レ知未ニ必不一レ為二愚人所一レ知也。⇔
③ 聖人の知らないことでも、必ずしも愚人が知らないとは限らない。
のやうな「命題」を「翻訳」する場合は、「様相論理学」が用ひられるのかも知れない。
令和元年08月17日、毛利太。
2019年8月15日木曜日
「当世士大夫無不知有劉老人者」の「述語論理」(Ⅱ)。
(01)
(ⅰ)
1 (1) ∀x{士大夫x→∀y(劉老人y→ 知xy) A
1 (2) 士大夫a→∀y(劉老人y→ 知ay) 1UE
3 (3) 士大夫a A
13 (4) ∀y(劉老人y→ 知ay) 23MPP
13 (5) (劉老人b→ 知ab) 4UE
6 (6) 劉老人b&~知ab A
6 (7) 劉老人b 6&E
136 (8) 知ab 57MPP
6 (9) ~知ab 6&E
136 (ア) 知ab&~知ab 89&I
13 (イ) ~(劉老人b&~知ab) 6アRAA
13 (ウ) ∀y~(劉老人y&~知ay) イUI
13 (エ) ~∃y(劉老人y&~知ay) ウ量化子の関係
1 (オ) 士大夫a→~∃y(劉老人y&~知ay) 3エCP
1 (カ) ~士大夫a∨~∃y(劉老人y&~知ay) オ含意の定義
1 (キ) ~{士大夫a&∃y(劉老人y&~知ay)} カ、ド・モルガンの法則
1 (ク)∀x~{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)} キUI
1 (ケ)~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)} ク量化子の関係
1 (〃)あるxは士大夫であって、あるyは劉老人であって、xがyを知らない。といふことはない。
(ⅱ)
1 (1)~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)} A
1 (2)∀x~{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)} 1量化子の関係
1 (3) ~{士大夫a&∃y(劉老人y&~知ay)} 1UE
4 (4) 士大夫a A
5 (5) ∃y(劉老人y&~知ay) A
45 (6) 士大夫a&∃y(劉老人y&~知ay) A
145 (7) ~{士大夫a&∃y(劉老人y&~知ay)}&
{士大夫a&∃y(劉老人y&~知ay)} 45&I
14 (8) ~∃y(劉老人y&~知ay) 57RAA
14 (9) ∀y~(劉老人y&~知ay) 8量化子の関係
14 (ア) ~(劉老人b&~知ab) 9UE
イ (イ) 劉老人b A
ウ(ウ) ~知ab A
イウ(エ) 劉老人b&~知ab ウエ&I
14イウ(オ) ~(劉老人b&~知ab)&
(劉老人b&~知ab) アエ&I
14イ (カ) ~~知ab ウオRAA
14イ (キ) 知ab カDN
14 (ク) 劉老人b→ 知ab イキCP
14 (ケ) ∀y(劉老人y→ 知ay) クUI
1 (コ) 士大夫a→∀y(劉老人y→ 知ay) 4ケCP
1 (サ) ∀x{士大夫x→∀y(劉老人y→ 知xy) コUI
1 (〃)すべてのxについて、xが士大夫であるならば、すべてyについて、yが劉老人であるならば、xはyを知ってゐる。
従って、
(01)により、
(02)
① ∀x{士大夫x→∀y(劉老人y→ 知xy)}
② ~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)}
に於いて、
① ならば ② であり、
② ならば ① である。
従って、
(02)により、
(03)
① ∀x{士大夫x→∀y(劉老人y→ 知xy)}
② ~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)}
に於いて、
①=② である。
従って、
(03)により、
(04)
① ∀x{士大夫x→∀y(劉老人y→ 知xy)}&∃x(士大夫x)&∃y(劉老人y)⇒∃x∃y(士大夫x&劉老人y&知xy)
② ~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)}&∃x(士大夫x)&∃y(劉老人y)⇒∃x∃y(士大夫x&劉老人y&知xy)
に於いて、
① だけが「正しく」、
② が「正しくない」。といふことはない。
然るに、
(05)
(ⅰ)
1 (1) ∀x{士大夫x→ ∀y(劉老人y→ 知xy)} A
2 (2) ∃x(士大夫x)&∃y(劉老人y) A
1 (3) 士大夫a→ ∀y(劉老人y→ 知ay) 1UE
2 (4) ∃x(士大夫x) 2&E
5 (5) 士大夫a A
1 5 (6) ∀y(劉老人y→ 知ay) 35MPP
1 5 (7) 劉老人b→ 知ab 6UE
2 (8) ∃y(劉老人y) 2&E
2 (9) 劉老人b A
125 (ア) 知ab 79MPP
125 (イ) 士大夫a&劉老人b 59&I
125 (ウ) 士大夫a&劉老人b&知ab アイ&I
125 (エ) ∃y(士大夫a&劉老人y&知ay) ウEI
1 5 (オ) ∃y(士大夫a&劉老人y&知ay) 89エEE
1 5 (カ) ∃x∃y(士大夫x&劉老人y&知xy) オEI
12 (キ) ∃x∃y(士大夫x&劉老人y&知xy) 45カEE
12 (〃)あるxとあるyについて、xは士大夫であって、yは劉老人であって、xはyを知ってゐる。
(ⅱ)
1 (1)~∃x{士大夫x &∃y(劉老人y&~知xy)} A
2 (2) ∃x(士大夫x)&∃y(劉老人y) A
1 (3)∀x~{士大夫x &∃y(劉老人y&~知xy)} 1量化子の関係
1 (4) ~{士大夫a &∃y(劉老人y&~知ay)} 3UE
1 (5) ~士大夫a∨~∃y(劉老人y&~知ay) 4ド・モルガンの法則
1 (6) 士大夫a→~∃y(劉老人y&~知ay) 5含意の定義
2 (7) ∃x(士大夫x) 2&E
3 (8) 士大夫a A
1 3 (9) ~∃y(劉老人y&~知ay) 68MPP
1 3 (ア) ∀y~(劉老人y&~知ay) 9含意の定義
1 3 (イ) ~(劉老人b&~知ab) アUE
1 3 (ウ) ~劉老人b∨ 知ab イ、ド・モルガンの法則
1 3 (エ) 劉老人b→ 知ab ウ含意の定義
2 (カ) ∃y(劉老人y) 2&E
キ(キ) 劉老人b A
1 3キ(ク) 知ab エキMPP
1 3キ(ケ) 士大夫a&劉老人b 8キ&I
1 3キ(コ) 士大夫a&劉老人b&知ab クケ&I
1 3キ(サ) ∃y(士大夫a&劉老人y&知ay) コEI
123 (シ) ∃y(士大夫a&劉老人y&知ay) カキサEE
123 (ス) ∃x∃y(士大夫x&劉老人y&知xy) シEI
12 (セ) ∃x∃y(士大夫x&劉老人y&知xy) 78スEE
12 (〃)あるxとあるyについて、xは士大夫であって、yは劉老人であって、xはyを知ってゐる。
従って、
(04)(05)により、
(06)
果たして、確かに、
① ∀x{士大夫x→∀y(劉老人y→ 知xy)}&∃x(士大夫x)&∃y(劉老人y)⇒∃x∃y(士大夫x&劉老人y&知xy)
② ~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)}&∃x(士大夫x)&∃y(劉老人y)⇒∃x∃y(士大夫x&劉老人y&知xy)
に於いて、
① は「正しく」、
② も「正しい」。
然るに、
(07)
∃とは、存在限定子の事を指す。決して、決して「ヨ」ではない。
概要
数学・論理学において適当な、ある、を表す記号。存在限定子(existential quantifier)と呼ぶ。読み方は意味の通り、適当な、ある~と読まれる(英語だとthere exists, there is)。
(ニコニコ大百科)
従って、
(08)
∃=有る
であって、それ故、
② ~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)}
であれば、
② ~有x{士大夫x&有y(劉老人y&~知xy)}
である。
然るに、
(09)
~=不
であって、それ故、
② ~有x{士大夫x&有y(劉老人y&~知xy)}
であれば、
② 不有x{士大夫x&有y(劉老人y&不知xy)}
である。
然るに、
(10)
不有=無
であって、それ故、
② 不有x{士大夫x&有y(劉老人y&不知xy)}
であれば、
② 無x{士大夫x&有y(劉老人y&不知xy)}
である。
然るに、
(11)
② 無x{士大夫x&有y(劉老人y&不知xy)}
といふ「式」は、
② 無{士大夫不[知〔有(劉老人)〕]者}。
といふ「漢文」に、よく似てゐる。
従って、
(07)~(11)により、
(12)
② ~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)}。
といふ「述語論理式」は、
② 無{士大夫不[知〔有(劉老人)〕]者}⇒
② {士大夫[〔(劉老人)有〕知]不者}無=
② {士大夫にして[〔(劉老人)有るを〕知ら]不る者}無し=
② 士大夫であって、劉老人の存在を知らない者は存在しない。
といふ「漢文・訓読」を、「想起」させる。
令和元年08月15日、毛利太。
(ⅰ)
1 (1) ∀x{士大夫x→∀y(劉老人y→ 知xy) A
1 (2) 士大夫a→∀y(劉老人y→ 知ay) 1UE
3 (3) 士大夫a A
13 (4) ∀y(劉老人y→ 知ay) 23MPP
13 (5) (劉老人b→ 知ab) 4UE
6 (6) 劉老人b&~知ab A
6 (7) 劉老人b 6&E
136 (8) 知ab 57MPP
6 (9) ~知ab 6&E
136 (ア) 知ab&~知ab 89&I
13 (イ) ~(劉老人b&~知ab) 6アRAA
13 (ウ) ∀y~(劉老人y&~知ay) イUI
13 (エ) ~∃y(劉老人y&~知ay) ウ量化子の関係
1 (オ) 士大夫a→~∃y(劉老人y&~知ay) 3エCP
1 (カ) ~士大夫a∨~∃y(劉老人y&~知ay) オ含意の定義
1 (キ) ~{士大夫a&∃y(劉老人y&~知ay)} カ、ド・モルガンの法則
1 (ク)∀x~{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)} キUI
1 (ケ)~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)} ク量化子の関係
1 (〃)あるxは士大夫であって、あるyは劉老人であって、xがyを知らない。といふことはない。
(ⅱ)
1 (1)~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)} A
1 (2)∀x~{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)} 1量化子の関係
1 (3) ~{士大夫a&∃y(劉老人y&~知ay)} 1UE
4 (4) 士大夫a A
5 (5) ∃y(劉老人y&~知ay) A
45 (6) 士大夫a&∃y(劉老人y&~知ay) A
145 (7) ~{士大夫a&∃y(劉老人y&~知ay)}&
{士大夫a&∃y(劉老人y&~知ay)} 45&I
14 (8) ~∃y(劉老人y&~知ay) 57RAA
14 (9) ∀y~(劉老人y&~知ay) 8量化子の関係
14 (ア) ~(劉老人b&~知ab) 9UE
イ (イ) 劉老人b A
ウ(ウ) ~知ab A
イウ(エ) 劉老人b&~知ab ウエ&I
14イウ(オ) ~(劉老人b&~知ab)&
(劉老人b&~知ab) アエ&I
14イ (カ) ~~知ab ウオRAA
14イ (キ) 知ab カDN
14 (ク) 劉老人b→ 知ab イキCP
14 (ケ) ∀y(劉老人y→ 知ay) クUI
1 (コ) 士大夫a→∀y(劉老人y→ 知ay) 4ケCP
1 (サ) ∀x{士大夫x→∀y(劉老人y→ 知xy) コUI
1 (〃)すべてのxについて、xが士大夫であるならば、すべてyについて、yが劉老人であるならば、xはyを知ってゐる。
従って、
(01)により、
(02)
① ∀x{士大夫x→∀y(劉老人y→ 知xy)}
② ~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)}
に於いて、
① ならば ② であり、
② ならば ① である。
従って、
(02)により、
(03)
① ∀x{士大夫x→∀y(劉老人y→ 知xy)}
② ~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)}
に於いて、
①=② である。
従って、
(03)により、
(04)
① ∀x{士大夫x→∀y(劉老人y→ 知xy)}&∃x(士大夫x)&∃y(劉老人y)⇒∃x∃y(士大夫x&劉老人y&知xy)
② ~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)}&∃x(士大夫x)&∃y(劉老人y)⇒∃x∃y(士大夫x&劉老人y&知xy)
に於いて、
① だけが「正しく」、
② が「正しくない」。といふことはない。
然るに、
(05)
(ⅰ)
1 (1) ∀x{士大夫x→ ∀y(劉老人y→ 知xy)} A
2 (2) ∃x(士大夫x)&∃y(劉老人y) A
1 (3) 士大夫a→ ∀y(劉老人y→ 知ay) 1UE
2 (4) ∃x(士大夫x) 2&E
5 (5) 士大夫a A
1 5 (6) ∀y(劉老人y→ 知ay) 35MPP
1 5 (7) 劉老人b→ 知ab 6UE
2 (8) ∃y(劉老人y) 2&E
2 (9) 劉老人b A
125 (ア) 知ab 79MPP
125 (イ) 士大夫a&劉老人b 59&I
125 (ウ) 士大夫a&劉老人b&知ab アイ&I
125 (エ) ∃y(士大夫a&劉老人y&知ay) ウEI
1 5 (オ) ∃y(士大夫a&劉老人y&知ay) 89エEE
1 5 (カ) ∃x∃y(士大夫x&劉老人y&知xy) オEI
12 (キ) ∃x∃y(士大夫x&劉老人y&知xy) 45カEE
12 (〃)あるxとあるyについて、xは士大夫であって、yは劉老人であって、xはyを知ってゐる。
(ⅱ)
1 (1)~∃x{士大夫x &∃y(劉老人y&~知xy)} A
2 (2) ∃x(士大夫x)&∃y(劉老人y) A
1 (3)∀x~{士大夫x &∃y(劉老人y&~知xy)} 1量化子の関係
1 (4) ~{士大夫a &∃y(劉老人y&~知ay)} 3UE
1 (5) ~士大夫a∨~∃y(劉老人y&~知ay) 4ド・モルガンの法則
1 (6) 士大夫a→~∃y(劉老人y&~知ay) 5含意の定義
2 (7) ∃x(士大夫x) 2&E
3 (8) 士大夫a A
1 3 (9) ~∃y(劉老人y&~知ay) 68MPP
1 3 (ア) ∀y~(劉老人y&~知ay) 9含意の定義
1 3 (イ) ~(劉老人b&~知ab) アUE
1 3 (ウ) ~劉老人b∨ 知ab イ、ド・モルガンの法則
1 3 (エ) 劉老人b→ 知ab ウ含意の定義
2 (カ) ∃y(劉老人y) 2&E
キ(キ) 劉老人b A
1 3キ(ク) 知ab エキMPP
1 3キ(ケ) 士大夫a&劉老人b 8キ&I
1 3キ(コ) 士大夫a&劉老人b&知ab クケ&I
1 3キ(サ) ∃y(士大夫a&劉老人y&知ay) コEI
123 (シ) ∃y(士大夫a&劉老人y&知ay) カキサEE
123 (ス) ∃x∃y(士大夫x&劉老人y&知xy) シEI
12 (セ) ∃x∃y(士大夫x&劉老人y&知xy) 78スEE
12 (〃)あるxとあるyについて、xは士大夫であって、yは劉老人であって、xはyを知ってゐる。
従って、
(04)(05)により、
(06)
果たして、確かに、
① ∀x{士大夫x→∀y(劉老人y→ 知xy)}&∃x(士大夫x)&∃y(劉老人y)⇒∃x∃y(士大夫x&劉老人y&知xy)
② ~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)}&∃x(士大夫x)&∃y(劉老人y)⇒∃x∃y(士大夫x&劉老人y&知xy)
に於いて、
① は「正しく」、
② も「正しい」。
然るに、
(07)
∃とは、存在限定子の事を指す。決して、決して「ヨ」ではない。
概要
数学・論理学において適当な、ある、を表す記号。存在限定子(existential quantifier)と呼ぶ。読み方は意味の通り、適当な、ある~と読まれる(英語だとthere exists, there is)。
(ニコニコ大百科)
従って、
(08)
∃=有る
であって、それ故、
② ~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)}
であれば、
② ~有x{士大夫x&有y(劉老人y&~知xy)}
である。
然るに、
(09)
~=不
であって、それ故、
② ~有x{士大夫x&有y(劉老人y&~知xy)}
であれば、
② 不有x{士大夫x&有y(劉老人y&不知xy)}
である。
然るに、
(10)
不有=無
であって、それ故、
② 不有x{士大夫x&有y(劉老人y&不知xy)}
であれば、
② 無x{士大夫x&有y(劉老人y&不知xy)}
である。
然るに、
(11)
② 無x{士大夫x&有y(劉老人y&不知xy)}
といふ「式」は、
② 無{士大夫不[知〔有(劉老人)〕]者}。
といふ「漢文」に、よく似てゐる。
従って、
(07)~(11)により、
(12)
② ~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)}。
といふ「述語論理式」は、
② 無{士大夫不[知〔有(劉老人)〕]者}⇒
② {士大夫[〔(劉老人)有〕知]不者}無=
② {士大夫にして[〔(劉老人)有るを〕知ら]不る者}無し=
② 士大夫であって、劉老人の存在を知らない者は存在しない。
といふ「漢文・訓読」を、「想起」させる。
令和元年08月15日、毛利太。
「当世士大夫無不知有劉老人者」の「述語論理」。
(01)
① 当世士大夫無不知有劉老人者=
① 当世士大夫無下不レ知レ有二劉老人一者上=
① 当世の士大夫、劉老人有るを知らざる者無し(助字弁略)=
① 当時の士大夫(知識人)であって、劉老人の存在を知らない者は存在しない。
(02)
② 無当世士大夫不知有劉老人者=
② 無{当世士大夫不[知〔有(劉老人)〕]者}⇒
② {当世士大夫[〔(劉老人)有〕知]不者}無=
② {当世士大夫にして[〔(劉老人)有るを〕知ら]不る者}無し=
② 当時の士大夫(知識人)であって、劉老人の存在を知らない者は存在しない。
従って、
(01)(02)により、
(03)
① 当世士大夫無不知有劉老人者。
② 無当世士大夫不知有劉老人者。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(04)
③ ~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)}=当世の士大夫、劉老人有るを知らざる者無し。⇔
③ xは士大夫であって、あるyは劉老人であって、xがyを知らない。といふ、そのやうなxは存在しない。
従って、
(03)(04)により、
(05)
② 無当世士大夫不知有劉老人者。
③ ~∃x{当世士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)}=
③ xは士大夫であって、あるyは劉老人であって、xがyを知らない。といふ、そのやうなxは存在しない。
に於いて、
②=③ である。
然るに、
(06)
(ⅲ)
1 (1)~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)} A
1 (2)∀x~{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)} 1量化子の関係
1 (3) ~{士大夫a&∃y(劉老人y&~知ay)} 1UE
4 (4) 士大夫a A
5 (5) ∃y(劉老人y&~知ay) A
45 (6) 士大夫a&∃y(劉老人y&~知ay) A
145 (7) ~{士大夫a&∃y(劉老人y&~知ay)}&
{士大夫a&∃y(劉老人y&~知ay)} 45&I
14 (8) ~∃y(劉老人y&~知ay) 57RAA
14 (9) ∀y~(劉老人y&~知ay) 8量化子の関係
14 (ア) ~(劉老人b&~知ab) 9UE
イ (イ) 劉老人b A
ウ(ウ) ~知ab A
イウ(エ) 劉老人b&~知ab ウエ&I
14イウ(オ) ~(劉老人b&~知ab)&
(劉老人b&~知ab) アエ&I
14イ (カ) ~~知ab ウオRAA
14イ (キ) 知ab カDN
14 (ク) 劉老人b→ 知ab イキCP
14 (ケ) ∀y(劉老人y→ 知ay) クUI
1 (コ) 士大夫a→∀y(劉老人y→ 知ay) 4ケCP
1 (サ) ∀x{士大夫x→∀y(劉老人y→ 知xy) コUI
1 (〃)すべてのxについて、xが士大夫であるならば、すべてyについて、yが劉老人であるならば、xはyを知ってゐる。
(ⅳ)
1 (1) ∀x{士大夫x→∀y(劉老人y→ 知xy) A
1 (2) 士大夫a→∀y(劉老人y→ 知ay) 1UE
3 (3) 士大夫a A
13 (4) ∀y(劉老人y→ 知ay) 23MPP
13 (5) (劉老人b→ 知ab) 4UE
6 (6) 劉老人b&~知ab A
6 (7) 劉老人b 6&E
136 (8) 知ab 57MPP
6 (9) ~知ab 6&E
136 (ア) 知ab&~知ab 89&I
13 (イ) ~(劉老人b&~知ab) 6アRAA
13 (ウ) ∀y~(劉老人y&~知ay) イUI
13 (エ) ~∃y(劉老人y&~知ay) ウ量化子の関係
1 (オ) 士大夫a→~∃y(劉老人y&~知ay) 3エCP
1 (カ) ~士大夫a∨~∃y(劉老人y&~知ay) オ含意の定義
1 (キ) ~{士大夫a&∃y(劉老人y&~知ay)} カ、ド・モルガンの法則
1 (ク)∀x~{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)} キUI
1 (ケ)~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)} ク量化子の関係
1 (〃)xは士大夫であって、あるyは劉老人であって、xがyを知らない。といふ、そのやうなxは存在しない。
従って、
(06)により、
(07)
③ ~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)}
④ ∀x{士大夫x→∀y(劉老人y→ 知xy)}
に於いて、すなはち、
③ xは士大夫であって、あるyは劉老人であって、xがyを知らない。といふ、そのやうなxは存在しない。
④ すべてのxについて、xが士大夫であるならば、すべてyについて、yが劉老人であるならば、xはyを知ってゐる。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(01)~(07)により、
(08)
① 当世士大夫無不知有劉老人者。
といふ「漢文(助字弁略)」は、
③ ~∃x{当世士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)}
④ ∀x{当時士大夫x→∀y(劉老人y→ 知xy)}
といふ「述語論理」に、相当する。
令和元年08月15日、毛利太。
① 当世士大夫無不知有劉老人者=
① 当世士大夫無下不レ知レ有二劉老人一者上=
① 当世の士大夫、劉老人有るを知らざる者無し(助字弁略)=
① 当時の士大夫(知識人)であって、劉老人の存在を知らない者は存在しない。
(02)
② 無当世士大夫不知有劉老人者=
② 無{当世士大夫不[知〔有(劉老人)〕]者}⇒
② {当世士大夫[〔(劉老人)有〕知]不者}無=
② {当世士大夫にして[〔(劉老人)有るを〕知ら]不る者}無し=
② 当時の士大夫(知識人)であって、劉老人の存在を知らない者は存在しない。
従って、
(01)(02)により、
(03)
① 当世士大夫無不知有劉老人者。
② 無当世士大夫不知有劉老人者。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(04)
③ ~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)}=当世の士大夫、劉老人有るを知らざる者無し。⇔
③ xは士大夫であって、あるyは劉老人であって、xがyを知らない。といふ、そのやうなxは存在しない。
従って、
(03)(04)により、
(05)
② 無当世士大夫不知有劉老人者。
③ ~∃x{当世士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)}=
③ xは士大夫であって、あるyは劉老人であって、xがyを知らない。といふ、そのやうなxは存在しない。
に於いて、
②=③ である。
然るに、
(06)
(ⅲ)
1 (1)~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)} A
1 (2)∀x~{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)} 1量化子の関係
1 (3) ~{士大夫a&∃y(劉老人y&~知ay)} 1UE
4 (4) 士大夫a A
5 (5) ∃y(劉老人y&~知ay) A
45 (6) 士大夫a&∃y(劉老人y&~知ay) A
145 (7) ~{士大夫a&∃y(劉老人y&~知ay)}&
{士大夫a&∃y(劉老人y&~知ay)} 45&I
14 (8) ~∃y(劉老人y&~知ay) 57RAA
14 (9) ∀y~(劉老人y&~知ay) 8量化子の関係
14 (ア) ~(劉老人b&~知ab) 9UE
イ (イ) 劉老人b A
ウ(ウ) ~知ab A
イウ(エ) 劉老人b&~知ab ウエ&I
14イウ(オ) ~(劉老人b&~知ab)&
(劉老人b&~知ab) アエ&I
14イ (カ) ~~知ab ウオRAA
14イ (キ) 知ab カDN
14 (ク) 劉老人b→ 知ab イキCP
14 (ケ) ∀y(劉老人y→ 知ay) クUI
1 (コ) 士大夫a→∀y(劉老人y→ 知ay) 4ケCP
1 (サ) ∀x{士大夫x→∀y(劉老人y→ 知xy) コUI
1 (〃)すべてのxについて、xが士大夫であるならば、すべてyについて、yが劉老人であるならば、xはyを知ってゐる。
(ⅳ)
1 (1) ∀x{士大夫x→∀y(劉老人y→ 知xy) A
1 (2) 士大夫a→∀y(劉老人y→ 知ay) 1UE
3 (3) 士大夫a A
13 (4) ∀y(劉老人y→ 知ay) 23MPP
13 (5) (劉老人b→ 知ab) 4UE
6 (6) 劉老人b&~知ab A
6 (7) 劉老人b 6&E
136 (8) 知ab 57MPP
6 (9) ~知ab 6&E
136 (ア) 知ab&~知ab 89&I
13 (イ) ~(劉老人b&~知ab) 6アRAA
13 (ウ) ∀y~(劉老人y&~知ay) イUI
13 (エ) ~∃y(劉老人y&~知ay) ウ量化子の関係
1 (オ) 士大夫a→~∃y(劉老人y&~知ay) 3エCP
1 (カ) ~士大夫a∨~∃y(劉老人y&~知ay) オ含意の定義
1 (キ) ~{士大夫a&∃y(劉老人y&~知ay)} カ、ド・モルガンの法則
1 (ク)∀x~{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)} キUI
1 (ケ)~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)} ク量化子の関係
1 (〃)xは士大夫であって、あるyは劉老人であって、xがyを知らない。といふ、そのやうなxは存在しない。
従って、
(06)により、
(07)
③ ~∃x{士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)}
④ ∀x{士大夫x→∀y(劉老人y→ 知xy)}
に於いて、すなはち、
③ xは士大夫であって、あるyは劉老人であって、xがyを知らない。といふ、そのやうなxは存在しない。
④ すべてのxについて、xが士大夫であるならば、すべてyについて、yが劉老人であるならば、xはyを知ってゐる。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(01)~(07)により、
(08)
① 当世士大夫無不知有劉老人者。
といふ「漢文(助字弁略)」は、
③ ~∃x{当世士大夫x&∃y(劉老人y&~知xy)}
④ ∀x{当時士大夫x→∀y(劉老人y→ 知xy)}
といふ「述語論理」に、相当する。
令和元年08月15日、毛利太。
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