(01)
① 孔子聖人=名詞+名詞。
② 孟子亜聖=名詞+名詞。
然るに、
(02)
① 孔子聖人=孔子は聖人なり。
② 孟子亜聖=孟子は亜聖なり。
従って、
(01)(02)により、
(03)
③ AB=名詞+名詞。
であるならば、
③ AB=AはBである。
といふ、「意味」である。
然るに、
(04)
【亜】[意味]〔一〕① つ-ぐ(ア)二番め。準ずる。「亜聖」
[亜聖]聖人である孔子に次ぐ賢人。
(旺文社、高校基礎漢和辞典、1984年、116頁改)
従って、
(02)(04)により、
(05)
② 孟子亜聖=孟子は亜聖なり。
に於いて、
② 亜聖 の、亜 は、「接頭語(prefix)」である。
然るに、
(06)
非+力=非力
非+非=非才
非+常識=非常識
非+公認=非公認
非+同盟=非同盟
従って、
(05)(06)により、
(07)
④ A非B。
に於いて、
④ 非B
は、「否定の接頭語」が付いた「一つの、名詞」であると、見なすことが出来る。
従って、
(03)(07)により、
(08)
④ A非B=AはBに非ず。
といふ「漢文」は、
④ A非B=A+非B=主語+名詞。
といふ、「肯定文」であると、見なすことが出来る。
然るに、
(09)
【非】ひ あらズ[連語] 《内容の否定》
【不】ず いなヤ[助動詞]《状態や動作を否定する》
(天野成之、漢文基本語辞典、1999年、283・293頁改)
不は、あとの動詞や形容詞を否定して「不行(行かない)」、「不良(良くない)」のように用いる。
(学研、漢和大辞典、1978年、1457頁)
従って、
(08)(09)により、
(10)
④ A非B=Aは非Bである。
といふ「漢文」を、
⑤ A不B=Aは不Bである。
といふ風に、「書き換へる」ことは、出来ないし、
⑤ A不B=AはBせず。
といふ「漢文」を、
⑤ A非B=AはBせず。
といふ風に、「書き換へる」ことは、出来ない。
然るに、
(11)
⑥ 何世何人非貴是法。
⑥ 何れの世、何れの人かこの法を貴ばざる。
⑥ どんな世の中でも、いかなる人でも、この法理をたうとばないことがあらうか。
(十七条の憲法、第二条、抜粋)
然るに、
(12)
⑥ 非貴是法。
に於いて、
⑥ 貴
は、「動詞」である。
従って、
(10)(11)(12)により、
(13)
⑥ 非貴是法。
ではなく、
⑥ 不貴是法。
でなければ、ならない。
(14)
「書名や著者」は覚えていないものの、
⑥ 非貴是法。
ではなく、
⑥ 不貴是法。
でなければならない。といふ指摘を、読んだ記憶がある。
平成29年03月28日、毛利太。
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